ダビンチ幻の絵500億円で落札 史上最高額、キリスト画(2017/11/16東京新聞)
【ニューヨーク共同】イタリア・ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチがキリストを描いた油絵が15日午後(日本時間16日午前)、米ニューヨークで競売に掛けられ、手数料と合わせ約4億5千万ドル(約508億円)で落札された。主催した競売大手クリスティーズによると、美術品としては史上最高の落札額。20枚もない現存するダビンチの絵画のうち唯一の個人所有で、長年行方不明になっていたため「幻の作品」として注目を集めていた。油絵「サルバトール・ムンディ」(「救世主」、縦約65センチ、横約45センチ)は1500年ごろに制作された。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017111601000848.html
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「加計」問題審議 通り一遍の説明では(2017/11/16東京新聞)
国際会議出席のため外国訪問中の首相は、きのうの委員会には出席しなかったが、首相が強調した説明責任を、政府は十分に果たしたのだろうか。答えは残念ながら「否」と言わざるを得ない。最大の論点はこれまで幾度となく却下されてきた獣医学部設置のための特区申請が、なぜ安倍内閣で一転、認められたのかである。・・・そもそも加計学園の申請は「新たな分野の需要がある」など、特区認定の四条件を満たしていたのか。政府側は国家戦略特区諮問会議で確認したと答弁したが、ならばなぜ、その後の大学設置・学校法人審議会で疑義が出たのか。一連の手続きは「加計ありき」で進んだのではないか。とても納得のいく説明とは言えまい。一般論として不合理な規制は撤廃すべきだ。省庁の壁があるのなら、特区制度などを活用して政治主導で突破するのも一手だろう。それでも公平性・中立性の確保は必須のはずだ。首相が「私の友人が関わることだから、国民から疑念の目が向けられることはもっともだ」と認めざるを得ない案件を、早々に認可していいのか。幕引きは許されまい。きのうの委員会では、与党の求めで従来よりも質問時間をより多く与党側に配分したが、政府の決定を追認し、追及する野党を批判する質問を繰り返すのなら、質問時間を増やす意味はない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017111602000161.html
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加計問題「質問は自作自演の芝居」 野党、前文科副大臣を批判(2017/11/16東京新聞)
「加計(かけ)学園」問題を巡る十五日の衆院文部科学委員会は、与野党の質問時間配分が「一対二」で、従来の国会審議で慣例だった「二対八」より与党に手厚い形で行われた。そんな中、与党のトップバッターとして質問に立ったのは、前文部科学副大臣の義家弘介氏(自民)。文科省の「身内」に近い存在とも言え、野党は「自作自演の芝居のようだ」(立憲民主党の逢坂誠二氏)と批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201711/CK2017111602000131.html
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日本が舞台の「KUBO/クボ二本の弦の秘密」 ブラッド・シフ 繊細な表情づくりに苦心(2017/11/16東京新聞)
日本を舞台にしたストップモーションアニメの米国映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(トラビス・ナイト監督)が、18日公開される。製作を統括するアニメーションスーパーバイザーのブラッド・シフ(47)が来日し、本紙の取材に「僕たちが一生懸命作った日本へのラブレター。日本の方たちにこそ見てほしい」と熱く語った。 (猪飼なつみ)ストップモーションアニメは人形や模型を少しずつ動かして1コマずつ撮影する。アニメーター1人が1週間で製作できる映像はわずか3.31秒。1時間43分の本作のため、35人がかりで作ったのは13万3096コマに上り、2年を要した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2017111602000190.html
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(特派員メモ テヘラン)小さな茶店、濃い一杯(2017/11/16朝日新聞)
数千もの商店がひしめき合うテヘラン中心部のグランド・バザール。その一角にある小さな茶店を訪れた。バザール商人や観光客らがひっきりなしにやってくる。いい香りのする紅茶を注いだカップを片手に、店主のカゼム・マブフティアンさん(60)と世間話に花を咲かせた。・・・営業が始まったのは1918年。その後、以前のオーナーから営業権を買い取った父アリさんが引き継ぎ、親子2代で約50年営業を続けてきた。訪れる客は1日に数百人。ドイツなどの喫茶フランチャイズから国外出店の誘いもあったが断ったという。数年前に引退したアリさんは7月に89歳で他界した。悩みは後継者がいないことだが、「ここはみんなの社交場というのがおやじの遺志。守らなきゃ」。親子の思いが込められた濃厚な一杯。とても熱かった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13229845.html
