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(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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2020/03/01sankaku03/05

原爆パネル展 政府の圧力は許されぬ(2020/03/05東京新聞)
被爆者団体が国連本部で予定している原爆写真パネル展に関し、外務省が後援の条件として、原発事故に関する展示を変更するよう求めていることが明らかになった。何を隠そうとしているのか。
 政府はこの問題について、「コメントは控えたい」(茂木敏充外相)としているが、表現の自由への圧力にも当たるのではないか。経緯をきちんと説明すべきだ。・・・全国の被爆者でつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協)によれば、被爆の実態などを伝える約五十枚のパネルのうち二枚が、福島とチェルノブイリの原発事故を扱っている。核にまつわる被害や非人間性を訴えるのが目的だったという。・・・今回のような「圧力」は、昨年もあった。オーストリアの首都ウィーンで開かれた、日本との国交百五十年を記念する芸術展について、現地の日本大使館が記念事業としての認定を撤回した。福島第一原発事故や安倍政権を批判的に扱った作品を問題視したためだ。
 日本政府の行動は、東京五輪、パラリンピック前に、原発問題から国際社会の目をそらそうとしていると疑われかねない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020030502000156.html

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<地球異変 迫り来る気候危機>(下)温暖化 味変わるワイン(2020/03/05東京新聞)
灼熱(しゃくねつ)の太陽に焼かれ乾ききったブドウの葉が身もだえるようにねじれ、熱風に揺れる。世界的なワインの名産地、フランス西部ボルドー。最高気温が四〇度に達した二〇〇三年夏、ワイナリー(ワイン醸造所)で働くアリックス・コンブさん(52)はブドウ畑の光景に言葉を失った。
 実は膨らまず、下草も黄色く枯れ果てていた。「あんなひどい暑さは初めてだった。それが今や、たびたび起きるようになった」・・・ブドウ栽培家たちは、相次いで自衛対策に乗り出した。剪定(せんてい)する葉の量を減らして実を守る日陰を作り、うねの間に植物の種をまいて地中の水分管理に力を入れる。かつては陽光をより吸収できるように高くしていた木の高さを、一転して抑えるようになった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020030502000147.html

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<東日本大震災9年>生活苦 家賃滞納3億円超 災害公営住宅2300世帯 被災3県(2020/03/05東京新聞)
東日本大震災や東京電力福島第一原発事故により自宅を失った被災者が暮らす岩手、宮城、福島三県内の災害公営住宅で、二〇一九年三月末に少なくとも約二千三百世帯、総額約三億一千万円の家賃滞納が発生していたことが、共同通信のアンケートで分かった。応急仮設住宅を出て「ついのすみか」に移ってもなお、経済的に困窮する被災者の姿が浮き彫りとなった。・・・どのような事情を抱えていると考えるか尋ねると「もともと低収入の高齢世帯が多い」(宮城県山元町)との回答が目立った。ほかに「生活保護受給世帯」(岩手県大船渡市)や「家賃以外で多重債務がある」(同県宮古市)、「病気で働けない、仕事が見つからない」(福島県相馬市)などの回答があった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020030502000144.html

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原発事故、極限の5日間 「Fukushima 50 フクシマフィフティ」あす公開(2020/03/05東京新聞)
東日本大震災の津波で起きた東京電力福島第一原発事故で、極限状況の原発内にいた職員たちの姿を描いた映画「Fukushima 50 フクシマフィフティ」(若松節朗監督)が製作された。主人公の一、二号機の当直長伊崎利夫を演じた佐藤浩市(59)は九年前の大惨事に思いをはせ「一分、一秒先がどうなるのか分からない現場にいる不安感と、原発の地元で育った人間の思いを表現した」と話す。・・・所長だった吉田は後に病死。「当初は吉田さんの葬儀がラストシーンだったが、みんなで話して、一部が帰還困難区域の(福島県)富岡町で象徴的な場面を新たに撮影した。そのシーンに希望を感じる人もいれば、そうでない人もいると思う。原発が投げかけるさまざまなことにいろんな思いを抱いてほしい。それが僕が込めた思い」。一気に息を吐き出すように話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2020030502000212.html

