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貧しい農村、先住民直撃 届かぬ支援「家再建できぬ」 メキシコ地震(2017/09/12朝日新聞) 村の住民の多くはトウモロコシを育てたり、ヤシの葉で民芸品を作ったりして生計を立ててきた。生活には先住民文化が色濃く残る。住民同士の会話はスペイン語ではなく先住民が使うサポテコ語だ。高齢女性のほとんどは色鮮やかな民族衣装をまとう。・・・ 「今回の地震はメキシコで最も貧しく弱い地域を襲った。『忘れられた地域』への支援が至急必要だ」・・・大規模地震だったにもかかわらず、死者数が比較的少ないのは、揺れが激しかった地域の人口が少なく、高層ビルなどがほとんどなかったためだ。 (声)核廃絶願う高校生の朗読に感動(2017/09/12朝日新聞)主婦 石川義子(長崎県 70) 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市)で、被爆体験朗読のボランティアをしている。8月26日、男女2人の「高校生平和大使」と一緒に朗読をした。高校生平和大使は毎年夏、スイス・ジュネーブである軍縮会議に核兵器廃絶を求める署名を届けている。2人は市内であった帰国報告会の後、私たちを訪ねてくれた。祈念館には通称「黒本」がある。被爆50年後の1995年、国が被爆者たちの体験記を集め、黒い表紙をつけて製本したものだ。持ち出し禁止の貴重な本である。私たちは、その中から、高校生と年齢が近い、被爆当時16歳の女性の手記を女子高生に読んでもらった。姉の死を深く悲しむ気持ちがよく伝わる朗読ぶりに感動した。私の娘も14年前、第6代大使として3万数千筆の署名を届けた。今年の第20代の大使たちが運んだ署名は21万筆あまりにも達した。だが、恒例となっている高校生によるスピーチは見送られた。問題視する国があったからというが納得しがたい。平和活動は若者にしっかりと受け継がれている。むしろ大人の側に問題はありはしないか。 (WEBRONZA)抵抗の手引書、生かす米国市民(2017/09/12朝日新聞) 筆洗/アガサ・クリスティの推理小説「七つの時計」の中に(2017/09/12東京新聞) 無届けデモ容疑で男逮捕、警視庁 経産省前で脱原発訴え(2017/09/12東京新聞) 指定暴力団住吉会の総裁が死去 都内の病院、病死か(2017/09/12東京新聞) 中道右派政権が継続へ(2017/09/12京都新聞) 稲嶺名護市長「矛盾点、確認すべき」 安部オスプレイ墜落事故報告書にあらためて不信感(2017/09/12琉球新報) 「イスラム国」家族収容 イラク、日本からも渡航か(2017/09/12琉球新報) 変わりつつあるドイツの難民政策(こちゃん / 2017年9月10日みどりの1kWh) これほど大勢の難民がドイツを目指してやって来た理由はいくつかある。まず、ドイツには従来から政治的亡命者のために庇護権が用意されている。政治的な迫害を受ける人が享受できる権利だ。ドイツは、亡命者一人一人に亡命の理由を丁寧に聞き、その信憑性を丁寧に調べる。そしてその調査が続く間は、彼らに生活費を提供する。それは往往にして、彼らの祖国の正規雇用者が受け取る賃金よりずっと多い。 亡命の理由が正当だと認められた場合、彼らにはドイツ滞在の許可が出る。ドイツはまた、戦争犠牲者の保護のためのジュネーブ条約を堅守し、戦火を逃れてドイツにやって来た難民を戦地に送還することはしない。彼らにもドイツ滞在が許され、生活費が提供される。 [大弦小弦]逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい」。上野動物園・・・(2017/09/11沖縄タイムス) ▼アメリカバクは外敵から逃げる時、一目散に水中に飛び込む習性があるという。それを引き合いに「逃げてもいい」とのメッセージを込める。逃げ場がなければ動物園にいらっしゃい−とも。子どもでなくとも、ふっと気持ちが軽くなる・・・▼大事なのは、そのメッセージを子どもたちにしっかりと届けることだ。「逃げてもいいんだよ」「居場所は別にもあるんだよ」と声掛けできる大人がどれだけいるだろうか▼悩んでいるからこそ、声に出しにくい。言いたくても言えないからつらさは増す。そんな時、周囲の大人が別の居場所の選択を促してくれたら、どんなに楽になれるか▼逃げ場所は動物園もよし。図書館、博物館、美術館、児童館もよし。子どもたちを意識してそっと見守る大人が多くいれば、きっとSOSも出しやすくなる。(赤嶺由紀子) 膨らむ防衛費 厳格な検討を求めたい(2017/09/11京都新聞) http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/ ミャンマー政府、ロヒンギャ武装集団の停戦申し出を拒否(2017/09/11CNN) 沖縄県外移設、なぜできなかった? 普天間第二小元教員、元児童が手紙 鳩山氏と7年越し面談(2017/09/11琉球新報) 世界最大の時計塔(2017/09/11ナショナルジオグラフィックス) ビッグイシュー、部数減の苦境 売り手のホームレスが…(2017/09/10朝日新聞) |
