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20182019


<POINT NEWS189>2016/11/06・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶しておきたい新聞記事見出し2014〜2016

sankaku189sankaku
2016/11/06sankaku11/11

 


<社説>沖縄相差別認めず 政権のモラルハザード背後に(2016/11/11琉球新報)
鶴保庸介沖縄担当相はヘリパッド建設現場での機動隊員による「土人」発言について、「差別と断じることはできない」との見解を示した。国会の参院内閣委員会での公式発言である。「差別」と認定した政府見解に反し看過できない。沖縄相自ら沖縄差別を助長する発言の責任は重大だ。発言の撤回と共に改めて政府と沖縄相に、差別と認める見解表明を求める。「土人・シナ人」発言に対し、国民の人権の盾を担う法務省人権擁護局長は「差別的な言動は人権擁護上非常に問題」と指摘し、差別発言と認める見解を示した。同様に金田勝年法相が差別用語に当たるとの認識を示し、菅義偉官房長官も「不適切な発言。許すまじきこと」と弾劾した。・・・沖縄相の不見識な発言は、政府の「差別」「違法」の見解を揺るがし、閣内不一致のそしりを免れない。度重なる問題発言で沖縄相の信頼失墜は決定的だ。安倍晋三首相は沖縄相を更迭すべきだ。・・・沖縄相発言は「土人発言」の機動隊員をかばった大阪府知事の発言と同根だ。言葉にこもる差別意識を意図的にぼかし、結果的に県民に対する差別、偏見をさらに助長するものだ。政府は差別用語がまかり通るモラルハザード(倫理観の欠如)を放置してはならない。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-392213.html

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市民抗議「やんばるの森渡さない」 ダンプ12台が搬入、芝生積載も(2016/11/11琉球新報)
米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する市民ら50人以上が11日朝から、東村高江のN1地区ゲート前で座り込みを続けている。同日午前10時までに、砂利を積んだとみられる大型ダンプカー12台が基地内に入った。芝生を積んだ作業車両も入った。機動隊員に排除された市民らは「高江の森を壊すな」「市民を弾圧するな」「違法ダンプを取り締まれ」などと車列に抗議の声を上げた。【琉球新報電子版】

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ケニア、撤退開始 南スーダンPKO(2016/11/11朝日新聞)
ケニア政府は9日、南スーダンで平和維持活動(PKO)に従事する国連南スーダン派遣団(UNMISS)から、自国部隊の撤退を始めた。同日、第1陣として約100人が、ケニアの首都ナイロビの空港に到着。残りの部隊も早急に撤退させるとしている。国連は今月1日、南スーダンの首都ジュバで7月に大規模な戦闘が起きた際、UNMISSが市民の保護に失敗したとして、ケニア出身の軍司令官の更迭を発表。ケニア政府は2日、「南スーダンPKOが構造的な機能不全に陥っているのに、責任を一個人に押しつけようとしている」と反発し、南スーダンPKOからの撤退を宣言していた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12652846.html

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筆洗/環太平洋連携協定(TPP)とは、どんなものか。(2016/11/11東京新聞)
環太平洋連携協定(TPP)とは、どんなものか。「TPPは、新たな災厄。米国を辱めようとするもの」と言ったのは、ドナルド・トランプ氏だ▼彼は「TPPは日本の為替操作を止めはしない。TPPを止めないとダメだ。米国の労働者を守らなくては」とも語っていた。まるで、TPPは日本などの陰謀とでも言わんばかりだ▼そんなトランプ氏が、米大統領選で予想を裏切って勝利した。世界中に「まさか!」と「なぜ?」が交錯したが、わが国の政界も、!と?には事欠かない。トランプ氏の勝利で早期発効の見込みが消えたTPPの承認案を、衆院で可決した。まさか! という猪突(ちょとつ)猛進ぶりである・・・その首相は国会で、「わが(自民)党においては結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と明言していたが、自民党はTPP承認案を衆院特別委で強行採決した。いや本当に、とんでもない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016111102000139.html

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TPP承認案 衆院通過 展望なく見切り発車(2016/11/11東京新聞)
 環太平洋連携協定(TPP)からの「脱退」を明言する米共和党のドナルド・トランプ氏が次期大統領に決まる中、日本では10日TPP承認案が衆院を通過した。日本は批准への道を急ぐが、食の安全など協定の影響には国民の不安が残ったままだ。衆院での議論を深めず、米国が批准する見通しもないまま、政府は見切り発車した。(矢野修平)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2016111102000140.html

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TPP強行可決  頭冷やし政策練り直せ(2016/11/11京都新聞)
 古びたシナリオのまま突き進む意味が理解できない。環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案が、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決された。民進など野党4党は審議継続を求め、問題発言が続いた山本有二農相の不信任決議案を共同提出して抵抗したが、特別委員会に続いてまたも与党が採決を強行した。多分野の協定内容や国民生活への影響について説明も議論も深まらぬまま、与党の「数の力」で押し通したことは許し難い。・・・なのに安倍政権がTPPに固執するのは、看板のアベノミクスが失速する中、成長戦略の起爆剤として期待をつなぐためだろう。何が何でもという姿勢は衆院審議でも目立った。国内農業や食の安全への影響、企業が進出した国を訴えられる「ISDS条項」などの懸念に対し、政府はプラス面を強調するばかりで、国民の不安を拭う具体的説明は聞かれなかった。だが、新たな局面から目を背けてはなるまい。トランプ氏は、TPPに代えて各国と個別の通商協定を結ぶとしている。自動車などの対日赤字をやり玉に挙げ、日本の円安誘導を批判してきた。米国の政策転換は日本の輸出企業の打撃となり、円安効果に頼ってきたアベノミクス自体を揺るがしうる。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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博多陥没事故  原因を究明し再発防げ(2016/11/11京都新聞)
 目を疑う光景である。死傷者がなかったのは奇跡と言えよう。福岡市営地下鉄の延伸工事が行われていたJR博多駅に近い大通りで8日早朝、道路が約30メートル四方にわたって陥没した。ガス管や通信ケーブルが切断され、ガスの供給が止まり、銀行ATMが使えなくなるなど市民生活に影響が及んだ。埋め戻し作業が行われており、市は週明けにも道路を通行可能にしたいとする。拙速な復旧工事で二次被害を誘発しないよう、慎重に進めてほしい。事故は地下トンネルの掘削作業中に起きた。「肌落ち」と呼ばれる天井の剥落(はくらく)から30分後、土砂とともに大量の水が流入し、作業員は避難した。そのわずか15分後に大規模な崩落が起きた。・・・2年前に着工したリニア中央新幹線は、都市部は大深度の地下を通る。深くなるほど地下水圧が上がり、止水が難しくなる。安全対策を徹底したい。最近目立つのは老朽化した下水管の破損・漏水による陥没で、年間約3300件起きている。国は昨年から5年に1度の点検を義務づけたが、予算の制約もあって実効性は未知数だ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161111_2.html