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北朝鮮、日米首脳を非難 トランプ氏を「狂犬」 安倍氏「米の忠犬」(2017/11/16朝日新聞)
北朝鮮の官営メディアは14、15の両日、相次いで日米両国の首脳を激しい言葉で非難した。韓国への批判は控える一方、中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の特使が近く訪朝することも伝えた。・・・朝鮮中央通信は14日、安倍晋三首相がトランプ氏との6日の記者会見で、米政府の北朝鮮政策を支持したことについて「主人(米国)の対朝鮮敵視政策の実現の先頭に立つ忠犬のこざかしい振る舞い」と非難した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13229935.html
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(私の視点)米国の対アフガン戦略 軍隊引き揚げが唯一の道 多谷千香子(2017/11/16朝日新聞)
アフガニスタンでの対テロ戦争が始まって既に16年、タリバーンが勢いを増す中で、トランプ米大統領は、8月にアフガン新戦略を発表した。米軍数千人の増派と空爆を2倍にするという。同時に、米国はタリバーンを戦闘で打ち負かすのはもはや不可能と考えており、撤退の期限を定めず戦い続けて、タリバーンを和平交渉の席に着かせることを狙っている。引き揚げの見送りは、権力の空白ができて混乱に陥れば、テロリストが自由に動き回って、米本土に対する危険が増すからである。・・・しかし、タリバーンは、イスラム原理主義的な田舎の慣習に従うアフガン民衆そのもので無尽蔵である。一般市民の多くも、空爆による被害が増しているのも手伝って、外国軍や米国に寄り添うガニ政権に反感を持ち、心情的にタリバーンに同調している。タリバーンは、新戦略が発表されると「アフガニスタンは米国の墓場になるだろう」との声明を出し、外国軍がいる限り戦うとしている。彼らは、親子代々戦い続けており、外国軍の占領下で和平交渉に応じるなどは期待できない。・・・また、新戦略は、インドにアフガン国軍の訓練などを大幅に担わせ、米国の負担を軽減することも狙っている。これでは印パの敵対関係を助長し、パキスタンのタリバーン支援を強化させて戦闘を激化させる恐れが強い。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13229746.html
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足立議員「石破氏らは犯罪者」 「朝日報道は捏造」 衆院文科委で発言(2017/11/16朝日新聞)
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題について審議した15日の衆院文部科学委員会で、日本維新の会の足立康史衆院議員(比例近畿ブロック)が質問に立ち、自民党の石破茂元幹事長、希望の党の玉木雄一郎代表と立憲民主党の福山哲郎幹事長を名指しして「犯罪者だと思っている」と発言した。「総理のご意向」などと記された文部科学省の文書の存在を報じた朝日新聞の記事についても「捏造(ねつぞう)」と繰り返した。・・・足立氏は経済産業省の元官僚で、現在3期目。国会で民進党に対し「アホ」と発言するなどして懲罰動議を出されたことがある。加計学園の問題をめぐる朝日新聞の今月11日付朝刊の社説に対し、ツイッターで「朝日新聞、死ね」と投稿していた。・・・足立氏の「犯罪者」発言に対し、名指しされた自民の石破氏は朝日新聞の取材に、「発言の挙証責任は足立氏にある。論証もせず、そのような発言をするのはいかがなものか。国会議員としての品位も問われ、信頼を失墜させる発言だ。論評にも値しないような発言を国会議員がすることに悲しみを禁じえない」と語った。・・・共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、「犯罪者と決めつけるには、決めつけるだけの論拠がいる」と指摘した。自民幹部は、足立氏が加計問題に関する朝日新聞の社説を引いて、ツイッターに「朝日新聞、死ね」と投稿したことも踏まえ、「品格がない。そういうのを許したらいけない」と厳しく批判した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13229819.html
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広島・長崎両市長を授賞式に招待 ノーベル平和賞、被爆地として初(2017/11/15東京新聞)
ノーベル平和賞が決定した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の授賞式に、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長が招待されたことが15日、両市への取材で分かった。松井氏は出席する方向で、田上氏も検討している。実現すれば、被爆地の市長が授賞式に参加するのは初めて。両市によると、主催者側からそれぞれ市長宛ての招待状が届いた。ICANが貢献した核兵器禁止条約は7月、国連で採択され、松井市長はこれに先立つ6月、米ニューヨークの国連本部で制定会合に出席。「被爆者は存命中に核兵器の禁止を見届けたいとの強い願いを持っている」と演説した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017111501001209.html