(日曜に想う)16年の歳月が告げるもの 編集委員・福島申二(2017/09/10朝日新聞) 歴史に9・11と刻まれた日から、あすで16年になる。 テロの後、米軍はすぐさまアフガンを攻撃して凶行の温床となったタリバーン政権を崩壊させた。そのときまでアフガンは世界から忘れられたような国だった。原油もガスも乏しい国に世界の関心は薄い。援助は細り、貧困と暴力がはびこって人心は荒(すさ)み、テロを生む土壌ばかりが不気味に肥えていった。そして思いもよらぬ形で表舞台に引っ張り出されたとき、この国の人々に降ってきたのは支援ではなく爆弾だった。・・・ テロに理などない。しかしテロの根を考えるとき、アフガンの映画を撮ったイランの監督マフマルバフ氏が、このように述べていたことが頭を去らない。「タリバーンは遠くから見れば危険なイスラム原理主義者だが、近くで個々を見れば飢えたパシュトゥン人の孤児である」。パシュトゥン人とはアフガンの主要民族の名称である。 静かな憤りをこめて、「この国に埋められたのが地雷でなく、小麦の種であったなら」「落とされたのが爆弾ではなく書物であったなら」とも述べていた。9・11から16年、アフガン派兵は米国にとって、ベトナム戦争を超す「最も長い戦争」になっている。19世紀から列強の軍靴に踏まれてきた国に新たな戦火の歴史を加え、逃げ場のない民衆を巻き込んで治安は悪化するばかりだ。 (声)「憲法」と「自立」、生徒への問い(2017/09/10朝日新聞)嘱託職員 明英一(奈良県 69) 教員時代、「政治」についての授業で、必ず子どもたちに次の2点を問い、一緒に考えた。一つは中野重治の著書から得た日本国憲法についての問いであり、いま一つは卒業が近い生徒への「自立とは何か」という問いだった。憲法に関する問いは、99条の条文「( )は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」で、( )にどんな言葉が書かれているか。生徒の答えで多かったのは「国民」「私たち」「日本人」など。条文を読み上げると、「天皇又(また)は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」という文言にみな戸惑い、意外な表情を浮かべた。なぜ答えが「国民」ではないのかを問うところから立憲主義や民主主義、選挙の意味を解説した。二つ目、自立の問いへの答えは「経済的自立・就職」「独立・自己責任」などが圧倒的多数で「市民的自立」はなかった。市民的自立について、選挙での投票行為の意味、権力とは何かといった話をし、基本的人権、労働法の具体的な事例を含め、生徒諸君と対話を毎年繰り返した。さて今、これらを考える機会が学校で保障されているだろうか。気になってしかたがない。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13126458.html 週のはじめに考える 桐生悠々と防空演習(2017/09/10東京新聞)
メキシコ地震、死者61人に 余震警戒、捜索活動続く(2017/09/09東京新聞) 「国批判の番組に国から賞」 文化庁職員「受賞いかがか」(2017/09/09東京新聞) (ひと)カイル・メイナードさん 手足のない冒険家(2017/09/09朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S13124716.html (私の視点)弾道ミサイル 原発、停止しておくべきだ 河合弘之(2017/09/09朝日新聞) ・・・ミサイル危機は原発差し止め訴訟でも主張されており、裁判長が電力会社側に「止めなくてよい理由は何ですか」と説明を求めても、電力側は即答できなかった。北朝鮮は、原発が日本の防衛上のアキレス腱(けん)だと知っている。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は2013年4月、「日本を撃破できる報復能力を有している。日本には多くの原子力関連施設がある。日本が1940年代に負った核惨禍とは比較にならないほど、ひどい災難を負うことは避けられない」と脅している。