記憶しておきたい新聞記事見出し2014〜2016
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タイのプミポン国王死去 在位70年 政治の「調停者」(2013/10/14朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12606628.html 東京の大停電「隠すべき情報は隠し…」 自民・山東氏(2013/10/14朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12606534.html ノーベル文学賞にボブ・ディランさん 歌手で初、米23年ぶり(2013/10/14朝日新聞) ◆戦争、差別に抗議 反体制の代弁者 (社説)配偶者控除 小手先の制度いじりか(2013/10/14朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12606508.html (声)若い世代 戦争の加害の事実、見つめねば(2013/10/14朝日新聞)高校生 前川航(神奈川県 17) あるテレビ番組で大戦中、ヒトラー率いるドイツが日本の仲間だったと話していた。私は出演者が「知らなかった」と驚いたことに驚倒した。放送局の演出でないなら、日本の教育は危機的と言わざるを得ない。社会科は、過去の過ちを理解し、二度と同じ轍(てつ)を踏まないために学ぶと教えられてきたが、どうなっているのだろう。近頃のテレビは、戦争に関して日本の加害的な部分をめったに紹介しないと感じる。沖縄戦や原爆の悲惨さばかり映し、その原因を語らないのはいかがなものか。国民に情報を伝える上で、テレビの役割は大きい。戦争の加害者と被害者という両面を持つ日本は、常に事実と向き合い、正確に伝承する義務がある。メディアも視聴者も互いに真実を求める姿勢が求められている。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12606515.html 刑務所に戻りたくて銀行強盗、米ワイオミング州で禁錮6年の刑に(2013/10/14毎日新聞) 電通の過労自殺 若者の命すり減らすな(2013/10/14毎日新聞) 唐津市長「重く受け止め」 使用済み核燃施設問題(2016/10/14佐賀新聞) 福島第1、汚染水タンク水位低下(2016/10/14共同通信) ノルゥェーとドイツを結ぶ海底ケーブル、建設開始(こちゃん / 2016年10月9日みどりの1kWh) http://midori1kwh.de/2016/10/09/8566 大規模停電、東電施設で原因調査 埼玉・新座の地下ケーブル(2016/10/13東京新聞) 白紙領収書 「問題ない」とは何事か(2016/10/13東京新聞) TPP国会 国民に分かるように(2016/10/13東京新聞) 国会でTPPの本格審議が始まる。グローバル化、自由化の負の側面があらわになり、経済格差と保護主義的な動きが世界に広がりつつある。無理な自由化の推進は痛みを広げかねない。・・・ 米大統領選挙の候補者二人によるTPP反対は何を意味するのか。所得の減少や失業で中間層以下の経済的な苦境、将来への不安、不満が耐えられないほどに広がっていることを示している。・・・これまで、グローバル化の恩恵は明らかに富裕層に偏ってきた。もし恩恵が広く行き渡り、日米英など先進国で多くの国民の暮らしが上向いているなら、さらなる自由化は歓迎されるはずだ。先進国はこれまで進めてきたヒト、モノ、カネの自由化、グローバル化の負の側面を検証し、格差や分断を修復する時にきている。怠れば各国は寛容さを失い「自国第一主義」の流れを強める深刻な事態になりかねない。 第2次補正予算 「ピント」がずれている(2016/10/13京都新聞) 議員に伝達、7市議会 政活費、情報公開の請求者名 朝日新聞121議会調査(2016/10/12朝日新聞) 「駆けつけ警護」に懸念 首都付近で相次ぐ戦闘・襲撃 南スーダン(2016/10/12朝日新聞) (社説)過労自殺根絶 企業も国も問われる(2016/10/12朝日新聞) (声)政治への冷笑主義、捨てる時だ(2016/10/12朝日新聞)大学生 根本晃(千葉県 22) 臨時国会がスタートした。