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天風録 「豹変を求む」(2016/11/11ヒロシマ平和メディアセンター)
まるで別人のような慎み深さだった。米国の新大統領に選ばれたトランプ氏の勝利宣言には少し驚いた。早速の過激発言を危ぶんでいたら、「分断の傷を癒やしていく」と殊勝な言いぶりだ▲綸言(りんげん)汗のごとしという東洋の格言はおそらく知るまい。汗と同じく一度口にしたことは取り消せない―。暴言を吐かれた女性や移民たちが負った傷は簡単に癒やせまい。政策に関する見識とともに、超大国のリーダーはさらなる謙虚さが欠かせない▲初代大統領ワシントンは大衆の仲間であることを望んだ。取り巻きは日本でいう「殿下」などと呼ぼうと考えていたが、結局は「ミスター・プレジデント」に決まる。ごく普通の呼び名がいいと▲初のマダム・プレジデントが誕生するに違いない。大方の予想に反して世界中が驚愕(きょうがく)した選挙。米国民にとっても、苦渋の判断だったはずだ。本命もさまざまな批判を抱え、「どちらがましか」の消去法だったからだ▲8年前のオバマ氏は米国社会のチェンジを訴えた。トランプ氏はまず自分の考えを変えるべきだ。日韓に核武装を容認するかのような発言や、メキシコ国境への壁建設。本当に「君子」になったのなら格言通りに豹変(ひょうへん)を。(2016年11月10日朝刊掲載)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=66275

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トランプのアメリカ(上) 民衆の悲憤を聞け(2016/11/10東京新聞)
 変化を期待して米国民は危険な賭けに出た。超大国のかじ取りを任されたトランプ氏。旋風を巻き起こした本人には、それを果実に変える責任がある。支配層への怒りが爆発した選挙結果だった。ロイター通信の出口調査によると、「金持ちと権力者から国を取り返す強い指導者が必要だ」「米経済は金持ちと権力者の利益になるようゆがめられている」と見る人がそれぞれ七割以上を占めた。

◆現状打破への期待
 トランプ氏はその怒りをあおって上昇した。見識の怪しさには目をつぶっても、むしろ政治経験のないトランプ氏なら現状を壊してくれる、と期待を集めた。逆に、クリントン氏はエスタブリッシュメント(既得権益層)の一員と見なされ、クリントン政権になっても代わり映えしないと見放された。・・・
◆取り残された人々
 一方、経済協力開発機構(OECD)のデータでは、米国の最富裕層の上位1%が全国民の収入の22%を占める。これは日本の倍以上だ。上位10%の占める割合となると、全体のほぼ半分に達する。・・・トランプ氏は所得の再配分よりも経済成長を促して国民生活の底上げをすると主張する。それでグローバル化の弊害を解消できるかは疑問だ。対策をよく練ってほしい。女性や障害者をさげすみ移民排斥を唱えるトランプ氏は、封印されていた弱者や少数派への偏見・差別意識を解き放った。そうした暴言は多民族国家である米社会の分断を、一層進行させることにもなった。オバマ大統領は「先住民でない限り、われわれはよその土地で生まれた祖先を持つ。移民を迎え入れるのは米国のDNAだ」と語ったことがあるが、その通りだ。米国が移民を排除するのは、自己否定に等しい。
◆夢追える社会実現を
 米国の今年のノーベル賞受賞者七人のうち、ボブ・ディラン氏を除く六人が移民だ。移民は米国の活力源でもある。国を束ねる大統領として、トランプ氏は自身の言動が招いたことに責任をとらねばならない。顧みられることのなかった人々への配慮は、人々の怒りを鎮め、分断を埋めることにもつながる。米国の抱える矛盾があらわになった大統領選だった。国民が再びアメリカン・ドリームを追うことのできる社会の実現をトランプ氏に期待したい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111002000140.html

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トランプ氏当選  幅広い結束を実現できるか(2016/11/10京都新聞)
まさか、である。期待より不安が先に立ってしまう。米国の次期大統領に共和党の不動産王ドナルド・トランプ候補が当選した。ほとんどの接戦州で民主党の元国務長官ヒラリー・クリントン候補に競り勝ち、大方の予想を覆した。強大な軍事力と経済力で冷戦後唯一の超大国となった米国だが、国内には貧富の格差や移民の流入など課題が山積している。世界を見渡せば、中国が台頭し、イスラム過激派によるテロが頻発するなど情勢は目まぐるしく変化している。地球温暖化も深刻だ。こうした内外の難題に、政治経験のないトランプ氏がどう挑むのか。選挙中は「米国が第一」を掲げて内向きの主張を繰り返し、他国の事情などお構いなしといった態度だったが、数千発の核兵器の発射ボタンを握る米大統領の姿勢としては通用しない。同盟関係にある日本には、やりにくい相手と言えよう。在日米軍の駐留経費負担の増額を要求し、応じない場合は撤退も辞さずという。安倍晋三首相は近く補佐官を訪米させ「速やかに信頼関係を構築」したい考えだが、真意不明の放言を繰り返すトランプ氏の正体をつかむのは容易ではあるまい。

TPPを急ぐな

 市場では、米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、動揺が広がった。株価は大きく下落し、円高が急進した。政府と日銀は適切な手だてを講じてほしい。トランプ氏は環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を表明しており、協定の発効が見通せなくなった。国会では関連法の審議が山場だが、日本だけが独走しても益はなく、トランプ氏が態度を変えるとも思えない。採決を急がず、しばらく静観するべきだ。

「へどろをかき出せ」

 黒人やヒスパニック系の人口が増え、白人は少数派に転落する。経済のグローバル化で産業が海外に移転して地域は荒廃し、しかも低賃金の不法移民に仕事を奪われる。キリスト教文化を脅かすイスラム系移民も入ってくる。なのに、ワシントンの政治家や金持ちらの特権階級は既得権にあぐらをかき、きれい事を並べるばかり−。そんないらだちと怒りのマグマが、米国民の主流であるのに「無視され見捨てられ」てきた白人勤労者世帯に蓄積されていたのは驚きである。「(ワシントンの)へどろをかき出せ」の合言葉とともに一気に噴き出した感がある。

排外主義の横行懸念

 懸念するのは、トランプ氏のように「本音」をさらけ出して支持を得る政治家が世界各地で台頭していることだ。欧州連合(EU)離脱を主導した英国のジョンソン外相、強権的な麻薬取り締まりが非難を浴びるフィリピンのドゥテルテ大統領、移民排斥を訴えて躍進したフランスの極右・国民戦線のルペン党首らが挙げられよう。共通しているのは、現状に対する民衆の怒りを取り込み、排外的なナショナリズムを唱える点だ。世界全体を閉塞(へいそく)感が覆う。多様な価値観を認め合い、弱者を気遣う余裕が失われているのではないか。保護貿易や排外主義、福祉施策の切り捨てといった手段で現状を打開できるはずはない。トランプ氏は、オバマ大統領が手がけた銃規制や医療保険改革を見直す方針だが、時代への逆行である。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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トランプ氏就任前に会談で合意 メキシコ大統領(2016/11/10琉球新報)
【リオデジャネイロ共同】メキシコのペニャニエト大統領は9日、米大統領選に勝利したトランプ氏と電話会談し、祝意を伝えた上で、同氏の就任前に会談することで合意したと発表した。トランプ氏は選挙戦で、移民流入を防ぐため両国の国境に壁を築き、費用をメキシコに負担させる考えを表明。メキシコ人ら不法移民の国外追放も訴えてきたため、メキシコは経済的結び付きが強い米国との関係悪化に危機感を抱いている。
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-391762.html

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<社説>米大統領にトランプ氏 辺野古新基地断念せよ 知事は直ちに訪米すべきだ(2016/11/10琉球新報)
米大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン氏との接戦を制し勝利した。民主党政権から、経済の保護主義が強い共和党トランプ政権に転じた後、日米の貿易、通商など、さまざまな経済政策が見直される可能性がある。トランプ氏は「米軍の日本駐留費の負担増」を主張していた。新大統領に訴えたい。沖縄県民は71年間、米軍基地の負担を強いられてきた。もはや限界である。普天間飛行場の県内移設や北部訓練場でのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設の断念を強く求める。・・・

