(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう) |
オゾン層保護に学ぶ温暖化対策、科学に政治が応えるとき(2020/02/07朝日新聞) 地球は大きいと思いがちだが、その環境は人の行為で案外早く変わるものだと思う。それも30年、人の営みの1世代ほどで。ハワイのマウナロア山で観測している大気中の二酸化炭素濃度は、60年は316ppm、90年は 354ppm、昨年は411ppmと上昇している。・・・温暖化防止は人工物質をなくすオゾン層保護より格段に難しい。しかし、「50年に排出ゼロ」を宣言している国もある。対策の時機を逃すと、温暖化は止まらなくなる。問われているのは「今やるかやらないか」だろう。30年もたてば結果は現れる。 死と隣り合わせの日々、被爆者へ届けたバッハ ピーター・ゼルキンさんを悼む(2020/02/07朝日新聞) (コラムニストの眼)米国で増える「絶望死」 責任は社会に、投資を人に ニコラス・クリストフ(2020/02/07朝日新聞) 赤ちゃんが突然、自己責任をより示すようになったからではない。政府が責任を果たしたのだ。米国では子どもの貧困を半減させるため、全米科学、工学、医学アカデミーが青写真を描いたが、議会とトランプ大統領は何もしない。・・・ よりよい社会の声とはどのようなものか。自己責任だけでなく、子どもたちを支援するような、集団としての社会的責任を認めるものだ。指をさして非難し合うよりも救いの手を差しのべるような、共感と「恩寵(おんちょう)の倫理観」に満ちているものだ。国民の大多数が自身の潜在力を生かせていなければ、国もその潜在力を生かし切れていないということを認めるものなのだ。 個人的問題の多くは自己責任を問う前に社会的責任を問うべきだろうと思う。絶望視や孤独死は果たして個人的生き方故の問題だろうか?
カーク・ダグラスさん死去 映画「OK牧場の決斗」(2020/02/07朝日新聞) 16年、ニューヨーク州出身。54年に「海底二万哩(マイル)」、56年の「炎の人ゴッホ」で主演を務めた。プロデューサーとしての顔も持ち、60年の「スパルタカス」では製作総指揮を務めた。映画「OK牧場の決斗」でも知られ、「ハリウッドのアイコン(象徴)」とも呼ばれた。アカデミー主演男優賞に3度ノミネートされ、81年には文民の最高位勲章「大統領自由勲章」を受章した。 息子マイケルさんも「ウォール街」(87年)などで知られる名俳優。 あのカーク・ダグラスが103歳、マイケル・ダグラスが75歳にもなるなんて思っても見ませんでした。
新型ウイルス感染3万人超える 中国、死者は636人に(2020/02/07東京新聞) エルサルバドル帰国後、殺害か 米国移住不許可・送還の138人(2020/02/07東京新聞) 新型肺炎 致死率、武漢だけ突出 中国、湖北省除けば0.17% インフルの倍程度(2020/02/07東京新聞) |
(社説)桜を見る会 ごまかし答弁極まれり(2020/02/06朝日新聞) ・・・ 自らの正当化に腐心する首相のつじつま合わせは、もはや限界だ。桜を見る会の前日に例年開いていた夕食会について、後援会の主催なのに政治資金収支報告書に記載していないことをめぐる釈明が典型である。首相はこれまで、参加者が直接、1人5千円の会費をホテルに支払ったので、後援会に収支は発生せず、報告の必要はないとしてきた。それではホテル側と契約したのは誰なのか。野党からそう詰められた首相は、契約主体は後援会ではなく「参加者個人」と答えたのだ。 (インタビュー)何と闘ってきましたか ジャーナリスト・伊藤詩織さん(2020/02/06朝日新聞) ――被害を告白した際、お父様に「なぜもっと怒らないんだ」と言われたそうですね。正直、私も同感です。人は処罰感情からそう自由になれるものでしょうか。 「防衛本能かもしれませんよね。対個人で考えると精神的に苦しいので、あえて避けているのかもしれません。