KIJI LISTpoint NEWS LIST
<POINT NEWS209>2017/01/24・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)


sankaku209sankaku
2017/01/24sankaku01/28

トランプ大統領、プーチン氏と電話会談へ 独仏首脳とも(2017/01/28朝日新聞)
 トランプ米大統領は28日にロシアのプーチン大統領と電話会談する。テロ対策などについて意見交換する見通しだ。27日昼(日本時間28日未明)に英国のメイ首相と大統領就任後初の首脳会談に臨むほか、28日に独仏の首脳とも電話会談する。・・・ スパイサー報道官は27日のツイッターで、トランプ氏が28日にドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領と電話会談することを明らかにした。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12768970.html

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(社説)「偏見」番組 放送の責任わきまえよ(2017/01/28朝日新聞)

事実に基づかず、特定の人々への差別と偏見を生むような番組をテレビでたれ流す。あってはならないことが起きた。地上波ローカル局、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が、今月2日放送の「ニュース女子」という番組で、沖縄・高江に建設された米軍ヘリパッド問題を特集した。

驚くのはその内容だ。

 軍事ジャーナリストを名乗る人物の現地報告は、建設に反対する人たちを遠くから撮影し、「テロリスト」「無法地帯」などと呼んだ。「過激な反対運動の現場を取材」とうたいながら実際には足を運ばず、約40キロ離れたところからリポートした。不可解きわまりない「取材」であり、論評である。・・・権力の介入を防ぎ、放送・表現の自由を守るためにNHKと民放連が設立した第三者機関のBPOにとっても、存在意義が問われる案件だ。視聴者・国民が納得できる対応を求めたい。問題の番組は化粧品会社DHC系列の制作会社がつくった。動画サイトでも公開されてはいるが、周波数が限られ、公共性が高いテレビ電波が使われた点に見過ごせない問題がある。・・・気になるのは、反基地運動に取り組む沖縄への、根拠のない誹謗(ひぼう)中傷が、この数年、高まっていることだ。舞台はネットから街頭に広がり、今回はテレビで公然と語られた。放送は健全な民主主義を発展させるためにあり、番組は明らかにその逆をゆく。対立をあおり、人々の間に分断をもたらすことに放送を使う行いは、厳しく批判されなければならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12768898.html

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(声)トランプ閣下に「お礼」言いたい(2017/01/28朝日新聞)会社顧問 阿部四郎(埼玉県 73)

 トランプ大統領閣下、大統領就任を日本国民として心から歓迎致します。閣下のお陰で、ずっと「米国第一、日本第二」で来た日本の政治がやっと「日本第一」になることができます。「日本を取り戻す!」と大声で叫んでいた首相も、さらに本気になってくれることと思います。TPPからの離脱。立派な決断です。日本も、農家の激減で農協がつぶれる心配がなくなります。混合診療の全面解禁による健康保険制度の崩壊も免れます。公共事業で食べている地方の中小・零細企業が破綻(はたん)することもありません。今でも疲弊している地方が、貴国の某地域のように寂れる心配はなくなりました。そうそう。在日米軍駐留経費の負担増を日本に求める発言もありましたね。これについては応じかねます。沖縄を含めて米軍のみなさまは、お帰りいただいてけっこうです。日本は安全保障法制を廃止して、専守防衛に徹することを全世界に宣言することとします。我が国がどの程度の防衛力を備える必要があるのかは、日本国民が真剣に議論致します。では、閣下のご健闘をお祈り致します。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12768901.html

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(声)童謡を歌い継げない時代に(2017/01/28朝日新聞)主婦 安城明枝(岐阜県 77)

 脳梗塞(こうそく)のリハビリに励む妹から「何か童謡を覚えてない?」と電話があった。孫たちに聞いたら知らないと言われたそうだ。そこで図書館で童謡集を借りてきた。「七つの子」「たきび」「みかんの花咲く丘」。こういった童謡を聴くと、すぐに昔の豊かな情景を思い起こす。母に叱られひとり外に出て泣いたこと、弟を背負って子守をしていたため友達と遊べなかったこと。妹は、リハビリの散歩で童謡を歌いながら歩くと、自然に歩数が増えていて、自分でも驚くという。高齢者施設で、普段何もしゃべらない人が、童謡は一緒になって歌う、という話も聞く。こうした情緒あふれる歌は次の世代にも歌い継ぎたいものだ。だが、そう願っても、子どもたちの周りからはどんどん自然が消え、たき火などの風習もなくなっている。歌詞の情景を思い浮かべようがない時代になってしまった。私たちの世代にとって童謡は宝だ。今の子どもたちには、そんな年老いたときに口ずさみ、心が和む歌はあるのだろうか。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12768903.html

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高江で抗議男性はねた疑い 機動隊員を書類送検 沖縄県警(2017/01/28朝日新聞)

米軍北部訓練場(沖縄県国頭村〈くにがみそん〉、東村〈ひがしそん〉)でのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事に抗議する50代男性を警察車両ではねて軽傷を負わせたとして、沖縄県警は27日までに、20代の男性機動隊員を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で書類送検した。ヘリパッド建設への抗議活動に絡み、警察関係者が摘発されたのは初めて。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12769050.html

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<社説>米石油管建設推進 沖縄から民主主義再生を(2017/01/27琉球新報)
 市民運動で勝ち取った成果を大統領の一存で踏みにじる。民主主義国家として、あるまじき行為と言うほかない。トランプ米大統領が2件の原油パイプライン建設計画を推進する大統領令に署名した。ダコタ・パイプラインについては、建設予定地近くに居留地を持つ米先住民スタンディングロック・スー族が「水源を脅かされる」「先祖ゆかりの聖地や遺跡が破壊されている」などと反対してきた。米陸軍省は昨年12月、同省管理区域での工事を許可しないと決めた。市民運動の勝利である。それを一顧だにせず、法律と同等の効力を持つ大統領令で瞬時に覆すことに正当性はない。米国の民主主義崩壊の始まりを懸念せざるを得ない。・・・米国内で拡大が進む風力や太陽光など再生可能エネルギーに注力することで、雇用を拡大し景気浮揚を図ることは十分可能だろう。そこに踏み出さないのは、化石燃料業界の利益を最優先にしているからではないのか。・・・トランプ氏がスー族の民意を無視したことで、沖縄の民意も顧みられない可能性がある。日本政府による最新鋭の辺野古新基地提供を、トランプ政権が米国の利益になると判断し、早期建設を日本政府に強く迫ることを危惧する。日米両政府の強硬姿勢は今に始まったことではない。それをはね返し辺野古新基地建設を両政府に断念させることで、沖縄から民主主義を再生させる運動を広げたい。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-434131.html

