朝鮮半島の緊張 力任せの脅しは危うい(2017/04/17京都新聞)
朝鮮半島情勢の緊張をこれ以上高めてはならない。北朝鮮が新たに弾道ミサイル1発の発射を強行した。直後に爆発して失敗したとみられるが、トランプ米政権が北朝鮮の核・ミサイル開発阻止のため軍事力行使も排除しない構えで圧力を強めているのに対し、屈することなく開発を続ける姿勢を行動で示した形だ。非難すべき危険な挑発行為である。このまま北朝鮮と米国が互いに軍事的威嚇をエスカレートさせれば不測の事態を招き、朝鮮半島や日本にも戦禍が広がる可能性を否定できない。無謀な賭けに踏み込まぬよう双方が自制し、周辺国を含め話し合いによる危機回避へ手を尽くすべきである。・・・北朝鮮は25日に朝鮮人民軍創建記念日を控え、6回目の核実験などさらなる挑発を行う恐れがある。米側は先制攻撃も選択肢にあるとされるが、日韓を射程に収めるミサイルなどを大量に保有する北朝鮮の反撃を封じられると考えるのは非現実的である。軍事衝突は絶対に避けねばならない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/
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諫早分断 融和は政府の責任で(2017/04/17東京新聞)
“ギロチン”と呼ばれた鉄の堤防が諫早湾を分断して二十年。長く複雑な訴訟合戦を経て、海と陸、漁業と農業を隔てる壁は厚みを増すばかり。国策の誤りを認め、和解へ導く責任は政府にある。 二百九十三枚の鋼板が魚湧く宝の海をドミノ倒しのように切り裂き、長さ七キロの潮受け堤防が出現し、諫早湾の三分の一を閉め切った。その模様は“ギロチン”と形容された。ムツゴロウがはい回る国内最大級の干潟が消えて、六百七十二ヘクタールの農地ができた。戦後の食糧難がまだ続く一九五二年に構想されて、世紀をまたいだ二〇〇八年に完了を見た国営諫早湾干拓事業。国策は時代の変化に適応できず、完成だけを目的とする、典型的な“止まらない”巨大公共事業と化した。 政府は米余りの時代の到来だけでなく、干潟の持つ海水の浄化能力も視野に入れてはいなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017041702000130.html?ref=rank
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原発避難いじめ 「心の傷」は見逃さない(2017/04/17東京新聞)
原発事故のために避難した子どもに対するいじめの状況を文部科学省が公表した。把握されたケースは氷山の一角かもしれない。避難を余儀なくされた子どもらを見守り、異変を見逃さずにいたい。調査は、福島原発事故後に福島県の内外に避難した小中高生ら約一万二千人を対象に行われた。二〇一六年度は百二十九件、一五年度以前は七十件の計百九十九件。このうち震災や原発事故に関連したケースは十三件だった。・・・慣れない避難先で不安な生活を送っている子どもが、さらにいじめに遭うのはあまりにも理不尽である。・・・避難者の子どもたちに放射能や賠償金のイメージがついて回るのは、大人が持っている差別や偏見の影響があるだろう。今村雅弘復興相が区域外の自主避難者の避難について「自己責任」と発言した。国策が招いた原発事故なのに、被害者に責任を転嫁するような認識を閣僚が率先して示すようでは、偏見や差別を助長させる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017041702000131.html
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「一番のがんは文化学芸員」 山本地方創生相が発言(2017/04/17東京新聞)
山本幸三地方創生担当相は十六日、大津市のホテルで地方創生に関するセミナーに出席し、外国人観光客らに文化財などの説明、案内が不十分として「一番のがんは文化学芸員。この連中を一掃しないと駄目」などと発言した。学芸員やがん患者らに対して不快感を与えかねない発言。不適切だとして野党側が追及するのは必至だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017041702000119.html
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訪韓のペンス氏、非武装地帯視察 同盟強調で北朝鮮けん制(2017/04/17東京新聞)
【ソウル共同】韓国訪問中のペンス米副大統領は17日、南北の軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)を視察した。ペンス氏は北朝鮮に対応する上で「全ての選択肢を検討している」と述べ、「北朝鮮は同盟国を支える米国の決意を読み誤ってはならない」と話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017041701001383.html
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(声)語りつぐ戦争 「お二人の娘、私たちが殺した」(2017/04/17朝日新聞)無職 鈴木ツキ(宮城県 93)