事故の事実を風化させないために。

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<女性に力を>2020年女性幹部30% 達成遠く 一橋大学教授・佐藤文香さん/ジェンダー専門家・大崎麻子さん(2020/03/05東京新聞)
二〇二〇年までに、社会のあらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合を30%にする−。十七年前に小泉政権が掲げ、安倍晋三首相が国際的に約束した数値目標「202030」の期限を今年迎えたが、現状は程遠い。世界経済フォーラム(WEF)が昨年発表したジェンダーギャップ指数でも、百五十三カ国中、百二十一位と劣等生だ。男女不平等を是正できない原因を、二人の識者に聞いた。・・・百二十一位に落ちても驚かない。政治、企業、家庭の三つどもえの悪循環で女性が社会に出られない仕組みが続いているから。・・・なぜジェンダー平等が必要なのか、日本は理解できていないのではないか。
 WEFがジェンダーギャップ指数を発表するようになったのは、男女格差を縮めることが経済合理性にかなうと分かったためだ。国連の持続可能な開発目標(SDGs)はもとより、先進七カ国(G7)や二十カ国・地域(G20)の首脳宣言もジェンダー平等は持続可能で公正な経済の要件だと明言している。だからこそ各国は貪欲に政策に取り入れている。格差を放置する日本は、持続可能性を重視する投資家からは敬遠されるだろう。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020030502000140.html

口先だけの数値目標。ジェンダーギャップ指数、百五十三カ国中、百二十一位はあんまりだと思う。格差社会を放置する安倍政権の一環だと思うとそれも当然だけれど、恥ずべきことです。

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新型コロナ 特措法の検討は慎重に(2020/03/04東京新聞)
 安倍晋三首相は、新型コロナウイルス対策に立法措置を表明した。事態悪化を想定した対応は重要だが、目指す法整備は政府などの権限を強めるものだ。必要な対応なのか慎重な検討が求められる。首相が唐突に表明したイベントの自粛や小中高校の一斉休校の要請に法的な強制力はない。
 そこに批判があったことも要因なのだろう。法整備を言い出している。・・・ 特措法では重大な被害の恐れがある新型インフルエンザが国内で発生、急速なまん延の恐れがあると政府が判断した場合、緊急事態を宣言する。自治体はあらかじめ定めた計画に沿って対応する。
 懸念されるのは国民の私権を制限する権限が知事などにあることだ。不要不急の外出の自粛を要請できる。劇場、学校などの使用制限を管理者に要請し、従わなければ指示できる。集会や移動の自由が大きく制限されかねない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020030402000175.html

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スペイン、法改正で女性保護強化 明示的合意ない性行為は「強姦」(2020/03/04東京新聞)
【パリ共同】スペイン政府は3日、明示的な同意がない性行為を強姦とし、さまざまな性的被害からの女性の保護強化を図る刑法改正案を閣議決定した。スペイン通信などが伝えた。
 スペイン刑法では、これまで強姦罪の認定には暴力行為や脅しがあったことの証明が必要とされ、不同意の性行為でありながら刑のより軽い性的虐待罪が適用されるケースなどがあり、女性団体から批判が高まっていた。改正案はこの区別を廃止し、明示的な同意のみが性的関係を適法とするよう規定する。1月に発足したサンチェス左派連立政権は、閣僚を男女同数とし、男女平等を主要施策の一つに掲げている。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020030401001298.html

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国内最高齢マレーグマ死ぬ 悩むポーズで人気、山口(2020/03/04琉球新報)
山口県の周南市徳山動物園は4日までに、国内最高齢のマレーグマ「ツヨシ」が死んだと発表した。雄の32歳で、人間なら90歳以上という。雌に餌を取られそうになったときに頭を抱える「悩むポーズ」で人気を集めていた。同園によると、死因は老衰。約1年前から異常な呼吸音があり、投薬治療を続けていた。先月27日から餌をほとんど食べておらず、数日後には横になって起き上がれない状態だった。3月2日午後5時ごろ、飼育員が死んでいるのを確認した。