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東京MX「ニュース女子」に対する辛淑玉さん見解(2017/01/27琉球新報)

1月2日放送東京MXテレビ「ニュース女子」に対する「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉さんの見解は次の通り。1月2日に放送されたTOKYO MX「ニュース女子」は、とにかく酷(ひど)かった。

 見ていて、こみ上げる怒りを抑えるのがこれほど難しかった経験はかつてなかった。胃液があがってきて、何度も吐いた。その後も、何気ない会話の中で突然涙が出てきたり、幾日も眠れぬ夜を過ごし、やっと眠れたと思えば悪夢にうなされた。私が、この番組の放つ悪意に冷静に向き合えるようになるまでには、時間が必要だった。友人や報道陣からの問い合わせに簡単な返信すらできなかったことを、この場を借りてお詫(わ)びしたい。いま、可能な限り、私の思いを言葉にして綴(つづ)りたいと思う。 「ニュース女子」の手口は、基地反対運動について、徹底的にニセの情報を流すというものだ。現場にも行かず、当事者にも取材をしない一方で、反基地運動によって迷惑をこうむっているというニセの「被害者」を登場させる。そして、「沖縄の反基地運動はシンスゴという親北派の韓国人が操っている。参加者はカネで雇われたバイトで、その過激な行動で地元の沖縄人は迷惑している」というデマを流して視聴者の意識を操作する。

 これは、沖縄の人々の思いを無視し、踏みにじる差別であり、許しがたい歪曲(わいきょく)報道である。また、権力になびく一部のウチナンチュを差別扇動の道具に利用して恥じない「植民者の手法」でもある。多くの報道で、「ニュース女子」が取材もせずに番組を作ったことが指摘されていたが、彼らは取材能力がないためにネトウヨ情報を検証もせずに垂れ流してしまったのではない。この番組は、「まつろわぬ者ども」を社会から抹殺するために、悪意をもって作られ、確信犯的に放送されたのだ。

 だから、間違いを指摘されても制作会社はコメントを拒否し、MXテレビは「議論の一環として」放送したと開き直っただけだった。公共の電波を使った放送を担う企業としての体をなしていない。 為政者にとって、自分になびかない者の存在は、自らの優越性を否定されるため最も憎い存在であり、だから国家体制を批判する者には「非国民」のレッテルを貼り、他の国民が寄ってたかって攻撃するよう仕向ける。その手先としてメディアを使う。そこにあるのは「愚かな国民など、この程度のことを吹聴しておけば簡単に騙(だま)せる」という国民蔑視だ。国家権力の素顔を見抜き、闘いを挑んでくる「生意気な非国民ども」に対しては、ただ潰(つぶ)すだけでは飽き足らず、嘲笑(ちょうしょう)して力の差を見せつけた上で、屈辱感を味わわせようとする。「ニュース女子」が、年始特番の、しかも冒頭で私を名指しして嘲笑したのは、私が怒って抗議してくると想定した上でのことだろう。感情的になって抗議してくればそれを笑い飛ばす、抗議してこなければ、「抗議してこないのは、報道内容が正しかったからだ」と宣伝材料に利用できる。どっちにころんでも美味(おい)しいというわけだ。私も、沖縄の人々も、平和を希求する者は、一方的に攻撃されているのに、それが被害であること、ヘイト・スピーチであることを、被害者の側が実証しなければならないという理不尽な立場に立たされる。私は、毎日仕事をしながら、家族の介護をしながら、シェルターを運営しながら、怒りを抑えて問題を冷静に見つめ、膨大な時間を費やしてBPO(放送倫理・番組向上機構)に提出する文書を書かねばならない。

 その必要がなければできたはずの、睡眠時間や、家族・友人との大切な時間、幸せ、楽しみといった人生本来の意味をも、一方的に奪われている。相手を嫌でも闘わざるを得ない立場に追い込み、休息する権利、声を上げる権利を奪うのは、それ自体が人権侵害なのだ。そしてこれは私だけのことではなく、沖縄の人々が置かれている状況も同じだ。 私はなぜ、在日への差別だけでなく、さまざまな差別に声を上げるのだろうか…。時に、自分でも不思議に感じる時がある。お金も、時間も、体力も、あらゆるものを犠牲にして、どうしてここまでやるのかと。もっと楽な生き方ができたはずなのにと言われたことも、一度や二度ではない。確かなのは、被差別の歴史に共感する胸の痛みがあるということだ。歴史や文化は異なっているが、ウチナンチュも在日朝鮮人も、日本の国家体制によって植民地支配を受け、人間としての権利を保障されず、排除・差別されてきた。ウチナンチュは日本国籍を付与された一方で島ごと奪われ、沖縄戦では「国体」や本土の日本人を守るための捨て石にされた。敗戦後は膨大な米軍基地を押し付けられ、いまも命・生活・人間の尊厳など多くを奪われ、抑圧されている。朝鮮人は、頼んでもいないのに帝国臣民にされ、日本兵の下請け・弾よけとして最も危険できつい労役につかされた挙げ句、敗戦後は日本国籍を一方的に剥奪(はくだつ)され、国籍がないことを理由に戦後補償の対象から外され、「外国人」として排除、差別を受けてきた。経緯に違いはあっても、植民地支配の対象とされてきた点では同じ位置に立たされている。

 そして、私は「殺せ」と言われ、沖縄の友人たちは「ゴキブリ」「ドブネズミ」「売国奴」「土人」と言われ、まとめて「反日・非国民」とくくられている。沖縄で起きていることは、私にとって他人事ではないのだ。彼らの痛みは私の痛みでもある。在日としてこの国に生を受けた以上、見て見ぬふりは許されないと私は思っている。「どんな発言にも表現の自由はある」と「中立公平」を装い、サイレント・マジョリティーの位置を確保して高みの見物(これこそが特権である)をする人々の沈黙によって、「在日」も「オキナワ」も、孤立無援の状態で表現の自由を奪われている。差別と闘う責任は、被差別の側ではなく、差別構造を作り出し温存する側にこそある。この国の主権者は、自らの社会から差別をなくすために払う努力を、主権を奪われたままの在日に押し付けてはならない。同様に、沖縄に押し付けてもいけない。新しい基地を作らせないという闘いは、ヤマトンチュ自らが政治の中枢部でなすべきであり、そうしなければ根本的な解決には至らない。いまこそ、マジョリティーが矢面に立って闘わなければ構造は変わらない。自分に火の粉が降りかからない限り動かない者が多数派の社会に、未来はないのだ。デマを流し、政権の尖兵(せんぺい)として憎悪扇動を行うこの番組を、決して許してはならない。あらためて、それだけは言っておきたい。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-434266.html

