産経新聞コラムのウェブ版、「排他的」見出しに批判次々(2017/11/03朝日新聞)
産経新聞のウェブ版「産経ニュース」で、「日本を貶(おとし)める日本人をあぶりだせ」という見出しがついたコラムが配信され、ネット上で批判が集まっている。あぶり出した後でどうしようというのか。こうした言葉が、排他的な言説を拡散し、増幅させることにならないか――。
「あぶりだせ」の見出しは、10月19日付産経新聞1面コラム「産経抄」を産経ニュースが配信した際につけられた。コラムは、「報道の自由度ランキング」で日本の順位が低いのは、「日本に対する強い偏見」に加え、「一部の日本人による日本の評判を落とすための活動」が助長しているためだ、などと批判する内容だ。紙面に見出しはついておらず、本文中にも「あぶりだせ」という表現はない。・・・「異なる者に対して攻撃をそそのかす言説をまき散らす団体に、ジャーナリズムを名乗る資格はない」とツイートした文化人類学者の亀井伸孝・愛知県立大教授は、取材に対して「本文に書かれていないことを見出しにとり、SNSで拡散されて話題になることが目的化されているのでは。大手メディアは自らの言説が何万、何十万という単位で増幅される立場なのだから、その弊害に自覚的であるべきだ」と話す。・・・報告者の韓東賢(ハントンヒョン)・日本映画大准教授(社会学)は朝日新聞の取材に「ネットでは新聞の部数とは関係なく、フラットに記事が読まれ、流通する。一般紙のサイトに排外、排他主義的な主張が載ることで重みが増し、そのような行動を正当化し、根拠づけることにもなりかねない」との懸念を示した。
http://digital.asahi.com/articles/ASKC1666HKC1UTIL04M.html?iref=comtop_8_02
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バルフォア宣言100年 ユダヤ人国家建設を支持 英・イスラエル首脳が会談(2017/11/03朝日新聞)
パレスチナにユダヤ人国家を建設することを英国が支持した「バルフォア宣言」=キーワード=から2日で100年を迎えた。これを記念して訪英したイスラエルのネタニヤフ首相が同日、英国のメイ首相と会談した。一方、過去50年にわたりイスラエルの占領下にあり、独立国家を樹立できていないパレスチナは「歴史的悲劇」として強く反発している。・・・ バルフォア宣言に詳しいイスラエルのヘブライ大のエリー・ポデイ教授(中東研究)は「100周年をイスラエルは祝賀し、パレスチナは悲嘆している。宣言を出した英国は反対もできず記念はするが、アラブ諸国やパレスチナの圧力から祝福はしないだろう」とし、イスラエルとパレスチナの和平について「イスラエルの右派色の強い政権は交渉もしないと思う」との見方を示した。(ロンドン=渡辺丘)・・・
<バルフォア宣言> 第1次世界大戦中の1917年11月2日、英国のバルフォア外相が表明した宣言。ロスチャイルド英国シオニスト連盟会長に送った書簡で、パレスチナにユダヤ人の民族的郷土を樹立することを支持した。英国は15年にアラブ人の独立国家を支持する「フサイン・マクマホン協定」、16年にはオスマン帝国が領有する中東地域を英仏ロ3国の勢力圏にするとした「サイクス・ピコ協定」を交わし、「三枚舌外交」とも言われた。第1次大戦後、パレスチナは英国の委任統治領となったが、国連は47年、パレスチナにユダヤ国家とアラブ国家を樹立する決議を採択。48年にイスラエルが建国を宣言した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13211475.html
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(社説)補正予算 また「抜け道」なのか(2017/11/03朝日新聞)
状況に応じて当初予算を補うという本来の役割を超え、抜け道に使う愚をまた重ねるのか。安倍首相が第4次内閣発足後の初閣議で、補正予算の編成を指示した。新しい看板政策である「生産性革命」と「人づくり革命」を柱とする2兆円規模の政策をまとめ、可能なものから実行する。そのための補正予算だという。景気対策が必要な経済情勢ではない。にもかかわらず、与党内では夏ごろから補正による歳出拡大を求める声が出ていた。・・・まずは、これまでの対策が成果を生んでいない理由を考えるべきだ。「経済優先」をアピールしようと、中身を吟味せず付け焼き刃で政策を実施しても、予算の無駄遣いになるだけだ。昨年度の第3次補正には、弾道ミサイル迎撃態勢の調査研究費など防衛費1700億円を計上した。当初予算での防衛費の伸びを抑える狙いが透ける。補正予算は、政府内でのチェックも国会審議も甘くなりがちだ。補正を抜け道として便利に使ってきたことが財政悪化の一因であることを忘れてはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13211281.html
