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20182019


<POINT NEWS191>2016/11/18・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶しておきたい新聞記事見出し2014〜2016

sankaku191sankaku
2016/11/18sankaku11/22

 


福島第2、燃料プール冷却止まる 1メートルの津波確認(2016/11/22東京新聞)
東京電力によると、22日午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機(福島県富岡町、楢葉町)で、使用済み核燃料プールの冷却水を循環させる系統が自動停止した。安全を確認した上で午前7時47分に冷却を再開させた。プールには核燃料2544体が保管されているが、水は十分冷却されており、水漏れや放射性物質の漏えいはないとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112201001158.html

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南スーダン派遣の陸自先発隊 情勢不安の現地到着(2016/11/22東京新聞)
【ジュバ=共同】南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加し、新任務の「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」に対応する陸上自衛隊十一次隊の先発隊が二十一日、首都ジュバの空港に到着した。新任務は十次隊から指揮権を引き継ぐ十二月十二日から適用される。ジュバでは七月に政府軍と反政府勢力との間で大規模な戦闘があり、今も治安情勢は不安定だ。国連安全保障理事会が武器禁輸の制裁を議論するなど国際社会は対応に苦慮している。内戦状態が続き、平和を確立する見通しが立たない中で陸自部隊は新任務に臨む。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016112202000121.html

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原発避難いじめ 被害広げた大人たち(2016/11/22東京新聞)
愚かな大人がいかに子どもを追い詰めるか。福島第一原発事故で、福島から横浜に避難した転校生へのいじめの問題は、大人世界のゆがみを映し出した。人の痛みへの想像力が欠けているのだ。「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」今は中学一年の男子生徒が、小学六年だった昨年七月に書いた手記である。非道ないじめを耐え忍びながら、大震災で学んだ命の重みをかみ締めて、生きる道を選んだ。正しい決断だったと思われる社会でありたい。同じ苦境に立たされている子たちの励みになればと願い、公表したという。本来、こうした勇気や思いやりを培うことこそが使命であるはずの教育現場で、まったく倒錯した仕打ちが行われていた。・・・残念ながら、原発事故で、福島には、放射能と賠償金のイメージがつきまとうようになった。心ない大人の偏見や差別意識にもあおられ、いじめの標的にされやすいことは容易に察しがつく。


 学校と教育委員会はそうした特殊事情に配慮し、見守るのが当たり前である。にもかかわらず、いじめを放置した背景には、事なかれ主義と呼ぶべき体質が浮かぶ。生徒の持ち物が隠されても、自己管理の甘さのせいにした。百五十万円もの遊興費が巻き上げられても、警察の領分として取り合わなかった。学校の対応である。不可解なのは、警察を通じて金銭トラブルの実態が伝えられても、学校も、教委も腰を上げなかったことだ。小学生同士のやりとりである。金額の多さから異常事態を疑うのが当然ではないか。調査した第三者委員会は「教育の放棄に等しい」と難じたが、今の教育環境のままでは、子どもにとって有害でさえある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016112202000140.html

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日ロ首脳会談  安倍外交の真価見せよ(2016/11/22京都新聞)
安倍晋三首相は冷や水を浴びせられた気分ではないか。ロシアのプーチン大統領と安倍首相はペルーの首都リマで会談した。北方領土問題で成果を狙う12月のプーチン氏来日に向け、最後の準備の機会だったが、見通しが開けるどころか、視界に暗雲が垂れこめてしまった。・・・プーチン氏は記者団に北方四島は「ロシアの主権がある領土だ」と言い切った。安倍首相も「解決への道筋が見えてはいるが、簡単ではない」と認めた。「手応えを強く感じた」と自信を示した9月のウラジオストクでの会談後と比べ、トーンダウンは明らかだ。・・・国民感情に触れる領土問題の難しさは、常々「領土を守る」と強調している安倍首相にはよく分かっていたはずだ。だからこそ、首相が示した手応えや自信に、国民は大きな期待をかけたのである。安倍政権は2年前、拉致被害者の再調査と引き換えに北朝鮮への経済制裁を緩和し(ストックホルム合意)、結局裏切られる失態を演じた。今回も経済協力を「食い逃げ」される不安は拭えない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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メルケル首相、4選出馬へ 来秋のドイツ総選挙 地元報道(2016/11/21朝日新聞)
ドイツのメルケル首相(62)は20日、党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)の会合で、来年秋の連邦議会選(総選挙)に首相候補として立候補し、4期目を目指す意向を表明した。DPA通信が伝えた。国内で難民受け入れ政策への反発が強まっているが、リベラル派のリーダーとして引き続き、国内外で中心的な役割を担いたい考えとみられる。・・・一方で、強い経済力も背景に、英国の欧州連合(EU)離脱後をにらんで欧州のまとめ役を買って出るなど、国際政治の舞台で指導力を発揮する局面が増えている。米大統領選でのトランプ氏の勝利を受け、「西側リベラルの最後の守り手」(米ニューヨーク・タイムズ紙)とも評される。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12668563.html

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(声)死を覚悟した出陣学徒だった(2016/11/21朝日新聞)無職 尾上寿高(神奈川県 93)

