孤児たちの闘い(2019/03/10〜東京新聞) 「毎日のように誰かしら亡くなっていました。皆、栄養失調ですよね」。空襲で母親と姉を失い、各地の親戚宅をたらい回しにされた埼玉県川口市の鈴木賀子(よりこ)さん(81)も、上野地下道での生活を余儀なくされた。ここでの体験を、ずっと語ってこなかった。・・・ つらい記憶が残る上野駅は、戦後70年以上がたった今も近づくのがはばかれるという。「東京大空襲は、たった2時間で10万人以上の犠牲を出した。なんであのとき戦争をやめなかったのか。私たちの怒りをどこにもっていけばいいの。戦争は私たちの代だけでたくさん」・・・ 東京大空襲で両親と生後3カ月の妹を失い、孤児となった茨城県鹿嶋市の吉田由美子さん(77)。「一人でも多くの人に戦争を知ってもらいたい」と、空襲体験の語り部としての活動を続ける。 国に謝罪と損害賠償を求めた東京大空襲訴訟の原告に加わったが、訴訟は2013年に敗訴が確定した。元軍人らに総額60兆円が補償されているのに、民間人に対する補償はたなざらしのまま。実現の見通しは立たない。「国は謝らず、軍人軍属と私たちの命を差別している。納得できない。私たちの戦争は終わっていないのです」と吉田さん。終戦から74年を迎える今も、謝罪と補償を求め、国と闘い続ける。 オーストリア副首相辞任 選挙支援見返り ロ財閥に便宜か(2019/05/19東京新聞) 福島廃炉事業、5割違反 18年、再び増加 割増賃金不払いなど(2019/05/19東京新聞) 野党、参院27選挙区で一本化 32の改選1人区、調整加速(2019/05/19東京新聞) 武器産業の政治的圧力が強いのは分かるけど、「どれだけ人が撃たれれば目が覚めるの」とは誰もが思うこと。 銃規制強化進まぬ米国、NZ首相が「理解できない」(2019.05.15CNN) 超深海の生物から高濃度の放射性炭素、冷戦時代の核実験で蓄積(2019.05.14CNN) エンゼルス大谷が2号2ラン 本拠で滞空時間の長い一発(2019/05/19朝日新聞) ミサイル160発、日本に売却へ 米国防総省(2019/05/19朝日新聞) 承認されたのは、米レイセオン社のAIM120発展型中距離空対空ミサイル(AMRAAM)160発や誘導部品など。(ワシントン) |
歌舞伎町の駆け込み寺「もう、できひん」 人も金も去り(2019/05/19朝日新聞) 「駆け込み寺」が誕生したのは2002年5月。貯金と借金計1800万円を資本に14坪の事務所を借り、一人で始めた。・・・14年には一般社団法人「再チャレンジ支援機構」を立ち上げた。翌年、出所者支援居酒屋「新宿駆け込み餃子(ギョーザ)」を歌舞伎町にオープンし、100人以上の社会復帰につなげた。 順風満帆ではなかった。 16年秋、頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアと腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症を患い、首と腰を手術した。4カ月の療養を経て戻ると、見覚えのない、総額1200万円の債務保証を抱えていた。事務所のスタッフと関係者4人も消えていた。・・・「俺がやってきたことってなんだったんだろう」。がくぜんとしたが、後悔はないという。「(犯罪を)やってる人間もしんどいんや。救いを求めておれのところに来たら、同じ人間として相談に乗るだけや」 思いは、自らの人生に支えられている。在日韓国人2世として大阪市西成区で生まれ、父の愛人ら4人の女性の家を転々とした。受け入れてもらえず、公園で寝泊まりすることもあった。小学校を転校するたびに「キムチ臭い」「朝鮮人」とからかわれ、けんかはしょっちゅう。中学を卒業すると自動車修理工やキャバレー店員などの仕事を渡り歩き、金融業を営んだ時は暴力団とも向こうを張った。・・・「駆け込み寺を閉める」とは言いたくないが、夏には資金が底をつく。家賃が払えなくなれば、事務所の閉鎖は避けられない。 (社説余滴)「石炭では生きられない!」 村山知博(2019/05/19朝日新聞) ヤニさんは小作農だ。農地が発電所になれば仕事を失う。「私たちは石炭では生きられない!」という訴えは切実である。・・・現地では中国が援助した石炭火力が動いているそうだ。環境NGOのワヒュディンさん(33)は「気管の病気になる子どもが増えたり、エビの水揚げが減ったりしている」と話す。 日本援助の発電所は、その隣で2026年に運転を始めることになっている。・・・地裁勝訴の際、小作農のサウィンさん(50)は国旗を掲げて祝った。その旗が逆さまだったとして国旗侮辱罪に問われ、5カ月あまり収監された。「国旗を逆さまに掲げるわけがない。石炭火力のせいで無実の罪を着せられた」 そうまでして建設を強行せざるをえないほど、電力事情が悪いのだろうか? 環境NGOのFoEジャパンによると、需要に対する供給の余力はあり、新たな発電所がなくても電気は足りているという。 そもそもいま、世界は脱石炭に向かっている。天然ガス火力の2倍の二酸化炭素を出す石炭火力は、地球温暖化対策の足を引っ張るからだ。いまだに輸出をはかる日本の評判は悪い。 相手国が石炭火力を望んでも、太陽光や風力を逆提案する。そんな大人の対応ができれば、日本を見る目も変わるはずだが。(むらやまともひろ 科学社説担当) |