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福島第一2号機、燃料把握なるか 来月ロボット投入へ(2017/01/27朝日新聞)
東京電力福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向け、東電は26日、2号機の原子炉格納容器の本格調査を始めた。2月にロボットを入れ、燃料がどこにあるかを探る。この日は進入路に障害物がないかを調べた。事故発生から6年近くたつが、燃料は直接確認されていない。・・・東電は26日、格納容器に調査ロボット「サソリ」を入れるために開けた穴から、カメラを付けたパイプを差し込んだ。周辺の放射線量は毎時8シーベルトほど。短時間浴びただけで死亡しかねない線量で、作業員は投入口から2メートルほど離れた壁に隠れ作業した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12767141.html

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イヌ・ネコの国内流通85万匹 15年度、前年度より10万匹増 朝日新聞調査(2017/01/27朝日新聞)
2015年度に国内で販売されるなどした犬猫は少なくとも約85万匹で、前年度より約10万匹増えていることが朝日新聞の調査で分かった。流通量の増減のデータはこれまでなかった。流通量の3%にあたる約2万5千匹の犬猫が流通過程で死んでいたことも判明した。・・・また、繁殖から小売りまでの流通過程での死亡数(死産は含まない)は犬1万9866匹、猫は5088匹の計2万4954匹。14年度も死亡数は計2万3181匹で、両年度とも流通量の3%にのぼる。これは環境省が09年にペット店を対象に調査した際の推計値の33倍にあたる。環境省の調べでは、15年度の全国の自治体における殺処分数は犬1万5811匹、猫6万7091匹。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12767147.html

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(声)首相の改憲論は子や孫のためか(2017/01/27朝日新聞)無職 山村哲男(神奈川県 70)

 安倍晋三首相は施政方針演説で「憲法施行70年の節目に当たり、私たちの子や孫、未来を生きる世代のため、次なる70年に向かって、日本をどのような国にしていくのか。その案を国民に提示するため、憲法審査会で具体的な議論を深めよう」と述べた。未来の世代が夢の実現に頑張れる国を目指すことに異議はない。しかし、彼らが生きる国の姿を示すのに憲法改正を持ち出すことには、すんなり同意できない。安倍首相の言葉の裏には、これを機に自らが目指す憲法に変えてしまいたいとの意図が強く感じられるからだ。今、国民の大勢が改憲を求めている状況ではない。それでも首相が憲法を変えたいのなら、憲法の理念や基本原理をどう考えているか、目指す国の在り方はどういうものかを分かりやすく説明する責任がある。現憲法には施行に至るまでの歴史的な背景がある。だから、自らの歴史観も語る責任がある。そもそも真に子や孫を思いやるのなら、改憲論議を呼びかける前に、借金まみれの財政、原発、温暖化対策などの課題はどうするのかを、きちんと説明するべきだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12767102.html

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(声)若い世代 科学技術を軍事利用しないで(2017/01/27朝日新聞)大学生 太田哲平(北海道 23)

 防衛省が公募する100億円規模の安全保障関連の技術研究に対し、財政難の大学が応募するか葛藤しているという。科学技術は軍事研究のおかげで進歩したという面がある。インターネットなど僕たちがその恩恵にあずかっている技術は軍事研究から始まったものや発展したものがある。一方、ダイナマイトの発明者ノーベルや原爆製造を米大統領に促す手紙に署名したアインシュタインは、科学技術の軍事利用を後悔した。科学技術を進歩させたのは人間の英知だが、軍事利用で尊い命を奪ってきた。広島の原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。この「過ち」の一つに科学技術の軍事利用も含まれると思う。大学の研究は、軍事利用につながらないよう一線を画すべきだ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12767105.html?ref=pcviewpage

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財政健全化  成長頼みに限界みえた(2017/01/27京都新聞)
 経済成長に頼った財政運営の限界があらわになった。政府の経済財政諮問会議で、財政健全化の指標である国と地方自治体の基礎的財政収支が2020年度に約8兆3千億円の赤字になるとの試算が示された。アベノミクス失速による税収の伸び悩みで、20年度に黒字化を目指す政府目標を達成する難しさが改めて浮き彫りになったと言える。・・・ 安倍晋三首相は「財政再建目標を堅持する」と繰り返すが、具体策を欠き実現性に疑問符が付く。むしろ積極的な財政政策で景気浮揚につなげようとの姿勢が目立つ。経済成長に頼る姿勢からは危機感も財政再建への本気度も伝わってこない。このままでは黒字化目標の先送りが浮上しかねない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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関空の将来  飛躍へ課題の克服図れ(2017/01/27京都新聞)
 海外から京都・大阪への玄関口となる関西空港の利用が伸びている。国際線と国内線を合わせた昨年の総旅客数は、前年比9%増の2523万人で、1994年の開港以来、最高を記録した。格安航空会社(LCC)の誘致とアジアを狙った集客戦略が奏功したといえよう。・・・数字を押し上げたのは、訪日外国人の増加である。国際線の旅客は15%も増え、今や関空利用者の半分は外国人である。
 国営の新関西国際空港会社は巨額の建設費と利用客の伸び悩みで1兆3千万円もの負債を抱えて行き詰まり、昨年4月、年490億円(44年契約で計2兆2千億円)で、伊丹空港と合わせた空港運営権を民間に売却した。現在の運営は、オリックスと仏空港運営大手バンシを中心に関西の30社が出資する新会社「関西エアポート」が担っている。・・・訪日客は好調とはいえ、国際線は便数の9割をアジア方面が占める。利益率が高い長距離の欧米路線はむしろ減便が続いている。成田や羽田に集中する傾向がある欧米路線を関西に引き留め、多様な路線を確保することが「ハブ空港」としての地位につながる。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20170127_3.html