ただ、被害者は怒ったり泣いたりするはずというのは、『本当の被害者はあんな風に笑わない』という先方の言い分と同じく被害者像の押し付けです」 (ゴーンショック 逃亡:番外編)日本の刑事司法、海外と比べると 有罪率99%(2020/02/06朝日新聞) 司法統計によると、2018年に言い渡された一審判決の有罪率は99・47%。100%に近い状況は戦後ずっと続いている。8〜9割という欧米諸国に比べて高い。背景には、検察が裁判にかける事件を絞っている事実がある。日本は検察官に幅広い裁量を与えており、検察が18年に処分した事件のうち起訴した割合は32・8%。確実に有罪が証明できる事件を起訴するから有罪率が高いのは当然、というのが検察側の理屈だ。 ジョーカー主演俳優、最新作は…気候危機訴える3分動画(2020/02/06朝日新聞) 約3分の動画のタイトルは「ガーディアンズ・オブ・ライフ」(邦題未定。生命の守護者、の意味)。ロサンゼルスの救急病棟で撮影された。フェニックスさんは救急患者の治療にあたる医療スタッフ役で登場する。地球を患者に見立て、死の淵にある体の内からアマゾンや豪州で広がる火災の様子が浮かび上がるという内容だ。 (福岡伸一の動的平衡)“新型”の病という報復(2020/02/06朝日新聞) ヤコブ病は極めて稀(まれ)な神経変性疾患で、脳がスポンジ状に侵され、心身に変調をきたし最終的には死に至る病気。そんな奇病が、狂牛病に感染した牛肉を食べることによって、ヒトに乗り移ってきた。これが“新型”ヤコブ病である。 その背景には人為的な食物連鎖の組み換えがあった。牛を早く肥育するため、安価な飼料として家畜の死体から作った肉骨粉を食べさせていた。そこにもともと羊の風土病だったスクレイピー病の病原体が混入していたのだ。しかし羊のスクレイピー病がヒトに感染した例はなかった。病原体が牛に移行したあと突然変異を起こし、ヒトに感染しうるタイプに変化したのだった。 経済性を優先するあまり、安易に草食動物を肉食動物に変え、それも強制的な共食いを行わせた結果、自然界では隔てられていた種の壁を越えて、病原体が姿を変えながら、羊―牛―ヒトへ乗り移ってきたのだ。 |
紀元前の青銅製首飾りを発見 中部大調査団、イラク北部で(2020/02/06琉球新報) 中村哲さん通じ「希望を」 アフガンNGO絵本出版へ(2020/02/06琉球新報) 地元NGOはアフガン政府職員ザビーフ・マハディさんが代表を務める「ガフワラ」。戦乱の中で子どもたちが絵本を通じて世界を知り、平和や多様性を感じられるようにと活動している。HPはhttps://gahwara.com/ 夫の育休、一気に2倍 フィンランド、男女同じに(2020/02/06琉球新報) 子ども虐待過去最多、1957件 児童相談所通告は9万7千人超(2020/02/06琉球新報) 虐待事件の内訳は、暴力による身体的虐待1629件、性的虐待243件、暴言などの心理的虐待50件、ネグレクト(育児放棄)などの怠慢・拒否35件だった。通告児童数は過去5年間で約2・6倍に増加している。関係機関の連携に課題。 核燃料プール冷却、43分間停止 伊方原発の電源一時喪失で3号機(2020/02/06東京新聞) 中国の肺炎対応 習「一強」の弊害露呈(2020/02/06東京新聞) クルーズ船、新たに10人感染 日本人陽性は7人に―新型肺炎(2020/02/06時事ドットコム) |
