データ改ざんや事故隠蔽 原発業界が取り繕った安全神話(2018/03/29朝日新聞)
平成に入ると、原発をめぐる不正問題が相次いだ。検査データの改ざんや事故の隠蔽(いんぺい)で、安全を装った。糊塗(こと)を続けた「安全神話」のもと、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を迎える。だが、業界の体質が変わったとはいえない。高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)。1兆円をかけ、250日しか稼働しなかった国家プロジェクトだ。廃炉が決まってから1年余りたった今年2月も、1千人が所内で働いていた。プルトニウムを含んだ核燃料を安全に取り出すには、5年を要するという。・・・東電の福島第一原発事故から3カ月後、九州電力の玄海原発で「やらせメール問題」が起きた。国主催の再稼働について説明するテレビ番組を前に、九電幹部は社員や協力会社にメールで促した。「再開容認の一国民の立場から、県民の共感を得うるような意見や質問を発信。是非、自宅のパソコンからアクセスを」昨年11月には、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の説明会に、業者が謝礼を約束して学生を動員していたことが発覚した。甚大な原発事故を起こした「3・11」から7年がすぎた。「安全神話」をつくろうとする姿勢は続いている。(編集委員・大月規義)
https://digital.asahi.com/articles/ASL3N5WNJL3NULFA022.html?iref=pc_rellink
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福島産コメ・牛肉、価格戻らず 20品目、震災前と比較 農水省(2018/03/29朝日新聞)
福島県産のコメや牛肉などの価格が、今も東日本大震災前の水準には戻っていないとの調査結果がまとまった。福島復興再生特別措置法に基づき、農林水産省が既存の統計データから初めてまとめた。約20品目の農林水産物が対象で、福島県が28日に開いた販路拡大の会議で報告された。懸念された買いたたきのような事例は、「現時点では確認できなかった」としている。・・・震災後から回復傾向だったが、牛肉や桃は15年度以降に差が広がった。割安になったコメや牛肉は外食店などから引き合いが来ているが、業務用の取引は低めの価格で固定化されるといった声があった。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13425456.html
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21兆円、太陽光発電に投入 ソフトバンク、サウジとタッグ(2018/03/29朝日新聞)
フトバンクグループの孫正義会長兼社長とサウジアラビアのムハンマド皇太子が、滞在先の米ニューヨークで27日夜(日本時間28日)に記者団と会見し、世界最大となる計200ギガワットの太陽光発電事業をサウジで始めると明らかにした。太陽光パネルの工場も同国内に設けるといい、2030年までの総事業費は計2千億ドル(約21兆円)規模にのぼる。・・・サウジは脱石油依存を進めており、ムハンマド皇太子は「人類史にとって大きな一歩だ」と述べた。孫氏は「サウジには強い日光、広大な土地、優れたエンジニアと労働力、将来のビジョンのすべてがある」と語った。(ニューヨーク=江渕崇)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13425433.html
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南シナ海影響?中国映画打ち切り ベトナム、封切りから8日後(2018/03/29朝日新聞)
中国のアクション映画「紅海行動 Operation Red Sea」がベトナムで反発を生み、上映開始8日後の24日に上映が打ち切りになった。映画の終盤、中国軍が南シナ海で外国籍とみられる船に「領海から出て行きなさい」と呼びかけるシーンがあり、領有権を争うベトナムの観客から問題視する声が上がっていた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13425387.html
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(声)議院証言法これでいいのか(2018/03/29朝日新聞)会社役員 古川憲一(千葉県 71)
佐川宣寿・前財務省理財局長の国会証言は終わったが、事件の徹底究明を求める国民の願望は全く満たされなかった。「証人喚問は国政調査権に基づく制度」と仰々しく持ち上げるほどの価値はないと思った。国民の政治への不信・幻滅を募らせ、民主主義の根幹を掘り崩しかねない結果だった。問題点は、議院証言法が刑事訴追を理由とする証言拒否を認めているところにある。大阪地検がすでに捜査している事案についてあえて国会の場で証言を求めるのは、国政全体に大きな影響をもたらすからにほかならない。