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軍縮会議 高校生平和大使の演説見送り 核保有国圧力(2017/11/15東京新聞)
二〇一四年以降のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴えている日本の高校生平和大使による演説が今年は見送られた問題で、核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった。圧力は今年二月以降にあり、同国の軍縮大使は「自分は高校生に議場から出て行くよう求めることもできる」などと日本の軍縮大使に迫った。当初強く反論していた日本側も見送りに応じた。西日本新聞は外務省に、この問題に関する情報公開を請求。軍縮会議日本政府代表部の高見沢将林(のぶしげ)軍縮大使がジュネーブやウィーンで他国の軍縮大使らから受けた「問題提起」について、岸田文雄外相(当時)に報告した公電などが開示された。公電は秘密指定を解除されているが、相手国名や発言の詳細は黒塗りにされていた。今年の高校生平和大使を務める溝上大喜さん(17)=長崎市=は「核保有国を含め多くの国々の人から、自分たちの活動は大きな意味があると言われていた。反対意見があったのが事実なら、悲しい」と話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000134.html
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少年法論議 教育力で立ち直りを(2017/11/15東京新聞)
少年法の適用年齢を十八歳未満に引き下げる−、こんな法相の諮問を法制審議会が受けている。成人年齢も十八歳にし、統一を図るという考えは単純すぎる。少年法の理念を深く考えるべきだ。少年事件が起きるたびに、報道などに触発されて、多発化、凶悪化していると誤解している人も多かろう。実は正反対で少年非行は急激に減少しているのが実態だ。・・・現行の少年法などに基づく施策が機能している証左ではないか。うまくいっている制度をわざわざ改変する必要がどこにあるのか。・・・仮に十八歳未満に引き下げれば、現在のほぼ半分の事件が少年法の手続きの対象外となる。つまり家庭裁判所の調査官らによる成育歴や心身の状況、家族や交友関係などの調査、さらに少年鑑別所での心理学など科学的な調査などが受けられない。ほとんどが起訴猶予処分となろうが、そこには教育的な働き掛けが存在しない。これは十八歳・十九歳の再犯を増加させる契機になりかねない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017111502000168.html
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国連人権理 秘密法に懸念示す 日本の人権5年ぶり審査(2017/11/15東京新聞)
【ジュネーブ=共同】国連人権理事会は十四日、約五年ぶりに日本の人権状況を審査する作業部会を開いた。特定秘密保護法などで萎縮していると指摘される「報道の自由」の現状に懸念を示す意見が相次ぎ、米国やオーストリアの代表は政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる放送法四条の改正を求めた。・・・欧州連合(EU)諸国を中心に死刑制度の廃止や一時停止を求める意見が多く出た。国連の特別報告者は今年、在沖縄米軍基地反対運動への圧力に懸念を表明。今回の審査で直接言及した国はなかったが、ペルーは「沖縄の人々が社会権を享受できるように対策を強化してほしい」と求めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201711/CK2017111502000135.html?ref=rank
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広島市長、イタリア議会で演説(2017/11/15京都新聞)
核廃絶へ国際協力を【ローマ共同】イタリア訪問中の広島市の松井一実市長は14日、ローマのイタリア議会内で演説、同国議員や非政府組織(NGO)関係者ら数十人を前に、核兵器廃絶に向けた国際社会の協力が必要と訴えた。松井市長は、今年のノーベル平和賞に決まったNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が、広島、長崎の被爆者のための賞でもあるとの声明を出したことに言及。「世界の為政者による取り組みを促す契機になると期待する」と述べた。
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20171115000005
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ASEAN会議 中国への傾斜に危惧も(2017/11/15京都新聞)