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憲法公布71年 平和主義は壊せない(2017/11/03東京新聞)
七十一年前の今日、日本国憲法が公布された。それが今や自民党の九条改憲論で揺さぶられる。平和主義がこの憲法の大価値観であることを確かめたい。日本国憲法では国民の権利などを定めた第三章の前、第二章に戦争放棄が置かれている。天皇が第一章であるから、日本国憲法の特徴をよく表した順に書かれていると説明されることが多い。だが、憲法学者の杉原泰雄一橋大学名誉教授は違う解釈をしている。なぜ権利より戦争放棄が先なのか。杉原氏が子ども向けに書いた「憲法読本」(岩波ジュニア新書)でこう説明する。
<伝統的には、軍隊と戦争は、外国の侵略から国家の独立と国民の基本的人権を守るための手段だと考えられてきました><明治憲法下の戦争は、一般の国民にも他の諸民族にもたいへんな損害と苦痛をあたえました。そして、とくに広島と長崎の経験は、戦争が国家の独立と国民の基本的人権を守るものではなく、国民を皆殺しとするものに変質したことをはっきりと示すものでした>
太平洋戦争だけでも、死者・行方不明者は三百万人を超え、沖縄では県民の三分の一が殺された。広島・長崎での犠牲は言うまでもない。アジア諸国の犠牲も…。戦争をしては人権を守るどころか、人命や財産まで根こそぎ奪われてしまう。平和なしには基本的人権の保障もありえない。そんな思想が憲法にあるというわけだ。一つの見方、解釈である。しかし、深い悔悟を経て自然に出てくる見方であり、さらに将来への約束でもあるだろう。<日本国民は、恒久の平和を念願し…><平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して…><われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう…><平和のうちに生存する権利を有する>
かつ前文は民主主義や国民主権、平和主義を「子孫のために」や「恒久の」「永遠に」などの言葉を尽くし、将来にわたり保障されることを誓う。人類普遍の原理に基づくから、「これに反する一切の憲法(中略)を排除する」とも明確に述べている。だから、この原理に反する憲法改正論は当然、許されない。平和主義もまた、それを打ち壊してはならないと考える。他国の憲法にも変えられない部分は当然存在する。例えば、ドイツ憲法はナチスの反省から国民主権と人権の改正は行えないし、フランス憲法では共和国制の改変はできないなどと書き込んでいる。
日本国憲法でも基本的人権については「侵すことのできない永久の権利」と記す。平和主義も前文を読む限り同等であろう。つまり原理として書かれているのではないか。自民党は九条に「自衛隊明記」の改憲論を打ち出している。まだ具体案が見えないが、単なる明記で済むのか。戦力不保持と交戦権否認との矛盾が問われ、論争が再燃しよう。何せ違憲とされる「集団的自衛権行使」ができる自衛隊に変質している。
それだけでない。憲法に書かれる機関は、天皇、内閣、国会、裁判所、会計検査院である。そこに自衛隊が加われば格上げは必至で防衛費は膨らむだろう。
今や核兵器保有論者さえも存在する。周辺国の脅威を喧伝(けんでん)すれば、なおさら日本が軍拡路線を進み出し、軍事大国への道になりはしないか。それは憲法が許容する世界ではあるまい。平和主義からの逸脱であろう。「自衛隊明記」の先には戦争が待ってはいないか、それを強く懸念する。・・・ <今後の政治は天から降ってくる政治ではなく国民が自分の考えで組み立ててゆく政治である。国民が愚かであれば愚かな政治ができ、わがままならわがままな政治ができるのであって、国民はいわば種まきをする立場にあるのであるから、悪い種をまいて、収穫のときに驚くようなことがあってはならない>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017110302000160.html
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<社説>県功労者に10氏 その道の目標にしたい(2017/11/03琉球新報)
