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2021/05/01sankaku05/16

(社説余滴)戦争に終わりなんかあれへん 田井良洋(2021年5月16日朝日新聞)
やるせない日々、NHKの連続テレビ小説「おちょやん」に泣き笑いをもらった。昭和の大阪・道頓堀を舞台に、松竹新喜劇の立役者・浪花千栄子の波乱の生涯をたどる群像劇。おととい、最終回を迎えた。戦時下の描写に目を見張った。恋仲の男女が接吻(せっぷん)する場面は検閲で禁止、銃後の守りを美談の芝居にすると千客万来。やがて劇団員らも召集され帰らぬ人となり、街は空襲で焼け野原に。大切な人がひとり、またひとりと失われてゆく。

 老練な喜劇役者を演じた星田英利さん(49)は、役に込めた心情を番組と同時進行でブログにつづった。《終戦といっても、戦争は一度始めると、終わりなんかありません》・・・「“なんもかも”を奪われた悲しみや苦しみは当事者だけでなく、家族、子孫へ脈々と受け継がれる。時代は変われど“戦争被害者”がいなくなることはない、と僕は思うんです」

 そう考える原点は、小学校の修学旅行で訪れた広島にあるという。原爆ドームや資料館を見て、被爆者の話に衝撃を受けた。「身の毛もよだつ加害と被害の恐怖を心に刻むことは、世界平和にとって必要不可欠なトラウマだと思います」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14905481.html

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浜岡原発停止10年 止めた菅直人氏「再稼働ありえぬ」(2021年5月16日朝日新聞)
「結論からいうと変わりない。少なくとも、全国各地の地震予測のなかで最も危険とされているのは浜岡原発と認識しているから、その根本が変わらない限り、今でも一日も早く完全な廃炉を進めるべきだと思っている。確かに大きな堤防(防波壁)を造ったが、日本で地震と津波との関係でみると一番危ない原発であるという状況は変わっていないというのが私の認識だ。そこで中部電が再稼働を強行することなどありえないと思っている。福島原発事故から10年になるが、もう原発は無理なんだ」
https://digital.asahi.com/articles/ASP5G42WYP4VOIPE013.html

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ベルモンド「リオの男」など5本 字幕新訳で再特集(2021年5月14日朝日新聞)
「今回まとめて翻訳して初めて気づいたことがあった」と松浦は言う。1964年の「リオの男」、65年の「カトマンズの男」と2000年の「アマゾンの男」の3作は、ベルモンドが世界を股にかけて活躍するアクション。「007」をほうふつさせる。いずれも職人フィリップ・ドブロカが監督している。

 「『リオ』には次にアジアに行くことを示唆するセリフがあったり、『カトマンズ』ではベルモンドを『リオ』の役名で呼んだり。監督の遊び心が随所にありました。本国のファンも気づいていないかもしれません」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14903921.html

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入管法「誰にとってもひとごとでない」作家・温又柔さん(2021年5月13日朝日新聞)
星野さん、中島さんらと共有する問題意識は、入管の問題が「ひとごと」ではないという点だ。「知らないうちに『移民』として他者化され、不可視化され、えたいの知れない人たちに生殺与奪を決められる」。そしてそれは、「非国民」とみなされるという形で、日本国籍を持つ人にも起こりえる。その意味で誰にとっても「自分ごと」なのだと。・・・「私の国は、命からがらたどりついて、ほかに行くところのない人たちを、国籍や在留資格がないからといって、追い返すような国なの?」。難民の苦境を知り、抗議に名を連ねることにした。

 「今の日本政府が、難民を保護せず、送還するための法案を通そうとしているこの状況に胸を痛め、おかしいと異議を唱え、この法案をどうにか廃案にしようと尽力なさるすべての日本人とともに連帯し、つよく抗議します」
https://digital.asahi.com/articles/ASP5F6746P5FUCVL00Q.html?iref=com_cul_art_list_n