昨年の解散・総選挙前、内閣支持率は低水準にあえいでいた。民進党分裂という思いもよらない僥倖(ぎょうこう)から圧勝したが、選挙前に決裁文書改ざんが明らかになっていれば、結果は全く違っていただろう。民意を問うプロセスを再度やり直さない限り、現在の内閣に正当性はないと言っても過言ではない。そうした意味で佐川氏には重大な責任がある。証人の権利とはいえ、刑事訴追の可能性を理由に証言を拒否したのは国民として許せない。自らの利益ではなく、隠された事実を明らかにするという「公益」を優先してほしかった。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13425298.html?rm=150
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(論壇時評)原発の経済効果 神話に安住している間に 歴史社会学者・小熊英二(2018/03/29朝日新聞)
原発と経済に、実はさほど関係はなかった。ただ、日本経済が上げ潮だった時期と、原発が建設されていた時期が重なっていたため、経済成長のシンボルになったにすぎない。だが人間は、「あの星が出ていた時は町が栄えていた」ということを、「あの星が出れば町が栄える」と混同してしまいがちだ。本当の原因を直視して解決に努力するより、他の理由に責任転嫁した方が楽だからである。経済が停滞し、社会が変化しているとき、人は神話に逃避しやすい。・・・
原発に限っても、世界の変化に対する日本の停滞は著しい。上田俊英が指摘するように、世界の風力発電設備容量は15年に原発を抜き、太陽光も原発に迫っている。発電コストも大幅に下がり、日本が原発輸出を試みている英国でも、風力の方が新型原発より4割近くも安い。中国など他国が再生可能エネルギーに大幅に投資を増やすなか、日本の遅れが目立つことはNHKも報道した。今月で福島第一原発事故から7年。その間に世界は変わった。各種の神話から脱し、問題に正面から向きあうときだ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13425312.html
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辻元氏、官房長官を批判(2018/03/29京都新聞)
記者会見の在り方検討で/立憲民主党の辻元清美国対委員長は29日、菅義偉官房長官が回数削減を念頭に自身の記者会見の在り方を検討する可能性に言及したことを批判した。「(森友学園を巡る)決裁文書を改ざんし、情報公開の窓も閉めてしまう。それで国民が納得するのか」と、国会内で記者団に述べた。同時に「よほどお疲れなのか、記者に突っ込まれるのが嫌な案件が多すぎて減らしたいのか、どちらかだ」と皮肉った。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180329000081
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米国の武器そろえる防衛省(2018/03/29東京新聞)
もともと米国製が多い自衛隊の武器類。米国特有の武器商法である有償軍事援助(FMS)での購入が急増している。防衛費にFMSが占める武器調達額は二〇一八年度予算案を含めた最近五カ年間で一兆九千六百二十八億円に上り、その前の五カ年間の四倍以上となっている。FMSは米国の武器輸出管理法に基づき、(1)契約価格、納期は見積もりにすぎない(2)代金は前払い(3)米政府は一方的に契約解除できる、という不公平な条件を受け入れる国にのみ武器を売却する仕組み。米国に有利な一方的な商売だが、高性能の武器が欲しい防衛省は甘んじて受け入れる。
問題は多い。米政府は滞空型無人機「グローバルホーク」について、三機で四百七十四億円と約束していたが、昨年になって約六百三十億円に値上げすると通告、代替できる無人機はなく、防衛省は言い分をのんだ。「カネを払ったのに届かない」「最初から壊れていた」などの事例もある。日米貿易摩擦に発展しかねない状況にもかかわらず、昨年十一月の日米首脳会談で安倍晋三首相は米国製武器の追加購入をトランプ大統領に約束した。防衛省は翌月、米国製を含む長距離巡航ミサイルの購入を決めた。FMSは武器取引を通じて、米国が他国を従属させるシステムでもある。日本の対米追従は強まる一方だ。 (半田滋)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018032802000163.html
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筆洗/「現代における最悪の病は、誰からも求められず、見捨てられているという感情だ」(2018/03/29東京新聞)
