記憶しておきたい新聞記事見出し2014〜2016
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<社説>高速実証炉建設決定 「福島の復興」忘れてないか(2016/12/25琉球新報) 辺野古阻止へ思い発信 島袋さん「子が犠牲に」 韓国TVが取材(2016/12/25琉球新報) 「海の命失われる」 マリンスポーツ「SUP」プロ選手 心の「家」破壊に怒り(2016/12/25琉球新報) 今までは基地問題を巡り「(米軍機が)上を飛んでも1分間ぐらい我慢していれば何とかなるしと、当事者になりそうでなり切れなかった」と振り返る。墜落後は「『明日はわが身』でみんな当事者。生命の危機を感じた」率直に「地元の人だけではなく、パイロットも含めて誰も死なずによかった」と思うが、墜落と回収作業に伴う自然破壊に「海の命が失われる」と強く怒る。・・・ 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立ても危惧する。「海がなくなったらこの島は全てをなくす。海産物だけでなく、例えば観光資源も海から来る。とても大きな教えで、(今回の墜落でその大切さに)気付くきっかけになると思う」。海をよく知り、海で暮らす者として警鐘を鳴らしている。(古堅一樹) 週のはじめに考える ソ連崩壊25年を経て(2016/12/25東京新聞) 〇一年に米中枢同時テロが起きた際には、ブッシュ大統領(当時)にいち早く電話して激励。続くアフガニスタン戦争では、軍の猛反対を押し切って中央アジアへの米軍駐留を認めました。ところが、ブッシュ政権は旧ソ連圏のジョージア(旧グルジア)やウクライナの親欧米政権を支援しました。ロシアにすれば昔の約束はほごにされたうえに、自分の縄張りにも手を突っ込まれた思いでした。一四年にウクライナのヤヌコビッチ親ロシア派政権が倒された政変にも米国は介入。これを機に、ロシアのクリミア併合、ロシア系住民の多い東ウクライナでの軍事紛争へと進むのです。ロシアの行動は力による一方的な現状変更であり、無論容認できません。しかし、米国がロシアの立場に配慮を見せていたら、事態は違っていたでしょう。冷戦時代にソ連封じ込め戦略を提唱した米外交官の故ジョージ・ケナン氏は、東方拡大について「新たな冷戦の始まりになる。悲劇的な誤りだ」と反対でした。プーチン政権はトランプ次期米大統領に期待を寄せています。対ロ強硬派のヒラリー・クリントン氏と違って、「取引」ができそうだと考えるからです。 |
引きこもり支援 湖国発のモデルに期待(2016/12/24京都新聞) 南スーダン陸自部隊の日報が廃棄 PKO記録、事後検証困難(2016/12/24琉球新報) 政府予算案 財政は国の形である(2016/12/24東京新聞) 防衛費5兆円超 「節度」なき膨張を憂う(2016/12/24東京新聞) (声)科学の軍事利用に懸念がある(2016/12/24朝日新聞)中学校講師 中野圭介(東京都 44) 国の安全保障に役立つ技術開発を進めるため、防衛省が公募する「安全保障技術研究推進制度」の来年度予算の概算要求は約110億円という。今年度予算は6億円。約18倍だ。民生技術の軍事利用の試みが飛躍的に強化されようとしている。科学者が戦争に加担した反省から、日本学術会議は軍事研究を禁じてきた。これは世界に誇れる態度だろう。しかし、現在は揺れているようだ。科学研究における「平和原則」を維持しようとする声の一方、科学技術の発展に民生・軍事の区別はないといった反論もある。加えて、大学の運営費交付金の削減による研究費の逼迫(ひっぱく)という事情もある。私には懸念がある。政府と経済界が一体となり、武器の輸出や国際的な共同開発・生産を積極的に進めようとする意図が透けて見える点だ。シリア内戦など、今も世界各地で紛争の犠牲になる人は後を絶たない。そんな中、軍事技術で利益を得ることをどう考えるべきか。平和国家として築き上げた信用を損なわないか。軍事技術の提供者としてテロの標的にされないか。多角的な議論がなされぬまま、安全保障の名目で軍事利用に前のめりの施策が進められていいのか。 |
膨張予算、歯止め遠く 来年度、過去最大97.5兆円案決定(2016/12/23朝日新聞) (耕論)蝶と風と、壁と アーサー・ビナードさん、藤永康政さん、高橋芳朗さん(2016/12/23朝日新聞) モハメド・アリが去り、ボブ・ディランがノーベル賞を受け、ドナルド・トランプは米大統領に。2016年は暮れゆく。ディランの歌が聞こえる。「How does it feel」――どんな気がする? 安倍カラー 暮らしにツケ 17年度予算案 閣議決定(2016/12/23東京新聞) EUの将来、欧州市民半数が楽観 英離脱影響せず(2016/12/23東京新聞) 京都・鴨川のユリカモメ、過去最少269羽 市民団体が調査(2016/12/23京都新聞) 南スーダン情勢 悲劇避ける国際協力を(2016/12/23京都新聞) クリスマス狙ったテロを阻止、オーストラリア警察発表(2016/12/23CNN) <社説>北部訓練場過半返還 「負担軽減」にならない 県民の力で圧政はね返そう(2016/12/23琉球新報) [大弦小弦]キューバ革命の英雄、故チェ・ゲバラが残した有名な…(2016/12/22沖縄タイムス) 原発ダクト腐食 松江市民団体が抗議 再稼働中止求める(2016/12/22ヒロシマ平和メディアセンター) |
