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20182019


<POINT NEWS190>2016/11/11・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶しておきたい新聞記事見出し2014〜2016

sankaku190sankaku
2016/11/11sankaku11/18

 


不登校対策法案 漂う差別的なまなざし(2016/11/18東京新聞)

 不登校の子どもの学びの保障はもちろん、大切だ。では、なぜ不登校に陥るのか。学校の側に問題はないのか。根源によくよく目を凝らしたい。子どもだけの責任に帰すかのような法律では危うい。文部科学省のまとめでは、昨年度に年間三十日以上休んだ不登校の小中学生は十二万六千人。うち七万二千人、全体の57%は九十日以上休んでいた。授業があるのは年間二百日ほどだから、事態の深刻さが分かる。・・・学校に通っている子と切り離して対策を練ることに、どれほどの意味があるのか。かえって、社会の分断や亀裂に通じないか心配だ。不登校の子を受け入れてきたフリースクールの中には、学校外の学びが公認され、公教育参入へ向けた一歩になると評価する声もある。もっとも、教育行政の単なる下請けになって、自由が失われては元も子もない。不登校やいじめ、暴力の現状をみれば、横並び圧力や競争主義を強める学校のあり方を省みる姿勢こそが、本当は求められている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111802000136.html

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「9条改憲」明言は自民だけ 改憲派、与党内も主張に隔たり(2016/11/18東京新聞)

衆院憲法審査会は十七日、約一年五カ月ぶりに実質的な審議を行った。十六日の参院憲法審と合わせ、改憲に前向きな勢力が改憲発議可能な議席を確保した両院で、本格的に憲法論議が動きだした。二日間の審議で自民党議員は、自衛隊の存在を憲法に位置づけるよう訴えたが、九条改憲に明確に言及した政党はほかの改憲勢力にもなく、特に公明党との主張の違いが鮮明になった。 ・・・自民党は憲法審の再開に当たり、議論を円滑に進めるため「平和主義を損なう」と野党から批判される改憲草案を、事実上封印。この二日間も、草案に盛り込まれた「国防軍」創設などに言及した議員はいなかったが、九条改憲自体は改憲を目指す項目から排除しない姿勢を鮮明にした。しかし、公明党や、野党で改憲に前向きな日本維新の会、日本のこころを大切にする党は九条改憲に具体的に言及しなかった。会派としては参院の無所属クラブがほかに言及しただけ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016111802000123.html

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「石炭依存」の日本に化石賞(2016/11/18京都新聞)

パリ協定に矛盾と環境保護団体/【マラケシュ(モロッコ)共同】世界の環境保護団体で組織する「気候行動ネットワーク」は17日、地球温暖化対策の前進を妨げている国に贈る「化石賞」に日本を選んだ。温暖化対策の新枠組み「パリ協定」を批准しながら、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出の多い石炭に依存し、石炭火力発電技術を海外輸出する矛盾した行動が理由。
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20161118000042

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普天間爆音判決  なぜ飛行停止できない(2016/11/18京都新聞)

沖縄住民の犠牲を黙認するようなものだ。普天間爆音訴訟の判決で、那覇地裁沖縄支部は住民への損害賠償を国に命じたものの、爆音をもたらす米軍機の飛行停止は認めなかった。これでは爆音による住民の苦痛をなくすことにはならない。政治的な解決が見通せないなか、住民救済に向け踏み込んだ司法判断がほしかった。残念である。普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)周辺に暮らす原告住民約3400人が求めているのは、静穏な普通の生活だ。車のクラクション音を間近に聞くような爆音にさらされているのに、司法はどれだけ深刻な現状をくみ取ったか。・・・ 日米安保の重要性は言うまでもないが、住民に苦痛を強いる構造を続けていいはずがない。判決後に原告団は「永遠に被害を甘受せよというに等しい判決」「なぜ国民の権利のとりでとなる司法が、解決する努力を続けないのか」と訴えた。重く受け止めなければいけない。差別発言が問題のトランプ次期米大統領だが、沖縄からは注視されている。米軍基地について日米両政府の従来の考えを持ち合わせておらず、根本から議論し直すかもしれないからだ。その際にも、耳を傾けるべきは基地に苦しめられている住民たちの声である。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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温暖化で農民1億人が貧困(2016/11/18京都新聞)

国連機関、支援呼び掛け/【マラケシュ(モロッコ)共同】地球温暖化による干ばつの増加などで、発展途上国の小規模農家を中心に、極度の貧困に陥る人が2030年までに1億2千万人増えるとの報告書を、国連食糧農業機関(FAO)が18日までにまとめた。特にサハラ砂漠以南のアフリカと南・東南アジアが深刻。FAOは農業生産が不安定になって「世界の食料安全保障にも影響する」と指摘。農業による温室効果ガス排出の抑制や、農家の対応能力を高めるための支援策を各国に呼び掛けた。
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20161118000020

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廃炉・賠償、国民の負担増 原発費用さらに8.3兆円、経産省議論(2016/11/18朝日新聞)

 東京電力福島第一原発の事故などで新たに発生する廃炉や賠償費を賄うため、「追加請求書」が広く国民に回ってきそうだ。経済産業省の会議が、電気代に含まれる送電線の使用料に上乗せする案を議論している。どういうお金を、だれに負ってもらおうとしているのか。・・・東電はこれまで、福島事故の廃炉に2兆円、賠償や除染に9兆円かかるとしてきた。上限なく賠償などにあたることにはなっているが、従来の業界の備えが不十分だったため、費用は東電に加えて全国から電気代の一部として集めたり、東電の利益の一部を充てたりする仕組みができた。だが、廃炉作業や賠償が進み、それでは足りないことが見えてきた。経産省の内部資料によると、いまの段階で廃炉費で4兆円、賠償費で3兆円が追加で必要になりそうだ。・・・

■<視点>利用者にツケ、尽きぬ疑問

 また国民が、原発の追加負担を支払うことになりそうだ。それも、決め方や中身が見えにくい「託送料金」の制度を通じてだという。経産省は、この手法を安易に使おうとしていないだろうか。そもそも5年前の福島第一原発事故後、賠償費を賄うために北海道や九州を含めた利用者の日々の電気代に負担金が上乗せされた。一般家庭で月々60円前後を払っているとの試算もある。これすら多くは認識していないかもしれない。今回、廃炉費の増大などでまた追加負担が必要だとして有識者会議での議論が進められている。しかし、その額はきちんと明示されていない。経産省は託送料金への上乗せこそ正しい手法だとするが、後にもっと費用が膨らんだら、自動的に上積みされないか。疑問は尽きない。国や大手電力は、原発普及期からずっと「発電コストは圧倒的に安い」と言い続けてきた。だが、福島事故は隠れた巨大コストを現実にしている。それを、いまになって利用者にツケ回しさせてほしいと頼んでいると言える。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12663508.html

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トランプ流、政治に通用? 当初穏やか→対立すると態度急変(2016/11/18朝日新聞)
「不動産王」の名声を確立したのは、1988年のニューヨークの「プラザホテル」買収だ。マンハッタンを象徴する高級ホテルに狙いを定めると、所有者の代理人を呼びつけ、総額4億ドル(当時約500億円)の取引を一気にまとめた。その代理人トーマス・バラック氏は「即断即決。彼は何が何でも欲しかった」と朝日新聞に語った。自伝でトランプ氏は「ねらいを高く定め、求めるものを手に入れるまで、押して押して押しまくる」と述べている。苦境でも決して退かずに戦うのも特徴だ。90年代に34億ドルもの借金で、銀行や債権者に追い詰められた。トランプ氏は債権者と直談判し、返済条件を緩めてもらうことを勝ち取った。当時、交渉に立ち会った銀行員のロバート・マクスウィーン氏は、電話では低姿勢だったトランプ氏が受話器を置くと、笑顔で「俺のやりとりはどうだった?」と話したのを覚えている。「トランプ氏はしぶとく、したたかだった。劣勢でも反転の方策を見いだした」と振り返る。トランプ氏が手がけた開発事業の地域住民だったパット・フリードマン氏は、二面性を見た。当初は穏やかなやりとりだったが、地元と利害対立が起きると態度が急変したという。「自分の利益に合わないとみるや、計画見直しを求めた私たち一部の住民を敵視しだした。彼との交渉は難しいものだった」と回顧する。87年に出版されたトランプ氏の著書「ジ・アート・オブ・ザ・ディール」(邦題「トランプ自伝」)の共著者トニー・シュウォルツ氏は今年7月、米雑誌の記事で、「虚像を描いたことを後悔し続けた」と告白。「うそをつくことが平気」「大衆の注目を浴びたいという欲望だけで動いている」などと語った。その後、トランプ氏から電話で「お前は裏切り者だ」などと激しくののしられたという。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12663517.html?ref=pcviewpage

