KIJI LISTpoint NEWS LIST20182019

<POINT NEWS285>2018/02/10・・・
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sankaku285sankaku
2018/02/10sankaku02/14
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豪州南部で森林火災、シンガポールの倍近い面積が延焼(2018/02/14CNN)
(CNN) 豪州南部で森林火災が猛威を振るい、地元消防によると14日までにおよそ12万5000ヘクタールが焼失した。CNNの気象担当者は、衛星画像で煙の広がる様子がとらえられていることを確認した。南オーストラリア州の人里離れた地域で火災の発生が報告されたのは8日。地元の消防当局は11日のフェイスブックへの投稿で、その週にかけて消火活動に奮闘している様子を伝えた。気温の上昇で火の勢いが増すなか、現場には800人を超える消防士が配備された。しばしば困難な状況での作業を余儀なくされるものの、ボランティアの人々が素晴らしい活躍を見せてくれているという。ここまでの延焼面積は約12万5000ヘクタールと、シンガポールの7万920ヘクタール、ニューヨークの7万8300ヘクタールを大きく上回る。
https://www.cnn.co.jp/world/35114711.html?tag=cbox;world

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(社説)森友問題 佐川氏招致は不可欠だ(2018/02/14朝日新聞)
森友学園への国有地売却問題を、野党がきのうの衆院予算委員会で改めてただした。焦点は、昨年の通常国会で、学園との交渉記録を「すべて廃棄した」と繰り返した財務省の佐川宣寿(のぶひさ)・前理財局長(現国税庁長官)の答弁の正当性だ。財務省は学園側との交渉経過が含まれる内部文書を1月に5件、先週には20件公表した。佐川氏の虚偽答弁の疑いが強まるなかで、驚かされたのは麻生財務相の説明である。「あくまでも(省内での)法律相談であって、面会記録ではない」というのだが、一連の文書に交渉の過程が記されている事実は否定しようがない。・・・ 森友問題が問いかけるのは、一人の財務省局長の答弁が虚偽だったか否かにとどまらない。行政が公平・公正に行われているか。国民の「知る権利」にこたえようとしているか。 麻生氏はもちろん、安倍首相をはじめ政権全体の姿勢が問われている。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13358047.html

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(声)石牟礼さんに思考の意味教わる(2018/02/14朝日新聞)主婦 北川はるか(岐阜県 65)

 今年の目標は石牟礼道子さんの著書を丁寧に再読することと決めていた。「西南役伝説」を読み終えた翌朝、彼女の訃報(ふほう)を知り、悲しみとよりどころを失った気持ちだ。私の生きてきた時間は、日本の高度経済成長期と重なる。日本各地で公害が発生し、多くの犠牲者を出した時期でもある。私はたまたまその地域で生まれず、被害を免れたのは本当に偶然だと思う。石牟礼さんは水俣病の患者のそばにいて言葉を紡いでくださった。その作業は「きっつかこと」だったと思う。20代で石牟礼さんの本と出会い、以来、水俣のことや歴史の表舞台には出てこない人々、この世で生きづらい人のことをそっと語る言葉に、深く思考することの意味を教えてもらった。日常の中で、つい考えることがしんどくなり、易(やす)きに流れ、怠け者になりがちだが、それでは情けない。「科学の進歩はこの世にどんなものをもたらしたのか」「生きるということはどんな意味があるのか」ということを石牟礼さんは今も考え続けていると思う。これからも彼女の言葉を読み続けていこうと思う。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13358053.html

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(インタビュー)未来占う「言葉の時代」 ポーランド元大統領、レフ・ワレサさん(2018/02/14朝日新聞)
1989年、東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊する契機の一つになったのは、ポーランドの労組「連帯」が主導した民主化運動だった。その求心力となって運動を率い、ノーベル平和賞も受賞した初代委員長の目には、分断が進むいまの世界はどう映っているのか。ポーランド元大統領のレフ・ワレサ氏に聞く。――あなたが率いたポーランドの「連帯」のうねりが、旧ソ連・東欧の共産主義体制の崩壊につながってからまもなく30年です。いま世界で「連帯」よりも「分断」が目立つのはなぜでしょう。

 「人々の間の共通の基盤が失われたことが大きいと思います。共産主義政権のポーランドではすべてを上が決め、それが約50年続いていました。しかし、人々の連帯を通じて、自由を勝ちとったあと、個人個人はばらばらになってしまいました。共産時代は全員が等しく貧しかった。自由になってからは貧しい人と、ものすごく豊かな人が出てきて、嫉妬が生まれました。ポピュリズムや扇動政治家(デマゴーグ)、拝金主義が台頭し、対立を招いているのが現状です」

・・・「壁が崩壊したのは、西ドイツのコール首相がポーランドを訪問しているさなかでした。私は、彼に会い、『もうすぐベルリンの壁が崩壊し、ソ連も崩壊します』と明言しました。コール氏はどうしたらいいかわからないという表情で、『それが起こってほしいとは思うが、私たちが生きている間は無理だ。私たちの土地(欧州)には大きな木(ソ連)が枝を広げて生えているから』と答えました。私には、革命家としてそれが起きることが分かっていました」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13358037.html

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「森友」問題解明 佐川氏喚問が不可欠だ(2018/02/14東京新聞)
 森友学園への国有地売却に関する財務省文書には、交渉に関する記録が記されていた。交渉記録を廃棄したとする佐川宣寿国税庁長官の答弁は虚偽ではないのか。全容解明には証人喚問が不可欠だ。財務省が九日、公表済みの内部文書五件以外に新たに文書二十件を国会に提出し、公表した。二〇一三年八月〜一五年四月に同省内で、法律関係の問題点を検討した際の照会や回答の文書である。・・・共同通信社による最新の世論調査でも佐川氏を国会招致すべきだとの答えは66・8%に上る。これが確定申告を控えた国民の偽らざる気持ちだろう。付言すれば、全容解明には、佐川氏の参考人招致にとどまらず、虚偽を述べれば偽証罪に問われる証人喚問が必要だ。森友問題に関して政府側の虚偽と指摘される答弁が明らかになった以上、加計学園による獣医学部新設をめぐる政府の対応が本当に適切だったのかも、あらためて問わざるを得ない。安倍晋三首相らの関与や官僚による忖度(そんたく)の有無が問われ、傷ついた政治への信頼を回復するには、政府・与党が国会での解明に進んで協力することが大前提である。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021402000166.html