米国の分断危惧

 トランプ氏の辺野古新基地建設への対応は未知数だ。米有力シンクタンクのアジア専門家は「辺野古移設について、トランプは全くの『白紙』状態だ。今後、判断していくことになるだろう」と指摘している。それならば、翁長雄志知事は早期に米国を訪れ、政権交代前、新政権の対沖縄政策が固まる前に、辺野古新基地建設の断念を求めるべきだ。一方、トランプ氏はオバマ政権がアジア重視戦略の要と位置付けた環太平洋連携協定(TPP)に反対を表明している。発効の条件である米国議会の承認も得られるのか不透明だ。与党はTPPの承認案と関連法案に関し、10日の衆院通過を目指すが、急ぐ必要はない。TPPへの疑問や懸念は払拭(ふっしょく)されていない。この際、再交渉も視野に入れるべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-391599.html

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深刻、京都のDV被害 若者の事例と対策は シンポで議論(2016/11/08京都新聞)
ドメスティックバイオレンス(DV)の相談が過去最多を更新し、京都府内でDV被害が深刻化している。・・・ 身体や性的暴力、行動制限などDV被害の相談は府内で年々増加している。府内4カ所の配偶者暴力相談支援センターに2015年度寄せられたDVの相談は5638件で、前年度より466件(9%)増え、最多を更新した。DVが原因で一時保護所に緊急避難した事案は110件に上る。10代、20代の女性のうち、交際相手から暴力を受けた経験がある人は17・7%に達している。・・・ 府男女共同参画センターの安本理子相談員は「居場所がなく、疎外感を感じて育った子がSNSで出会いを求める。相手の好みに合わせる態度が進むと支配・被支配の関係になる。若い世代との違いに気づいて支援しなければならない」と指摘した。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161108000170

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(憲法を考える)押しつけって何?:4 9条改正論にも米の意向(2016/11/09朝日新聞)
いまの日本の憲法は米国に押しつけられたものだから、主権国家にふさわしい「自主憲法」を作るべきだ。安倍晋三首相はじめ、政治家らのこうした言説を聞くたびに、疑問が浮かぶ。・・・アーミテージ元米国務副長官は、ナイ・ハーバード大教授らと2012年にまとめた報告書で、日本に集団的自衛権の行使を認めるよう求めた。過去には「憲法9条が邪魔」と踏み込んだこともある。冷戦が深刻化し、日本に再軍備を求める米国に対する「防波堤」として、9条はある種の役割を果たしてきたが――。

 「アメリカは直接話法で改憲を押しつけているわけではないが、安保条約とガイドラインの運用を通じて9条を空洞化し、実質的な改憲へと誘導してきた」。軍事評論家の前田哲男さんは言う。そして、昨年成立した安保法制。解釈改憲を実現し、9条を骨抜きにした。昨年、安全保障法制や憲法改正への反対運動を展開した学生団体「SEALDs(シールズ)」は、「対米従属」批判など、矛先を米国や日米安保に向けることは少なかった。学生らと共にデモに携わった中野晃一・上智大教授に「なぜ?」と記者が問うと、意外な答えが返ってきた。「戦略的判断です」対米関係に目を向ければ、憲法自体が米国からの押しつけだという議論に立ち戻り、「主権者運動」としてまとまれない可能性があった。「批判をアメリカに向けるのは『パンドラの箱』を開けるようなもの。『虚構』かもしれないが、主権者として日本政府に抗議し、主権を現実のものにする道をとろうと思った。そして、それは成功した」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12649111.html

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(声)「明治の日」は国民主権に逆行(2016/11/09朝日新聞)主婦 清水芳枝(神奈川県 66)

 「文化の日」は、自由と平和を愛し、文化をすすめる日として、日本国憲法の公布日である11月3日に定められました。しかし、この「文化の日」を「明治の日」に改めようという動きが出始めています。2018年に明治維新から150年を迎えるのに合わせ、明治天皇の誕生日であるこの日を「明治の日」にしようというのです。「明治の日」への変更は、日本を再び天皇が治める国にしようという動きを加速するものではないでしょうか。1979年施行の「元号法」、99年施行の「国旗国歌法」、2007年に「みどりの日」から改称の「昭和の日」と同じ方向を向いていると思います。自民党改憲草案にいたっては天皇を「元首」と明記しています。71年前まで天皇主権だったこの国では、国民の思想や信教の自由が大幅に制限されていました。日本が再び天皇中心の国になってしまえば、同じことが起こるのではないかと危惧します。その動きが、気付かないうちに進んでいるように思えてなりません。「文化の日」から「明治の日」への名称変更は、国民主権をうたう憲法に逆行するものです。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12649046.html

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(声)「レガシー」は競技会場ではない(2016/11/09朝日新聞)司法書士 杉山陽一(静岡県 59)

 東京五輪・パラリンピックの競技会場をめぐって、競技団体や自治体関係者の議論の中によく出てくるのが「レガシー」(遺産)という言葉だ。しかし私には、希望通りの競技会場になるように「レガシー」という言葉を使っているようにしか聞こえない。リオ五輪・パラリンピックをテレビ観戦した私の心に残ったのは、メイン会場など競技会場ではない。陸上女子5千メートル予選で転倒した2選手が互いに気遣った姿であり、その彼女たちに観客から送られた心からの拍手である。苦しみ抜いて、銅メダルを獲得した卓球女子日本代表の歓喜に満ちた表情とたくさんの涙である。これらが、私にとってのリオ五輪の「レガシー」である。競技会場を「レガシー」と言っている競技団体関係者や自治体関係者のみなさん、本当にそうお考えなのでしょうか。巨費を投じた豪華な競技会場ばかりでなくとも、2020年東京五輪・パラリンピックは、心に残る「レガシー」がたくさん生まれるに違いない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12649047.html?ref=pcviewpage

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地域金融の行方  金融庁方針に危うさも(2016/11/09京都新聞)
 金融庁が今後の重点施策をまとめた「金融行政方針」を公表した。不良債権処理を優先してきた従来の姿勢を変え、地域経済の活性化を重視する方針を示した。地銀や信用金庫など地域の金融機関に、中小企業への融資の拡大を促し、情報開示などによる「顧客本位」を強く求める内容だ。前身の金融監督庁から続く厳格な資産査定や法令順守を重んじる立場を、大きく転換したと言ってもいい。背景には、地銀などが、リスクを避けて手堅い優良企業ばかりを相手にしていたり、販売手数料が高い投資信託や保険などの商品販売に傾注し、利ざやによる営業ノルマの達成に追われている−といった厳しい批判がある。確かに、そうした問題を抱えている面はあろう。同庁は方針の中で、将来性のある中小企業への融資が進まない状況を「日本型金融排除」と呼んでいるが、担保や信用保証制度への過度な依存は見直していく必要がある。また米国などと比べても、金融商品の手数料の高さは目につく。手数料の開示や商品リスクの十分な説明など、顧客に向けた情報の透明化は積極的に進めねばならない。一方で、危うさも禁じ得ない。今回の金融庁方針は、日銀が今年2月に導入した「マイナス金利」とともに、金融機関に「もっとお金を貸せ」と事実上圧力をかける点で軸を同じくする。行き詰まるアベノミクスの打開に金融政策を利用し、企業の設備投資を促して経済成長を追う−。そんな思惑が先立っているのではないか。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161109_3.html

