KIJI LISTpoint NEWS LIST
<POINT NEWS260>2017/10/05・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)
20182019


sankaku260sankaku
2017/10/05sankaku10/10
日々のニュースは数えきれないほどあります。忘れてはいけない出来事も多くあります。今この時が未来のその時につながります。


<社説>衆院選公示 沖縄の民意示す機会に(2017/10/10琉球新報)
与野党で区分けすれば、自公とその他の政党ということになるが、希望と維新は憲法改正、安全保障政策で自民党との違いは小さい。国の基本に関わる問題を軸にすると「総保守」対「リベラル」の2極の争いだ。「安倍協力勢力」対「反安倍」という構図ともいえる。有権者が投票先を判断する際の一つの軸になり得る。今回の衆院選は日本国憲法の施行から70年の節目の年に実施される。そして改正論議の重大な岐路となる。・・・今回の解散も前回と同じく民進党の混迷、準備不足の虚を突く形となった。自らに都合が悪いことの説明はせず、相手にとって好ましくない時機を見て勝負に出る。「国難」を掲げるが、大義なき党利党略解散というほかない。希望の党への民進党の一部による「身売り合流」など、めまぐるしい政治状況で混乱もみられる。その中でも有権者一人一人は、国政に送る最もふさわしい候補者と勢力を拡大すべき政党を十分に吟味する必要がある。自らの判断基準で候補者の公約を見極め、大切な1票を投じたい。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-590974.html

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グーグルにもロシア絡み広告 米大統領選干渉疑惑(2017/10/10琉球新報)
【ニューヨーク共同】ロシア政府による米大統領選干渉疑惑で、ロシア側が米グーグルの検索サービスや動画投稿サイト「ユーチューブ」などに数万ドル(数百万円)相当の政治目的の広告を出していたことが分かった。複数の米メディアが9日報じた。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-591001.html

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謝花昇の功績、後世に 八重瀬で「偲ぶ会」発足 命日墓前祭や会報発行へ(2017/10/10琉球新報)
【八重瀬】「沖縄自由民権運動の父」といわれた旧東風平村(現八重瀬町)出身の謝花昇の功績を未来に継承していこうと「謝花昇を偲(しの)ぶ会」(金城榮幸会長)がこのほど発足した。9月25日には、生誕記念講演会が八重瀬町中央公民館で開かれ、会員や町民ら約100人が来場し、熱心に耳を傾けた。会では「謝花昇記念会館」(仮称)の建設などに取り組む。・・・9月28日の生誕日を記念して行われた講演会では、偲ぶ会の名誉会員でもある比屋根照夫琉大名誉教授が「近代沖縄の歴史に輝く 謝花民権」と題し講演。「謝花昇は奈良原繁知事と対立し、沖縄の人を救わなければならないと一身を投げ打って沖縄の参政権運動にささげた」とその功績を語った。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-591127.html

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ドイツ統一の日の大統領の心打つスピーチ(じゅん / 2017年10月8日みどりの1kWh)
・・・親愛なる若い皆さん、我が国の未来は、あなたたち若い世代のものです。あなたたちの両親あるいは祖父母の世代に当たる私たちは、27年前に得られたもの、すなわち自由と平和のうちに統一した民主的なドイツを、あなたがたに引き渡す義務を負っています。そして若者たちが不安ではなく、安心感を持って未来を展望することのできるドイツを、私たちは次の世代に引き渡さなければなりません。あなたがたは平和で民主的な統一ドイツで生まれましたが、過去に置けるドイツは、むき出しのナショナリズムから戦争を引き起こし、ヨーロッパの荒廃を招き、そのあとの冷戦時代には国が東西に分断されたという歴史を持っています。・・・

こう述べた大統領は、統一前のことを知るために、憎しみや暴力によってではなく、平和的な抗議デモと勇気で壁の崩壊を実現させた旧東独の人たちや自由と民主主義を求めて闘った東欧の人たちに話を聞くよう、若者たちに勧めている。・・・人々の故郷への強い思いは、人間にとって大切なもので、私自身よくわかります。この故郷を大事に思う人間的な感情を、一部のナショナリストに利用させるべきではありません。故郷への強い思いは、安心感、急激な変化に見舞われない事、人間同士や地域との強いつながりを意味します。理解し、理解される場所、お互いに認め合い、心安らぐ場所、それが故郷です。故郷はしかし過去のものではなく、未来を目指すものです。ドイツ統一以来旧東ドイツの人たちは急激な変化に見舞われ、故郷は激変しました。その困難と苦しみは、これまでのところ統一ドイツ全体が共有する歴史にはなっていません。統一以来我々が犯してきたさまざまな間違いをこれから訂正していく必要があります。その際、重要なのは、お互いに話し合い、相手の話をしっかり聞く事です。
http://midori1kwh.de/2017/10/08/9361

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なぜ加計だけだったのか <問う安倍政権5年>(2017/10/10京都新聞)
人口減少が進むまちに光が差すかもしれない。京都府綾部市の山崎善也市長(59)は、胸を躍らせていた。3年前、京都産業大(京都市北区)が綾部市に獣医学部の新設を目指すとの構想を、京都府幹部から耳にした時だ。市内の15〜64歳人口は1980年の2万7千人から2015年までに1万人減った。計画には、定員80人の新キャンパスが描かれていた。「働く場所と学ぶ場所があれば、住み続けてもらえる」。安倍晋三首相が唱える「地方創生」にもかなう。・・・「加計学園が先に認められても、次があると思っていた」と山崎市長は振り返る。内閣府のヒアリングでも高評価を得た。16年11月には、安倍首相が特区諮問会議で獣医学部新設を認める方針を打ち出した。ところが、直後に「1校に限る」「18年4月開学」などの条件が加わる。市職員から一報を受けた山崎市長はがくぜんとした。「土地や人員確保を考えても、とても間に合わない」。17年1月、加計学園が事業者として認められた。しばらくして、加計学園理事長と安倍首相の深いつきあいが明るみに出る。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171006000073