 私は近くの老人介護施設で傾聴ボランティアをしております。三つ年下の施設利用者の方と話をしていて、「学徒出陣」の話題になりました。1943年10月21日、出陣学徒のための壮行会が東京・神宮外苑で行われました。その方はお兄さんを見送るため、観客席におられたのでした。私は大学2年生の出陣学徒。壮行会の前日、同級生と「俺たちは死にに行く」と覚悟を決めました。「お国のために死ね」と教え込まれた時代。迷いはありませんでした。当日は雨。銃をかついでフィールドを行進しました。45年1月、旧満州(中国東北部)に駐留していた関東軍に転属、旧ソ連との国境近くにあった「虎頭要塞(ことうようさい)」の警備につきました。5カ月後「本土防衛」のために帰任し、和歌山や高知に転じました。その頃は本土も米軍機の激しい攻撃にさらされ、対抗できるだけの装備もなく、逃げまどうばかりでした。敗色は日に日に濃くなり、8月15日を迎えました。ンb施設利用者の方が神宮で見送ったお兄さんは戦死されたそうです。共に出征した私の仲間も、多くが命を落としました。若者が皆、死を覚悟して青春を送った時代でした。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12668488.html

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草分けシェルター、女性保護に暗雲 設立30年「女性の家HELP」で争議(2016/11/21朝日新聞)

配偶者や恋人からの暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」などで苦しむ女性を緊急に一時保護する民間シェルターの草分け的存在、「女性の家HELP」(東京)で労働争議が起きている。事業の責任者の雇い止めを機に労働組合が誕生。スタッフも減り、女性の保護に影響が出かねない事態となっている。・・・HELPを運営するのは、公益財団法人「日本キリスト教婦人矯風会」。一夫一婦制の確立や公娼(こうしょう)制度の廃止をめざして1886年に設立され、戦後は売春防止法やDV防止法の制定などに力を注いできた。HELPは、矯風会の創立百周年にあたる1986年、人身取引の被害に遭った外国人女性の保護を主な目的に開所。現在は性暴力やDVの被害者などを幅広く受け入れている。・・・NPO法人、全国女性シェルターネットの近藤恵子理事は「HELPは女性の人権に関わる運動を実践的にリードし、当事者の支援に大きな役割を果たしてきた。今後の支援がどうなるかは、女性たちの命にかかわる問題だ」と心配する。(林美子)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12668535.html

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温暖化対策  米国の離脱、許されぬ(2016/11/21京都新聞)

つい半月前の明るいムードがうそのようだ。世界の温暖化対策の行方を危ぶまざるを得ない。モロッコで開かれた国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)は、対策の新たな枠組み「パリ協定」の実施ルールを2018年に決めることで合意し、閉幕した。ただ会期中、協定からの脱退を唱えるトランプ氏が米大統領選に勝利したことで、先行きに暗雲が広がっている。京都議定書から米国が一方的に離脱した15年前が想起される。議定書の実効性は低下し、いま世界では温暖化の影響とみられる異常気象や災害が相次いでいる。今回の一連の会合でも、海面上昇の危機にある島しょ国から「われわれの生き残りが懸かっている」と米国のリーダーシップを求める切実な声が上がった。当然だろう。温室効果ガスの排出大国として米国がなすべきは、こうした国際社会の要請と信頼に応えることだ。離脱は許されない。・・・協定批准が遅れた日本は、COP22で影が薄かった。福島の原発事故後、石炭火力発電を増やし、温室効果ガスを「30年に13年比で26%減らす」目標の達成は見通せない。50年に向けた長期戦略の作成でも他国に後れを取っている。国際的な発言権を持ち続けるには、長期的な目標と道筋を早く示し、行動を起こさねばならない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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京都・円山公園、風情保全へ条例制定 市、議会に提案へ(2016/11/21京都新聞)
明治時代に開園した円山公園は豊かな緑をたたえつつ、飲食店なども約40施設立地し、市民や観光客に親しまれている。しかし市によると、近年は一部の施設で風情にそぐわない色使いの外観が出現しているという。今後飲食店が老朽化した場合、現行の制度では建て替えが困難な課題がある。市都市公園条例で、敷地内の建物の建築面積の合計は公園全体の4%までと定められているが、同条例ができる前の建物が多く、現状で約10%と超過している。同じ規模で建て替えできない「既存不適格」の状態にある。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161118000162

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仏大統領選予備選、中道右派が決選投票へ サルコジ氏は敗退(2016/11/21CNN)
(CNN) 来年4〜5月に予定される仏大統領選に向け、最大野党・共和党(中道右派)の候補を決める予備選が20日に投開票され、上位2氏の間で27日に決選投票が実施されることになった。予備戦には7人が名乗りを上げていた。開票が4分3以上進んだ時点の得票率は、フィヨン元首相(62)が約44%、ジュペ元首相(71)が約28%。3位はサルコジ前大統領で20%だった。サルコジ氏は敗北宣言の中で、フィヨン氏の支持に回るとの意向を示した。フィヨン氏はサルコジ前政権で首相を務めた人物だ。オランド大統領が率いる社会党の支持率が低迷しているため、大統領選は共和党候補と、右翼・国民戦線(FN)のルペン党首との対決になる可能性が高い。
http://www.cnn.co.jp/world/35092477.html