「フィリピンにて戦死。葬儀に参列を」。終戦の翌年、看護師養成学校時代の同級生の訃報(ふほう)が日本赤十字社から届いた。1943年秋の繰り上げ卒業まで、ともに学んだ仲間。同級生の消息を求めていた私は葬儀に駆けつけた。彼女と戦地で一緒だった同級生5人に会えた。話は壮絶だった。米軍におびえつつ、患者を連れジャングルを逃避行。蛇、トカゲ、木の実と何でも食べた。栄養失調や赤痢で行軍に遅れる者は、クレゾールを注射、命を奪った。彼女もマラリアで衰弱。「歩ける。注射しないで」と懇願され5人で支えたが、ついに軍医が「俺が注射する」。「やらねばならぬのなら自分たちで」と覚悟を決めた。木陰に身を寄せ、「少し休もう」と学生時代のように6人並んで横になり、安心した彼女が眠ると、1人が馬乗り、4人が手足を押さえ、注射したという。「私たちが殺しました」。5人は両親にわびた。泣き伏していたお父さんは顔を上げ「ありがとう。娘は皆さんのおかげで日本に帰れました」と頭を下げた。「歩けぬ娘はそのまま残されたら、命の限り友を、親を呼び続けたでしょう。それは耐えられません」5人が大切に持ち帰った彼女の従軍手帳には、カツ丼、親子丼と食べ物名がずらり。最後は「母さんのけんちん汁うどん」だった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12895211.html
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(声)語りつぐ戦争 妹に薬飲ませ…失った記憶(2017/04/17朝日新聞)無職 村上敏明(京都府 82)
46年の春、旧満州(中国東北部)四平で、中国共産党軍と国民党軍は内戦中だった。父は徴兵されて音信不通。砲火の中、母子5人で暮らした。7月、日本引き揚げが決まり、家に日本人会の男性数人が来た。1歳の妹について「長い旅に耐えられないから殺しなさい」と毒薬を渡された。母が抱き、小学6年の僕がスプーンでのませると死んだ。その後の幾つもの記憶を僕は失った。後年再会した同窓生によると、その日僕は泣きながら毒をのませた様子を話したらしい。心身共に不調だった母が荷車に横たわっていたのは覚えている。弟2人と共に貨物列車に乗せた。引き揚げ船出発地の葫蘆(ころ)島に到着。処方された薬を母はのんでいたがある日、僕は別の粉薬を医師から渡された。僕がのませると、母は泡を吹いて死んでしまった。ぼうぜんとした僕。通夜で弟2人と僕は黙りこんだ。8月、3人で父母のふる里、京都へ。祖母の懐に飛び込んだが、上の弟はすぐに病死した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12895214.html
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福山の新荘さん ベラルーシの子どもに絵本送付 現地からヒロシマの絵届く(2017/04/17ヒロシマ平和メディアセンター)
原爆の被害を伝える日本の絵本を読み、感想を絵で表現したベラルーシの子ども37人の作品が日本に届いた。福山市の新荘裕之さん(55)が2015年9月に同国を旅したことが端緒となった。海の向こうからの思いがけない反響に、絵本の著者たちも喜んでいる。(金崎由美)
新荘さんは1986年のチェルノブイリ原発事故で最も深刻な影響を受けたベラルーシの現状に関心を持ち、首都ミンスク市などを旅行。市立の子ども図書館に事務局を置く交流団体の「日本文化情報センター」も訪ねた。「ヒロシマのことも知ってほしい」と帰国後、ロシア語版がある絵本を入手して送った。 一つは白血病からの回復の願いを折り鶴に託し、12歳で亡くなった佐々木禎子さんにまつわるストーリー「おりづるの旅 さだこの祈りをのせて」(うみのしほ作)。もう一つは東京都稲城市の主婦宇留賀佳代子さん(55)が、母から聞いた呉空襲や広島での入市被爆の体験をつづって自費出版した「ピンク色の雲 おばあちゃんのヒロシマ」。
センターからミンスクの絵画教室に持ち込まれ、7〜15歳が絵筆を握ったという。2月に新荘さんの元に届けられた。「豊かな個性と日本とひと味違う平和観が感じられる」。作品のタイトルも興味深く、虹色のスカートをはいた子を描く8歳女児の作品は「私たちは地球の平和に対する責任がある」。9歳児の原爆投下機の絵は「悲しみを運ぶ飛行機」。きのこ雲の下の人間を細かな線で描いた鉛筆画は「罪なき犠牲」と添えられていた。 実物とカラーコピーを著者に送った。「核兵器を持ち続ける米国とロシアに問い掛けたい」と英語版とロシア語版も作った宇留賀さんは「原爆を知らない子たちの心にも平和への願いは伝わった」と喜ぶ。「稲城 平和を語り継ぐ三世代の会」の代表として毎年8月に平和の集いや展示会を開いており、「今年はこの絵の展示を」と話す。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=71003
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仏大統領選、左派の急先鋒が台風の目に 有力候補脅かす(2017/04/16/CNN)
パリ(CNN) 仏大統領選挙の第1回投票日まであと1週間あまり。ここへ来て急進左派のジャンリュック・メランション候補(65)への支持が伸びている。5月2日の第2回投票に進むことが有力視されてきたのは極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首と独立系候補のエマニュエル・マクロン前経済相だが、その勢いは弱まってきているようだ。メランション氏は前回2012年の大統領選にも立候補しており、出馬自体は既定路線だった。だが支持率の動きはそうではない。選挙戦ではルペン候補とマクロン候補、共和党(中道右派)のフランソワ・フィヨン候補の3人が主役となると見られていたため、メランション氏のここまでの善戦を予想した人はほとんどいなかった。その起爆剤となったのは、テレビ討論会におけるパフォーマンスだろう。機知に富み、くだけた会話のような語り口や、分かりやすい話し方が視聴者に受けた。
http://www.cnn.co.jp/world/35099800.html
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米KFC、抗生剤不使用の鶏肉に切り替えを表明(2017/04/10/CNN)