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社説 トランプ政権の排外政策 不測の事態 招く恐れも(2017/01/27ヒロシマ平和メディアセンター)
 早くも「地金」が出たのか。トランプ米大統領が、不法移民への規制を強化する大統領令2件に署名した。メキシコとの国境沿いに「壁」を建設するよう連邦政府に指示したほか、不法移民に寛容なニューヨークなど「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」への連邦資金の交付カットなども命じた。就任から1週間。記録的な低支持率に、いらだっているようにも見えよう。不法移民やシリアなどからの難民を米国を脅かす「敵」と見立てる―。そんな手法で支持者の歓心を買うのなら、多様性を理念としてきた民主国家のリーダーの資格があるとはいえまい。 ・・・ トランプ氏は選挙中にイスラム教徒の入国禁止を一時主張したが、その後、事実上撤回。テロリストの流入を防ぐために、テロ多発国からの入国時の審査を厳格化すべきだと訴えていた。しかし、移民や難民をテロの温床として危険視する考え方に大きな変化はあるまい。実際に欧米で今起きているテロは、自国で生まれ育った者たちによるホームグロウンテロであることが少なくない。国内の格差や貧困などが遠因となるテロや暴力に相対するには、その遠因を断たねばならない。入国に関する一連の強硬姿勢が逆に、国際テロ組織などの暴発を誘うことを憂慮する。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=68816

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外国人労働者初の100万人超え 1年で19%増、厚労省発表(2017/01/27東京新聞)
 厚生労働省は27日、2016年10月末時点の外国人労働者数が初めて100万人を突破し、108万3769人になったと発表した。前年比で19・4%増加し、企業から国への雇用届け出が義務化されて集計を始めた08年以来で過去最多となった。
 国籍別では、最多は中国の34万4658人。ベトナムが17万2018人、フィリピンが12万7518人と続いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017012701001546.html

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韓国教授無罪 学問の自由は侵せない(2017/01/27東京新聞)
 旧日本軍の慰安婦に関する著作で名誉毀損(きそん)罪に問われた韓国の研究者に、韓国の地裁で無罪判決が出た。強硬な世論や運動とは一線を画し、表現、学問の自由を保障した判決だと評価したい。ソウル東部地裁は、著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして起訴された朴裕河・世宗大教授に無罪(求刑懲役三年)を言い渡した。著作は日韓の和解のために書かれたとも指摘した。名誉毀損を刑事罰で裁くのは、国際的に少数派になっている。・・・著作では、元慰安婦の証言に加えて、日本軍関係者の証言録や戦争文学などの資料も読み込んでいる。慰安婦とは日本がまず自国の女性に強要して海外に送り込み、次に植民地の女性がその代替にされたと指摘する。兵士として動員された日本人男性と共に、帝国主義下で最も過酷な経験を強いられたと記述する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017012702000140.html

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「国立大は文科省の植民地」 83校に241人出向(2017/01/27東京新聞)
文部科学省の天下りあっせん問題を巡り、自民党の河野太郎前行革担当相は二十六日の衆院予算委員会で、今月一日現在で同省の官僚計二百四十一人が、全国の国立大学法人の幹部職員として出向していることを明らかにした。「文科省の植民地になっている」と指摘し、出向をやめるよう求めたのに対し、松野博一文科相は「実態を調査したい」と答弁した。 (清水俊介)・・・文科省が河野氏に提出した資料によると、同省から出向を受け入れているのは北海道から沖縄まで八十三大学。一大学当たり平均二・九人で、最多は千葉大と東京大の十人だった。計七十人以上が大学の運営に携わる理事を務め、副学長や事務局長など影響力の大きいポストも目立つ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017012790070125.html

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トランプ氏、移民制限着手 メキシコ国境に壁、命令へ(2017/01/26朝日新聞)

トランプ氏は25日午後(日本時間26日未明)、治安やテロ対策を担う国土安全保障省を訪れ、演説する予定だ。その際、メキシコからの不法移民を念頭に、壁建設など不法移民対策に関する大統領令に署名するとみられる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765462.html

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原発の使用済み燃料、空冷保管を促進 規制委、基準緩和へ(2017/01/26朝日新聞)

 原発の使用済み燃料の保管について、原子力規制委員会は25日、水や電気を必要としない空冷の保管容器の導入を促すために基準を緩和する方針を決めた。プールでなく、地表に置いた容器で燃料を保管する方法で、乾式貯蔵と呼ばれる。使用済み燃料は通常、燃料プールで保管し、ポンプで水を循環させて冷やしているが、地震などで停電すると冷却機能が失われかねない。東京電力福島第一原発の事故では、4号機プールで1千体以上が冷やせなくなり、燃料がむき出しになることが懸念された。・・・ 電気事業連合会によると、全国の17原発にある使用済み燃料は計約1万5千トン。プールなどの保管施設は7割が埋まっている。乾式貯蔵で保管できるようになれば、プールに余裕が出るため電力会社も導入に前向きだ。ただ、原発が立地する自治体には、燃料の新たな保管場所ができることで、敷地での保管が長期化しかねないとの懸念も強い。(石塚広志、東山正宜)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765433.html

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(世界発2017)差別乗り越え、私はチョリータ ボリビアの先住民女性(2017/01/26朝日新聞)

頭にちょこんと乗せた山高帽にふわりとしたスカート。南米ボリビアで、「チョリータ」と呼ばれる民族衣装姿の女性たちが社会進出を遂げている。先住民であるモラレス大統領のもとで差別撤廃が進み、活躍の場が広がった。時代と共に日常生活から民族衣装が消えゆく中、その価値も見直されつつある。・・・16世紀のスペインによる征服以降、ボリビアでは白人系支配層が頂点の社会が続き、先住民が先祖の人たちは弱い立場に置かれた。チョリータの仕事は子守や家政婦、路上の物売りに限られ、最近まで十分な権利も保障されなかった。

 差別解消に取り組む政府機関で働くドラ・アルテアガさん(42)は、「以前は街中で蹴られたり、カフェテリアや広場から追い出されたりした」と振り返る。役所や銀行でも、追い返されたり順番が回ってこなかったりするため、アルテアガさん自身も洋服に着替え、長いお下げ髪を隠した。「チョリータは虫でも見るような目で見られた。街中では誰も話しかけてこなかった」と話す。だが05年にエボ・モラレス氏が先住民として同国初の大統領に当選し、状況は変わってきた。先住民の権利拡大を盛り込んだ新憲法が09年に制定され、正式な国名が「ボリビア共和国」から「ボリビア多民族国」に改められた。先住民や女性への差別を禁じた法律ができ、役所や企業で働くチョリータが増えている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765360.html