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石牟礼道子さん 不知火の海の精として(2018/02/14東京新聞)
石牟礼道子(いしむれみちこ)さんの魂は天草の自然とともにあり、水俣の被害者と一体だった。そしてそのまなざしは、明治以来急激に進んだ近代化への強い懐疑と、そのためになくしたものへの思慕に満ちていた。
 常世とこの世のあわいに住まう人だった。童女のように笑みを浮かべて、おとぎ話を語り継ぐように深く静かに怒りを表した。「水俣川の下流のほとりに住みついているただの貧しい一主婦」(「苦海浄土(くがいじょうど)」)が水俣事件に出会い、悶々(もんもん)たる関心と小さな使命感を持ち、これを直視し、記録しなければならないという衝動にかられて、筆を執る。事件の原因企業チッソを告発する活動家、はたまた哲学者と呼ばれることもあった人。しかし−。「近代日本文学を初期化した唯一無二の文学者」だと、石牟礼さんの全集を編み、親交の深かった藤原書店店主の藤原良雄さんは言う。「自然を征服できると信じる合理的、効率的精神によって立つ近代西洋文学に、日本の近代文学も強く影響を受けてきた」。それを、いったん原点に戻した存在、ということだろう。彼女の魂は、不知火の海、そして出生地の天草、水俣の人や自然と混然一体だった。例えば、「しゅうりりえんえん」という詩とも童話ともつかぬ不思議な作品について、こう語ったことがある。「狐(きつね)の言葉で書きたかった」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021402000164.html

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芸術に燃やした命 グラフィックアーティスト・故DAMさんの個展 沖縄市で開催(2018/02/13琉球新報)
【沖縄】グラフィックアーティストのDAMさん(本名・上門悠)の個展が、沖縄県沖縄市中央のパークアベニューにあるストックルームギャラリーコザで開かれている。西原町出身のDAMさんは海外でも活動し、2015年に自身のアパレルブランドを立ち上げた後、16年4月に悪性リンパ腫でこの世を去った。30歳だった。死ぬまで絵を描き続けたという彼の作品150点余を一目見ようと、口コミで知った若者や親子連れが足を運んでいる。・・・DAMさんは死の直前に、人生を映画に例えた文章をスケッチブックに記していた。「波瀾(はらん)万丈、喜怒哀楽、監督は短いフィルムに詰め込んだ。最後にわがままを聞いてもらえるなら、アメリカ映画のようなハッピーエンドの続きを描いてもらえないでしょうか」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-664077.html

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<社説>働き方改革先送り 中小労働者の視点に立て(2018/02/13琉球新報)
厚生労働省が今国会に提出する働き方改革関連法案の修正案を公表した。法案の柱である残業の上限規制と同一労働同一賃金について、中小企業への適用はいずれも1年遅らせる。人手不足などから長時間労働が常態化する中小企業の労働者にとっては納得がいかない。働き方改革の原点に戻り、日本の労働者の大多数を占める中小企業労働者の視点に立って改革の中身をいま一度問い直すべきだ。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-664061.html

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「辺野古 基地いるのか」 久間元防衛相、軍事技術進展理由に(2018/02/13琉球新報)
米軍普天間飛行場返還を巡り、SACO最終報告やキャンプ・シュワブ沿岸部案の合意時に防衛庁長官を務めた久間章生元防衛相が8日までに琉球新報のインタビューに応じ「辺野古でも普天間でもそういう所に基地がいるのか。いらないのか」と必要性を疑問視した。軍事技術の進展などから現状での基地の存在について疑問を呈したものだが、新基地建設を推進してきた当事者として極めて異例の発言となった。・・・久間氏は軍事技術が向上しており、ミサイル防衛態勢の強化や無人攻撃機といった防衛装備品も進歩しているとして「辺野古でも普天間でもそういう所に基地がいるのか。いらないのか。そういう議論をしなくても安保は昔と違ってきている」と指摘した。その上で「あんな広い飛行場もいらない」と面積の大きい飛行場建設も疑問視した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-663195.html

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石牟礼さんに最後のお別れ(2018/02/13東京新聞)
四大公害病の一つ、水俣病の過酷な世界を描いた著書「苦海浄土(くがいじょうど)」で知られ、十日に九十歳で亡くなった作家石牟礼(いしむれ)道子さんの葬儀が十二日、熊本市で営まれた。病に苦しむ患者らに寄り添い、近代が抱える課題を問い続けた石牟礼さんに、参列者は最後の別れを告げた。編集者として執筆活動を長く支えてきた日本近代史家の渡辺京二さん(87)は、石牟礼さんを納めたひつぎを乗せて会場を後にする車を、手を振って見送った。関係者によると、近親者や石牟礼さんと親交の深かった知人ら約六十人が集まった。
 熊本県水俣市で胎児性患者らを支援する施設「ほっとはうす」を運営する加藤タケ子さん(67)は「患者の生きるたくましさを、信じてくれた」と生前の石牟礼さんを思い起こし、声を詰まらせた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018021302000099.html

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トランプ氏と核兵器 力の信奉を憂慮する(2018/02/13東京新聞)
力を信奉するトランプ大統領の意向に沿った内容である。米国の新しい核戦略は、世界の人々の核廃絶の願いに背を向けるものだ。深い憂慮を覚える。米国が核軍縮を進めている間に、ロシアと中国は核戦力の増強を図り、北朝鮮は核・ミサイル開発を追求、米国はかつてない核の危機に直面している−。米国が公表した「核体制の見直し(NPR)」は、こんな現状認識に立つ。そのうえで、核兵器の役割を広げて使用の敷居を低くすることを打ち出した。これは冷戦後に加速した核軍縮路線からの転換を図り、オバマ前政権が掲げた「核なき世界」との決別を意味する。核軍拡競争のゴングを鳴らしたにも等しい。ロシアが局地戦に用いる戦術核を重視しているのに対抗して、爆発力が低くて「使いやすい小型の核兵器」を開発するという。・・・この年明けに北朝鮮の挑発に乗って「私が持つ核のボタンの方がはるかに大きい」とツイッターに書き込んだ時には、トランプ氏の精神状態と資質への懸念が広がった。これに「私は賢いというより天才だ。(精神的に)安定した天才だ」と反論したのはかえって逆効果だった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021302000154.html

