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(声)無責任なネット言論の危うさ(2016/07/31朝日新聞)予備校経営 倉橋良之(愛知県 39) 海外で相次いだテロに続いて、神奈川県でも多くの方が犠牲となる痛ましい事件が起きました。事件の情報をインターネットメディアが報じる中、寄せられる多くの匿名コメントに違和感を抱きます。誰かが関係者を中傷する過激な言葉を投げると、輪をかけた過激な言葉が続きます。投稿者同士が互いの人格をののしり合うこともあります。実行犯への賛美すら寄せられます。ネットの匿名性に甘えた目を覆いたくなるほど無責任で乱暴な言葉の数々。こうした声がはびこると、事件の背景や教訓といった本当に必要な議論から目がそらされてしまいます。誤った情報が流通する危険もあります。これは、自分の名前や年齢などを明らかにした上で、熟慮を重ねて、意見を明らかにしている新聞の投書欄などとは対照的だと思います。一人ひとりが責任ある声をあげ、受け手もしっかりと耳を傾ける。それでこそ、同様の事件を防ぐための前向きな議論ができるのではないでしょうか。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12488589.html (書評)『ポール・マッカートニー 告白』 ポール・デュ・ノイヤー〈著〉(2016/07/31朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12488607.html 長崎で核廃絶シンポ(2016/07/31朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12488666.html 基準地震動 規制委への不信が拭えぬ(2016/07/31京都新聞) 週のはじめに考える 五輪の旗を持つ手には(2016/07/31東京新聞) 法王、「カウチポテト」にノー シリア犠牲者に祈り(2016/07/31琉球新報) http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-326753.html 数字から見るドイツの自然(2016/07/01ドイツニュースダイジェスト) |
連続テロ事件後のメルケル首相記者会見(まる / 2016年7月31日みどりの1kWh) 基準地震動 規制委への不信が拭えぬ(2016/07/31京都新聞) <社説>沖縄研究会設置 根本から基地駐留の議論を(2016/07/31琉球新報) 日銀の追加緩和 手詰まり感は明らかだ(2016/07/30京都新聞) 福島で原水禁世界大会始まる(2016/07/30共同通信) http://this.kiji.is/132046283094738427?c=39546741839462401 原子炉底部に160トン残存か 福島第1原発2号機、デブリ透視調査(2016/07/30福島民友) http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160729-096121.php リオ五輪開会式、欠席へ ブラジル、ルセフ大統領会見(2016/07/29朝日新聞) ASEAN会議 南シナ海の安定目指せ(2016/07/29京都新聞) 「てんとう虫」など7件、機械遺産に(2016/07/29朝日新聞) トルコ、メディア131社閉鎖命令 クーデター未遂受け、薄まる政権批判(2016/07/29朝日新聞) 政治とカネ 不信いまだ解消できず(2016/07/29東京新聞) 難民の受け入れ、ドイツ継続表明 首相「歴史的な使命」(2016/07/29朝日新聞) <社説>オスプレイ隠蔽 米軍基地が障害だ ヘリパッド止め世界遺産に(2016/07/29琉球新報) (社説余滴)国益優先ばかりでは寂しい 沢村亙(2016/07/29朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12484941.html (声)不安が現実になった障害者殺傷(2016/07/29朝日新聞)障害者支援施設職員 大野安彦(愛知県 58) 神奈川県の障害者施設で殺傷事件が起きた。