憲法改正についても論じられている。だが、大学の友人たちに政治について話を向けても、「与党も野党もどっちもどっち」「どうせ自分1人で社会は変わらない」といった声が多い。現代の若者は、政治に希望を抱いていないのだ。それは若者だけの責任ではなく、期待に応えない与野党の責任でもあるだろう。しかし、無関心で本当にいいのだろうか。安倍政権が進めようとしている憲法改正では、国民投票がある。若者も賛成か反対か、決断を迫られることになる。英国は、国民投票でEU離脱を決めた。決定後にインターネットで「EUって何?」「離脱は何を意味するか」といった検索が相次いだが、投票後に後悔しても遅いのだ。改憲勢力が衆参両院で3分の2を超え、憲法改正は現実味を帯びている。若者は冷笑主義の殻を破り捨て、向き合うべきものに向き合う時が来たのではないか。国会にも注文がある。国民投票は国会発議の60日から180日後となっている。思慮深い決断をするために、十分な時間を確保してほしい。 早期解散論 憲法よりも党利党略か(2016/10/12東京新聞) 宗教の長い夜(あや / 2016年10月9日みどりの1kWh) ユダヤ教徒の登壇者として参加したミヒャ・ブルミック教授: http://midori1kwh.de/2016/10/09/8575 <社説>記者排除を正当化 報道の弾圧容認できない(2016/10/12琉球新報) 日本の民主主義は危機に瀕(ひん)している。政府は東村高江のヘリパッド工事抗議行動の現場から、警察が新聞記者2人を拘束、排除したことについて、問題はなかったとする政府答弁書を閣議決定した。報道の自由、国民の知る権利の侵害を容認する閣議決定であり、強く抗議し、撤回を求める。本紙記者は市民の座り込み行動を取材中に、県警の腕章をした警察官、機動隊員に拘束され強制排除された。記者は琉球新報社の腕章を着け、警察官に本紙記者であることを訴え、近くにいた弁護士も本社の記者であることを指摘していた。 高江で220人座り込む 県外から150人参加、反対に共感(2016/10/11琉球新報) ハイチ「140万人超が緊急援助必要」 国連、大規模な対応呼び掛け(10月11日(火)【AFP=時事】) |
「苦しまなければ描けない」103歳の画家・篠田桃紅さん(2016/10/10朝日新聞) シリア空爆停止案、否決 人道危機、打開できず 安保理決議(2016/10/10朝日新聞) シリア北部アレッポでアサド政権側と反体制派の戦闘が激化している内戦をめぐり、国連安全保障理事会は8日、空爆の即時停止などを求める決議案を採決、否決された。ロシアが拒否権を行使し、廃案となった。アサド政権軍とロシア軍の空爆停止すら見通しが立たず、アレッポ東部の人道危機は深刻さが際立っている。・・・だが、8日の会合では欧米とロシアは批判合戦に終始した。決議案の廃案後、エロー仏外相は「方策を講じなくてはならないが、1国だけで、そのプロセスを止められてしまう」と懸念を表明した。これに対し、ロシアのチュルキン国連大使は、アサド政権側が攻撃理由とする過激派組織について「穏健派の反体制派から切り離すことが優先だ。しかし、仏主導の案はこれを無視している」と非難した。 (時時刻刻)駆けつけ警護、急ぐ準備 稲田防衛相、治安の安定性強調 南スーダンPKO(2016/10/10朝日新聞) 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)をめぐり、日本政府は安全保障関連法で可能になった任務「駆けつけ警護」などを陸上自衛隊の派遣部隊に付与するための環境づくりを進めている。だが、現地の治安は不安定さを増しており、駆けつけ警護で守られる立場のNGO側も不安感をぬぐえずにいる。・・・ ただ、「付与ありき」で突き進むには不安材料もある。ジュバでは7月に大規模な戦闘が発生し、市民数百人や中国のPKO隊員が死亡した。外務省は現在、最高レベルの「退避勧告」を南スーダン国内に出している。 政府軍とPKO部隊の関係悪化も指摘され、安定的な受け入れ態勢を確保できるかは不透明。