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ゲバラ闘争「解放のため」(2017/10/10京都新聞)
【リオデジャネイロ共同】アルゼンチン生まれの革命家チェ・ゲバラがボリビア山中でゲリラ闘争中に政府軍に捕まり、39歳で処刑されてから50年となった9日、遺体が埋められたボリビア東部バジェグランデで同国政府主催の追悼式典が開かれた。左派のモラレス大統領はあいさつで「チェの闘争は侵略ではなく、この国の解放のためだった」と擁護した。
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20171010000023

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ドイツ、投票率は76.2%(2017/10/10東京新聞)
ドイツの総選挙に注目していたら、あれよあれよという間に衆議院の解散が決まってしまい、十日の公示を迎える。日独で、ずいぶん勝手が違う。ドイツでは、不安定な政権がナチスの台頭を許した反省から、首相の解散権を政府提出信任動議を否決された場合に限定。戦後の解散は過去三回にとどまる。今回も有権者は政治の実績をじっくり評価することができた。二大政党制が確立しているため、選択肢も分かりやすい。今年初めには、メルケル首相のライバルとなる首相候補も決まった。以来、本格化した選挙戦で、頭を冷やすことができた。難民受け入れに不安を感じた人も、国の将来は多文化社会にしかないと悟った。反難民の右派政党は、「ホロコースト犠牲者慰霊碑は恥」などの極右的言動で馬脚を現し、議席は得たが、主流とはなり得ない。有権者が選択したのは、寛容や人権を主張し続けたメルケル氏の政権だった。点ではなく線として政治や社会の流れをつかみ、判断できた選挙だったのではないか。さて、衆院選。あわただしくまとめられた各党の公約に必然性は感じられず、対抗軸も交差する。首相に対抗するリーダーの顔も判然としない。この高い難易度で、ドイツ総選挙の投票率76・2%に、どこまで迫れるのだろうか。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017100902000141.html

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プーチン政権「NO」各地でデモ 反体制指導者逮捕に抗議(2017/10/09朝日新聞)
 ロシア各地で7日、反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の逮捕に抗議する集会やデモが開かれた。来年3月の大統領選を前にプーチン政権の汚職体質への批判は地方にも広がり、政権側はインターネット規制の強化などで運動の広がりを阻止する構えだ。当局は「無許可だ」と警告していたが、地元メディアによると参加者はサンクトペテルブルクとモスクワでそれぞれ数千人にのぼるとみられ、「ナバリヌイを自由に」「プーチンなきロシアを」などと声をあげた。全国で約300人が警察に拘束されたという。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13172498.html

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(社説)衆院選 あす公示 「語らぬ争点」に目を(2017/10/09朝日新聞)
きのうまでのメディアや日本記者クラブでの党首討論で見えてきたのは、各党首がアピールする争点の裏にある、「語りたがらない争点」である。まず解散の大義だ。首相は北朝鮮情勢を強調する。だがそれは臨時国会の冒頭、審議に一切応じないままの解散の理由にはならない。憲法53条に基づく野党の召集要求を3カ月も放置した末にである。・・・なぜ冒頭解散なのか。共産党の志位和夫委員長は首相に「森友、加計学園疑惑隠し。これ以外にない」とただした。その通りだろう。もう一つは、希望の党の小池百合子代表の姿勢だ。「安倍1強を倒す」と言いながら、自民党との近さがいっそう鮮明になった。・・・見えてくるのは、選挙後に自民党と連携する可能性だ。定着したかに見えた「自民・公明」「希望・維新」「立憲民主・共産・社民」の三つどもえの構図自体があやしくなる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13172440.html

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週のはじめに考える 政治に良識取り戻すため(2017/10/09東京新聞)
「安倍政治」への審判
 突然の解散による政治の混乱は首相に責任があるとはいえ、五年近くの「安倍政治」に有権者が審判を下す機会でもあります。
 「国難」と喧伝(けんでん)する政権側の思惑や、眼前の慌ただしい展開に惑わされることなく、各党・候補者の公約や政治姿勢を見極めたい。各党の政策集は多岐にわたります。どの政党・候補者に投票するか、悩ましいところですが、すべての政策に同意する必要はありません。重視する政策を「じぶん争点」に設定し、自分の考え方に近い投票先に決めればいいのです。あすから投票日までの間は、未来を決める準備期間と考えれば、混沌の中にも光が見えます。有権者一人一人の深慮の積み重ねが、政治に良識を取り戻す大きな力になると信じています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017100902000140.html

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「辞めろ」コール 首相「負けぬ」 演説日程非公表続く(2017/10/08東京新聞)
演説中、三十人ほどの聴衆から「森友、加計(かけ)学園問題を説明してくれ」と声が上がったが、首相は森友、加計問題には触れなかった。「安倍辞めろ」コールは演説中、断続的に続いた。首相は七月、東京都議選の候補応援のため、東京・秋葉原で街頭演説した際、「辞めろ」コールをした聴衆に指をさして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言し、野党から批判されたことがある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100802000118.html?ref=rank

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(問う 2017衆院選)原発事故6年、直視されぬ教訓(2017/10/08朝日新聞)
大震災を「あっち(東北)の方で良かった」と放言した復興相。3年前には、「最後は金目」と福島を見下す環境相がいた。閣僚の緊張感のなさに、「東日本大震災の復興は内閣の最優先課題」とは口先だけかと疑いたくなる。震災の記憶は風化し、とりわけ原発事故の教訓は「劣化」している気がする。なにせ事故を起こした東京電力にも、政権は原発の再稼働を容認する。この猛スピードを6年前、だれが予想しただろう。2014年の自民党の公約には、将来の同時複合災害を想定し「緊急事態管理庁の設置を検討」と書かれた。これが今回消えた。巨大災害に原発が襲われても「世界最高レベルの規制基準」だから心配無用というのなら、安全神話は肥大化したと言える。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13171342.html

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(日曜に想う)これは選挙かパロディーか 編集委員・大野博人(2017/10/08朝日新聞)