 1987年にミャンマーで生まれ94年に入園。飼育員の久保統生さん(27)は「動物園を盛り上げてくれたツヨシに感謝」とコメントした。

https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1084625.html

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<米大統領選>きょう「スーパーチューズデー」  左派に勢い 中道は激戦(2020/03/03東京新聞)
米大統領選の民主党候補者選びで、序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」が三日に行われる。今回は全米最大の票田、西部カリフォルニア州が新たに加わり、さらに重要度が増した。左派サンダース上院議員(78)に勢いがある中、中道派は一日にブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が撤退を表明。バイデン前副大統領(77)がどの程度踏みとどまるか、新規参戦の大富豪ブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)がどこまで食い込むか注目される。・・・ ブティジェッジ氏の撤退で、分散していた中道派の票はバイデン氏に流れる可能性がある。同氏にとっては四戦目の初勝利に続く追い風だ。だが同じ中道派のブルームバーグ氏が新たに加わるため、再び支持が分散する恐れもある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020030302000127.html

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ネットが社会の分断を導くのか 専門家調査で異なる結論(2020/03/03朝日新聞)
ネット利用で社会の分断が進んでいるのは日本も同じです。ただし、日本の分断は価値観や思想の対立というよりも、単純に相手が敵か味方か、という感情的な対立だといえます。・・・排外意識が高い代表的な層である「ネット右翼」は、私の推計ではネット利用者全体の1%弱に過ぎません。しかし、彼らの過激な言説はネット全体の論調を左右し、強い思想信条を持たない人たちにも影響を及ぼしています。・・・ 田中さんは、ネット利用が多い20代、30代は分断しておらず穏健化している、と主張しています。私は政治的無関心に過ぎないと思います。低投票率や世論調査の傾向を見れば、政治に対する若者の関心の低さは明らかです。今後、彼らが関心をもつようになれば、中高年世代と同様に感情的な「あおり」に反応し、分断が進むでしょう。
https://digital.asahi.com/articles/ASN333DK7N2TUPQJ001.html?iref=comtop_8_02

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(Dear Girls)女性のために、女性が報じる エミリー・ラムショーさん(2020/03/03朝日新聞)
 「女性は人口の半分以上を占めますが、メディアではその割合が反映されていない。特に政治や政策部門では記者や編集者の約7割が男性で、ほとんどが白人。記事の扱い方、誰に話を聞くかを決めるのに女性の考えが十分取り入れられなかった。なぜそうなるのかを考えてきました」

 「多くの若い女性がジャーナリズムを学び、記者になります。でも経験を積んで責任ある立場に就く頃には、女性に向いた職場環境ではなくなっている。給料は安く、福利厚生はないも同然。報道に携わり続けるか、家庭を持つかの選択を迫られるのです」・・・「公平さを追求したい。女性が置かれた環境は男性と異なると知ってほしい。給料の格差、会社の上層部での地位など、全てに及びます。経済誌『フォーチュン』の大企業ランク上位500社で、ジョンという名前のCEOが女性CEOよりも数年前まで多かった。女性の地位向上が進んだとはいえ、まだまだです」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14387372.html

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小林直樹さん死去 憲法学者 護憲運動に力(2020/03/03朝日新聞)
 戦後の護憲運動で指導的役割を果たした憲法学者で東京大名誉教授の小林直樹(こばやし・なおき)さんが、2月8日、くも膜下出血で死去した。98歳だった。葬儀は近親者で営んだ。・・・ 戦後の護憲運動で指導的役割を果たした憲法学者で東京大名誉教授の小林直樹(こばやし・なおき)さんが、2月8日、くも膜下出血で死去した。98歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14387414.html

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お好み焼き店主はヴァン・ヘイレン 超絶ギター世界注目(2020/03/03朝日新聞)
 大阪・寝屋川でお好み焼き店を営む男性が、「スーパーギタリスト」として世界から注目を集めている。演奏の自撮り動画の再生回数は、多いもので 200万回を超える。超絶技巧の天才ギタリストにちなみ、「寝屋川のヴァン・ヘイレン」と人は呼ぶ。ここまでたどり着く道は、決して平らではなかった。京阪本線の萱島駅前から伸びる商店街。赤ちょうちんや日に焼けた看板が並ぶ一角に、お好み焼き店「薩摩」はある。