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社説 震災避難でいじめ 氷山の一角ではないか(2016/11/21ヒロシマ平和メディアセンター)
「ばいきんあつかい」「なんかいも死のうとおもった」。その手記に心が重くなる。福島第1原発事故後の2011年8月に福島県から横浜市へ自主避難し、現在は中学1年の男子生徒が書いた。転校先の小学校で同級生のいじめに遭い、不登校になっていたことが分かった。どんないじめも許されない。だが原発事故被災者への差別と偏見が子どもたちに広がっていたとすれば、さらに重大だ。 ・・・もう一つ大きな問題は今回のいじめが、ある意味で原発事故被災者への大人の見方を映したとも考えられることだ。例えば賠償金の話である。福島から避難してきた人は東京電力のお金で楽々と暮らしている―。いわれなき中傷を周りの誰かが口にしていて、いじめる側の子どもがまねた可能性はないのか。おそらく「氷山の一角」だろう。福島から避難した子どもがいじめに遭うケースは各地で報告されている。日本全体で被災地への関心が薄らぐ一方で放射性物質の影響について正しく理解されず、福島の農林水産物に風評被害が残る。そんな現実と無関係ではないかもしれない。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=66607

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子ども食堂に認知症カフェを=鎌田實(2016/11/20毎日新聞)
認知症の人も、家族も、地域の人も、専門家も、みんなが集まれる認知症カフェ。現在、認知症460万人、予備軍を入れると800万人といわれるなかで、注目されている。新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)でも推進され、全国722市町村に、2253カ所できたという。東京都目黒区にある認知症カフェでは、300円の参加費で、いれたてのコーヒーとお菓子がついて、おしゃべりができる。「300円のデモクラシー」と呼ぶのは、NPO法人Dカフェまちづくりネットワークの竹内弘道さんだ。
http://mainichi.jp/articles/20161120/ddm/013/070/035000c

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英国発、廃棄食材カフェが台頭<2> ネットワークの構築(2016/11/CNN)
(CNN) 2013年に短期の海外旅行から戻ったアダム・スミス氏は、食品廃棄の規模や影響の大きさに次第に苛立ちを覚えるようになった。同年、食品廃棄に関する広範な報告書が発表され、世界で生産される食料全体のおよそ半分にあたる20億トンが廃棄されており、そのために大量の水が消費され、大量の二酸化炭素が放出されている実態が明らかになった。そこでスミス氏は、この状況を改善することを決意し、まず自分の故郷であるリーズに小さなカフェを開くことから始めた。カフェでは、スーパーのごみ箱から回収した農産物を食材として使用し、料金は客が満足度に応じて自由に決められるシステムを採用した。スミス氏のカフェは一躍人気店となり、店の評判は口コミであっという間に広まった。その後、リーズに同様のカフェをさらに数店舗開設し、海外からも問い合わせの電話が来るようになった。「世界中から『自分たちの町にも同様のカフェを開くことは出来ないか』という問い合わせがきた」とスミス氏は振り返る。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35091746.html?tag=top;topStories

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社説/激震トランプ パリ協定 合意ほごは認められぬ(2016/11/20毎日新聞)
すべての国が協力し、地球温暖化対策に取り組むことを掲げるパリ協定の行方に影が差している。米国のトランプ次期大統領が「温暖化はでっち上げ」と公言し、協定からの離脱を表明してきたからだ。しかし、化石燃料の消費による二酸化炭素(CO2)の排出が温暖化を招いていることは、国際社会の共通認識だ。温暖化がもたらす異常気象や自然災害は貧困層を直撃する。それが難民や紛争を生み、テロの温床ともなる。温暖化に「国境の壁」はなく、米国も影響を免れない。・・・トランプ氏は大統領選で、パリ協定からの離脱に加え、途上国の温暖化対策を支援する国連のプログラムへの資金拠出を停止すると訴えていた。オバマ大統領が進めた火力発電所のCO2排出規制策「クリーンパワー計画」も廃止するという。石炭産業などを保護するためだ。

http://mainichi.jp/articles/20161120/ddm/005/070/002000c#csidx988c5400e1c643fa7b166eb883e6edc

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時代の風/差別とは何か=作家・中島京子(2016/11/20毎日新聞)
「私たち」の視点が必要/差別、という言葉は、今日、一般的に知られているようであまり理解されていないのかもしれない。・・・不思議な対応をしたのは、鶴保庸介沖縄・北方担当相だった。国会で野党議員の質問に答えた鶴保氏の言葉を、書き起こしたサイトから拾ってみる。・・・この鶴保氏の答弁は、ほとんどなにを言っているのかわからない。しかし、なるべくご本人の意を汲(く)む形で読むならば、重要なのは、「私は判断できない」「私は個人的に断定はできない」という部分だろう。鶴保氏は「判断」や「断定」が「個人的に」できないらしい。おそらく「差別」という言葉の意味がわかっていないのだろう。「いま現在差別用語とされるもの」が「過去には流布していた事例がある」ことは、鶴保氏も理解しているようだ。しかし、過去にはみんなで無邪気に使っていた言葉がなぜ現在「差別用語」とされ、使ってはいけないとされているのかは、わからないのである。・・・