これはもう選挙のパロディーにしか見えない。だが、ほんものの選挙なのだ。「専権事項」という理屈で、多くの国民があっけにとられる中、安倍晋三首相は衆議院を解散した。消費税の使い道を問う、などと説明する。それなら解散せずに議会で議論すればいい。そのために議員という代表を選出しているのだ。北朝鮮情勢の緊迫も持ち出す。だったら新しい「仕事人内閣」(前は違ったんだ……)が外交などに全力を挙げるべきときではないのか。そもそも緊急時に立法府の空白は許されないと改憲を主張していた。結局、本心では情勢が緊迫しても衆院議員はいなくていいと思っているらしい。この政権は今後、「緊急事態条項」が憲法に必要とは言えなくなりそうだ。口にすれば悪い冗談としか聞こえまい。意味不明の解散で野党も迷走に陥った。対抗勢力として最初に注目を浴びた「希望の党」は与党だか野党だか。「寛容」をキーワードに掲げたけれど、党代表の小池百合子東京都知事は、候補者の選別や統制に熱心に見える。退けられるのを恐れて候補者が御意に従うばかりだと、国民が投票できるのは指導者のめがねにかなった人物の中から、になってしまう。独裁国家の「なんちゃって選挙」を連想させる構図だ。一連のドタバタを首相が嘆いた。「ただ単に当選するために右往左往しているような姿を国民に見せるべきではない。大変残念」。おっしゃるとおり。選挙は病んでいる。でも、まるでその原因が症状をけなしているみたい。グロテスクだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13171278.html

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ノーベル平和賞、「核兵器廃絶国際キャンペーン」に(2017/10/07CNN)
(CNN) ノルウェーのノーベル委員会は6日、今年のノーベル平和賞を世界100カ国の非政府組織(NGO)の連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に授与すると発表した。7月に採択された核兵器禁止条約の成立を推進した役割などを評価した。
ノーベル委員会はICANの受賞理由について、「あらゆる形の核兵器使用がもたらす壊滅的な結果を人々に気付かせ、こうした兵器の条約上の禁止実現に向けて画期的な取り組みを進めてきた」と説明した。・・・米国や英国、フランス、ロシア、中国は条約交渉に参加しなかった。これら国連安保理常任理事国5カ国はいずれも核兵器を保有している。ICANは「核兵器が安全保障の正当かつ必須の源泉であるという一部の政府の見方は誤っているだけでなく、危険でもある。兵器拡散を招き、軍縮を阻害するためだ」と言及。「核紛争が再び大きな影を落としている。核兵器への断固たる反対を諸国家が宣言すべき時があるとすれば、それは今だ」としている。
https://www.cnn.co.jp/world/35108455.html?tag=top;subStory

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核廃絶「ICAN」、ノーベル平和賞 核禁止条約に貢献(2017/10/07朝日新聞)
ライスアンデシェン委員長は授賞理由について、「核兵器の使用がもたらす破滅的な人道面での結末を人々に気づかせ、条約に基づく核兵器禁止の実現へ画期的な努力を重ねてきた」と説明。「今年の授賞は核軍縮に取り組む全ての人々に捧げるものだ」と語った。授賞には、足踏みが続いている世界の核廃絶に向けた取り組みを促す狙いがありそうだ。ICANは、賛同する世界のグループを巻き込んで各国政府に働きかけるなどし、核兵器禁止条約の成立を求める運動を先導した。賛同団体は10月1日時点で101カ国の468団体に広がる。日本からはNGO「ピースボート」の川崎哲(あきら)共同代表(48)が国際運営委員に名を連ねる。委員長は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に触れ、「核兵器が使われる危険はかつてなく高まっている」との現状認識を示した。そのうえで、地雷やクラスター爆弾、生物化学兵器を禁止する条約はあるのに、核兵器を禁止する条約がなかった点を指摘。条約成立に向けたICANの努力を高く評価した。・・・ICANのベアトリス・フィン事務局長は報道陣に「この受賞は、原爆の犠牲者、被爆者に対する敬意だ」と述べた。その後の記者会見では、オスロでの授賞式に「個人的には被爆者に来て欲しい。我々の賞であるとともに、彼らの賞だ」と語った。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13169681.html

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(社説)核廃絶運動 世界に新たなうねりを(2017/10/07朝日新聞)
核兵器の非人道性を訴えるICANの主張を支えたのは、広島、長崎で原爆に遭った被爆者たちである。国際会議やネットを通じ、生々しい声が国際世論を揺さぶった。画期的な条約の成立に続く、ICANへの平和賞決定を、被爆者、日本のNGOなどすべての関係者とともに歓迎したい。「核なき世界」をめざす国際機運をいっそう高める節目とするべきだろう。ICANは、核戦争の防止に取り組む医師らのNGOを起点に、100カ国超にまたがる500近い団体の連合体だ。多彩な分野でそれぞれの強みを発揮する特長がある。医師や科学者は核戦争の被害を科学的に示し、法律家は条約の案文を作った。軍需産業の監視団体は、核関連企業への資金の流れを明らかにした。政治家や元外交官らも含め、多面的な働きかけを積み上げたことが条約成立の下地を作った。・・・ 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は昨春、「ヒバクシャ国際署名」の運動を始めた。9月末までに515万の署名を得た。20年までに世界で数億人まで増やすのが目標だ。多くの市民が廃絶の意思を共有し、「核兵器ノー」の包囲網を築いていく。ICANの受賞決定を、世界的なうねりへとつなげるきっかけにしたい。被爆国でありながら、ICANや被爆者の願いに背を向けたままの日本政府は、その姿勢が改めて問われることになろう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13169590.html

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小池氏と維新、竹中平蔵氏が仲介 橋下氏も「密約を」(2017/10/07朝日新聞)
「三都物語とでも名づけましょうか。東京、愛知、大阪が連携することで、日本を牽引(けんいん)していく」大阪市内で開かれた記者会見。小池百合子氏が笑顔で語ると、松井一郎氏も「3大都市で改革を引っ張っていく」と賛同した。衆院選前に急きょセットされた3知事の会談の内実は、希望と維新の候補者調整を確認する場だった。小池氏と松井氏。東京と大阪を地盤とする政党代表が関係を築いたのは、衆院解散が確実視され始めた9月20日が始まりだ。その夜、東京都内のホテルの和食料理店。小池氏と松井氏が向き合っていた。同席したのは、橋下徹・前大阪市長と竹中平蔵・元経済財政相。小池氏が個人的に松井氏に会うのは、これが初めてだ。・・・会食をセットしたのは竹中氏だ。「構造改革」を進めた小泉内閣で、小池氏とともに入閣。一方で、橋下氏が2012年に日本維新の会を立ち上げた際には、候補者公募の選定委員長を務めるなど、維新のブレーン役を担った。会食をセットしたのは竹中氏だ。「構造改革」を進めた小泉内閣で、小池氏とともに入閣。一方で、橋下氏が2012年に日本維新の会を立ち上げた際には、候補者公募の選定委員長を務めるなど、維新のブレーン役を担った。会食をセットしたのは竹中氏だ。「構造改革」を進めた小泉内閣で、小池氏とともに入閣。一方で、橋下氏が2012年に日本維新の会を立ち上げた際には、候補者公募の選定委員長を務めるなど、維新のブレーン役を担った。
http://digital.asahi.com/articles/ASK9Y6VX3K9YUTIL04T.html?iref=com_rnavi_arank_nr02

