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(日曜に想う)日本が温存する「切り札」 編集委員・大野博人(2017/07/16朝日新聞) 日本は突出している。 日本自身の変化をたどってみると、戦前から1970年代前半くらいまでは20代だったことがわかる。前の東京五輪のころは20代後半、大阪万博があった70年は29・1歳、高度経済成長期もほぼ20代だ。バブル期は30代のころにあたる。老いは止まらない。将来予測だと次の東京五輪の3年後に50歳に到達する。日本人の半分が50歳以上になる。・・・ もう10年以上前に、毛受さんは欧州で移民政策の専門家から「日本はダチョウのようだ」といわれた。迫り来る人口動態の危機を、砂の中に頭を埋めて、ただ見ないようにしている。「閉鎖的な国が最後にどうなるか、それを示す反面教師みたいに海外から見られています」今から人口減を止めるのはほとんど不可能だ。しかし、すさまじい高齢化を少しでも緩和するためと思えば若い移民の受け入れには意味がある。実は日本に定住する外国人、つまり移民はすでにかなりの数に上る。技能実習生などといった別の名前で呼ばれている。これからも増えそうだ。しかし、「正門を閉ざして裏から入れ続ける方がずっとよくない。移民政策がないと移民問題が起きるのです」。毛受さんは、移民政策は日本の「切り札」と見る。ほかの国と違い、温存していた切り札。例えば新しい元号とともにこれを切れば、国民の意識も世界の見る目も変わり、閉塞(へいそく)感も打開できる――。そのためにも、まず老いた自画像と真正面から向き合わなければならない。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13039416.html 週のはじめに考える 病む心知る人ぞのみ(2017/07/16東京新聞) 「奇跡を見た」。回復者との交流活動を通じて鈴木と出会い、奈良市から選挙の応援に駆けつけた矢部顕さん(70)は振り返る。 未来の希望 みんなで守る(2017/0602京都市動物園) <社説>劉暁波氏死去 中国は良心の囚人釈放を(2017/07/15琉球新報) <金口木舌>安倍首相の“そば”政治(2017年7月13日琉球新報) 衛星3基による巨大望遠鏡実現へ 欧州、宇宙で重力波キャッチ(2017/07/15東京新聞) 辺野古工事に加担させるな 土砂運搬「全国港湾」労組 事業者団体へ要求(2017/07/15東京新聞) 忘れ去られたピラミッドを探索、冒険心くすぐるスーダンの旅(2017.07.14 CNN) ニューヨーク繁華街に電話ボックスが復活、移民の声届ける(2017.07.13CNN) 人々を魅了し続ける「カリブの海賊」、その実像に迫る<上(2017/07/15CNN) 内閣支持率29.9% 前月比15.2ポイント減 時事通信世論調査(2017/07/15朝日新聞) (社説)辺野古提訴へ 問われる工事の公正性(2017/07/15朝日新聞) どんな疑義か。 基地を造るには辺野古の海底の岩を破砕しなければならず、許可する権限は知事にある。前知事が出した許可は今年3月に失効した。これに対し国は「地元の漁協が埋め立て海域の漁業権を昨年放棄したので、もはや知事の破砕許可はいらない」として、工事に着手した。だが水産庁は過去に「漁協が放棄を議決しただけでは漁業権は消滅しない」と読める見解を示していた。これに従い、沖縄を含む各地の埋め立て工事は、知事による漁業権の変更手続きを経たうえで進められてきた。水産庁は見解を変えたのか。それはいつ、なぜか。県の照会に対し、納得のゆく回答は返ってきていない。先の通常国会では野党議員から「法治国家がとるべき手段とは到底考えられない」との声もあがった。行政の公正・中立、そして憲法が保障する適正手続きが、辺野古の埋め立てをめぐって、改めて問われているのだ。 |
