(声)わたしの平成 あの日あの時 原発事故が夫婦の桃源郷奪った主婦 埴原千代喜(埼玉県 75)(2019/01/04朝日新聞) 平成元(1989)年4月、夢の大地、福島県大熊町の山中に念願の山小屋が完成した。夫と夢見た「田舎暮らし」の始まりだ。イワナやニジマスの泳ぐ川、モリアオガエルの池、蓮田(はすだ)にはタニシ、ワサビ田やクレソン、秋にはきのこがニョキニョキ……。木々に囲まれた桃源郷の風景に、訪ねてくれた友人知人、親族が感激してくれた。後に生まれた小さな孫も気に入ってくれた。初めは、夫がまだ仕事をしていたので埼玉県の自宅から週末に通った。早期退職して2年、山小屋暮らしをした後、実家の仕事を手伝うため再び埼玉との往復になったが、福島に夫婦の墓も建てた。ここが終(つい)のすみかになると思っていた。 だが、22年後――。東日本大震災で原発事故が起き、放射性物質が桃源郷に降った。「愛する風景は死んだ!」と夫は泣いた。山小屋を奪われた夫は、その後、実家の仕事も辞め、酒浸りとなった。そして炎暑の昨夏、とうとう体が悲鳴を上げた。夫は私たち家族に看取(みと)られ、この世の悪夢から天界へ飛び立った。平成最後の秋の9月24日。76歳だった。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13835841.html?ref=pcviewpage 平成と憲法 平和の時代を守らねば(2019/01/04東京新聞) 政府が暴走しないよう
軍拡競争の末は戦争だ 中国、月の裏側に着陸 無人探査機、世界初 宇宙覇権争い激化へ(2019/01/04東京新聞) メキシコ、国境の催涙ガスに反発 トランプ政権に説明要求(2019/01/04琉球新報) ・・・米当局は昨年11月末にも不法入国を試みた移民らに催涙ガスを使っており、確認されただけでも今回が2回目。子どもを抱えた母親に向けても発射したとの報道があり、メキシコ外務省はこの際も抗議した。 太陽系最果て、天体初観測 NASA探査機(2019/01/04朝日新聞) https://digital.asahi.com/articles/DA3S13835886.html 新宿の歌姫と暮らした畳部屋、残された遺品を前に誓った(2019/01/04朝日新聞) 家賃9万2千円を払えば、月給の半分が消える。それでも住み続ける理由がある。大物作詞家や、人気アーティストが一目置いた歌手。この部屋には、そんな「彼女」の記憶が染みついている。・・・ 仕事を辞めて祖母を介護し始めたこと。母は昔から部屋を片付けられず実家へは戻れないこと。「そうなの」「大変よね」。相づちは短いが、親身になって聴いてくれる彼女もまた、音楽へのほとばしる情熱を語った。 そんな彼女から、「良かったら一緒に部屋、借りない?」と電話があったのは一昨年6月。当時はシェアハウス住まいで、建物こそ新しいが、居室が4畳半と狭かった。彼女は舞台で使った衣装を自宅に収納し切れず、保管先を探しているというが、低収入の自分への気遣いが感じ取れた。場所や間取りも聞かず、「はいっ、ぜひ!」と即答した。・・・そんな彼女が昨年9月末、心不全で逝った。ゴールデン街を象徴する妖艶(ようえん)な歌姫の訃報(ふほう)を、マスコミも取り上げた。 |
平成とスポーツ 現状維持は淘汰される(2019/01/03東京新聞) 地方創生計画 外注多数 交付21億円超 都内企業へ(2019/01/03東京新聞) <首都大学東京の山下祐介教授(社会学)の話> 地方創生で東京一極集中を止めると言っているのに、この調査結果こそまさに東京一極集中を表している。情報を一番持っている東京のコンサルに頼むという判断は自治体として当然かもしれないが、地元で考えるべき問題を投げてしまえば人口減少にしっかり向き合う機会を失う。積み上げるべき知見が積み上がらず悪循環だ。自前でやったところは問題点を自覚したはず。本来は政策形成競争だったはずが、補助金獲得競争や人口獲得競争になってしまったことをしっかり検証すべきだ。 