先日、ユーチューブでミシェル・オバマ大統領夫人の演説を目にした。米国大統領選の最中のことで、しばしば差別的な発言をすることで知られるトランプ氏を批判するものだったが、それは「差別」の本質を非常にわかりやすく教えてくれる内容だった。私が汲み取った範囲内で解説するとこういうことになる。自分と違う立場や環境にいる人と触れ合う機会の少ない人は往々にして、人々を「我々(us)」と「やつら(them)」に分けてしまう。「やつら」を知らず、「やつら」が見えなければ、「やつら」を人間扱いしないことが容易になる。軽蔑するようにもなる。でも本当は、「彼ら(they)は私たち(us)」なのだ。差別とは、本来対等で同じ価値を持つ(equalである)私たちが、私たち自身を「usとthem」に分けてしまうことなのだ。

http://mainichi.jp/articles/20161120/ddm/002/070/052000c

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脱原発 浜松駅前で毎金曜訴え200回(2016年11月18日中日新聞)
虎ひげさん 「負の思い」歌い続ける/JR浜松駅北口で毎週金曜日に市民が脱原発を訴える「さよなら原発の夕べ」が十八日、二百回を迎える。脱原発ソングを歌う呼び掛け人のギタリスト「虎ひげ」こと太田明伸さん(53)=浜松市南区=は、「原発は故郷を奪う。それを知った以上、表現しないわけにはいかない」と、原発がなくなるその日まで歌い続ける思いだ。

 ♪優しい同情の涙も五年は一昔、えぐられた胸を隠して生きてゆく−。夕暮れの浜松駅に響く歌声。足を止める人は少ないが、その存在感は無視できない。・・・ 原発に興味を持ち始めたのは福島第一原発事故後の二〇一一年八月。放射性物質による汚染への懸念から被災地の松を使った京都市の「五山の送り火」が中止された騒動に、「被災者は傷ついているのに失礼だ」と頭にきた。だが、勉強をしてみると、放射線が危険で、どれだけ子どもを持つ親に不安を与えているかが分かった。その後は地域の脱原発の勉強会に参加。福島県の被災者たちに話を聴くたび、原発政策の理不尽さや、世間の無関心さへの怒りが頭の中で音楽になった。これまでに十数曲、作詞作曲した。

 脱原発ソングを路上ライブで初めて披露したのは一二年の春ごろ。当初は単独ライブを続けていたが、一三年一月ごろ、ふと、「仲間が多い方が訴えが届きやすいのでは」と思った。会員制交流サイト(SNS)で呼びかけると、主婦や教師、会社員などが反応し、金曜アクションとして行動を取ることになった。声を張り上げても、行き交う人の反応は薄く、視線も冷たい。脱原発ソングに熱中することに、趣向が合わないバンドの仲間とは疎遠になり、関西の電力会社で働く親戚とも気まずくなった。失ったものも大きい。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20161118/CK2016111802000095.html

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心評論「沖縄差別暴言」/甘い処分は許されない(47ニュース) 
共同通信編集委員 石山永一郎/今回の「土人」「シナ人」との暴言は、米軍基地問題を巡る沖縄の反対運動をあざけり、沖縄の人々をののしる言葉として近年、ネット上で頻繁に見かけるようになっていた。街頭でのヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返してきた者たちが在日外国人を侮蔑する言葉ともつながっている。6月に施行されたヘイトスピーチ対策法に罰則はないが、国や自治体に差別解消の取り組みを求めている。警察もその努力に加わるべき組織の一つであり、身内の差別発言に甘い対応は許されない。大阪府知事の擁護発言など言語道断だ。・・・21世紀を迎えたころから、観光ブームや沖縄出身の芸能人の活躍で「沖縄差別はほぼ消えた」と本土で暮らす沖縄出身者さえ感慨深く語っていた時期もあった。だが、基地負担を巡る構造的差別を沖縄が暴き、抵抗運動を強めるとともに皮肉にも封じた悪夢がよみがえった感がある。・・・衝突の現場と出身地が遠い者や少数民族を治安部隊として組織し、抵抗運動を弾圧する手法は、古くは英国支配のインドや旧ビルマ、天安門事件の時の中国などで使われてきた。植民地支配維持や民主化運動弾圧・分断の常とう手段でもある。これが沖縄でも行われている。さまざまな意味で、差別発言の根は深い。
http://www.47news.jp/47topics/opinion/2016/11/282999.html