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「この戦、負けますね」 コロナ診る医師が描く医療崩壊(2021年5月5日朝日新聞)
ほかの病院で診察を断られた発熱患者さんが外来にあふれかえっていました。近隣の医療機関のほとんどが新型コロナ患者の診療をせず、私のいる病院に患者さんが集中していました。中等症までを診ていたんですが、患者さんは軽症、中等症、重症という経過をたどって亡くなるわけではなくて、中等症のまま亡くなっている人が大勢いるんです。

 みとりをやろうとしても、家族と会えないので、家族のケアもしないといけない。・・・よく、「一部の病院の通常診療を止めて、コロナ専門の病院に変える」という議論がなされますが、机上の空論だと思います。その間、例えば何年も腎臓内科に通院している膨大な数の患者さんの透析を誰がやってくれるんでしょう。・・・ ――この1年、診療にあたっていて、気持ちが切れる、切れかけるときはありましたか。もう毎日がギリギリです。今の状況が長く続けば病院のシステムが崩壊するのではという思いはあります。使命感を持ちセルフコントロールして柱になってくれる素晴らしい医師もいっぱいいますが、自分はタフなほうではないので……。
https://digital.asahi.com/articles/ASP5142Z4P4LULBJ004.html?iref=pc_rellink_01

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「巨大な刑務所の中にいるよう」 ウイグル滞在10年のカナダ人夫婦(2021年05月11日時事ドットコム)
【オタワAFP=時事】カナダ人のゲイリー・ダイクさんと妻のアンドレアさんは、中国の新疆ウイグル自治区に住んでいた10年の間に、同国政府がイスラム系少数民族ウイグル人への弾圧を「非常に整然と」進めていくのを目の当たりにした。カナダ下院は今年2月、中国がウイグル人に対してジェノサイド(大量虐殺)を行っていると認定する決議案を採択し、他国の議会にもそれに続く動きが起きている。・・・「収容所が建てられ、数か月後にはウイグル人たちが連行されて行った。抵抗も争いも起きなかった。監視態勢が厳しく、みんな圧倒されてしまっていた」とゲイリーさんは言う。
 ウイグル自治区での襲撃をきっかけに設けられた収容所について、中国政府は、イスラム過激派からウイグル人を遠ざけるための職業訓練センターだと説明している。収容所の一つは、夫婦の家のすぐ先にも建設された。有刺鉄線の付いた高さ約4.5メートルの塀に囲まれた施設には、監視カメラが設置され、見回りも行われていたとゲイリーさんは話す。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210511041507a&g=afp

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入管法採決、攻防激化 スリランカ女性死亡、映像開示焦点(2021年5月15日朝日新聞)
外国人の収容や送還のルールを見直す出入国管理法改正案について、自民党と立憲民主党による修正協議が決裂に終わった。与党側は改正案に懸念を示す世論の高まりを意識し、大幅に譲歩する姿勢もみせたが、野党側は入管施設に収容中のスリランカ女性が死亡した事案の真相究明も求め、折り合わなかった。・・・ビデオの開示を要求した狙いについて、安住氏は会談後、記者団に「自民党に対して何度も働きかけた。法務省はがんとして聞かなかった。このまま採決を要求されても、了解するわけにはいかない」と語った。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14904191.html

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ガザ、戦闘激化懸念 イスラエル軍空爆、犠牲100人超(2021年5月15日朝日新聞)
パレスチナ自治区ガザ地区への空爆を続けているイスラエル軍は14日、地上部隊による攻撃を開始したことを明らかにした。部隊をガザ内部へ侵攻させる準備を進めているとみられ、市民を巻き添えにした戦闘がさらに激化する可能性が懸念されている。・・・ガザでは空爆による犠牲者数が増え続けている。ガザの保健省によると、死者はこれまで子ども31人を含む119人に上る。

 ガザ北部に住むムハンマド・マスリさんは、10日の空爆で長女ラハフさん(10)、長男イブラヒムくん(9)、次男マルワンくん(7)、三男ヤザンくん(1)の4人の子どもを失った。家族そろって自宅近くで過ごしていると突然、爆音が響き、煙に包まれた。衝撃で倒れ込み、次に目に入ったのは、血と飛び散った体の一部だった。子どもたちはラマダン(断食月)明けを祝う食事を楽しみにしていた。新しい洋服を買ってあげたばかり。ムハンマドさんは朝日新聞助手の取材に「どうして1歳のヤザンまで狙われなければならないのか」と声を震わせた。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14904124.html