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(社説)岐路のドイツ 政治空白に終止符を(2018/02/13朝日新聞)
ベルリンの壁が人間を東西に隔てていた日々と、壁が姿を消してからの日々。後者の長さが今月、分断の日数を超えた。28年をへても、ドイツの東西地域の間にはなお格差が残る。旧東独の方が失業率が高く、公的年金や給与の水準が低い。近年、受け入れた難民や移民の割当数も東側が少ない。経済的な不満と、歴史的に国際化が遅れたことから、移住者への抵抗感は強いとされる。・・・メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟は今月、社会民主党との連立交渉にめどをつけた。来月に結果が出る社会民主党の全党員投票で、過半数が賛成すれば正式に決まる。すでにメルケル氏の求心力は低下し、社会民主党の若者らには反発が強い。だが、ここは、社会民主党らしい寛容さを政権運営に生かすときだ。2党の連立は選挙前と同じだが、状況は一変した。米国やフランスなどで露呈したグローバル化への反発、既成政治への怒りの流れは、ドイツも例外ではないことがはっきりした。・・・ 振り返れば、ベルリンの壁が崩れたとき、人々は「対立の時代は去った」と信じた。だが今は、東欧や米国などで貿易や入国管理の「壁」が増えている。見えない壁に立ち向かう。その闘いはドイツだけのものではない。差別や格差など、あらゆる分断をなくす努力が、地域を問わず求められている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13356965.html

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ハンフォードで「核」問う 米プルトニウム製造拠点 長崎の被爆者と若者訪問へ(2018/02/13ヒロシマ平和メディアセンター)
広島出身 宮本准教授ら企画 現地の被曝住民と交流/米シカゴのデュポール大准教授で、広島市中区出身の宮本ゆきさん(50)ら日米の研究者が、長崎原爆の材料となったプルトニウムの製造拠点に、長崎の被爆者と若者を派遣するプロジェクトを企画した。戦後も稼働した核施設からの放射能流出に苦しむ住民らと共に、核兵器がもたらす被害の実態に草の根レベルで向き合う。(金崎由美) ・・・参加する森口さんは、長崎で入市被爆した体験や核兵器廃絶への思いを現地で語る予定だ。4年前、横浜からの修学旅行生に体験を語った際に「死に損ない」という暴言を浴び、波紋が広がった。

「悩んだ末、こちらが熱心に語るだけでなく対話が大切だ、と思い至った。ハンフォードでも同じだと思う。考えが違う人たちとも出会い、核兵器は人間にとって本当に安全保障となるのかを問い掛けたい」 ・・・教える学生に原爆被害の実態を知ってもらうため、広島と長崎に米国から毎年引率している。その縁もあって長崎市などから助成を受け、宮本さんの母校でもあるシカゴ大のノーマ・フィールド名誉教授らと準備を進めてきた。広島市立大広島平和研究所のロバート・ジェイコブズ教授も協力する。「使われた側だけでなく、使った側の市民にも痛みを強いるのが核の恐ろしさ。互いに苦しみを知り、国の論理を越えて連帯するきっかけになってほしい」と宮本さんは語る。広島原爆の製造拠点であるテネシー州オークリッジなどと、広島の被爆者が交流する試みにも広げたいという。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=80835

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週のはじめに考える 人口減の先を見据えて(2018/02/東京新聞)
 将来の日本の人口維持をうたって政府が旗を振った「地方創生」の五年計画が折り返しの時期を迎えました。狙い通り、流れは変わるでしょうか。わたしたち一人一人の体重が同じと仮定したとき、日本全体でバランスを保てるようになる場所を「人口重心」といいます。最新、つまり二〇一五年に行われた国勢調査の結果から総務省が算出したところ、今回は岐阜県関市、武儀(むぎ)東小学校から東南東へ約二・五キロの地点となりました。・・・地方創生の具体策として、例えば政府は中央省庁の地方移転を打ち出しました。でも、京都への全面移転を決めた文化庁を除けば、総務省統計局や消費者庁の一部移転にとどまる腰砕けとなりそうです。そんなことで、地方への新たな人の流れは生まれますか?・・・二〇二五年には、人口ピラミッドのピークを形成してきた団塊の世代が皆、七十五歳以上に。介護施設、高齢者施設の不足が言われます。日本社会は、団塊の世代の成長に合わせて教室を増やし、雇用を創出し、住宅を確保し、都市空間を整備・拡充させてきました。その最終段階にして正念場が迫ってきた、と見ることもできます。ここをしのげば、その先、さらに大きな器が必要になる世代は存在しません。
 つまり、私たちの社会は、容量不足の恐怖から解放される、と考えることができるはずです。・・・広がりきった戦線を縮小し、いかにコンパクトな社会につくり直すか。大きな器を目指しても、持て余すばかりでしょう。ひたすら成長を追い求めてきた社会観や経済観から離れ、戦略的に小さくなる発想が求められるはずです。大型開発などを持ち出す前時代的発想とは決別しなければなりません。先を見据えてコンパクトな社会を目指すなら、財政健全化に背を向け、次世代に残す借金を積み増すことなどもっての外。加速する人口減に追い詰められてから社会をつくり直すのではなく、先手を打って前向きに縮小の展望を切り開きたいところです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021202000117.html