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(社説)財政再建 決意ばかりの無責任(2017/01/26朝日新聞)

 積み上がる国と地方の借金に歯止めをかけ、将来世代へのつけ回しを抑えていく。そのために政府が掲げる財政再建目標の達成が、さらに遠のいた。もともと高い目標であり、達成を危ぶむ声は政府内外でますます強まっている。しかし、安倍首相は国会答弁などで「必ず実現する」と繰り返す。首相は経済成長による税収増を強調するが、それだけでは達成はおよそ見通せない。にもかかわらず、歳出の抑制・削減や、消費税を中心とする増税には及び腰である。どうやって実現するのか、決意ばかりで具体的な説明はない。あまりに無責任だ。・・・忘れてならないのは、日本銀行のマイナス金利政策で国債の金利が低く抑えられ、借金にともなう国や地方の負担が増えにくくなっていることだ。通常の市場なら、国債の発行が増えれば価格が下落(利回りは上昇)する「悪い金利上昇」を招く恐れがあるが、そうした財政への警告機能は金融政策によって封じ込められている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765330.html

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(声)原発事故6年、「故郷」歌えぬ(2017/01/26朝日新聞)無職 浅田正文(石川県 75)

 もうすぐ3月11日を迎える。そこかしこで東日本大震災の犠牲者を悼む集いがもたれることだろう。遠く離れた被災地を思って、唱歌「故郷(ふるさと)」(作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一)が歌われることも多かろう。だが私は「故郷」を歌うことができない。歌詞の3番に「いつの日にか帰らん 山は青き故郷 水は清き故郷」とある。この部分がどうしても今の気持ちにあわない。私は6年前の東京電力福島第一原発事故で、福島県田村市からの避難を余儀なくされた。定年を前に東京から福島へ移住。米、野菜、豆類、雑穀などを栽培し、薪(まき)ストーブ、薪風呂など自然に抱かれた生活であった。あの日以来、放射能で田畑、山野が汚されてしまい、山菜を摘めなくなり、栗拾いも不安、原木しいたけも不可となった。除染にも限界がある。2011年9月に緊急時避難準備区域解除となったが、山野・農地が汚染され、どうして帰れよう。山は青き故郷が、水は清き故郷が、放射能で汚染されたのだ。帰りたくても帰れない。「故郷」を歌えない原発避難者の気持ちを、みなさんに想像していただければと思う。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765325.html

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(声)川内原発、再稼働に感じる不安(2017/01/26朝日新聞)無職 諏訪原満弓(鹿児島県 57)

 九州電力川内原発(鹿児島県)の安全性などを確認する県独自の第三者委員会が設立されました。地震、火山や原子力工学の専門家などからなり、昨年末の初会合で九電や県が川内原発の概要や点検の態勢を報告したそうです。日本の原発は原子力規制委員会の厳しい審査を受けますし、九電もその安全確認には神経を使っていることと思います。でも安全性の確認は当然のこと。稼働のため絶対必要な最低の条件にすぎません。いくら安全性を追求しても、事故は起こりえます。三反園訓鹿児島県知事の要請にもかかわらず、再稼働を進めた九電は、事故の際、どうやって県民の安全を確保するつもりなのでしょうか。また、事故が起これば、多くの県民が遠く離れた土地で生活せざるをえません。県の主要産業の観光、畜産、漁業は大打撃を受けます。九電は補償費用をどこから捻出する予定なのでしょう。さらに廃炉で生じる膨大な費用や、放射性廃棄物の問題は解決しているのでしょうか。知事や第三者委員会には、原発の安全性の確認はもちろん、もう一歩踏み込んだ議論をして、不安を取り除いてほしいと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765326.html?ref=pcviewpage

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(担当記者が選ぶ注目の論点)ポピュリズムと排除の論理(2017/01/26朝日新聞)

ポピュリズムの隆盛から天皇退位問題まで難問に挑む論考が目を引いた。A・K・テイラーらの「民主主義はいかに解体されていくか」(フォーリン・アフェアーズ・リポート1月号)はロシアのプーチン氏らポスト冷戦期のポピュリストの下では強権支配がゆっくりと確立するため対抗が難しいと指摘。彼らは、権力中枢に忠誠を尽くす人材を配し、「検閲システムの導入」でメディアの力を弱めるという。現代のポピュリズムは「リベラル」や「デモクラシー」といった基本的価値を承認し、むしろ援用することでイスラムなどを排除する論理を正当化する、と水島治郎は『ポピュリズムとは何か』(中公新書)で指摘した。天皇退位をめぐっては、天皇が電話で「ずいぶん前から考えていた」「譲位は何度もあったことで、僕がいま、そういうことを言ったとしても、何もびっくりする話ではない」と語った、と学習院時代の同級生・明石元紹が「『生前退位』有識者会議に異議あり」(文芸春秋2月号)で報告。政府について、専門家の意見を聴取したものの、「方針は初めから決まっていたのではないか」と厳しく批判する。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765335.html

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西日本に「ひずみ集中帯」 南海トラフ前の内陸地震、誘発か(2017/01/26朝日新聞)
南海トラフ巨大地震が起こる前に内陸地震が頻発するのはなぜか。巨大地震を引き起こす海側のプレートが沈み込むことで、西日本の内陸でもひずみをため込む場所があることが、観測網の整備でわかってきた。そのひずみが内陸地震を引き起こす可能性があると指摘されている。仕組みを解明しようと、複数の大学が連携したプロジェクトも始動する。・・・内陸地震が発生する仕組みを解明するプロジェクトもある。17年度、京都大、九州大、鳥取大などの研究グループが、鳥取県西部地震の震源域にあたる鳥取、島根、岡山県境に、約1キロ間隔で1千個の地震計を置いて観測する。国内でこれほど大規模で密な地震観測は初めてという。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12765312.html

