格差の都、東京はどこへ 食品砂漠では暮らせない(2021/08/26朝日新聞) モデルナ製ワクチンに異物混入 160万回分、接種見合わせ・厚労省(2021年08月26日時事ドットコム) (漂流菅政権 コロナの時代:9)4度目宣言、届かない言葉 「危機感通じぬ」専門家不満(2021/08/26朝日新聞) 一方、首相はこのころ、「日本は圧倒的にうまくやっている。英国は10万人くらい亡くなっている」などと周囲に語り、政府対応を自賛していたという。 仏、反ワクチンデモに17万人 「打たない自由認めて」2(2021/08/25朝日新聞) 新型コロナウイルスのワクチン接種が進むよう、外食や通院の際に接種証明か陰性証明の提示を義務づけているフランスで、「自由の侵害だ」として反発するデモが収まらない。マクロン大統領は未接種者を「エゴイストだ」と断じて義務化を正当化しているが、ワクチンへの拒否感は政府不信も一因なだけに、両者の溝は深まる一方だ。・・・フランスの1日の感染者数は1週間平均で約2万人。仏政府の分析では、5月31日〜7月11日に国内で感染して死亡した926人のうち、78%にあたる720人が未接種だった。 来年4月に大統領選を控えるマクロン氏にとっては、感染の制御は再選戦略の一環でもある。10月からはPCR検査を有料に切り替え、さらに接種圧力をかける方針だ。 ブラジル先住民、大統領府近くで座り込み 保護区めぐる政策に抗議(2021年08月25日時事ドットコム) 「バッハで生きる」、かなえた生活保護 福祉事務所でもらった500円玉2枚に見た希望(2021/08/25朝日新聞) 30歳のとき。東西ドイツ統一を機に、バッハが後半生を過ごしたライプチヒを訪れた。バッハが音楽監督を務めた聖トーマス教会の牧師にバッハを研究したいと言うと、教会の一室を宿泊場所として貸してくれた。以後、バイトでお金をためてはライプチヒへ赴いた。だが日本では、バッハを研究したくても推薦状を書いてくれる人がおらず、学会には入れなかった。趣味にしようと吹っ切って、34歳で都内の造園会社に就職した。職場には、なじめなかった。半年ほどで人と会うのが怖くなる。会社を辞めて引きこもった。2年後、貯金はなくなり、ガスと水道は止まった。消費期限切れの弁当をもらうためコンビニに通った。夜、布団の中で、明日起きたら死んでいないかな、と願った。・・・ 偶然会った友人が、精神科の受診を勧めた。うつ病と診断された。栄養失調で救急車で運ばれることもあった状況を見かねた主治医が、生活保護の申請を促してくれた。詳しい仕組みは知らなかったが、これで生きていけるのかな、と安心した。福祉事務所で、まず言われた。「生活保護は当然の権利ですからね」。1、2日をしのぐ当座のお金として、500円玉を2枚もらった。希望が持てた。以後、家賃補助や食費に月約8万円をもらったと記憶している。周囲は冷ややかだった。「高野は終わった」。そう言われていることを人づてに知った。久しぶりに会った友人は「動けるじゃん。ちゃんと働かなきゃダメだよ」と言った。そんな言葉には、ただ作り笑いを浮かべるだけだった。悲しさも悔しさも感じなかった。生きるのに必死だったから。・・・ 生活保護を受けたのは4年間。生きることができたから、訪れた機会を、天職をつかむことができた。最初の2枚の500円玉は、どうしても使えなくて、今も手元に残している。「僕の周りのドイツ人にも、生活保護にあたる制度を使っている人はいますが、みんな胸張って生きていますよ。次の人生に進むための研修期間という感じ。それを周りも自然と受け入れている」 日本では生活保護受給者への差別が根強く残る。最近も、受給者やホームレスの人を差別するネット上での発言が問題になった。「生活保護で救われた僕は何度も伝えないといけない。生活保護は恥ずかしいことでもなんでもない、当然の権利なんです、って」 平等の太陽(2021/08/24北海道新聞) 東京五輪は「敗戦処理」 すでにはがれた化けの皮(2021/08/03朝日新聞) マルクスも想定しない新階級の台頭 同類婚が格差を拡大(2021年6月18日朝日新聞) 「感染爆発」40都道府県に 国内感染最多、9割超デルタ株 新型コロナ(2021/08/19朝日新聞) 敦賀2号機、審査を中断 資料書き換え、信頼喪失 原子力規制委(2021/08/19朝日新聞) 緊急事態再拡大 首相対応は常に後手だ(2021/08/18北海道新聞) 医療体制への懸念は昨年から指摘され、首相も拡充を約束してきたはずだ。目先を変えて次々と対策を出すだけで、十分に実現していないことこそ問題ではないか。・・・お盆前から人出は増え、患者の急増は予想されたことだ。東京五輪がもたらした祝祭ムードや「自粛疲れ」も影響していよう。対応は迷走し、後手に回っている。 |
ハイチ地震の死者、1297人 熱帯性低気圧接近で救出難航も(2021/08/16時事ドットコム) 「雰囲気は悪くなった」 核ごみに揺れ、住民が割れた町(2021/08/04朝日新聞) 若い人、映画でナガサキを知って 被爆地描く2本が完成(2021/08/04朝日新聞) |