それだけに、防衛政策に詳しい自民党議員はこう話す。「ジュバで再び衝突が起きない保証はあるのか。駆けつけ警護で身を危険にさらすことになるのは自衛隊だ」・・・国連施設から約2キロの場所にあるジェベル市場にも戦闘は飛び火。壊され、略奪された数千の店舗が今も放置されていた。市民からは、PKO部隊を嫌悪する声も出はじめている。7月の戦闘の際、隊員が国連施設に逃げ込もうとした住民を追い返したり、近くで女性がレイプされても見て見ぬふりをしたりした疑いが発覚。ホテル従業員は「戦闘が起きても何もしない。国連は出ていってほしい」と憤った。現地英字紙ジュバ・モニターのアルフレッド・タバン編集長(59)によると、南スーダン北部では今も散発的に戦闘が続いている。「和平合意はほぼ崩壊したと見ていい。今後何が起きるかは誰も予想できない」と話す。 寂聴さん「死ぬまで書き続ける」 日本ペンクラブ京都例会で講演(2016/10/10京都新聞) 文筆家が参加する日本ペンクラブの京都例会がこのほど、京都市上京区の平安女学院で開かれ、会員の一人で作家の瀬戸内寂聴さん(94)が「書くために生きた」と題し特別講演した。小説を書くために家を出た約70年前から現在に至るまでの作家人生をユーモアを交えて振り返り、「死ぬまで書き続ける」と熱く語った。 コロンビア、争乱の半世紀 格差不満・暴力の連鎖、転換点 和平交渉(2016/10/10朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12601086.html (社説)パリ協定 出遅れ危機の大失態(2016/10/10朝日新聞) (声)拍手で危険な任務に追いやるな(2016/10/10朝日新聞)大学非常勤講師 佐藤くみ子(東京都 68) 1943年10月21日、東京の明治神宮外苑競技場で「学徒出陣壮行会」が開かれました。徴兵猶予されていた大学生が、戦局の悪化で召集されることになったのです。土砂降りの雨の中、2万人以上の学徒が行進。女子学生ら6万5千人がハンカチを振り、拍手を送り、死にに行く若者を見送りました。ときの首相東条英機の送辞に、学生代表が「生等(せいら)(われら)もとより生還を期せず」と高らかに答辞を読みあげました。学生たちは国のため死ぬことを美化され、強要され、生きることを諦めさせられたのです。安倍晋三首相の所信表明演説中、自民党議員らが自衛隊員らに敬意の拍手を送りました。私は学徒出陣壮行会を思い浮かべました。拍手であおって危険な任務に追いやり、人びとはその「雄姿」に酔いしれる……。そういう空気に敏感でありたいし、「おかしい」と言わなくてはならないと思います。「そんなに面倒くさく考えなくても」という意識が全体主義を生み、戦争への道を少しずつ固めてしまうと思うのです。 原発再稼働争点、揺れる新潟 知事選(2016/10/10朝日新聞) アンジェイ・ワイダ監督が死去 ポーランド映画の巨匠(2016/10/10東京新聞) ノーベル平和賞 対話を対立超える力に(2016/10/10京都新聞) 南スーダンPKO/稲田防衛相、厳戒の視察 滞在7時間(2016/10/10東京新聞) 「露骨で大人げない」 名護市長、会談なし批判(2016/10/09琉球新報) |
イエメン空爆140人死亡 葬儀場標的、525人負傷(2016/10/09琉球新報) <社説>原発廃炉費負担 国民へのつけ回し許すな(2016/10/09琉球新報) 東日本大震災で、原発にまつわる「安全神話」は崩壊した。原発の後始末に対する責任は国民を欺いてきた電力会社や国にこそある。今更国民につけ回しする方法が妥当なのか再考を促したい。・・・原子力発電施設を持たない新電力がなぜ負の遺産を背負わねばならないのか。明快な説明はない。これは原発がない沖縄についても言える。廃炉費用を県内の電気料金に上乗せすることは利用者の理解を得られまい。本来なら設置者が負担すべきものだからだ。一方で全ての利用者が廃炉費用を負担すべきだとする意見もある。理由は、新電力に移行した者もかつては原発を含む電力を使用してきたからだというものだ。だがこれは電力小売り全面自由化の目的を見失った意見としか言いようがない。