ニューヨーク(CNNMoney) 米ファストフード大手のKFCは、人体への影響が指摘されている抗生剤を使用した鶏肉について、2018年末までに抗生剤を使わない鶏肉に切り替えると表明した。・・・同団体などは2016年に発表した報告書の中で、非オーガニック系の食肉について「非衛生的な環境に詰め込まれたストレスの高い状況の中で生存させ、成長を促進させる」目的で、抗生剤が使われていると指摘していた。こうした食肉を通じて人体が過剰な抗生剤にさらされれば、抗生剤が効きにくくなり、患者が死亡する確率が高くなる可能性にも言及している。
http://www.cnn.co.jp/special/biodiversity/35099523.html
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公文書の管理 保存期間の見直しが急務(2017/04/16京都新聞)
役所にとって都合の悪い公文書はできるだけ隠したほうがいい。こんな政府の姿勢が見え隠れする公文書の取り扱いが目立っている。
大阪市にある学校法人「森友学園」への国有地払い下げや南スーダン国連平和維持活動(PKO)の派遣部隊の日報問題を巡って、肝心の文書がないとして開示を拒む事態が相次いだ。国民から見れば、あるはずの資料である。それを「廃棄しました」で済ます省庁の公文書に対する考え方が、さらに疑惑を大きくしている。・・・ 国民の財産である国有地を8億円という破格の値引きで民間に売却するには、それなりの理由があるはずだ。価格決定の根拠について、国会で野党の質問が集中したが、今も議論はかみ合わないままになっている。契約から1年もたっていない時点で、関連資料を廃棄することは妥当ではないのではないか。一方、PKOの陸上自衛隊の日報も保存は「1年未満」だった。昨年秋に情報公開請求を受けた際は「廃棄済み」を理由に非開示を決定した。その後、日報が電子情報化されて残っていたことが分かった。日誌には「戦闘」や「攻撃」という言葉が並び、現地の生々しい状況を伝えていた。当時、国会ではPKO派遣の継続や駆け付け警護など新たな任務付与の是非について議論が白熱化していた。本来は規則でPKOの関連文書の保存期間は3年となっている。しかし、日誌は「随時発生し、短期に目的を終えるもの」という例外規定を当てはめて廃棄していた。解釈が身勝手にすぎないか。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/
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(日曜に想う)「平和の扇動者」、古びない 編集委員・福島申二(2017/04/16朝日新聞)
カギ十字ほどではないけれど、ファシズムの時代を想起させるものの一つは鼻の下のチョビひげであろう。ゆえに世界中で、人々はしばしば気にくわない為政者の写真にあのチョビひげを書き加える。するとたちまちある種のイメージをまとうのだから、死してなおヒトラーの残像は恐ろしい。そのヒトラーの絶頂期に、敢然とファシズムに立ち向かったもう一人のチョビひげがいた。喜劇王のチャプリン。ヒトラーを痛烈に笑いとばした名作「独裁者」を作るに至る憂いを、自伝のなかでこう回想している。「戦争の気配がふたたびただよいだした。ナチスが隆々と伸びていた。それにしても、第一次大戦とあの死の苦しみの四年間を、なんと早く忘れたものか」(中野好夫訳)。・・・「独裁者」の制作にはナチスの妨害だけでなく、ドイツを刺激したくない他の方面からも圧力がかかった。不気味な脅迫も相次いだ。しかしニューヨークで上映されると連日の大入りとなる。
80年近くを経た今も心に響いてくるのはラストシーンの名高い演説だ。中野好夫の名訳を抜粋して拝借する。
「わたしたちは、他人の不幸によってではなく、他人の幸福によって、生きたいのです。憎み合ったり、軽蔑し合ったりしたくはありません」
「(地球の)大地は豊沃(ほうよく)で、すべての人間を養うことだってできるのです」
「独裁者というのは、自分だけは自由にするが、人民は奴隷にするのです」
「世界の解放のために戦おうではありませんか―国と国との障壁を毀(こぼ)ち―貪欲(どんよく)や憎悪や非寛容を追放するために」
チャプリン自身が練りに練った渾身(こんしん)の演説を、映画史上最も感動的なせりふという人もいる。一方で、言葉が胸にしみるのは、おびただしい理不尽が今も地上から消えない証しでもあろう。・・・独裁国でなくても、1日を1・25ドル未満で暮らす極度な貧しさに今も世界で8億人があえぐ。小学校へ通えない子は5670万人、5歳までに亡くなる子は年に600万人。政治的にも経済、社会的にも「他人の不幸」は地球上に満ちている。天の采配ひとつで自分がそうであったかもしれないというまなざしを、私たちは持ち得ているだろうか。
戦後になって、チャプリンはユーモアをまじえて自らを「平和の扇動者」と称したそうだ。その作品と人生は、排他と非寛容、貪欲と憎悪にむしばまれてやまないこの世界への絶えざる問題提起でもある。ゆえにいつも新しい。悲しむべきか古びている暇などない。
では、もう一人のチョビひげはすっかり過去に葬られたのだろうか。
NHKスペシャル「新・映像の世紀」がヒトラーが自殺の直前に語ったという言葉を伝えていた。「(ナチズムは私と共に消滅するが)100年後には新たな思想が生まれるだろう。宗教のように新しいナチズムが誕生するだろう」不気味な予言だ。しかし欧米で起きているポピュリズムへの傾斜、喝采を見ると、それを妄言ともいえない空気が時代を包みつつあるかに思われてならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12894040.html
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「共謀罪」審議 不安に思うのは当然だ(2017/04/15東京新聞)