「現代における最悪の病は、誰からも求められず、見捨てられているという感情だ」と言ったのは、マザー・テレサだ。この現代の病を、音楽の力で癒やそうとした人がいる。先日、七十八歳で逝った南米ベネズエラのホセ・アントニオ・アブレウさんだ▼ベネズエラでは、多くの子どもたちが貧しい地区で暮らし、誰からも期待されず、自らも何の希望も持てぬまま、非行に走っていた。そんな子どもたちのために彼はオーケストラをつくったのだ▼無料で誰でも学べる「エル・システマ」という音楽教育の仕組みを国中に広め、とにかく子どもに楽器を持たせ、合奏させた▼下手でもいい。ちょっと弾けるようになった子が、できない子を教える。音楽が響き出せば、たとえ拙くとも、子どもたちはそこに自分が必要とされる場所を見いだす。そういう試みだ・・・二十世紀を代表する名指揮者フルトベングラーは「感動とは人間の中にではなく、人と人の間にあるものだ」と語ったそうだが、アブレウさんは、人と人とを音楽でつなぐことで、感動の調べを世界に響かせたのだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018032902000146.html?ref=rank
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英広場に古代イラクの獣像が登場 ISが破壊、模して制作(2018/03/29東京新聞)
【ロンドン共同】ロンドン中心部の観光名所トラファルガー広場に28日、イラク北部モスル郊外で2015年に過激派組織「イスラム国」(IS)に破壊された古代アッシリア帝国時代のニムルド遺跡の人頭有翼獣「ラマッス」を模した像が登場した。・・・制作したイラク系米国人アーティスト、マイケル・ラコウィッツ氏(44)は06年から、イラク戦争などによって破壊されたり、略奪されたりした貴重なイラクの文化財を、中東の食材のパッケージなどで再現したアート作品をつくってきた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018032901000973.html
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昭恵氏の名誉職 教育系は「森友」「加計」のみ 首相「あまたある」2日で訂正(2018/03/29東京新聞)
昭恵氏は、森友学園が開校を予定していた「瑞穂の国記念小学院」の名誉校長と、加計学園が運営する「御影インターナショナルこども園」の名誉園長を務めていた。いずれも両学園を巡る問題が国会で取り上げられた後に辞任している。首相は二十六日の答弁で「妻が名誉校長を務めているところがあまたの数あるが、行政に影響を及ぼしたことはない」と説明したが、二十八日には「名誉校長ではなく名誉職。言い間違っていた」と訂正し、教育機関は二つだったと明らかにした。共産党の小池晃氏は「あまたあると言ったが二つで、一つは森友、一つは加計だ」と批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018032990070358.html?ref=rank
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なるか仏フェッセンハイム原発の廃炉(こちゃん / 2018年3月25日みどりの1kWh)
フランスのニコラ・ユロ環境相はこのほど、フランスの有力紙「フィガロ」とのインタヴューで、ドイツの国境から遠くないフェッセンハイムにあるフランス最古の原発の廃炉に関し、「4月中にも廃炉の予定表を発表する」と語った。この発言は、これまで同氏が語っていたことより大きく前進した内容で、関係者の注目を集めている。フランスで原発支持者が減ってきていることも、この発言の背景にいくらかあるようだ。・・・しかし、フランス全国の住民の意見は数年前から変化してきている。1000人のフランス人を対象にハリス・インターアクティヴ研究所が昨年11月に行ったオンラインの世論調査では、解答者の74%が「フランスのエネルギー政策は、原発に依存しすぎる」と答えている。また、このほど行われた同研究所の調査でも、83%が「原発への投資より、再生可能エネルギーへの投資を望む」と回答している。ユロ環境相は「フランス人の原発に対する気持ちは変わってきている。そしてごく一部の人たちを除いて、皆は、化石燃料からも脱出したいと思っている」と話す。
http://midori1kwh.de/2018/03/25/9663
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3600年前の高貴な墓を発見、古代カナン(2018.03.16ナショナル時小倉フックス)
現在のイスラエルにある古代カナンの都市国家メギドで、3600年前の王家のものとみられる墓が発見された。手つかずの墓に多くの財宝が眠っていただけではない。考古学者らが興奮しているのは、紀元前15世紀初めにエジプトに征服されるまでこの重要な地を治めていた王朝について、新たな発見があるかもしれないからだ。メギドは、ハイファから南へ30キロ、現在のイスラエル北部に位置していた。紀元前3000年から西暦1918年まで、5000年近くにわたって戦略的な要衝であり、交易路でもあった。イズレル谷を見下ろすこの場所は、歴史を変えるような決定的な争いを数多く目撃し、「ハルマゲドン」と呼ばれるようになった。ハルマゲドンとは、ヘブライ語で「メギドの丘(Har-Meggido)」という意味で、その名は、聖書の黙示録に最初に登場する。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/031500118/