・・・バンドを辞めた後、知人に頼まれて地元の小学校などで和太鼓を教えていた。子ども向けに正確な指導をしようと楽譜の読み方を初めて勉強したことが、役立った。若い頃は適当に弾いていたが、譜面通り演奏すればCDと同じように弾けた。速弾きすぎて「訳が分からなかった」曲も、動画をスロー再生すれば一つ一つ音が聞き取れた。・・・本業にも思わぬ効果が。動画を見たファンが米や英、オランダやアルゼンチンから店を訪れ、ギターサロンには日本中からロック好きが集まる。
https://digital.asahi.com/articles/ASN333JGTN27PPTB006.html

好きな事を続けている人の笑顔は素敵だなと思う。お好み焼きの味もきっとぴか一に違いない。

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(日米安保の現在地 基地と負担)トランプ氏、日本にも強硬 安倍首相に「君たちは裕福な国」(2020/03/02朝日新聞)
「友人の安倍晋三首相に『君たちは我々を助けないといけない。我々は多くのカネを払っている。君たちは裕福な国だろ』と言ったんだ」

 トランプ米大統領は昨年12月、訪問先のロンドンで、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した際、同盟国の軍事費負担に不満を示し、安倍首相との会話をわざわざ披露した。・・・1987年、不動産王として名をとどろかせていたトランプ氏は米紙ニューヨーク・タイムズなどに全面の意見広告を掲載。「米国外交政策の問題は、もっと強い姿勢を示せば解決できる」と題し、「余裕のある他国の防衛のために、米国がカネを払うことをやめるべき理由」を並べ、日本を名指しして「米国を利用し続けてきた。彼らにカネを払わせろ」と主張した。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14385694.html

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(ひと)高橋省二さん 核問題を語る社会人講談師(2020/03/02朝日新聞)
 張り扇で釈台を「パパン!」とたたき、話術によって物語をリアルに紡ぐ講談。プロではない社会人講談師として、核問題にまつわる創作講談を発表してきた。東京都内の区役所を定年退職した後、興味のあった講談で一芸を身につけようと、講談師・神田香織さんの教室に入った。翌年にデビュー。各地に出向き、高橋織丸の名で高座にあがる。

 終戦の2年後に広島県で生まれた。被爆者の父は多くを語らなかったが、髪が抜けたり、体がだるくなったりするたびに、病に侵される恐怖を口にしていた。2011年に福島で原発事故が起き、ボランティアとして現地に通うようになった。「放射能が体に入っているから子どもを産めるか心配」「結婚は敬遠されるかも」。不安を抱え、差別におびえる人たちの姿が父と重なった。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14385699.html

講談師のみならず、社会的影響力を持つ人は庶民の怒りを代弁して欲しい。役者、芸人、タレント、ミュージシャン、作家、画家、アスリートなどなど、もう少し人間的な発言をしてもいいのではないかと思います。

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(社説)安倍政権の日本 不信の広がりを恐れる(2020/03/02朝日新聞)
いま、この国の政治の現場では、驚くべきことが立て続けに起きている。国会では、東京高検検事長の定年延長をめぐりつじつまの合わない答弁が連発され、「桜を見る会」についての安倍首相の説明にはウソではないかとの疑惑が向けられる。いずれの問題でも、政権は適正な手続きをへて行われたことを裏打ちする確かな文書を示せずにいる。説明責任が果たされていないから、野党も同じことを重ねて追及せざるをえない。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策では、全国の小中高校などの一斉休校の要請が、関係省庁間の周到な準備もないまま唐突に首相から発せられた。 こうした光景を見せつけられるにつけ、この7年あまりの安倍政権のもと、日本の統治の秩序は無残なまでに破壊されたと言わざるを得ない。・・・ 政権中枢が法治国家では当然の手続きを無視するから、その意を忖度(そんたく)する公務員らが後始末に翻弄(ほんろう)される。まさに「組織は頭から腐る」を地で行っているのではないか。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14385684.html

