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<POINT NEWS170>2016/07/07・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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sankaku170sankaku
2016/07/07sankaku07/12

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。


 

英首相にメイ氏 あす就任 レッドサム氏撤退(2016/07/12朝日新聞)
 キャメロン英首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で、最終候補の一人だったエネルギー担当閣外相のアンドレア・レッドサム氏(53)が11日、突如撤退を発表した。党首選を運営する議員委員会は、もう一人の最終候補だったテリーザ・メイ内相(59)を新党首に選出すると正式に発表。キャメロン氏は自らが13日に辞任し、メイ氏が同日中に新首相に就任すると述べた。メイ氏は故マーガレット・サッチャー氏以来、史上2人目の女性首相になる。下院議員による予備投票で6割の支持を集めていた。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12454889.html

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九電、川内停止警戒隠さず 「知事に法的権限ない」 三反園氏当選(2016/07/12朝日新聞)
九州電力川内原発の「停止」を訴えてきた三反園訓氏が鹿児島県知事選で当選したことを受けて、九州電力や国などには困惑の声が広がっている。「知事には法的権限がないのに、どういう根拠で原発を止めるのか」。九電首脳は11日、警戒を隠さなかった。知事に原発停止を指示する法的権限はない。ただ九電は県や薩摩川内市と結んだ安全協定で、原発への立ち入り調査や、その結果を受けた必要な措置を求める権限を県に認めている。知事の要請を無視はしにくく、停止を求められれば何らかの対応をせざるを得ない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12454926.html

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(社説)教育の「中立」 自民党は調査をやめよ(2016/07/12朝日新聞)
 自民党の文部科学部会が、学校教育で「政治的中立を逸脱するような不適切な事例」を党のホームページで募っている。授業で生きた政治課題を扱おうとする現場に水をかけ、自由に政治を語る空気を封じかねない行為だ。中止すべきである。教員が子どもに政治的な主張を押しつけてはならないのは、言うまでもない。だが、政党がわざわざ事例まで調べることが許されるのか。今回の調査は「いつ、どこで、だれが、何を、どのように」などと具体的な情報を記入するよう求めており、なおさら疑問を禁じ得ない。・・・これまで教員は政治問題を扱うのに及び腰だった。腫れ物にさわるように扱う学校もなお多い。そんななか、現に生じている政治問題を取り上げようと工夫する先生も少なくない。自民党の調査は、そうした取り組みへのブレーキとなり、子どもたちが政治問題への理解を深める機会を奪いかねない。・・・ものが言いにくくなり、息苦しい空気が社会をおおう。そんな感覚を、多くの人々が抱いているのではないか。自由な考えと言葉を育むべき教育の現場を、息苦しさを助長する場にしてはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12454854.html

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(WEBRONZA)中国と話せる力、米も動かす(2016/07/12朝日新聞)
沖縄県で米軍属の男が殺人・強姦(ごうかん)致死容疑で逮捕された事件に抗議する県民大会が先月那覇市で開かれ、人々は犠牲になった女性を追悼するとともに身勝手な男の犯行に怒りを新たにしました。「アメリカから見た日米地位協定」(1日)で、ワシントンにあるアメリカン大学講師の芦澤久仁子さんは、今回の事件を受けてアメリカ政府が「自ら日米地位協定の抜本的な改定に乗り出すとは到底考えられない」としながらも、「それでも日本は協定改定のための外交努力をすべきである」と訴えます。そのために必要なのは、何よりも「確固とした政治的な意思とリーダーシップ」。加えて、「米議会や市民社会に応援団となる人たちを探し出し、米軍・国防総省への総合的なプレッシャーをかける」ことの大切さを強調しています。そして日本外交が「中国と建設的に話せる」力を身につけることの重要性を指摘します。ひたすら「お願いします」と頼むだけではアメリカに相手にされない以上、アメリカにとっての日本の価値を高め、外交交渉で譲歩を引き出すためにも。(編集長 松本一弥)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12454864.html

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(声)憲法改正の国民投票に備えよう(2016/07/12朝日新聞)看護師 外山貴久(東京都 29)

 憲法改正を志向する勢力が衆参ともに3分の2を超え、改憲の発議が可能になった。自民党は参院選で改憲にほとんど触れなかったが、特定秘密保護法や安保法制の制定過程を振り返ると、今後、手続きを急ぐ可能性は十分ある。現状では、国民の間で憲法に関する議論は深まっていない。国会が改憲の発議をして、国民投票が行われた場合、国民が正しい決断ができるかどうか。私は疑わしいと思う。特に心配なのは、国民投票という直接民主主義的な意思決定に日本人が不慣れな点だ。欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票では、離脱派からも後悔の声が多数あがった。国民の現状への不満を利用し、偽りの未来図を示した政治家らが、いざ離脱が決定すると発言を翻したためだ。日本でも、国民をミスリードする政治家や団体が出てもおかしくない。私たちは改憲勢力の今後の言動を注視すると共に、改憲案の基になる公算が大きい自民党の改憲草案の内容を理解して、国民投票に備える必要がある。改憲は国民の意思や準備状況に関わらず、数の力で急速に進む可能性があるからだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12454856.html