「共謀罪」法案が衆院法務委員会で趣旨説明された。だが、創作者らの団体や人権団体、刑事法学者らのグループから強い反対論が出ている。どれも説得力があり、政府の言い分には納得できない。・・・つまり、どんな団体でも犯罪集団に変質したと認定されうる。しかも、共謀罪に該当する罪は二百七十七もあるのだ。そもそも国連の国際組織犯罪防止条約で、新たに共謀罪を立法したのはノルウェーとブルガリアしかない。葛野尋之一橋大教授や高山佳奈子京大教授ら刑事法学者らは「ほとんどの締約国は条約の目的に沿った形で、自国の法制度に適合する法改正をしている」と指摘している。つまり、既遂を処罰する日本の原則にのっとって条約を締結すべきなのだ。共謀罪を導入すれば法制度が不適合を起こす。日本ペンクラブの会長である作家の浅田次郎氏は「人間には命があっていずれ死ぬが、法律は死なない。子や孫の代にこの法律がどう使われるか。今が大事なときだ」と述べた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017041502000139.html
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シリア化学兵器 不毛な米ロ対立を憂う(2017/04/15京都新聞)
このまま米国とロシアの対立が続くのか。憂慮せざるを得ない。シリアでの化学兵器使用疑惑でアサド政権に全面的な調査受け入れを求める国連安全保障理事会の決議案は、常任理事国ロシアの拒否権発動で否決された。これに先立ちモスクワで開かれた米ロ外相会談も平行線に終わった。アサド政権軍に対する米国の攻撃に、政権を擁護するロシアが強く反発したためだ。・・・ 6年間で30万人超の死者と1100万人の避難民を生み、「今世紀最悪の人道危機」とされるシリア内戦の局面打開は待ったなしだ。米ロが歩み寄り、紛争当事者を和平協議のテーブルに着かせる以外に現実的な解決策はない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/
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「ニュース女子」で東京抗議デモ 訂正と謝罪求め100人参加(2017/04/15琉球新報)
【東京】「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」は15日午後、東京都の新宿駅周辺でデモ行進を繰り広げた。約100人が参加し、東京MXのテレビ番組「ニュース女子」が沖縄の米軍基地建設に反対する市民を「テロリスト」に例えた内容などに対し「沖縄ヘイトだ」などと抗議の声を上げた。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-479240.html
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共謀罪「違憲立法だ」 法学者団体など反対声明(2017/04/14東京新聞)
政府が今国会で創設を目指す「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案について、学術研究団体などが十三日、参院議員会館で記者会見し、「一般市民も処罰対象となる」「違憲立法だ」などとする反対声明を発表した。・・・民科法律部会は、「一般市民の内心が捜査と処罰の対象となり、戦後最悪の治安立法となる」と指摘。歴教協は「治安維持法のように労働組合や市民団体の活動を弾圧するための道具として使われることを危惧(きぐ)する」との懸念を表明した。平民研連は「犯罪行為の実行を処罰する刑法の原則に反し、思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」と問題点を強調した。民科法律部会メンバーの新倉修・青山学院大名誉教授(刑事法)は「権力を持つ側が市民を一網打尽にできる法律を作ろうとしている」などと共謀罪法案を批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041402000113.html
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米、「最強」爆弾を初使用 アフガンのIS掃討(2017/04/14東京新聞)
【ワシントン=後藤孝好】米軍は十三日、アフガニスタンの過激派組織「イスラム国」(IS)に対する空爆で、核兵器以外の通常兵器で最大の破壊力を持つとされる大規模爆風爆弾(MOAB)を投下したと発表した。実戦での使用は初めてで、IS掃討作戦の推進に加え、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮をけん制する狙いもあるとみられる。・・・ <大規模爆風爆弾(MOAB)> 正式名称はGBU43B。欧米メディアによると、爆発の威力は半径千メートル以上とされ、実地試験時には原子爆弾のようなきのこ雲が立ち上がった。重さ約10トン、長さ約9メートル、直径約1メートル。C130輸送機などから投下し、衛星利用測位システム(GPS)で攻撃目標に誘導する。MOABの語呂あわせで「MOTHER OF ALL BOMBS(全ての爆弾の母)」と呼ばれることもある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201704/CK2017041402000250.html
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「先制攻撃の準備」 北朝鮮核実験強行なら 米報道(20107/04/14琉球新報)
【ワシントン高本耕太】米NBCテレビは13日、複数の米情報当局者の話として、北朝鮮が6回目の核実験を強行しようとした場合、米軍が通常兵器による「先制攻撃」を行う準備に入ったと報じた。巡航ミサイル「トマホーク」を発射できる駆逐艦が近海に展開し、米領グアムの基地で重爆撃機も出撃態勢を整えているという。