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(社説)憲法審査会 まず立憲主義を語れ(2016/11/18朝日新聞)
衆参両院で憲法審査会の実質審議が再開した。きのうの衆院の審議で、自民党は憲法改正の論点として、環境権、統治機構改革、緊急事態条項、参院選の合区解消、自衛隊の認知などを列挙し、「国民の憲法改正への合意形成をめざす」と意欲をみせた。・・・ただ、首相の憲法をめぐる過去の発言には、首をひねる内容のものがいくつもある。たとえば14年2月の衆院予算委員会では、立憲主義について「(憲法は)国家権力をしばるものだという考え方はある」としながらも、「かつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であり、いま憲法というのは、日本という国のかたち、理想と未来を語るものではないか」と述べたのだ。憲法は権力を制限し、国民の自由と基本的人権を保障するもの――。それが近代立憲主義の考え方であり、現行憲法はこれを基本理念としている。首相がもし立憲主義は時代遅れという考え方を憲法改正の出発点に置いているなら、その改憲に与(くみ)することはできない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12663475.html

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(声)君たちに原発を残したくない(2016/11/18朝日新聞)主婦 太田澄子(福島県 61)

 「地球環境のため原発やはり必要」(11日)を読んだ。北海道に住む中学生の君は、5年8カ月前の東日本大震災をどのように体験したのだろうか。私は東京に住んでいたが、首都圏も大混乱だった。今は縁あって福島県に住んでいる。東京電力福島第一原発から50キロ以上離れているが、人々にはなお不安な気持ちがある。そして、「あの時」の自分の行動が正しかったか、特に幼い子どもを持つ親たちは悩んでいる。福島県では、今も8万人以上が故郷に帰れないでいる。私は、あの事故のことだけで原発に反対しているのではない。原発から出る使用済み核燃料の問題が全く解決されていないことも理由だ。福島県の原発がある地域は過疎地で、これといった産業がなかったから立地先として選ばれた。今後、使用済み核燃料の行き場が見つからなければ、広大な北海道に処分場ができる可能性もゼロではない。どうかもっと原発について勉強して、その危険性を知って欲しい。私は君たちの世代に原発を残したくない。原子力に頼らずとも、地球環境を守ることは必ずできると信じている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12663481.html

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『潮流』 ガリレオの問い掛け(2016年11月17日ヒロシマ平和メディアセンター)

ヒロシマ平和メディアセンター編集部長・宮崎智三

地動説を唱えて教会に断罪されたガリレオ・ガリレイをモチーフにしたブレヒトの戯曲に、こんな一節がある。「科学の目的は無限の英知への扉を開くことではなく、無限の誤謬(ごびゅう)に一つの終止符を打ってゆくことだ」確かに誤った考えを不断に正していく作業こそ、科学だといえそうだ。天動説から地動説への転換を考えると、うなずける。では、放射線による健康影響はどうだろう。やはり「誤り」をずっと修正し続けてきたのではないか。一例がことし発生30年を迎えた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故である。「子どもの甲状腺がんが増えている」。現地からの報告に専門家ほど懐疑的だった。「広島と長崎の被爆者の経験から見ると考えにくい」などと。

振り返れば、被爆者に関する誤った知識は原爆投下1カ月後には流されていた。「死ぬべき者は死に、原爆放射能のため苦しんでいる者は皆無だ」。マンハッタン計画に関わった米軍人の言葉である。被害を矮小(わいしょう)化する思惑さえ感じてしまう。実際は、放射線は生き残った被爆者を苦しめ続けた。10年ほどして発生のピークが来る白血病や、数十年もしてリスクが上昇するがんなどだ。ただ、そんな広島と長崎の知見でも、わずかしか放射線を浴びていない場合の健康リスクはよく分かっていない。それを追った3月からの連載「グレーゾーン 低線量被曝(ひばく)の影響」が今月上旬で終わった。解明への課題はまだ多く、今後もフォローする必要性をあらためて感じている。ガリレオ自身が著書「天文対話」につづった言葉を思い出す。どうして君は他人の報告を信じるばかりで自分の目で観察したり見たりしなかったのですか―。科学者だけではない。歴史を記録し、現場を歩いて真実を掘り起こすべき私たちにも向けられた問い掛けとして、かみしめたい。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=66478

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国境に分断され「王国」を宣言した先住少数民族(2016.11.16ナショナルジオグラフィックス)
 係争中のふたつの国に、国境線をまたぐように存在する“王国”がある。そこで暮らすのはセトゥ人。エストニア南東部とロシア北西部の間に挟まれた、セトマーと呼ばれる地域に生きる。わずか数千人からなる先住少数民族だ。セトゥ人は何世紀にもわたり、独自の伝統を頑なに守ってきた。たとえば古代から伝わる彼らの多声歌唱は2009年、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。・・・一方で彼らは、独特の文化が現代社会の影響で失われるのを防ぐために、自分たちの王家を立ち上げるなど、まったく新しい慣習を生み出している。現在、最大の懸案事項は、セトゥ人を分断するロシアとエストニアの国境線だ。かつてはこの国境線に明確な隔てはなく、あいまいにされていた。また20世紀には、国境線は幾度となく引き直された。二度の世界大戦、ソビエト連邦の盛衰、欧州連合成立などのさまざまな動きがあったためだ。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/111500434/

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両陛下、満蒙引き揚げ者らと懇談(2016/11/17京都新聞)
「語り継ぐことが大事」私的な旅行として長野県に滞在している天皇、皇后両陛下は、阿智村にある満蒙開拓平和記念館を見学し、同館で語り部活動を行う80〜90代の引き揚げ者らと懇談された。天皇陛下は「こういう歴史があったということを、経験のない人にしっかり伝えることはとても大事なことだと思います」と励ました。懇談したのは、飯田市の無職桜井こうさん(92)、豊丘村の無職久保田諫さん(86)、飯田市の農業湯沢政一さん(86)の3人。天皇陛下は、終戦後に満州で現地住民の襲撃を受け、集団自決を図ったが生き残ったという久保田さんに「戦後も随分大変だったでしょう」といたわりの声を掛けた。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161117000066

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政活費、前払い9割超 使い切り助長の恐れ 148議会調査(2016/11/17朝日新聞)
地方議員の調査研究などに使われる政務活動費(政活費)の支給方法について朝日新聞が全国主要148議会にアンケートしたところ、約95%にあたる140議会で議員や会派に一定額を事前に渡す「前払い方式」で支給していることが分かった。前払いは予算を使い切ろうとして不正につながりかねないと指摘されるが、「後払い方式」導入に向けた動きは鈍い。・・・朝日新聞は全国の都道府県、県庁所在市、政令指定市、中核市、東京23区の計148議会の事務局に政活費の支給方法などについて先月下旬にアンケートし、さらに補足取材した。その結果、9割超の140議会が議員や会派に一定額を前払いしていた。1人あたりの支給額が月60万円と最多の東京都のほか、北海道、神奈川県、大阪府、愛知県、福岡県など支給額が高い議会は月ごとに前払いで支給していた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12661748.html

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鶴保氏発言  沖縄担当相の資質欠く(2016/11/17京都新聞)

鶴保庸介沖縄北方担当相が問題発言を重ねている。沖縄県の米軍北部訓練場の工事反対派を大阪府警機動隊員が「土人」となじった暴言を巡り、鶴保氏は「差別だと断じることは到底できない」などと繰り返し、沖縄や野党から批判が強まっている。この暴言を直ちに差別と判断できないとは沖縄を所管する閣僚としての資質を疑わざるを得ない。沖縄への配慮を欠き、許し難い。・・・ところが鶴保氏は8日の参院内閣委員会で人権問題に当たるかどうかを「第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険だ」と発言。「現在は差別用語とされるものも、過去に流布していた例はたくさんある」と強調した。改めて説明を求められた10日の同委理事懇談会でも同様の持論を繰り返し、謝罪や発言撤回はしなかった。鶴保氏の発言に民進党の蓮舫代表は「担当相がこんな考え方で沖縄と向き合うことができるのか」と厳しく批判。共産党なども辞任を求めている。与党である公明党の井上義久幹事長でさえ苦言を呈した。当然と言えよう。任命権者である安倍晋三首相の責任は重い。・・・環太平洋連携協定(TPP)承認案を巡る山本有二農相の再三の国会軽視発言も目に余った。さらに度重なる鶴保氏の問題発言を黙認し続けるのは、「安倍1強」のおごり以外の何物でもない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161117_3.html

