ウクライナ、徹底抗戦で反撃 無差別攻撃で人道危機―ロシア侵攻1カ月、停戦不透明(2022/03/23時事ドットコム)
【ワルシャワ時事】ロシアが侵攻したウクライナでは23日も、首都キエフの近郊などで戦闘が続いた。短期間での制圧を目指したとされるロシアの進軍に対し、ウクライナ側はキエフや各都市で徹底抗戦し、一部では反転攻勢の動きも見えてきた。侵攻開始から24日で1カ月。停戦に向けた交渉では双方の隔たりが埋まっておらず、戦闘は長期化しそうだ。ロシアは首都を包囲してウクライナ政府の降伏を狙うが、ウクライナ国防省は22日、キエフの西約50キロにあるマカリフを奪還したと主張した。米国防総省高官は「ウクライナは良く防衛しているだけでなく、ロシアが占領した地域を取り戻そうとしている」と指摘。士気の高さや米欧の軍事支援を背景に、ウクライナ軍は反撃を強めている。
ロシア軍は、各地で住宅地や民間施設への砲撃とミサイル攻撃を強化。「攻撃は軍事標的のみだ」と無差別爆撃を否定するが、ウクライナ側の戦意を喪失させようと懸命だ。英国防省は戦況分析で「ロシアは当初の目的を果たせず、抵抗の規模と強さに驚いている。消耗戦略に転換を余儀なくされている」という見解を示した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032301036&g=int
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<社説>ロ軍侵攻1カ月 泥沼深める非道やめよ(03/24北海道新聞)
ロシアがウクライナに侵攻し、きょうで1カ月となる。プーチン大統領は首都キエフを短期間で陥落させ、親ロシアのかいらい政権を樹立する狙いだったとの見方が強い。だがそのもくろみはウクライナ側の激しい抵抗に遭っている。ロシア側は思うに任せず戦闘が泥沼化する中、各地で無差別攻撃を繰り返し、子どもを含む多くの市民を殺害するなど、残虐性を強めている。
・・・ロシア兵は徴兵されたばかりの若者も多く、軍の士気は上がらず、これまで数千人が死亡したとの情報がある。ロシア国内では反戦デモも広がっている。プーチン氏は直ちに戦闘を停止して、ゼレンスキー大統領が求める直接会談に応じ、本格停戦に向かうしか道はあるまい。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660369?rct=c_editorial
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「政治に意見する権利は誰にでもある」 道警ヤジ排除訴訟の原告(03/24北海道新聞)
「ヤジ排除」を巡る訴訟の原告、大杉雅栄さんと桃井希生さんは審理で、「安易な排除を許せば、市民が政治に声を上げられなくなる」と訴え続けてきた。「今でもここを通るたび、気分が重くなります」。3月中旬、2人は「現場」となったJR札幌駅前で取材に対し、排除からの2年8カ月間を振り返った。演説があった日、2人は別の友人も含む数人で待ち合わせていたが、桃井さんは遅刻したため合流できず別々に行動。それぞれ政権批判の声を上げ、警察官に排除された。その後、大杉さんは大通地区の別の演説会場でも同様に排除され、桃井さんは「警察官に約1時間、付きまとわれた」と振り返る。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660406?rct=st_recommended
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攻撃に備え、息ひそめる要塞都市キエフ(03/24時事ドットコム)
【AFP=時事】土のうを積み、武器を蓄え、ウクライナの首都キエフは待っている。ロシアのウクライナ侵攻から1か月。キエフの北西・東部でのロシアの進軍は鈍化したようにみえる。
商店などは閉鎖を命じられ、市民は自宅にとどまるよう指示されており、キエフはゴーストタウンのようになっている。・・・ロシアが侵攻した2月24日以降、人口350万を擁するキエフから、大半の女性や子どもが避難した。
残っているのは、高齢者や首都を守る兵士だ。・・・かつて市民がキノコ狩りを楽しんだ北部の郊外の森には、兵士を埋葬する穴が掘られている。
ドニプロ川を見渡せる丘の上にある中心部では、一見すると戦争など起きていないかのようだ。しかし、通行できる橋は二つしか残されていない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20220324042780a&g=afp
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