「繰り返し」を112回繰り返す首相 予算委審議8日間(2020/02/05朝日新聞) 英政府、あと15年でHV販売中止 業界は猛反発(2020/02/05朝日新聞) 国連事務総長、10年ぶりに広島の平和記念式典に参列へ(2020/02/05朝日新聞) グテーレス氏は会見で「(国連にとって)核軍縮は重要な優先事項だ」と述べた上で、式典への参列は「広島との連帯を示すだけでなく、核軍縮や不拡散に対する私の強い決意を示している」と話した。 1700バージョンがあなたを誘う ネット広告の力と影(2020/02/05朝日新聞) そこまで細分化できるのには理由がある。「利用者が登録した実名を軸に、パソコンや携帯電話といった複数のデバイスをまたいでも同一人物として認識できるのが強み」。FBの担当者は説明する。自社サービス内でのデータ取得にとどまらず、外部のサイトやアプリとも連携。さらに、利用者がどんなものに「いいね」ボタンを押すかを通じても趣味嗜好(しこう)を知ることができる。・・・ クッキーやIPアドレスは、日本の個人情報保護法では個人情報には当たらない。より厳格な欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)では、クッキーなども個人情報だとして取得には個人の同意が必要になる。日本との取り扱いに大きな違いが生まれている。・・・国内で圧倒的に不足しているのが「個」を守るためにどうプライバシーやデータを保護するかという議論だ。デジタル技術が急速に進化する時代に、つぎはぎのように対応を重ねていくだけでは問題は複雑になる一方だ。個人情報保護法や独占禁止法だけでなく、消費者保護法制、ひいては憲法まで見すえた法体系の一体的な整理が強く求められている。 見果てぬ夢・・・素敵な言葉です (評・映画)「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」 見果てぬ夢、30年かけ結実(2020年1月31日朝日新聞) (評・映画)「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」 王道っぷりと豪華さに喜々(2020年1月31日朝日新聞) 雰囲気や配役は1970年代に流行した、アガサ・クリスティー原作のオールスターキャスト作品を意識しているようだ。74年にアルバート・フィニーが名探偵ポアロを演じた「オリエント急行殺人事件」で、豪華な俳優陣が主役の我を張らず平等に並んでいる姿に感銘を受けたのを思い出す。本作も個性派として人気の俳優たちが、華々しい娯楽ミステリーに集っているのが嬉(うれ)しくなる。 そして本作は原作があるわけではなく、監督のライアン・ジョンソンがオリジナル脚本を手掛けているのに驚かされた。通常の謎解きには犯人、動機、犯行方法など様々な推理対象の要素があるが、本作はそれらが冒頭で明かされる風変わりなミステリーである。だがそれでも謎は山盛りのままで飽きない。 半世紀以上経っても記憶に新しいメロディ。男と女の事がまるで分からない青春時代に見た映画だけれど振り返ればその後の影響を受けている感じもして・・・ (プレミアシート)「男と女 人生最良の日々」 これからも、美しく(2020年1月31日朝日新聞) それから20年後に2作目。53年後に本作が生まれる。カーレーサー、プレーボーイで鳴らした男(ジャン=ルイ・トランティニャン)も今は老人ホームで暮らす身の上で、思い出すのは、唯(ただ)ひとりの女(アヌーク・エーメ)。汽車に乗り遅れた彼女を車に乗せたのが、出会いの切っ掛けだった。 (ひと)サビルラ・メムラワルさん アフガニスタンで対話による平和を目指すNGO代表(2020年2月05日朝日新聞) いま目指すのは暴力とは正反対の対話による平和だ。武装勢力の襲撃が続くアフガニスタン東部で3年前、住民が平和について話し合う活動「ピース・アクション」を始めた。隣人同士や地域のもめ事の解決策から始め、どうすれば平和な国にできるか議論する。・・・昨年春、日本のNGOから独立し、平和を築く活動を引き継いだ。11月に来日して支援者に成果を報告したが、直後にNGO「ペシャワール会」の中村哲さんが銃撃され亡くなった。紛争による国内の死傷者は年間1万人を超え、過去最悪に近い。それでも平和の実現を信じている。「人は変われる。私がその証しだ」 |
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