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(社説)沖縄復帰49年 アメとムチは通じない(2021年5月15日朝日新聞)
 沖縄が日本への復帰を果たして、きょうで49年になる。観光を主要産業とする県経済は、昨年来のコロナ禍で極めて厳しい状況にある。3月の失業率は4・4%と、全国平均の2・6%を大きく上回った。折しも復帰後10年単位で進められてきた沖縄振興計画が、今年度末で「第5次」の期限を迎える。玉城デニー知事の下で県は次の計画を立案・調整中だ。・・・歴史に謙虚に向き合い、歴史に学び、歴史の負の部分についても責任を引き受ける覚悟を欠く者に、為政者の資格はない。

 まさかとは思うが今も同じ考えを持っているとしたら、直ちに改め、沖縄が過去から現在を通じて抱えている苦難を正面から受け止めるよう求める。アメとムチを駆使して効果をあげたように見えたとしても、結局それは一時的なものでしかない。政治への不信がおりのようにたまっていくだけだ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14904137.html

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(書評)『家は生態系 あなたは20万種の生き物と暮らしている』 ロブ・ダン〈著〉(2021年5月15日朝日新聞)
世界各地の野外で研究してきた生態学者ロブ・ダンは、しかし、そんな現状にもめげない。彼は世界中の研究仲間や市民と家の中に棲(す)む生物たちを調査し始めたのである。本書はその研究の愉快な成果報告書だ。参加者の家の各所を綿棒で拭ってもらい、それを収集し、PCR法で遺伝子解析を行う。結果には本当に驚いた。なんと屋内には冷蔵庫から玄関まで8万種の細菌や古細菌、数千種の節足動物をはじめ、約20万種の生物が棲んでいるというのである。

しかも、ウイルスはそこにはカウントされていない。宇宙ステーションでさえも人間由来の細菌のコロニーができているという。そう、家はまさに生態系なのだ。・・・ 第一に、私たち自体が細菌の棲みかだからである。どんな人でも「一日におよそ五〇〇〇万個の皮膚断片」が身体から剥がれ落ち、それぞれに数千個の細菌が棲んでいて、それを食べている。しかもほとんどが無害。「病原菌を寄せ付けないように守ってくれている皮膚常在細菌」である。第二に、過剰な除菌や殺虫でチャバネゴキブリや水道水の細菌が耐性を持つようになり、家庭内から細菌を根絶したところで結局人間に害を及ぼしかねない生物たちの天下になるだけだからである。家庭内の生態系をもっと豊かに保たなくてはならない。とくに家のクモはほとんど人間の味方だと著者はいう。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14904159.html

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「文化芸術は生きるために必要だ」 官邸前で無言の訴え(2021年5月7日朝日新聞)
「#文化芸術は生きるために必要だ」「#WeNeedCulture」。文化芸術に対する公的支援などを求めて、こうしたメッセージを無言で掲げる「サイレントスタンディング」が6日、首相官邸前であった。演劇・音楽・映画・美術の4業界の有志によるプロジェクト「WeNeedCulture」が企画し、約80人が集まった。

 プロジェクトによると、コロナ禍の長期化や緊急事態宣言で、多くの団体・個人が、事業を続けるのが難しくなるほどの危機的状況に陥っている。困窮する事業者を支えるために、各業界の感染拡大防止対策の実績をふまえた四つの要望をプロジェクトがまとめた。・・・ライブハウスを運営するロフトプロジェクトの加藤梅造社長は「やれだのやめろだの言われ続けて1年。イベントは何カ月も前から準備をしてきて、そんなに簡単に無観客や中止にできるものじゃない。しかも十分な補償もない。そんな思いを分かってほしい。サイレントですけど、言わずにおれない」と語った。
https://digital.asahi.com/articles/
ASP570452P56UCVL02N.html?iref=com_cul_movies_list_n