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米大統領にトランプ氏 共和党8年ぶり政権奪還(2016/11/09東京新聞)
【ワシントン共同】米大統領選は8日投開票され、主要メディアは共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を大接戦の末に退け、当選を確実にしたと報じた。共和党は8年ぶりに政権を奪還。選挙で選ばれる公職に就いたことがない大統領は、1953〜61年のドワイト・アイゼンハワー氏以来となる。トランプ氏は9日未明(日本時間同日午後)、ニューヨーク市で勝利宣言し「私は全ての国民の大統領になる」と述べ、国民融和を呼び掛けた。トランプ氏は来年1月20日に第45代大統領の就任式に臨む。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016110901001494.html

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米大統領にトランプ氏(2016/11/09京都新聞)
共和党8年ぶり政権奪還/【ワシントン共同】米大統領選は8日投開票され、主要メディアは共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を大接戦の末に退け、当選を確実にしたと報じた。共和党は8年ぶりに政権を奪還。選挙で選ばれる公職に就いたことがない大統領は、1953〜61年のドワイト・アイゼンハワー氏以来となる。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20161109000104

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戦争へ三者の目線 神奈川・平塚市美術館(2016/11/08朝日新聞)
 戦争を見つめた洋画家、日本画家、写真家三者の代表作が出合う「香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治」展が、神奈川県の平塚市美術館で開かれている。平和への発信を「美術館の使命」とうたった企画でもある。香月は、過酷なシベリア抑留体験を描いた油彩画「シベリア・シリーズ」から34点を展示。黄土色の下地に黒を基調とした堅牢な画面は、身体と心の奥深くに沈潜する戦争の傷痕を感じさせる。丸木夫妻は、全15部の屏風(びょうぶ)の大作「原爆の図」から6作。生々しい群像表現には怒りと悲しみが渦巻く一方、鎮魂と祈りも満ちる。川田は「地図」シリーズから84点。モノクロで撮影した原爆ドームの壁や天井のしみは抽象画を思わせ、不条理さを際だたせる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12648794.html

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早朝地響き、巨大な穴 地下鉄掘削中に水漏れ 博多駅前陥没(2016/11/08朝日新聞)
大音響とともに信号機が倒れ、穴が一気に広がった――。福岡市のJR博多駅前で8日朝に発生した大規模陥没。ガス漏れと水道管の破断で周囲は騒然とし、市は周囲に避難勧告を出した。九州一のターミナルである博多駅や福岡空港も一部が停電し、混乱が続いた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12648811.html

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<社説>独との爆音差別 沖縄だけに苦痛強いるな(2016/11/08琉球新報)
米軍にとって不都合な真実を正直に認めた発言である。在沖米軍基地の周辺住民の生活を脅かす二重基準が明確になった。嘉手納基地で繰り返されている深夜・未明の外来機離陸を巡り、米空軍制服組トップの参謀総長が「(ドイツの米航空基地司令官の在任時には)地元自治体に離陸を通告し、なぜ飛ぶのかを確実に知らせていた」と述べた。米空軍機が居座る航空基地の運用が沖縄とドイツでは全く異なる。沖縄の住民だけに差別的な苦痛を強いることは許されない。米軍が掲げる「良き隣人」と懸け離れた基地運用の実態が判明しただけに、ウチナーンチュの命の重さを軽んじている基地運用の是正を一層強く迫るしかない。未明に及ぶ外来機の離陸は予告なしに行われる。午前2時から5時すぎに、静寂が突き破られる住民の負担はあまりに重い。突然、電車が通るガード下の騒音(約100デシベル)や、自動車の前1〜2メートルで聞く警笛に匹敵する110デシベルの爆音に眠りを突き破られる様子を想像してほしい。安眠妨害にとどまらず、平穏に暮らす権利を容赦なく侵す。心拍数が上がった大人は寝付けなくなり、赤ん坊は泣きやまなくなる。・・・米軍は深夜・未明の離着陸を原則禁止する騒音防止協定を破り続け、県民の人権をないがしろにしている。より罪深いのは、米軍の二重基準を放置し、改善を迫らない日本政府だ。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-390314.html

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ニカラグア、現職オルテガ氏3選 大統領選(2016/11/08琉球新報)
【リオデジャネイロ共同】中米ニカラグア選挙管理当局の7日の発表によると、大統領選は開票率約99・8%の段階で左派与党「サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)」の現職ダニエル・オルテガ氏(70)が約73%を得票し、当選を決めた。同氏の当選は3回連続。通算では4期目を務めることになる。中南米で左派政権が退潮傾向にある中、オルテガ氏は、貧困削減や経済成長、治安改善が国民の支持を受け、左派政権を守った。
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-390414.html

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会計検査院報告  あきれた1兆超の無駄(2016/11/08京都新聞)
会計検査院の2015年度の決算検査報告で、455件、計1兆2千億円の税金の無駄遣いや不適切な会計処理が明らかになった。指摘金額が1兆円を超えたのは6年ぶり。数字を押し上げた主因は、預金保険機構が管理する利益剰余金だ。大半が使い道のない資金とみなされたわけだが、金額の大きさにあきれる。預保機構はバブル崩壊や震災で経営が悪化した金融機関を支援しているが、注入した公的資金が回収不能になった場合などへの備え以外に、剰余金を抱え込むことは好ましくない。制度上、国庫に移せないのなら、制度を改正して有効活用を図るべきだ。・・・安倍政権が描く財政再建のシナリオも崩れつつある。アベノミクスで税収を増やし、20年度に基礎的財政収支の黒字化を目指すが、円高による輸出企業の不振などで税収の伸びは鈍っている。日銀の金融政策の景気刺激効果も限界に近い。政府はより危機感をもって税金の使途を精査せねばならない。気がかりなのは、特定秘密保護法の施行で、防衛費などの使途の一部がブラックボックスになる恐れがある点だ。安全保障上著しい支障が生じる場合に行政機関は秘密の提供を拒否できると定めるが、憲法は国の収入支出をすべてチェックする権限を会計検査院に与えている。政府は関係機関に対し、検査院の要請があれば情報提供するよう改めて徹底すべきだ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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特養の待機者  数より実態を直視せよ(2016/11/08京都新聞)

高齢者介護の厳しい実態がかえって潜在化したのではないか。
 特別養護老人ホーム(特養)に入所を申し込んでも入れない待機者数が大きく減少している。共同通信の10月末時点の調査で、回答があった38道府県で計約22万3千人と、2013年の約38万5千人に比べて42%減ったことが分かった。一部で施設整備が進んだ影響もみられるが、減少の主な要因は15年4月から入所条件が「要介護3」以上に厳しくなったためだ。原則入所できなくなった要介護1、2でも在宅生活が困難な高齢者は多く、行き場のない「介護難民」増加が懸念される。見掛けの減少に目を奪われず、政府は受け皿確保とともに「消えた待機者」への対応を強めねばなるまい。

 特養は、介護保険を利用して24時間介護を他施設より安い費用で受けられるため入所希望が多く、全国の待機者は厚生労働省の14年集計で約52万4千人に上った。国は介護の必要性が高い人を優先するとして入所対象を狭めたのが今回、数字上の待機者減に表れたにすぎない。在宅介護に負担が付け替えられたと見るべきだろう。・・・「介護離職ゼロ」を掲げる政府は、20年代初頭までに50万人分の施設・在宅サービス整備を掲げているが、かさむ費用や用地、職員の確保難から実現は不透明だ。国は介護費削減のため、在宅中心の介護への転換を目指す一方、軽度者への調理や掃除などの「生活援助」などの縮小も検討している。超高齢化で介護需要が増え続ける中、施設整備や費用負担に限界があるのは否めない。だが実態を把握せず、介護世帯にしわ寄せするばかりでは無理がある。杓子(しゃくし)定規に最低限必要なサービスまで削っては、介護の重度化や生活の質低下、家族の介護離職など状況をさらに悪化させかねない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161108_2.html