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南スーダンで「PKO帰れ」デモも(2016/11/17web東奥)
「駆け付け警護」など新任務が付与された陸上自衛隊の国連平和維持活動(PKO)に参加する第9師団第5普通科連隊(青森市)を主力とする部隊の派遣を間近に控えた南スーダンの情勢について、同国で支援活動を続けているNGO(非政府組織)日本国際ボランティアセンター・スーダン現地代表の今井高樹さん(53)は16日までの東奥日報紙の取材に、「郊外では不安定な治安情勢は続いており、PKO撤退を求めるデモもある」と説明。政府軍、反政府勢力のいずれにも属さない武装グループも存在しており、状況を見極める難しさを指摘した。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20161117019782.asp

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ディランさん「先約ある」 来月ノーベル賞授賞式を欠席(2016/11/17東京新聞)

【ロンドン=小嶋麻友美】スウェーデン・アカデミーは十六日、ノーベル文学賞の受賞者に決まった米シンガー・ソングライターのボブ・ディランさん(75)がスウェーデンのストックホルムで十二月十日に開かれる授賞式を欠席すると明らかにした。ディランさんから手紙が届いたという。アカデミーによると、ディランさんは授賞式に出席できない理由を「先約があるため」と説明。アカデミー側は「ディラン氏は授賞は大変光栄で、できれば直接受け取りたかったと強調した」と発表している。健康上の理由などで授賞式を欠席した例は過去にもあり、アカデミーは「それでも賞は彼らのものであり、ディラン氏のものだ」と指摘し、ディランさんが後日、記念講演を行うことに期待をにじませた。ノーベル財団の規定では、受賞者は式典前か、式典後六カ月以内に業績に関連した記念講演をする義務がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016111702000254.html

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普天間爆音訴訟、国に賠償命令 24億円超、「被害漫然と放置」(2016/11/17東京新聞)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)周辺の住民ら約3400人が米軍機の騒音で健康を害したとして、騒音差し止めや約100億円の損害賠償などを国に求めた第2次普天間爆音訴訟の判決で、那覇地裁沖縄支部(藤倉徹也裁判長)は17日、「違法な被害が漫然と放置されている」として、住民ら3395人に対して約24億5800万円を賠償するよう国に命じた。飛行禁止に当たる騒音差し止めなどの請求はいずれも退けた。住民側は飛行差し止めが認められなかった点を不服として控訴する方針。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016111701000817.html

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美浜3号機の運転延長認可(2016/11/16共同通信)

老朽原発2例目、原則骨抜き/原子力規制委員会は16日、定例会合を開き、運転開始から40年を迎える関西電力美浜原発3号機(福井県)の運転延長を認可した。老朽原発の運転延長は関電高浜1、2号機(同)に続き2例目。東京電力福島第1原発事故を教訓に原発の運転期間を「原則40年」と定めたルールは骨抜きにされ、運転延長が定着しつつある。関電は今後、約1650億円を投じて、全長約千キロの電気ケーブルを防火シートで包んだり、重大事故時の拠点となる「緊急時対策所」を設置したりする安全対策工事を行う予定。完了は2020年春ごろとしており、再稼働はそれ以降になる見通し。
http://this.kiji.is/171440674960637960?c=39546741839462401

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<社説>国頭住民虐殺 さらなる証言の発掘を(2016/11/17琉球新報)
戦後71年が経過しても、沖縄戦の傷跡は今もなお人々の心に刻まれ、癒えることがない。国頭村制100周年を記念して発刊された村史「くんじゃん−国頭村近現代のあゆみ」で、日本軍による住民虐殺の新事実が明らかになった。大宜味村渡野喜屋(現在の白浜地区)で約30人が犠牲となった事件をはじめ、住民をスパイ視した日本兵による住民虐殺の記録は県内各地に残されている。しかし国頭村での住民虐殺は研究者ですら「これまで聞いたことがない」(安仁屋政昭沖国大名誉教授)という。国頭村での日本兵による住民虐殺は、従来の村史や県史などに一部抽象的な記述があったという。新村史は目撃者の証言から具体的な場所や状況を記録した。これまで語ることのなかった証言者らに、忌まわしい記憶をたどってもらうのはつらい作業であっただろう。それだけに、戦争体験者が残してくれた貴重な証言を次の世代がしっかりと継承しなくてはならない。・・・県内にはまだ多くの事実が埋もれている可能性がある。2017年発刊予定の新沖縄県史「沖縄戦」編纂(へんさん)に当たり、さらなる証言の発掘が必要となろう。戦争体験者が高齢化し、記憶の継承は重要な課題だ。未来を築くためにも歴史と向き合い、発掘する努力が現在の世代に求められている。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-395586.html

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「静かな夜を返して」原告は住民3400人余 14年続く普天間爆音訴訟の経緯(2016/11/17沖縄タイムス)
17日に那覇地裁沖縄支部で判決のあった「第2次普天間基地爆音訴訟」は、米軍普天間飛行場のある宜野湾市や近隣の北中城村、浦添市の住民3400人余が同飛行場からの夜間・早朝などの騒音差し止めと損害賠償を国に求めた訴訟です。普天間飛行場は、市街地のど真ん中に位置し、「世界一危険」といわれています。日米両政府は、1996年に海兵隊の基地である普天間を5〜7年以内に全面返還することで合意しながらも、沖縄県内に移設するという条件が大きな壁となって、当初の計画は漂流しています。・・・訴訟は終わりましたが、「静かな日々を取り戻そう」と1次で違法な騒音と認められても改善されない現状が続き、住民3400人余が再び国の責任を問うたのが「第2次普天間基地爆音訴訟」です。原告数は1次訴訟の約8倍に上りました。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71523

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<社説>「駆け付け警護」付与 国のカタチ破壊する暴挙 自衛隊撤退を検討すべきだ(2016年11月16日琉球新報)
憲法9条が禁じる海外での武力行使につながる恐れがあり、平和国家日本の国のカタチを破壊する暴挙だ。自衛隊員が危険にさらされるのみならず人命を奪う事態もあり得る。断じて認められない。政府は南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣する陸上自衛隊に対し、武器を使って国連職員らを助ける「駆け付け警護」の付与を閣議決定した。現地の反政府勢力のトップは「和平合意は崩壊した」と明言している。PKO参加5原則の一つ、「紛争当事者間の停戦合意」を満たしているとは到底言えない。政府は5原則に反する自衛隊の撤退こそ検討すべきだ。・・・南スーダンでは政府軍が最大民族ディンカ、反政府勢力が有力民族ヌエルをそれぞれ中心とした内戦が2013年12月から続いている。これまでに数万人が死亡したとされ、国連によると、約260万人が家を追われた。今年7月にもジュバで大規模な戦闘があり、270人以上が死亡している。・・・安倍政権は駆け付け警護付与を突破口にして「戦争ができる国」への転換を狙っていることは間違いない。最終的には憲法9条を改正し、自衛隊が世界のどこでも武力行使を全面的に行えるようにする可能性がある。衆参両院で改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を占めてもいる。憲法9条は風前のともしびである。そう言わざるを得ない状況にあることを、国民全体で強く認識する必要がある。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-394907.html

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政権要職に右派参謀役 トランプ氏、首席戦略官にバノン氏 「首席補佐官と対等」(2016/11/15朝日新聞)
トランプ氏は当面の政権運営には、党主流派の協力が不可欠と判断し、プリーバス氏を党との橋渡し役として首席補佐官に起用した。一方、トランプ氏は「反エスタブリッシュメント(既得権層)」を掲げて勝利。首席戦略官・上級顧問に就くバノン氏は、トランプ氏の主張に近く、右派のネットのニュースサイト幹部で既存政治やメディアを批判。国家主義的、人種差別的な発言で物議を醸すことが多い人物でもある。党政策担当のジョン・ウィーバー氏は自身のツイッターで「人種差別主義者で、独裁的極右の人物が大統領執務室に入る。警戒しなければならない」と危機感をあらわにした。こうした党主流派の懸念をよそに、トランプ氏があえてバノン氏を起用したのは、主流派を牽制(けんせい)すると同時に、独自色を打ちだす狙いがある。ただ、対照的な2人をホワイトハウスの要職につけたことで、政権の方針や党との関係をめぐり、内部対立の火種を抱えることになりそうだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12657950.html