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<衆院選>希望の党公約 政権選択と言えるのか(2017/10/07東京新聞)
原発については「二〇三〇年までにゼロを目指す」ことを掲げ、政策集で「原発ゼロを憲法に明記することを目指す」と記すが、同時に原発の再稼働も認めている。全廃期限を区切ったことは評価できても、再稼働を認めるのなら自民党とさほど変わらない。憲法改正も同様だ。自衛隊の明記など四項目を中心に改憲を目指す自民党に対し、希望の党は「憲法九条を含め改憲論議を進める」としている。九条に自衛隊を明記する自民党案に賛同するのなら、政権選択は無意味に帰す。・・・政権交代を託して希望の党に投票したら、結局できたのは自民党首相政権だった。そうなれば、悲劇を通り越して喜劇ですらある。有権者を欺いてはならない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017100702000157.html

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「被爆者全員への平和賞」 核の傘に頼るということは、自分も核の標的になるということ(2017/10/07東京新聞)
【ジュネーブ=共同】ノーベル平和賞受賞が決まった国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))のベアトリス・フィン事務局長(34)は六日、ジュネーブで共同通信の単独インタビューに応じ「広島、長崎の被爆者全員へも与えられる賞だ」と述べ、核兵器禁止条約制定に果たした被爆者の貢献を改めて強調した。衆院選(十日公示−二十二日投開票)で「核禁止に関する議論が大きな争点になることを期待する」と語り、被爆国日本の条約参加を強く求めた。・・・フィン氏は、日本は米国の「核の傘」の下にあり米国に守られていると考えているが「本当に安全だと思っているのか」と問い掛けた。核抑止力に頼るということは「自分も核兵器の標的になるということだ」と述べ、核兵器は決して国家に安全を与えないと力説した。その上で、ICANの平和賞受賞決定が、日本政府が条約反対の姿勢を変えて署名へと進む契機になってほしいとし、衆院選で「核兵器を取るのか、禁止に向かうのか選択できるよう」議論してほしいと話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201710/CK2017100702000317.html

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推進、反対、ゼロベース… 辺野古対応、各党違い鮮明 衆院選(2017/10/07琉球新報)
自民は公約で、沖縄などの基地負担軽減実現に向け、辺野古移設や在日米軍再編を「着実に進める」とし、移設の「推進」を掲げた前回衆院選や昨年の参院選の公約と同様の書きぶりとなった。また政権与党として移設を容認する公明党の山口那津男代表は6日、公明県本が普天間飛行場の県外・国外移設を求める立場を堅持していることに関し、国の安全保障政策に基づきながら政府に対応を求める考えを示した。党の綱領で「寛容な改革保守政党を目指す」と掲げた希望の党の小池代表は公約を発表した6日の会見で、辺野古移設計画を「着実に進める立場だ」と強調。・・・一方、立憲民主党を立ち上げた枝野氏は5日のインタビューで、党として現行計画をゼロベースで検証する考えを示した。候補者調整など共闘を模索する共産党は辺野古の新基地建設ストップや普天間飛行場の無条件撤去などを公約に掲げた。社民党も公約で新基地建設反対や普天間飛行場の閉鎖・撤去、在沖米海兵隊の早期撤退などを求めている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-589785.html

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核廃絶NGOにノーベル平和賞 禁止条約に「革新的努力」(2017/10/06東京新聞)
【オスロ共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は6日、2017年のノーベル平和賞を、スイス・ジュネーブに拠点を置く国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に授与すると発表した。授賞理由で、核兵器を史上初めて非合法化する核兵器禁止条約の制定に向け「革新的な努力」を尽くしたと指摘。広島や長崎の被爆者と連携し、核の非人道性を訴える活動を評価した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017100601001780.html

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「活動追い風に」被爆者団体も歓迎 ICANに平和賞(2017/10/06朝日新聞)
8歳の時に長崎で被爆した日本被団協の鹿島孝治代表理事(80)=兵庫県伊丹市=は「ICANは共に核兵器禁止を訴える仲間。非常に良かった」と喜んだ。そのうえで「(長崎での被爆者で、今年8月に亡くなった)谷口稜曄(すみてる)さんら、先輩方が被爆の実相を懸命に訴え続けたことで世界が核兵器の危険さに気づき、様々な反対運動につながった。ICANの受賞の原点には被爆者の活動があると思う」と話した。今回の受賞が核廃絶の動きにもたらす影響については「核兵器保有国がどう考えるかはわからない。核の『抑止力』をすぐ手放すとも思えない」とも語り、慎重な見方を示した。広島の入市被爆者で、福島県原爆被害者協議会の事務局長を30年以上務めた福島市の星埜惇(ほしのあつし)さん(89)は「連携して国際的に活動している団体が受賞するのは喜ばしい」と話した。「私たちの目標は受賞ではなく核兵器の廃絶。受賞にかかわらず、今後も粛々と活動を続けていくだけだ」とした上で、福島原発の事故も教訓に「人間は原子力を制御する能力がないので使ってはいけない」と語る。「核兵器廃絶の運動は人類にとって必要。死ぬまで活動を続けます」
http://digital.asahi.com/articles/ASKB664B3KB6PTIL02K.html?iref=comtop_8_01

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加藤登紀子さん「核禁止に世界動いて」 ICAN平和賞(2017/10/06朝日新聞)
《反戦、反核をテーマにした楽曲も手がける歌手の加藤登紀子さんの話》 核兵器廃絶を目指す運動に携わった団体の受賞が決まったことは素晴らしい。