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トランプ人事、本音じわり イスラム敵視・不法移民排除・「水責め」肯定 主要3ポスト指名(2016/11/20朝日新聞)
 米国のトランプ次期政権の地金が見えてきた。18日に発表した主要3ポストで、反イスラム主義や水責め拷問を肯定するような強硬派の人材を起用した。現実的路線や議会との融和を演出しつつ、自身がこだわる政策では譲らないという思いが透けて見える。・・・トランプ政権で首席戦略官・上級顧問に就くスティーブン・バノン氏は18日、情報サイトのインタビューで「闇は良いことだ。(映画の悪役)ダース・ベイダーも悪魔も。それが力だ。我々が何者で何をやっているか見えないことが、我々を有利にしてくれる」と語った。(ワシントン=佐藤武嗣)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12667305.html

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(日曜に想う)良き敗者こそ民主主義の妙味 編集委員・曽我豪(2016/11/20朝日新聞)
最近、「イソップ寓話(ぐうわ)集」(中務哲郎訳 岩波文庫)が面白くてたまらない。政治的な寓話として読むと、狼(おおかみ)や狐(きつね)や蛇らそれぞれに、現実の政治家たちのあの顔この顔が浮かんでくる。今なら第1部26の「水を打つ漁師」だろう。――漁師が川で漁をしていた。両岸に差し渡して網を張り、ひもにくくりつけた石で水を打つ。不意をつかれて逃げる魚が網にかかる寸法。近所の住民が「川を濁し澄み切った水を飲めなくするものだ」と文句を言うと、漁師は答えて「しかしこうやって川をかきまぜないと、俺さまが飢え死にせにゃならん」。これは「煽動(せんどう)政治家」の話だという。やたらと危機をあおり、仮想敵をたたいて結果、民主主義という川を濁す。目先の勝敗だけにとらわれて醜聞合戦を繰り広げ、ネット上には根拠も不明な中傷情報が垂れ流しにされる。己の生き残りのためなら、国が分断されようとお構いなしということか。

世界がざわついている。日本も劇場型政治を幾度も経験したからあまり大きなことを言えた義理ではないかもしれないが、最近の水を飲めなくする政治はひどい。本来、選挙や投票は最終的にある判断についてみなで納得するためにあるはずだ。それなのに、熱狂と興奮が去った後の祭りで後悔の念が噴出する始末だ。・・・政治には一振りで万民を幸せにする魔法の杖などない。100点でなく、よくて60点か70点のよりましな妥協点を求めて中庸の道を探るものだ。大いなる期待をあおればあおるほど、失望は巨大化する。日本でも豊洲市場問題を抱え込んだ小池百合子東京都知事は今や、その曲がり角に直面しつつあるのではないか。・・・良き敗者(グッドルーザー)がいてこそ、政治は立ち直る再生能力を持つ。目には目を。そんな勝利にだけとらわれたやり方は、長い目で見れば、民主主義のシステムそのものを焼き尽くす悲劇しか残さないだろう。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12667236.html

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(社説)原発事故賠償 事業者の責任はどこへ(2016/11/20朝日新聞)
何十年も前からある設備だが、事故を起こした時の賠償への備えをきちんとしていなかった。必要な資金を確保するため、今から、昔の客にも負担を求める――。原発について、経済産業省がそんな案を有識者会議に示した。経営の常識から外れたつけ回しであり、事業者の責任をあいまいにすることにもなる。撤回するべきだ。・・・経産省の説明はこうだ。「原発事故の賠償費は本来、日本で原発が動き始めた60年代から確保しておくべきだった。だから、過去にこのコストが含まれない安い電気を使った人に負担を求めるのが適当だ」背景には、福島事故の賠償費がすでに想定を超えて6兆円ほどに達し、今後も膨らむとの見通しがある。とはいえ、「過去分」を持ち出すのなら、まず大手各社が原発を動かして積み上げてきたもうけをはき出させるのが筋だ。必要な備えを半世紀間も怠った責任を問わないままで、新たな負担に納得する人がいるだろうか。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12667168.html

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(声)働く人は体の声に耳すまして(2016/11/20朝日新聞)無職 和泉まさ江(神奈川県 52)

 52歳女性、独身、無職となった。少し前まで正職員として頑張って働いていたのに。理由は単純明快。頑張って働いて体を壊した。3年間、仕事を休ませてもらって闘病したが、フルタイム勤務が可能なほどには病気も体調も回復せず、退職にいたった。持病があり残業は免除されていたが、その分を挽回(ばんかい)せねばとお茶を飲む時間も昼食の時間も惜しんでデスクにかじりついて働いた。体調不良の予兆はあった。けれども「まだ大丈夫」とやり過ごしていた。しかし体は正直。気がついたら箸が持てなくなっていた。もちろんパソコン作業はできない。働く人へ伝えたい。自分の体が発する声に耳をすまして働いてください。決して無理をしないでください。「そんなこと言ってたらクビになる」と言う方へ。そう思って私も頑張って働いて、失職してしまった。皮肉なものだ。これからの私の人生、どうなるのか。どうしたいのか。私でも出来ること、私にしか出来ないことを模索しながら生きている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12667172.html