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-478617.html
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地球外生命の可能性、木星と土星の衛星が有力に NASA(2017/04/14CNN)
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は13日、木星の衛星エウロパと土星の衛星エンケラドスについて、地球外生命が存在できる可能性が特に大きいことを裏付ける新たな証拠が見つかったと発表した。特にエンケラドスは、生命に欠かせない要素がほぼ全てそろっているという。・・・エンケラドスは土星の6番目に大きい衛星で、氷の下に海が存在する。水素はその海と岩盤の間の熱水反応によって発生していると研究チームは推定。その場合、海中で化学物質のメタンが発生している可能性もあるとした。研究者はこうした環境について、「地球の海も、生命に満ちあふれた非常に重要な場所であり、恐らく生命が最初に生まれた場所の1つだった」と指摘。太陽系の中でもエンケラドスは特に、生命が存在できる条件が整っている可能性が高くなったと解説している。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35099802.html?tag=top;topStories
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米軍特殊支援船、那覇軍港に寄港 朝鮮半島情勢に関連か(2017/04/13琉球新報)
米軍事海上輸送軍所属の潜水艦や特殊部隊の支援船「C・チャンピオン」が9日、那覇軍港に寄港し、10日に出港した。6日に韓国・釜山から沖縄に向かった。朝鮮半島情勢を巡り米政府による北朝鮮への軍事力行使が取り沙汰される中、C・チャンピオンの動きは米軍特殊部隊と関連している可能性もある。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-476759.html
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(ひと)ロバート・キャンベルさん 国文学研究資料館長に就任した(2017/04/13朝日新聞)
言葉の四隅に意味がある――。幾重にも意味を帯びる日本語を、そう例える。たとえば「絆」は、自由を妨げる手かせ足かせを意味する「絆(ほだ)し」とも読ませ、心の機微を映し出す。日本文化をいとおしみ、40年余り。・・・米ニューヨーク出身。「ガヤガヤと移民のルーツが交じりあう」下町で育ち、異文化の実相をつかむ力が身についた。15歳の頃、日本の映画や建築と出会った。奥行きの深さに魅了され、江戸から明治の文学を学ぶ。32年前、九州大研究生となり、以来、日本で暮らしてテレビでもおなじみだ。・・・在任中に画像を倍以上に増やし、データベースとして一般にも広める方針だ。「資料は千年以上の精神文化を伝える知恵の養分。生きづらいと感じている人のヒントにもなる。英語圏で育った感覚をいかし、海外にも伝えたい」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12888940.html
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「軍隊のような社風なくして」 高橋まつりさん母、電通役員らに語る(2017/04/13朝日新聞)
広告大手、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労自殺した問題で、母の幸美さん(54)と代理人の川人博弁護士が12日、電通本社で管理職向けの研修会を開いた。山本敏博社長ら役員を含む約100人が参加。幸美さんは「軍隊のような社風をなくして下さい」と訴えた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12888958.html
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(社説)安倍内閣 「1強」が生む問題発言(2017/04/13朝日新聞)
安倍内閣の閣僚がまた、見識を疑われる発言をした。こんどは鶴保庸介沖縄担当相だ。米軍普天間飛行場の辺野古移設計画に反対する沖縄県の動きについて、「ポジショントーク(自身に都合のよい発言)をするような向きも、ないではないかもしれない」と述べた。これは違う。県の反対行動は14年の知事選と衆院選、13年と16年の参院選など、たび重なる選挙結果で裏打ちされた「辺野古移設反対」の民意に基づく。決して口先だけで都合よく語っているわけではない。・・・ 昨年、政府と県の訴訟について「早く片づけてほしいということに尽きる」と語った鶴保氏である。鶴保氏の言葉こそポジショントークではないのか。担当相として寄り添うべき人々を、逆に突き放すような閣僚はもう一人いる。東京電力福島第一原発事故による自主避難者をめぐり、「本人の責任でしょう」などと語った今村雅弘復興相だ。一昨日の国会審議で発言の一部は取り消したが、自主避難者が行政の対応に不服なら「裁判でも何でもやればいい」と言った部分は撤回しなかった。・・・安倍内閣では、首相自身の「もちろん南スーダンは、例えば我々が今いるこの永田町と比べればはるかに危険な場所」とか、稲田防衛相の「記憶に基づいた答弁であって、虚偽の答弁をしたという認識はない」といった詭弁(きべん)が目立つ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12888851.html
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マララさん、カナダで演説 「扉と心を開き続けて」(2017/04/13琉球新報)