 広島と長崎で二重被爆した山口彊(つとむ)さんの記録映画で、主題歌とナレーションを担当した。被爆者ら戦争を知る世代の高齢化が進むなか、体験者の言葉を自分のものとして消化し、歴史的事実として伝えていく役割があると考えている。音楽もその方法の一つだ。核兵器禁止条約はもちろん評価されるべきものだが、できれば核兵器だけでなく、核そのものの禁止に世界が動き出してほしい。すべての核は命を脅かすもので、あってはならない。
http://digital.asahi.com/articles/ASKB453FJKB4PTIL00Y.html?iref=comtop_8_03

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ピースボート「瞬間に立ち会えて…」 ICANに平和賞(2017/10/06朝日新聞)
ピースボートは、2007年にICANが発足した当時からの賛同団体で、世界一周航海の船に被爆者を乗せて、各地で証言する旅を08年から続けてきた。これまでの証言会は10回にのぼり、約100カ国で170人以上の被爆者が被爆体験を語ってきたという。・・・ICANの国際委員の1人で、被爆者とともに海外に移動中のピースボート共同代表の川崎哲さんは機内からメッセージを送った。「まず、この受賞は勇気をもって声をあげてきた広島、長崎の被爆者に向けられたものであり、世界中の核実験で被害を受けた人たちに向けられたものだ。日本は唯一の戦争被爆国であるにも関わらず、核兵器禁止条約への署名を拒み、平和憲法を変えようとしている。平和賞の受賞はそうした動きに再考を迫るものだ」(杉原里美、清水大輔)

http://digital.asahi.com/articles/ASKB66H8XKB6UTIL071.html?iref=comtop_8_02

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スノーデン氏、監視社会に警告 大津で日弁連シンポ(2017/10/06京都新聞)
 米国の情報収集活動を告発した米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン氏が5日、大津市で始まった日弁連のシンポジウムにインターネット中継で参加し、日本でも進む監視社会化に警告を発した。憲法改正の動きや共謀罪、特定秘密保護法にも言及し、「大規模監視でテロは防げず、乱用は民主主義の危機を招く」と批判した。・・・警察など当局による市民の監視や情報収集が進む日本の状況にも懸念を示し「プライバシーを守ることは自由を守ること。政府に対して懐疑的であるべきだ」と話した。パネル討論では京都大大学院の曽我部真教授、共同通信の澤康臣記者らが、民主主義における情報公開の重要性を議論した。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20171005000180

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柏崎刈羽原発  再稼働「合格」は適切か(2017/10/06京都新聞)
安倍晋三政権は「規制委が安全性を確認した原発は再稼働する」という方針を貫いている。一方、規制委は技術的な対策を審査することを本務としている。国は本来、規制委の結論を受けて独自に再稼働の是非を検討するべきだ。現状では国の責任をあいまいにしたまま、規制委を利用していると言わざるをえない。新潟県の米山隆一知事は「(福島の事故などについて)県独自の検証で安全が確認されないと再稼働の議論はできない」としている。検証の対象は福島の事故原因と健康や生活への影響、避難方法の3点だ。米山氏は規制委の結論にも「県の検証は左右されない。3、4年かかる」と述べている。原発再稼働に国が責任ある態度を示さない中、県知事として当然の姿勢であろう。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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筆洗/二十世紀音楽界の巨匠パブロ・カザルスが生まれて初めて、投票したのは、(2017/10/06東京新聞)
 二十世紀音楽界の巨匠パブロ・カザルスが生まれて初めて、投票したのは、五十四歳の時だった。愛するカタルーニャに自治をもたらすため、一九三一年の選挙で一票を投じたのだ▼新生カタルーニャの出発を、彼はベートーベンの交響曲第九番を指揮して祝ったが、わずか五年後にファシストが反乱を起こした。反乱軍が迫り、どんな明日が訪れるかも分からぬ状況で、カザルスは、第九の終楽章を奏で、歌って、お互いの別れのあいさつにしようと、楽団員に呼び掛けた▼<♪やさしき翼の飛び交うところ すべての同胞(はらから)はちぎりをむすんだ兄弟…>。その響きは無上のものだったと、巨匠はふり返っている(『パブロ・カザルス 喜びと悲しみ』)・・・彼が九十六歳で逝って、四十四年。カタルーニャで独立を問う住民投票が行われ、結果は「独立賛成」と出た▼しかし、スペイン政府はこれを頑として認めない。投票率の四割という低調さには、住民の複雑な思いもにじんでいるのだろう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017100602000148.html

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カタルーニャ州議会開催差し止め 独立問題でスペイン憲法裁判所(2017/10/06琉球新報)
【パリ共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立を巡る住民投票で州議会の独立派は5日、本会議を9日にも招集し、早期に「カタルーニャ共和国の独立宣言」を採択する構えを示した。しかし、スペイン憲法裁判所は5日、本会議開催を差し止める命令を出した。中央政府が強制措置を取るかどうかは不透明だが、独立派の議員、住民らの反発は必至だ。
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-589128.html

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安倍政権批判で市民団体ら リベラル結集呼びかけ(2017/10/06琉球新報)
衆院選公示を今月10日に控え、安倍晋三首相のこれまでの政権運営などに反発する市民らが5日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で集会を開いた。立憲民主党から出馬予定の菅直人元首相と共産党の山下芳生副委員長、社民党の福島瑞穂副党首が登壇して「リベラル勢力の結集」を呼び掛け、自民党だけでなく、希望の党(小池百合子代表)との対決姿勢も鮮明にした。
https://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-589059.html

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世界のリーダーよ 広島で学べ ジャクソン・ブラウンさん 平和願いメッセージ(2017/10/06ヒロシマ平和メディアセンター)
1970年代の米西海岸ロックを代表するシンガー・ソングライター、ジャクソン・ブラウンさんが、デビュー45周年を記念した日本ツアーを前に、公演のある広島のファンにメッセージを寄せた。社会派の顔も持ち、広島で何度も歌っているブラウンさんは、北朝鮮を巡る政治状況に懸念を示し、「リーダーは広島を訪れ、原爆がもたらす結果を学ぶべきだ」と訴えている。メッセージでブラウンさんは、広島は「特別な場所」で、「原子力、核兵器の脅威がない未来のために闘っている者に、戦争の犠牲になるのは子ども、女性ら罪のない人だと教えてくれる」とする。世界のリーダーが広島を訪れれば、紛争の解決に核兵器を使おうとは想像しないはずだ―と語る。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=77032

