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2019/01/01sankaku01/04
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(声)わたしの平成 あの日あの時 原発事故が夫婦の桃源郷奪った主婦 埴原千代喜(埼玉県 75)(2019/01/04朝日新聞)

 平成元(1989)年4月、夢の大地、福島県大熊町の山中に念願の山小屋が完成した。夫と夢見た「田舎暮らし」の始まりだ。イワナやニジマスの泳ぐ川、モリアオガエルの池、蓮田(はすだ)にはタニシ、ワサビ田やクレソン、秋にはきのこがニョキニョキ……。木々に囲まれた桃源郷の風景に、訪ねてくれた友人知人、親族が感激してくれた。後に生まれた小さな孫も気に入ってくれた。初めは、夫がまだ仕事をしていたので埼玉県の自宅から週末に通った。早期退職して2年、山小屋暮らしをした後、実家の仕事を手伝うため再び埼玉との往復になったが、福島に夫婦の墓も建てた。ここが終(つい)のすみかになると思っていた。

 だが、22年後――。東日本大震災で原発事故が起き、放射性物質が桃源郷に降った。「愛する風景は死んだ!」と夫は泣いた。山小屋を奪われた夫は、その後、実家の仕事も辞め、酒浸りとなった。そして炎暑の昨夏、とうとう体が悲鳴を上げた。夫は私たち家族に看取(みと)られ、この世の悪夢から天界へ飛び立った。平成最後の秋の9月24日。76歳だった。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13835841.html?ref=pcviewpage

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平成と憲法 平和の時代を守らねば(2019/01/04東京新聞)
「日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」天皇が憲法を守ることは当然です。憲法九九条で「天皇又(また)は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ(う)」と定められているからです。・・・

政府が暴走しないよう
 憲法尊重擁護義務といわれる重要な規定ですが、大切なのは、この一文に「国民」の文字がないことです。これは日本国憲法が社会契約説に立っているからです。世界史を見れば、政府は暴走する危険が常にあります。だから、憲法を守るよう命ぜられているのは政府であり、権力を行使する人だけなのです。権力を暴走させない役割が憲法にはあるのです。・・・超大国の冷戦が終われば、必然的に世界の戦争も解消されるだろうと思われたのです。実際には世界の平和は訪れませんでした。各地で民族紛争や宗教対立が起こり、テロによって、多くの犠牲者が生まれることになりました。今なお、多数の難民が苦しい日々を送っています。


 しかし、日本は平和をずっと守ってきました。戦後七十三年間も戦争に加わることがありませんでした。これは世界的に希有(けう)な国であるのは疑いがありません。もちろん戦争放棄を定めた九条の力のゆえんです。さて、その九条です。憲法尊重擁護義務を負った首相が自ら改憲を呼び掛けています。今年は改憲発議があるかもしれません。九条に自衛隊を明記する案です。


 平和国家の外堀は、いつの間にか埋められています。特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、安全保障法制、「共謀罪」法…。
米国から高額な兵器をどんどん購入し、防衛予算は膨れ上がる一方になっています。政府自ら中国や北朝鮮の脅威をあおり、事実上の空母保有や先制攻撃ができる兵器も検討されるありさまです。もはや平和国家というより、アジア諸国からは好戦国に見えるかもしれません。・・・

軍拡競争の末は戦争だ
 その分、実は日本は危うい状態となるのです。軍拡競争の次に待っているのは戦争なのだと歴史が教えているからです。さらに九条まで手をつければ、戦争への道は近くなります。「九条を改憲しても何も変わらない」と首相は言いますが、要注意です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019010402000126.html?ref=rank

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中国、月の裏側に着陸 無人探査機、世界初 宇宙覇権争い激化へ(2019/01/04東京新聞)
【北京=中沢穣】中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)4号」が三日、世界で初めて月の裏側に軟着陸し、至近距離での撮影に成功した。月は地球に常に同じ面を向けて回っているため裏側は未解明な部分が多く、地形や鉱物資源などを調べる。急速に技術力を高める中国に対し米国は警戒を強めており、米中の覇権争いが宇宙分野でも激しくなりそうだ。
 嫦娥は中国の伝説で月に住む仙女にちなむ。嫦娥4号は先月八日に四川省の西昌衛星発射センターからロケット「長征3号B」で打ち上げられ、同十二日に月面軌道に入っていた。三日午前十時十五分(日本時間同十一時十五分)に月の上空十五キロから降下を始め、十一分後に着陸した。月の裏側からは直接、地球に電波が届かないため、昨年五月に打ち上げた通信衛星を中継して交信する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/
world/list/201901/CK2019010402000115.html