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壁あと2200キロ 建設費2.8兆円 米同時テロきっかけで既に1000キロ(2017/01/26東京新聞)
トランプ米大統領は二十五日、不法移民の入国の厳格化や取り締まり強化に着手した。難民受け入れを一定期間停止する措置も検討。排外主義的な選挙公約が現実化することにより、メキシコをはじめ諸外国との関係が悪化するのは避けられない情勢だ。トランプ氏は米メディアに「壁の建設を数カ月後に始める」と表明。まずは米国の予算で着工し、後でメキシコに費用を請求して支払わせると主張している。メキシコのペニャニエト大統領は「もちろん払わない」と反発を強めている。両国の国境は約三千二百キロ。米政府は二〇〇一年九月の米中枢同時テロの後、不法移民対策で壁やフェンスの建設を本格化し、既に約千キロが完成している。米紙ワシントン・ポストによると、残る区間の壁の建設費用は最大二百五十億ドル(約二兆八千億円)に上ると推計される。毎年の維持管理費に加え、密入国を阻止するには、壁を二十四時間監視する国境警備の職員の増員も必要となる。壁がある地域でも乗り越えたり、トンネルを掘ったりして密入国は後を絶たない。巨額の費用に見合うだけの効果を得られるか疑問視する声もある。 (ワシントン・後藤孝好)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201701/CK2017012602000242.html

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<社説>米TPP離脱 新たな通商戦略練り直せ(2017/01/26琉球新報)
 トランプ米大統領は環太平洋連携協定(TPP)から「永久に離脱」し、2国間の貿易協定の締結を目指す大統領令に署名した。TPPの枠組みは完全に崩壊した。しかし、安倍晋三首相は「協定が持つ戦略的、経済的意義についても腰を据えて理解を求めていきたい」と国会答弁し、トランプ氏に翻意を促すと繰り返している。いつまでTPPにこだわるつもりか。トランプ氏は自国の利益を最優先する「米国第一」を宣言しており、日本に対し自由貿易協定(FTA)のような2国間の貿易交渉を迫る可能性が高い。TPP交渉でも争点になった自動車と農業分野を中心に、より厳しい譲歩を求めるだろう。安倍政権は直ちに通商戦略を練り直すべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-433519.html

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「民意無視しないで」シュワブゲート前で座り込み 辺野古新基地(2017/01/26沖縄タイムス)
 名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らは26日も早朝から抗議行動を続けている。 午前7時半ごろから米軍キャンプ・シュワブの工事専用ゲート前で座り込みを開始。9時ごろに機動隊員約40人が市民ら約30人を排除し、工事用と見られるクレーン車など車両5台が基地内に入った。市民らは「工事を止めて」「沖縄の民意を無視しないで」と抗議の声を上げた。海上では、9時ごろから市民らがカヌー9艇で抗議行動。シュワブ沖ではフロートの設置作業が確認された。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/81488

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沖縄・基地反対リーダー長期勾留「沈黙を強いる狙いか」 米紙ワシントンポストが報道(2017/01/26沖縄タイムス)
 米紙ワシントンポスト電子版は20日付で、基地建設への抗議行動に絡んで起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長が3カ月以上勾留されている事実を報じた。山城議長の存在は日米両政府にとって「悩みの種だった」と表現し、「比較的ささいな容疑で95日間も勾留し、沈黙を強いる狙いだとの疑いを呼び起こしている」と伝えた。アンナ・ファイフィールド東京支局長が執筆し、同紙の国際面にも掲載された。・・・記事では明治大のローレンス・レペタ特任教授が、勾留は日本も批准する「市民的および政治的権利に関する国際規約」が定める未決勾留の例外化原則に反すると指摘。レペタ氏は米国弁護士の資格を持っており、「米政府は何が起きているのか確認する必要がある。病気持ちの高齢男性を閉じ込めておけば、沖縄の人々の決意を強めるだけだ」と語った。 山城議長の弁護人、三宅俊司弁護士も「抗議の現場から遠ざけるためだと疑わざるを得ない」と話した。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/81284

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除染に国費  安易な負担転嫁は困る(2017/01/26京都新聞)
政府は、東京電力福島第1原発事故からの福島復興指針を改定し、避難指示範囲で最も放射線量が高い「帰還困難区域」の除染を国費で行う方針を打ち出した。5年後をめどに避難解除を目指す「特定復興拠点」を設けるとし、新年度予算案に除染費用300億円を計上した。手つかずだった同区域の除染方針を初めて示し、復興の足がかりと位置づける。だが国費の投入は、除染費用を東電が負担する原則を覆す。事業者の責任を曖昧にし、どれだけ国民負担が膨らむか見通しも説明も欠いたままでは、負担の転嫁を納得できるものではない。・・・ 除染関連の特別措置法は東電の負担を明記している。政府は今国会で別の福島復興再生特措法を改正して国費投入を可能にする方針だが、環境行政の根幹である「汚染者負担の原則」を形骸化し、大きな禍根を残しかねない。一部を除染しても周辺の放射線量が高く、生活施設も整わねば住民の帰還が進まないことは、これまでの避難解除や元住民の意向調査で表れている。残る区域の除染費用は数兆円とも言われ、その効果も見定めずに国費投入に道を開くのは合理性を欠く。・・・認め難いのは、東電改革や費用負担の枠組み作りを、国と一部の利害関係者だけで進めてきたことだ。事業者責任を徹底し、原発を推進した国策の反省も踏まえ、被災者救済の観点から国の支援はどうあるべきか、幅広い国会審議を行い、国民の理解を得るべきだ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20170126_3.html

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新年初の世論調査、テロの”危険人物”に対する厳しい措置にドイツ人の多くが賛成(じゅん / 2017年1月15日みどりの1kWh)
昨年12月19日、ベルリンのクリスマス市に盗んだトラックで突っ込んだテロ事件の犯人が、難民を装って入国したチュニジア出身者だということが判明して以来、ドイツではそうした“危険人物“に対する対応を厳しくするべきだという声が国民の間で巻き起こり、基本的人権の尊重という観点から、それに反対する人たちや、それを行動に移すことに躊躇する政治家の間で賛否両論、激しい議論が行なわれてきた。公共放送、ドイツ第二テレビ(ZDF)がこのほど行った「ポリットバロメーター」の新年最初の世論調査によると、これまで寛容な措置に賛成してきた一般のドイツ人も、厳しい措置に賛成する人が増えたことが判明した。・・・ベルリンでのテロ事件を受けてデメジエール連邦内相とマース連邦法相はこのほど、“危険人物“とみなされ、国外退去を命じられた外国人に対する様々な法改正について、合意した。その合意のなかには、難民申請者のうち、危険なテロ組織とコンタクトがあることが判明した人物に対して、長期の拘束を可能にする法改正も含まれている。これによって、たとえ彼らの本国送還の実現までに長い期間がかかろうとも、その間の長期の拘束が可能になる。こうした法改正について今回の世論調査では88%もの多数が賛成し、反対は9%にすぎなかった。さらに実際に犯罪を犯した難民申請者の本国送還に関する法律を厳しくすることについても、67%が賛成だと答え、これまでの法律で十分だと考える人は31%にすぎなかった。・・・なお、この1月20日、トランプ氏がアメリカ大統領に就任するが、トランプ新大統領の下で、アメリカ・ドイツ関係は悪化すると憂慮する人は55%にのぼり、2%が改善すると見、39%はあまり大きな変化はないだろうと答えている。トランプ候補の勝利が明らかになった直後の去年11月の調査では、トランプ氏が実際に大統領に就任すれば選挙中の過激な態度は温厚なものに変わるだろうと見る人が78%にのぼっていたが、今回の調査ではそのように考える人は59%に減っている。大統領に就任してもトランプ氏の過激な態度は変わらないと見る人は去年11月には20%にすぎなかったが、今回は33%に増えている。