文化の日のきょう、2017年度県功労者10氏の表彰式が行われる。今年は施政権返還から45年。10氏は戦後の混乱、米国統治下で自治権が制限された時代を乗り越え、一貫して沖縄県の振興、発展に貢献した。業績の一つ一つは県民の財産といえる。その労苦に敬意を表し、心から祝福したい。地方自治は元県知事の稲嶺恵一さん、元衆院議員の古堅実吉さん、元副知事の比嘉幹郎さんの3人。稲嶺さんは経営者を経て県知事を2期務めた。知事時代に沖縄サミットが開催された。「魚より釣り具を」と基地収入に頼らない自立型経済構築を目指し観光の振興、企業誘致に尽力した。沖縄科学技術大学院大学の構想着手など大きな足跡を残した。古堅さんは米国統治時代に立法院議員、沖縄人民党書記長として、瀬長亀次郎さんと共に自治権拡大に尽力。衆院議員時代も「核も基地もない平和で豊かな沖縄」の実現を目指して政治活動した。・・・平和・人権推進、社会貢献は元県生活改善連絡研究会会長の松田敬子さん。地域の婦人活動で生活改善活動のけん引役として尽くした。功労者の歩んできた道は、県民一人一人に大きな示唆を与え、それぞれの分野の目標である。沖縄はまだまだ課題が山積している。県民に対して叱咤(しった)激励と一層の力添えを願いたい。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-607252.html
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ありえない発見、小さい恒星を回る巨大惑星(2017.11.02ナショナルジオグラフィックス)
銀河系には数多くの恒星があると同時に、それらの周囲を回る惑星も数多く見つかっている。だがこのほど、私たちの想像をはるかに超えた惑星が見つかった。その惑星NGTS-1bは、ちっぽけな恒星の周りを回る巨大惑星だ。惑星の質量が木星ほどもあるのに対して、主星(恒星)は太陽の半分ほどの直径しかない薄暗い赤色矮星である。主星に対してこれほど大きな惑星が見つかるのは初めて。主星・惑星間の距離も極端に短く、NGTS-1bの1年はわずか2.6地球日、つまり2.6日で恒星の周りを1周してしまう。 これは、科学者の予想を超える組み合わせだった。現在の惑星形成理論では、小さい恒星は小さい惑星を持ち、大きい恒星は大きい惑星を持つと考えられているからだ。「こんなに大きい惑星がこんなに小さい恒星の周りを回っている惑星系は、想定されていませんでした」と、論文の著者である英ウォーリック大学のダニエル・ベーリス氏は述べている。・・・現在の惑星形成理論によれば、基本的に、大きい恒星ほど大きい惑星を持っている。簡単に言えば、惑星系のもとになるガスや塵の塊が大きければ、大きな恒星や惑星が形成されるからだ。これに対して、赤色矮星のような小さな恒星は少量の材料から作られるため、その周りには小さい惑星が形成される。今回発見された惑星系は、この理論には従わないが、惑星形成の物語を完全に書き直す時期が来たのか、注釈を書き加えれば済むのかはまだわからない。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/110200430/
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日本の男女格差114位に下落 「政治」123位に後退(2017年11月2日朝日新聞)
男女格差(ジェンダーギャップ)の大きさを国別に順位付けした「世界経済フォーラム」の報告書が2日付で公表され、日本は144カ国中114位と、前年より三つ順位を下げた。主要7カ国(G7)では今年も最下位だった。経済、政治、教育、健康の4分野14項目で、男女平等の度合いを指数化し、順位を決める。日本がひときわ出遅れているのが、政治分野での男女平等だ。123位で、前年の103位から後退した。女性国会議員の割合▽女性閣僚の割合▽過去50年間の女性国家元首の在任年数の3項目で評価する。・・・海外では、候補者や議席の一定割合を女性に割り当てるクオータ制を導入する国もあり、女性議員が増加。カナダやフランス、ノルウェーなどは内閣が男女半々だ。
日本でも今年、候補者数をできる限り男女均等にするよう政党に求める法案が各党で合意されたが、国会の混乱や衆院解散で廃案に。1日に発足した新内閣は全員再任で、女性閣僚は2人だ。・・・ブルガリア出身の女性で、来日中の世界銀行CEO(最高経営責任者)クリスタリナ・ゲオルギエバ氏は1日、朝日新聞の取材に答え、「男女平等の実現は、女性だけでなく社会全体にとって有益だ」と指摘。90年代には女性の管理職がほとんどいなかった世銀でも、変革を重ね、今では5割に迫るという。「女性が増えると視野が広がり、より良い決断を下せる。今では皆が、ジェンダー平等は経済合理性があると理解している。社会をより良くするため、もっと女性に力を与えるべきだ」1位は9年連続でアイスランド。女性議員の割合は、集計対象だった6月1日時点で約48%に上った。アジアのトップは、10位のフィリピンだった。(松尾一郎=ジュネーブ、三島あずさ、村井七緒子)
http://digital.asahi.com/articles/ASKC15VTCKC1UTIL03R.html?iref=com_rnavi_srank
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クフ王のピラミッド、内部に謎の巨大空間が見つかる(2017/11/02朝日新聞)