終戦から76年 歴史の絶え間ない検証を(2021/08/15北海道新聞) 誤りの元をただし責任の所在を明確にする。それがなければ教訓は得られず、反省につながらない。「何年、何十年を経ても、戦争の時代の全体像を考えつづける歴史的な想像力を鍛えなければならない」と井上教授は記している。現代の政治家の脳裏に焼き付けてもらいたい言葉である。・・・混迷の世界で日本が規範とすべき2人の名を挙げておきたい。「人間の安全保障」を掲げて難民支援に力を尽くした元国連難民高等弁務官の緒方貞子さん。戦火のやまぬアフガニスタンの砂漠に命がけで水路を造り、現地で凶弾に倒れた医師中村哲さん。亡くなったのは共に2年前だ。人道的な国際貢献で平和主義の理念を実践した生涯だった。国として取るべき針路もそこにあろう。 (社説)戦後76年の夏 問われ続ける主権者の覚悟(2021/08/15朝日新聞) 国民の命やくらしを守るという国の責務が、今ほど切実に問われているときはない。 コロナ禍はまた、強い感染防止対策と個人がもつ自由・権利とを、どう調整するかという問題を突きつけた。権威主義的な体制のほうがこうした危機にはうまく対応できる、という言説すらある。 (抵抗の足跡 戦後76年:5)「戦争は悪」貫いた父、信念は今も(2021/08/15朝日新聞) 鈴木が釈放されたのは45年2月。「八ケ月の間健康も害(そこな)わず、信仰をもまげず弱き私としては充分に福音の証(あかし)をなすことが出来ましたのは奇跡」。鈴木はのちに記した「獄中証言」という一文に、獄中でも信念を曲げなかったことをつづっている。敗戦後の48年、鈴木は独立学校を新制高校の「基督教独立学園高校」に衣替えさせた。今野さんも後に学園の教師となる。「父は戦後、治安維持法違反で逮捕されたことを生徒たちに話題にしなかった。むしろ、現実の政治を厳しく批判し、自衛の戦争も含めてすべての戦争は悪であると語っていた」と振り返った。 |
世界の新型コロナ感染者(2021年8月14日朝日新聞) (奪われた自由 香港国安法)香港の民主派団体、相次ぐ解散 デモ団体も存亡危機「圧力に耐えられない」(2021年8月14日朝日新聞) 民陣に参加する民主派団体の関係者は朝日新聞にこう語り、力を落とした。 民陣は2002年に設立。当局の許可を得てデモを企画し、03年の政府批判を取り締まる国家保安立法案に反対する50万人デモや、19年の逃亡犯条例改正案に反対する200万人デモも主催した。デモ後に政府が政策を撤回するなど、市民の声を政治に伝える機会をつくってきた。しかし昨年6月末の国安法施行後、民陣幹部が同法違反容疑で逮捕。参加していた約50の民主派団体は相次ぎ脱退した。最近は親中メディアによる批判的な報道が続いており、民陣の元幹部も国安法の圧力に耐えられないとして「早く解散した方がいい」と語っていた。 大谷、堂々7勝目 野球・大リーグ(2021年8月12日朝日新聞) 打撃は3打数1安打、1四球1三振。38本塁打はメジャー単独トップのまま。・・・リーグ屈指の強力打線を相手に、エンゼルスの大谷が堂々と渡り合った。「あまりいい動きではない」とフォームに手応えが感じられない中、5試合連続のクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)で白星はチームトップに並んだ。 5―0の四回に2失点したものの、崩れなかった。本塁打と打点でタイトルを争うゲレロとの注目対決は、1安打1三振の後、六回の3打席目がヤマ場。変化球を5球続け、カウント2―2からこの日最速の98・7マイル(約159キロ)がボール。続く98マイルも外れて歩かせたとはいえ「ゾーンで勝負していくのが自分のスタイル」と力で押し、柵越えは許さなかった。 変わらぬ沖縄、変わるまで 米軍ヘリ墜落、写真展これからも(2021年8月14日朝日新聞) 女性は、切り紙作家の新川美千代さん=浦添市。2004年8月13日午後、自宅でテレビの速報を目にし、車を15分ほど走らせて現場へ。黒く焦げた校舎の壁を目にした。・・・県のまとめでは、事故翌年から昨年までに、米軍航空機関連の墜落は8件、不時着は394件。今年も、6月にうるま市の津堅島にヘリが不時着。事故対応を巡る日米間のルールは改善されたと政府はいうが、県警が規制線の外から現場をうかがう様子は、納得できるものではなかった。 「写真を提供してくれた人たちも怒っているはず。事故がなくならない限り、写真展を続けたい」 カエルの誤算(2021/08/14北海道新聞) ▼コロナ対策を巡り、市中での飲酒禁止を求めても協力しない人が後を絶たない。緊急事態宣言を発令しても人出は大きく減らない。統制が利かない現状に、全国知事会や感染症の専門家たちが「もっと強い措置を」と政府に訴えている▼強い王様を欲しがったカエルたちと同じ境遇に、いつか国民が立たされないか気になる。対策強化は必須だが、自由を過剰に制限する社会は危うい。そもそも医療の窮状は、病床確保などを後回しにしてきた政府の責任が大きい▼先にそれを問うべきなのに、ロックダウン(都市封鎖)まで議論され始めた。政府はコロナ禍に乗じ、マイナンバーと個人情報のひも付けも着々と進める。政府が水蛇に化けないか、目を光らせる必要もあろう。 |
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