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メキシコ、国境の催涙ガスに反発 トランプ政権に説明要求(2019/01/04琉球新報)
【ロサンゼルス共同】米国境警備当局が1日、メキシコとの国境地帯で不法入国を図った移民ら約150人に催涙ガスを使って制圧したことを巡り、メキシコ外務省は3日、「遺憾だ」と反発し、トランプ政権に対し徹底調査に基づく経緯などの説明を文書で求めたと発表した。

・・・米当局は昨年11月末にも不法入国を試みた移民らに催涙ガスを使っており、確認されただけでも今回が2回目。子どもを抱えた母親に向けても発射したとの報道があり、メキシコ外務省はこの際も抗議した。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-856841.html

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太陽系最果て、天体初観測 NASA探査機(2019/01/04朝日新聞)
 米航空宇宙局(NASA)は、無人探査機ニューホライズンズが米東部時間1日午前0時33分(日本時間1日午後2時33分)ごろ、地球から64億キロ離れた太陽系外縁に広がる小天体群「エッジワース・カイパーベルト」にある天体の近くを通過した、と発表した。天体は最果ての地を意味する「ウルティマ・トゥーレ」と名付けられている。人類が探査機で観測した最も遠い天体となった。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13835886.html

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新宿の歌姫と暮らした畳部屋、残された遺品を前に誓った(2019/01/04朝日新聞)
新宿・歌舞伎町の一角、昭和の香り漂う猥雑(わいざつ)な飲み屋街、ゴールデン街から徒歩15分。エレベーターもない、古い賃貸マンションの一室で、派遣社員の女性(42)は暮らす。畳敷きの部屋に置かれた段ボールには、人工毛皮のコートや黄色いズボンなどのカラフルな衣類が詰まっている。

 家賃9万2千円を払えば、月給の半分が消える。それでも住み続ける理由がある。大物作詞家や、人気アーティストが一目置いた歌手。この部屋には、そんな「彼女」の記憶が染みついている。・・・ 仕事を辞めて祖母を介護し始めたこと。母は昔から部屋を片付けられず実家へは戻れないこと。「そうなの」「大変よね」。相づちは短いが、親身になって聴いてくれる彼女もまた、音楽へのほとばしる情熱を語った。

 そんな彼女から、「良かったら一緒に部屋、借りない?」と電話があったのは一昨年6月。当時はシェアハウス住まいで、建物こそ新しいが、居室が4畳半と狭かった。彼女は舞台で使った衣装を自宅に収納し切れず、保管先を探しているというが、低収入の自分への気遣いが感じ取れた。場所や間取りも聞かず、「はいっ、ぜひ!」と即答した。・・・そんな彼女が昨年9月末、心不全で逝った。ゴールデン街を象徴する妖艶(ようえん)な歌姫の訃報(ふほう)を、マスコミも取り上げた。
https://digital.asahi.com/articles/
ASLDN52L5LDNUTFL00M.html?iref=com_alist_8_01

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平成とスポーツ 現状維持は淘汰される(2019/01/03東京新聞)
平成のスポーツ界はインターネットやデジタル技術の普及などで大きく様変わりしました。著しい変化の中で、未来を見据えた進化を求めたいものです。平成という時代の三十年間のスポーツ界を振り返れば、最も変化したのはネット時代の到来と、スポーツビジネスの台頭かもしれません。・・・スポーツビジネスも拡大しました。八四年ロサンゼルス五輪で放映権料の入札制や、スポンサー企業を原則一業種一社とすることなどが取り入れられると、限られた椅子を巡って競争が激化しました。米テレビ局NBCが二〇二〇年東京五輪までの夏季、冬季計四大会で支払う放映権料は総額で四千億円を超え、スポンサー企業もトップレベルで数百億〜数千億円を国際オリンピック委員会(IOC)に支払っているとされます。・・・ 一年後に東京五輪・パラリンピックが開催される今年、スポーツ界が憂慮していることの一つに「二〇二一年問題」があります。大会が終われば、それまでの助成金や補助金が減少、あるいは打ち切られ、国民の熱も冷めてしまい、活動がおぼつかなくなるスポーツ団体が相次ぐのではないかという危機感です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019010302000129.html

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地方創生計画 外注多数 交付21億円超 都内企業へ(2019/01/03東京新聞)
 政府の地方創生政策の出発点として、全国の市町村が独自で作った地域再生の基本計画「地方版総合戦略」の七割超が、外部企業などへの委託で策定されていたことが分かった。委託先は東京の企業・団体が過半数を占め、受注額は少なくとも二十一億円超に上ることも判明。地方自治を研究する専門機関による初の全国調査で浮き彫りになった。・・・