スペイン当局、移民400人救助 年明けに地中海で(2019/01/03東京新聞) 「新基地阻止も 曇りのち晴れ」 辺野古 決意新たに「初興し」(2019/01/03琉球新報) 「ペットボックス」がペット生体販売を中止へ 運営するオム・ファムの中村毅社長 遅れる業界に一石 譲渡会普及の契機に(2019/01/03琉球新報) (地球24時)マリで襲撃、37人死亡(2019/01/03朝日新聞) 感情が政権と一体化、近代に失敗しすぎた日本 大塚英志(2019/01/03朝日新聞) ・・・ 「いまの天皇は、象徴天皇とは何かということを考え抜いたと思います。彼ほど象徴天皇制について考え抜いた人はいないという点で心から尊敬します。事実、最後の誕生日での会見でも自身の在位期間を『日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてき』た、と総括しています。象徴天皇は政治への関与はできない、つまり、具体的に、何か政策を実行することにコミットできず、じゃあ何が天皇にできるかといったら、ひたすら、国民の感情に寄り添い慰撫(いぶ)するしか選択肢はない。だから、それが、戦後憲法下の象徴天皇の職能だと理解し、実践してきたわけです。・・・ それは象徴天皇制について考え抜き実践したという自負に立った上での切実な『お気持ち』であり、しかし、象徴天皇制への制度的言及はそれ自体が政治的な発言で、その『機能を有』さないから『お気持ち』というトリッキーなロジックを使わざるを得なかった。けれど皮肉にも国民には『お気持ち』、つまり感情だけが届いて、『お疲れさまでした』で終わっちゃった。安倍首相も自分の気持ちの忖度は求めても天皇の『お気持ち』は忖度せずスルーした。・・・「変わったのは私たちです。私たちはみんなメディアの発信者になってしまったのです。そのことに無自覚なのが一番まずい。かつて新聞などのマスメディアが求められたメディアとしての責任を個人が負うという厳しい局面に、人々は準備なく入り込んでしまった上に、みんなサボっている。 というか、責任ってネットでは『ことば』に負わなくていいという空気を作ってしまった」・・・「でも、責任を持って発信するってとても面倒くさいんですよ。受け止める側も。世の中は基本的に面倒くさくない方に行きますから。『いいね』の方が楽。そして対立したくなければ、ツイッターをブロックして、自分たちだけが『気持ちがいい』まとめサイトにそれぞれが集っていく。この感情的なすみ分けが、ここまで可能になったインフレが出来上がったときに、どうすればいいのか、なかなか難しいと思いますよ」 ・・・「だから、今の『保守』の人たちが言う『日本』がぼくには本当にわからないんですよ。種子法が廃止され、『移民』法、水道の民営化が国会を通過し、北方領土は2島返還でいいという空気になっている。ネトウヨはTPPも多くは推進派だった。普通、『米』『水』とか『領土』とか、ぼくは同意できないけど、『反移民』とかは『右』が命かけて守るものでしょう。それが全部、ないがしろにされて、大丈夫なのかなって、左派の方が心配しているくらいでしょう。 少なくとも今回は、国会の前を安保法制の時のリベラルのように右翼たちが大挙して囲んでいなくちゃいけない状況だった気がします。でも、そうならないのは、それは多分、安倍政権は、安倍さんと日本と支持者の自我がきれいに重なって一体化している、つまり、感情的共感に支えられた感情化した政権だからでしょう」「なんだか今のこの国を見てると、車を運転する人って、ハンドルを握った瞬間にちょっと人格変わるじゃないですか。車と自我が一体化してしまう。つい強気になってあおり運転しちゃう。あんな感じですよね。あえて単純化して風刺漫画風に言えば、日本っていう自動車に安倍さんと国民が乗ってて、ちょっとあおられたらキレる、みたいなそんな感じの国でしょ?」 ・・・ ――2020年に東京五輪があります。「感情労働」を思わせる「おもてなし」という言葉が使われたりしています。無償ボランティアにも批判がありますね。 「あれ自体は戦争中の動員と同じだから、それ以上のものではないですが。政策的には安倍政権はずっと近衛新体制の劣化版的借用ですからね」・・・「中国や北朝鮮が攻めてくる的イメージがずっと繰り返されてきましたが、『攻めてくる』のは、無国籍なグローバルな経済の波です。その意味での『見えない戦争』はとっくに始まっていて、もう負けていますね。