世界的建築家ペイさん死去 ルーブル「ピラミッド」(2019/05/18東京新聞) 逃亡犯条例 香港の自由守りぬけ(2019/05/18東京新聞) 「祖先から継がれた肝心」 玉城知事が「沖縄の心」(2019/05/18琉球新報) <社説>改正ドローン規制法 知る権利侵害する悪法だ(2019/05/18琉球新報) ・・・米国はかねて、基地周辺でのドローン使用を禁止するよう日本側に要請してきた。法改正で、これに応えた格好だ。国民の知る権利よりも米軍の都合を優先する態度と言わざるを得ない。 宇治に原子炉計画、60年前の真実は 反対運動史探る研究会(2019/05/18京都新聞) 核の平和利用をうたい、国や科学者が原子力推進にかじを切った時代。広島、長崎への原爆投下の12年後だった。宇治では、「お茶が売れなくなる」として茶業者を中心に反対運動が展開され、市全域に広がった。一部学者からも疑問の声が上がり、同年8月に準備委は計画撤回を承認した。 その後、大阪府高槻市などの候補地を経て60年、誘致した大阪府熊取町に決まり、63年に京大原子炉実験所として開設。原発が地方の沿岸部にできていく原型にもなった。 「『ほんまかいな』という思い。木幡に住んで30年たつけど全く知らなかった」。元会社員の玉井和次さん(70)は2011年の東京電力福島第1原発事故後、近所の人から宇治での計画の歴史を教わり、衝撃を受けた。長男家族が仙台で暮らし、地震や原発事故が人ごとでなかったことも研究を始める後押しとなった。・・・かつての自分同様、地元でもこの計画の存在を知らない人が多いと感じる。「計画撤回で茶業者が本業に戻り、反対の中心的役割を担った宇治市議が急死するなど、当事者による記録の少なさが影響している」とみる。 孤軍奮闘の研究に追い風が吹く。昨年10月、玉井さんの活動を知った立命館宇治中・高の本庄豊教諭(64)の呼び掛けで、「宇治原子炉設置反対運動史研究会」をつくった。 |
(世界発2019)移民の国、豪州のジレンマ 政権、年3万人受け入れ減へ(2019/05/17朝日新聞) 人口増は住宅価格に影響する。不動産情報サイト「ドメイン」によると、シドニーの戸建て住宅の平均価格(3月)は約102万8千豪ドル(約7800万円)で、5年間で20万豪ドル上がった。 (特派員メモ ベルリン)「何もなし」が心地良い(2019/05/17朝日新聞) 催しでは、当時の輸送機や資料が展示され、ビールの屋台も並んだ。主催者の5万人の来場予想が大げさではないほど、歴史イベントに続々と市民が訪れ、驚いた。・・・ そう、ここは憩いの場なのだ。閉鎖時はスポーツ施設や住宅地にする案もあったが、14年の住民投票で「何もなし」を決めた。いつも家族連れが、たこ揚げを楽しむという。何もなくはない。ベルリンの歴史を見つめてきたこの場は、市民が心地良く暮らすための大切な空間だった。(野島淳) 米国でF16戦闘機、倉庫に墜落(2019/05/17京都新聞) 欧州13都市で親台湾デモ(2019/05/17京都新聞) 満島ひかりが「沖縄に帰って来ないようにしていた」理由 フリーランスになった理由(2019/05/17琉球新報) 13歳で上京し「わざとじゃないけど帰って来ないようにしていた。東京で頑張らないといけない時に帰ると、ゆったりし過ぎて怖くなって」と振り返る。 「基地のない平和な沖縄を」 5・15平和行進始まる(2019/05/17琉球新報) 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で行われた北部コースの出発式では、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表が「基地はつくらせないというのが沖縄の民意。共に頑張り抜こう」などと訴え、3日間にわたる行進での団結を誓った。 「戦争」発言 言論の自由とは言わぬ(2019/05/17東京新聞) 廃プラ対策 誰もが海の“救い主”(2019/05/17東京新聞) イラン、核合意巡り対米交渉せず ザリフ外相、日本に不満(2019/05/17東京新聞) プエルトリコへの冷血(2019/05/17東京新聞) 変わる「簡宿の街」 川崎11人死亡火災4年 外国人・女性向けリニューアル(2019/05/17東京新聞) 復帰47年 沖縄平和行進 「県民投票無視、民主主義はあるのか」(2019/05/17東京新聞) |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。 |