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社説 ’17衆院選 原発の是非 具体策示し議論深めよ(2017/10/06ヒロシマ平和メディアセンター)
今回の衆院選で、原発の是非が主要な争点の一つとして浮上している。新党、希望の党が「原発ゼロ」を掲げ、原発の再稼働を進める自民、公明両党連立による安倍政権との対立軸を鮮明にしたからだ。日本維新の会に加え、リベラル勢力とされる立憲民主、共産、社民の野党3党も脱原発を訴える構えだ。原発をこのまま利用し続けるのか、それともやめるのか―。各党とも原発の再稼働や中長期的な位置付けなどを含めた具体的なエネルギー政策を分かりやすく示し、選挙戦を通じて議論を深めなければならない。

 東京電力福島第1原発の事故から6年7カ月たつ。今も5万人以上の住民が避難を続け、廃炉のめども立っていない。被害の深刻さを考えれば、さまざまな世論調査で、原発再稼働に否定的な意見が依然として多数を占めているのは当然だろう。 ・・・世界に目を転じれば、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定の発効を受け、多くの国は風力や太陽光など再生可能エネルギーに注力し、脱炭素化が加速している。逆に原発は、福島の事故を受けて安全対策費など建設コストが高騰し、事故が起きれば膨大な賠償費も必要になる。米国やフランスを含めて原発利用を見直す動きが広がる。日本は、世界の潮流から取り残されつつあるといえよう。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=77056

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鶏に乱用の抗生物質、耐性菌の温床と識者が警告(2017/10/06ナショナルジオグラフィックス)
 抗生物質と言えば、一般には医療の現場で使われるものという認識がありますから、食品の製造にもそれが使われていると聞いて驚く人は多いでしょう。けれども、実は地球上で最も抗生物質が使われているのは、人間ではなく食用動物に対してです。米国では、年間1万5400トン以上の抗生物質が、食用動物へ使用されています。これは、人間が使う量の4倍にもなります。そして、そのほとんどは感染症治療が目的ではなく、体重を増やすためのいわゆる「成長促進」に使われているのです。・・・ 抗生物質が食用動物に使用されるようになってから間もなく、人々は何かがおかしいと気付き始めました。食中毒に抗生物質が効かなくなっていたのです。最初に英国南部で集団感染が起こり、その後ヨークシャーでさらに深刻な事態になっていることに、エフライム・サウル・アンダーソンという科学者が着目しました。多くの子どもたちが、抗生物質に耐性を持つ大腸菌で命を落としていたのです。・・・

――本の締めくくりに、消費者の力が食卓に変化を起こすことができると書いていますが、特に低所得者にとって、安全な鶏肉が安く手に入るようになることはないのでしょうか。

 そこが、いまだに大きな問題点として残っています。富裕層だけが安全で良い肉を買うことができて、低所得者は安くて危険な肉で我慢しなければならないという事態をどのようにして防ぐべきでしょうか。その答えは私にもわかりませんが、今後取り組んでいかなければならない問題であることは確かです。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/092100055/

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(社説)衆院選 森友・加計 「丁寧な説明」どこへ(2017/10/06朝日新聞)
「謙虚に丁寧に、国民の負託に応えるために全力を尽くす」安倍首相は8月の内閣改造後、森友・加計学園の問題で不信を招いたと国民に陳謝した。だがその後の行動は、謙虚さからも丁寧さからも縁遠い。象徴的なのは、憲法53条に基づく野党の臨時国会の召集要求を、3カ月もたなざらしにしたあげく、一切の審議もせぬまま衆院解散の挙に出たことだ。・・・朝日新聞の9月の世論調査でも、森友・加計問題のこれまでの首相の説明が「十分でない」が79%に達している。それでも首相は説明責任を果たしたと言いたいようだ。9月の解散表明の記者会見では「私自身、丁寧な説明を積み重ねてきた。今後ともその考えに変わりはない」と繰り返した。ならばなぜ、選挙戦より丁寧な議論ができる国会召集を拒んだのか。「疑惑隠し解散」との批判にどう反論するのか。説明責任に背を向ける首相の政治姿勢こそ、選挙の争点だ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13167887.html

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(寄稿)総選挙、日本の岐路 作家・中村文則(2017/10/06朝日新聞)
でも今回の解散は、ある意味首相らしいとも言える。首相はそもそも様々なことに対し、もう国民を納得させる必要をそれほど感じていないように見える。本当の説明をせず、押し通すことに、もう「慣れて」しまっているように見える。これは、とても危険なことだ。安倍首相を積極的に支持している人達は、共謀罪をあのような形で成立させても、森友学園問題で首相夫人を私人と閣議決定しても、親友で何度も会っている、加計学園の理事長の長年の目標(15回申請していた)の獣医学部への想(おも)いを今年の1月20日まで知らなかったと言っても、その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。

・・・首相に対しどちらともいえない、いわゆる中間層に対しても、首相は説明の必要性をそれほど感じていないように見える。

 実際、そういった人達が政治にうんざりし、選挙に来ないでもらえたらそれでもいいし(投票率が下がれば組織票に強い自公政権は有利)、北朝鮮の脅威を煽(あお)れば自分達に投票してくれるだろうし、森友・加計問題も、このまま関係者達の大半を今のように隠しておけば、いずれうやむやに忘れてくれると思っているのではないか。安保関連法であれほど支持率が下がっても参院選で大勝した結果、中間層までも「甘く見る」ようになってしまったと感じられてならない。あの選挙での大勝は本当に大きな出来事だった。だからこれらは首相の資質というより、我々有権者がそうさせてしまったことが大きい。・・・