施設の元職員である容疑者は「障害者なんて生きていても無駄だ」という考えを持っていたという。事実だとすれば、ナチスが優生思想から障害者を抹殺した歴史さえ想起させる。障害者福祉に携わる者にとって、極めて衝撃的だ。報道からは「一個人による想像を絶する凶行」という印象を受ける。しかし、「一抹の不安が現実となった」と感じている関係者は私だけではないだろう。ちまたでヘイトスピーチが行われ、移民排斥や「国境に壁を」という主張が国内外で堂々となされるご時世である。少数者を排除、迫害する風潮が障害者に向かうのではないかという懸念が私にはあった。多くの障害者施設は地域に開かれた施設を目指し、差別や偏見を減らす取り組みを、長い時間をかけて続けてきた。今回の事件を機に「警備強化」の名目で施設と地域の交流が減るなら、それは本末転倒と言わざるを得ない。一般市民が、障害者をはじめ様々な少数者の存在を常に忘れずにいてくださるよう願う。それが、このような事件をなくすための大切な道であると信じたい。 (声)若い世代 私だけの人生の物語を描きたい(2016/07/29朝日新聞)中学生 田中采瑠(東京都 12) 「人生は誰もが描ける物語だ」。小学生の頃に読んだ本にあった言葉です。私は小さい頃から、おとぎ話を聞いたり読んだりするのが好きで、「物語の中に入ってみたい」と夢見ることがよくありました。だから、「ああ、こういう考え方もあったんだ。だったら、私の夢は生まれた瞬間にかなっていて、今もこれからもずっと物語の中にいるんだ」と思いました。そして、人はみんな違うから、世界に一つしかない物語が世界の人口分だけあるのだと分かりました。「人生の物語」は本ではないので、読み返すことは不可能です。でも、思い返したときに良い気持ちになれるような、おもしろく、楽しく、充実した、私だけの人生の物語を描いていきたいです。 |
内向き志向、未来へ影 米大統領選 アメリカ総局長・山脇岳志(2016/07/28 米国の景気は日本や欧州より明るいのに、大統領選には暗い影がまとわりついている。これほど「嫌悪度」の高い候補者同士が争う米大統領選はかつてない。共和党のトランプ氏に続き、ヒラリー・クリントン氏が、民主党候補に指名され、大統領選の構図が固まった。民主党大会では、ライバルのサンダース氏がクリントン氏支持を訴えたが、拍手の中にはブーイングも交じった。初の女性大統領への期待がある一方、元大統領夫人、上院議員、国務長官といった華々しい経歴が、逆に「現状維持勢力」とみなされる。「信用できない」という印象もつきまとう。共和党大会で、トランプ氏が描く米国は暗黒時代のようだった。治安への不安をことさら強調し、米国が衰退し、他国から屈辱を受けているとみる世界観である。彼が解決策として唱える「米国第一主義」は、同盟国を軽視し、自由貿易に反対する孤立主義的な色彩が強い。トランプ氏が当選し、その公約を実行すれば、貿易の減少で、世界経済全体の減速をもたらすだろう。中国やロシアへの抑止力も弱まり、世界はさらに無極化していくだろう。第2次大戦前の高関税・保護主義が戦争の一因になったことを思い起こさせる。・・・相次ぐテロの影響もあって、移民への恐怖を含む「内向き」志向が強まっている。米国が間違った方向に進んでいると考える人は約7割に達し、トランプ氏の恐怖心をあおる手法が響きやすい。米国の繁栄は、外から資本や貿易財、人を受け入れる開放性によって支えられてきた。この大統領選は、米国と世界を暗い方向に導く転換点となる危険性をはらんでいる。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12483255.html 働く障害者虐待、倍増(2016/07/28朝日新聞) 2015年度に雇用主や上司から虐待を受けたと認定された障害者の数は970人で、前年度の483人から倍増した。一部集計方法を変えたほか、障害者への虐待を見つけた人からの通報が増えているためだ。厚生労働省が27日、調査結果を発表した。最低賃金未満で働かせたり、残業代を払わなかったりした「経済的虐待」を受けた人数は前年の約2倍で、全体の8割だった。職場で障害者だけが虐待された場合に加えて、障害者を含む他の人も虐待された場合も集計し、人数が増えた。