http://midori1kwh.de/2017/01/15/8829

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2016年、再生可能電力緩やかな伸び(こちゃん / 2017年1月22日みどりの1kWh)
2016年のドイツの再生可能電力の発電量は 191.4TWhで、前年の187.4TWhに比べてわずか4TWhしか伸びなかった。全国エネルギー・水利経済連盟(BDEW)とバーデン・ビュルテンベルク太陽光エネルギー・水素研究センター(ZSW)の速報による。伸びがこのように小さかったのは2009年以来初めてで、原因は、天候が悪かったからだという。・・・発電量の詳細は: 陸上風力発電67TWh、バイオマス発電52TWh、太陽光発電38TWh、水力発電22TWh、洋上風力発電13TWh、地熱発電0.2KWh(合計の誤差は四捨五入により生じる)。・・・電力消費に占める自然電力の割合が徐々に増えていることは歓迎すべきことで、二酸化炭素削減の目的にもかなっている。しかし電力の安定供給のためにはまだ当分の間、従来型の発電所も欠かせない。また、最新の連邦経済・エネルギー省の『エネルギー転換モニタリング・レポート』にもあるように、送電網の構築は急ぐ必要がある」とカプフェラー氏。ZSWのシュタイス代表は、「新しい数字は、発電分野でのエネルギー転換が進んできていることを示すが、他の分野、特に交通分野での化石燃料への依存度は相変わらず高い。政治、経済、社会が一体となってエネルギー転換達成のために努力する必要がある」と述べている。
http://midori1kwh.de/2017/01/22/8839

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第1原発2号機の事前調査中断 カメラ付きパイプ入らず(2017/01/25福島民友)
東京電力は24日、福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の調査に向け、先端にカメラを付けたパイプを格納容器内部に挿入する事前調査を開始したが、内部に通じる配管の手前でパイプを押し込めなくなり、作業を中断したと発表した。原因は調査中で、作業再開の見通しは立っていない。・・・作業は1班4人の4班体制で行われた。同日午前5時30分に作業を始め、同8時ごろに作業を中断した。作業計画で定められた1日当たりの外部被ばく線量の上限は1人3ミリシーベルト。初日の最大被ばく線量は1.36ミリシーベルトで、平均は0.13ミリシーベルトだった。現場の空間線量は放射線を遮る遮蔽(しゃへい)体を設置した状態で毎時約6ミリシーベルトある。
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170125-144016.php

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日本「清潔度」20位に後退 汚職指数発表、最下位はソマリア(2017/01/25琉球新報)
【ベルリン共同】世界の汚職を監視する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナル(本部ベルリン)は25日、2016年版「汚職指数」を発表した。日本の「清潔度」は176カ国・地域中20位で、前年(168カ国・地域)の18位から後退した。最下位は10年連続でソマリアだった。前年までソマリアと並び5年連続の最下位だった北朝鮮は174位で最下位を脱した。首位には4位から順位を上げたニュージーランドと、5年連続1位のデンマークが指数90で並んだ。日本は72で、前年の75から低下。北朝鮮は12、最下位のソマリアは10だった。
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-433149.html

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[大弦小弦]「多様性の中には、美しさと強さがある・・・(2017/01/25沖縄タイムス)

 「多様性の中には、美しさと強さがある」。プラカードに書かれた言葉が胸にささった。公民権運動にも参加した黒人の女性詩人、マヤ・アンジェロウさんが残したメッセージである

▼トランプ米大統領が就任した翌日、ワシントンDCやロサンゼルスなど全米各地で行われた女性たちの大行進。トランプ氏の人種差別的発言、女性蔑視、反移民の立場などに抗議する50万人の危機感がひしひしと伝わった

▼中には人気歌手や女優など多くのスターの姿も。歌手のマドンナさんはこの女性行進を「革命の始まり」と表現した。自由であるため、自分らしくいるため、平等のための権利を勝ち取る闘いだと

▼行進に参加した女性たちは「黙ってはいられない」「抗議をしなければ国が間違った方向にいってしまう」などと懸念を口にした。そんな行動はイギリスやフランス、メキシコなどへ広がり国境を越えた

▼憎悪を生む言葉で、障がい者や性的少数者、人種・国籍の違いなどを攻撃する誤った動きがいま、世界中にはびこる。結集した女性たちの行動は、こうした動きに対するメッセージともいえる

▼アメリカに行けば分かる。人も街も環境も多様性にあふれていることが。それが魅力でもあり、自由の国の象徴でもある。多様性が生み出す強さを示し続ける勇気を女性たちに学んだ。(赤嶺由紀子)

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/81316

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TPP、反論せぬ首相 近く首脳会談、米翻意へ険しい道(2017/01/25朝日新聞)
 首相は昨年11月、大統領選勝利直後のトランプ氏に会い、「トップ外交」の道を選んだ。今回も2月上旬〜中旬の訪米を調整しており、直接トランプ氏の真意を探るまで「米国を刺激したくない」(政府関係者)のが本音。トランプ氏への反論も鈍っている格好だ。そもそも政権の成長戦略の柱と位置づけるTPPは「米国抜きでは、根本的な利益のバランスが崩れてしまう。意味がない」(萩生田光一官房副長官)という事情もある。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12763663.html