2016年ドラマチックな科学ニュースベスト6(2016/12/22ナショナルジオグラフィックス) アインシュタインが存在を予言してから100年。ようやく宇宙の時空のさざ波が観測された。重力波と呼ばれるこのさざ波は、最大級に激しい出来事によって引き起こされる。今回観測された重力波の源は、お互いのまわりを回りあいながら衝突した2つのブラックホールの合体だった。重力波はこのような巨大なエネルギー源から発生するものの、実際に観測できる世界への影響はごくわずかなため、長いこととらえられなかった。 琥珀から恐竜のしっぽを発見/生命が住めるかもしれない「隣の」惑星/古代人の貴重な足跡/巨大な海生ワニ NASAの探査機が木星に到達 (時時刻刻)もんじゅ、総括ないまま 1兆円投入、成果わずか 実証炉の開発見通せず(2016/12/22朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12717456.html (社説)もんじゅ廃炉 失敗認め、現実を見よ(2016/12/22朝日新聞) (声)真珠湾に靖国参拝閣僚も同行を(2016/12/22朝日新聞)出版プロデューサー 稲村哲(東京都 73) 安倍晋三首相が年末に米国ハワイ・オアフ島を訪問し、オバマ大統領とともに真珠湾で犠牲者の慰霊をする。日米開戦のきっかけとなった日本の奇襲攻撃によって、米側の戦艦アリゾナを含む21隻が沈没するなどして米軍人ら約2400人が亡くなった場所だ。現職の首相が、アリゾナ記念館で慰霊をするのは安倍首相が初めて。岸田文雄外相の同行が決まっているが、稲田朋美防衛相の同行も調整中という。私は、高市早苗総務相や丸川珠代五輪担当相も同行し、米国の犠牲者の慰霊をしてほしい。この2人は現職閣僚として、終戦記念日の8月15日に靖国神社を参拝した。先の戦争で日本が侵略した中国や韓国などアジア諸国にとって、とりわけ重い意味を持つ日。当然、強い反発を受けた。参拝の理由は、先の大戦で犠牲となった先人たちの御霊(みたま)に靖国神社で哀悼の意を捧げるというものだった。米国の英霊たちも国のために命を捧げた人たちという点ではまったく同じだ。ならば高市氏と丸川氏は安倍首相に同行し、米国の犠牲者にも哀悼の意を捧げるのが筋ではないだろうか。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12717415.html (声)カジノ、依存症対策のまやかし(2016/12/22朝日新聞)高校教員 稲田智子(長崎県 55) カジノ解禁法が成立した。これほど品のない法律が、まさか本当に成立してしまうとは予想外だった。カジノは実質的に賭博だ。もうかって喜ぶ人が出る半面で、必ず多くの家庭が泣くことになる。亡父は競艇好きで、負けが込むと子どもの貯金まで持ち出した。明らかな賭博依存症で、家族が泣いて懇願してもやめなかった。幼かった私は「競艇場なんて誰か爆破してくれればいいのに」と暗く願った。こんな思いの子どもをこれ以上増やしてはならない。「依存症対策が大事」という意見もあるが、まやかしだと思う。カジノとは、依存症の人がいてこそもうかり、成り立つ反社会的な存在だ。それを推進しようとする人たちが、本当に有効な対策をとるとは思えない。カジノの経済効果がどれほどか分からない。だが、それは不幸になる多数の国民が出ることによるものだ。それが分かっていて国が主導するとは、国家の品格が疑われる。大昔から「賭博は悪」としてきたこの国の価値観を、金さえ得られればいいと、一変させてまで賭博を推進する政治家は、ならず者と変わりない。襟を正して考え直してほしい。 もんじゅ/廃炉 費用3750億円以上 延命重ね、責任うやむや(2016/12/22毎日新聞) 一方、政府はもんじゅに代わる新高速炉計画を18年にまとめる方針だが、なぜもんじゅを早く止められなかったのかについては検証されず責任も追及されないままだ。・・・米国は1951年、高速増殖実験炉「EBR−1」で世界で初めて原子力による発電を実現したものの、55年の炉心溶融事故などで開発スピードが低下。74年のインドの核実験以降、核不拡散路線を強め、94年に高速増殖炉開発を中止した。英国は74年に原型炉を稼働させたが、87年に蒸気発生器の細管破断事故が起きて94年に閉鎖。ドイツも原型炉をほぼ完成させていたが、財政難などの理由で運転しないまま91年に閉鎖され、後に遊園地に生まれ変わった。 もんじゅ廃炉 原発依存にサヨナラを(2016/12/22東京新聞) |