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戦争遺跡 未来に伝える活用策を(2020/03/02東京新聞)
 広島市南区に残る被爆建物について、所有者の広島県が解体を延期した。戦後七十年以上が過ぎて戦争経験者は減っており、当時を伝える戦争遺産が見直されている。市民の知恵で活用を進めたい。解体が延期されたのは「旧陸軍被服支廠(ししょう)」。一九一三年に建造されたれんが造りの建物で、終戦まで軍服などを製造した。重厚な外観は専門家の間でも評価が高い。
 被爆しているうえ老朽化が進んでおり、耐震工事のためには巨額な費用がかかる。
 このため「二棟解体、一棟の外観保存」が決まったものの、三棟全ての保存を求める声が多く出され、県を動かした。
 解体の動きが伝えられたことで、被服支廠への関心が高まり、見学会が相次いでいる。国が所有する一棟を含む、全四棟を保存する道を探ってほしい。・・・自ら従軍経験があった田中角栄元首相は、「戦争を知らない世代が政治の中枢となった時は、とても危ない」と語った。
 戦争体験が風化してしまえば、再び戦争の危険が高まると懸念していたのだ。
 そこにこそ、戦争遺産の価値がある。次世代に戦争の実態や、悲惨さを引き継ぐだけではない。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020030202000165.html

社会が全体で意識し続けなければ風化してしまう戦争の悲劇。陰惨で悲惨な二度と起こってはいけない、起こしてはいけない戦争に対する記憶は国が伝え続ける義務があります。戦争遺跡は薄らいでしまう記憶にたいする灯台のようなもの、出来る限り保護する必要があります。

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ペルーのナスカ地上絵に新展望台 日本人有志や日系団体など援助(2020/03/02東京新聞)
【サンパウロ共同】動物や幾何学模様など不思議な線画で知られる南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」を観光客らが鑑賞できる新たな展望台がこのほど、日本人の有志や地元日系団体などの援助で完成した。
 従来の展望台(約14m)は考古学者の故マリア・ライヘ氏が地上絵のある砂漠を走る高速道路脇に1970年代後半に建設したが、老朽化が目立っていた。そこで地上絵の保護活動にかねて取り組んできた埼玉県新座市の会社社長田島陽志さん(39)が2014年から、ペルー文化省などと新設計画を進めてきた。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020030201001962.html

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<新型コロナ>感染より服役がマシ? 指名手配犯200人 中国から帰台(2020/03/02東京新聞)
【台北=迫田勝敏】中国に逃亡した台湾人の指名手配犯が、新型コロナウイルスの感染を恐れ、続々と台湾に戻っている。年初から既に約二百人に達しており、間もなく時効になるのを待てずに帰台したケースもあるという。一日の台湾主要紙が伝えた。先月二十八日に帰ってきたのは二〇〇六年、私文書偽造罪で懲役一年十月の判決を受け、上海に逃げていた男。友人を通じて台湾の司法当局に連絡し、台北に戻った。
 男によると、新型コロナウイルスの感染拡大で家に閉じこもっていたが、感染が怖く帰郷を決めたという。中台間は人的往来が頻繁だが、犯罪人引き渡しの取り決めがないため、台湾で罪を犯して中国に逃げる者が多い。しかし、新型コロナウイルスのまん延で「感染より服役がまし」と中国より防疫対策が整っている台湾に戻り始めている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020030202000266.html

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<社説>新型肺炎の首相対応 国民の不安解消できない(2020/03/02琉球新報)
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の拡大を踏まえ、安倍晋三首相が記者会見した。だが内容は国民の不安や疑問に応えるものではなかった。
 首相は2月27日、全国の小中高校に3月2日から春休みまでの臨時一斉休校を要請した。この唐突な要請は全国に混乱を広げている。沖縄でも休校の実施や期間などを巡り対応が分かれた。・・・急に言われても小さな子どもを置いて仕事に行けない保護者はどうすればよいのか。一斉休校が始まる今朝もまだ困っている人は少なくない。休んだ間の賃金の心配もある。卒業式前の大切な時間を奪われ、悲しむ子もいる。
 性急な判断が国民生活や学校現場にどう影響するのか。首相にはそうした想像力が欠如していたに違いない。・・・突然の方針転換には、「桜を見る会」などの問題で政治不信が渦巻く中、東京五輪に向け首相の強い指導力を演出する狙いがあるとの指摘もある。危機管理対応を政権浮揚に利用することが許されるはずもないが、むしろ一連の対応からは最も冷静であるべき人の右往左往ぶりが混乱に拍車を掛けているように映る。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1083230.html