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米の炭鉱町、再興託す「幽霊病院」(2021/05/10朝日新聞)
「脱炭素」を柱とする空前の公共投資をめざす米大統領ジョー・バイデンは、その「ブルーカラー・ブループリント」(労働者のための改革案)への支持を訴える。見すえるのは、産業構造の変化で疲弊した地方の再建だ。前大統領ドナルド・トランプに「労働者の党」の旗を奪われた民主党の再興を図る道でもある。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14897543.html

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(社説)女性研究者 その力 引き出す社会に(2021/05/10朝日新聞)
太陽の研究で将来を嘱望された増田皓子(ひろこ)さんは、育児との両立に悩んだ末、研究者を辞め、今は中学・高校の非常勤講師として働く。ある微生物学者は、出産後、以前のように仕事に時間を割けなくなり、常勤からパートタイムに降格された――。・・・育児や家事、介護は女性の役目だとする旧態依然の考えが、全ての女性に重くのしかかる。家族、同僚、上司、勤務先が、そろって古い価値観から抜け出さなければ、男女平等も女性活躍も絵に描いた餅だ。・・・近年、世界で注目される論文のうち「日本発」の割合が落ち込むなど、自然科学を中心に研究力の低下が深刻な状況になっている。政策のゆがみと、女性に矛盾を押しつけることで成り立っている社会を根底から正す。それは、結果として日本の研究力や産業競争力の向上にもつながるはずだ。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14897493.html

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世界の新型コロナ感染者(2021/05/10朝日新聞)
          感染者        死者

米国       3268万6462   58万1516

インド      2229万6081   24万2347

ブラジル     1514万5879   42万1316

フランス      582万9166   10万6438

トルコ       501万6141    4万2746

ロシア       481万6331   11万1097

英国        444万8808   12万7863

イタリア      410万2921   12万2694

スペイン      356万7408    7万8792

ドイツ       353万0887    8万4789

…………………………………………………………………………

インドネシア    170万9762    4万6842

フィリピン     109万4849    1万8269

韓国         12万7309      1874

中国         10万2613      4846

シンガポール      6万1331        31

…………………………………………………………………………

日本         63万7490    1万0798

…………………………………………………………………………

世界計    1億5770万0438  328万3283

        (+78万1135) (+1万2886)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14897528.html

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大坂なおみ「五輪、議論すべきだ」(2021/05/10朝日新聞)
女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が9日会見し、新型コロナ感染拡大の影響により今夏の東京五輪開催に反対する声が日本国内で根強い点について、「人々がリスクや大きな不安を感じるのなら、今されているように絶対に議論すべきだ」と理解を示した。大坂は「私は選手だし、生涯待ち望んでいたようなものなので五輪は開…・・・
https://www.asahi.com/articles/DA3S14897614.html

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ドリトル先生 ガラパゴスを救う:30 福岡伸一 ダ・ヴィンチの夢 1(2021/05/10朝日新聞)
鳥のように空を自由に飛びたい。これは長年の人間の夢でした。でも、人間には鳥のような羽がありません。空を飛ぶことを実際に真剣(しんけん)に考えた科学者が、15世紀、イタリアのフィレンツェ郊外(こうがい)のヴィンチ村に生まれた、レオナルド・ダ・ヴィンチでした。彼は、科学者でもあり、芸術家でもあり、思想家、哲学者(てつがくしゃ)でもありました。

 彼は鳥の飛翔(ひしょう)の研究を始めました。鳥の羽の構造、羽ばたき方、方向の変え方、風に乗る方法などです。それから羽のない人間が扱えるような大きな羽の模型を設計してみました。できるだけ軽い素材の木の骨組みに布地を張ってつくった人工の羽をつけて羽ばたいて飛び上がろうと考えたのです。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14897617.html?_
requesturl=articles%2FDA3S14897617.html&pn=4