かつての電力供給体制は地域ごとの電力会社が独占し、他に選択肢はなかったことを失念している。 生前退位の議論 現実に即しオープンに(2016/10/09京都新聞) 天皇陛下の生前退位をめぐる議論が臨時国会で始まった。政府は今月中旬にも有識者会議を開いて「退位問題も含めて予断を持つことなく議論」(安倍晋三首相)するという。現行憲法は天皇を「国民統合の象徴」と位置づけ、その地位は「国民の総意に基づく」と定める。密室で案をまとめるのではなく、国民に開かれた形で、深い議論を求めたい。・・・安倍首相を支える「神道政治連盟」や「日本会議」は、今も女性・女系天皇には反対の立場だ。生前退位についても態度を明らかにしていない。憲法改正を目指す安倍首相にすれば、皇室典範改正をめぐる論議が紛糾すれば、思い描く「改憲スケジュール」にも響きかねないという懸念もあるのだろう。 次期衆院選も共闘 野党候補一本化 民進代表が表明(2016/10/09東京新聞) 民進党の蓮舫代表は八日、地方組織の代表を集めて開いた「全国幹事会」で、次期衆院選の対応に関して共産、生活、社民の野党三党と候補者の一本化を目指していく考えを表明した。各都道府県の小選挙区の候補者調整は地方組織ではなく、幹事長や選対委員長レベルで進める方針だ。地方から共産党との共闘に異論も出ており、候補者調整が難航する可能性もある。 故郷秋田でむのたけじさんしのぶ 「思い受け継ぐのが使命」(2016/10/09東京新聞) |
(社説)コロンビア 和平への希望をつなげ(2016/10/08朝日新聞) 和平への歩みが息を吹き返す弾みになるよう望みたい。南米コロンビアの内戦を終結する合意をまとめたフアン・マヌエル・サントス大統領に、ノーベル平和賞が授与される。半世紀以上もの凄惨(せいさん)な闘いの和解を実現するには、相当の時間と努力を要する。これを機に国際社会が関心を高め、和平づくりを支えるよう努めたい。決定後、現地の報道陣からは若干の意外感が示された。9月に署名された画期的な和平合意は、今週の国民投票で否決されたばかりだからだ。だがノーベル委員会は「平和への願望までが拒絶されたわけではない」とし、改めて交渉が進むよう期待を示した。・・・ 複雑な中身の合意に、単純な賛否の選択を迫った国民投票という手法が正しかったのかとの疑問は残る。「もう暴力はこりごり」と合意に賛成した国民と、「ゲリラに甘すぎる」と反対した国民に割れた。コロンビア社会にはそもそも長い争いが生んだ国民同士の分断がある。ノーベル委員会が幅広い国民対話の大切さを力説したのは、賢明な呼びかけだ。永久に武器を置き、新たな国造りをめざす。そのための合意再形成へ向け、すべての当事者が真剣に対話を進めてほしい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12597937.html (社説)白紙の領収書 これが大臣の「常識」か(2016/10/08朝日新聞) これが自民党の、また閣僚の常識なのか。6日の参院予算委員会での答弁に驚いた。稲田防衛相と菅官房長官が、ほかの国会議員の政治資金パーティーに出席した際に白紙の領収書を受けとり、支払った金額などを自らの事務所で記入していたことを認めた。共産党の小池晃書記局長が指摘した。小池氏によると、稲田氏の団体あてで、同一人物が書いたとみられる領収書は2012年からの3年間で約260枚、約520万円分、菅氏の団体あては約270枚、約1875万円分見つかったという。稲田、菅両氏は、パーティーで主催者側が1人ずつ金額を確認すれば対応に時間がかかることを理由にあげ、「主催者のいわば『委託』を受けて正確に書き込んだ。何ら問題ない」(稲田氏)などと答弁した。常識外の発言である。・・・両氏以上に驚かされたのは、政治資金規正法を所管する高市総務相が委員会で白紙領収書を問題ないと認めたことだ。高市氏は「発行側の(領収書)作成方法には規定がない。国会議員は双方の事務所で入出金額が記録されており、事実と異なる記入というのはまず発生しない」と語った。直ちに法違反にはならないかもしれない。