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「佐川長官 国会招致を」66% 9条改憲 2項維持、削除上回る(2018/02/東京新聞)
共同通信社が十、十一両日に実施した全国電話世論調査によると、学校法人「森友学園」の国有地売却問題を巡り、これまで財務省理財局長として国会答弁した内容に疑問が付されている佐川宣寿(のぶひさ)国税庁長官について、国会招致すべきだとする回答が66・8%に上った。・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201802/CK2018021202000110.html

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リオのカーニバル最高潮 13チームが華麗な踊り(2018/02/東京新聞)
【リオデジャネイロ共同】南米最大の真夏の祭典、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルは11日夜(日本時間12日午前)、市中心部のメイン会場「サンボドロモ」でトップチームによるパレードが始まり、最高潮を迎えた。12日にかけて2晩、計13チームが徹夜でサンバを踊りながら美しさや華麗さを競う。
 トップバッターは、ことし創設70周年で優勝9回という老舗チーム「インペリオ・セラノ」。中国をテーマにしたという東洋風のきらびやかな衣装を身にまとった大勢のダンサーや打楽器隊らが、巨大な山車とともに1時間以上かけて約700メートルの花道を練り歩いた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018021201001147.html

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ロシアで旅客機墜落、71人死亡 トラブルの連絡なし(2018/02/12CNN)
モスクワ(CNN) ロシアの首都モスクワ近郊で11日、離陸直後の国内線旅客機が墜落し、乗客65人、乗員6人が全員死亡した。国営メディアによれば、墜落前に乗員からトラブルの連絡はなかった。墜落したのはサラトフ航空のアントノフ148型機。モスクワのドモジェドボ空港を出発し、カザフスタン国境に近い都市オルスクへ向かっていた。
https://www.cnn.co.jp/world/35114577.html?tag=top;topStories

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奨学金破産、延べ1.5万人 親族半数、連鎖招く 5年で(2018/02/12朝日新聞)
 国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっている。過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。奨学金制度を担う日本学生支援機構が初めて朝日新聞に明らかにした。無担保・無審査で借りた奨学金が重荷となり、破産の連鎖を招いている。機構は2004年度に日本育英会から改組した独立行政法人で、大学などへの進学時に奨学金を貸与する。担保や審査はなく、卒業から20年以内に分割で返す。借りる人は連帯保証人(父母のどちらか)と保証人(4親等以内)を立てる「人的保証」か、保証機関に保証料を払う「機関保証」を選ぶ。機関保証の場合、保証料が奨学金から差し引かれる。16年度末現在、410万人が返している。・・・奨学金にからむ自己破産の背景には、学費の値上がりや非正規雇用の広がりに加え、機構が回収を強めた影響もある。本人らに返還を促すよう裁判所に申し立てた件数は、この5年間で約4万5千件。16年度は9106件と機構が発足した04年度の44倍になった。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13356039.html

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(奨学金破産)「父さんごめん」親子共倒れ 祖父も保証人、請求を恐れる日々(2018/02/12朝日新聞)
2016年暮れ、男性(52)の携帯電話が鳴った。東京で一人で暮らす息子(27)からだった。「父さん、ごめん」大阪の実家から私立大の国際関係学部に通い、卒業して3年半。奨学金を返せず、自己破産するという。入学金30万円や毎年100万円の授業料、通学費などのため、計800万円余を借りた。機構の調査によると、大学でかかる1年間の費用は「私大・自宅生」で平均約177万円。息子がいま働いているマーケティング会社の手取りは月20万円ほど。家賃などを除くと、奨学金を返す4万円が重い。機構に返還猶予を求めたが、年収300万円以下の条件をわずかに超えた。延滞が3カ月に迫り、「個人信用情報機関に名前が載りますよ」と告げられた。20年返し続ける自信がなくなった、という。・・・破産が相次いでいる背景には、経済環境の変化がある。この30年間で国立大の授業料は2・13倍の約54万円、私大は1・76倍の約88万円になった。一方で平均給与は大きく上がっていない。

 卒業後も非正規雇用などで収入が安定せず、返還に苦しむ人が後を絶たない。3カ月以上の延滞者は16年度末で16万人。15年度の機構の抽出調査では、77%が「年収300万円未満」と答え、延滞が続く理由(複数回答)は「低所得」が67%で最も高かった。延滞が3カ月続くと、機構は個人信用情報機関に登録し、クレジットカードが一定期間使えなくなる。4カ月で債権回収会社による督促を開始。連絡が取れないと、自宅を訪問したり、会社に電話をかけたりすることもある。9カ月になると貸与金と利子、延滞金の一括返還を求める。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13355937.html

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移民、問われるイタリア 銃撃事件、抗議のデモ(2018/02/12朝日新聞)
イタリア中部マチェラータで10日、同地でアフリカ系移民6人が銃撃された事件に抗議し、人種差別反対を訴える大規模なデモが開かれた。イタリアではこの事件をきっかけに、移民受け入れ問題が3月の総選挙の争点に急浮上した。「人種差別主義反対! ファシストは出て行け!」10日、マチェラータ中心部。イタリア全土から集まった数千人が練り歩き、人種差別根絶を求めるシュプレヒコールを繰り返した。・・・イタリアは人口約6千万人の約1割が移民とされる。近年はアフリカ大陸から地中海を渡る移民・難民が後を絶たない。内務省によると、昨年1年間に上陸したのは対前年比約6万人減の約12万人。今年1月には昨年並みの約4千人が上陸した。こうした人々をどう分担するかが、欧州が直面する問題になっている。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13356027.html

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(社説)石牟礼さん 「近代」を問い続けて(2018/02/12朝日新聞)
 石牟礼(いしむれ)道子さんが亡くなった。著書「苦海浄土」で水俣病患者の声をすくいあげてきた作家が告発したのは、公害や環境の破壊にとどまらない。私たちの社会に深く横たわる「近代」の価値そのものだった。「まずは見てほしい」。水俣を訪れる客人に、石牟礼さんはそう言って案内したという。悲劇を忘れさせるほど真っ青な不知火海(しらぬいかい)が美しい。そう話す人に、笑顔で「まさにそれを見てほしかったのです」と。恵みの海とともにあった人々の質素だが穏やかな暮らしが、いかに奪われたか。成長を最優先し欲望をかきたてる政治、科学への信頼、繁栄に酔い、矛盾に目を向けぬ人々。それらが、何を破壊してしまったのか。