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(惜別)チック・コリアさん ジャズピアニスト(2021/05/10朝日新聞)
すべての出会いにポジティブだった。どんな世界のミュージシャンや観客とも、音だけで心を交わせる天賦の才があった。「ただひとりのピアニストとして在りたい」と2016年、来日時の取材で語っていた。マイルス・デイビスに導かれ、新しい電気ピアノに潜在するコケティッシュで爽やかなサウンドを見いだし、次代を生き抜く命を吹き込んだ。ロドリーゴの哀感漂う旋律が礎の「スペイン」を大ヒットさせたが、もともとスパニッシュ系はジャズになじまないとされていた。・・・80年代、クラシックとジャズの両方を己のフィールドにした巨匠フリードリヒ・グルダとドイツの音楽祭に出演した。約2千人の観客の前で「はじめまして」と握手。その時のセッションで、グルダがおもむろに弾いたモーツァルトのワンフレーズがチックの心に焼き付いた。

 グルダの誘いで翌年、モーツァルト壮年期の傑作「2台のピアノのための協奏曲」で共演することに。リハーサルで「君は天性のモーツァルト弾きだ」と笑顔で声をかけてくれた指揮者がニコラウス・アーノンクールという古楽の名匠であることを知らぬまま、「僕らを一切支配せず、一緒にスイングしてくれた」と喜んだ。3人で、いや、モーツァルトと4人で高く飛翔(ひしょう)してゆく魂の前に、ジャンルの壁などあるはずもなかった。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14897207.html

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変異株「全く別のウイルス」 専門家、強力な対策要請―学会緊急シンポ(2021/05/10時事ドットコム)
 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、日本感染症学会などは8日、変異株に関する緊急シンポジウムを横浜市内で開催した。最新の知見を発表する学術講演会の中で開いたもので、専門家は「従来株より感染力が強い全く別のウイルスと考えていい。ワクチンが十分行き渡るまでは強力な対策を取らざるを得ない」と訴えた。

国立感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は、置き換わりが急速に進む変異株の大半を占める英国型の感染力は、従来株の1.5倍と分析。従来株なら1月以降に発令・適用した緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で制御できたはずだが、大阪などでは新規感染者数が下がっていないとした上で、「従来と同じ対策では全く立ち行かない新しいウイルスが出てきていると考えなくてはいけない」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021050800389&g=soc

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ネアンデルタール人の化石発掘 洞窟で9人分―イタリア中部(2021/05/10時事ドットコム)
【ローマAFP時事】イタリア文化財・文化活動・観光省は8日、同国中部の洞窟でネアンデルタール人9人分の化石が発見されたことを明らかにした。現生人類と関連があると言われるネアンデルタール人の研究において重要な一歩となる。発見されたのは首都ローマと南部ナポリの間に位置する都市サンフェリーチェチルチェーオにある洞窟。9人のうち8人は5万〜6万8000年前、残り1人は9万〜10万年前の化石とみられる。いずれも成人と考えられるが、1人は若者の可能性があるという。フランチェスキーニ文化財相は「世界中で語られることになる極めて重要な発見」と称賛した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021051000579&g=int

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3400年前の都市跡発見 古代エジプトの全盛期(2021/05/09時事ドットコム)
【カイロ時事】エジプト南部ルクソールで、約3400年前の古代エジプト新王国第18王朝の都市の跡が見つかった。発掘を主導したエジプト人考古学者ザヒ・ハワス氏が8日発表した。古代文明が全盛期に達していたアメンホテプ3世の治世期の遺跡で、エジプトで発見された都市跡としては最大規模という。・・・米ジョンズ・ホプキンス大のエジプト学者ベッツィ・ブライアン氏は「この『失われた都市』はツタンカーメンの王墓に次ぐ重要な発見だ」と強調。ロイター通信は、別の専門家の評価として「(古代ローマ期に火山の噴火で埋もれたイタリア南部の)ポンペイの古代エジプト版のようだ」と伝えている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021040900731&g=int

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世界のコロナ感染者、1億5千万人超す 死者316万人(2021/05/01朝日新聞)
新型コロナウイルスの世界全体の感染者が30 日、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で累計1億5千万人を超えた。ワクチン接種が世界で10億回を超え、欧米などの一部で感染拡大の勢いが鈍る一方、インドで連日30万人を超える新規感染者が確認されるなど、世界的には再拡大の傾向にある。感染による死者数は316万人を超えた。