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既存メディア、問われる役割 トランプ氏という「怪物」を生み出し、その本人に「既得権層」と敵視された(2016/11/15朝日新聞)
トランプ大統領という「怪物」を生み出したのはメディアだった。過激な発言をひっきりなしに取り上げたあげく、その本人に「最も腐敗した既得権層」と敵視され、切り捨てられた。ソーシャルメディアに押し上げられた人気を読み切れず、新聞など伝統的なメディアへの信頼度は地に落ちた。米大統領選が終わった今、メディアの役割が改めて問われている。・・・ワシントン・ポスト紙のメディア担当、マーガレット・サリバン氏は10月のコラムで、ザッカー氏についてトランプ氏を躍進させた1人だと指摘。「テレビ局の幹部が視聴率と利益を目指すのは当然だ。しかし、ジャーナリズムは違うのではないか」と批判した。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12657889.html

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(WEBRONZA)侮蔑語が世界的に広がっている(2016/11/15朝日新聞)
沖縄のヘリパッド建設現場付近で大阪府警の機動隊員が「土人」「シナ人」と発言し、処分されました。「土人、シナ人……復活する差別語・侮蔑語」(8日)の中で、大阪大学名誉教授の三島憲一さん=写真=は「最近の現象で驚くべきこと」を3点指摘しています。まず「侮蔑表現が、いまやなんのためらいもなく使われている」点。次に、安保法制反対の集会やデモに「中国からの工作員」が潜入しているとのデマを信じる人がいる点。最後は「公的には封印されていた」語彙(ごい)の世界的な広がりです。「PC」(ポリティカル・コレクトネス)という言葉があります。社会の偏見や差別を防ぐ目的で中立的な表現を使うことですが、こうした手法を嫌悪する人々が大勢いるのはトランプ氏が次期米大統領に選ばれた点からも見てとれるでしょう。危機になると第三者に責任を押しつける心理が働く限り、この傾向は続くと三島氏はみます。上層の人々が下層の人々を侮蔑する限り、高級官僚が「パンピー」(一般の人)を上から目線で見下ろす限り……。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12657774.html

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(THE HUFFINGTON POST)トランプ氏当選、早くから予言(2016/11/15朝日新聞)
 多くの報道機関や専門家が予測を外した今回の米大統領選。しかし、映画監督のマイケル・ムーア氏=写真=は、早くからトランプ氏の勝利を予言していた。・・・驚くのは、この段階で的確にトランプ氏の勝因を言い当てていたことだ。「ラストベルト」と呼ばれる疲弊した工業地帯の動向が焦点になることや、民主党の予備選で若者に人気だったバーニー・サンダース氏の支持者が意気消沈するだろうなどと予想。過小評価するのは「脳がトラウマから自分を守ろうとする働き」だと警告した。コメント欄には「本当に凄(すご)い分析力」「現実になってしまいました」という声が並ぶ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12657775.html

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(声)選手ファースト、理解できぬ(2016/11/15朝日新聞)会社役員 吹田恭子(京都府 68)

 東京五輪・パラリンピックの競技会場について、競技団体やアスリートから発言が相次いでいる。残念ながら彼らには納税者、震災被災者、生活困難者が見えていないようだ。莫大(ばくだい)な借金、破綻(はたん)しようかという年金制度を尻目に、自ら「アスリートファースト(選手第一)」と言える彼らの神経が理解できない。競技後のインタビューで口にする「応援してくださったみなさんに感謝します」という言葉は、単に学習させられた決まり文句なのだ。本心からならば、何倍にも膨れ上がる開催費用について「国民、都民の税金を使っていただいて申し訳ない」という一言があるべきだ。ささやかに暮らし、納税している私たちのことなど念頭にない。競技団体に至っては、巨額の建設費などに群がる企業との癒着も想像してしまう。すばらしい競技場でなければ結果が出せない人は真のアスリートではない。どんな条件でも死力を尽くす覚悟なしにあれこれ言う人たちに税金は使ってほしくない。負の遺産が増えるばかりだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12657778.html

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日印原子力協定 被爆国への信頼なくす(2016/11/15東京新聞)
政府がインドとの原子力協定に署名した。核兵器を持ちながら核拡散防止条約(NPT)に加盟しないインドに原発輸出の道を開いたのは、核不拡散の理念に逆行する行為ではないか。協定では、インドが核実験をした場合は協力を中止すると確認したが、間接的な表現にとどまり、しかも協定本文ではなく別文書に記載された。使用済みの核燃料の再処理は平和利用に限定すると定めたが、国際原子力機関(IAEA)の査察対象は民生用だけで、軍事転用の有無を完全に証明するのは難しい。・・・被爆者や脱原発団体は協定に抗議し、広島、長崎両市長も懸念する談話を発表した。国際社会が被爆国・日本に対して寄せる共感や信頼は、徐々に失われてしまうだろう。人口約十三億人、経済成長を続けるインドは、深刻な電力不足の解消と、温室効果ガス削減を迫られ、原発増設に積極的だ。日本側には、福島第一原発の事故後、海外に活路を求めたい経済界の意向があった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111502000134.html

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「土人」発言擁護 沖縄相の資格を疑う(2016/11/15東京新聞)
沖縄での警察による「土人」発言について、鶴保庸介沖縄北方担当相が八日の国会で「差別だと断じることは到底できない」と発言した。人権感覚に疑問符が付き、担当相の適格性も疑われる。沖縄県の米軍北部訓練場へのヘリコプター離着陸帯建設に抗議する住民たちに先月中旬、大阪府警の機動隊員が「土人が」と、別の隊員は「黙れコラ、シナ人」と発言した。撮影された動画はインターネット上でたちまち拡散した。・・・「土人」とは「未開・非文明」という意味を含んだ差別用語である。これは常識である。沖縄から抗議の声が上がったのも、当然である。府警がこの二人を戒告の懲戒処分としたのも当然である。菅義偉官房長官は「不適切な発言で大変残念だ。許すまじきことだ」と述べ、金田勝年法相も国会で「土人」という言葉が差別用語に当たるとの認識を示していた。こういう経緯をたどりながら、鶴保氏は国会の場で「差別だと断じることは到底できない」と発言したのである。・・・「土人」発言について、明治政府の「琉球処分」から受け継がれた差別意識の表れだととらえる人もいよう。そこに戦後の米国占領と復帰後も続く日米両政府の傲慢(ごうまん)さを感じる人もいよう。それでも差別ではないと言うつもりなのか。本来、沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、県民を敵視するかのような発言を繰り返す。もはや失格である。閣僚としても失格であるし、首相の任命責任も問われねばならない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111502000133.html

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トランプ・ショック、ドイツの反応(じゅん / 2016年11月13日みどりの1kWh)
大方の予想に反し、民主党のヒラリー・クリントン候補ではなく、トランプ氏の勝利が確定した中部ヨーロッパ標準時間の水曜日の朝、ドイツの政界には衝撃と当惑が支配していた。ドナルド・トランプ氏はドイツ系アメリカ人であるが、現役のドイツの政治家の中で、これまでトランプ氏とコンタクトをとっていた政治家は皆無だった。「アメリカ・ファースト」を最大の目標に掲げるトランプ氏は、選挙戦中からNATOの見直し、同盟国に軍事費の応分の負担を求めると主張していたが、ドイツの国防相フォン・デア・ライエン氏は、当日朝のテレビで「トランプ氏が実際にどういう安全保障政策をとるのか、ドイツ、ヨーロッパとの関係を具体的にどうしようというのか、全くわかっていない。これまでコンタクトはなく、連絡しようにも電話番号も知らない」と告白する始末だった。・・・トランプ氏が何を本当に望んでいるのか、それを知る人は誰もいない。もしかしたら彼は単に大統領になりたかっただけなのかもしれない。いかに自分が素晴らしい男か、映画「ハイ・ヌーン」の中のゲーリー・クーパーように、たった一人ですべてを敵に回して闘うところをみんなに見せたかったのかもしれない。選挙の予備選ではまずブッシュ王朝を押しのけ、フィナーレではクリントン王朝とその支援者オバマ大統領夫妻を打ち負かした。この成功は悪魔のような喜びを彼にもたらしたように見える。「自分自身を信じるものは奇跡を呼び起こす」、この古くからのアメリカ人の夢をトランプ氏は蘇らせた。だが、今トランプ氏は、彼が何を望んでいるか、何ができるかを、実際に示さなければならない。

http://midori1kwh.de/2016/11/13/8664

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ニュージーランド地震で2人死亡 南島で道路寸断、家屋倒壊(2016/11/14東京新聞)
 【シドニー共同】ニュージーランド南島で14日未明(日本時間13日夜)に起きたマグニチュード(M)7・8の地震で、同国のキー首相は首都ウェリントンで14日朝に記者会見し、少なくとも2人が死亡したと明らかにした。負傷者も出ているが人数は不明で、政府は被害の把握を急いでいる。USGSによると、南島の北部で14日午後も、余震とみられるM6・5の地震があった。在ニュージーランド日本大使館などによると、同日午前の段階で日本人の被害は確認されていない。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016111401000947.html