 虐げられた人の声を聞き、記録することが、己の役割と考えた。控えめに、でも患者のかたわらで克明な観察を続けた。運動を支えるなかで、国を信じて頼りたい気持ちと、その国に裏切られた絶望感とが同居する患者らの心情も、逃さずに文字にした。「東京にゆけば、国の存(あ)るち思うとったが、東京にゃ、国はなかったなあ」(苦海浄土 第2部)権力は真相を覆い隠し、民を翻弄(ほんろう)し、都合が悪くなると切り捨てる。そんな構図を、静かな言葉で明らかにした。・・・「水俣」後、公害対策は進み、企業も環境保全をうたう。だが、効率に走る近代の枠組みは根本において変わっていない。福島の原発事故はその現実を映し出した。石牟礼さんは当時、事故の重大性にふれ、「実験にさらされている、いま日本人は」と語った。

 石牟礼文学には西南戦争や島原の乱に材をとった魅力的な作品も多い。通底するのは民衆への深い共感と敬意である。どん底状態に身をおいても、人は希望をもち、隣人を思いやることができる――。石牟礼さんの確信は、今の時代を生きる私たちにとって、一つの道しるべといえるのではないか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13355917.html

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(フォーカス オン)『眠狂四郎 The Final』 田村正和、70代での挑戦(2018/02/12朝日新聞)
孤高の剣士、狂四郎を田村はこれまで何度も演じてきた。1972〜73年にフジ系連続ドラマで演じた時は20代。その後スペシャルドラマで演じ、74歳の田村が新たに息を吹き込んだ。昨年あった会見で田村は、原作者の柴田錬三郎から指名されて演じた大事な作品だと明かした。20代で演じた時は柴田から「40、50代の正和くんの狂四郎はもっとよくなるよ」と言われたという。・・・とはいえ70代で演じることには不安があった。「柴田先生がなんとおっしゃるか心配だったので、お墓参りに行きましてね。先生は喜んでました」とユーモアを交えて答えた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13356051.html

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(職場のホ・ン・ネ)「送料無料」腹が立つ(2018/02/12朝日新聞)
トラック運転手で都内のスーパーマーケットに食品を運んでいます。毎日夕方に出勤し、翌朝まで配達が続きます。以前と違って残業はなくなりましたが、夜間の配達は体にきついです。インターネットの通販サイトなどで「送料無料」と書いてあるのを見かけますが、腹が立ちます。私たちドライバーは商品を運ぶのに必死です。実際は通販業者から送料が支払われていると思いますが、あのような宣伝文句では、配達の仕事にはお金を払う価値がないとお客さんが誤解してしまうかもしれません。(東京都 40代男性)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13355976.html

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石牟礼さん新作能「沖宮」今秋上演へ 天草が舞台(2018/02/12朝日新聞)
水俣病を描いた小説「苦海浄土」で知られ、10日に90歳で亡くなった作家、石牟礼(いしむれ)道子さんの新作能「沖宮(おきのみや)」が今秋、上演される。衣装を監修するのは、紬織(つむぎおり)の人間国宝、志村ふくみさん(93)=京都市在住。30年来の親交があった石牟礼さんと志村さん。東日本大震災後の2011年秋、新作能の構想を温めていた石牟礼さんが「志村さんのお仕事で能装束を仕上げたいというのは長年の秘(ひそ)かな念願でございました」と手紙を送り、志村さんが快諾した。 石牟礼さんが書き上げた「沖宮」は、島原の乱(1637〜38)後の天草(熊本県)が舞台。天草四郎の乳きょうだいで、戦乱で孤児となった少女あやは、干ばつに苦しむ村のため、竜神のいけにえに選ばれる。海の底へと沈んでいくあや。その魂を迎えに、四郎の霊が現れる。やがて村に恵みの雨が降るという物語だ。 石牟礼さんは生前、「あやは死ぬのではなく、海底にある生命の源へ還(かえ)ってゆくのです。人間が自滅に向かうようにも思える時代に、再生への祈りを込めて書きました」と語っていた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13356020.html

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[大弦小弦]文字は人類最大の発明の一つ。音だけで伝わっていた言葉が・・・(2018/02/11沖縄タイムス)
文字は人類最大の発明の一つ。音だけで伝わっていた言葉が、形を持つことで地域や時代を超え広がることが可能になった。それが文明の発展に大きく寄与したとされている

▼文字を記す方法で、最も息が長く、今も現役なのは筆と紙による「書」だろう。その書に魅せられた県内の書家が会派を超え一堂に集った「木筆會(かい)」の第40回書道展が那覇市民ギャラリーで、11日まで開催中だ
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/208022

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イラン革命39年で記念集会 世論引き締め結束誇示(2018/02/11東京新聞)
【テヘラン共同】1979年に厳格なイスラム体制を樹立したイラン革命から39年となるのに合わせ、イランは11日、全土で体制支持派による大規模な記念集会を開いた。昨年末に反政府デモが拡大し、国民に鬱積する不満が露呈したばかり。世論の引き締めに神経をとがらせる体制側は国内の結束誇示に躍起だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018021101001628.html

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工事現場に「凌雲閣」遺構 浅草、基礎部分など(2018/02/11東京新聞)
明治から大正期にかけての日本で最も高い建築物で、関東大震災で半壊し解体された「凌雲閣(りょううんかく)」の基礎部分とみられるれんがと、八角形のコンクリートの土台の一部が、東京都台東区浅草二のビル工事現場で掘り起こされた。「話には聞いていたが、初めて見た」と街の話題になっており、工事の柵越しにスマートフォンで撮影する人もいる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018021002000137.html?ref=rank