対立より実利を優先し、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の中国への傾斜が強まった。そんな印象だ。フィリピンで開かれたASEANと日米中ロなどの首脳会議は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を非難する一方、中国が昨年7月の仲裁裁判所の判決を無視して軍事拠点化を進める南シナ海の問題では強いメッセージを発しなかった。・・・「米国第一」の政権が、本気でアジア重視の政策を進めるのか。もともとインド太平洋戦略は安倍晋三首相が提唱した構想だけに、米国が主体的に、責任をもってこの地域に関与する姿勢は、いまだ見えないと言わざるを得ない。ASEANは政治体制や経済の発展度、文化の異なる国々だ。民主化の道半ばの国もある。一党支配体制の中国との関係を深める中で、民主化が滞ることはないか。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/
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辺野古新基地:抗議の市民50人を強制排除 車両130台が資材搬入(2017/11/15沖縄タイムス)
沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らは15日午前から、米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前で座り込み抗議活動を続けている。正午までに2回、市民ら約50人を機動隊員が強制排除。その後、資材を積んだトラックなど合計約130台が基地内に入った。市民らは工事中止を訴えるプラカードを掲げながら機動隊員や資材の搬入業者に対し「民意を無視した違法工事に加担しないで」と声を上げた。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/170802
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静かな小集落、突然の緊張 新基地建設の資材搬入拠点に一変 国頭村奥の住民、涙の抗議(2017年11月14日琉球新報)
人口189人、沖縄本島北部の国頭村奥(おく)。車の往来もほとんどない静かな場所が13日、一変した。米軍普天間飛行場移設先の大浦湾に運ばれる砕石を積んだダンプカーのほかパトカーや機動隊などの警察車両が何十台も通り、物々しい雰囲気に包まれた。・・・次々と奥港に入ってくるダンプカーを見た女性(85)の頬は緊張でこわばっていた。「もう泣きたい。この静かな奥は、とってもゆっくり過ごせる場所だよ。静かだから今まで安心して暮らして来られたんだよ。それをもう何百台もあんなトラックが通ったら。私たちに家を出るなということか。年寄りは死ねということか」と目に涙をためて言った。工事に反対する人たちはダンプカーの前に座り込んで搬入を阻止しようとしたが、機動隊に強制排除された。74歳の男性は顔をしかめて機動隊と工事に反対する人たちのもみ合いを見ていた。「賛成反対以前の問題だ。国は順序を踏んで集落に説明するのが当然だろう。いきなり機動隊を導入してトラックを運搬するなんて筋が通らない。集落みんなを怒らせて強行するのはおかしいよ」と憤った。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-613216.html
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最古の沖縄映画、復活 「執念の毒蛇」29年ぶり弁士付き 県立美術館10周年事業(2017/11/15琉球新報)
沖縄県立博物館・美術館の美術館10周年記念展「彷徨(ほうこう)の海」「邂逅(かいこう)の海」の関連催事「映像アーカイヴと沖縄(1)特別上映」が4日、那覇市の同館で開かれた。上映作品は「執念の毒蛇」(1932年、吉野二郎監督)と「吉屋チルー物語」(63年、金城哲夫監督)。フィルムを修復、デジタル化し本来の鮮明な映像がよみがえった。無声映画「執念―」は29年ぶりに弁士付きで上映し新たな命を吹き込んだ。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-613908.html
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カンボジア首相、米国批判の演説 トランプ氏の面前で(2017/11/15朝日新聞)
カンボジアのフン・セン首相は13日、トランプ米大統領の面前で米国を批判する演説をした。来年7月に総選挙を控えるカンボジアでは、最大野党の党首が米国と共謀して政権転覆をはかろうとしたとして起訴されるなど締め付けが続いており、批判的な米側に反発したものとみられる。カンボジア政府の報道発表によると、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に参加したフン・セン氏はトランプ氏に対し、「これまでの米政権は、民主主義と人権の名の下に他国の内政に干渉してきた。私たちは被害者だ」と述べた。さらに首都プノンペンの米大使館を名指しし、「あなたの部下たちは我々の法執行を妨害している。注意すべきだ」と述べた。(マニラ)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13228217.html
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