首相、追い込まれ出席 「自ら加計説明」 予算委閉会中審査(2017/07/14朝日新聞) 人権とは、中国政府に突きつけた 劉暁波氏死去(2017/07/14朝日新聞) 「ノーベル賞と政治は別」との主張に耳を貸さず、ノルウェー産サーモンの通関規制を強化するなど、過剰とも言える反応を見せた。・・・ 国内でも豊かさが最優先の市民の間では、性急な政治改革より社会の安定を願う気分が広がる。報道統制の下で劉氏を知る人はほとんどいない。それでも、民主や自由を求める人々にとって劉氏は獄中にいながら存在感を保ち続けた。「力で異論を封じ込めてきた共産党政権にとって、非暴力の立場を貫き、国内外から尊敬を集める劉氏の存在ほど怖いものはなかった」と党内事情に詳しい中国メディア関係者は語る。 (社説余滴)憲法に胸を躍らせた時代 沢村亙(2017/07/14朝日新聞) (声)「政治不信」棄権せず白票で(2017/07/14朝日新聞)無職 黒田七重(北海道 91) 長年自民党を支持してきたが、次の選挙では棄権したいという声を耳にする。しかし果たして、棄権が「政治不信」の意思表示になるのだろうか。私は最近、北欧各国に興味を持っているが、国政選挙の投票率は多くの国で8割前後の高さという。高税率は有名だが、税の使途に対する関心や政治への信頼感の高さの証明としての高投票率のようである。ひるがえってわが国の投票率は、先進国では残念ながら下位レベルだ。「落選したら名誉と収入を失う」と慌てる議員。小選挙区で落選しても比例区で復活当選する矛盾など、まるで失業対策のような情けない選挙制度。生活に困窮する国民や過労死が問題となっている昨今、国会議員は使い道を明らかにする必要のない文書通信交通滞在費をもらい続けている。「投票に行っても何も変わらない。だから棄権!」ではなく、投票先がないなら何も書かない白票を入れてはどうだろう。棄権は国民としての権利義務の放棄であり、国を無視することだ。しかし、白票は政治不信に対する明確な意思表示である。 (私の視点)教育改革 育てたい「探究」「感動」力 岩崎充益(2017/07/14朝日新聞) 映画「ヒトラーへの285枚の葉書」 権力に挑む孤独な戦い(2017年7月13日東京新聞) 仏・ニーステロ1年 母失ったイスラム教徒「無知は怒りや暴力生む」(2017/07/14東京新聞) エクアドル、国境に突然壁 ペルー反発、大使を召還(2017/07/13朝日新聞) (声)「共謀罪」法施行の日、忘れまい(2017/07/13朝日新聞)無職 野上照代(東京都 90) 11日、今日は忘れてはならない日だ。「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が施行された。父が治安維持法によって特別高等警察にしょっ引かれたのは1938年だった。ただ唯物論研究会を作り、仲間と集合しただけである。保釈までの2年間、各地の警察署の狭苦しい留置場をたらい回しにされた。元々詩が好きだった父。作品の中に、「うじ虫の歌」という悲しい一編があった。皆が渡された新聞紙の小さい紙を手に手に便所の前に行列している。遠くから木刀で殴る音が聞こえてくる。便所に入ると、うじ虫がはい上っては落ちる……。留置場では逃亡を防ぐため、決められた時に監視付きでしか便所へ行けない。うじ虫を見て父は「俺もうじ虫になった方がましだ」と嘆くのだ。父が何をしたというのだ! 仲間と唯物論を勉強しようとしただけだ。それを共産主義に通じる「危険思想」とされたのだ。「共謀罪」も同様に解釈次第で犯罪になるのではないか。この間の母と私たち家族の暮らしを、山田洋次監督が吉永小百合さん主演で映画「母(かあ)べえ」にして下さった。父の生前に見せられなかったのは残念だ。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13033453.html
(社説)民進党 勘違いしていませんか(2017/07/13朝日新聞) ・・・「共謀罪」法や加計、森友学園の問題などで、民進党が安倍政権を問いただす役割を担ってきたのは確かだ。なのになぜ、野党第1党の民進党が、政権の受け皿として認知されないのか。都議選では小池百合子知事率いる都民ファーストの会の躍進があった。しかしそれだけではない。政党にとって何よりも大事な政策の軸が、定まらないことが大きい。象徴的なのは原発政策だ。なし崩しの原発回帰を進める安倍政権に対し、民進党が脱原発依存の旗を高く掲げれば、鮮明な対立軸を示せるはずだ。そのことが分かっていながら、電力会社労組などへの配慮を優先し、政策をあいまいにする。