【ニューヨーク共同】ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさん(19)が12日、カナダの首都オタワの連邦議会で演説し「世界で最も無防備な子どもたちに向け、カナダは扉と心を開き続けてほしい」と述べ、紛争地からの難民受け入れに積極的なカナダ政府の姿勢を高く評価した。AP通信などが伝えた。マララさんは「隣国もカナダの例に倣ってほしい」と強調。イスラム諸国の一部から入国を制限するトランプ米政権の姿勢に苦言を呈したと受け止められている。
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-477790.html
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儀間比呂志さん死去、沖縄を代表する版画家・絵本作家、94歳(2017/04/13琉球新報)
沖縄でたくましく生きる人々の姿を力強いタッチで刻み続けてきた、沖縄を代表する版画家・絵本作家の儀間比呂志(ぎま・ひろし)さんが11日午前3時15分、肺炎のため大阪府河内長野市の病院で死去した。94歳。沖縄戦や沖縄の風景、女性の姿を大型の版画作品で描いたほか、多数の創作絵本を出した。・・・儀間さんは1923年那覇市生まれ。青年時代を過ごした旧南洋群島のテニアンで版画の手ほどきを受けた。戦後、大阪市立美術研究所で絵を学び、70年から版画に専念し、上野誠に学んだ。「ふなひき太良」(毎日出版文化賞)以来、多くの創作絵本を手掛け、「鉄の子カナヒル」などで多くの賞を受けた。版画集「戦がやってきた」「沖縄戦−朝鮮人軍夫と従軍慰安婦」など、戦争を告発する作品を世に問うてきた。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-477083.html
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「生の芸術」楽しんで 大平特支卒3人、母校に寄贈(2017/04/13琉球新報)
「生(き)の芸術」(アールブリュット)の作家として世界的に注目を集める喜舎場盛也さん(37)=那覇市、狩俣明宏さん(36)=浦添市、上里浩也さん(34)=那覇市=がそれぞれの代表作を母校の大平特別支援学校に12日、寄贈した。3人が所属する若竹福祉会の村田涼子さんは「こだわりを絵や字で表現することで強い力となり、見る人の心を揺さぶる」と語り、後輩たちの活躍を願った。 3人の作品はフランス・パリのアール・ブリュット・ジャポネ展(2010年)をはじめ国内外で展示されている。喜舎場さんの作品は日本美術全集(小学館)にも掲載されており、美術品としての評価は高い。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-477957.html
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秘密のカラ指定 恣意的運用は許されぬ(2017/04/13京都新聞)
政府が2015年末までに指定した特定秘密443件の4割弱にあたる166件で、実際には文書が存在しないことが衆院情報監視審査会の報告書で分かった。暗号など行政文書以外のものしか存在しないケースが91件あったほか、機密情報の入手を見込んで事前指定したケースが15件あった。たとえて言えば、文書を収める「箱」だけあって中身がない「カラ指定」である。これではあらかじめ空箱を作り、情報を際限なく入れて隠すことができてしまう。外交・安全保障上の重要情報であっても、特定秘密への指定は、その対象や期間を国民の「知る権利」に照らして最小限にとどめるのが大原則だ。審査会が「特定秘密保護法の基本理念から外れた運用」と指摘したのは当然である。同法が持つ本質的な危うさの一端があらわれたと言えよう。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20170413_3.html
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(インタビュー)学術と軍事研究 日本学術会議検討委委員長・杉田敦さん(2017/04/13朝日新聞)
日本学術会議が半世紀ぶりに、大学などの軍事研究に否定的な声明を発表した。・・・「大学などの研究機関での軍事的手段による国家の安全保障に関わる研究が、学問の自由や学術の健全な発展と緊張関係にあることを示し、大学や学会に対応を求めた点が大きなポイントです」「重大な問題であるにもかかわらず、軍事研究は行わないとした1950年と67年の声明から半世紀。日本学術会議は、議論を継続せず、考え方を示してこなかったという反省があります。今回の声明は、過去の声明を『継承』しました」
――学術と軍事の緊張関係とはなんでしょうか。
「何よりも学問の自由が脅かされます。学問の発展にとって、自主性、自律性、そして研究成果の公開性が大事です。一般に軍事研究では、それらが保障されません。委員会でも学問の自由が学術の健全な発展につながることに異論はありませんでした」「日本の場合には特に軍部が台頭した1930年代を中心に、憲法学などの学問が弾圧される一方で、戦争遂行のために科学者が動員され、核兵器につながる研究さえしていたわけです。その反省が日本学術会議の原点です」
――「学問の自由」は、なぜ大切なのですか。
「学問の自由は、研究者が個人的な判断だけで何でもやっていいことと誤解されがちですが、それは憲法学などの知見から言っても間違いです。学問が政府などから過度に介入されてはならないという意味であり、国内外に開かれた教育・研究環境を維持する責任が大学にはあります」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12888862.html
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「心のバリアフリー」映画の力で 爆発事故被害者ら活動(2017/04/11朝日新聞)