楽観論もあるが、超緊迫状態下では、何かのはずみで武力行使が起きないとは断言できない。その恐れが1%でもあるなら、対策として原発を停止しておくべきだ。国の安全保障というものはそういうものだ。隣国の独裁者の恣意(しい)に祖国の命運を委ねることはできない。(かわいひろゆき 弁護士) http://digital.asahi.com/articles/DA3S13124632.html 「9条守る」新団体が集会 東京・中野(2017/09/09朝日新聞) ロヒンギャ難民 スー・チー氏声上げて(2017/09/09京都新聞) 元CIAスノーデン氏も訴え 10月、滋賀で日弁連人権擁護大会(2017/09/09京都新聞) 探査機ボイジャー40年、隣の恒星に出会う日(2017/09/09ナショナルジオグラフィックス) だが、ボイジャーの物語はまだ始まったばかりだ。現在の軌道で行くと、2機は太陽の重力圏を離脱した後もずっと銀河系の旅を続ける。もしかしたら、4、50億年後に太陽が一生を終えた後も飛び続けているかもしれない。はるかな旅の途中で、もし探査機が宇宙人に捕獲されることがあれば、地球の情報を記録した2枚のゴールデン・レコードが、その時すでに滅びているであろう地球の「遺言」を再生することになるだろう。・・・ボイジャー2号は現在、太陽系の軌道面の下側を時速約5万5500kmの猛スピードで、いて座の方向に進んでいる。・・・ボイジャー2号がほかの恒星に接近するのは今から約4万年後で、小さな赤色矮星ロス248から1.7光年以内のところを通過する。 コロンビア内戦、和解の祈り ローマ法王、被害者らと(2017/09/09琉球新報) フロリダ州の原発、大型ハリケーン接近で運転停止(2017/09/09CNN) |
中学生を担任する…とは(2017/09/06東京新聞) ポーランド、独侵攻で賠償請求も 首相「正義について話し合いを」(2017/09/08東京新聞) 【いま読む日本国憲法】(最終回)第99条、第100条、第101条、第102条、第103条 権力縛り人権を守る(2017年8月14日東京新聞) 太陽、最大級の爆発(2017/09/08朝日新聞) (社説)北朝鮮問題、どう向き合う 非核三原則の堅持こそ(2017/09/08朝日新聞) その日本が非核三原則の見直しに動けば、韓国、台湾も核を求めて動き出す「核ドミノ」の発火点にもなりかねない。 韓国ではすでに米軍の戦術核の再配備や独自の核武装を求める声が出ている。そうなれば、核不拡散条約(NPT)体制は揺らぎ、北朝鮮に核開発の大義名分を与えることにもなる。・・・北朝鮮への対応に何よりも必要なのは日米韓の結束であり、その上に立って北朝鮮に影響力をもつ中国、ロシアとの調整をはかることだ。そのために日本が発信すべきは、朝鮮半島を含む北東アジアで「非核」をめざす強いメッセージだ。非核三原則を堅持してきた日本の姿勢は、その主張を支える基盤となる。そんないま、日本の非核外交の足元を掘り崩すような発言をする石破氏の見識を疑う。・・・脅威に便乗するような強腰の主張が、地域の安定に資することはない。求められるのは、非核三原則や専守防衛といった日本外交の基軸を守った冷静な議論である。 (声)原発、電力の受益者は責任自覚を(2017/09/08朝日新聞)国家公務員 山田英樹(神奈川県 52) 「原発断った地域に最終処分場?」(8月25日)を拝読した。投稿者ご自身が節電に努める姿勢と、原発依存から脱却すべしとの意見には賛同するが、原発の立地を断り交付金を受け取っていない地域が「核のごみ」の最終処分場の候補地になるのはおかしい、との意見には賛同できない。私は、原発由来の電力という利益を享受する地域は、等しく原発のリスクや後始末を引き受ける責任を負うと思う。立地地域は確かに交付金を受けているが、過酷事故のリスクや万一に備えた避難計画の策定など、すでに相当程度の負担を引き受けている。こうした責任を一切果たさずに電力という利益だけを享受している地域こそ、「核のごみ」の最終処分場を引き受けるなど、相応の責任を果たすべきなのではないか。ただし、無害化に何万年もかかるようなごみを増やし続けるのは、想定外の事故の危険性もあり、将来世代に対して無責任だ。原発を「基幹電源」と位置づけるのは、無責任きわまりないと思う。そんな政権を許し続ける有権者も、またしかりである。 筆洗「やさしさの壁」。(2017/09/07東京新聞) 太陽表面で大規模爆発 ガスが地球へ、通信機器に影響か(2017/09/07東京新聞) 北朝鮮を訪れた「最後の米国人旅行者」の写真(2017/09/07ナショナルジオグラフィックス) 謎の「高速電波バーストの嵐」が発生、正体不明(2017.09.06ナショナルジオグラフィックス) 日本の核廃棄物最終処分政策について、ベルリンで思う(じゅん / 2017年9月3日みどりの1kWh)