集計対象を変えていない「身体的虐待」や「心理的虐待」を受けた人数も約2〜3倍に増えた。 日本保有のプルトニウム微増(2016/07/28朝日新聞) 内閣府は27日、日本が国内外で保有するプルトニウムが2015年末時点で47・9トンになり、前年より0・1トン増えたと原子力委員会に報告した。英国で再処理された原発の使用済み燃料の分が増加した。国内では再処理工場が稼働しておらず、国内分は前年と同じ10・8トン。海外の再処理工場で保管されているのは計37・1トンで、うちフランスに16・2トン、英国に20・9トンがある。 シリアのクルド人居住地、爆発44人死亡 ISが犯行声明(2016/07/28朝日新聞) シリアの少数民族クルド人が多く住む北東部カミシュリで27日、大きな爆発があった。シリア国営通信によると44人が死亡、140人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。シリア北部マンビジュでISがクルド勢力に包囲され、米主導の有志連合の空爆を受けたことへの報復だとした。 (ザ・コラム)凪が消えた日 世界が終わる力を想う 国末憲人(2016/07/28朝日新聞) その時の生徒たちを指導した大亀信行教諭(64)は、いま語る。 「日々繰りかえされている大気の巨大な動きを、たった一発の爆弾が変えてしまった。原爆のエネルギーがどれほど大きいか。いかにすさまじい結果を生んだか。この研究結果から実感できるのではないでしょうか」フランスの文化人類学者レヴィ=ストロースの代表作「悲しき熱帯」の最終章に「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」(川田順造訳)という有名な一節がある。しかし、広島と長崎への原爆投下を機に、人間はある意味で、自らの手で世界を終わらせる力を手にした。核兵器を操作できる一握りの人物が、全人類の命運をつかむ。他の大多数は、絶滅の恐怖におびえつつ人生を過ごす。米ソ冷戦が終結し、核戦争の脅威が遠のいて以降、私たちはこの現実を、努めて忘れようとしてこなかったか。・・・ 混乱と紛争に覆われる時代の気配が漂ういま、世界の終わりに対する想像力と危機感を回復できないか。8月6日の暑さの向こうに、この街を包んだ炎を思い出したい。風がやむ時、平和の証しを実感したい。(論説委員) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12483153.html クリントン候補 既成政治打破できるか(2016/07/28京都新聞) 既成の「ワシントン政治」に反発する大きなうねりを、どう受け止めるのか。米大統領選の民主党候補に正式指名されたヒラリー・クリントン氏が背負った課題と言えよう。「政治革命」を掲げた上院議員バーニー・サンダース氏に思わぬ苦戦を強いられた。格差が根付いた米社会に不満を募らせる若者らが中心となってサンダース氏を押し上げたと言われている。クリントン氏は、予備選で亀裂が生じた民主党支持者を再結束させるためにも、サンダース氏の主張をくみ取る必要がある。・・・ 大統領選は、トランプ氏の過激・排他性と、クリントン氏のリベラル・多様性の両極に分かれたと言えよう。そうしたことより、見過ごしてはいけないのは、民主と共和の二大政党が多様な市民の声をすくい切れず、社会に大きな亀裂が生じていることだろう。予備選で大きな力となった既成政治への反発は、本選でどんな動きを見せるのか。米国の大きな分岐点になるかもしれない。 容疑者「ヒトラー思想降りた」(2016/07/28京都新聞) 川内原発、8月にも停止要請(2016/07/28共同通信) 自民党「偏向教師密告」サイトの波紋 「まるで戦前の思想統制」(2016/07/28毎日新聞) ・・・伊藤さんがこう指摘した。「批判をされない、あるいは許さない政府や権力は必ず腐敗する。『国益』『愛国心』『誇り』と言い募る人ほど、教育現場を含め、自分たちの政策への批判を受け入れ、多様な見解を尊重する態度が求められている。そうでないと国は滅ぶ。70年余り前に私たちはそれを学んだではありませんか」閉鎖された「調査」サイトにはこんな一文があった。