一連の感覚は世相にも現れているように思う。「中村(僕)は安倍政権を批判したから売国奴」とある人物から言われたことがある。

 首相という立場は、国民から厳しい目で見られ、時に批判されるのは当然のこと。とても辛(つら)い立場だ。正直そう思う。でもそれらに懐深くいられる人物であるからこそ、逆に首相という困難な立場にいることができるともいえる。政権批判=売国奴(非国民)の幼稚な構図が出来上がったのは、小泉政権でその萌芽(ほうが)はあったが、安倍政権で本格化したと僕は感じる(他の首相では滅多にそうならない)。事実が重視されないフェイクニュースの問題も顕在化している。・・・ 北朝鮮との対立を煽られるだけ煽られた結果の、憎しみに目の色を変えた人々の沸騰は見たくない。人間は「善」の殻に覆われる時、躊躇(ちゅうちょ)なく内面の攻撃性を解放することは覚えておいた方がいい。結果改憲のために戦争となれば本末転倒だ。・・・

最後に、投票について。こんなふざけた選挙は参加したくない、と思う人もいるだろうが、私達はそれでも選挙に行かなければならない。なぜなら、たとえあなたが選挙に興味がなくても、選挙はあなたに興味を持っているからだ。

 現在の与党は、組織票が強いので投票率が下がるほど有利となる。彼らを一人の人間として擬人化し、投票日の国民達の行動を、複眼的に見られる場面を想像してみる。「彼」は、投票日当日のあなたの行動を固唾(かたず)を飲んで見守っている。自分達に投票してくれれば一番よいが、そうでない場合、あなたには絶対に、投票に行かないでくれと願う。あなたが家に居続けていれば、よしよしと心の中でうなずく。結果投票に行かなかった場合、「彼」はガッツポーズをし、喜びに打ち震えワインの栓でも抜くだろう。こんな選挙に怒りを覚えボイコットしている国民に対しても「作戦成功」とほくそ笑むだろう。反対に、野党は投票率が上がるほど有利となる。野党の「彼」は、当然あなたに選挙に行って欲しいと固唾を飲んで見守り続けることになる。有権者になるとは、望んでいなくてもつまりそういうことなのだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13167871.html

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(混沌の正体 2017衆院選:4)「私的領域」に立ち入る政権 加藤陽子さん(2017/10/06朝日新聞)
世界中で国家と国民の関係が変化しています。ここで国家とは行政府を意味します。世界では、国民の側が国家に「NO」を突きつけましたが、日本では国家の側から関係を急速に変えた点が特徴的。今の混沌(こんとん)の理由も、ここにあります。戦後日本が培った原理に、「私的領域」と「公的領域」の明確な区別があります。近代立憲国家として必須の原理に、安倍政権は首相主導で手をつけました。2006年の改正教育基本法では、前文の「真理と平和を希求」が「真理と正義を希求」に修正されました。「正義」の内容は価値観によって違い、国家が定義すべきものではありません。・・・

国家が私的領域を侵す姿勢は、自民改憲草案にも見えます。憲法13条の「すべて国民は、個人として尊重される」が、「人として」となっている。「個人」を「人」に修正するのは、良心の自由が守られるかという点で大きく違います。国家と国民の関係の変化は、内閣と国会との関係の変化として顕在化します。今年6月の「共謀罪」と「天皇退位特例法」の審議過程がそれです。

 「共謀罪」では、参院の通常の手続きを省き「中間報告」という異例の手段を取りました。法案を早期に通すためです。天皇退位特例法は、与野党全会派の会議で事前に意見集約されました。どちらも奇策です。来たるべき憲法改正論議で、こうしたことは起こりえます。内閣と国会の関係は、確実に変わりました。私たちが直面する政権「信任」選挙は、このような地平での闘いにほかなりません。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13167980.html

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共産、森友・加計問題究明など公約 衆院選(2017/10/05朝日新聞)
共産党は4日、衆院選(10日公示)で訴える政策を発表した。安全保障法制廃止や森友・加計(かけ)学園問題の徹底究明を明記し、安倍政権との対決姿勢を鮮明にした。憲法改正や消費増税への反対といった従来の政策のほか、独自の財源案も示した。志位和夫委員長は党本部で記者会見し、安倍政権を「憲法破壊、民意無視、国政の私物化だ」と批判。「戦後政治の中でもかつてなかった暴政につぐ暴政の5年に審判を下す」と強調した。立憲民主党や社民党との共闘を前に進めるとともに、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)と合意した7項目を共通政策に掲げると表明した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166321.html

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(社説)東電の原発再稼働 国は自らの無責任を正せ(2017/10/05朝日新聞)
福島第一原発で未曽有の事故を起こし、今も後始末に追われる東京電力に対し、原発を動かすことを認めてよいのか。国民に説明し、理解を得る責任が政府にはある。それを果たさないまま、なし崩しに再稼働を進めることは許されない。・・・安倍政権は「規制基準への適合を規制委が認めれば、その判断を尊重し、地元の理解を得て、再稼働する」との姿勢だ。だが、この進め方は、大切なことが抜け落ちている。再稼働は本来、規制委や自治体に判断を丸投げするのではなく、事故のリスクや安全対策、社会的な必要性などを踏まえて、国が総合的に判断すべきものだ。・・・ 福島の事故から6年が過ぎても、被害は癒えない。原発に批判的な世論が多数を占める状況も変わらない。その陰で、国が果たすべき責任をあいまいにしたまま、再稼働の既成事実が積み重ねられていく。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166187.html

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(記者有論)「福島」語らない政治 報じない無関心も不正義 野上祐(2017/10/05朝日新聞)
「こっちの友だちには『もう住めるのになんで帰らないの?』と聞かれる。みんなわからないんだよね」都内にある集合住宅の一角。70代の男性は言った。震災で避難する福島県の5万5千人の1人だ。 原発事故前は南相馬市小高区で居酒屋をしていた。昨年7月に住民への避難指示が解除された地域だ。再来年の春には集合住宅を出なければならない。東京電力の賠償金があっても苦しい年金生活だが、東京の隣県で持ち家を探す。「戻ると病院が心配だ。女房も病院通いだし」・・・その前日、安倍晋三首相が衆院解散を表明した。「閣僚全員が復興大臣」と繰り返してきたのに、記者会見で福島に触れる場面はなかった。「福島のことをなんとも思っていないからだ」と男性は言う。「原発を海外に売り込んでいるのに原発事故を引きずっていられない。避難指示の解除を進めるのは復興しているように見せかけたいからだ」・・・ 与党も野党も当選することしか考えていない、と男性は嘆いた。「なのに福島を語らないのは、それでも落選しないと思わせている有権者のせいでは」と私が言うと、黙り込んだ。埋もれた課題も取り上げ、処方箋(せん)を示し、人びとに希望を抱かせる。選挙はそんな機会であるはずだ。争点でないからと地元以外では語られず、報道も少なくなるという無関心の連鎖。それは著しい不正義だと、声をあげ続けたい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166203.html