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南スーダン派遣隊出発 駆け付け警護に対応(2016/11/20東京新聞)
南スーダン国連平和維持活動(PKO)で、安全保障関連法に基づき可能になった「駆け付け警護」などの新任務に対応する陸上自衛隊11次隊の先発隊が20日、地元の青森空港を、羽田空港に向けて出発した。成田から同日中に出国する予定。武装集団に襲われた邦人らを、武器を持って助けに行く駆け付け警護は、15日の閣議で任務付与を決定。これまで武器使用は正当防衛などに限られていたが、任務遂行目的の警告射撃も解禁した。自衛隊の海外派遣は大きな転換点を向かえ、戦闘に巻き込まれるリスクの増加が懸念される。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112001001242.html

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大女優メリル・ストリープ 名?歌姫に 映画「マダム・フローレンス!夢見るふたり」(2016/11/20東京新聞)
今年の東京国際映画祭の開幕作品「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(スティーヴン・フリアーズ監督)が12月1日に公開される。主演はアカデミー賞ノミネート19回、受賞3回の大女優メリル・ストリープ(67)。米音楽の殿堂カーネギーホールを満員にした実在の音痴の歌姫を演じた。「同じ状況でも私なら公演はしません。カーネギーへの尊敬の念が邪魔をしてね」。穏やかな笑みをたたえて話す。 (鈴木学)物語の舞台は、1944年のニューヨーク。ストリープが演じるのは、音楽を愛し、歌手を夢見ながらも自らの音痴に気付いていない資産家女性のフローレンス。そんな妻を愛する夫を「ノッティングヒルの恋人」などの“ロマンチックコメディーの帝王”ヒュー・グラントが演じる。あらすじだけ読めば、金持ちの道楽が過ぎた単なる“イタい”女性だが、それがスクリーンではとてもチャーミングに見える。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2016111702000190.html

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米軍2基地から有害物質 河川や海に114件 02〜16年、日本側に未通報(2016/11/20沖縄タイムス)
【ジョン・ミッチェル特約通信員】米軍キャンプ・シュワブで2002年から16年の間に少なくとも43件、7011リットルの流出事故があったことが、本紙が情報公開請求で入手した米軍の内部文書で分かった。キャンプ・ハンセンでは04年から16年の間に71件、5千リットル以上が流出。計114件、1万2千リットル以上の事故はいずれも日本側に通報されていなかった。ずさんな処理も続々と判明した。・・・キャンプ・ハンセンで発生した流出事故71件のうち、少なくとも6件は基地外への影響があったが、日本側への通報は1件もしなかった。不十分な管理が事故につながっていた。10年8月、硫酸1リットルが容器を焦がして漏れた。11年12月には、次亜塩素酸カルシウムの漂白剤7キロが米軍とオーストラリア軍の合同演習から送り返されたコンテナで見つかった。うち2キロが化学反応を起こし、開けた軍人は皮膚や目の炎症を訴えたという。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71940

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社説[憲法審査会再開]改憲を急ぐ理由がない(2016/11/20沖縄タイムス)
戦後憲法の平和主義によって敗戦国日本は国際社会から受け入れられ、国内的には「個」を大事にする社会を曲がりなりにも実現した。現行憲法が国民の間に定着していることは、改憲に熱心な自民党も認めている。改憲を急ぐ理由が見当たらない。・・・安倍晋三首相は、歴代の総理の中でもとりわけ改憲に熱心で、「任期中に実現したい」という意向を明らかにしてきた。だが、その進め方は策略的な印象が強い。当初は、改正手続きを定めた96条の改正を主張した。裏口入学だと各方面から批判を浴びるとこれを引っ込め、緊急事態条項を前面に掲げるようになった。さらに最近では、参院選の「合区」を憲法改正によって解消するという考えが急浮上している。ほんとうは何を変えたいのか。本音を隠しているのか、とにかく変えたいのか。民進党は「安保法を放置しての改憲論議は絶対許されない」(白真勲氏)と述べ、安保法制の議論を優先すべきだと主張する。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71944

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社説[駆け付け警護]政府は責任もてるのか(2016/11/20沖縄タイムス)
 政府は15日の閣議で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣する陸上自衛隊に、「駆け付け警護」の任務を付与することを決めた。昨年9月に成立した安全保障関連法で定められた新たな任務である。・・・ 憲法9条は交戦権を明確に否定している。だが、武装集団は9条を考慮して襲ってくるわけではない。憲法9条を前提にした「想定」と、南スーダンの厳しい「現実」には大きな裂け目があり、「想定」が突発的な「現実」に飲み込まれるおそれがある。国民的合意が得られず、理由もはっきりしないまま、隊員を危険な新任務に就かせるのには賛成できない。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71309

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自閉症のサルを世界初確認(2016/11/20京都新聞)
人間と同じ遺伝子に変異/自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)などの研究チームが自閉スペクトラム症の特徴を持つニホンザルを確認したことが19日、分かった。遺伝子操作をされていない動物での報告例はなく、世界で初めての確認とみられる。人間の発症者で見つかった遺伝子変異もあった。自閉スペクトラム症は自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害の総称で、対人関係が苦手、特定の行動を繰り返すという特徴がある。詳しい原因は分かっておらず、ヒトの近縁であるサルの症例を詳しく調べることで、発症メカニズムの解明につながると期待される。成果は米科学誌電子版に発表された。
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20161119000030