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原爆被害証言 航海に参加を ピースボート募集(2018/03/28ヒロシマ平和メディアセンター)
国際非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))加盟のNGOピースボート(東京)は、5月8日〜8月21日に24カ国を巡る「証言の航海」で原爆の被害を伝える被爆者や若者たちを募っている。航海は11回目で、ICANが昨年の核兵器禁止条約制定に貢献してノーベル平和賞を受けてからは初めて。横浜港発着の大型客船で核兵器保有国の米国、ロシア、フランスなどに寄港し、現地のICAN加盟団体と連携して禁止条約への署名、批准を訴える。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=81745
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翁長知事、4月8日から中国訪問 アジア戦略構想推進へ(2018/03/28沖縄タイムス)
沖縄県の翁長雄志知事は4月8日から、日本国際貿易促進協会(国貿促、会長・河野洋平元衆院議長)の第44回訪中団に同行し、北京市内などで中国政府関係者らと面談する。福建省での輸入規制緩和や、那覇−福州間の定期航空路線再開に協力を求める方向で調整している。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/229216
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被覆ブロック設置など護岸工事進む カヌー抗議6人が一時拘束(2018/03/28琉球新報)
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で28日午前、辺野古沖の海上では護岸工事が進められている。「K3護岸」では大型クレーンで砕石が並べられ、「K4護岸」では被覆ブロックを積む作業が続いている。新基地建設に反対する市民は抗議船3隻、カヌー6艇で「海を壊すな」などと抗議の声を上げている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-690447.html
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米公民権運動のブラウンさん死去(2018/03/28京都新聞)
人権活動に生涯ささげる/リンダ・ブラウンさん(米公民権運動の活動家)米メディアによると、25日、中西部カンザス州の州都トピカで死去、76歳。75歳との説もある。死因は不明。トピカ生まれ。9歳だった51年、公立小学校の入学を申し込んだところ拒否され、分離政策を認めた州法について、父親が「黒人の子どもの平等な教育機会を否定している」として教育委員会を提訴。連邦最高裁は54年、違憲と判断した。これを機に公民権運動が活発化、交通機関などでの分離政策撤廃につながった。画期的な判決はブラウン事件判決と呼ばれ、象徴となった本人も人権活動に生涯をささげた。
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20180327000061
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若者の現実知って 行き場のない少女ら撮影、神宮前で写真展(2018/03/28東京新聞)
虐待や貧困、望まない妊娠などの困難を抱え、行き場のない少女らを撮影した写真展が二十七日、渋谷区神宮前三のデザイン・フェスタ・ギャラリー原宿で始まった。路上に座り込み、カメラに顔を向ける金髪の少女、不安そうな表情を浮かべる女子高生…。主催団体は、声に出せない若者の現実を知ってもらいたいと訴える。三十一日まで。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201803/CK2018032802000122.html?ref=rank
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佐川氏証人喚問 疑惑の本質をとらえよ(2018/03/28東京新聞)