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(介護とわたしたち)88歳、一人暮らし、猫16匹(2020/03/01朝日新聞)
「猫が何匹もいて、ご本人は認知症のようです。不衛生で気になるので連絡しました」介護の相談窓口となる京都市岩倉地域包括支援センターに警察から電話があったのは、昨年2月のことだ。88歳の男性は妻と死別して一人暮らし。子どもはいない。「大事なものを盗まれた」と訴え、本人が警察官を呼んだ。介護保険などの公的サービスは使っていなかった。

 同センターのケアマネジャー・松本恵生さんが男性の自宅を訪ねると、糞尿(ふんにょう)の臭いが鼻をついた。男性は、16匹いる猫のえさや水を置いた部屋を石油ストーブ4台で暖め、その部屋に布団を敷いて寝起きしていた。「猫ちゃんはホントの子どもぐらいに思ってます」と繰り返した。・・・ 一番の課題は16匹の猫だった。介護保険でペットの世話はできない。「猫の生きる権利は守って」と訴える男性の気持ちを考えれば、殺処分は極力避けたかった。

 松本さんは、1人のボランティアとして動くほかなかった。つてをたどり、キャットシッターに相談した。猫の去勢・避妊手術のため、出勤前などの空き時間に男性宅に立ち寄り、猫を1匹ずつ撮影。「猫リスト」を作った。費用の不足分を補うため、医師や介護職らが集まる研修会で寄付を募った。

 約1カ月後、ボランティアと一緒に2週間にわたる「捕獲作戦」を実施。去勢・避妊手術を済ませた。数匹はボランティアらを通じて譲渡。残りは現在も男性と暮らす。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14385522.html

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ドイツ統一30年 東独出身アーティストのいまを訪ねた(2020/03/01朝日新聞)
1990年10月3日の東西ドイツの再統一から今年で30年。前年89年11 月9日の「ベルリンの壁」崩壊前の旧東独では、秘密警察シュタージが国民生活を監視し、芸術家もその対象となった。旧東独出身の芸術家たちはいま何をしているのか。ベルリンなどに画家、ドキュメンタリー監督、舞台芸術家の3人を訪ねた。
https://digital.asahi.com/articles/ASN2V6KRFN2VUCLV006.html

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「同じ経験をしている子のためになりたい」 不登校乗り越え、夢新たに(2020/03/01琉球新報)
 3月1日、県内の各県立高校で卒業式が開かれる。中部農林高校定時制4年の伊波希亜良さんも新たな門出を迎える一人だ。小中学校で不登校を経験しながらも、さまざまな出会いや努力の中で困難を乗り越えてきた。「同じ経験をしている子どもたちのためにスクールソーシャルワーカーになりたい」と話し、将来の目標に向かって手にした卒業を満面の笑みで喜ぶ。幼い頃から他人の気持ちを気遣う性格で、同級生に話し掛けることや人間関係が苦手だった。小学校高学年になると、内気な性格を変えるため部活に入ったが、理不尽な人間関係の壁にぶつかり学校から足が遠ざかっていった。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1082814.html

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週のはじめに考える 権力は「無罪」なのか(2020/03/01東京新聞)
「権力はみずからの嘘(うそ)に囚(とら)われており、そのため、すべてを偽造しなければならない」はっとします。東欧・チェコの大統領だったハベルの言葉です。「ビロード革命」と呼ばれる、社会主義体制から民主化への転換で中心となった人物です。チェコ文学者の阿部賢一東京大准教授がNHK番組「100分de名著『力なき者たちの力』」で紹介しました。文章はこう続きます。
 <過去を偽造し、未来を偽造する。統計資料を偽造する。(中略)人権を尊重していると偽る。誰も迫害していないと偽る。何も恐れていないと偽る。何も偽っていないと偽る。(中略)それゆえ、嘘の中で生きる羽目になる>・・・「嘘の中で生きる羽目になる」とは、日本の政治状況とそっくりです。東京高検検事長の定年延長問題は典型例です。検察官の定年は検察庁法が適用されるのに、国家公務員法の勤務延長の規定を用いる無理筋です。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2020030102000157.html