さっき言ったように『移民』法は成立、水、固有種の種子といった、いわば国家の基本をなすようものはどんどん外資に譲り渡す流れになっている。日本の中で『勝っている』人は確かにいるけれど、それはグローバルな経済の方に飛び乗った人たちで、私たちの大半はもう『負けて』いる。だからここにあるのは、もう焼け野原なのかもしれない。でも、かつての『戦後』はこの国が『近代』をやり直すチャンスだったわけで、もう一回、『近代』及び『戦後』をやってみるしかないでしょう」 (社説)1989年と今の世界 民主と自由の命脈を保て(2019/01/03朝日新聞) 「見るものすべてが新鮮で、欲しいものばかりだった」 彼女の名前はアンゲラ・メルケル。のちに統合ドイツの首相となったメルケル氏は、その日に「自由」というものの大切さを心に刻んだと語っている。冷戦後、欧州は統合の流れを加速させた。欧州連合(EU)は民主主義と自由の原則のもとに拡大を続けた。主導的な役割を果たしたのは、メルケル氏のドイツだった。ところが近年、EUの歩みは混迷している。背景にあるのは、移民問題を機に各国で高まった排外的なポピュリズムやナショナリズムだ。「民主主義の後退」との言葉も聞こえる。 (声)選ぶ 敗戦で自主性の大切さを自覚(2019/01/03朝日新聞)無職 日野資純(千葉県 93) 「自分が置かれている立場で最善を尽くす」。はじめから「受け身」のようだが、戦中派としての体験から言うと、何でも自分の思い通りになるとは限らないのだから、この主張が私の出発点だ。1926年生まれ。戦中の少年期・青年期は、家庭でも学校でも「先輩の、そして先生の言うとおりにすれは良い」と教育された。それが「楽であった」ために、戦争になっても「必勝の信念で戦え」と言われれば、それを自らの基本だと考えてしまった。 その結果、敗戦を体験すると、若い時に「受け身でよい」と考えたことが、世の大勢に押し流されてしまった直接の原因だったという「自覚」へと切り替わった。こういう「自主性の大切さ」への転換ができたのは、83年に新聞に初めて投稿が採用されたことも力となった。「57歳でその自覚とは何とも遅い」と言われればその通りかもしれないが、それが事実なのだ。ただ、今でも「武力に頼れ」という論があることを考えると、私のような考え方も現在に通じるのでは、とひそかに思っている。 |
大統領選領就任 右翼、汚職・治安課題(2019年1月2日東京新聞) 米探査機、太陽系最遠天体に到達 猛スピードで通過し観測(2019年1月2日東京新聞) 核運用の米戦略軍、冗談で謝罪 「爆弾投下の用意」(2019年1月2日東京新聞) 昭和天皇の和歌の草稿公開 戦争、象徴「思い伝わる」(2019年1月2日東京新聞) 「自国第一主義」を牽制 メルケル独首相、新年演説で(2019年1月2日朝日新聞) メルケル氏は「これは前世紀の二つの世界大戦で学んだことだが、今日この考えは皆に共有されているわけではない」として、国際協調が圧力にさらされていることに危機感を示した。 「自分はつなぎの天皇」 陛下は友人に、そう語った(2018年12月23日朝日新聞) 陛下は疎開先で終戦を迎え、翌年の書き初めに「平和国家建設」と記した。陸海軍を統率する「大元帥」だった父・昭和天皇の戦争責任を問う声は根強く、昭和天皇が晩年まで苦悩していたことが元側近の日記などで明らかになっている。「父が果たせなかった戦没者慰霊を、自分の代で成し遂げる。そのうえで次の世代に新しい皇室を築いて欲しいと考えたのでは」と織田さんは推し量る。・・・「つなぐ」姿勢は、お子さま方の養育方針にも表れた。 陛下は、皇后さまと相談し、他人の母乳を与える旧来の「乳人(めのと)」という制度を廃止し、親子別居の慣習に従わずにお子さま方を手もとで育てた。両陛下と長い交流のある友人は「将来の皇位継承を見据え、自分のそばで学ばせたい。そんな狙いがあったとうかがった」と明かす。 皇太子さまと秋篠宮さまには幼少期から公務に同行させ、終戦の日に一緒に黙祷(もくとう)し、戦争の歴史を学ばせた。現在も、お二人を皇居・御所に招き、毎月1回の懇談の場を持っている。陛下が心臓手術を受けた2012年春ごろ、皇后さまの発案で始まった。 |