<首都大学東京の山下祐介教授(社会学)の話> 地方創生で東京一極集中を止めると言っているのに、この調査結果こそまさに東京一極集中を表している。情報を一番持っている東京のコンサルに頼むという判断は自治体として当然かもしれないが、地元で考えるべき問題を投げてしまえば人口減少にしっかり向き合う機会を失う。積み上げるべき知見が積み上がらず悪循環だ。自前でやったところは問題点を自覚したはず。本来は政策形成競争だったはずが、補助金獲得競争や人口獲得競争になってしまったことをしっかり検証すべきだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/
national/list/201901/CK2019010302000101.html

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スペイン当局、移民400人救助 年明けに地中海で(2019/01/03東京新聞)
 【ブリュッセル共同】スペインからの報道によると、同国海上警備当局は1〜2日、アフリカから欧州に上陸を図ろうとした移民400人超を地中海などで救助したと明らかにした。難民危機と呼ばれた2015年ごろと比べ人数は大きく減ったが、今年も欧州は移民・難民が政治・社会問題になりそうだ。
 国際移住機関(IOM)によると、中東や北アフリカから海を渡って昨年、欧州へ到着した非正規移民・難民の数は約11万人で、うち半数がスペインルート。同ルートでは769人が死亡している。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010301000622.html

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「新基地阻止も 曇りのち晴れ」 辺野古 決意新たに「初興し」(2019/01/03琉球新報)
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、新基地建設に反対する市民は1日早朝、辺野古の浜に集まり、「初興(はちうく)し」(主催・ヘリ基地反対協議会)を行った。市民316人は初日の出に向かって新基地建設反対の意思を新たにした。明るい新年を願い、地謡と踊り手が「かぎやで風」「谷茶前」などを披露した。午前7時半ごろ、空を覆っていた雲の合間から太陽の光が差し込むと、辺野古の海や浜を輝かせた。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-856502.html

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「ペットボックス」がペット生体販売を中止へ 運営するオム・ファムの中村毅社長 遅れる業界に一石 譲渡会普及の契機に(2019/01/03琉球新報)
ペットショップの「ペットボックス」を県内2カ所で運営するオム・ファム(北谷町、中村毅社長)は4月以降、ペットの販売をやめ、ペットフードや関連商品の販売に特化する。動物愛護管理センターで殺処分を待つ犬や猫を新たな飼い主が迎え入れ、育てる文化を沖縄に根付かせたいとの思いから、中村社長が決断した。・・・ オム・ファムは「不幸な犬や猫を産まない社会をつくる」を企業理念に掲げる。これまでも飼い主に対する啓発イベントや、犬や猫の新たな飼い主を探す譲渡会を開催してきた。センターから犬猫を引き取って飼育する保護団体への寄付も率先してきた。・・・中村社長は日本のペット業界は、生体を売らない世界基準から遅れているとの思いを持っていた。「生体販売をやめたからといって殺処分がゼロになるわけではないだろう。限界はある」としつつも「業界を動かす気持ちで、次のステージにいきたい」と意気込んだ。
中村社長は日本のペット業界は、生体を売らない世界基準から遅れているとの思いを持っていた。「生体販売をやめたからといって殺処分がゼロになるわけではないだろう。限界はある」としつつも「業界を動かす気持ちで、次のステージにいきたい」と意気込んだ。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-856194.html

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(地球24時)マリで襲撃、37人死亡(2019/01/03朝日新聞)
 アフリカ西部にあるマリ中部のモプティ州の村で1日、武装勢力が少数派のフラニ族を襲撃し、37人が死亡する事件が起きた。ロイター通信などが報じた。土地や水をめぐって対立が続いているドゴン族による犯行とみられている。事件は1日午前5時ごろ中部の村コーロゴンで発生した。(ヨハネスブルク)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834298.html

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感情が政権と一体化、近代に失敗しすぎた日本 大塚英志(2019/01/03朝日新聞)
「僕は、ある時期まで、戦後憲法下の天皇制に対し、一種の二重権力だからこそ、政治権力の暴走を抑止する装置として有効かもしれないという理由で、肯定的でした。しかし、10年ぐらい前から、結局は、公共性を作ることに対して有権者が怠惰であり続ける要因になるから、天皇制を断念するべきだと考えるようになりました。今の安倍政権を見ていると、平成の天皇の方がリベラルに見える。ネットでは天皇を左翼呼ばわりする『保守』や、天皇の言動が彼らの意にそぐわずいらだつ右派も散見しますよね。自称『保守』の人には彼らの意思にそぐわない天皇が邪魔そうには見えます。しかもそれを隠そうとしない。安倍政権周りに至っては、『お気持ち』発言も含め、平然とスルーしているとしか見えない。だから、天皇の存在が、政権の抑止になってるのかといったら、そうなっていない。政治から象徴天皇が切断されている以上、天皇に政治は忖度(そんたく)しなくていい」