大きな民意を見失っていることが、党勢低迷の根本的な要因である。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13033443.html?ref=pcviewpage 記録的豪雨 善意の力も結集したい(2017/07/13東京新聞) 社説[ヘリパッド運用開始]米軍に便宜 住民負担増(2017/07/13沖縄タイムス) http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/111954 辺野古 抗議中の女性1人逮捕 工事車両52台が基地内へ 周辺一時渋滞(2017/07/13琉球新報) 21億人が清潔な水使えず 国連報告書、下水処理も不十分(2017/07/13琉球新報) アメリカが最も恐れた男・カメジローの不屈、今も 桜坂で試写会 記録映画(2017年7月12日琉球新報) |
(ひと)ピコ太郎さん 世界的なヒット曲の替え歌でSDGsを広める (2017/07/12朝日新聞) 黒潮発電、実証実験へ IHI、20年に実用化目指す(2017/07/12朝日新聞) イラクの多様性、脆弱さ内包 国家の再建、宗教・民族「束ねる力」必須(2017/07/12朝日新聞) (社説)憲法70年 公平な国民投票CMに(2017/07/12朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S13031494.html (問う「共謀罪」 施行に思う)乱用されぬ仕組みづくりを パトリック・ハーランさん(2017/07/12朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S13031602.html 核のごみ 増やさないのが大前提(2017/07/12東京新聞) 機動隊が救護テント撤去 辺野古新基地建設(2017/07/12琉球新報) 「死のピラミッド」で謎のトンネルを発見(2017/07/12ナショナルジオグラフィックス)) <社説>「共謀罪」法施行 国会解散し廃止論議を(2017年7月11日琉球新報) 「首相信用できない」61% 加計解明姿勢、評価せず74% 朝日新聞社世論調査(2017/07/11朝日新聞) 傷ついた、街も心も モスル(2017/07/11朝日新聞) (地球24時)政権抗議集会に17万人 トルコ(2017/07/11朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S13029518.html 加計学園問題 徹底解明が国民の声だ(2017/07/11東京新聞) 「共謀罪」施行 市民の自由 圧迫するな(2017/07/11東京新聞) (声)条約を批准し核から国民守れ(2017/07/11朝日新聞)無職 倉持三郎(東京都 85) 国連で核兵器禁止条約が採択された。地球を核兵器による破壊から守る歴史的な第一歩だ。「禁止」が合意されたことで、核兵器の使用は悪であり、犯罪行為であることが明確になった。核攻撃をちらつかせることによる抑止効果を求め、核を保有したい国が後を絶たなかったが、条約は、核兵器使用を示唆する「脅し」も禁止する。日本は、核保有国に同調して条約交渉をボイコットした。今後各国の署名手続きが始まるが、批准しない国には条約の効力が及ばないという。ということは批准しない国が日本を核攻撃しても、犯罪にならない。北朝鮮が核兵器開発を進める時代になっているのに、政府は昔ながらの態度のままだ。禁止条約が採択されたのに「核の傘」に入っていることは、犯罪行為を共謀していることだ。かつて大きな核の傘を広げていた米国が、今では北朝鮮の核攻撃をどう防ぐかに腐心している。唯一の被爆国としてまずは日本が一日も早く条約に参加することが、自国民を守る最善の道だと気がついてほしい。非核三原則を守り、核兵器禁止を批准することによって、日本は核攻撃から安全になる。そうすることで広島、長崎の犠牲者の霊を慰めてほしい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S13029484.html 「そだちとすだち」(2017/07/11東京新聞) |