10年前、突然の事故で歩けなくなった女性がいる。「誰だって『障害者』になり得る。引きこもっている人が、表に出て来られるように」。そんな思いで、仲間たちと映画づくりに乗り出した。目指すのは「心のバリアフリー」だ。池田君江さん(42)は2007年6月、勤めていた東京・渋谷の温泉施設「シエスパ」で爆発事故に遭った。働き始めてわずか1週間後のこと。控室で昼食を食べようとしていたときに、体全体をロッカーにたたきつけられた。3人が死亡した大事故。池田さんは脊髄(せきずい)を損傷し、全身15カ所を骨折した。車いす生活が始まった。・・・13年、NPO法人「ココロのバリアフリー計画」を立ち上げた。障害者が店選びをする判断材料になればと、店の入り口の段差の高さやトイレの幅など集めた情報を1人でネット上にまとめていった(http://www.heartbarrierfree.com/)。徐々に支援者が増え、今では飲食店やネイルサロンなど約1100店舗が加盟する。「障害があっても、行けないところもできないこともない」・・・来年の公開を目指して制作中の映画は、女優を夢見る女性が事故で車いす生活になりながらも、様々な境遇の人たちとの交流を通して将来の目標を見つけ、自分自身の内面にあったバリアにも気付いていくというストーリー。
http://digital.asahi.com/articles/ASK3Y6228K3YUTIL048.html?iref=comtop_latestnews_01
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森友側との交渉記録データ、財務省「復元の可能性も」(2017/04/11朝日新聞)
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、財務省は10日、売却の交渉経緯が書かれた文書の電子データについて、復元できる可能性があることを朝日新聞の取材に対して認めた。実際に復元できるかは専門業者が調べないとわからないというが、真相解明へデータ復元を求める野党側の動きが強まりそうだ。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12885197.html
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(WEBRONZA)教育勅語の暗唱、「戦前」のフェイク(2017/04/11朝日新聞)
学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で、園児たちが声を張り上げて教育勅語を暗唱している映像は、少なからぬ人々に驚きと違和感を与えました。「幼稚園の教育勅語暗唱は戦前でも異様だった」などの中で(3月23、24、30日)、編集者の早川タダノリ氏=写真=は、謄本が全国の小学校に配られた教育勅語が「御真影」と共に「崇拝の対象として神格化」されていく経緯を詳述。その上で、国民学校世代の作家の回想を引用しながら、国民学校4年生になると授業で教育勅語を暗唱させられたとはいえ、「敗戦前であっても、幼稚園児の『教育勅語』暗唱はかなり異様だった」と指摘します。「暴力装置を背景にしたかつての天皇制の神がかりぶり」が日本を覆う中、教育勅語は「謄本の捧げ持ち方」までが厳密に規定されました。そんな戦前の光景と幼稚園の映像を比べた早川氏は、「フェイク」(にせもの)という言葉を使ってこう述べます。「『教育勅語』を崇拝するというカタチだけをマネした、まさしく<「戦前」のフェイク>であるように見える」――。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12885159.html
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(声)「問答無用」はファシズムへの道(2017/04/11朝日新聞)僧侶 鈴木磐(愛知県 75)
5日の「朝日川柳」に載った「閣議決定 問答無用」の句に思わずひざを打ちました。直接には教育勅語を学校教材として使用することを否定しないという閣議決定への批判だと思いますが、安倍政権の本質を突いていると思います。この政権は議論することを極度に嫌っているように見えます。首相も官房長官も「丁寧に説明する」と口癖のように言いますが、実行したことはほとんどない。国会でも会見の場でも、一貫して異論に対して聞く耳を持たない、傍若無人な態度です。その振る舞い自体、暴力だと言わねばなりません。書店で、本の帯に書かれた「戦争・暴力の反対語は、平和ではなく対話です」という言葉に出あいました。議論や対話は面倒なことに違いなく、問答無用の方が能率的かもしれません。でも、その行きつく先はファシズムではないかと危ぶまれます。「一強」と言われる現政権による、私たちの市民的・政治的自由を抑圧するような動きに対して敏感でありたいと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12885165.html?ref=pcviewpage
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(インタビュー)前例なき仏大統領選 パリ政治学院教授、パスカル・ペリノーさん(2017/04/11朝日新聞)