・・・ 「いまの天皇は、象徴天皇とは何かということを考え抜いたと思います。彼ほど象徴天皇制について考え抜いた人はいないという点で心から尊敬します。事実、最後の誕生日での会見でも自身の在位期間を『日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてき』た、と総括しています。象徴天皇は政治への関与はできない、つまり、具体的に、何か政策を実行することにコミットできず、じゃあ何が天皇にできるかといったら、ひたすら、国民の感情に寄り添い慰撫(いぶ)するしか選択肢はない。だから、それが、戦後憲法下の象徴天皇の職能だと理解し、実践してきたわけです。・・・

それは象徴天皇制について考え抜き実践したという自負に立った上での切実な『お気持ち』であり、しかし、象徴天皇制への制度的言及はそれ自体が政治的な発言で、その『機能を有』さないから『お気持ち』というトリッキーなロジックを使わざるを得なかった。けれど皮肉にも国民には『お気持ち』、つまり感情だけが届いて、『お疲れさまでした』で終わっちゃった。安倍首相も自分の気持ちの忖度は求めても天皇の『お気持ち』は忖度せずスルーした。・・・「変わったのは私たちです。私たちはみんなメディアの発信者になってしまったのです。そのことに無自覚なのが一番まずい。かつて新聞などのマスメディアが求められたメディアとしての責任を個人が負うという厳しい局面に、人々は準備なく入り込んでしまった上に、みんなサボっている。

というか、責任ってネットでは『ことば』に負わなくていいという空気を作ってしまった」・・・「でも、責任を持って発信するってとても面倒くさいんですよ。受け止める側も。世の中は基本的に面倒くさくない方に行きますから。『いいね』の方が楽。そして対立したくなければ、ツイッターをブロックして、自分たちだけが『気持ちがいい』まとめサイトにそれぞれが集っていく。この感情的なすみ分けが、ここまで可能になったインフレが出来上がったときに、どうすればいいのか、なかなか難しいと思いますよ」

・・・「だから、今の『保守』の人たちが言う『日本』がぼくには本当にわからないんですよ。種子法が廃止され、『移民』法、水道の民営化が国会を通過し、北方領土は2島返還でいいという空気になっている。ネトウヨはTPPも多くは推進派だった。普通、『米』『水』とか『領土』とか、ぼくは同意できないけど、『反移民』とかは『右』が命かけて守るものでしょう。それが全部、ないがしろにされて、大丈夫なのかなって、左派の方が心配しているくらいでしょう。

少なくとも今回は、国会の前を安保法制の時のリベラルのように右翼たちが大挙して囲んでいなくちゃいけない状況だった気がします。でも、そうならないのは、それは多分、安倍政権は、安倍さんと日本と支持者の自我がきれいに重なって一体化している、つまり、感情的共感に支えられた感情化した政権だからでしょう」「なんだか今のこの国を見てると、車を運転する人って、ハンドルを握った瞬間にちょっと人格変わるじゃないですか。車と自我が一体化してしまう。つい強気になってあおり運転しちゃう。あんな感じですよね。あえて単純化して風刺漫画風に言えば、日本っていう自動車に安倍さんと国民が乗ってて、ちょっとあおられたらキレる、みたいなそんな感じの国でしょ?」

・・・ ――2020年に東京五輪があります。「感情労働」を思わせる「おもてなし」という言葉が使われたりしています。無償ボランティアにも批判がありますね。

 「あれ自体は戦争中の動員と同じだから、それ以上のものではないですが。政策的には安倍政権はずっと近衛新体制の劣化版的借用ですからね」・・・「中国や北朝鮮が攻めてくる的イメージがずっと繰り返されてきましたが、『攻めてくる』のは、無国籍なグローバルな経済の波です。その意味での『見えない戦争』はとっくに始まっていて、もう負けていますね。さっき言ったように『移民』法は成立、水、固有種の種子といった、いわば国家の基本をなすようものはどんどん外資に譲り渡す流れになっている。日本の中で『勝っている』人は確かにいるけれど、それはグローバルな経済の方に飛び乗った人たちで、私たちの大半はもう『負けて』いる。だからここにあるのは、もう焼け野原なのかもしれない。でも、かつての『戦後』はこの国が『近代』をやり直すチャンスだったわけで、もう一回、『近代』及び『戦後』をやってみるしかないでしょう」
https://digital.asahi.com/articles/
ASLDP3WDFLDPUCVL00R.html?iref=com_favorite_01