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憲法めぐる発言  「まず変えよう」は違う(2016/07/12京都新聞)
 参院選で憲法改正に賛同する勢力が全議席の3分の2を超えたことを受け、与野党幹部からあらためて改憲に関する発言が相次いでいる。この国の在り方に関わるテーマだけに、各党とも国民に開かれた議論と丁寧な手順を踏む必要がある。・・・ただ、今回の投票結果が改憲の民意を表すものでないことを押さえておく必要がある。「3分の2」を確保したといっても、そもそも自公は憲法を争点にしなかった。投票率は過去4番目に低い54・70%で、全有権者の半数近くは意思表示をしていない。審査会が、現実に国会の改憲発議が可能な環境の下で開かれるのは、前身の憲法調査会の時代も含め初めてのことであり、これまでとは全く次元が異なる。目的や意義が国民に十分に認識されないままでは、個々の条項をあれこれ論じても実は結ぶまい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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米警察官銃撃  「銃なき社会」語るべき(2016/07/12京都新聞)
 米南部テキサス州ダラスで、デモ警備中の警察官が銃で撃たれ、5人が死亡した。黒人射殺事件への抗議デモのさなかに起きた。犯人の黒人は「白人、特に白人警官を殺したい」と、銃撃後に話していたという。
 事件直前には、南部ルイジアナ州と中西部ミネソタ州で黒人射殺が相次いだ。1件目では2警官が男性をねじ伏せた上で発砲した様子が動画で撮影され、インターネットで公開された。2件目は黒人男性が警察官の指示で免許証を取り出そうとした際に撃たれた。同乗していた友人女性が動画をネット公開して警察への抗議が広がった。・・・オバマ米大統領は「互いを認め合う姿勢が米社会に本当の変化をもたらす」と述べ、スペインでの国際会議を切り上げてダラスの追悼式に出席することにしている。ただ、銃撃戦の末に警察側が爆弾を仕掛けたロボットを使って容疑者を爆死させたことは驚きだ。通常はこの種のロボットは海外の戦闘で用いられる。5人の警官が同時に殺害されるのは銃犯罪が多い米国でも異例とはいえ、警察の対応が一足飛びに軍隊的なものになった点は理解に苦しむ。
 背景には、米をむしばむ銃社会という現実がある。警官に職務質問される際に免許証をポケットから取り出す動きを拳銃に手をやったと誤解した可能性すらある。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20160712_2.html

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ヘリパッド準備着手 知事答弁「日本の民主主義の在り方問う」 (2016/07/12琉球新報)
 翁長雄志知事は12日午前の県議会一般質問で、参院選翌日の東村高江周辺でのヘリパッド関連作業着手に関連して「全国にも福島(の原発問題)にみられるように、特徴的な地方自治の問題がある。それらと連携しながら日本の民主主義の在り方を問うことが大切だ。日本全体で普遍化する問題と、沖縄で日々行われている出来事の発信と二つをいい形でつなげていきたい」と述べた。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-315332.html

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<社説>改憲勢力3分の2 到底「信任」と言えぬ 平和国家の転換許すな(2016/07/12琉球新報)
安倍政権と与党による印象操作が奏功し、問われなければならない重大争点が最後までかすんだまま、重い選挙結果が出た。
 10日に投開票された参院選で、自民党、公明党の与党が勝利し、おおさか維新などを含めた改憲勢力が憲法を改める国会発議に必要な3分の2超の議席を獲得した。1947年の施行から一度も変えられていない平和憲法が改悪される恐れが現実味を帯びている。重大な要素は、米国の軍事行動に付き従う恐れがある集団的自衛権の行使容認、安保法制が施行された中で、衆参両院で改憲発議可能な議席数に達したことである。・・・安倍首相は年頭会見で改憲を巡り「参院選でしっかり訴える」と述べ、「自民党総裁在任中に成し遂げたい」と意欲を示し続けた。ところが、自民党は改憲を公約の片隅に押し込め、参院選が始まると首相は改憲について沈黙した。露骨な争点隠しの末、改憲勢力3分の2超の結果が出た。改憲4政党の憲法観はばらばらで、自公でも大きく異なる。正面から是非を主張して国民の信を問うことなく、発議に足る議席数を確保したとしても、国民が改憲を白紙委任したことにはならない。・・・ 共同通信が沖縄選挙区で実施した出口調査で、改憲反対が61%を占め、賛成の24%を大きく上回った。基地の過重負担にあえぐ沖縄は、憲法の普遍的価値である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義に立脚した政治の実現を求め続けてきた。不退転の決意で新基地にあらがい、危うい道に回帰しかけている国の姿を平和憲法の理念に近づける役割を果たしたい。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-315093.html

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鳥越氏、都知事選出馬へ(2016/07/12共同通信)
野党4党統一候補で擁立/ 東京都知事選を巡り、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が12日、共同通信の取材に「参院選の結果を見て決意した」と述べ、立候補する考えを表明した。同日午後、記者会見する。民進党など野党4党は統一候補として擁立する方針。告示2日前に選挙戦の構図がほぼ固まった。鳥越氏の記者会見を受け、民進、共産、生活、社民の4党は幹事長・書記局長会談を開き、統一候補として合意する見通し。会談には鳥越氏も出席する予定。岡田克也代表が11日、鳥越氏と会談し、本人が立候補に前向きな姿勢を示した。
http://this.kiji.is/125373856415956999?c=39546741839462401