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洗車用浄化槽に放射性汚泥、福島(2016/11/08共同通信)
 福島県内の自動車整備工場にある洗車用の汚水浄化槽に汚泥がたまり、一部で国の指定廃棄物基準(1キログラム当たり8千ベクレル超)を7倍上回る最大5万7400ベクレルの放射性物質を検出していたことが5日、業界3団体への取材で分かった。東京電力福島第1原発事故当初に車に付着した物質とみられる。整備工場は県内に約1700カ所あり、「洗車汚泥」は団体側の推計で数千トン。国や東電は事故後5年半にわたって対策を先送り。住宅や公共施設に比べ遅れがちだった産業施設への除染対策が早急に求められる。

http://this.kiji.is/167680157693052411?c=39546741839462401

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憲法審査会が再始動 「改憲ありき」ではなく(2016/11/08東京新聞) 
衆院憲法審査会が十日に議論を再開する。自民党は憲法改正を要する項目の絞り込みを急ぎたいようだが、「改憲ありき」で議論を進めてはならない。衆院憲法審査会の再開は約一年五カ月ぶりである。昨年六月の参考人質疑で、自民党推薦の憲法学者らが、「集団的自衛権の行使」を可能とする安全保障関連法を「憲法違反」と断じて以来、審議が行われていなかった。・・・任期中の改憲を目指す安倍晋三首相は、審査会での議論について「国民に分かりやすい形で発議案をまとめることを期待したい」と自民党の保岡興治憲法改正推進本部長に述べたという。安倍氏は「この憲法を尊重し擁護する義務を負う」(憲法九九条)立場の国務大臣であり、内閣の首長たる首相でもある。いくら改憲を発議する権限を有する国会議員の一人であり、自民党総裁でもあるとはいえ、首相の立場にある者が憲法審査会での改憲発議案の取りまとめにまで言及するのは行き過ぎではないのか。・・・

しかし、今、改憲しなければ、国民の平穏な暮らしが著しく脅かされるような事態が想定されているのだろうか。国民から改憲を求める意見が澎湃(ほうはい)と湧き上がっているような状況だろうか。国民が改憲を必要とする政治状況でないにもかかわらず、政治権力が改憲に突き進む「改憲ありき」の態度は厳に慎むべきである。国民が憲法を通じて政治権力を律する「立憲主義」にも反していると言わざるを得ない。・・・現行憲法が占領軍の影響下で制定されたことは事実だが、押し付けられたものを唯々諾々と受け入れたわけではなく、当時の帝国議会で活発に議論され、多岐にわたって修正が加えられている。押し付けというよりは、むしろ占領軍の「外圧」を利用して旧弊を一掃し、新生日本にふさわしい憲法を、自らの手で作り上げたといった方がより適切だろう。

 何よりも重要なのは、公布後七十年もの長きにわたり、主権者たる国民が憲法改正という政治選択をしなかった歴史的事実である。 国民主権、戦争放棄、基本的人権の尊重を三大理念とする現行憲法は、日本国民だけで三百十万人もの犠牲を出した先の大戦への痛切な反省に基づくものであり、戦後の経済発展の土台となった。公布後七十年を経て日本国民の血肉と化していることを、今を生きる私たちは忘れてはなるまい。再開される憲法審査会で議論を尽くすべきは現行憲法の理念であり、現に果たしている役割だ。「改憲ありき」の議論や「改憲のための改憲」は、日本国民が歩んできた歴史に対する冒涜(ぼうとく)にほかならない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016110802000142.html

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米大統領選 接戦の中、きょう投票 FBI「クリントン氏訴追せず」(2016/11/08東京新聞)
 【ワシントン=石川智規】米大統領選は八日(日本時間八日夜)、投票が始まる。民主党候補のヒラリー・クリントン氏(69)と共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)による接戦が続く中、投票目前の六日に、クリントン氏の私用メール問題を再捜査していた連邦捜査局(FBI)が訴追しない方針を表明。FBIの捜査再開以降、トランプ氏から猛追されていたクリントン氏が再び優位に立つか、注目される。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201611/CK2016110802000123.html

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(ひと)デビッド・グリーンさん 貧しい人々に白内障手術を届ける米国人(2016/11/08朝日新聞)
 白内障に苦しむ貧しい人々のため、インドで格安の眼内レンズを製造販売し、世界25カ国の約300病院と手術を受けやすいシステムを築いた。1992年からの取り組みは今や、年間100万人を失明から救うまでになった。米国の大学院で公衆衛生を学び、人道支援財団に就職。インドで眼内レンズの寄付に携わるなかで、格安レンズ事業に乗り出す。地元の病院と立ち上げたNPO「オーロラブ」では製造・物流コストの削減を徹底し、利益も最小限にすることで、販売価格を大手の1割程度の2〜30ドルに抑えた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12647299.html

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(声)あと10年ガラケー使いたいが…(2016/11/08朝日新聞)無職 永田昇(東京都 69)

 「ありがとう、さようならケータイ」と歌う携帯電話会社のCMを、テレビで見ました。今のガラケーで十分満足しているのに、スマホへの買い替えを強制されているようで不愉快でした。近年、IT製品はソフトもハードも機能の向上が早過ぎ、ついていけません。若い世代の方々には新しい機能がどんどん増えるのは喜ばしいことでしょうが、私にしてみれば無用な機能が多すぎる感があります。スマホは携帯電話とパソコンが一体化していて、一台で両方の機能が使えるため、使い方を間違えなければ最強のツールになるでしょう。しかし、私にはそこまでの機能は必要ないのです。携帯電話各社にお願いがあります。私のようにガラケーを頼りにしている人たちは、まだまだたくさんいます。スマホばかりを優遇せず、せめてガラケーをあと10年ぐらいは使えるように使用環境を確保して下さい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12647249.html

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土人、シナ人……復活する差別語・侮蔑語(2016/11/08朝日新聞WEBRONZA)

「死語」が再浮上し、世界中でひろがるのはなぜか沖縄の米軍ヘリパッド基地工事反対のデモ隊員に大阪府警の機動隊員が「ボケ、土人」「黙れ、コラ、シナ人」などと、きわめつきの差別発言を放ったことが問題となっている。ヘイトスピーチの国家堂々版だ。さらには10月18日のこの発言を確認した松井一郎大阪府知事が「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」とツイッターするに及んで、一介の警察官のストレス状況の中での発言にすぎない、と大目に見るわけにいかなくなった。

なんのためらいもなく
こうした発言が警察内部の教育や治安関係の業界誌、右翼論壇人、ネトウヨなど、さまざまなチャンネルを通じて流布し、末端の警察官に浸透していること、さらには「アカ」「キョーサントウ」など戦前からの政治的な侮蔑表現が下敷きにあることなどさまざまに論じられている。構造的な根は深いようだ。とはいえ、最近の現象で驚くべきことが少なくとも3点ほどある。