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ブルガリア、野党勝利へ(2016/11/14京都新聞)

大統領選、首相は辞任表明【ウィーン共同】ブルガリアで13日、大統領選の決選投票が実施され、出口調査によると、ロシア寄りの野党で左派の社会党候補、ラデフ前空軍司令官(53)が得票率約58%で勝利する見通しとなった。ブルガリア通信が伝えた。ボリソフ首相は与党候補の敗北を認め、辞任する意向を表明した。
http://www.kyoto-np.co.jp/international/article/20161114000036

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トランプ氏、首席補佐官にプリーバス氏 党主流派との連携役(2016.11.14 MonCNN)
(CNN) 米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏は13日、次期政権の大統領首席補佐官に共和党全国委員会のラインス・プリーバス委員長を指名した。戦略責任者兼上級顧問にはトランプ陣営の最高経営責任者を務めたスティーブ・バノン氏を選んだ。トランプ氏は声明で、両氏の指導者としての資質と協力態勢が「我々を歴史的勝利に導いた」との見方を示し、「2人をともにホワイトハウスに迎え、米国を再び偉大な国にする」と述べた。トランプ陣営の声明によると、両氏は選挙期間中と同様、互いに対等な立場で指揮を執り、連邦政府の改革に臨むという。プリーバス氏は党委員長として史上最長の在任歴を持つ。党指名争いをトランプ氏が制した後、党内をまとめて本選勝利への道筋をつけた。ホワイトハウスでもこれまで通り、党主流派とトランプ氏の橋渡し役を務める見通しだ。
http://www.cnn.co.jp/special/us_election2016/35092099.html

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【島人の目】アメリカはどこへ行く(2016/11/14琉球新報)
アメリカで投票権があるのは市民権保持者だけで、永住権を何十年持とうが投票はできない。私が市民権を得てから今回が4度目の大統領選の投票となった。投票所は近くの小学校に設置されていて、3人の白人男性の若者たちに「投票所はあそこだね」と尋ねた。彼らは「そこに列ができているだろう。さっきはだいぶ混んでいたが、今は少しすいている。トランプに投票するんだよ。クリントンは駄目だよ」と呼び掛けてきた。「オーケー、よく考えてから投票する」と適当に返事し、その場を後にした。・・・「これはただ事ではない」。胸騒ぎがした。真夜中になり、とうとうトランプ氏の当選が確実になった時にはあぜんとした。なんだかキツネにつままれたように感じた。接戦ではあったが、各州の獲得人数はだいぶトランプ氏が突き放しているではないか。よく考えてみると、特に後半戦になって、観衆に訴える力は断然トランプ氏が上だった。ヒラリー氏は何を強調しているのかよく分からないところがあって、オバマ大統領の上を行く政策は見当たらなかった。それが決定打となって票差に表れたのだろう。

 多くの国民はトランプ氏の政策に懸念を示し、「大統領としての資質があるか」と問う声も上がる。だが、数々の「暴言」が全て実現できるわけではないことを理解し、ここまで来た以上は慌てずに見守る必要がある。このようなことが起こるのもアメリカならではの表れと私は楽観視している。なにせ、どうしようもない失政には弾劾(インピーチメント)という手段が残されているのだ。
(当銘貞夫、ロサンゼルス通信員)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-393907.html

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<社説>基地から黒色粒子 調査、対策は国の責任だ(2016/11/14琉球新報)
 住民の健康被害につながる問題だ。米軍基地を提供する国は米軍嘉手納基地や普天間飛行場など基地周辺の大気汚染を調査し、対策を講じる責任がある。嘉手納町が初めて実施した悪臭に関する調査で、発がん性物質が含まれる可能性がある「黒色粒子」が嘉手納飛行場の方向から流れていることが分かった。風向きや風速、米軍機の騒音も同時に計測した結果、米軍機からの排ガスが悪臭の原因である可能性が高いという。北海道大学の松井利仁教授のグループが、嘉手納基地の海軍哨戒機駐機場の北西に当たる同町屋良で調査に当たった。黒色粒子は細かなすすなどの微粒子で、発がん性物質を含む可能性がある。黒色粒子量は嘉手納基地の騒音レベルの上昇に伴い増加する傾向があった。松井教授は、航空機のエンジンから排出されているものと推測する。・・・松井教授は爆音による睡眠妨害や心疾患の影響も含め「嘉手納飛行場周辺で戦後70年間、『公害病』の発生が放置されているのは行政の不作為」と断じている。国は速やかに徹底調査に取り掛かるべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-393717.html

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イラク軍、モスル近郊の古代遺跡を奪還(2016/11/14CNN)
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されたイラク北部モスルの奪還作戦で、イラク軍は13日、同市近郊ニムルドにあるメソポタミア文明の遺跡を奪還した。イラク合同作戦司令部の報道官が発表した。ニムルドはモスルの南東約30キロに位置し、3000年近く前にアッシリア帝国の首都として栄えた古代都市の遺跡がある。合同作戦司令部の報道官がCNNに語ったところによると、遺跡に隣接する町と村のうち、村はイラク軍部隊がすでに掌握した。遺跡の西方1〜2キロの町では現在も戦闘が続いているという。
http://www.cnn.co.jp/world/35092119.html

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米巨大メディア誕生に暗雲 トランプ氏、批判報道受け敵視(2016/11/13東京新聞)

【ニューヨーク=東條仁史】共和党のドナルド・トランプ氏(70)が米大統領選に勝利したことで、米通信大手AT&Tによるメディア・娯楽大手タイム・ワーナーの買収に暗雲が漂ってきた。ワーナーはニュース専門放送局CNNを傘下に抱えており、自らのセクハラ疑惑などを伝えたメディアを敵視するトランプ氏が、巨大メディアグループの誕生に反対しているためだ。「一つの企業に権力が集中しすぎる。私が大統領になれば阻止する」。両社が買収を発表した十月二十二日の当日、トランプ氏は、すぐさまかみついた。・・・今回の買収の成否は通信、メディアだけでなく、さまざまな業界の企業が注目する。競争力強化を狙う巨大企業の再編が、国境を越えて加速しているためだ。トランプ氏自身も経営者として企業買収を経験したが、米企業が買収されるようなケースにはどう反応するのか。「米国第一」の保護主義を掲げるトランプ氏の方針が今後、巨大企業の経営戦略に影響を与える場面も出てきそうだ。

 <AT&T> 携帯電話やインターネット接続など幅広い事業を手掛ける米通信大手。グラハム・ベルが電話を発明したことを会社設立の源流とする。携帯電話事業ではベライゾン・コミュニケーションズとともに米国で2強を構成する。2015年に米衛星放送大手ディレクTVを買収。メディア産業へ積極進出している。 

 <タイム・ワーナー> CNNのニュース部門、HBOの有料チャンネル部門、「バットマン」「ハリー・ポッター」シリーズなどで知られるワーナー・ブラザースの映画部門などからなる米メディア・娯楽大手。映画と出版の大手企業が1990年に合併して誕生した。経営が悪化した2009年にはケーブルテレビ部門のタイム・ワーナー・ケーブルや、インターネットサービスのAOLを分離した。 (共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201611/CK2016111302000120.html

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(トランプショック どう考える:3)深い分断、きしむ民主主義(2016年11月13日朝日新聞)
あまりにも軽く、あまりにも重い選挙だった。候補者のわいせつ発言やメール問題が熱を帯び、米国と世界の課題についての議論など吹っ飛んだ。しかし、軽薄なパロディーのように見えるものが、実際の選挙だった。民主主義ってなんだろう。問いは米国の内外で多くの人の心に重くのしかかった。他方、民主主義が機能した結果だ、という声もある。嘆いているのは、政治家やメディア、大企業経営者など米国内のエリートや既得権層で、その連中がふつうの人々の考えをわかっていなかっただけだと。・・・「トランプ氏は支離滅裂でも、支持する人たちの反乱には理がある」と選挙前に指摘したのは、フランスの歴史学者エマニュエル・トッド氏だ。働き盛りの白人の死亡率上昇などに注目し「米国は大転換のとば口に立っている」と波乱の可能性を示唆していた。