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天風録 「永六輔さん」(2016/07/12ヒロシマ平和メディアセンター)
 人生は、旅によく例えられる。といっても、あなた任せのパック旅行を思い浮かべる向きは少ないだろう。テレビの長寿番組「遠くへ行きたい」で初期に道案内をした永六輔さんに名言がある。「横町を曲がれば、もう旅は始まっている」▲その人が永遠の旅に出てしまった。「電波の届く先で見聞きし、スタジオに戻って話せ」。師と仰ぐ民俗学者宮本常一の教え通り、ちまたの声を拾ってラジオ番組で伝えた。ロングセラー「大往生」も、その副産物だ▲横町は曲がっても、信条は曲げない人だった。職人から尺寸の物差しを取り上げた国を相手に、お縄も覚悟で尺貫法の復権運動を繰り広げた。「遠くへ行きたい」の広告主だった国鉄の民営化に新聞の意見広告で異を唱え、番組を降ろされたことも▲昭和一桁生まれで、大の戦争嫌い。俳優小沢昭一さんや落語家桂米朝さんとの句会が続いたのも、きなくささに対する嗅覚が似ていたからという。憲法のありがたみを知る人を見送るのは今、寂しいだけでは済まない▲東京の下町暮らしで、俳号も「六丁目」とした。<遠まわりして生きてきて小春かな>。早口の、あの江戸っ子がたどり着いた旅の境地とも読める。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=61400

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参院選 改憲勢力3分の2 「白紙委任」ではない(2016/07/11東京新聞)
民進、共産、社民、生活の野党四党は改選一人区で候補者を一本化して臨んだが、「自民一強」を崩すには至らなかった。自公両党に「改憲勢力」とされるおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党、無所属の「改憲派」を加えた議席は非改選を合わせて三分の二を超え、憲法改正の発議が可能な政治状況になった。戦後日本政治の分水嶺(ぶんすいれい)である。・・・日本国憲法は先の大戦への痛切な反省に基づく国際的な宣言だ。理念である国民主権や九条の平和主義、基本的人権の尊重は戦後日本の経済的繁栄と国際的信頼の礎となり、公布七十年を経て日本国民の血肉と化した。・・・参院選は終わった。しかし、有権者としての役割はこれで終わったわけではない。一人ひとりが政治の動きや政治家の言動に耳目を凝らし、間違った方向に進み出そうとしたら声を出し、次の国政選挙で審判を下す必要がある。一人ひとりの力は微力かもしれないが決して無力ではないはずだ。私たちの新聞は引き続き、有権者にとっての判断材料を提供する役目を真摯(しんし)に果たしたい。覚醒した民意こそが、政治をより良くする原動力になると信じて。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016071102000189.html

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<社説>参院選 伊波氏が大勝 民意の厚みの表れだ 新基地建設は許されない(2016/07/11琉球新報)
 安倍政権の強行姿勢にも、沖縄はひるまない。将来を見据えた県民の不退転の決意の表れだ。参院選沖縄選挙区で、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏が初当選した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設反対を掲げての圧勝である。「オール沖縄」勢力はこれで非改選を含む参院沖縄選挙区で2議席、衆院沖縄選挙区で4議席の計6議席を独占した。新基地建設に反対する民意はかつてないほど厚みを増した。安倍政権が民意を無視し、新基地建設を強行することは許されない。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-314466.html

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電力の出力調整に10億ユーロ(こちゃん / 2016年7月10日みどりの1kWh)
ドイツでは、再生可能電力の急テンポな増加に伴い、 送電網運営会社が従来型の発電所に出力の調整を要請するか、あるいは、太陽光発電装置や風力発電装置を送電網から切り離す頻度が増えている。送電網の混雑を避け周波数の安定を保つことが目的だ。そのためにかかった費用は、昨年一年間に約10億ユーロ(約1130億円)に達した。・・・北部ドイツ地域を統轄する送電網会社のTennetは昨年、出力を調整する必要がなかった日は全体の10%に過ぎなかった。 風力発電装置の数が年間で最多になり、風も強かった11月と12月には特に頻繁に調整したという。同地域の自然電力は総発電量の30%強を占める。・・・これらの費用は、北ドイツから南ドイツに向けた高圧送電網が完成し、多量の自然電力が障害なしに北から南に送れるようになれば解消すると考えられているが、それが完成するまでにはまだ時間がかかる
http://midori1kwh.de/2016/07/10/8348

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きょう投票  自分と国の未来のために(2016/07/10京都新聞)
 18、19歳の皆さん、投票先は決まっただろうか。参院選はきょう投票日を迎える。選挙終盤の共同通信社の世論調査では、今回新たに選挙権を得た18、19歳の66・3%が、選挙に「大いに」または「ある程度」関心があると答えた。先月の公示時点の調査から21・2ポイント伸びたことになる。その関心を、ぜひ実際の投票行動につなげてほしい。・・・ 一方、「大人」である候補者や政党の側を振り返れば、有権者の求める投票判断の材料をほとんど提示できなかったと言わざるを得ない。主因は、過去の選挙にまして、与党が論戦回避の姿勢を強めたことにある。最たる例が「改憲隠し」だ。自民、公明両党で全議席の3分の2超を占める衆院に続き、参院でも自公に一部野党を加えた改憲勢力が3分の2に届けば、改憲の発議が可能になる。現憲法下で初めての局面だ。だが安倍晋三首相も自民も、改憲に意欲を示しながら選挙が近づくと一転、口をつぐんだ。世論を二分するテーマにあえて触れず、選挙に勝った後で持ち出し、数の力で押し切る。その手法を安倍政権はすでに2度使っている。3度目を可能にするのか否か、まさに有権者の1票1票が鍵を握る。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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<社説>イラク戦争検証 日本は誤り認めるべきだ(2016/07/09琉球新報)
 無責任極まりない。安倍政権は、イラク戦争で米英の武力行使を支持した判断を「妥当」とする立場を維持するという。参戦国の多くが「判断を誤った」と結論付ける中で、国際世論と歴史の事実に背を向ける欺瞞(ぎまん)に満ちた態度だ。・・・英国の独立調査委員会は6日、英国の参戦は失敗だったと結論付ける最終報告書を発表した。これに対し日本は、世耕弘成官房副長官が同日の記者会見で、米英の武力行使を支持した小泉政権の判断を「今日でも妥当性を失うものではない」とする強弁を重ねた。イラク戦争を主導した米英は、独立調査委員会で厳密な検証を行ったが、日本政府は第三者機関の調査も行わないまま「大量破壊兵器が存在しないと証明する情報はなかった」と、おざなりの釈明を続けているのである。このような無責任な態度が国際社会に受け入れられるだろうか。イラク戦争は多くの犠牲をもたらしたが、それだけではない。戦争の混乱が、国際社会をテロの脅威にさらす過激派組織「イスラム国」(IS)が台頭する遠因になったと言われている。・・・日本はイラク開戦支持の検証を誠実に進め、誤りは誤りと認めることでイラクほかイスラム諸国の不信感を解くべきだ。そして日本がテロの対象にならぬよう、米国支持一辺倒の姿勢を改めるべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-313281.html

