(社説余滴)戦争に終わりなんかあれへん 田井良洋(2021年5月16日朝日新聞) 老練な喜劇役者を演じた星田英利さん(49)は、役に込めた心情を番組と同時進行でブログにつづった。《終戦といっても、戦争は一度始めると、終わりなんかありません》・・・「“なんもかも”を奪われた悲しみや苦しみは当事者だけでなく、家族、子孫へ脈々と受け継がれる。時代は変われど“戦争被害者”がいなくなることはない、と僕は思うんです」 そう考える原点は、小学校の修学旅行で訪れた広島にあるという。原爆ドームや資料館を見て、被爆者の話に衝撃を受けた。「身の毛もよだつ加害と被害の恐怖を心に刻むことは、世界平和にとって必要不可欠なトラウマだと思います」 浜岡原発停止10年 止めた菅直人氏「再稼働ありえぬ」(2021年5月16日朝日新聞) ベルモンド「リオの男」など5本 字幕新訳で再特集(2021年5月14日朝日新聞) 「『リオ』には次にアジアに行くことを示唆するセリフがあったり、『カトマンズ』ではベルモンドを『リオ』の役名で呼んだり。監督の遊び心が随所にありました。本国のファンも気づいていないかもしれません」 入管法「誰にとってもひとごとでない」作家・温又柔さん(2021年5月13日朝日新聞) 「今の日本政府が、難民を保護せず、送還するための法案を通そうとしているこの状況に胸を痛め、おかしいと異議を唱え、この法案をどうにか廃案にしようと尽力なさるすべての日本人とともに連帯し、つよく抗議します」 「この戦、負けますね」 コロナ診る医師が描く医療崩壊(2021年5月5日朝日新聞) みとりをやろうとしても、家族と会えないので、家族のケアもしないといけない。・・・よく、「一部の病院の通常診療を止めて、コロナ専門の病院に変える」という議論がなされますが、机上の空論だと思います。その間、例えば何年も腎臓内科に通院している膨大な数の患者さんの透析を誰がやってくれるんでしょう。・・・ ――この1年、診療にあたっていて、気持ちが切れる、切れかけるときはありましたか。もう毎日がギリギリです。今の状況が長く続けば病院のシステムが崩壊するのではという思いはあります。使命感を持ちセルフコントロールして柱になってくれる素晴らしい医師もいっぱいいますが、自分はタフなほうではないので……。
「巨大な刑務所の中にいるよう」 ウイグル滞在10年のカナダ人夫婦(2021年05月11日時事ドットコム) |
入管法採決、攻防激化 スリランカ女性死亡、映像開示焦点(2021年5月15日朝日新聞) ガザ、戦闘激化懸念 イスラエル軍空爆、犠牲100人超(2021年5月15日朝日新聞) ガザ北部に住むムハンマド・マスリさんは、10日の空爆で長女ラハフさん(10)、長男イブラヒムくん(9)、次男マルワンくん(7)、三男ヤザンくん(1)の4人の子どもを失った。家族そろって自宅近くで過ごしていると突然、爆音が響き、煙に包まれた。衝撃で倒れ込み、次に目に入ったのは、血と飛び散った体の一部だった。子どもたちはラマダン(断食月)明けを祝う食事を楽しみにしていた。新しい洋服を買ってあげたばかり。ムハンマドさんは朝日新聞助手の取材に「どうして1歳のヤザンまで狙われなければならないのか」と声を震わせた。 (社説)沖縄復帰49年 アメとムチは通じない(2021年5月15日朝日新聞) まさかとは思うが今も同じ考えを持っているとしたら、直ちに改め、沖縄が過去から現在を通じて抱えている苦難を正面から受け止めるよう求める。アメとムチを駆使して効果をあげたように見えたとしても、結局それは一時的なものでしかない。政治への不信がおりのようにたまっていくだけだ。 (書評)『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』 ロブ・ダン〈著〉(2021年5月15日朝日新聞) しかも、ウイルスはそこにはカウントされていない。宇宙ステーションでさえも人間由来の細菌のコロニーができているという。そう、家はまさに生態系なのだ。・・・ 第一に、私たち自体が細菌の棲みかだからである。どんな人でも「一日におよそ五〇〇〇万個の皮膚断片」が身体から剥がれ落ち、それぞれに数千個の細菌が棲んでいて、それを食べている。しかもほとんどが無害。「病原菌を寄せ付けないように守ってくれている皮膚常在細菌」である。第二に、過剰な除菌や殺虫でチャバネゴキブリや水道水の細菌が耐性を持つようになり、家庭内から細菌を根絶したところで結局人間に害を及ぼしかねない生物たちの天下になるだけだからである。家庭内の生態系をもっと豊かに保たなくてはならない。とくに家のクモはほとんど人間の味方だと著者はいう。 「文化芸術は生きるために必要だ」 官邸前で無言の訴え(2021年5月7日朝日新聞) プロジェクトによると、コロナ禍の長期化や緊急事態宣言で、多くの団体・個人が、事業を続けるのが難しくなるほどの危機的状況に陥っている。困窮する事業者を支えるために、各業界の感染拡大防止対策の実績をふまえた四つの要望をプロジェクトがまとめた。・・・ライブハウスを運営するロフトプロジェクトの加藤梅造社長は「やれだのやめろだの言われ続けて1年。イベントは何カ月も前から準備をしてきて、そんなに簡単に無観客や中止にできるものじゃない。しかも十分な補償もない。そんな思いを分かってほしい。サイレントですけど、言わずにおれない」と語った。 |