エジプト・カイロ近郊にあるクフ王の大ピラミッドの中心部に巨大空間があることが、名古屋大や高エネルギー加速器研究機構など国際グループの研究でわかった。宇宙から降り注ぐ放射線を利用し、内部の構造を「透視」して発見した。英科学誌ネイチャー電子版で2日、発表した。大ピラミッドは230メートル四方で、高さ139メートル。紀元前2500年ごろに建てられたとみられ、中世から内部が調べられてきたが、現在でも詳細はわかっていない。「世界七不思議」の一つとされる。・・・発見された空間は、ピラミッドのほぼ中央部にあり、地面からの高さは50〜70メートル。長さは30メートル以上あるとみられる。断面積は不明だが、「大回廊」と呼ばれる幅1〜2メートル、高さ9メートルの空間と同程度と推測している。チームは昨年10月、ピラミッド北面の地表に近い場所に小さな内部空間が見つかったことを明らかにしていたが、今回のものは、これよりはるかに大きい。・・・名古屋大の河江肖剰(ゆきのり)・共同研究員(エジプト考古学)は「これほど大きな空間がピラミッド上部に見つかるとは衝撃だ。王の間と女王の間、地下の間という三つの部屋が、宗教的な目的のもとに単一の計画で作られたとする現在の主流の説が、崩れる可能性がある」としている。
http://digital.asahi.com/articles/ASKC1729FKC1ULBJ01D.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
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辺野古沿岸、浮具を再設置 市民らカヌーなどで抗議(2017/11/02琉球新報)
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は2日午前、辺野古崎西側2カ所で浮具(フロート)を設置する作業を行った。新基地に反対する市民はカヌー8艇と船2隻で工事を監視、抗議活動を行った。N5護岸建設予定地付近の仮設道路工事現場沖では、浮具を越えた4人が海上保安庁に一時拘束された。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-606779.html
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<社説>第4次安倍内閣発足 立憲主義厳守すべきだ(2017/11/02琉球新報)
第4次安倍内閣が発足した。安倍晋三首相は選挙期間を通じて「謙虚」を繰り返した。だが、与党が衆院の3分の2を超える中、首相の意向として国会での野党の質問時間削減を主張するなど「謙虚」とは程遠い。・・・国会議員の数と世論は乖離(かいり)している。首相が野党を軽視して、憲法9条をはじめとする改憲論議を強引に進めることは、民主主義の破壊につながる。・・・第3次までの安倍内閣は、国会の場での議論や世論に耳を傾ける機会を最小限に抑え、最後は数の力で次々と重要法案を成立させてきた。これは憲法によって国家権力の力を制限し、その暴走を防ごうという立憲主義の否定である。・・・安倍政権は辺野古新基地反対の民意が再三示されているのを無視し、工事を強行している。今回も新基地建設に反対する民意が上回ったことは、安倍政権の強硬姿勢に県民は決して屈しないとの決意の表れである。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-606576.html
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第4次安倍内閣発足 憲法を重んじる政治に(2017/11/02東京新聞)
第四次安倍内閣が発足した。自民党は二〇二〇年の改正憲法施行に向けた動きを強めるのだろうが、憲法を軽んじる政治をこれ以上続けてはならない。・・・自民党は改憲を党是としながらも、選挙ではその是非を正面から問うことはなかった。今回、改憲を公約の重点項目に初めて盛り込み、改憲発議に必要な三分の二以上の議席を、公明党と合わせて維持したことで、首相は改憲の好機到来と考えているのだろう。憲法に改正手続きが規定されている以上、改憲の議論自体は否定されるべきではないが、すでに政府が合憲としている自衛隊を憲法に書き込む切迫性は乏しく、高等教育の無償化も改憲を経ずに可能なことは大阪府などの例が示す。・・・この状況で改憲を強引に進めれば、内容よりも実績づくりが目的の「改憲ありき」との批判は免れまい。第四次安倍内閣が優先すべきは改憲でなく、憲法を軽んじるこれまでの姿勢を改めることだ。憲法は主権者たる国民が権力を律するためにある。社会保障や経済政策など私たちの暮らしにかかわる政策もすべて、基本的人権の尊重や法の下の平等などを定めた憲法に基づかねばならない。その権力が憲法を軽視したり、憲法に反する政策を強行することがあれば、正すのは私たち国民の役割だ。選挙が終わったからといって、傍観してはいられない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017110202000169.html