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(日曜に想う)分断フランス、「徴兵制」に何望む 編集委員・大野博人(2018/02/11朝日新聞)
 フランスは「徴兵制」に何を期待しているのだろう。マクロン大統領は先月、実施に向けて作業グループを立ち上げたと発表した。4月に結論をまとめさせるという。同国では兵役義務は2001年に廃止されており、その復活に見える。昨年の大統領選挙ですでに公約として掲げていた方針である。男でも女でも18歳から21歳までの間に一度必ず防衛、治安を担う場所で任務に就かせるという構想だった。パリなどでテロが続き、治安に不安を感じる人は少なくない。こうした発想が出てくる背景はたしかにある。・・・振り返ってみれば廃止を決めたのもやはり保守の大統領だったシラク氏だ。軍をプロフェッショナル化する必要がある、という理由だった。その流れからすると驚くに当たらないのかもしれない。高度に専門化が進んだ現代の軍に素人の出る幕はないというわけだ。・・・ばらばらになりそうな社会を再び統合する手段としての徴兵制。それはあながち「目的外使用」とも言い切れない。近代的な国民国家は、広い領土に暮らし、貧富や宗教、言語がちがう人々に同じ国民という意識を持たせなければならなかった。その役割を公教育などとともに徴兵制による軍隊も担ってきた。またその力を借りたいのだろう。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354894.html

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イスラエル軍機、反撃受けて墜落 シリア軍施設攻撃で(2018/02/11朝日新聞)
イスラエル軍は10日、同軍の戦闘機が隣国シリア領内の軍事施設に大規模攻撃をしかけたところ、シリア側の反撃を受けて墜落したと発表した。イスラエルは、敵対するイランがシリアなどに軍事拠点を築いているとの懸念を強め、シリアへの空爆を繰り返している。イスラエル軍機が反撃されて墜落するのは異例で、今後、双方の緊張が激化する恐れがある。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354958.html

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エジプト「民主主義や自由制限」 大統領選断念のサダト氏(2018/02/11朝日新聞)
3月実施のエジプト大統領選への立候補の意思がありながら直前に断念したサダト元国会議員(62)が朝日新聞の取材に、「公平な選挙は実施されないと判断した」と断念の理由を述べた。自身を含む有力候補が次々と大統領選から撤退したり、拘束されたりしている事態を憂慮し、シーシ大統領に「国民の声に耳を傾けるべきだ」と注文した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354953.html

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(声)辺野古移設、市長選後も注視(2018/02/11朝日新聞)建築板金業 四宮大二郎(京都府 72)

 1月、市長選がある沖縄県名護市の友人宅を訪れ、選挙の事前準備などを手伝った。むろん手当などなく自腹だ。名護市辺野古は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設予定地。私が応援したのは翁長雄志(おながたけし)知事を中心とした移設反対派の候補である。当初は1週間の予定だったが、さらに4日間居残って応援した。だがこの4日の選挙で敗れた。今後を注視したい。私は4年前も市長選を3日間手伝った。当時は反基地を掲げて党派を問わずに結束する「オール沖縄」が隆盛で、まぶしく感じた。だが、前回は自主投票とした地元の公明党も、今回は政府・自民党が支援する新顔を推薦。ビラや選挙カーも、自公の力の入れようが違った。新顔候補は辺野古移設に極力触れない、教育と景気浮揚に的を絞った訴えをしていた。働きざかりの世代が反基地派の我々を見る目は、冷たさを含んでいるように見えた。今回の結果は、「どうせ基地はできる」というあきらめなのか。現地の人々の選択ではあるが、必ずしも辺野古移設承認を意味するものではないと思う。私は反基地運動を続けていく。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354852.html

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(声)少しずつ心の窓を開けたい(2018/02/11朝日新聞)家事手伝い 長井雅恵(愛知県 39)

 「ぬくもりで支え合う夢を見た」(1月23日)を拝読しました。私自身、結婚歴がない独身で、子供もない女性です。人間関係で心身の不調をきたし、転職活動も3年近く。自信をなくしています。同居の両親は健在ですが、将来ひとりきりになってしまう不安もあります。こんな私も人の心を癒やす、温かみのある自然な笑顔を大切にしたい。ひとりでは心細い時に「一緒にいて欲しい」と必要とされるような、ほんわかした温かい人間になりたいのです。自分の内面と感受性を磨き、育みながら、少しずつ心の窓を開け、いろいろな人と出会いたい、生きていきたい、と渇望しています。ですが、人からしてみれば迷惑であり、私の甘え、高望みなのかな、とも思ってしまうのです。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354859.html

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(書評)『核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ』 鈴木達治郎〈著〉(2018/02/11朝日新聞)
日本は〈核〉とは深い関係にある。世界唯一の被爆国。第五福竜丸事件。そして福島原発事故。一方で核兵器禁止条約には不参加、原発を減らす気配もなく、プルトニウム処理の見通しも立たない。これら、〈核〉をめぐって矛盾だらけの日本の状況と背景を、本書は明晰(めいせき)に読み解く。著者によれば、エネルギー源としても軍事抑止力としても、〈核〉は時代遅れになりつつある。廃棄物処理や事故補償を考えると原発はコスト高で、世界的に衰退傾向。核保有国が主張する核抑止力外交も、北朝鮮を見れば明らかなようにもはや機能していない。それらに代わる方向性として、再生可能エネルギーや市民外交などが世界の潮流なのだが、日本は大きく取り残されてしまったようだ。福島事故から何も学んでいないからだ、というのが著者の見立てである。なんだか絶望感が漂うが、著者らが提唱する理想的かつ現実的な諸提言には一条の光明を見る思いがする。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354884.html

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<評伝>水俣の魂、写し記す 「苦海浄土」 患者の闘い支える 石牟礼道子さん死去(2018/02/11朝日新聞)
水俣病の実相に迫った「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼(いしむれ)道子さんが10日、90歳で亡くなった。幼いころから親しんだ不知火(しらぬい)海の海辺を舞台に魚たちと漁民らが織りなす豊饒(ほうじょう)な世界を表現する一方、その豊かな世界が公害で突然、破壊される不条理を描いた。震える手で握った赤ペンが、指のすき間からぽとりと落ちる。握り直しては、またぽとり。それでも、原稿用紙に向かい続け、つぶやく。「余計な言葉が一つあってもいけません」石牟礼さんは十数年前から患うパーキンソン病のため、自身で筆を執ることがままならない。そのため、50年来の友人で評論家の渡辺京二さん(87)が口述を書き取り、執筆を支えてきた。「魂の秘境から」については17年春から担当記者の私がその役目を引き継ぎ、熊本市の石牟礼さんの療養先に毎月通うようになった。