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中ロ反発 高まる緊張 在韓米軍、迎撃ミサイル配備(2016/07/09東京新聞)
【北京=城内康伸】米国と韓国は八日、米軍の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD=サード)」を在韓米軍に配備すると発表した。中国とロシアは、北朝鮮の核・ミサイルへの脅威を口実にした米国による北東アジアにおけるミサイル防衛(MD)の拠点作りと受け止め、ミサイル配備の強化など対抗措置に動くことが懸念される。北朝鮮の核問題をめぐる協調で、関係国の足並みが乱れる可能性も出てきた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201607/CK2016070902000147.html

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元組員の「威迫」 まず裁判員を守らねば(2016/07/09東京新聞)
暴力団元組員らが裁判員を「威迫」したとして起訴された。暴力団幹部の殺人未遂事件の裁判だった。安全確保が徹底されないと、市民の参加で成り立つ制度の根幹が揺らいでしまう。元組員らの裁判員への声かけは、五月に福岡地裁小倉支部で起きた。公判が終わったあと、複数の裁判員が同支部の近くで、二人組の男に「あんたらの顔を覚えとるけんね」「よろしくね」などと声をかけられた。「ある程度刑は決まっとるやろ」などの言葉もあったようだ。二人組にはどうやら待ち伏せされたらしい。顔を覚えているという言葉には普通の人ならずとも恐れを覚える。そもそも特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部が知人男性を日本刀で刺して殺害しようとした事件の裁判だった。報復を心配しても不思議でない。実際に声かけの発覚後、六人の裁判員のうち四人が辞任をして、裁判所が判決期日を取り消すという異常事態になった。・・・ 身辺の保護という制度の根幹をなす深刻な問題が浮かび上がった。裁判員が特定できない対策は不可欠であるし、そのような環境整備がなされないと市民は安心して裁判員を引き受けられない。再発防止を徹底してほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016070902000168.html

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筆洗/あすは、参院選の投票日。(2016/07/09東京新聞)
 あすは、参院選の投票日。公職選挙法が改められ、選挙権が十八歳まで広げられて初の国政選挙だ。実はこのたびの公選法改正で、もう一つ大切な変更があったことをご存じだろうか▼これまで投票所に一緒に連れて行けるのは、目が離せない幼児ら「やむを得ない事情がある者」に限られていた。それが改められ、十八歳未満の子どもは共に投票所に入ることができるようになったのだ▼この小さな変化には、大きな意味がある。さいたま市の高校生を対象にした調査によると、「親と政治の話をしたことがある」「親はテレビのニュース番組をよく見ていた」という生徒のうち、「投票に行く」と答えた生徒は四割弱にすぎない▼だがその一方で、「親と一緒に投票所に行ったことがある」生徒の六割近くが、「投票に行く」と答えた。小さいころ一緒に投票所に足を運んだ。ただそれだけの経験が思わぬ効果を上げるのだ・・・静かな投票所で、未来の有権者たちが見つめる中、鉛筆を走らせ、票を投じる。そんな情景が、国民の無関心にあぐらをかき続けるこの国の政治を大きく変えていくに違いない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016070902000170.html

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(天声人語)米国の差別と銃(2016/07/09朝日新聞)
そろそろ将来の職業を考えないといけないよ。米国のある学校で、先生からそう言われた少年は「弁護士になりたい」と答えた。先生は驚いた顔をして、それは現実的な目標ではないと説き始めた。少年が、黒人だったからだ▼白人である先生は言った。「きみはきみのなれるものについて考える必要がある……大工になることを考えたらどうかね」。少年は後にマルコムXを名乗り、黒人解放運動の活動家になる。・・・差別と銃。一連の事件は米国の二つの病を映し出す。人種差別を禁じた公民権法ができて50年余、まだ変われないのか。何人が銃で命を落とせば、規制は動き出すのか。岩盤の厚さに慄然(りつぜん)とする。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12450259.html

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(離脱の衝撃)英保守党首選、女性2氏決選へ メイ氏・レッドサム氏(2016/07/09朝日新聞)
辞任を表明した英国のキャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選の決選投票は、テリーザ・メイ内相(59)とエネルギー担当閣外相(副大臣に相当)のアンドレア・レッドサム氏(53)の女性2人による争いになった。勝者が新しい首相になり、国民投票で離脱を決めた欧州連合(EU)との交渉も担うことになるが、両氏の経歴や主張は好対照だ。・・・議員歴約20年のメイ氏は影の閣僚を歴任し、キャメロン内閣では主要ポストの内相を6年にわたり務めてきた。ただ弱点もある。担当する移民問題で、政権が公約した移民の年間純増数を「10万人未満」にする目標を達成できず、国民の不満を募らせた。国民投票では残留を支持し、英国に有利な離脱条件をEUにのませられるか、党員の間に疑問も残る。金融業界から6年前に政界入りしたレッドサム氏は閣僚経験もなく、政治経験の乏しさが弱みだが、国民投票では離脱派の論客として存在感を示した。「新首相は心から離脱を信じる人がなるべきだ」と訴える。人気の高いボリス・ジョンソン前ロンドン市長(52)も支持を表明している。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12450248.html