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問われる「謙虚な姿勢」 第4次安倍内閣発足(2017/11/02東京新聞)
首相は記者会見で、衆院選での与党圧勝を受け「責任の重さを深く胸に刻み、謙虚な姿勢で、自民、公明の強固な連立基盤の上に真摯(しんし)な政権運営に当たっていく」と語った。・・・第四次安倍内閣が発足した一日、与党内から「数の力」におごらない謙虚な政治を安倍晋三首相に求める声が相次いだ。安倍政権は過去、批判に耳を傾けずに特定秘密保護法や安全保障関連法などを成立させている。国民の反発で、政権が失速することへの危惧が背景にあるとみられる。・・・
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201711/CK2017110202000134.html?ref=rank
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第4次安倍内閣 謙虚に、真摯に議論深めよ(2017/11/02東京新聞)
第4次安倍晋三内閣がスタートした。8月に改造した「結果本位の仕事人内閣」の閣僚全員を再任し、北朝鮮への対応や子育て支援に全力を挙げて取り組むという。衆院選を経て新しい内閣が発足したというのに、高揚感は感じられない。その理由は、安倍首相自身がよく分かっているはずだ。「安倍1強」といわれ、数の力で押し切る強引ともみえる政治姿勢に国民の批判が強まっている。・・・解散がなければ、秋の国会では看板政策の「働き方改革」関連法案が焦点になっていたはずだ。北朝鮮問題や少子化対策など、安倍首相が衆院選で持ち出した「国難」への対応は議論しないのか。何より、森友・加計両学園をめぐる疑惑に関する国民の疑問は解消していない。安倍首相は「国会で質問されれば丁寧に答える」と言うが、国会で質問する機会がなければ首相の言葉は意味を持たない。疑惑をぬぐい去りたいなら、特別国会を大幅延長し、受けて立つ姿勢も必要ではないか。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20171102_3.html
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(時時刻刻)首相、問われる「謙虚」 官邸、与党に会期幅譲歩 特別国会、来月9日まで(2017/11/02朝日新聞)
衆院選での大勝を経て発足した第4次安倍内閣。「謙虚」や「丁寧」を掲げる安倍晋三首相だが、特別国会の会期や野党の質問時間の削減をめぐり、「言行不一致」との懸念や批判が党内外に根強い。・・・衆院選で連勝を続ける安倍首相だが、首相を取り巻く環境には変化が見える。高い内閣支持率を背景にした「安倍1強」と言われた政治状況は、森友・加計(かけ)学園問題が首相を直撃したことで揺らいでいる。支持率が下がり、東京都議選で自民が惨敗すると、首相への異論が表面化した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13209653.html
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(社説)安倍新内閣 謙虚というなら行動で(2017/11/02朝日新聞)
第4次安倍内閣が発足した。全閣僚を再任。主要メンバーが続投する自民党執行部とあわせ、顔ぶれは変わらない。無理もない。首相が「仕事人内閣」と称した前内閣の発足から3カ月。目に見える「仕事」はほとんどしていない。その代わり、首相は何をしたか。憲法に基づく野党の臨時国会召集要求を無視したあげく、一切の国会審議を拒んだままの衆院解散である。・・・こうした民意を意識すればこそ、首相は選挙後、「謙虚で真摯(しんし)な政権運営に努める」と誓ったのではなかったか。だが残念ながら、首相の本気度を疑わざるを得ない出来事が相次いでいる。きのう召集された特別国会を政府・与党は当初、数日間で閉じる方針だった。野党の批判を受け、会期を12月9日までとしたが、議論を避けようとする姿勢が改めてあらわになった。国会での野党の質問時間を削ろうとする動きも続く。実現すれば、行政府をチェックし、疑惑をただす立法府の機能が弱まる。数の横暴にほかならない。森友・加計学園の問題への野党の追及を何とかかわしたい。そんな狙いもうかがえる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13209572.html
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街ぐるみで使い捨てカップのゴミを減らそう!(どみそ / 2017年10月29日みどりの1kWh)