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フェアフォンの開発者にドイツ環境賞(あきこ / 2016年11月20日みどりの1kWh)
先日、ドイツ環境賞が3人に授与されたというニュースが耳に入ってきた。受賞者の一人がフェアフォンの発明者だというニュースを聞いて、このサイトに書かれた記事を思い出した。それは、2013年12月15日に掲載した「スマートフォンは過去、これからはフェアフォン」という記事だ。この記事は、アフリカの内戦地域で採掘される“血で汚れた”鉱石や、中国での過酷な労働条件のもとで生産されるスマートフォンに対して、「粋な、賢いスマートフォンを望むユーザーの大半は不正な生産環境について関心がない。キャンペーンによって消費者の興味を引くことができるかもしれない。彼らはひどい状況について一時は憤慨するだろう。しかしこの怒りは間もなく消えてしまう。自分たちでフェアな携帯を作ってみたらどうか。今までの製品よりも人間らしい環境で携帯電話を生産する方法はある。このような製品が購入できると知れば、消費者は考え直すのではないか。

そして大手メーカーも改善を試みるのではないか」と考えたオランダの工業デザイナー、バス・ファン・アーベル氏が開発したフェアフォンについて書いている。・・・ヴュルツブルグで行われた授賞式でガウク大統領は、「行動を起こすことを要請されているのは政治だけではない。気候保護、つまり私たちの環境全体の保護は、私たち一人一人の消費行動の問題でもあるからだ。資源にこだわるフェアフォンの生産のためにどれだけの努力が必要であるのか、ドイツの約4400万人にのぼるスマートフォン利用者が携帯の購入を決めるときにどれほど自覚しているだろうか。これは私自身も含めてのことである。あらゆる局面で環境保護を考えることは、面倒なことであり、時には気持ちが重くなることもある」と述べた。大統領は最後に「いろいろな問題に立ち向かう用意があることが、環境保護に向けて成果を上げる決定的な原動力になる。私たちが将来を楽観的に見ても良いことを受賞者たちの業績が示している。地球の持つ豊かさを知ると同時に、それにも限界があることを知る行動を私たちが身に着けることができる希望が与えられた」と述べ、受賞者をたたえた。

http://midori1kwh.de/2016/11/20/8657

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英国人の目で見たドイツ(こちゃん / 2016年11月13日みどりの1kWh)
外国人にとり大変おもしろい展示がベルリンで行われている。ドイツについての展示で、構想を考え出したのは英国人、正確にはロンドンにある大英博物館の前館長ネイル・マックグレゴア氏だ。この展示、実は2014年に大英博物館で催され、それまで英国人の知らなかったドイツを紹介したと大好評を博した。英国では、第二次世界大戦の直後から長い間ずっとナチの戦争映画などがテレビで延々と放映され続けてきたので、「ドイツ人は嫌なヤツだ」というイメージが国中に広まっていた。それが、この展示と、そしてこれと並行して放送され、約400万人もの人たちが聞いたというBBCのドイツ関連の連続番組で大きく変わったという。それを今回、ベルリンの文化的展示会を主催しているマルティン・グロピウス・バウがベルリンの中心部にある彼らの立派な会場に招待したのだ。

どうしてこの展示がおもしろいかというと、それは、ドイツ人ではなく、外国人である英国人が、英国人の目でドイツを見て、ドイツでは当たり前だと思われていることや、ドイツ人がほとんど疑問を投げかけないこと、あるいは外国人にとって理解しにくいことにも触れながら、ドイツを紹介しているからだ。従って、展示のタイトルも「英国人の見たドイツ: ある国の記憶 」となっており、日本人が見ても、ドイツで行われる普通の展示とは一味異なり、興味深いのだ。・・・ドイツという国は英国人にとって不思議なようだ。「ドイツとは一つの国というより、一つのアイディアだ」と壁に書かれた説明の文章にある。すでに神聖ローマ帝国(ドイツ)の時代から、国境線は度々移動しており、以前にはドイツだったのに途中でドイツから抜けた地域や街、または逆にドイツに加わった地域が多くある。古くは北イタリアの一部や現在はフランスの一部であるアルザス・ロレーン地域、スイスのバーゼルやチェコのプラハなどの街が以前はドイツの一部だった。1806年に神聖ローマ帝国が崩壊した後にはオーストリアが別の国になった。1871年にドイツ帝国が誕生し、近代的なドイツという国の国境が定まった後にも、ドイツは二度の世界大戦を通して、現在はポーランドやロシアの一部になっている地域を失っている。マックグレゴア氏は、この変化する国境線がドイツがより積極的に欧州共同体を受け入れる前提になっていると説く。

http://midori1kwh.de/2016/11/13/8650

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「トランプ氏、科学尊重を」 温暖化を否定する発言などに苦言 米サイエンス誌が論説(2016/11/19朝日新聞)
米科学誌サイエンスは、トランプ次期米大統領に対し、「大統領になったら科学を尊重してほしい」とする論説を17日付の電子版に掲載した。地球温暖化を「でっちあげ」と言ったり、ワクチンの効果を疑問視したりするなど物議を醸す発言を繰り返してきたトランプ氏に、科学界を代表して苦言を呈している。論説は、サイエンス誌を発行する「米科学振興協会」(AAAS)のラッシュ・ホルト会長の署名。トランプ氏の選挙中の発言によって、「政治思想的な主張を通すため、事実をしめ出す傾向に拍車がかかった」などと批判。研究で裏付けられた事実を覆すことはできないとして、「大統領になったら、事実に基づいてほしい」と注文を付けた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12665359.html