だが、そもそも領収書とは、お金を受け取った側がいつ、いくら受け取ったかを払った側に証明するものだ。自ら手書きした領収書は、領収書の意味をなさない。その当たり前の常識が通じないなら、法を改正して明記すべきだ。 (風 バグダッド・カイロから)報復の連鎖、断つためには 翁長忠雄(2016/10/08朝日新聞) バグダッド中心部のカラダ地区で7月、イラク戦争後最大規模の爆破テロが起きた。私は同僚と一緒に9月上旬にバグダッドを訪れた。200人以上が犠牲となったその現場を取材するつもりだったが、滞在中に同じ地区の別の場所で再び爆破事件が起きた。道路は封鎖され、いずれの現場にも近づけなかった。現場近くの靴衣類販売店で働くハッサンさん(24)が私たちの取材拠点まで来てくれた。「爆発を目撃するのが普通になってしまった。だからと言って家に閉じこもってもいられない。働かないと食べていけない」。ハッサンさんは淡々と語った。市民は危険と隣り合わせの日常を強いられている。NGO「イラク・ボディー・カウント」によると、テロなどによる国内の民間人死者数は今年に入り月平均1200人余に上る。 ・・・私は15年前の広島での取材を思い出した。何人かの被爆者が、ツインタワーに旅客機が突っ込む9・11のテレビ映像を見て「胸がすっとした」と語ったことに衝撃を受けた。原爆投下を正当化する米政府に対する憤りや、被爆の苦しみになかなか目を向けたがらない米国の人々へのいらだちを心の奥にしまい込んでいた人もいたのだろう。被爆者は、原爆への恨みを米国への報復に向けず、核兵器廃絶を訴える運動の先頭に立ってきた。世界はそうした思いにどれほど真剣に向き合ってきたのかと考えさせられた。対テロ戦争で9・11の犠牲者の何倍もの市民が死亡した。中東などで反米感情が膨らみ、「イスラム国」(IS)のような過激組織が勢いづく。その温床となっている貧困、差別、不平等との闘いこそ、報復の連鎖を断ち切る道だ。 「核廃絶、草の根運動広げる」 被団協・憲法9条ノーベル賞ならず(2016/10/08朝日新聞) 阿蘇山、爆発的噴火が発生(2016/10/08共同通信) 死刑廃止宣言 日弁連はどう説得する(2016/10/08東京新聞) ビートルズ来日50年 熱狂イエスタデイのよう(2016/10/08京都新聞) http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20161008000063 次期国連総長 毅然として難題に挑め(2016/10/08京都新聞) 国連の次期事務総長に、ポルトガルのアントニオ・グテレス前国連難民高等弁務官の選出が確実になった。これまで一部の大国による「密室協議」と批判されてきた事務総長の選出過程を見直し、今回初めて国連総会の場で候補者が所信を述べる公聴会が開かれた。グテレス氏は加盟各国からの厳しい質問にもそつなく対応し、安全保障理事会の非公式投票で15カ国中13カ国の支持を得た。国連初と期待された女性や東欧からの選出はならなかったが、プロセスの透明化が進んだことを評価したい。潘基文氏の後任として来年1月から任期5年を務めることになるグテレス氏には、国連のさらなる改革と機能強化を主導してもらいたい。・・・グテレス氏がまず直面するのは、内戦が泥沼化しているシリアの人道危機だ。紛争による世界の難民・避難者は6500万人を超え、第2次世界大戦後で最悪の水準にある。国際社会から孤立し、核開発とミサイル発射を続ける北朝鮮や、地球規模の気候変動、災害、テロ、貧困・格差問題への対応も加速する必要がある。創設71年を経て加盟国が190を超える中、常任理事国に偏重した権限の見直しを含む組織改革も不可欠だ。外交官でなく政治家出身のグテレス氏の原点は、学生時代に故郷リスボンの貧民街でボランティア活動をしたことにあるという。ポルトガル首相を6年務めた経歴を持ち、6日の演説では国連トップとして弱者救済に力を尽くす考えを表明した。 阿蘇山噴火/バリバリ、バンバン「突然の嵐」降り注ぐ噴石(2016/10/08毎日新聞) <会津電力>太陽光50カ所目 総出力4275kw(2016/10/08河北新報) スイスが脱原発加速で国民投票(2016/10/06共同通信) |