証言拒否で真相解明には至らなかった。佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問。疑惑の本質は格安での国有地売却だ。国会は追及の手を緩めてはならない。学校法人「森友学園」への国有地売却問題を整理すると、大きく分けて二つの論点がある。まず第一に、売却の経緯だ。国民の貴重な財産である国有地がなぜ森友学園に、それも八億円も値引きされて売却されたのか。売却の過程に、学園理事長らが親密さを強調していた安倍晋三首相や夫人の昭恵氏らの政治的関与はなかったのか、という疑惑である。直接の関与がなかったとしても官僚側による忖度(そんたく)がなかったのかどうかも、重要な論点だ。・・・ 佐川氏は証言拒否を連発する一方、首相夫妻ら政権側の関与は否定し、すべての責任を一身に背負おうとしているのではないか。しかし、疑惑の本質は、公平、公正であるべき行政判断が、政治の影響で歪(ゆが)められたか否か、である。それを解明するのは国政調査権を有する国会の責任だ。トカゲの尻尾切りで幕引きを許すようなことがあってはならない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018032802000162.html
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金正恩氏、中国主席と会談 最高指導者として初外遊(2018/03/28東京新聞)
【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25〜28日に中国を訪問、習近平国家主席と北京で26日に初めて会談した。両国の国営メディアが28日朝、報じた。金氏が最高指導者に就任後、初の外遊。中国国営通信、新華社によると、金氏は非核化実現に意欲を表明した。4〜5月に南北、米朝首脳会談を控え、核問題で冷え込んだ中朝関係を修復、外交環境を整えるのが目的とみられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018032801000842.html
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田原総一朗さん「佐川氏の沈黙、逆に国民の疑念深めた」(2018/03/28朝日新聞)
NHKや民放各局が流した佐川宣寿・前国税庁長官の喚問中継を見た国民は、「この人は事実を何か隠している」と感じたのではないでしょうか。映像の中の彼がそれを雄弁に伝えていたと思います。・・・ただ、「訴追が理由ではなく、都合の悪いことはしゃべらないのではないか」と追及されるほど沈黙を貫いたなかで、安倍首相や昭恵夫人、官邸などの指示や関与について、その根拠も示さず、断定的に否定したのは異様に感じました。それもあって、結局その場をしのぐという国会での短期的戦略は成功したかもしれませんが、意図とは逆に、国民の間では、土地売買や決裁文書改ざんに、官邸の何らかの関与があったのかもしれない、という疑惑を深めてしまったと思います。彼にとってはマイナスの効果です。安倍政権はこれで幕引きをはかりたいでしょうが、自民党の中でも今日で終わりと考える人は少ないでしょう。
https://digital.asahi.com/articles/ASL3V5CXKL3VUPQJ00D.html?iref=comtop_favorite_01
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政権、幕引きの構え 野党「疑惑広がった」 佐川氏喚問(2018/03/28朝日新聞)
財務省による決裁文書の改ざんで、佐川宣寿・前理財局長は核心部分の証言拒否を繰り返し、証人喚問での真相解明は進まなかった。野党はさらなる喚問要求を突きつけるが、政権与党は早くも幕引きを図ろうとしている。国会での与野党対立は深まっている。「誰が指示をして、何の目的でやったのかという国民が一番知りたいことはすべて証言拒否だ」・・・方、一連の土地取引から国会答弁、文書改ざんへと至る首相官邸の関与だけは明確に否定した点だ。共産党の志位和夫委員長は会見で「官邸や首相夫妻の指示がなかったと繰り返したが、その根拠を示すことができなかった」と指摘。自由党の山本太郎共同代表は「『官邸は関与がない』というプロパガンダ」と批判した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13423379.html
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在留外国人、最多256万人 3年連続更新 17年末時点(2018/03/28朝日新聞)
法務省は27日、在留外国人が昨年末時点で256万1848人だったと発表した。前年末より17万9026人(7・5%)増え、3年連続過去最多。留学や技能実習の在留資格を持つ外国人がそれぞれ4万人前後増え、全体を押し上げた。3カ月を超す在留資格を持つ人や特別永住者らの人数を集計。国籍・地域別では中国が73万890人と最も多く、韓国が45万663人で続いた。伸び率が高かったのは、ベトナム26万2405人(前年比31・2%増)、ネパール8万38人(同18・6%増)だった。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13423405.html
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