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(社説)参院選 あす投票 有権者の「知る義務」(2016/07/09朝日新聞)
自民、公明など「改憲4党」の議席が非改選を含め、3分の2に迫る勢い――。参院選終盤の情勢を報じる新聞各紙の記事はほぼ一致している。「3分の2」が衆院に続き参院でも実現すれば、70年前に公布された現憲法のもとで初めてだ。憲法改正の国会発議が、いよいよ現実味を帯びてくる。・・・よく言われる「知る権利」ではない。「義務」である。憲法学者の樋口陽一さんの言葉だ。「主権者として公のことがらの基本を動かし、未来への責任を果たすため、国民には問題の所在を『知る義務』がある」東日本大震災で、原発の安全神話にだまされていたことを知ったのをきっかけに、そう確信したという。では、参院選で有権者は「知る義務」を果たせただろうか。少なくとも憲法改正については簡単ではなかったはずだ。なにしろ、安倍首相自身が語らない。連日の街頭演説では触れていない。公示前後の党首討論会で問われると、「条文をどう変えるかを決めるのは選挙ではなく、国民投票だ」とかわす。さらなる党首討論会を野党から求められても応じない。先の国会で「参院選でしっかり訴えていく」と意欲を示していたのは何だったのか。・・・たとえば、自民党の改憲草案が、いかに権力への縛りを緩めて、国民を縛る内容か。個人の権利より、どれだけ「公の秩序」を重視しているか。首相は「(草案が)無傷でいくとはおそらく自民党の誰も考えていない」という。だとしても、草案には自民党がめざす国や社会の姿が描かれている。それを支持するのか、しないのか。あすの一票の確かな判断材料になる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12450169.html

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(声)「政治」は大きな買い物なのです(2016/07/09朝日新聞)パート 合津昌子(静岡県 49)

 「人生で大きな買い物は」と問われたら、多くの人は家や車を思い浮かべるでしょう。しかし、生涯に支払う金額を考えると、たいていの家庭で比重が大きいのは、税金と健康保険、雇用保険、介護保険、年金などの各種保険料。政治に委託するお金です。サラリーマンなら毎月の給与明細をよく見て下さい。税金と保険料を合算したら、住宅ローン返済額を上回る方も多いのではないでしょうか。その上、固定資産税や自動車税、消費税、ガソリン税なども払っているのです。18歳の高校生もお小遣いで何か買えば、8%は税金です。一生のうちにあなたが国へ払う、いや払わされる金額は膨大です。こんな大きな「買い物」なのに、見返りにどんなサービスを受けられるのか、どんな商品を手に入れられるのか、自分の選択を示さなくてよいのでしょうか。家や車を買う時、吟味しない人などいないはずです。確かにたった一票です。でも、何百万票は一人一票の積み重ね。低投票率は、偏った政策や政治の暴走を生む原因になります。自分が払う代価にふさわしい政治を求めて、意思を示しましょう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12450176.html?ref=pcviewpage

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「凍土壁閉じること課題」 福島第1原発・内田俊志所長に聞く(2016/07/08福島民友)
東京電力福島第1原発所長に就任した内田俊志氏(54)は7日、第1原発で福島民友新聞社のインタビューに応じ、汚染水対策として地盤の凍結に挑んでいる凍土遮水壁について「壁を閉じることが喫緊の課題だ」とした上で「完全にはふさがっていないが、コンクリートを注入して地下水の流れを抑えるという補助的な対策を打っており、効果を期待している」と語った。・・・―作業員の被ばく線量低減と労働環境の改善にどのように取り組む。「問題は1〜3号機の原子炉建屋内だ。放射線量が相当高いレベルであり、溶け落ちた核燃料(デブリ)の調査に際しても、ロボットの投入口を除染しないと近寄れない。建屋内の線量をいかに下げるかが課題で対策を検討していきたい」
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160708-090488.php

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参院選 子の貧困 支援策の具体化急げ(2016/07/08朝日新聞)
「制服が買えない」「給食がない夏休みはおなかがすいて、やせる」。そんな声が子どもたちから聞こえてくる。子どもの貧困への対策は待ったなしだ。支援の具体的な制度設計を急ぐべきである。子どもの貧困率は1980年代から増加傾向にあり、2012年段階で16・3%を記録。6人に1人が「貧困」とされる。最も貧しい層の子と標準的な層の子の格差は、国連児童基金(ユニセフ)によると、日本が41カ国中8番目に大きかった。貧困が広がるだけでなく、格差の度合いも大きい現実が浮かび上がる。格差社会の問題が、弱い立場の子どもたちにしわ寄せされているのだ。・・・ところが政府が一昨年発表した「子どもの貧困対策大綱」では、貧困率の改善などの数値目標が盛り込まれなかった。昨年末は、ひとり親世帯への支援が目玉の政策パッケージをまとめたが、児童扶養手当の支給が高校卒業で打ち切られるなど、まだまだ不十分だ。いま求められるのは実態を把握し、幼い時から大人になるまで切れ目なく支援することだ。・・・子どもの貧困は、国家財政の点でも見過ごせない課題だ。対策を取らなければ、13年に15歳だった1学年だけでも生涯所得が計2・9兆円減り、国の負担が1・1兆円増す。そんな推計を日本財団が発表した。子どもの可能性をつぶす国に未来はない。社会全体で問題に取り組む覚悟が必要である。
http://www.asahi.com/paper/editorial2.html?iref=comtop_shasetsu_02