是枝裕和監督ら4氏に朝日賞 法学者の木庭顕氏も(2019/01/01朝日新聞) (エイジングニッポン:3)個人の生き方、新時代を左右 2050年、AIの予測シナリオは(2019/01/01朝日新聞) (声)今年こそ リーダーは民の痛み分かる人に(2019/01/01朝日新聞) 2018年は、小骨がのどに引っかかったまま暮れたような年だった。いや、小骨どころか、国の根幹に関わる見過ごせない問題がいくつも起きた。特に残念だったのが、自民党の岸田文雄政調会長と、カナダ在住の被爆者、サーロー節子さんの先月の面会だ。サーローさんが核兵器禁止条約への参加を求めたのに対し、岸田氏は「条約が目指す核廃絶と日本政府の目標は同じ」などと述べるにとどめ、政府の条約不参加の姿勢は一向に変わらない。もう一つは、沖縄の基地問題だ。辺野古移設反対を掲げた玉城デニー氏が沖縄県知事に当選し、県民はもちろん多くの国民が関心をもって見守る中、政府は移設に向けた作業を再開した。 沖縄戦と戦後の沖縄の苦労を少しは知る世代の私は、今度こそ国がしっかり検討し、しかるべき土地を探すとか何か手を打つだろうと期待していた。今後どうなっていくのであろうか。ともあれ、国民が安心して住める国、被爆国として核兵器には絶対の反対を貫く国を目指してほしい。一国のリーダーやそれを目指す政治家は、大事なことは数の力で押し通さずに議論を尽くす人、不正は不正として許さない公正な人、民の痛みが分かる人であってほしい。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834076.html?ref=pcviewpage 家畜を誤食で死なせない ポリ袋追放、勝ち取った写真家(2019/01/01朝日新聞) 2017年2月、ケニア政府の発表が国内外を驚かせた。スーパーなどで配布されるポリ袋の輸入や製造、使用を禁じ、違反者には最長4年の禁錮刑か4万ドル(約450万円)の罰金を科すという通知を出したのだ。英ガーディアン紙は「ポリ袋を巡る世界で最も厳しい罰則」と伝えた。・・・ワキビアさんが大学でメディア論を学んでいた11年、ナクルの道路や河川には、使用後に捨てられたポリ袋が散乱していた。当時、ケニアのポリ袋の年間消費量は1億枚以上。袋が排水溝を詰まらせ、街の各地で浸水被害や家畜の誤食死が相次いでいた。 影響が気になったワキビアさんはある時、近くのごみ集積場を訪ね、衝撃を受けた。廃棄された袋が野ざらしにされ、風で大量に場外に飛ばされていたためだ。・・・一方、プラスチックごみによる海洋汚染も深刻で、今年開かれた主要7カ国(G7)首脳会議では、プラスチック製品の削減や再利用、リサイクルに数値目標を盛り込んだ「海洋プラスチック憲章」が議論された。フランスが20年からプラスチック製の使い捨てコップなどの使用を禁じる方針を示すなど、使い捨てをやめる動きが世界的に進んでいる。 1人あたりの使い捨てプラスチックの廃棄量は、米国が世界1位で日本は2位という。日本ではポリ袋の規制について自治体や小売店の取り組みが中心だが、政府は来年6月に大阪で開かれる主要20カ国・地域首脳会議までに、プラスチックごみの削減やリサイクル推進の方向性を示す方針だ。 |
渋谷で年越しカウントダウン 若者らが駅前埋め尽くす(2019/01/01東京新聞) <メディアと世界 揺らぐ報道の自由> (1)広がる米のニュース(2019/01/01東京新聞) <原発のない国へ 福島からの風> 飼料作物から発電(2019/01/01東京新聞) 年のはじめに考える 分断の時代を超えて(2019/01/01東京新聞)
・・・日本は「非正規」という不公平な存在を生みました。貧困という言葉がニュースでひんぱんに語られるようになりました。それらに対し、政治はあまりにも無力、無関心だったのではないでしょうか。・・・では健全な民主主義を取り戻すにはどうしたらいいか。分かり切ったことですが、まずうそをつかないことです。情報公開がもっと進まねばなりません。役人が政治家のため、また自分たちのために情報を隠すのなら、主権者たる国民への裏切りにほかならない。これでは民主主義が成立しません。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
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