・・・

国・企業・被害者の構図、今も

 作家・クリエーターのいとうせいこうさんの話 石牟礼道子が描き出した水俣病患者たちの苦しみは、今も続いている。そして国と企業と被害者の構図は福島第一原発の事故でも繰り返されており、だからこそ事故後すぐに石牟礼を読み直す者が多かった。作品は文学としてもとびぬけた境地にある。熊本でもお話をうかがったが、チャーミングな巫女(みこ)のような方だった。

弱い人のこと、ずっと思った

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの話 大切な友だちだったので、がっかりです。詩人であり文学者であるだけでなく、自分より弱い人のことをずっと思っている人でした。世の中の弱い人の立場に立って闘っていました。本当にいい人でした。石牟礼さんが亡くなったのは、日本にとって大変な損失。もう一度、じっくり話したかった。残念です。

会うたび、海の話してくれた

 石牟礼さんとの対談集「死を想(おも)う」を出した詩人の伊藤比呂美さんの話 会うたびに海の話をしてくださいました。これだけの生き物が海のなかにいて、海藻の花が咲いて。山の水が落ちてきたところが一番豊かだから魚が集まる、と。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13354915.html

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言葉を奪われた患者の魂、世界文学に 石牟礼さん死去(2018/02/10朝日新聞)
水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子さん(90)が10日、亡くなった。「苦海浄土」が出版された1969年は、水俣病患者がチッソに損害賠償を求めて熊本地裁に初めて訴えた年でもあった。「うちは、こげん体になってしもうてから、いっそうじいちゃん(夫のこと)がもぞか(いとしい)とばい」(第三章「ゆき女きき書」)、「わしも長か命じゃござっせん。長か命じゃなかが、わが命惜しむわけじゃなかが、杢(もく)がためにゃ生きとろうごてござす」(第四章「天の魚」)、「あねさん、魚は天のくれらすもんでござす。天のくれらすもんを、ただで、わが要ると思うしことって、その日を暮らす。これより上の栄華のどこにゆけばあろうかい」(第四章「天の魚」)。
https://digital.asahi.com/articles/ASL286DNFL28TIPE032.html?iref=comtop_8_02

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寂聴さん「大切な友だちだったので…」 石牟礼さん死去(2018/02/10朝日新聞)
とっても仲がよく、大切な友だちだったので、がっかりです。詩人であり文学者であるだけでなく、自分より弱い人のことをずっと思っている人でした。世の中の弱い人の立場に立って闘っていました。本当にいい人でした。石牟礼さんが亡くなったのは、日本にとって大変な損失。詩人や作家より、もっと大きなものを持っていました。特別な方だったと思っています。彼女の力は世の中に評価され、報われた人だったと思います。
https://digital.asahi.com/articles/ASL2B2SP8L2BPTFC001.html?iref=comtop_8_03

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皇后さまが「重く受け止めた」石牟礼さんからの手紙(2018/02/10朝日新聞)
 水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子さん(90)が10日、亡くなった。石牟礼さんは皇后さまと親交があった。2013年に天皇、皇后両陛下が熊本県水俣市を初訪問した際には、石牟礼さんが皇后さまにあてた手紙がきっかけになり、両陛下と胎児性水俣病患者とのお忍びでの対面が実現した。

https://digital.asahi.com/articles/ASL292V1VL29UTIL003.html?iref=com_rnavi_arank_nr04

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酒を我らに!戦時下の大騒動 「ウイスキーと2人の花嫁」英の実話基に(2018/02/10朝日新聞)
第2次大戦中の実話を基に、酒を巡る愉快な騒動を描いた英映画「ウイスキーと2人の花嫁」が、17日から公開される。ベテラン監督ギリーズ・マッキノンは「登場人物は、酒を得るために団結し、お上にも逆らう。酔いたいためというより、風土と結びついた酒はアイデンティティーそのものだからだ」と語る。・・・ 紺碧(こんぺき)の海、緑の断崖、古い港町を背景に、酒瓶や木箱を抱えた男女が、役人らを出し抜こうと走り回る。リメイク版では女性の活躍を増やした。「現代の観客は積極的な女性を見たいだろう。その一方、娘たちの幸せを望みながら、さびしくて手放したくない主人公の葛藤は、時代を超えて万国共通だ」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13353006.html

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(評・映画)「グレイテスト・ショーマン」 多様性をことほぐ二重規範(2018/02/10朝日新聞)
 抑圧された心の叫びを、歌と踊りに昇華できるミュージカル。虐げられた者にとっては、自らを解放し、最高に輝ける舞台となる。19世紀ニューヨーク。興行師P・T・バーナムは、小人症の男、ヒゲ女、外国人軽業師らを雇い、見世物(みせもの)小屋的ショーを始める。貧しい出自の彼もまた、社会から虐げられた人。悔しさもバネに、豊かな想像力で興行を成功に導く。やがてビクトリア女王に謁見(えっけん)し、スウェーデンの歌姫の全米公演も実現。アメリカンドリームの体現者に。「レ・ミゼラブル」のヒュー・ジャックマンが、華麗な歌と踊りで、夢に突き進んだ実在の男に命を吹き込む。しかし、幸せの価値観が混在する現在に、上昇志向の成功者の物語だけでは共感を呼ばない。だからバーナムの隣で「今のままで幸せ」と繰り返し語る妻が、重要な役割を果たす。あるいは歌姫がステージで歌う「Never Enough(決して足りない)」は、人間の飽くなき欲望を示唆するように響く。だから本作には「夢見ることの素晴らしさ」と「足るを知ることの豊かさ」、二つの相反する価値観が共存する。まるで鳥と魚が溶け合うエッシャーの騙(だま)し絵。見る人によって、見たい側が浮き上がる。新鋭マイケル・グレイシー監督は、軽業師的な芸当で、ダブルスタンダードな世界観を涼しい顔で提示する。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13353008.html