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「全米国人が懸念すべきだ」 オバマ氏、黒人射殺事件受け(2016/07/08朝日新聞)
ミネソタ州とルイジアナ州で黒人男性が警官に射殺される事件が相次いだことを受け、オバマ大統領は8日、訪問先のポーランドで、「すべての米国人が懸念すべきだ」と記者団に語り、人種差別が事件の背景にあることを指摘した。・・・ オバマ氏は「多くの市民が肌の色の違いによって、同じに扱われていないと感じてしまう。つらいことだ」と述べた。「自分の家族の誰かに起きたら、どういう気持ちになるか考えてほしい」とも問いかけた。・・・ワシントン・ポスト紙の集計によると、今年に入ってから米国内で警察の発砲によって亡くなった人は508人になる。死者のうち黒人は123人と約24%で、米国内の人口に占める割合(約12%)の倍近いという。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12449670.html

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<社説>参院選 アベノミクス 成否しっかり見極めたい(2016/07/08琉球新報)
 安倍政権が経済政策「アベノミクス」を打ち出して約3年半が経過した。安倍晋三首相は「アベノミクスを加速するのか、後戻りするのか。これが参院選の最大の争点」とする。経済の浮沈は暮らしや社会保障など国民生活に直結する。アベノミクスの成否をしっかり見極め、投票したい。・・・安倍政権は「雇用は110万人増えた」と胸を張る。全国の就業者数は12年の6270万人から15年には6376万人と確かに106万人増えた。一方で、正規従業員は36万人減り、非正規従業員は167万人増えている。雇用の質は明らかに低下しており、雇用が改善したとは言い難い。共同通信社が13年に実施した世論調査では、アベノミクスを評価する声が7割を超えたが、ことし5月下旬の調査では否定的な声が6割超に上った。安倍首相は「今やめれば停滞した時代に逆戻りだ」と訴える。だがアベノミクスが効果を発揮したなら、税率10%への消費税増税を2度も先送りする必要などないはずだ。「アベノミクスは道半ば」との安倍首相の訴えは「失敗」を「道半ば」と取り繕っていると言えないか。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-312569.html

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米ダラス警官銃撃で3容疑者拘束(2016/07/08共同通信)
【ニューヨーク共同】米南部テキサス州ダラスで、警官らが射殺された銃撃事件で、地元警察は8日、女1人を含む容疑者計3人を拘束したと発表した。ダラス中心部の車庫では別の容疑者が立てこもり、警察との銃撃戦を継続。「もっと警官を殺す。至るところに爆発物を仕掛けた」と現場の警官に話している。事件は、警官による黒人射殺に抗議するデモの最中に発生。地元警察は8日、死亡した警官らは5人になったと発表した。

http://this.kiji.is/124066431884410882?c=39546741839462401

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英国で最終報告 イラク戦「支持」検証を(2016/07/08東京新聞)
多くの犠牲者を出したイラク戦争。米国に追随して参戦した英国の独立調査委員会が最終報告書を提出した。戦争を支持した日本政府も、その判断が正しかったのかを検証し、公開する必要がある。イラク戦争は二〇〇三年三月二十日に始まった。当時のブッシュ米大統領は生物・化学などの大量破壊兵器を開発・保有するイラクの脅威から米国や国際社会を守ることを大義に掲げたが、大量破壊兵器は結局発見されず、戦争は国際社会に深い傷痕を残す。 非政府組織(NGO)「イラク・ボディー・カウント」によると開戦から一一年十二月、米軍のイラク撤収までの死者は約十六万二千人に上り、約八割が民間人、約四千人は子どもだった。・・・しかし、当時の小泉政権が米英両軍の武力行使を支持し、復興支援名目で自衛隊をイラクに派遣した日本では独立委員会による調査・検証はいまだ行われていない。民主党政権下の一二年、外務省がイラク戦争に関する日本の対応を報告書にまとめたが、公表は要旨だけで、全文は非公開だ。しかも、調査対象は外務省内の文書や職員だけで、大統領や首相も聴取対象にして報告書も公開している海外に比べて、とても検証と呼べる代物ではない。政策判断の誤りを繰り返さないためには第三者の独立委員会が調査・検証を行い、後世に教訓として残すのは当然の責務だ。安倍政権が安全保障関連法の成立を強行し、自衛隊を海外に随時派遣できる状況なら、なおさらである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016070802000140.html

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(社説)イラク戦争 日本も検証すべきだ(2016/07/08朝日新聞)
イラク戦争への参加は正しかったのか。英国の判断を7年間検証してきた独立調査委員会が下した結論は明快だった。「平和的な方策を尽くす前に侵攻した」と、過ちを認めた。フセイン政権による大量破壊兵器の保有を示す確かな情報はなかったのに、武力行使という重大な決定に踏み切ったのだ。英国が「米国の戦争」に巻き込まれる過程も調べられた。開戦8カ月前にブレア首相はブッシュ大統領に「何があっても行動を共にする」と約束。強固な同盟国も米国をいさめるどころか追従した現実に慄然(りつぜん)とする。国民の求めに応じて政府が設けた独立調査委が、政治家や官僚の抵抗に屈さず、過ちを暴いた努力は評価されるべきだ。・・・開戦直後、当時の小泉純一郎首相は大量破壊兵器の拡散を防ぐのが戦争の目的だとして、武力行使への支持を表明した。国際社会の合意を得られなかった米英を明確に支えたのだ。大量破壊兵器はなかった。何を根拠に「大義なき戦争」を支持し、自衛隊を派遣したのか。戦争そのものが国際法に抵触しないか検討を尽くしたのか。日本国民はいまなお納得できる説明を受けていない。外務省が4年前に公表した省内対応の検証でも「米英支持」の是非については対象外とされた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12448160.html