 開票翌日、電話すると「当然の結果」と話した。「生活水準が落ち、余命が短くなる。自由貿易による競争激化で不平等が募っているからだ。そう思う人が増えている白人層は有権者の4分の3。で、その人たちが自由貿易と移民を問題にした候補に票を投じた」むしろ「奇妙なのは、みんなが驚いていること」という。「問題は、なぜ指導層やメディア、学者には、そんな社会の現実が見えないのかという点だ」・・・指導層が現実を理解していれば、人々に寄り添いつつ、もっと理性的な候補を出せたかもしれない。しかし、できないまま差別感情をあおって支持を集める人物に選挙を乗っ取られた。深刻な分断を放置した社会では民主主義はきしむ。 気になる世論調査がある。米大統領選をテーマに新潟県立大学が9月、日本の首都圏で500人を対象に実施した。もし可能なら「どちらの候補に投票しますか」という問いに、6割強が「クリントン」と答え「トランプ」は1割弱。だが、15歳から29歳までの男性では、支持はどちらも4割弱で拮抗(きっこう)した。同大学の猪口孝学長は「将来への不安が立ちこめているのだろう」と見る。「これを『新常態』として直視しなければ」民主主義を揺さぶる社会の分断。日本では、それが認識されているだろうか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12656508.html

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(社説)玄海再稼働 「地元」を広くとらえよ(2016年11月13日朝日新聞)
九州電力の玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)で、再稼働に向けた手続きが進んだ。原子力規制委員会の審査で、新規制基準に適合すると認められた。・・・玄海原発の周辺は地形が複雑だ。30キロ圏内に離島が17あり、約2万人が暮らす。計画では島外に逃げる場合、船やヘリを使う想定だが、数が足りるのか、荒天時も使えるのか、疑問視する声が尽きない。合同防災訓練では、壱岐島から自衛隊の船で福岡市に向かう訓練が、2年続けて高波のため中止された。・・・玄海の再稼働をめぐっては11年、国の県民向け説明番組に対し、九電が賛成意見の投稿を社員らに呼びかけた「やらせメール」問題が起きた。事前に当時の古川康知事が九電幹部に「再開容認の立場からも意見を出して」と話したことも発覚した。住民の不信や不安を和らげるには、原発周辺の各自治体が安全確保に手を尽くすことが欠かせない。同意手続きは、責任の重みをかみしめ、対応を真剣に考え抜く場になるはずだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12656384.html

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(声)差別に鈍感、鶴保氏は罷免に(2016年11月13日朝日新聞)無職 高村広昭(神奈川県 74)

 沖縄県の米軍ヘリパッド建設工事の反対派に大阪府警の機動隊員が「土人」と発言した問題で、鶴保庸介・沖縄北方担当相は「差別であるとは個人的に断定できない」と述べた。金田勝年法相が土人を差別用語と認め、機動隊員が処分を受けているのにだ。歴史的背景を知らないのだろう。日本政府は1899年に「北海道旧土人保護法」を制定し、アイヌ民族を「旧土人」と呼んで差別した。その98年後、国はこの法律を廃止し、日本人以外の民族を初めて法的に位置づけたアイヌ文化振興法を成立させた。それなのに鶴保氏は「人権問題であるかどうかの問題について、第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険なこと」などと主張している。また、鶴保氏は米軍普天間飛行場の移設計画をめぐる国と県の訴訟についても「早く片付けてほしい」と沖縄県民の感情を逆なでする発言をしている。こんな人物が沖縄や北海道を担当する大臣でいることは不適切だ。辞任する様子はないようだが、それならば安倍晋三首相は罷免(ひめん)するべきである。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12656386.html

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(書評)『ヒトラーと物理学者たち 科学が国家に仕えるとき』 フィリップ・ボール〈著〉(2016年11月13日朝日新聞)
■改めて問われる研究者の政治観

 戦争における科学者の社会的責任は何か? この古くて新しい課題を、ヒトラー政権下でドイツの物理学者たちがどのように活動したかを題材として、綿密かつ明快に解き明かす。著者は、科学雑誌『ネイチャー』の編集者をしていた人。科学界全般に対する広い視野と、今日的状況との関連を明確に意識していて、それが多くの類書にはない活(い)き活きしたリズムを生み出している。・・・ 当時のドイツの物理学者たちが大勢登場するが、中心人物はマックス・プランク、ピーター・デバイ、ヴェルナー・ハイゼンベルクの3名のノーベル賞受賞者だ。彼らは立場や考えは違えど、それぞれに何らかの形でナチ政権の民族差別的科学技術政策を後押しする結果となった。プランクは良心的に法と秩序を重んじたがゆえに、デバイは個人的な生活関心事を最優先したがゆえに、ハイゼンベルクはドイツの物理学を世界一にしようと野望をいだいたがゆえに。

 戦後、彼らを含むドイツ人物理学者10名が一所に軟禁されていた時の会話が、盗聴記録されていた。その分析は、本書の圧巻である。ハイゼンベルクやヴァイツゼッカー(後のドイツ大統領の兄)らの傲慢(ごうまん)さや自己正当化が際だっていて、読んでいて気分が悪くなるほどだ。しかし、同じ立場に置かれたとき、彼らとは違って権力に真っ向から反対できる人が何人いるだろうか。ぼくは全然自信がない。軍事研究と平時研究の境目は曖昧(あいまい)だ。研究内容や資金源によって一線が引けるものではない。だからこそ、研究者たちの政治観や国家観、社会観、人間観、そういったものが大切なのだと改めて思い知らされる。評・佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12656404.html

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時代の風/長時間労働の悲劇=増田寛也・元総務相(2016年11/13毎日新聞)
 日本の労働時間は先進諸国の中で際だって長い。パートも含めて年間1729時間と、仏の1473時間、独の1371時間と比べて突出している。逆に、その分労働生産性が低いともいえる。長時間労働は男性の育児参画や女性の社会進出を妨げ、ひいては出生率を低下させている。・・・日本が長時間労働となる背景には、日本型雇用システムがある。正社員になれば、年功序列で昇進し、定年まで不安なく働ける。その代わりに、会社への忠誠や帰属意識を求められ、上司から無理強いや過剰な仕事を割り振られても、断りにくい。男性中心で育児や介護は妻に任せ、長時間会社にいるだけで評価される。こんな日本独特の企業文化が長時間労働を生み出し、生産性の低い働き方や企業を温存させてきた。しかし、非正規雇用が4割近くを占め、グローバル競争の時代にこうした仕組みには限界がある。労働力人口の減少で慢性的な人手不足時代に入った今、労働の流動性が高まれば低生産性企業やブラック企業の従業員が生産性の高いホワイトな分野に移動できるようになり、経済の成長力も高まる。従業員もいつまでも不本意な働き方を強いる会社にしがみつく必要はなくなるし、そんな会社は自然淘汰(とうた)される。

ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161113/ddm/002/070/156000c#csidx77c3a7387fc3505add8cb4dd2a4a860

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週のはじめに考える さよなら「価格競争」経営(2016年11月13日東京新聞)
 デフレが勢いを増しています。消費者には値段が下がるのはもちろん助かります。でも価格競争は結局、誰かの犠牲のうえに成り立っているのです。「乾いたタオルをさらに絞るようにして価格を下げている。利益を出すため従業員を削れるだけ削り、長時間労働でしのいでいる」「今年は何とか受注できても来年はライバルがもっと値を下げてくるだろう。天秤(てんびん)にかけられる見積もり競争は無間地獄のようだ」価格競争が激しさを増す外食やサービス産業で、また日本企業の大半を占める中小企業で痛切な叫びが聞かれます。・・・それでも価格競争に走る。その先に何があるのでしょう。価格競争力を高めるために「社員は少なく、給料は安く」といったリストラが横行、非正規社員を増やす経営に頼ることにもなる。誰でも名前を知っている大手上場企業が日常的に行っているのは「いかに安く仕入れるか」。多くの中小企業を天秤にかけ、引き下げ競争を強いる。価格競争型経営は社員や取引先、時に消費者をも巻き込み、誰かを犠牲や不幸にしてしまうのです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111302000123.html

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オバマ政権がTPP断念 日本、急ぐ理由失う(2016年11月13日東京新聞)

オバマ米政権は環太平洋連携協定(TPP)の議会承認取得を断念した。ホワイトハウス高官が十一日、表明した。来年一月に就任するトランプ次期大統領はTPPからの脱退を明言しており、現状での協定発効は絶望的になった。安倍政権が、参院で審議中のTPP承認案と関連法案の採決を急ぐ理由はなくなった。・・・ 一方、安倍政権は十日に承認案を衆院通過させた。オバマ氏の在任中に米議会がTPPを承認するわずかな可能性を後押しする狙いだったが、思惑が外れた。安倍晋三首相は今国会での承認を目指す方針を崩さず、トランプ氏の説得に乗り出すとみられる。これに関し、民進党の蓮舫代表は十二日、青森市内で記者団に「なぜ、こんなに急ぐのか。誰のために国会を動かして審議するのか」と批判した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016111302000109.html