人口350万人のベルリン市で、1日に消費される使い捨てカップは約46万個。その数は、1年で1億7千万個、2400トンものゴミの量に相当する。この問題に目をつけたベルリン市の清掃局が、今年の7月からマイカップの割引システムを導入した。「Better Word Cup」と呼ばれるこの活動には、すでに市内の500店舗以上の飲食店が参加している。・・・この活動に参加している店舗にマイカップを持参すると、10〜30ユーロセント(約13〜39円)の割引がある。特典の内容は、参加店舗に一任されているため、割引をする代わりにビスケットやお菓子のおまけがつく場合もある。ギュンター環境長官よれば、再利用カップのデポジット制を今後検討する方針だが、まずは割引システムで、人々に使い捨てカップの問題について目を向けてもらいたいという。
http://midori1kwh.de/2017/10/29/9403
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<社説>第4次安倍内閣発足 立憲主義厳守すべきだ(2017/11/02琉球新報)
第4次安倍内閣が発足した。安倍晋三首相は選挙期間を通じて「謙虚」を繰り返した。だが、与党が衆院の3分の2を超える中、首相の意向として国会での野党の質問時間削減を主張するなど「謙虚」とは程遠い。・・・自民の圧勝は、安倍政権が圧倒的に支持されたからではない。自民の小選挙区での得票率は約48%。しかし、小選挙区の議席占有率は約74%。2人に1人しか自民に投票していないのに4分の3の議席を獲得した。・・・その証拠に、特定秘密保護法、集団的自衛権、安保関連法、「共謀罪」法、原発再稼働などの重要政策について、政府方針とは反する世論が拮抗(きっこう)するか過半数を占める。共同通信の世論調査で内閣支持率は43・8%、不支持率44・1%と拮抗している。森友、加計学園問題で落ちた支持率は回復しておらず、国民の信任が厚いとは言い難い。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-606576.html
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メルケル氏、米誌で7年連続首位 「世界で最もパワフルな女性」(2017/11/02琉球新報)
【ニューヨーク共同】米経済誌フォーブス電子版は1日、「世界で最もパワフルな女性」にドイツのメルケル首相を選出した。7年連続の首位で、計12回目となった。2005年の首相就任以降、ドイツのトップとして国を率い続けて欧州を団結させ、今年9月の総選挙では右派政党の伸長をかわしたことなどが理由。ドイツは世界4位の経済力だが、女性が指導者の国としては1位だとしている。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-606835.html
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ドイツ、宗教改革500年祝う ルター公開質問状の教会で(2017/11/01琉球新報)【ベルリン共同】ドイツ東部ウィッテンベルクの教会で31日、キリスト教の神学者マルティン・ルターが1517年に公開質問状「95カ条の論題」を同教会の扉に張り出し、宗教改革を始めてからちょうど500年となったことを祝う礼拝が行われた。ルターは95カ条の論題で、カトリック教会が資金集めのために、買った者は罪が許されるとする免罪符を販売したことを厳しく批判。教会の在り方を問いただし、プロテスタント(新教)誕生のきっかけになった。礼拝にはメルケル首相らが出席。少年合唱団の賛美歌が響く中、静かに偉業を振り返った。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-605917.html
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基地負担軽減、有名無実化に 沖縄に日本版海兵隊 政府検討、米軍移転後に(2017/11/01琉球新報)
防衛省・自衛隊が来年3月に新設する陸上自衛隊の「水陸機動団」を沖縄県の米軍キャンプ・ハンセンにも配備する方向で検討していることが31日分かった。複数の関係者が明らかにした。2020年代前半に在沖縄米海兵隊約8千人がグアムなど国外に移転することをにらみ、次期中期防衛力整備計画(中期防)に盛り込むことを目指している。ハンセンに自衛隊が配備されれば、海兵隊移転による「沖縄の基地負担軽減」は有名無実化する。地元合意もなく県民の反発は必至だ。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-605938.html
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