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(声)日本代表に国歌押しつけないで(2016/07/08朝日新聞)主婦 百田敦子(東京都 44)

 「国歌歌えぬ選手 日本代表ではない」(4日朝刊)を読みました。壮行会の「国歌独唱」で一緒に歌わなかった選手たちに対し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長がそのように述べたそうです。「国歌をちゃんと歌え」という押しつけは、「国のためにメダルを」という意識の表れのように感じます。選ばれた選手たちに対して、国のために勝とうとかメダルを取ろうとか言うのは、もうやめてもいいのではないでしょうか。何のためにがんばるのか、それはそれぞれ違っていいと思います。うちの子どもたちもテニスやサッカーをやっています。暑い日も寒い日も、時には雨の日も。なぜ練習するのかといえば、ただ楽しいから。日本代表のみなさんには五輪・パラリンピックという大きな舞台を楽しんでほしいと思います。日本代表に選ばれた選手たちは、私には想像もできないほどの努力をしてきたのだと思います。その選手たちを否定するような発言は、五輪・パラリンピック組織委員会の会長にふさわしいのでしょうか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12448164.html?ref=pcviewpage

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子どもの貧困、訴え切実 全国最悪、届かぬ支援 参院選・沖縄選挙区(2016/07/08朝日新聞)
米軍属による女性殺害事件が起き、基地負担の軽減を求める声が高まる。そんな参院選沖縄選挙区(改選数1)で、候補者が「子どもの貧困」の訴えにも力を込めている。全国的にみても深刻な状況に、政治に向けられる思いは切実だ。・・・ 2014年、厚生労働省は18歳未満の子どもの6人に1人が「貧困」の状態にあると発表した。沖縄県が今年公表した県内の割合は3割近くに達した。貧困問題に詳しい山形大の戸室健作准教授の研究によると、沖縄の子どもの貧困率は全国で最も高い。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12448293.html

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宇都宮氏、出馬へ 元日弁連会長 都知事選(2016/07/08朝日新聞)
東京都知事選の告示日が1週間後に迫った7日、宇都宮健児・元日本弁護士連合会会長(69)が無所属で立候補する意向を固めたことがわかった。参院選の投開票翌日の11日に正式に記者会見を開いて表明する。宇都宮氏は朝日新聞の取材に、「野党4党の枠組みも視野に入れていたが、待っていては間に合わない。市民連合の支援を得て、さらに支援を広げたい」と語った。都民の暮らしに重点を置き、税金の無駄遣いをなくすことや福祉の充実を訴えるという。宇都宮氏は、2014年の都知事選で、共産、社民両党の推薦を得て、当選した舛添要一前知事に次ぐ約98万票を獲得した。同年の選挙では細川護熙元首相も立候補していた。猪瀬直樹元知事が当選した12年都知事選にも立候補し、次点だった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12448288.html?ref=pcviewpage

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イラク参戦「最後の手段でなかった」 英調査委、ブレア政権を批判(2016/07/07朝日新聞)
英ブレア政権が2003年にイラク戦争に参戦した経緯や侵攻後の占領政策を検証した独立調査委員会(チルコット委員会)が6日、報告書を公表した。参戦の決断を「(フセイン政権の)武装解除の平和的な方策を尽くす前に侵攻に参加した。軍事行動は当時、最後の手段ではなかった」と断じた。開戦から13年を経て戦争を検証した報告書は、自国政府の判断や評価の過ちを厳しく指摘する内容となった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12446267.html

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(声)沖縄の怒りに向き合いたい(2016/07/07朝日新聞)大学名誉教授 胡口靖夫(東京都 75)

 「沖縄の叫びを受け止めたい」(6月30日)を読みました。元米海兵隊員による殺人容疑事件に抗議する沖縄県民大会に参加した、東京の大学生の投稿です。炎天下、私も大会に参加して、沖縄の女子大生の肺腑(はいふ)をえぐるようなスピーチを聞きました。本土の人たちも事件の加害者だという言葉は、沖縄の若者の本当の気持ちだと思いました。大会では冒頭、参加者が黙祷(もくとう)をささげました。私は、幼い女の子を連れた若い母親が涙を拭う姿に強い印象を受けました。わき上がる怒りを、そこに見ました。私は帰京後、知人たちに「とても感動した」と話しました。ところが、中には「基地のない沖縄は、いずれ中国に占領されるだろう」と平然と言う人もいました。投稿者の大学生の言う通り、「このままでは沖縄と本土の溝は深まるばかり」だと思います。沖縄には以前から、本土からの独立論があります。私は大会で、独立へ向けて研究と実践活動をする会のチラシを受け取りました。独立論がそこまで具体化するほど沖縄の怒りは高まっています。本土は基地問題に真剣に向き合うべきだと改めて痛感しています。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12446145.html