安倍首相の嘘には幾度となく呆れさせられ、その都度これはもうダメだろうと思ったけれど、野党の力不足と世論の無関心でまたしてもうやむや。こうなれば嘘と強弁の政治がどれだけ続けられるのかを見届けたい気持ちです。

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<地球異変 迫り来る気候危機>(上)森林火災、固有種の悲劇 高温の豪・カンガルー島襲う(2020/03/01東京新聞)
黒焦げの木々、灰色の地面。鳥のさえずりも聞こえない。国立公園や自然保護区に面した道路沿いは二十キロ以上にわたり、寒々しい風景が続いていた。二月上旬、コアラやカモノハシなどが生息する「固有種の宝庫」、オーストラリア南部カンガルー島を訪れた。昨年七月ごろから東南部を中心に豪州各地で発生した森林火災でも、被害が甚大だった地域。昨年末の落雷がきっかけの火災は、地球温暖化を一因とする異常な暑さと乾燥で広がり、東京都とほぼ同じ広さにあたる島の半分が焼けた。「見渡す限り美しい緑の森だったのに…」。自然保護区の隣で観光農園を管理するカイラ・フィリップスさん(52)はため息を漏らす。農園も燃え、敷地内には宿泊者用の建物の残骸が積み重なっていた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202003/CK2020030102000123.html

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<新型コロナ>休校説明に不信感 「首相のパフォーマンス」(2020/03/01東京新聞)
「感染リスクに備えなければならない。どうか理解を」。新型コロナウイルス対策で二十九日に記者会見した安倍晋三首相。突然の休校要請に「断腸の思い」と繰り返し、感染拡大防止に「あらゆる手段を尽くす」と強調したが、市民からは「対策が後手に回っている」という批判も。週明けから休校が始まる中、仕事を休むことが難しい医療従事者や保育士らの間では不安と不満が広がっている。・・・ 千葉市緑区の女性(58)が勤めるホテルは、一斉休校の要請が表明されて以降、学校の合宿などの予約キャンセルが相次いでいるという。「影響がとても大きい判断を急に発表し、まるでパフォーマンスのようだ。そこまでする必要があるのか、『理解して』と言われても、納得できない気持ちは残る」と話していた。 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020030102000117.html

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いじめ 貧困…深刻な現実の裏 映画「子どもたちをよろしく」 29日公開(2020/03/01東京新聞)
 いじめ、貧困、家庭崩壊などに苦しむ子どもたちと取り巻く社会の暗部を描いた映画「子どもたちをよろしく」が29日から、全国で順次公開される。企画したのは、元文部科学省官僚の寺脇研(67)と同次官も務めた前川喜平(65)。二人は「文科省にいては扱うことができなかった問題をリアルに描いた」と口をそろえる。・・・生きづらさに苦しむ中学生たちに手を差し伸べる大人や学校が一切登場しない作品。京都造形芸術大客員教授で映画評論も展開する寺脇が、何年も前から構想を温めていて、後輩で旧知の前川が退官したことから共同企画を打診した。文科官僚としてこうした問題と向き合ってきた二人。・・・現在、自主夜間中学のスタッフなどを務め、安倍政権や教育行政などに厳しい発言をしている前川は「私自身が小学生の時、不登校の時期があった。文科省時代も官僚や政治家と議論もしたが、学校に行くことをやめた人や、シングルマザーとして生きる人の生の苦労話を街のバーで聞いたことが映画の参考になった」と話す。完成した作品に「救いがない」とも感じたという前川。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2020022702000184.html

「子どもたちをよろしく」「若者もよろしく」「老人もよろしく」そして「理不尽な開発に追い立てられる動物たちもよろしく」

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