米の炭鉱町、再興託す「幽霊病院」(2021/05/10朝日新聞) (社説)女性研究者 その力 引き出す社会に(2021/05/10朝日新聞) 世界の新型コロナ感染者(2021/05/10朝日新聞) 米国 3268万6462 58万1516 インド 2229万6081 24万2347 ブラジル 1514万5879 42万1316 フランス 582万9166 10万6438 トルコ 501万6141 4万2746 ロシア 481万6331 11万1097 英国 444万8808 12万7863 イタリア 410万2921 12万2694 スペイン 356万7408 7万8792 ドイツ 353万0887 8万4789 ………………………………………………………………………… インドネシア 170万9762 4万6842 フィリピン 109万4849 1万8269 韓国 12万7309 1874 中国 10万2613 4846 シンガポール 6万1331 31 ………………………………………………………………………… 日本 63万7490 1万0798 ………………………………………………………………………… 世界計 1億5770万0438 328万3283 (+78万1135) (+1万2886) 大坂なおみ「五輪、議論すべきだ」(2021/05/10朝日新聞) ドリトル先生 ガラパゴスを救う:30 福岡伸一 ダ・ヴィンチの夢 1(2021/05/10朝日新聞) 彼は鳥の飛翔(ひしょう)の研究を始めました。鳥の羽の構造、羽ばたき方、方向の変え方、風に乗る方法などです。それから羽のない人間が扱えるような大きな羽の模型を設計してみました。できるだけ軽い素材の木の骨組みに布地を張ってつくった人工の羽をつけて羽ばたいて飛び上がろうと考えたのです。 (惜別)チック・コリアさん ジャズピアニスト(2021/05/10朝日新聞) グルダの誘いで翌年、モーツァルト壮年期の傑作「2台のピアノのための協奏曲」で共演することに。リハーサルで「君は天性のモーツァルト弾きだ」と笑顔で声をかけてくれた指揮者がニコラウス・アーノンクールという古楽の名匠であることを知らぬまま、「僕らを一切支配せず、一緒にスイングしてくれた」と喜んだ。3人で、いや、モーツァルトと4人で高く飛翔(ひしょう)してゆく魂の前に、ジャンルの壁などあるはずもなかった。 変異株「全く別のウイルス」 専門家、強力な対策要請―学会緊急シンポ(2021/05/10時事ドットコム) 国立感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は、置き換わりが急速に進む変異株の大半を占める英国型の感染力は、従来株の1.5倍と分析。従来株なら1月以降に発令・適用した緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で制御できたはずだが、大阪などでは新規感染者数が下がっていないとした上で、「従来と同じ対策では全く立ち行かない新しいウイルスが出てきていると考えなくてはいけない」と強調した。 ネアンデルタール人の化石発掘 洞窟で9人分―イタリア中部(2021/05/10時事ドットコム) 3400年前の都市跡発見 古代エジプトの全盛期(2021/05/09時事ドットコム) |
世界のコロナ感染者、1億5千万人超す 死者316万人(2021/05/01朝日新聞) 新規感染者の累計は、昨年6月末に1千万人、同11月に5千万人を超え、今年1月27日に1億人を超えていた。約3カ月でさらに5千万人増えた形だが、世界保健機関(WHO)によると、年始から減少傾向にあった1週間あたりの新規感染者数は、2月15日の週に再び増加傾向に転じた。地域別では南東アジアの急増が顕著で、インドの感染急拡大が要因とみられる。 (社説)五輪とコロナ 冷静な目で現実見る時(2021/05/01朝日新聞) これも理解に苦しむ。観客の有無や規模が不明のままで、医療看護体制をどうやって構築・準備するつもりなのか。・・・五輪開催の可否について発言を控えてきた政府の分科会の尾身茂会長が、28日の衆院厚生労働委員会で「感染レベルや医療の逼迫(ひっぱく)状況を踏まえて、議論をしっかりやるべき時期にきている」と述べ、注目を集めた。 「開催は決まっている。問題はどう開催するかだ」。そんな言い分はもはや通らない。冷静な目で現実に向き合う時だ。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14889367.html 老朽原発再稼動 福島事故の反省見えぬ(2021/05/01北海道新聞) これでは福島事故以前から横行した「札束にモノを言わせた」原発政策そのものではないか。 経年劣化を考慮した40年廃炉ルールは、事故の反省に立った国民との約束だ。深刻な電力不足でもない。延長を「極めて限定的」とした制度の骨抜きは許されない。・・・劣化による危険性が潜んだまま動かし続けるのは安全神話復活に他ならず福島事故の反省はない。 再生可能エネルギーの主力電源化を確実にし、老朽原発の廃炉を進めることこそ取るべき道だ。 女性だけの太陽光発電所 イエメン内戦に苦しむ家々に光(2021年04月27日時事ドットコム)
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