 驚くべきことの第一は、かつては仲間内でだけ使っていたか、あるいは仲間内ですら、「ここだからいいけど、人前では言うなよ」と注意されていた侮蔑表現が、いまやなんのためらいもなく使われていることだ。 じっさい「土人」という言葉は長いこと死語だった。福沢諭吉が『世界国尽』や「文明教育論」での、「一等国」のヨーロッパ諸国をトップにおいた民族ランキングで、アフリカの「土人」などを最下層に置いて以来(「亜非利加の土人に智識少なし」)、長いこと差別的なニュアンスを持っていた。竹山道雄の『ビルマの竪琴』でも、主人公が「土人」に化けたり、あるいは「土人」の食人種に捕まったりのシーンが出てくる。しかし、これも改訂版や映画では削除されている。「ちょっと具合悪い」からである。・・・ 欺瞞は欺瞞で一定の文明化作用をもつ。「シナ人」も石原慎太郎がよく使っていたが、これも彼の世代の常用語を挑発的に復活させただけで、長いこと死語だった。そうした語彙がまさに自覚的に再活性化されているようだ。・・・ 

驚くべきことの第二点は、この「シナ人」である。昨年(2015年)の春から秋にかけての安保関係の通称「戦争法案」に反対する集会やデモに「中国からの工作員」が大量に潜入しているというデマをかなり多くの人が信じていたようだ。デモしているのは「シナ人と中国かぶれの大学教授の左巻き」といったネットの書き込みも多かった。沖縄に関しても同じようだ。しかし、ネットに責任をなすりつけるのはまちがいだ。ネットなど考えられもしなかった1959年から60年代初頭にかけて安保や米軍基地をめぐるデモ隊についてもよくそういう言説があった。モスクワと北京から金が出ている、などというものだった。危機になると第三者に責任を押しつける、それも、普段は無視し、排除している第三者に責任を押しつける心理は国民国家ではよく働くようだ。第一次世界大戦末期のドイツで食糧事情が逼迫してくると、ユダヤ人がジャガイモを買い占めている、というデマが横行し始めた。関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を入れている」というデマが大虐殺のきっかけになったと言われている。・・・ 

驚くべきことの第三点は、世界的なひろがりである。世界の多くの国で、公的には封印されていたこうした語彙が公然とわめきたてられている。アメリカの共和党大統領候補トランプ氏の暴言リストはすごい。先週は、ブリュッセルの欧州委員会委員のエッティンガー氏が講演で中国人を「細目(ほそめ)」と形容している。氏はドイツでも元来保守派の政治家だ。ご夫人への利権の供与も有名だ。「細目」は中国人だけでなく、韓国人、そして日本人にも言われる侮蔑語で、やはり公的には死語だ。・・・それ以外にもドイツでは、難民問題を反映して、トルコ人やムスリムについての聞くにたえない侮蔑表現もそれなりに再浮上している。リベラルな新聞のことを「嘘つき新聞」と罵倒したナチス前夜の語彙も復活しつつある。もしも日本経済がもっと活気があったら、なつかしの「イエロー・モンキー」や「エコノミック・アニマル」そして「ジャップ」も日本人にぶつけられているはずだ。

紙数がないので詳しいことは別の機会にゆずるが、ジェファーソンやフランクリンのようなアメリカの創設者のみでなく、それ以前から上層の大地主たちは、白人の農業労働者たちのことを「ネズミども」「クズ野郎」など、ありとあらゆる侮蔑的表現で呼んでいたそうだ。・・・さて、日本に戻ってみよう。日本社会も上下格差が激しい。経済成長の時には中流幻想が広まったが、当時でも将来の安全などを考えれば格差はひどかった(白波瀬佐和子『生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて』岩波新書、2010年)。そして上流のお坊ちゃんやお嬢ちゃんたちが下層を形容する言葉が「パンピー」をはじめ発達してきた。一流大学の学生が偏差値的に低い大学を形容する表現も発達した。例えば……、いや、やめておこう。
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2016110700011.html

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沖縄「土人」発言、ヤマトは「平成の人類館」だ(2016/11/08朝日新聞WEBRONZA)
 沖縄本島北部で進められている米軍のヘリパッド建設現場で、大阪府警から派遣された機動隊員が、建設に抗議する市民に向かって「土人」「シナ人」と差別発言をした。沖縄県警は機動隊員の発言について「極めて遺憾だ」として謝罪した。だが、この件で、波紋をさらに広げたのが、松井一郎大阪府知事のツイッターへの投稿だ。「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」機動隊員を、こう擁護したことに対し、大阪府庁には知事を批判する電話やメールが1000件以上寄せられたという。機動隊員の発言もさることながら、府知事の言葉にも、多くのウチナーンチュ(沖縄人)が深く傷付いたに違いない。


力の差から目を背けた形式論

 しかし、松井府知事は「もともと混乱地で、無用な衝突を避けるために、警察官が全国から動員されている。じゃあ、混乱を引き起こしているのはどちらなんですか」「反対派の皆さんもね、その反対行動、あまりにも過激なんじゃないか」などと記者団に述べたという。松井知事はいまだに擁護発言を撤回していないし、それによってウチナーンチュを傷付けたことに謝罪もない。警察官は、社会の秩序を守り、反社会的行為を取り締まる最前線で働き、社会の手本たる役割を期待されている公務員だ。現場で市民が機動隊員に激しい言葉を浴びせることもあるだろうが、そこで警察官が差別発言をしていいという理由はどこにもない。現場の機動隊員は、市民とは比較にならない権力を持っている。その警察官の差別発言と、市民の激しい言葉を同列に扱い、市民側にも責任があるかのような見方は、双方の圧倒的な力の差という本質から目を背けた形式論に映る。

 実際、現場の機動隊員は暴力的に市民を排除し、市民のけが人が続出している。市民は「触れただけでも『公務執行妨害』と言われて逮捕される」と、戦々恐々としているのである。松井知事は「(発言した)彼自身、命令に従って沖縄のために無用な衝突が起こらないように職務を遂行しているわけで、あまりにも個人を特定されて、大メディアも含めて徹底的にたたく。これやり過ぎでしょう」とも述べている。発言した警察官への報道が個人攻撃になっているとの見方だ。その言葉もふに落ちない。知事は機動隊員の発言に直接的な監督責任はないとしても、大阪府のトップとして責任を感じ、謝罪の言葉があってもいいはずだ。機動隊員「個人」を責めるべきではないと強調すればするほど、その意図がいくら彼の擁護であっても、結果として、責任は自分にはまったくなく、機動隊員だけにあるかのように聞こえてしまうのは私だけだろうか。もし会社のトップがそんな上司だったら、私はその下で働きたいとは思わない。

市民を追い詰めたのは誰か

 ここからが本題だ。松井氏は「混乱を引き起こしているのはどちらなんですか」という“そもそも論”をぶちまけている。市民が「過激」だとして、「混乱」を市民のせいにしているが、そう言うのなら、そもそも、そこまで市民を追い詰めたのは誰ですか、と問いたい。・・・ナイフを幾つか抜く代わりに、新たにまた大きなドスを刺される――。そんな政府の「負担軽減」策に、多くの県民が怒りを表しているのだ。沖縄には衆参合わせて6つの選挙区があるが、そんな安倍政権の「負担軽減策」を支持している議員は一人もいない。去る参院選では、ヘリパッド建設に反対する候補が現職閣僚を大差で倒した翌朝、現場に資材が搬入された。その民意の無視ぶりはもはやとどまる兆しさえない。