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二刀流大谷、日本に刻む 日本ハム3―0オリックス プロ野球(2017/10/05朝日新聞)
与えられた課題が大きければ大きいほど、日本ハムの大谷はいつも、抜群の集中力を発揮して克服してきた。「1番打者で投手」や、試合を締めるクローザーでの起用。そして、プロ5年目の本拠最終戦で栗山監督が課したのは、「4番・投手」での先発出場だ。・・・投手としては2軍戦を入れても、6試合目の実戦登板だった。通常の投手なら、調整段階の試合数だろう。それでも、被安打2、0点に封じ込んでしまう。「まだまだの部分は多い。てっぺんは見えない。自分の限界は、わからない」と大谷。今季終了後に、大リーグへ挑戦する意思を固めている。あふれる才能を持った23歳の青年は、この5年、北海道のファンに見守られ、この日本では狭すぎるくらい、とてつもなく大きくなった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166277.html

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辺野古移設「NO!」 日比谷で抗議集会(2017/10/05朝日新聞)
 沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場の移設に反対する市民らが4日、東京・日比谷公園で抗議集会を開いた。主催者発表で約2千人が参加。衆院選の公示が10日に迫るなか、「沖縄の基地問題が争点にならないのはおかしい」と訴えた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166263.html

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「広島は年をとらない」原爆供養塔の守り人逝く 40年通い続けた佐伯敏子さん(2017/10/05朝日新聞)
広島市中区の平和記念公園の一角にあり、身元不明者や引き取り手のない約7万人分の遺骨が眠る原爆供養塔に、約40年にわたって通い続けた被爆者の佐伯敏子(さいきとしこ)さん=同市東区=が3日未明、心不全のため広島市内の病院で死去した。97歳だった。葬儀は4日、近親者で営まれた。佐伯さんは1919年、広島市生まれ。原爆投下直後、家族を捜すために市内に入って被爆。原爆で親族計13人を失った。一時は広島を離れたが、58年に戻った際に原爆供養塔の存在を知り、毎日のように通って掃除をしたり、修学旅行生らに原爆について語ったりしてきた。また、遺骨の遺族捜しにも奔走した。98年に脳梗塞(こうそく)で倒れた後も取材に応じ、「被爆した者にとっては毎日があの日。広島は年をとらないんですよ」と語り続け、2005年には市民賞を受賞した。原爆ドーム前で連日原爆についてのガイドをしている村上正晃さん(24)は「原爆の経験者たちが本当にいなくなっていくんだと感じた。自分も原爆のことを語る『当事者』として、活動を続けていかなければ」と話した。(宮崎園子)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13166312.html

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「原発の運転は信じられない」(2017/10/05京都新聞)
福島の避難者から批判の声
 「事故処理がまだ続く中で東京電力に運転を認めるなんて信じられない」。東電柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が再稼働に向けて原子力規制委員会の審査に「合格」した4日、福島第1原発事故で避難を続ける福島県民から批判の声が上がった。一方、新潟県では再稼働への不安と経済活性化への期待感が交錯した。福島県富岡町の自宅から同県いわき市の仮設住宅に避難している無職松本博子さん(68)は「事故を終わったものとして前に進んでいるように見える」と不快感をあらわにした。

http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20171004000061

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森友・加計問題  公文書保存も議論せよ(2017/10/05京都新聞)
「謙虚に、丁寧に説明する努力を重ねる」森友学園と加計学園をめぐる問題について、安倍晋三首相がこう述べたのはわずか3カ月前のことである。首相はその約束をほごにして衆院解散に踏み切った。野党が求めていた臨時国会での代表質問や予算委員会での質疑が行われないまま、選挙戦が始まろうとしている。「謙虚」「丁寧」は言葉だけだったのか。「疑惑隠し解散」と批判されても仕方がない。自民党の二階俊博幹事長は解散前、両学園の問題について「われわれはそんな小さな問題を隠したりすることは考えていない」と述べた。隠すつもりがないのなら、臨時国会で審議を尽くしたうえで国民に信を問うべきではなかったか。選挙を経れば国民がすべて忘れ、リセットされるというわけではない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20171005_3.html

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立憲民主、フォロワー11万人 ツイッター4日目で自民を追い越す(2017/10/05東京新聞)
 立憲民主党の公式ツイッターのフォロワー(読者)数が五日未明、開設から四日目で十一万人を突破し、主要政党の中で最多だった自民党を追い越した。民進党から希望の党への合流劇の中で、リベラル勢力の受け皿として誕生した新党に対する関心の高さがうかがえる。・・・自民党の公式ツイッターによると、同党の登録は二〇〇九年七月。自民党が約八年で達した人数に、立憲民主が数日で追いついた。立憲民主に先立ち、九月二十五日に結党した希望の党も結党直後に公式ツイッターを設けたが、五日午前零時半現在、フォロワー数は三千人台にとどまっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201710/CK2017100502000122.html?ref=rank

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不思議な「生命体」に来場者ら感嘆の声 那覇でテオ・ヤンセン展開幕(2017/10/05琉球新報)
「テオ・ヤンセン展覧会in沖縄2017」が3日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で開幕した。ヤンセンさんは、科学とアートを融合した作品で知られるオランダ在住のアーティスト。ヤンセンさんが「人工生命体」(ストランドビースト)と呼ぶ、大型の造形物13点を展示。プラスチック製の筒で組み立てた恐竜や象のような造形物が、風力を受け細やかな足取りで動く様子が披露されると、来場者は目を丸くし感嘆の声を上げた。・・・展覧会の開幕に当たってヤンセンさんは「自然との共生や、自然エネルギーの偉大さを芸術作品として表現し、世界へ伝えたい」とメッセージを寄せた。
https://ryukyushimpo.jp/movie/entry-588007.html

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