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(社説)1989年と今の世界 民主と自由の命脈を保て(2019/01/03朝日新聞)
世界は一夜にして、がらりと変わることがある。1989年11月の「ベルリンの壁」の崩壊は、まさにそんな出来事だった。翌月、米ソ首脳が地中海のマルタ島で会談し、「冷戦の終結」が宣言された。東西の分断から、一つの世界へ。その希望に満ちたうねりの原動力になったのは、民主主義と自由をはじめとする理念だった。あれから今年で30年。世界はいかに変わったか。あのときの理念はどこへ行ったのか。・・・

「見るものすべてが新鮮で、欲しいものばかりだった」

 彼女の名前はアンゲラ・メルケル。のちに統合ドイツの首相となったメルケル氏は、その日に「自由」というものの大切さを心に刻んだと語っている。冷戦後、欧州は統合の流れを加速させた。欧州連合(EU)は民主主義と自由の原則のもとに拡大を続けた。主導的な役割を果たしたのは、メルケル氏のドイツだった。ところが近年、EUの歩みは混迷している。背景にあるのは、移民問題を機に各国で高まった排外的なポピュリズムやナショナリズムだ。「民主主義の後退」との言葉も聞こえる。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834244.html

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(声)選ぶ 敗戦で自主性の大切さを自覚(2019/01/03朝日新聞)無職 日野資純(千葉県 93)

 「自分が置かれている立場で最善を尽くす」。はじめから「受け身」のようだが、戦中派としての体験から言うと、何でも自分の思い通りになるとは限らないのだから、この主張が私の出発点だ。1926年生まれ。戦中の少年期・青年期は、家庭でも学校でも「先輩の、そして先生の言うとおりにすれは良い」と教育された。それが「楽であった」ために、戦争になっても「必勝の信念で戦え」と言われれば、それを自らの基本だと考えてしまった。

 その結果、敗戦を体験すると、若い時に「受け身でよい」と考えたことが、世の大勢に押し流されてしまった直接の原因だったという「自覚」へと切り替わった。こういう「自主性の大切さ」への転換ができたのは、83年に新聞に初めて投稿が採用されたことも力となった。「57歳でその自覚とは何とも遅い」と言われればその通りかもしれないが、それが事実なのだ。ただ、今でも「武力に頼れ」という論があることを考えると、私のような考え方も現在に通じるのでは、とひそかに思っている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834252.html?ref=pcviewpage

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大統領選領就任 右翼、汚職・治安課題(2019年1月2日東京新聞)
【サンパウロ共同】ブラジルで昨年10月実施された大統領選決選投票で当選した右翼ジャイル・ボルソナロ氏(63)が1日、首都ブラジリアの議会で宣誓し就任した。任期は4年。過激な発言やポピュリスト(大衆迎合政治家)的姿勢で「ブラジルのトランプ」と呼ばれ、政界に広がる汚職の撲滅や悪化の一途をたどる治安の回復などが課題となる。
 女性や同性愛者らへの差別的な発言で物議を醸してきたボルソナロ氏だが、就任演説では「差別や分裂のない社会を建設する」と誓った。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010201000591.html

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米探査機、太陽系最遠天体に到達 猛スピードで通過し観測(2019年1月2日東京新聞)
【ローレル(米メリーランド州)共同】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が1日未明(日本時間同日午後)、地球から60億キロ以上離れた太陽系外縁天体「ウルティマトゥーレ」に到達した。これまでに探査機が訪れた天体では最も遠く、人類の太陽系探査に新たな歴史を刻んだ。探査機は上空3500キロを猛スピードで通過しながら集中観測し、データを地球に送信。順調なら日本時間3日にも接近時の画像が公開される。
 外縁天体は太陽系惑星で最も遠い海王星のさらに外側を回る天体。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010101001616.html?ref=rank