このサイトには細かいことがいろいろ書かれてはいるが、私が知りたかった1番基本的なことは書かれていない。例えば、すでに抱える膨大な量の使用済み核燃料が現在実際にどのくらいの量に達しているのか知りたいと思ったが、量に関する具体的な数値は全く書かれていない。再稼働が進めば今後もその量がどんどん増え続けるという事実や高レベル放射性廃棄物が十分安全なレベルに下がるまでに数万年から10万年かかること(2022年に段階的な脱原発を実現させるドイツは100万年を想定している)なども明記されてない。日本の国民はこれらすべてを承知しているという前提に立っての資源エネルギー庁の「科学的特性マップ公表用サイト」なのだろうか。・・・ 原発よりさらに危険な高レベル放射性廃棄物の処分場決定でも、同じ過ちが繰り返されようとしているのではないか。原子力は人間が制御できない危険なものであるとの認識に立って、脱原発を目指す方向で再処分地選択の工程表を考えるべきではないだろうか。今すぐ脱原発を決定しても、すでに恐ろしいほどの量の放射性廃棄物を日本は抱えているのである。 2017年8月25日の朝日新聞の声欄に掲載された「原発断った地域に最終処分場?」という投書に、私の目は釘付けになった。三重県に住む78歳の主婦の方の投書で、ご自分の住む地域が「核のごみ」の最終処分場として「好ましい」とされたことにぞっとして、何万年にもわたる負の遺産を子孫に残したくないと考えられたという。 三重県はかつて芦浜原発が計画されたが、県民の猛反対で、当時の北川正恭知事が断った歴史がある。見返りの交付金はなくとも県民は安心して暮らしてきた。この期に及んで「核のトイレ」にはなりたくない。交付金を受け取って原発を受け入れた地域の人々はその原発から出る「ごみ」の処分についてどう思っておられるのだろうか。国が責任を持つとでも話ができているのだろうか。自分の地域で出た「核のごみ」は自分の地域で処分すべしとの覚悟がないのなら、原発を断っていただきたかったと思う。 この主婦の方は、洗濯は手洗い、掃除はほうきと雑巾でするなど極力電気を使わないように生活しているそうである。「原発頼みの生活から脱却すべきではないか」という言葉で終わるこの投書に、私は全面的に共感した。 『論』 被爆者二人の死 非人道性 伝え続けねば(2017/09/07ヒロシマ平和メディアセンター)論説委員 森田裕美 この10日余り、胸がかき乱されている。長崎で被爆者として反核運動をけん引してきた二人が相次いでこの世を去ったためだ。一人は、原爆の熱線で一瞬にして焼かれた真っ赤な背中の写真を示し、国内外で核兵器の残虐性を訴え続けた谷口稜曄(すみてる)さん。もう一人は自らの被爆体験を基に、理論的に核兵器廃絶の意義を伝え、運動の精神的支柱であり続けた元長崎大学長の土山秀夫さんである。 歳月とともに被爆者との別れが訪れるのは、致し方ないのかもしれない。ただここにきていよいよ現実を突きつけられた気がする。原爆が生身の人間にもたらした痛みや苦しみを証言できる人は本当にいなくなってしまうのだと。 ・・・朝鮮半島情勢が緊迫する中で相次ぐ被爆者の死はより重く感じられ、どうしようもない焦燥感に駆られる。米国と北朝鮮のリーダーが核を手に重ねる言葉の応酬にしても、72年前に広島と長崎で奪われた無数の命や生き地獄、今なお続く被爆者の苦しみを知れば、考えられないことだろう。 「核兵器は人間と共存できません」「核兵器を持つこと、持とうとすること自体が反人間的です」。いずれも国際会議などの場で、谷口さんが自らの裸の写真を手に発した言葉だ。体に刻まれた傷痕をさらすことで、原爆投下の愚かしさを暴く訴えには、強いインパクトと説得力があった。 ・・・なぜ核兵器を禁止しなければならないのか。世界に告発してきた被爆者の訃報が、再び核軍拡への「潮目」となることを、私は何より恐れている。 7月に国連で核兵器禁止条約が採択されたとき、「(廃絶に向けて)潮目が変わる」と多くの人が喜ぶのを聞いた。使用はもちろん開発や実験、保有も威嚇も明確に禁じる国際的な法規範である。「全廃こそがいかなる状況においても核兵器が二度と使われないことを保証する唯一の方法」。そう掲げた前文は、今なお核抑止力に依存する核保有国や「核の傘」の下にいる国々に大きな打撃を与えるだろう。背を向ける国があるとはいえ、廃絶を求め続けてきた被爆地にとっては悲願といえる。条約が採択に至ったのは間違いなく、谷口さんをはじめ被爆者たちの訴えで、国際社会が核兵器の非人道性をより重要視するようになった結果だろう。 |