「特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております」。そう主張する今の自民党の姿勢にこそ、多くの人が危惧を覚えているのだ。 参院選「3分の2」/アベノミクス/南シナ海の主権(2016/07/28毎日新聞) “中立公平”で縛られてきたテレビは自由で批判的な報道を封じられたうえ、後出しジャンケンのように改憲を持ちだされた。改憲は以前からの公約であり、有権者はそれを認識したうえで投票したはずという首相の持論。だが選挙戦でまったく語ってこなかったのに、有権者が知っていると強弁するのは不遜だろう。 こうした安倍首相の姿勢については、右派陣営からも厳しい声が上がった。かつて「参院のドン」と呼ばれた村上正邦元参院議員会長は選挙翌日に筆者が訪ねると、改憲を争点にしなかった安倍首相の姿勢を「こそくだ」と断じた。・・・こうして見ると、首相だけでなく、改憲「議論」を許容する空気はある。問題は「改憲」「護憲」という大ざっぱな二択の話ではなく、憲法のどこをどう変えるかという各論の議論となるだろう。・・・ 改憲ではしばしば、9条の「国防軍」の追加が注目されるが、より深刻なのは他の項目だ。13条の生命・自由・幸福追求権では「公共の福祉」から「公益及び公の秩序」と公権力に近い記述に変更され、19条の思想及び良心の自由でも「侵してはならない」が「保障する」と介入の可能性がうかがわれる表現になった。 また、安倍首相が言及してきた戒厳令のような「緊急事態条項」も、なぜ必要なのか説明されていない。・・・「経済は人の暮らしのためにあるもので、国家のためにあるわけではない」(竹信三恵子)。もはや「賢明なる人々は、地下に潜って逆襲を始める時代をいま迎えつつある」(浜矩子)との認識は決して大げさではない。三菱東京UFJ銀行のプライマリーディーラー返上は「安倍政権に対するいい警告」(浪川攻)であり、レジスタンスなのである。 |
「刑務所ゼロ」、奈良に波紋 独自の教育惜しむ声(2016/07/27朝日新聞) (興流インド)インドの口座、爆増中 貧困層に低金利で融資(2016/07/27朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12481327.html (社説)相模原の事件 犯行生んだ闇の解明を(2016/07/27朝日新聞) 【動画】宇宙から見た地球の1年、NASAが公開(2016/07/27ナショナルジオグラフィックス) 英のイラク報告 日本も真摯に検証せよ(2016/07/27京都新聞) イラク戦争の検証は米国でまず行われ、04年に米中央情報局(CIA)主導の調査団が大量破壊兵器はなかったと認定。翌年、独立調査委が「大量破壊兵器を巡る判断で情報機関が致命的な誤りを犯した」との報告書をまとめた。戦争を支持したオランダも独立調査委が10年に戦争の国際法上の根拠が不十分だったとした。こうした姿勢とは対照的に、検証に消極的なのが日本政府だ。開戦当時の小泉純一郎政権は米国を支持、自衛隊は復興支援や輸送業務に従事した。だが、日本政府は第三者による検証をせず、民主党政権下の12年に外務省が一部の同省幹部の聞き取りや公電などの調査をしただけで、大量破壊兵器に関する事実誤認はやむを得なかったと結論づけた。公表した報告書は4ページの概要にすぎない。安全保障法制の成立で自衛隊は米軍との結びつきを強めており、今後、海外派遣の要請が増えていく恐れがある。安倍政権は小泉政権の判断を妥当だったとするが、誤った判断を回避するには過去の十分な検証が不可欠だろう。日本が支持したイラク戦争は過激派組織「イスラム国」台頭の要因ともなり、世界にテロの脅威を与えている。そんな現実も見据えた真摯(しんし)な検証を求めたい。 相模原殺傷事件 犯行は残忍で言葉失う(2016/07/27京都新聞) <社説>ノグチゲラ営巣 米軍優先で森を壊すな(2016/07/27琉球新報) 平和継承 海越える大書 舟入高・大段さん 来月、NZで展示 広島(2016/07/27ヒロシマ平和メディアセンター) (特派員メモ ウランバートル)草原の国、広がるエコカー(2016/07/26朝日新聞) IOCの決定 五輪の価値を貶めるな(2016/07/26京都新聞) http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/ (声)見る気なくす「ワイプ」やめて(2016/07/26朝日新聞)主婦 中嶋智子(千葉県 61) 私の楽しみはテレビを見ることです。