差別の上塗り

 そんな中で、機動隊員を全国から集めて工事を強行している。この強引なやり方は、無理やり沖縄に基地を押し付ける沖縄差別政策と言われても仕方がない。松井知事が、職務を全うした機動隊員に「ご苦労様」とねぎらうことは、そんな差別政策を現場で支えてくれて「ご苦労様」と言っているに等しい。「無用な衝突」という言葉も、ウチナーンチュは黙って新しい機能の基地を受け入れろ、という恫喝に聞こえる。沖縄に米軍基地を押し付け続けている政治家の一人として、その負担への責任感はみじんもないのだろうか。


「沖縄人は巨大な檻の中に展示されたまま」

 この一連の差別発言・擁護は、ヤマトに潜伏していた沖縄への差別意識を表面化させた。皮肉にも同じ大阪で起きた人類館を想起してしまうのは私だけではないだろう。1903年、大阪で開かれた内国勧業博覧会で「琉球人」やアイヌ、「生蕃」(台湾先住民)らが「学術人類館」内に民族衣装姿で「展示」された出来事だ。当時の琉球新報は主筆の太田朝敷らが、社説でアイヌや台湾先住民と同列視されたことなどを問題視し、抗議した。これは沖縄差別の象徴的事件であるとともに、同化政策の中で危うい立場を強いられた沖縄側の差別的視線も露呈した。・・・露骨な沖縄差別発言は、今回の機動隊員に限ったことではない。ネットや街頭では沖縄差別の言葉があふれている。沖縄に基地を押し付け続ける差別を正当化し、むしろ強化しようとする形で、レイシズムや排外主義が台頭している。私はこの状況を「平成の人類館」と呼んでいる。この危機的状況に多くのヤマトンチュが目覚め、問題化し、解決する努力を払ってほしい。そうでなければ、ウチナーンチュの尊厳は踏みつぶされ続ける。日本が他国と紛争でも起こせば、去る大戦で「捨て石」にされたように、基地が集中する沖縄では、また殺されるという恐怖から逃れられない生活を住民は強いられ続けるのである。
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2016110700009.html

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<社説>アセス外訓練道 環境保全放棄は許されない(2016/11/07琉球新報)
 米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設予定の「G地区」と国頭村の宇嘉川河口部を結ぶ訓練道を補修整備するため、沖縄防衛局は4694本の立木(りゅうぼく)を伐採する方針を示した。そもそも防衛局は2007年に作成した環境影響評価(環境アセスメント)に、訓練道の補修整備を盛り込んでいない。今年10月28日に県に提出した環境影響評価検討図書で、補修整備の方針を初めて示している。しかも当初の手作業での伐採を重機に切り替えている。・・・しかし防衛局は県の要求を無視する形で補修整備を強行する。これまでも07年のアセスで「動物への影響を少なくするため、1地区ずつ施行する」と表明していたが、工期を短縮するため3地区の工事を同時に着手した。この工法変更も県は「変更すべきではない」との意向を防衛局に伝えていた。なぜこんなことが許されるのか。ヘリパッド建設は県条例の定めるアセス事業に該当しない。このため防衛局は環境アセスについて、自主的なもので法的義務を負わないとの立場を取っているからだ。環境影響評価法第3条には「国などの責務」としてこう記されている。「事業の実施による環境への負荷をできる限り回避し、または低減することその他の環境の保全についての配慮が適正になされるようにそれぞれの立場で務めなければならない」
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-389701.html

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精神指定医処分  医療への信頼揺るがす(2016/11/07京都新聞)
厚生労働省は、精神障害のある患者の措置入院の要否などを判断する「精神保健指定医」資格を不正に取得したなどとして、医師89人の資格を取り消す行政処分を決めた。発効は9日だ。これほど大量の医師の不正が明らかになったのは衝撃的だ。精神医療の根幹を揺るがす問題である。精神保健指定医は、他人への危害や自傷の恐れがある患者を「措置入院」させたり、家族らの同意だけで「医療保護入院」させたりする必要があるかどうかを判断する役割を担う。今年4月時点で全国に約1万5千人いる。患者の意思にかかわらない強制入院や自由を制限する身体拘束の判断などの強い権限が与えられており、資格申請には、精神科医として3年以上の実務経験や、資格を持つ指導医の下で「統合失調症」「そううつ」「児童・思春期精神障害」など6分野8症例以上のリポートを提出することなどが義務付けられている。・・・なぜ不正が起きたのか、常態化していなかったかなど詳細な検証が必要だろう。大量の資格取り消しで地域の精神医療に影響が出ないよう、関係機関は十分に注意してもらいたい。厚労省は再発防止のため、面接の導入などを検討しており、日本精神科病院協会も口頭試験や研修会でのグループワーク導入などを提案している。国民の信頼を取り戻す改革が不可欠だ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161107_4.html

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東電の分社化  原発温存で負担転嫁とは(2016/11/06京都新聞)
 経済産業省が、東京電力の原子力事業を分社化する案を打ち出した。福島第1原発事故の廃炉費用が大幅に膨らむ見通しと併せ、再建計画を議論する有識者委員会に示した。分社化によって他の大手電力と事業連携、再編を進め、廃炉費用などを捻出しやすくする狙いという。同時に、経産省は賠償を含む事故処理費用を広く国民に負担させる考えだ。東電の事故責任を軽減し、原発事業を切り離して温存させるのでは国民は納得すまい。東電自身により徹底した経営改革を求めるべきだ。原発事業の分社化案が浮上したのは、従来の再建計画の前提が大きく崩れたからだ。一つは事故処理費用の膨張で、経産省の新たな試算では、溶け落ちた核燃料の取り出しなどで廃炉費は従来想定の年間800億円から数千億円に拡大。廃炉には30年以上かかり、総額は東電試算の2兆円を大きく上回るのが確実となった。賠償や除染費用も政府が一時立て替えている9兆円の支援枠を数兆円単位で超える見込みだ。

 さらに東電が再建計画の柱とする柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が、慎重派の知事の就任で不透明になった。1基で年1千億円とされる収益改善が見通せない要因も大きい。・・・だが、福島復興の基礎である確実な事故処理が第一義であることを忘れては困る。
 経産省は今回、再燃した東電の経営問題への対応について、(1)廃炉や賠償などの費用増加分を国が肩代わり(2)公的資金を投入し公社化(3)東電任せで放置(4)改革で資金確保−の四つのシナリオを有識者委に提示。(1)〜(3)は国民負担増につながると(4)の改革推進が選ばれた。「事業者責任」の原則から当然だ。ところが、経産省が新たな料金転嫁策に前のめりなのはどうしたことか。廃炉費は東電のみ負担、賠償費は東電と他の大手電力も負担する決まりだが、料金規制の残る送配電の利益を充てられるよう新電力などの使用料(託送料金)に上乗せを認める考えだ。小売り自由化で大手電力が不利などと言うが、新電力の利用者にまで負担させるのは筋違いの大手優遇策ではないか。そもそも東電が「福島への責任」を果たす費用が具体的に示されないまま、国民負担増や業界再編の議論が先行するのは拙速だ。大手電力で賄えないのなら「原発は低コスト」という従来の国や電力会社の主張も崩れる。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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TPP「強行採決許さぬ」 京都、市民ら抗議活動(2016/11/06京都新聞)
 環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案が衆院特別委員会で可決された4日夕方、京都市下京区の京都タワー前では、TPPに反対する市民グループのメンバーら10人が「強行採決など許さない!」「日本の存亡に関わる危機」などと書かれたプラカードを掲げ、帰宅途中の通行人に向けてマイクで演説した。京都水と緑を守る連絡会の榊原義道さん(66)は、「農林水産相の『強行採決』という発言に憤りを感じる。特別委では強行的に可決されたが、衆院本会議と参院審議で廃案に持ち込みたい」と訴えた。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161104000118