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(ひと)マーク・レイさん NYで「家を持たない生活」を送るファッション写真家(2017/01/25朝日新聞)
ニューヨークを歩くおしゃれな人々のスナップ写真を雑誌に売り、ジムで体を鍛え、映画のエキストラもこなすイケメンだ。ただ、公衆便所で高級スーツに着替えてパーティーへ。寝床はビルの屋上。毎夜、忍び込み、工事用シートにくるまる。虚飾に満ちた生活を、モデル時代の仲間トーマス・ビルテンゾーン監督が3年にわたって撮影した。そのドキュメンタリー映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」が28日、日本で公開される。「メディアの世界で生きてきたから、自分の暮らしは面白い物語になると思った」モデル業をしていた欧州から戻ったら、家賃が高すぎ、50歳を前に「家なし」に。カメラに向かい「家賃の心配もストレスもゼロさ」とおどけるが、同じ米国東部のニュージャージー州へ帰郷の折は情けなさに涙ぐむ。格差の激しい大都会の光と影を体現する。新聞やテレビでも取り上げられ、事情を知った友人が割安で部屋を貸してくれた。「ホームレスに戻りたい気持ちもなくはない」と明かす半面、「役者としてもカメラマンとしても、前より稼げるようになったわけじゃないから」と言う。フェイスブックに寄せられる映画の感想や世界各地の映画祭での出会いが、今の喜びだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12763659.html

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(ピケティコラム@ルモンド)仏大統領選のリスク 頼みは急進左派ポピュリスト(2017/01/25朝日新聞)
 4カ月もしないうちにフランスに新しい大統領がうまれる。「トランプ」や「ブレグジット(英国のEU離脱)」に続き、世論調査はまた間違うかもしれない。マリーヌ・ルペン氏が率いる右派ナショナリストが勝利に近づいている可能性も排除できない。激変は回避できても、その次の大統領選では、ルペン氏の政党がフランスのリベラル右派勢力に唯一対抗できる位置に立つリスクは、もはや現実のものだ。かたや急進左派は、ジャンリュック・メランション氏の勝利が期待されているが、悲しいかなありえそうにない。ルペン氏とメランション氏には共通点がある。2人ともEUに関する条約をやり玉に挙げ、国や地域同士が激しく競い合う今の体制を疑問視する。その姿勢がグローバリゼーションから取り残された人びとをひきつける。本質的な違いもある。メランション氏は、物言いが物議を醸し、世界の見方は不安を抱かせるが、国際主義的かつ進歩主義的な発想をする。

・・・英国は1815年から1914年まで1世紀をかけて巨額の黒字を捻出し、これにより年金を支給し、仏革命戦争で負ったGDPの200%もの債務を減らした。この選択は不幸ももたらした。教育への過小投資につながり、英国が後に失速する原因となった。対照的に、1945年から55年まで、仏独は同様の債務から迅速に解放された。それは債務取り消し、インフレ、民間資本への特別な課税が併せてあったからだ。これで両国は成長に投資することができたのだ。同じことが今なされなければならない。「ユーロ圏議会」発足をドイツに認めさせて民主的手続きを踏んだ上で債務を軽減するのだ。さもないとイタリアで起きている投資の遅れと生産性の低下がやがてフランス、ユーロ圏全体に広がるだろう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12763541.html

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トランプ氏、環境保護より雇用 パイプラインの建設推進に署名(2017/01/25東京新聞)
【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は二十四日、ホワイトハウスで国内の二つの石油パイプラインの建設を推進する大統領令に署名した。環境保護規制の緩和に関する大統領令にも署名。米国は、地球環境保護より産業振興や雇用確保を優先する政策に転換した。・・・トランプ氏は、パイプライン建設時に米国製の資材を優先して使用させることや製造業の工場建設などの規制緩和、優先度の高いインフラ整備で環境影響評価にかかる時間短縮の計五つの大統領令に署名。その後、記者団に「米国でパイプラインを建設するなら米国製を使うべきだ。これで多くの労働者を生むだろう」と強調した。キーストーンのパイプラインの建設部門では二万八千人の雇用が創出される可能性があると述べたが、人数の根拠には言及しなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201701/CK2017012502000238.html

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NHK会長 権力との距離を保って(2017/01/25東京新聞)
NHKの会長が籾井勝人氏から上田良一氏へとバトンタッチされた。籾井氏の問題発言や職員の不祥事からどう立ち直るか。何よりも報道機関として、権力との距離感をどう保てるか試されよう。籾井氏の場合は就任早々の記者会見から厳しい批判を浴び続けた。「政府が右というものを左というわけにはいかない」などと発言したからだ。NHKは視聴者の受信料と税金、そして信頼で成り立っている。民主主義国家の公共放送である。それなのに「政府が右なら右」という発想自体が、専制主義国家の国営放送と変わらない。権力者の言い分をそのまま視聴者に押しつけるだけだ。それならばNHKの存在意義はないと言っていい。・・・ 何よりも放送法が「放送による表現の自由」を保障していることを肝に銘じてもらいたい。同法四条に定められた、政治的公平性が問題視されることがあるが、これは立場によっていかなる解釈もとることができる極めて抽象的な概念である。放送法の定めは、放送事業者が自らの放送倫理や良心に基づいて、自律的に守るべき倫理規定であるというのが一般的な解釈である。戦前・戦中は「放送の自由」がなかった。それどころか、政府や軍部の宣伝機関に利用された歴史がある。だから、その反省に立って、「放送による表現の自由」を目的に据えたのである。権力は今、メディアに対して厳しい姿勢を見せる。放送局への行政指導もたび重なる。新会長は公共と自律という二つの言葉で、一万人にものぼる巨大組織を牽引(けんいん)してほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017012502000140.html

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台湾の脱原発  重い決断、世論が後押し(2017/01/25京都新聞)
 台湾がアジアで初めて2025年までの脱原発を決めた。蔡英文政権は運転延長や新規稼働の道を閉ざすことで全ての原発廃止へかじを切った。東京電力福島第1原発事故に衝撃を受けて強く原発ゼロを望んだ国民世論が、政治的決断を後押ししたと言える。・・・欧州ではドイツが22年までの全原発閉鎖を決め、スイスも34年までに順次、運転を停止する方針を打ち出した。片やアジアでは電力需給が逼迫(ひっぱく)する中国やインドで新たな原発建設が続いている。福島事故を経験し、いまだ収束のめどすら立たない日本はどうか。原発依存からの脱却が世論の多数であるのに、逆に原発回帰が強まっている。再稼働の動きは急で、事故を教訓に導入した原発運転の「40年ルール」も形骸化しつつある。加えて安倍政権は原発輸出を成長戦略の一つに位置付け、インドなどへの売り込みに懸命だ。だが世界で最も「フクシマ」に学ぶべきは日本ではないのか。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20170124_3.html

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