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核運用の米戦略軍、冗談で謝罪 「爆弾投下の用意」(2019年1月2日東京新聞)
【ワシントン共同】米国で戦略核兵器を一元運用する戦略軍は12月31日、新年を祝うニューヨーク恒例の年越し行事に関連し、巨大な爆弾を投下する準備があるかのような冗談の書き込みと動画をツイッターに投稿し、謝罪した。複数の米メディアが伝えた。
 戦略軍は、ニューヨーク中心部タイムズスクエアで大みそかのカウントダウンの際に上空からきらびやかな球体が降下する「ボール・ドロップ」を引き合いに「必要に応じ、もっと大きなものを落とす用意がある」と投稿。B2戦略爆撃機から投下された爆弾が地上で爆発する動画も載せた。
 同軍はその後、投稿を削除し謝罪のメッセージを掲載した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010101001465.html?ref=rank

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昭和天皇の和歌の草稿公開 戦争、象徴「思い伝わる」(2019年1月2日東京新聞)
 昭和天皇が晩年、和歌を推敲する際に使ったとみられる草稿が見つかり、保管者から託された朝日新聞社が1日、一部を報道陣に公開した。大半が未公表の歌だ。専門家は「筆跡や内容から直筆だと考えられる。歌の背景となった昭和天皇の思いが見て取れる。戦争や象徴への思いの一端が伝わる貴重な史料だ」と評価している。朝日新聞によると、草稿には、1985〜88年に詠んだ和歌が、宮内庁の罫紙29枚に表裏で57ページ分書かれている。鉛筆で縦書きされ、題材は戦争や地方訪問など多岐にわたる。保管していたのは昭和天皇に近い人物で匿名を希望している。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019010101001778.html

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「自国第一主義」を牽制 メルケル独首相、新年演説で(2019年1月2日朝日新聞)
ドイツのメルケル首相は新年に向けた国民への演説で、国際協調こそが国益になるという信念のために「主張し、闘う」と述べ、世界に広がる「自国第一主義」を牽制(けんせい)した。首相の新年演説は毎年恒例で、12月31日の夜に主要テレビなどで流される。メルケル氏は世界で取り組む課題として、気候変動や移民問題、対国際テロを挙げ、「他者の利益も考慮に入れるならば、自分たちの利益が最大限になるように解決できる」と語った。

 メルケル氏は「これは前世紀の二つの世界大戦で学んだことだが、今日この考えは皆に共有されているわけではない」として、国際協調が圧力にさらされていることに危機感を示した。
https://digital.asahi.com/articles/ASM115RG9M11UHBI11J.html

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「自分はつなぎの天皇」 陛下は友人に、そう語った(2018年12月23日朝日新聞)
「自分はつなぎの天皇。皇太子の代に明るい皇室となれば」1993年1月。天皇陛下は友人の織田和雄さん(83)との電話で、そう語った。・・・「つなぎ」とはどういう意味なのだろう。織田さんは、天皇陛下が続けてきた「慰霊の旅」にこたえがあるとみる。

 陛下は疎開先で終戦を迎え、翌年の書き初めに「平和国家建設」と記した。陸海軍を統率する「大元帥」だった父・昭和天皇の戦争責任を問う声は根強く、昭和天皇が晩年まで苦悩していたことが元側近の日記などで明らかになっている。「父が果たせなかった戦没者慰霊を、自分の代で成し遂げる。そのうえで次の世代に新しい皇室を築いて欲しいと考えたのでは」と織田さんは推し量る。・・・「つなぐ」姿勢は、お子さま方の養育方針にも表れた。

 陛下は、皇后さまと相談し、他人の母乳を与える旧来の「乳人(めのと)」という制度を廃止し、親子別居の慣習に従わずにお子さま方を手もとで育てた。両陛下と長い交流のある友人は「将来の皇位継承を見据え、自分のそばで学ばせたい。そんな狙いがあったとうかがった」と明かす。

 皇太子さまと秋篠宮さまには幼少期から公務に同行させ、終戦の日に一緒に黙祷(もくとう)し、戦争の歴史を学ばせた。現在も、お二人を皇居・御所に招き、毎月1回の懇談の場を持っている。陛下が心臓手術を受けた2012年春ごろ、皇后さまの発案で始まった。
https://digital.asahi.com/articles/ASLD65TC4LD6UTIL03P.html?iref=pc_rellink

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是枝裕和監督ら4氏に朝日賞 法学者の木庭顕氏も(2019/01/01朝日新聞)
 朝日新聞文化財団は1日、2018年度の朝日賞を、映画監督の是枝裕和さんら4氏に贈ると発表した。30日に東京・内幸町の帝国ホテルで贈呈式を開き、正賞のブロンズ像と副賞500万円を贈る。朝日賞は学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、日本の文化や社会の発展、向上に貢献した人物や団体に贈られる。今年で創設90周年を迎えた。
https://www.asahi.com/articles/
ASLDF5F8QLDFULPI008.html?iref=comtop_8_06