でも、最近は好きな番組を見ている途中で、スイッチを切ってしまうことが多くなりました。理由は、番組に登場する人たちの顔がテレビの画面の左右上下に入れ代わり立ち代わり小さな画面として映し出される「ワイプ」という手法が嫌だからです。最近はこの手法が特に増え、NHKも民放も流行のようにやっています。欠かさずに見てきた多くの好きな番組が、ワイプのせいで画面が複雑になり、内容に集中出来ず、見る気を無くしてしまいました。ワイプが憎くてたまりません。テレビ局の方々に、ワイプが本当に必要なものなのかを真剣に考えて欲しいと思います。なくすことが無理でしたら、ワイプを見たくない視聴者がテレビ画面を切り替えることができるようにして欲しいと思います。 (核といのちを考える 被爆国から2016夏:5)母の思い、後世に残す対談 切通理作さん(2016/07/26朝日新聞) 「被爆者なのに原発を許した罪は重いのでは……」。長崎で学徒動員中に被爆した86歳の母は、福島の原発事故後そう言い、小さな声でも発信したいとブログを立ち上げました。でも読者は少なく、思いは世間に届きそうにない。そんな時、尊敬する作家が励ましてくださった。「戦争体験者の話は大切。本を書く価値は絶対にある」と。 息子の私が被爆者の母の体験を聴く。その対談を本にまとめることにしました。母へのインタビューは1回1〜3時間で計9回。高校の教師だった母から戦争や原爆の話は聞いていたけれど断片的。話が「線」につながりました。庶民がいかに戦争に巻き込まれるか。子どもたちは兵器工場に動員される。男たちは戦地にとられ、残された弱い者が空襲にさらされる。その連鎖の末に原爆投下があった。弱者に向けられる残酷さが、母との対談から伝わってきました。昨年末、長崎を舞台にした映画「母と暮(くら)せば」を見ました。原爆で死んだ人が助かった人に、自分の幸せを生きたほうがいいと願う場面。母は「生き残っても良かったんだと言ってもらえた」と感じた。生き延びた後ろめたさ、申し訳なさ。重荷が解かれたのか、母の涙を見たのは初めてでした。被爆者がいなくなる日が近づいています。親が懸命に伝えよう、残そうとしている思いを受け止め、語り継ぐ。身近な試みが歴史を消さない一歩になる、と信じています。 福島の原発事故が発端 − 国境を越えた原発停止運動(あきこ / 2016年7月24日みどりの1kWh) 再稼働中止700人訴え 住民団体全国集会・伊方(愛媛新聞2016年07月25日) メル・ダンカン氏 原稿全文 ヒロシマへ:ごめんなさい(16年7月6日ヒロシマ平和メディアセンター) メル・ダンカン
今日、残忍で恐ろしい暴力から、他を思いやる全人的非暴力への変換を図るために我々はここに集まっています、それは被爆者のサーロー節子さんが、「我々の暴力と戦争への執着から離れた、文化的変容そのもの」だと思い描いているものです。しかし、ここ広島で起こったことを、世界は決して忘れてはならず、否定してはなりません。私はアメリカ合衆国の国民です。私の国が原子爆弾を製造し、投下しました。 原爆で幾千人もの人々が焼かれ、その後の世代の多くの人々に被害が残りました。何十万人もの民間人が殺されたことに対する正当な根拠というものは決して存在しません。これは、人類全体に対する犯罪です。我々は誰かの命を救うために互いを殺し合うことはしません。 ごめんなさい。
好奇心、勇気、創造性、そして信念を抱き、我々はこれらの発見を構築し、戦争をなくせるよう、説得力を持ち協力してまとめあげていきます。その道のりは困難なものであり、代償も大きいでしょう。規律と犠牲が必要となります。我々のなかには代償として命を失う者もいるでしょう。それでも、フランスの地質学者、神学者のテイヤール・ド・シャルダンが予測したとおり、我々が愛の力を活かすことを学ぶ時、火の再発見のような、根本的な学びが再度得られることでしょう! 再び「自由からの逃走」か(2016/07/25東京新聞) |