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憲法審査会  「改憲ありき」は通らぬ(2016年11月13日京都新聞)

 参院憲法審査会は16日、衆院憲法審査会は17日から審議を再開する。自民党は憲法改正に向け、具体的な項目を絞りたい考えだが、改憲が必要となるような政治状況が今の日本にあるとは思えない。「改憲ありき」の性急な議論にならないよう求める。・・・在任中の改憲を目指す安倍晋三首相は今国会の所信表明演説で、改憲案を国民に提示するのは「国会議員の責任」として両院の憲法審査会で議論を深めるよう呼び掛けた。あたかも改憲を進めるのが当然のような口ぶりだったが、国民が首相の前のめり姿勢に警戒感を抱いているのは、首相の下での改憲に55%が反対し、賛成の42%を上回った共同通信の世論調査からも明らかだろう。12年に自民党がまとめた改憲草案は、天皇を元首化し、9条改正で自衛隊を国防軍と明記するなど国民主権や平和主義の面で問題が多い。加えて国民の義務を増やし、非常時の緊急事態条項など基本的人権を制限する内容も含まれる。総じて時代に逆行するような復古調の内容だ。・・・自民党内には現憲法が米国から押しつけられたとみる「押しつけ憲法論」が根強くあり、改憲志向の背景となっている。だが戦争の惨禍を経験した反省から日本人は、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を理念とする現憲法を受け入れ、血肉としてきた70年の重みがある。憲法を論じることは大事だが「お試し改憲」といった改憲を自己目的化する議論は、憲法への冒涜(ぼうとく)に等しい。安保法でみられたような憲法軽視がまかり通る憲法審にしてはならない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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ムーア監督、トランプ氏の大統領就任抵抗を呼びかけ(2016年11月13日琉球新報)

トランプ氏を「人種差別主義者」などと批判してきたムーア氏は、トランプ氏が住む高層ビル「トランプタワー」の前で携帯電話を使ってライブ中継。「我々の仕事はトランプ氏を大統領に就任させないことだ」と述べた。大統領選挙人に対し12月19日の正式投票でトランプ氏に投票しないよう呼びかける、という。また来年1月20日の就任式は首都ワシントンをデモ隊が埋め尽くすだろう、と話した。米大統領選は、州ごとに獲得した選挙人の合計が過半数の270人以上となった候補が勝者となる。しかし、今回は選挙人数で負けたクリントン氏が総得票数ではトランプ氏を上回ったため、選挙制度そのものに対する批判が高まっている。中西部ミシガン州出身で白人労働者階級の心理を知り尽くすムーア氏は、今年7月にトランプ氏の勝利を予測していた。選挙後の11日にはMSNBCテレビで、トランプ氏は弾劾されるか辞任するだろうと述べている。ムーア氏は12日、トランプタワー内に入り、トランプ氏に面会を求めたが止められ、「トランプさん、私はここにいる。話をしたい」と書いたメモを残して立ち去った。
http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-393443.html

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<社説>再アセス要求 工事は到底許されない(2016年11月13日琉球新報)
米軍北部訓練場を抱える東村、国頭村と県の3者は沖縄防衛局に対し、ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設に関連し、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを対象にした環境影響評価(環境アセスメント)の実施を求めることを決めた。新設6カ所の着陸帯はオスプレイが使用する。すでに完成して提供されている2カ所はオスプレイが使用している。同機を対象にしたアセスの実施を求めるのは当然だ。防衛局が2007年に作成した環境影響評価はヘリパッドを運用する機種にオスプレイを含めていなかった。騒音などの影響について、CH53大型輸送ヘリを対象にまとめている。なぜそんなことになったのか。米軍は当初からオスプレイ使用を前提にしていたが、日本政府がその事実を長年隠蔽(いんぺい)していたからだ。ヘリパッドの建設は1996年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告に基づいている。北部訓練場の過半を返還する条件として、返還部分のヘリパッドを存続区域に移設することで合意した。

 その最終報告の草案には、米側がオスプレイ配備を明記していた。ところが当時の防衛庁の担当課長が文言の削除を求め、記述が消されてまとめられた。このため防衛局は2007年の環境影響評価図書を作成した際、県からオスプレイの運用の有無を尋ねられても「使用機種の変更はない」とする虚偽の回答をしている。県など3者の新たなアセスの実施要求に対して、防衛局は要求を拒否する考えだ。うそにうそを重ねた当事者の姿勢としては、あまりに不誠実ではないか。環境影響評価法の第1条はアセスの目的について「現在および将来の国民の健康で文化的な生活の確保に資すること」とある。しかし提供された2カ所の着陸帯では現在、オスプレイが午後10時以降も離着陸を繰り返している。地元の児童らが夜間騒音の影響で睡眠不足となり、学校を欠席する事態も起きている。すでに地域住民は第1条に定めた「健康で文化的な生活」を送ることが困難になっている。防衛局のアセスが破綻している証拠だ。防衛局はオスプレイを対象にしたアセスを速やかに実施すべきだ。工事を継続することなど到底許されない。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-393327.html

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高額紙幣を突然廃止 市民生活影響、自殺者も(2016年11月12日琉球新報)
 【ニューデリー金子淳】インドのモディ政権が偽札対策などとして最高額の1000ルピー札(約1600円)と2番目に高額な500ルピー札を突然廃止し、市民生活に影響が広がっている。銀行には連日、新札への交換のため住民が殺到。地元メディアによると、10日にはタンス預金が無駄になると誤解した女性が自殺する事態に発展した。小額紙幣の不足から商店は閑散としており、経済成長にも影響しそうだ。・・・ 首都ニューデリーでは10日以降、銀行に長蛇の列ができている。窓口に並んでいた事務員のディワーンさん(30)は「仕事を休んできたが、もう2時間待たされている」。1万ルピーのへそくりを抱える主婦、ニルマラ・シンさん(38)は「銀行口座がないので預金もできない。もう与党には投票しない」といら立ちをあらわにした。

http://ryukyushimpo.jp/mainichi/entry-393000.html

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日印原子力協定  「非核」の原則に反する(2016/11/12京都新聞)
 核廃絶を主張してきた日本の平和主義に、自ら反するものと言わざるを得ない。インドへの原発輸出を可能にする原子力協定に、日印の両首相が署名した。日本にとって核拡散防止条約(NPT)未加盟国との唯一の締結となる。政府は協定に、インドが核実験を行えば協力を即時停止するとの条件を付け、国会承認を得たいとする。だが、協力停止の手続きの実効性は担保されておらず、インドを核不拡散体制に実質的に参加させることにつながるという安倍晋三首相の言葉は説得力に欠ける。隣の中国、パキスタンをにらんで核開発をしてきたインドは、米英仏ロ中の5カ国だけに核保有を認めるNPTは不平等との立場だ。包括的核実験禁止条約(CTBT)にも署名しておらず、過去2回の核実験後、一時的な実験停止を宣言しているに過ぎない。・・・原子力利用に関する協力は、あくまで非核を堅持する国々に限るのが原則である。唯一の戦争被爆国である日本が、それを曲げていいはずがない。つい先月も国連で核兵器禁止条約の交渉開始に反対した際、政府はNPT重視の姿勢を示したのではなかったか。米仏ロも、非核国とともに不拡散体制を維持する責任がある。停滞している核軍縮を自ら進めるべきなのは言うまでもない。・・・ インドとの関係を深めることで中国をけん制する狙いがあるにせよ、原発輸出だけがその手段ではあるまい。「核のごみ」を出さない再生可能エネルギーの普及支援など、他に選択肢があるはずだ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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トランプのアメリカ(下) 辺野古移設、再考の時(2016/11/12東京新聞)
 一九九六年の日米合意以来、二十年も膠着(こうちゃく)状態が続く沖縄の米軍普天間飛行場移設問題。米国の政権交代はこの問題を再考する絶好の機会だ。米国の対日専門家によると、米政府にはこんな危惧もある。普天間飛行場の移設に伴い、地元の反対を押し切って沖縄県名護市辺野古に新基地建設を強行することは、日米同盟を揺るがしかねない。政治的コストが高すぎて、同盟は持続可能なのか−。 最近では米国の安全保障問題の専門家の間で、沖縄に集中する米軍基地が持つ脆弱(ぜいじゃく)性への懸念も出てきた。技術の向上著しい中国のミサイルの射程に沖縄が入るようになったからだ。有力軍事シンクタンクのランド研究所は昨年九月に出した報告書で、中国のミサイルが「最前線にある米軍基地からの効果的な作戦遂行に障害となる」とその脅威を指摘した。報告書は台湾有事を想定した場合、中国による太平洋地域の米軍基地へのミサイル攻撃では、二〇〇三年までは米国は「大きな優位」に立っていたが、一七年には「不利」に逆転すると評価した。中国は沖縄も射程に入れる短距離弾道ミサイルを約千四百発保有し、命中精度は五〜十メートルの誤差に収まる。嘉手納基地は比較的小規模なミサイル攻撃でも数日間運用停止になり、集中攻撃を受ければ数週間の閉鎖に追い込まれる、と分析している。・・・ 日米両政府は「辺野古移設が唯一の解決策だ」と繰り返すが、トランプ氏は政治や軍事にしがらみがないだけに、そうした先入観はなく、思い切った決断ができるのではないか。もっとも、同盟関係の軽視をいうトランプ氏が、日米安保体制の解消に動くのならば、移設問題もおのずと消滅する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111202000176.html