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TPP  先を急がず議論尽くせ(2016/07/07京都新聞)
環太平洋連携協定(TPP)を巡る議論が深まらない。日米など12カ国は昨年10月の大筋合意を経て今年2月に署名したものの、肝心の内容や交渉過程の情報開示が不十分だからだ。先の通常国会では、政府が交渉過程の文書を黒塗りで開示したことなどから、野党が反発して空転、協定承認案と関連法案は継続審議となった。政府、与党は参院選後の秋の臨時国会で可決を目指すが、TPPは国民生活や産業の行方に大きな影響を与える問題である。メリット、デメリットの十分な検証もなく、国民の理解を置き去りにして進めてよいはずがない。・・・一方、民進党は、国会決議で求めたコメや牛・豚肉など農業重要5項目の関税が維持されていないなどとして「今回の合意には反対」の立場だ。ならば、その先に農業の将来像をどう描くのかも丁寧に説明すべきだろう。TPPの発効には、経済規模の大きい日米の批准が不可欠だが、米国の2人の大統領候補がこぞって再交渉や脱退を主張し、不透明感が漂っている。日本も急がず、議論を尽くすことが何より大事だ。正負両面を冷静に見つめ、国民の理解を深める論戦を参院選に望みたい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20160707_2.html

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米軍属の扱い  再発防止策と言えるか(2016/07/06京都新聞)
 むごい犠牲を繰り返さない対策とこれが言えるのだろうか。日米両政府は、沖縄県での女性暴行殺害事件を受け、日米地位協定で米側に優先的に裁判権が認められている米軍属の対象を明確化することで合意したと発表した。実質的な範囲縮小になるという。だが、沖縄県民が強く求めている地位協定の抜本改定には踏み込まず、軍属を含む米軍関係者の「特権」は何ら変わらない。過去にも重大事件が起きるたび日米は「運用改善」を打ち出してきたが、今回の合意も実効性は不透明で、後を絶たない犯罪の防止に「ほど遠い」の声が上がるのも当然だろう。・・・「日米同盟の強化」を進める安倍晋三首相は、地位協定にみられるように国の主権を一部放棄して「従属的」関係を受け入れても仕方ないと考えているのだろうか。沖縄で先月開かれた県民大会では、集中する基地の危険と負担を放置する政府、本土に対して「第二の加害者だ」と激しい怒りが噴出した。京都を含めて他の米軍施設の立地先の問題でもある。矛盾を押し付けたままの幕引きは許されない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20160706_4.html

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給付型奨学金 未来へ引き継ぐバトン(2016/07/07東京新聞)
参院選では与野党を問わず、大学生らへの返還不要の給付型奨学金の創設を唱えている。公教育への投資で潤うのは未来である。それが議論の出発点になる。日本学生支援機構が担う国の奨学金制度には、卒業後に返還せねばならない貸与型しかない。将来の収入見通しも立たないうちから多額の借金を強いられる、ローンの仕組みが深刻な問題を招く。・・・ 高等教育の恩恵にあずかる子のために、責任者である親が学費を賄うのは当たり前とする受益者負担論。貧しい家庭に生まれた子は、進学できなくても仕方ないとみる自己責任論。まずはこうした排他的な意識を払拭(ふっしょく)したい。・・・ 元来、教育の目的は、平和や自由、民主主義、人権尊重を基調とする社会の発展のはずだ。憲法がすべての人に等しく学ぶ権利を保障し、国際人権規約が公教育の無償化を求めるゆえんだろう。奨学金論議で問われているのは、目先の損得勘定ではなく、未来へのバトンの渡し方である。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016070702000150.html

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除染の苦闘置き去り「避難解除は無責任」(2016/07/07河北新報)
 東京電力福島第1原発事故後の避難指示解除が来年3月末に迫る福島県飯舘村で、帰還を志す農業菅野啓一さん(61)が自力で居久根の除染に取り組んでいる。居久根の放射線量は依然高く、「生活再建を妨げる環境を住民の手で取り除くしかない」と重機を操る。無人の被災地の苦闘を、参院選(10日投開票)の候補者が目にすることはない。放射性廃棄物を詰めた黒いフレコンバッグの山が、集落中央の水田に広がっていく。同村比曽地区で環境省が造成中の約30ヘクタールの仮々置き場の光景。・・・第3種放射線取扱主任者の資格を自ら取った菅野さんは言う。「汚染土の袋も置き去りの避難指示解除は無責任。参院選の候補者は被災地に来て、現状を見てから復興を訴えてほしい」
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160706_61008.html

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汚染水漏れ原因は「廃液タンクに泡」 東海第二原発事故で原電が中間発表(2016/07/06東京新聞)
東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発で高濃度の放射性物質に汚染された廃液が漏れた事故で、原因を調査していた原電は五日、貯蔵タンク内の廃液から泡が発生し、タンクから気体を抜く配管から外へ漏れたと発表した。
 六月二日の事故から一カ月以上がたち中間発表した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201607/CK2016070602000157.html

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15年の独新築住宅の5割が再生可能エネルギー暖房採用(2016/07/03ドイツニュースダイジェスト)
(フランクフルト 7月1日 時事)ドイツ連邦統計局が6月29日発表したところによると、2015年に完工した新築住宅の61.5%(約10万6000棟)に再生可能エネルギーを一部もしくは全面的に利用した暖房設備が採用された。暖房の大半を再生可能エネルギーで賄う住宅は38.0%で、ガス(51.5%)に続いて2位を占めた。プラントから複数のビルに温水や冷水を送る地域熱供給や石油、電力などその他エネルギー源で大半を賄う暖房は10.5%だった。また、再生可能エネルギーを主とした住宅のうち63.9%は屋内の空気や水などから熱を得る環境熱方式で、18.6%は地熱利用だった。環境熱、地熱、ガスを主とする暖房の50%以上では、これらエネルギー源のみが利用された。
http://www.newsdigest.de/newsde/news/news/7895-2016-07-03.html

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