「今年の仏大統領選は、1958年からの仏第5共和制で前例のない選挙です。一つは、大規模テロの影響を受けて非常事態宣言下で実施されること。従来の関心事だった『失業』に代わって『テロ』が最重要テーマに浮上しました。もう一つは、有権者の投票で候補者を事前に決める『予備選』を右派も左派も導入したことです。政治家の意識や大統領候補のあり方が根本的に変わりました」「これまでの政治では、候補者は政党の中から生まれてきました。閣僚や首相を務め、経験を重ねたうえで、大統領を目指していたのです。そのような構造に対する革命を、予備選は起こしました。政党を破壊し、古い形の政治を葬り去りました」・・・「フランスの社会学者ギ・エルメ氏は、民主主義に代わる新たな政治制度の中心として、ポピュリズムとガバナンス(統治)を挙げました。ポピュリズムが人々の声を吸い上げる一方で、実際の政治はエリート官僚中心のガバナンスが担う。そこにかかわるのは一部の意識の高い人だけで、一般市民は無縁です。民衆の代表が政府をつくる時代は終わるのです」・・・「その意味で、米国のトランプ政権に注目しています。今のところ、この政権にはポピュリズムの要素しかうかがえません。でも、その裏で、いくつかのテーマについてはエリートがすべてを牛耳るガバナンスの要素が生まれていないでしょうか。ポピュリズムとガバナンスを備えた政権に変容しないでしょうか」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12885174.html
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エジプト連続テロ 44人死亡 ISが犯行声明(2017/04/10東京新聞)
【カイロ=奥田哲平】エジプト北部タンタとアレクサンドリアにあるキリスト教の一派、コプト教の教会で九日、相次いで爆発があった。少なくとも計四十四人が死亡、百人以上が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)は系列メディア「アマク通信」を通じて「IS戦闘員が二件の攻撃を実行した」と犯行声明を出した。シシ大統領は全土に三カ月間の非常事態宣言を発令した。AFP通信などが伝えた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201704/CK2017041002000071.html
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首都で2日連続自爆、13人死亡=過激派、大統領に反発−ソマリア(2017/04/10時事ドットコム)
【モガディシオAFP=時事】ソマリアの首都モガディシオで9、10の両日、連続で自爆テロが発生し、少なくとも13人が死亡した。国防省近くで9日に起きた自爆テロでは、少なくとも10人が死亡。軍高官は「爆発物を満載した小型バスが民間のバスに衝突して爆発した。軍の車列に突っ込もうとしていたようだ」と語った。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041000784&g=int
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北島角子さん死去、85歳 一人芝居で平和伝え(2017/04/10琉球新報)
沖縄戦や沖縄戦後史を題材に平和の尊さを伝える一人芝居などで活躍してきた女優の北島角子(きたじま・すみこ、本名・町田角子)さんが9日午後7時10分、腎細胞がんのため那覇市の病院で亡くなった。85歳。1931年、本部町生まれ。役者の父・上間昌成さんが巡業していた南洋パラオで戦争を体験した。田井等高校(現名護高)卒業後、父の影響で芝居の道へ。演劇集団「創造」の「人類館」(知念正真作)への出演で従来の沖縄芝居から表現の幅を広げた。79年の「島口説」(謝名元慶福作)から一人芝居に挑み、自らの作品も次々と生み出した。RBCiラジオの長寿番組「民謡で今日拝なびら」のパーソナリティーも63年から2016年まで務めた。01年からはほぼ毎年、佐喜眞美術館で「こどもの日公演」として芝居を上演した。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-475924.html
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ハンガリーで反政権デモ 大学閉鎖方針に7万人抗議(2017/04/10琉球新報)
【ウィーン共同】ハンガリーの首都ブダペストで9日、オルバン政権による中央ヨーロッパ大学の閉鎖方針に抗議するデモがあり、ロイター通信によると約7万人が参加した。2010年にオルバン首相が再選して以来、最大規模のデモという。中央ヨーロッパ大学は、ハンガリー出身の米著名投資家でリベラルな発言で知られる大富豪ジョージ・ソロス氏が共同創設者。右派オルバン氏は、野党が外国資本家の支援を受けているとしてソロス氏を批判しており、ハンガリー議会は4日、同大学閉鎖に向けた教育関連の改正法案を可決した。
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-476092.html
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朝鮮半島近海へ航行中「存在感を強化」(2017/04/10琉球新報)
【ワシントン高本耕太】米海軍は8日、空母「カール・ビンソン」の空母打撃群が、朝鮮半島近海に向け西太平洋上を航行中と発表した。核・ミサイル開発を繰り返す北朝鮮へのけん制が狙いとみられる。米政府当局者はロイター通信に対し、「米軍の存在感を強化する必要がある」と語った。・・・一方、米NBCテレビは、北朝鮮の核開発阻止のため、在韓米軍への核再配備や金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の殺害計画が選択肢として挙がっていると伝えている。6、7両日の米中首脳会談に先駆け、米国家安全保障会議(NSC)がトランプ氏にシナリオを提示したという。
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-476056.html
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