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(エイジングニッポン:3)個人の生き方、新時代を左右 2050年、AIの予測シナリオは(2019/01/01朝日新聞)
平成が終わる。格差と貧困、単身世帯の増加と孤立、国家には巨額の借金。いくつもの負の要因が日本社会をさいなんでいる。平成の始まり、30年前の日本はバブルの絶頂だった。当時、この国の現在を誰が見通していただろう。その中で確実に予測できていたことがある。少子高齢化と人口減少だ。将来人口の推計は確度が極めて高いことで知られるが、有効な手は打たれなかった。・・・ 「2050年、日本は持続可能か」。京都大学の広井良典教授らが日立製作所の人工知能(AI)を用いて、未来にどんなシナリオが広がるのかを予測した。約2万通りの道筋が導き出され、広井教授らは10年以内に大きな分岐が来るだろうことに気づいた・・・持続可能シナリオへと進むためには。国の政策に加えて「個人の生き方が分岐を左右する」と広井教授は語る。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834058.html

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(声)今年こそ リーダーは民の痛み分かる人に(2019/01/01朝日新聞)
主婦 佐々木澄代(新潟県 79)

 2018年は、小骨がのどに引っかかったまま暮れたような年だった。いや、小骨どころか、国の根幹に関わる見過ごせない問題がいくつも起きた。特に残念だったのが、自民党の岸田文雄政調会長と、カナダ在住の被爆者、サーロー節子さんの先月の面会だ。サーローさんが核兵器禁止条約への参加を求めたのに対し、岸田氏は「条約が目指す核廃絶と日本政府の目標は同じ」などと述べるにとどめ、政府の条約不参加の姿勢は一向に変わらない。もう一つは、沖縄の基地問題だ。辺野古移設反対を掲げた玉城デニー氏が沖縄県知事に当選し、県民はもちろん多くの国民が関心をもって見守る中、政府は移設に向けた作業を再開した。

 沖縄戦と戦後の沖縄の苦労を少しは知る世代の私は、今度こそ国がしっかり検討し、しかるべき土地を探すとか何か手を打つだろうと期待していた。今後どうなっていくのであろうか。ともあれ、国民が安心して住める国、被爆国として核兵器には絶対の反対を貫く国を目指してほしい。一国のリーダーやそれを目指す政治家は、大事なことは数の力で押し通さずに議論を尽くす人、不正は不正として許さない公正な人、民の痛みが分かる人であってほしい。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834076.html?ref=pcviewpage

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家畜を誤食で死なせない ポリ袋追放、勝ち取った写真家(2019/01/01朝日新聞)
豊かな自然と野生動物で知られるケニアから、ポリ袋を追い出したと言われている男性がいる。捨てられて川に浮かぶ無数の袋や、袋の誤食で死ぬ家畜の姿に感じた憤り。「古里の環境を守りたい」という強い思いを胸に、男性は変革を求める挑戦を始めた。

 2017年2月、ケニア政府の発表が国内外を驚かせた。スーパーなどで配布されるポリ袋の輸入や製造、使用を禁じ、違反者には最長4年の禁錮刑か4万ドル(約450万円)の罰金を科すという通知を出したのだ。英ガーディアン紙は「ポリ袋を巡る世界で最も厳しい罰則」と伝えた。・・・ワキビアさんが大学でメディア論を学んでいた11年、ナクルの道路や河川には、使用後に捨てられたポリ袋が散乱していた。当時、ケニアのポリ袋の年間消費量は1億枚以上。袋が排水溝を詰まらせ、街の各地で浸水被害や家畜の誤食死が相次いでいた。

影響が気になったワキビアさんはある時、近くのごみ集積場を訪ね、衝撃を受けた。廃棄された袋が野ざらしにされ、風で大量に場外に飛ばされていたためだ。・・・一方、プラスチックごみによる海洋汚染も深刻で、今年開かれた主要7カ国(G7)首脳会議では、プラスチック製品の削減や再利用、リサイクルに数値目標を盛り込んだ「海洋プラスチック憲章」が議論された。フランスが20年からプラスチック製の使い捨てコップなどの使用を禁じる方針を示すなど、使い捨てをやめる動きが世界的に進んでいる。

 1人あたりの使い捨てプラスチックの廃棄量は、米国が世界1位で日本は2位という。日本ではポリ袋の規制について自治体や小売店の取り組みが中心だが、政府は来年6月に大阪で開かれる主要20カ国・地域首脳会議までに、プラスチックごみの削減やリサイクル推進の方向性を示す方針だ。
https://digital.asahi.com/articles/
ASLDP0SQ2LDNUHBI03M.html?iref=com_favorite_02