 新規感染者の累計は、昨年6月末に1千万人、同11月に5千万人を超え、今年1月27日に1億人を超えていた。約3カ月でさらに5千万人増えた形だが、世界保健機関(WHO)によると、年始から減少傾向にあった1週間あたりの新規感染者数は、2月15日の週に再び増加傾向に転じた。地域別では南東アジアの急増が顕著で、インドの感染急拡大が要因とみられる。
https://digital.asahi.com/articles/ASP4Z5DJNP4ZUHBI01B.html?iref=com_alist_8_02

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(社説)五輪とコロナ 冷静な目で現実見る時(2021/05/01朝日新聞)
選手だけで1万人超、別の規範に従う役員・関係者も加えると、その数倍もの人が世界から集まる。対応は容易でなく、結局は一人ひとりの認識と協力に頼らざるを得ない。選手らには入国直後から練習を認めるなどの特別措置がとられるだけに、逸脱があれば大会総体に厳しい批判が向けられよう。月内に決めるはずだった国内観客の取り扱いは先送りとなった。スポーツイベントの規制を参考に6月に決定するという。

 これも理解に苦しむ。観客の有無や規模が不明のままで、医療看護体制をどうやって構築・準備するつもりなのか。・・・五輪開催の可否について発言を控えてきた政府の分科会の尾身茂会長が、28日の衆院厚生労働委員会で「感染レベルや医療の逼迫(ひっぱく)状況を踏まえて、議論をしっかりやるべき時期にきている」と述べ、注目を集めた。

 「開催は決まっている。問題はどう開催するかだ」。そんな言い分はもはや通らない。冷静な目で現実に向き合う時だ。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14889367.html

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老朽原発再稼動 福島事故の反省見えぬ(2021/05/01北海道新聞)
東京電力福島第1事故後に定めた「原則40年、最長で延長20年」のルール下で全国初となる。老朽原発の安全性に対する住民の疑問は払拭(ふっしょく)されておらず、唐突な決着は納得がいかない。杉本知事も使用済み核燃料の県外搬出先が未確定なことから当初は慎重姿勢だった。だが国が最大50億円の交付金や地域振興の検討を約束すると態度が変わった。

 これでは福島事故以前から横行した「札束にモノを言わせた」原発政策そのものではないか。

 経年劣化を考慮した40年廃炉ルールは、事故の反省に立った国民との約束だ。深刻な電力不足でもない。延長を「極めて限定的」とした制度の骨抜きは許されない。・・・劣化による危険性が潜んだまま動かし続けるのは安全神話復活に他ならず福島事故の反省はない。

 再生可能エネルギーの主力電源化を確実にし、老朽原発の廃炉を進めることこそ取るべき道だ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/538736?rct=c_editorial

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女性だけの太陽光発電所 イエメン内戦に苦しむ家々に光(2021年04月27日時事ドットコム)
【サヌアAFP=時事】イエメンで10人の女性が、周囲から冷ややかな目で見られながら、ひるむことなく地元の村に電気をもたらすという先駆的な取り組みを実現した。イマン・ハディさん(36)と仲間の女性たちは今、戦禍で荒廃した国内各地に太陽光発電を利用したマイクログリッド(小規模発電網)を拡大する夢を抱いている。・・・イエメンでは、2014年以降、紛争による死者は数万人に上る。同国では、イランから支援を受けた反政府武装勢力フーシ派と、国際社会が支持し、サウジアラビア主導の連合軍が援助する政府が内戦を続けている。


 紛争前に公共電力供給網を利用していたのは、国民の約3分の2だけだったが、内戦によって発電所をはじめ、病院や事業所も破壊されるか休業に追い込まれた。深刻な燃料不足もあり、多くの市民がろうそくの火を頼りに働くことを余儀なくされている。絶望の底にあるイエメンで希望の光となっているのは、都市部や農村の住宅の屋上に設置され始めた太陽光パネルだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210427041472a&g=afp

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