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朴政権の退陣求め数十万人集会 ソウル都心、野党も足並み(2016/11/12東京新聞)
【ソウル共同】韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実容疑者の国政介入疑惑で、朴政権の退陣を要求する労働組合や市民団体が主催する集会が12日、ソウル中心部で開かれた。警察推計で約26万人、主催者発表で100万人が集会とデモ行進に参加。1987年の韓国民主化以降、反政権デモとしては最大規模となった。野党勢力もこぞって参加、退陣要求で足並みをそろえた。国政がまひ状態に陥るのは避けられない情勢だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016111201001550.html

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被爆国「核なき世界」に逆行(2016/11/12東京新聞)
 安倍晋三首相とインドのモディ首相が署名した日印原子力協定により、安倍政権が成長戦略の一環として進める原発の海外輸出は核拡散防止条約(NPT)の非加盟国に広がった。国連で先月、核兵器禁止条約の制定を求める決議案に反対したのに続き、被爆国として核兵器廃絶を訴えるべき立場に逆行する行動が続いている。・・・協定には、インドが国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れることも盛り込まれたが、査察できる施設は一部に限られる。日本の協力分野には、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理や高濃縮ウランの生産など、核兵器開発にすぐに転用できる技術もある。NPT体制の弱体化が指摘される中、今回の協定が核軍縮に逆行する動きにつながれば、被爆国としての訴えの説得力は大きく揺らぐ。 (宮尾幹成)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016111202000147.html

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福島第一の汚染水放出の影響検討 経産省(2016/11/12朝日新聞)
東京電力福島第一原発にたまる放射性物質トリチウム(三重水素)を含む低濃度の汚染水の処理について、経済産業省は11日、社会的影響を検討する委員会を新たに立ち上げた。福島第一の敷地内には、トリチウムを含む汚染水が約90万トンたまっている。その処理について経産省の別の作業部会が技術的に検討。トリチウムは水分子をつくる水素そのものが放射化したもので分離が困難なため、汚染水を水で薄めて海に放出する方法が最も安く短期間で処理できると報告した。原子力規制委員会も海洋放出が現実的としている。だが、汚染水を海に出すことには、地元の漁業者らが強く反対している。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12654723.html

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(社説)日印原発協定 被爆国の立場忘れたか(2016/11/12朝日新聞)
広島と長崎で原爆の惨禍を経験し、国民の多くが核兵器の廃絶を願っている。「唯一の戦争被爆国」としての立場と主張はいったいどこへ行ったのか。政府がインドと原子力協定を結んだ。インドは核不拡散条約(NPT)に加盟しないまま核兵器を開発、保有している。そうした国との協定締結が誤りであるのに加え、その中身も疑問と懸念が尽きない。核実験をしない保証が不十分なまま原子力技術を供与する内容だからだ。・・・インドは現在、核実験を「自主的に凍結」している。再開した場合の対応が焦点だったが、実験をしたら日本側が協定を破棄・停止できるとの肝心の内容は、協定本文ではなく関連文書への記載にとどまった。それどころか、核実験をした場合も、それが対立するパキスタンなどへの対抗措置かどうかなどを考慮することを意味する条文が盛り込まれた。ウラン型原爆の原料になる高濃縮ウランの生産に道を残す条文まである。日本がこれまでNPT加盟国と結んできた協定には例がない。インドがこだわったというが、あまりに危うい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12654567.html

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被爆者「再び核の被害生む」 福島「帰還めど立たぬのに」 日印原子力協定(2016/11/12朝日新聞)
日印両国の首脳が11日、インドへの原発技術の移転や輸出に道を開く原子力協定に署名した。被爆地の広島、長崎や「脱・原発」をめざす市民団体関係者からは、核兵器を保有するインドとの連携に懸念する声が相次いだ。東京電力福島第一原発事故の収束も見通せない中での協定締結に批判も根強い。 「被爆者として、耐えられない」。広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(72)は、インドが核不拡散条約(NPT)に非加盟の核保有国である点を踏まえ、再処理済み燃料などが核兵器開発に転用される事態を懸念。今回の協定について「核の拡散はNPTの趣旨に反するし、再び核被害者を生むことにつながる」と批判した。

・・・東京・永田町の首相官邸前では11日夜、毎週金曜日にある市民団体の反原発デモがあり、「原発売るな」などと協定締結を批判する横断幕やプラカードが目立った。主催者によると、いつもの4倍程度の参加者が集まったという。インドは2008年以降、米国やフランス、ロシアなどと原子力協定を締結。米ロ仏の原子力企業などと連携して原発の立地や建設計画が各地で進む一方、住民の反対運動も活発化している。「一部の民間企業の利益のために政府間の取引がなされ、現地の住民が苦しめられることがあっていいのか」。市民団体「戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション」(コアネット)の三ツ林安治事務局長(61)はこう語る。福島第一原発事故では、自主避難も含めて約8万5千人が避難している。原発がある大熊町からいわき市に避難した男性(76)は「いまだに故郷に帰れず、東電や国の『絶対安全』という言葉を信じた悔しさは忘れられない。海外の人たちに同じ思いをして欲しくない。廃炉も帰還もめどをつけられないのに、危険な原発を輸出しようとする考えは理解できない」と語った。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12654690.html

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グリーンコープが売電 来年から「原発フリー目指す」(2016/11/11大分合同新聞)
グリーンコープおおいた(大分市)は10日、原発電源ゼロを目指す電気「グリーンコープでんき」の販売を来年1月から県内の組合員向けに始めると発表した。電源には組合員が出資して建設した太陽光発電施設などを使い、クリーンなエネルギーへのニーズに応える。各地のグリーンコープの連合組織は、組合員の出資や他団体との共同事業などで再生可能エネルギー発電施設の整備を進めている。太陽光と小水力の施設が福岡や大分などに11カ所(建設中を含む、総出力9700キロワット)あり、2200世帯分の電力を賄える。・・・既に福岡県で先行販売しており、来年1月に大分など他の九州各県、来年度から中国、関西でも始める予定。初年度の契約数は大分県内で約1900件(全体で約2万7千件)を目標にしている。グリーンコープおおいたの宇都宮陽子理事長は「安全・安心な食品と同じように、原発フリーの電気を求める人はいる。その電気を使えば原発ノーの意思表示にもなる」と話している。
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/11/11/131302095

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国内最大のサンゴ礁、半分以上が死滅 97%が白化(2016/11/11沖縄タイムス)
環境省那覇自然環境事務所は9日、石垣島と西表島の間にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」で9月〜10月に実施した調査結果について、調査35地点のうち97%で白化現象が見られ、そのうち5割を超えるサンゴが死滅していると発表した。石垣自然保護官事務所の担当者は「全体的に白化が進んだ状態で、短期間での回復は厳しい」と話した。調査は石西礁湖内の水深2メートルから7メートルの35地点で実施。「全体が死亡した割合」は56・1%で半数以上が死滅していた。「全体が完全に白化している群体の割合」23・1%、「一部白化・一部死亡、全体的に色が薄い群体」17・2%で、調査地点の97%で白化を確認した。・・・沖縄気象台によると、6〜8月の八重山地方周辺の平均海面水温は30・1度と、気象衛星で観測を開始した82年以降で最高となった。ことし春に終息したエルニーニョ現象や地球温暖化の影響を受け、沖縄周辺海域の海水温も高い状態が続いたとしている。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70435

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