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「女性活躍」掲げるが… 日本、男女格差111位 賃金・政治進出に遅れ(2016/11/19朝日新聞)
 世界経済フォーラム(WEF)が先月発表した各国の男女格差(ジェンダーギャップ)についての報告書で、日本は今年、144カ国中111位だった。昨年から大きく後退。・・・今回、日本の順位が特に後退したのは「男女の所得格差」。推計方法の変更もあり、75位から100位に。厚生労働省によると、働く女性の56・3%が非正規雇用。男女間賃金格差は男性のフルタイム労働者の賃金を100とした場合、女性は72・2で、こうした点が響いたとみられる。・・・管理職の女性比率も低い。従業員100人以上の企業の管理職(課長級以上)に占める女性の割合は8・7%(2015年)。産業別では医療・福祉が44・6%、教育・学習支援業が23・0%なのに、建設業1・6%、製造業3・3%など偏りが大きい。 政治の世界でも遅れが目立つ。女性国会議員の割合▽女性閣僚の割合▽過去50年間の女性国家元首の在任年数の3項目で、日本の得点は100点満点中10・3点。103位だった。女性国会議員は衆院で44人(9・3%)、参院で50人(20・7%)。地方議会も昨年末時点で12・4%にとどまる。人口の半数は女性なのに、議会は圧倒的な男性社会だ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12665419.html

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最大数十億円に拡大へ 防衛省、大学などへの研究費(2016/11/19朝日新聞)
防衛省が来年度から、大学や国の研究機関を対象に、1件あたり5年間で最大数十億円を支給する大型の研究費制度を計画している。18日開かれた日本学術会議の「安全保障と学術に関する検討委」で明らかにした。科学技術の研究費制度の予算として過去最大級の規模で、多施設にわたる研究者のとりこみを狙う。・・・参考人として呼ばれた名古屋大の池内了名誉教授は「一度防衛省の資金を得ると、その資金がないと研究の継続ができなくなる状況が生まれる。知らぬうちに軍事協力の役割を果たすことが当たり前になり、健全な研究の意識を失っていく」と批判した。(嘉幡久敬)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12665420.html

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(声)丸腰になって米国から「独立」を(2016/11/19朝日新聞)無職 望月正人(静岡県 54)

 米国のトランプ次期大統領は米軍駐留費を巡る日本の負担増を要求し、受け入れられなければ米軍の撤退をほのめかしてきた。それが彼の真意ならば、日本が米国から「独立」し、日本国憲法第9条を実質化するチャンスではないか。「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という憲法前文、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とした9条にのっとり、「丸腰」になることを国際社会に表明してはどうだろう。思えば、かつて社会党が「非武装中立」を提唱した。その後、社会党は大きく政策転換した。現在は、9条があるにもかかわらず、日本の主要政党で非武装中立を明確に掲げる党はない。だから、「丸腰」論は国を守るという観点から無責任と指摘されるだろう。でも、リスクを取らずして核兵器のない世界を先導することなど、できるわけがない。丸腰になるリスクと武装して他国を刺激するリスクに、それほど差はないのではないかと私は思う。「丸腰」になることを国際社会に表明するという考えは、本当に非現実的なのか。世に問いたい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12665321.html

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古代エジプトの船の墓場を発掘、壁に120隻の絵(2016.11.10ナショナルジオグラフィックス)
 ナイル川西岸に位置する古代エジプトの聖地アビドスで、黄金の砂の下から、日干しれんがで造られた船の墓場が姿を現し、その内壁に数多くの船の絵が刻まれているのが発見された。紀元前1840年頃のものだと考えられている。の構造物が最初に発見されたのは、1901年から02年にかけての冬だった。英国の考古学者アーサー・ウェイゴールが半円筒形の天井と内壁の上部を発掘した。船をモチーフにした装飾が初めて発見されたのも、そのときだ。しかし、発掘団が天井の中心部分の下にある砂を取り除こうとしたところ、天井が崩壊し、発掘を断念することになった。・・・しっくいで丁寧に白く塗られた壁には、120隻以上の船が描かれていた。三日月形の輪郭だけという単純な船もあれば、マストや帆、漕ぎ手まで描かれた精巧な船もあり、どれ一つとして同じものはない。ほとんどは密集して描かれ、重なり合っているものも多い。当初、ウェグナー氏のチームは、この構造物が造られた目的がわからなかった。「とても不思議でした。墓だと思っていましたから」とウェグナー氏は話す。しかし、発見した手がかりから、王の葬儀に使われた大型の木造船を埋めるために造られた可能性があることがわかってきた。これはエジプト最古の王朝までさかのぼる伝統とも一致する。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110900424/

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