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渋谷で年越しカウントダウン 若者らが駅前埋め尽くす(2019/01/01東京新聞)
31日夜、東京・渋谷駅周辺では、平成最後の年越しを祝うカウントダウンイベントが開かれた。駅前を埋め尽くした若者や外国人らが「3、2、1」と日本語や英語でカウントダウンし、1日午前0時を迎えた瞬間、大歓声を上げた。
 警視庁は午後9時から5時間にわたり周辺の交通を規制。数百人の機動隊員を動員し雑踏事故などトラブル発生の防止に努めた。車上から軽妙な口調で注意を呼び掛けるDJポリスも出動した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018123101001383.html

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<メディアと世界 揺らぐ報道の自由> (1)広がる米のニュース(2019/01/01東京新聞)
米南部フロリダ州ヘルナンド郡の中央図書館で当日付の新聞を求めると、こう聞かれる。「全国紙と地元紙どちらですか」。地元紙といっても、百キロ南のタンパ都市圏に拠点を置くタンパベイ・タイムズ。どちらを開いても、郡内の話題は見当たらない。
 東京二十三区の二・四倍の面積に十九万人が暮らすへルナンド郡。北側に牧場や湖が広がり、西側のメキシコ湾岸には、あか抜けた一戸建て住宅が並ぶ。二〇一六年の大統領選ではトランプ氏が63%の得票率で圧勝。人口は〇〇年から四割増え、あちこちで道路建設や土地開発が進んでいる。
 そんな発展著しい郡が、米ノースカロライナ大学(UNC)の調査で「ニュース砂漠」の一つに数えられている。「砂漠」とは、地元紙がないほか、民主主義に必要な情報に十分にアクセスできない地域も含めた独自の概念だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201901/CK2019010102000109.html

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<原発のない国へ 福島からの風> 飼料作物から発電(2019/01/01東京新聞)
二〇一一年三月に大事故を起こした東京電力福島第一原発から七キロの福島県富岡町で、飼料作物であるソルガム(コーリャン)によるバイオガス発電の実証試験が一月からスタートする。放射能で農地が汚染された同町。事故から八年近く経過した今も農業はほとんど復興していない。試験が成功すれば農地再生の足掛かりになると期待が高まる。
 サクラ並木で有名な富岡町・夜の森に近い農地脇に設置されたバイオガス発電プラント。昨年末から、大きな筒状の発酵槽に砕いたソルガムの投入が始まっている。発酵したソルガムから大量のメタンガスが発生、風船状のタンクにたまる。一月下旬にはガスエンジンで燃やし、発電試験を開始する手はずだ。電気は照明に使う。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201901/CK2019010102000115.html

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年のはじめに考える 分断の時代を超えて(2019/01/01東京新聞)
 この年頭に思うのは、分断ではなく対話の時代であれ、ということです。世界は、そして私たちは歴史的試練に立たされているのではないでしょうか。思い出してみてください。平成の始まるころ、世界では東西ベルリンの壁が壊れ、ソ連が崩壊し、日本ではバブル景気がはじけ、政治は流動化し非自民政権が生まれた。米ソ冷戦という重しがはずれ、世界も日本もあらたな歴史を歩み始めたのです。・・・政治は自由の広がりを感じ、経済は資本主義が世界を覆って市場経済のグローバリゼーションが本格化した。


 世界は自由と競争を手に入れたかのようでした。
 欧州では共通通貨ユーロが発行され、中東ではパレスチナ、イスラエルの和平合意。日本では二大政党時代をめざす政治改革。時代は勢いをえていました。しかし、その後どうなったか。政治の自由は寛容さを失って自ら窒息しつつあるようです。経済の競争は、労働力の安い国への資本と工場の移転で、開発国の経済を引き上げる一方、先進国に構造的経済格差を生んだ。リーマン・ショックは中間層を縮め失職さえもたらした。

・・・日本は「非正規」という不公平な存在を生みました。貧困という言葉がニュースでひんぱんに語られるようになりました。それらに対し、政治はあまりにも無力、無関心だったのではないでしょうか。・・・では健全な民主主義を取り戻すにはどうしたらいいか。分かり切ったことですが、まずうそをつかないことです。情報公開がもっと進まねばなりません。役人が政治家のため、また自分たちのために情報を隠すのなら、主権者たる国民への裏切りにほかならない。これでは民主主義が成立しません。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/
column/editorial/CK2019010102000122.html

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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