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資金難の京大天文台、存続へ協力を 研究者らシンポ(2016/11/06京都新聞)
 1929年に開設され、太陽の観測などで成果を挙げてきた。しかし今後、岡山県などほかの場所に京大の観測拠点ができる影響もあり、資金面で運営が難しくなっている。柴田一成台長は、現役の望遠鏡としては日本最古の「ザートリウス18センチ屈折望遠鏡」など、貴重な機器を使って成果を挙げ続けている現状を報告。観望会や音楽会など、同天文台が文化活動の拠点となっている点も強調した。その上で、年間に1千万円の寄付がなければ来年度以降の運営が厳しくなると説明し、「市民の皆さんの協力と知恵をお借りしたい」と訴えた。
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20161104000137

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オーストリアが提案する 「エネルギー転換議定書」(まる / 2016年11月6日みどりの1kWh)
「オーストリアの環境相が、ドイツの“間違った“エネルギー転換に対する同盟を作ろうとしている」という、どっきりするような見出しをネットで見つけました。いったいどういうことなのでしょうか。このネット記事の元になっている10月8日発売のシュピーゲル誌プリント版を開いてみると、「ドイツのエネルギー転換は、オーストリアと他の欧州各国のエネルギー転換を困難にしている」という、オーストリア環境相のアンドレ・ルプレヒター氏の発言が載っています。同氏は「ドイツが作りすぎる安い電気を、オーストリアのような国々が受け入れなければならなくなっている。現在の取引価格では、水力発電や風力発電は国の補助なしで競争できない」と続け、「ドイツのエネルギー転換の方向は間違っている」と批判しています。

例えば2015年11月17日と18日に北ドイツで時速170kmの強風が吹いた際には、ベルリン市の電気需要の20日分もの電気が作られてしまい、しかも同時に石炭・褐炭発電所もそのまま稼働していたため、余剰電気がいっきに隣国の送電網に流れてしまいました。ルプレヒター氏が問題視しているのは、ドイツのエネルギー転換そのものではなく、エネルギー転換を目指して再生可能エネルギーを促進すると言いながら、ドイツの石炭●褐炭発電がまだ42%もあること、そのせいで隣国のエネルギー転換が進まないことのようです。「ドイツは石炭・褐炭発電をやめなければならない。それもかなり早く」と訴えています。・・・ただ、欧州のエネルギー政策はまだ各国の問題であるため、実現は難しいと見られています。今のところオーストリア、ルクセンブルク、オランダ、クロアチア、ギリシア、イタリアとドイツ環境省が賛成していますが、これからポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーを説得しなければならず、特にポーランドは欧州で一番、石炭・褐炭発電に頼っている国のため、CO2税の導入には当然反対であることが見込まれます。
http://midori1kwh.de/2016/11/06/8639

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週のはじめに考える 若手に研究費をばらまけ(2016/11/06東京新聞)
軍学共同研究が話題になる一方で、基礎科学の危機が叫ばれています。「役に立つ」ばかりが研究目的ではありません。急減する若手研究者を支えたい。きっかけは、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授の訴えです。受賞決定直後の記者会見で、自らの研究について「人がやらないことをやろうと酵母の液胞の研究を始めた。がんにつながるとか、確信して始めたわけではない。基礎科学の重要性を強調したい」と話しました。・・・大隅さんは会見で「私の研究は、ほとんど文部科学省の科研費によって支えられたことにも感謝したい」と語りました。科研費は国の補助金です。家族への感謝よりも先に、成果は税金、つまり国民のおかげだと話したのです。

 一方で「科学が役に立つというのが、数年後に企業化できることと同義語になっている」と最近の風潮を批判しました。・・・大隅さんは日刊工業新聞のインタビューで「年間百万円のお金があれば、やりたいことをやれる研究者が日本にはたくさんいる。もう少し研究費をばらまいてほしい」「小さな芽をたくさん育てなければ、大きなとんがった成果は生まれない。日本の国力なら十分できるはずだ」(十月五日同紙電子版)と述べています。・・・ 防衛省が軍民両用の基礎研究費として百十億円要求しています。評判の悪い予算をやめて、文科省予算を増額すればよいのです。一万一千人に百万円ずつ配れます。決断できるのは安倍晋三首相だけです。首相は今年、大隅さんのノーベル賞受賞記者会見に割り込んでお祝いの電話をかけましたが、何年か先には「首相の決断のおかげです」と会見で感謝されるかもしれませんよ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016110602000141.html

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入れ替わった9条提案 学習漫画「日本の歴史」(2016/11/06東京新聞)
 戦争放棄を盛り込んだ憲法九条は、日本側の意思でつくられたのか、それとも連合国軍総司令部(GHQ)に押し付けられたものなのか。長く論争となってきたテーマについて、読者の方から興味深い情報が寄せられた。小学館の学習漫画は当初、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)首相の提案と表現していたが、ある時からマッカーサーGHQ最高司令官の提案に変わったという。記載はいつごろ変わったのか、どんな事情があったのか、学習漫画を巡る「謎」を追った。学習漫画は「少年少女日本の歴史」。第一巻が一九八一年から刊行されているロングセラーだ。指摘された場面は第二十巻「新しい日本」の中で、四六年一月二十四日の幣原・マッカーサー会談を描いた一コマ。出版時期が違うものを探して比べたところ、絵柄はほぼ同じなのに発言内容が変わっていた。・・・漫画の表現変更は昨年夏ごろからツイッター(短文投稿サイト)で話題になっていた。その中から「国会前で『憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです』と訴えるチラシをもらった。配っていたのはシルヒトマン氏」との書き込みを見つけた。

 その人は埼玉県日高市のドイツ人平和歴史学者、クラウス・シルヒトマン氏(72)。幣原や九条について何十年も研究し、日本語やドイツ語、英語で本も出している。幣原提案説に立つ。漫画の表現変更に気づき、新旧の描写を著書に載せたり、はがきにして首相官邸前デモで配ったりした。それが拡散したようだ。・・・シルヒトマン氏=写真、朝倉豊撮影=に漫画の書き換えや憲法九条について聞いた。

−幣原元首相や憲法九条になぜ興味を持ったのか。
 「ドイツの平和学会に入り、各国の憲法、特に平和に関する規定に興味を持った」
−漫画の表現の書き換えに気づいた経緯は。
 「日本人に広く読まれている漫画で、どう表現されているのか興味を持った。最初に幣原がマッカーサーに(戦争放棄を)提案している方を見つけ、その後、真逆のストーリーになっていることに気が付いた」
 −表現が変わった理由をどう考えるか。
 「日本が湾岸戦争で国際的な批判を受けた後、漫画の表現が変わった。日本人が、改憲を現実的な問題として真剣に考え始めた証しではないか」
 −改憲勢力には、九条も時代に合わせて変えるべきだという意見がある。
 「九条は本来、国連が世界連邦として機能し、世界中で武装解除が進むという理想を見据えて策定された。現実はそうなっていないが、今は過渡期。変えたらすべて終わってしまう」
 −九条はむしろ世界に広げていくべきなのか。
 「戦力不保持を明記した九条は際立っている。この条文を各国の憲法に生かすことができれば、大きな起爆剤となるはずだ」
 <憲法9条> 戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認を明記し、平和憲法の根幹と位置づけられる。1946年1月24日、幣原喜重郎首相がマッカーサーGHQ最高司令官と会談した際に戦争放棄を入れるよう提案したという説と、否定する説がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016110602000107.html

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