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鹿児島沖地下マグマだまり成長か(2018/02/09京都新聞)
溶岩ドーム、次の噴火に向け
神戸大海洋底探査センターは9日、鹿児島県・薩摩半島沖の海底火山「鬼界カルデラ」にある溶岩ドーム地下のマグマだまりが、次の噴火に向け、成長している可能性があることが分かったと明らかにした。ドームは、鬼界カルデラで約7300年前にあった超巨大噴火の後に発生した噴火で新たに誕生し、現在もマグマだまりが膨張している恐れもあるという。センターによると、溶岩ドームは直径約10キロ、高さ約600メートル。体積は32立方キロメートルを超え、単独の溶岩ドームとしては世界最大規模とみられる。

http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20180209000155

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森友要求で何度も照会 財務省文書20件、経緯浮き彫り(2018/02/10東京新聞)
 昨年の通常国会で同省理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)国税庁長官が学園側との交渉記録を「廃棄した」と繰り返し答弁していたことから、野党各党は「偽証は明らかだ」などと反発、佐川氏の証人喚問を含む国会招致を求めている。自民党の森山裕国対委員長は「重く受け止めて、対応を協議したい」と語った。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018021090070047.html

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9条改正論議 切迫性欠く自衛隊明記(2018/02/10東京新聞)
なぜ憲法九条改正が必要なのか、その切迫性は、やはり感じられない。それでも強引に改正しようとするのなら、内容ではなく、改正の実績づくりを優先した「改憲ありき」と批判されて当然だ。憲法改正を「党是」としてきた自民党の近年の議論を振り返る。野党当時の二〇一二年、現行憲法を全面改正する改憲草案を発表し、九条に関しては戦力不保持の二項を削除し、国防軍の保持を明記した。政権復帰を目指して支持層固めを意識した内容だ。政権復帰後の安倍晋三首相は昨年五月、一項の戦争放棄と二項を残しつつ、自衛隊の存在を明記する案を提唱。東京五輪が行われる二〇年を「新しい憲法が施行される年にしたい」と語った。

党憲法改正推進本部は首相の意向を受け、衆参両院の憲法審査会に提示する党の改憲案を、三月二十五日の党大会までに取りまとめるよう議論を進めている。石破茂元幹事長らは改憲草案通りの二項削除を主張しているが、二項を維持して自衛隊の存在を明記する首相案が優勢だという。国会議員は憲法について大いに議論すべきではあるが、九条を改正しなければならない切迫した事情がどこにあるのか。・・・自衛隊の存在を憲法に明記してもしなくても、明記した改憲案が国民投票で承認されてもされなくても何も変わらないのなら、改憲案を発議し、国民投票にかける意味がどこにあるのか。憲法は主権者たる国民が権力を律するためにある。改正しなければ国民に著しい不利益が生じる恐れがあり、国民から改正を求める意見が湧き上がる状況なら、国会は堂々と改憲論議をすればよい。そうした状況でないにもかかわらず、権力の座にあるものが、やみくもに進めようとする改憲論議は、あまりにも空疎である。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021002000165.html

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東電に賠償命令 故郷に生きる権利ある(2018/02/10東京新聞)
福島第一原発事故で福島県南相馬市小高区の住民らが起こした訴訟で東京地裁は東京電力に約十一億円の賠償を命じた。故郷に生きる利益を侵害したことを認めた。全国の訴訟に影響が出よう。原発事故をめぐる集団訴訟では、二〇一七年三月の前橋地裁、同年九月の千葉地裁、同年十月の福島地裁に次いで四件目の判決だ。今回の約十一億円という賠償額は過去最高になる。・・・この地域の人々は野菜づくりや釣り、山菜採りなどで日々を送っていた。それが楽しみでもあった。そんな毎日が奪われた。人によりふるさとで暮らす楽しみはもちろん異なる。共通するのは、そんな暮らしが自分や家族の基盤をなしていたことである。判決の中では「包括生活基盤に関する利益の侵害があることは明らかだ」ともはっきり述べた。そして東電に賠償を命じる理由としているのだ。問題点もある。東電は国の指針に基づき既に一人当たり八百五十万円を支払うことになっている。今回の判決で約三百万円が上乗せされる。だが、約三百二十人の住民が東電に求めたのは一人当たり約三千三百万円、総額約百十億円だった。裁判所が認めたのは約十一億円。つまり十分の一でしかない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018021002000164.html

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古代マヤ人が封印した秘密トンネル、「地下世界への入り口」か(2018.02.05 CNN)
(CNN) メキシコ南東部ユカタン半島のチチェンイツァ遺跡で今月から、古代マヤ人が年百年も前に封鎖した秘密のトンネルの発掘作業が開始される。マヤ人が残した巨大ピラミッドの地下に通じている可能性もあり、マヤ文明の信仰について解明を深める手がかりになると期待される。考古学チームはトンネルの発掘によって、「セノーテ」と呼ばれる隠された水中洞窟に到達したい考え。水中洞窟のセノーテは、ユカタン州では唯一の淡水の水源として使われているが、マヤ文明にとっては生活を支える存在だっただけでなく、独特の宇宙観の中心でもあった。・・・構造物の中で群を抜く大きさの4面構造ピラミッド「エルカスティーヨ」は、羽毛の生えた蛇の神ククルカンの神殿で、高さは24メートル。それぞれの面に91段の階段があり、上部の石段を合わせた合計は、1年の日数と同じ365段になる。チチェンイツァではこれまでに4つのセノーテが発見されているが、メキシコの科学者が2年前、エルカスティーヨの地下に隠されたセノーテがあることを突き止めていた。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35114250-2.html

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

■何故原発を推進するのか ■何故原発に関する嘘が多いのか ■何故放射能が危険なのか
■何故発電コストが高いのか ■何故原発が危ないのか ■何故原発が非人道なのか


 

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