(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう) |
「出版界はアイヒマンだらけ」業界取材の第一人者が憤る(2019/12/26朝日新聞) 永江さんはもともと、西武百貨店内にあった洋書店「アール・ヴィヴァン」の社員だった。ライターとして本屋の取材をするようになって、三十数年余り。とりわけ小さな本屋の味方になりたいと思い仕事をしていたという。だが、ヘイト本が続々と生まれている現状をみて、「嫌いな本屋がある」と言っても良いという心境に至ったという。「ヘイト本が置かれるようになって、ここ数年、本屋に行くことがつらくなったんです。つらいのだったら、行かなくてもいいと思うようになった。『本屋が好き』であることは、過去のことだと思った。本屋一般が嫌いではなくて、もちろん好きな、大切な本屋もあるんですけど」・・・ こうした状況に永江さんは、「出版業界はアイヒマンだらけ」と、強い言葉を使って問題提起をする。ユダヤ人を絶滅収容所に送る責任者だった、ナチス親衛隊中佐のアドルフ・アイヒマン。戦後、戦犯として裁かれた法廷で「命令を実行しただけだ」と主張した。裁判を傍聴した哲学者、ハンナ・アーレントは「悪の陳腐さ」を指摘した。命令に従っているだけだと思えば、良心の痛みが軽くなる、と。書店から見れば、取次が送ってくるから。取次から見れば、出版社がつくるから。出版社は、読む人がいたり、似たような本が売れたりするから。 「考えず、与えられた仕事をこなすだけの『作業員』となっている」 年金改革、抗議のダンス パリ(2019/12/26朝日新聞) オペラ座の特別年金制度は1698年、ルイ14世の時代に作られた。過酷な鍛錬を強いられる仕事のため、特別に42歳での定年が認められている。マクロン政権は職業ごとに42に分かれている年金制度を一元化することを目指している。給付条件が優遇されているオペラ座や仏国鉄などの特別年金の廃止に労組が反発している。(パリ=疋田多揚) チャイコフスキーに彩られたフランスの年金改革に対するスト。国は違えど年金問題は日本も深刻です。 (社説)辺野古移設 「原点」に返って出直せ(2019/12/26朝日新聞) 沖縄・米軍普天間飛行場の移設先とされる辺野古沖の基地の完成が、2030年代以降にずれ込むことになった。防衛省が明らかにした。埋め立て海域に広がる軟弱地盤の改良のため、土地の造成期間が大幅に延び、さらに関連施設の整備などに時間を要するという。・・・日米両政府が返還で合意したのは96年のことだ。5〜7年で実現させるとの話だったが、県内で基地をたらい回しにすることへの疑義に答えられぬまま、計画は二転三転し、返還時期も先延ばしが繰り返された。揚げ句の果ての、民意を無視した埋め立て強行であり、今回の「さらに十数年」の表明である。 今からでも遅くない。普天間の危険を取り除き、沖縄の過重負担を軽減するという原点に、政府は立ち返るべきだ。 (論壇時評)エビデンスの限界 行動力が冷笑はねのける ジャーナリスト・津田大介(2019/12/26朝日新聞) 先日発表された世界男女格差指数で日本は過去最低の121位となった。男女差別の放置は企業の生産性向上に負の効果をもたらすエビデンスが多数出ているにも関(かか)わらず状況は一向に変わらない。・・・ソルニットは、「無邪気な冷笑家」を「粗悪なデータを使ってそれより劣悪な分析を行ない、非常に強い確信を持って、過去の失敗、現在の不可能性、そして未来の必然性を宣告する」人々と位置付ける。すなわち、短期的な現状のエビデンスを根拠に、不確実で不安定な世界の未来に賭けて行動した人の瑕疵(かし)を突き、行動しない自分の心を守ることを優先した人々だ。「自分が愚かではないことと、騙(だま)されにくいことを、何よりも誇りにしている」冷笑家のふるまいは、シャーロットの指摘する自説に都合の良いエビデンスだけつまみ食いする「頭脳が優れている人」と相似をなす。 記事中のソルニット曰く「無邪気な冷笑家」とは短期的な現状のエビデンスを根拠に、不確実で不安定な世界の未来に賭けて行動した人の瑕疵(かし)を突き、行動しない自分の心を守ることを優先した人々だ。・・・ぞっとするほど怖い真実です。 (IRマネー 秋元議員逮捕:上)娯楽産業、旗振り役失墜 パチンコ・クラブ・カジノ…交友問題視も(2019/12/26朝日新聞) https://digital.asahi.com/articles/DA3S14308341.html 秋元議員逮捕 カジノの闇はどこまで(2019/12/26東京新聞) 「男はつらいよ50」 山田洋次監督22年ぶり新作(2019/12/26東京新聞) <社説>秋元衆院議員逮捕 カジノの危うさ露呈した(2019/12/26琉球新報) 特養、なお32万6千人待機 要介護高齢者、19年調査(2019/12/25東京新聞) 出生数90万割れ 政府の危機感足りない(2019/12/25東京新聞) 香港、クリスマスイブも抗議デモ 一部で衝突、催涙弾発射も(2019/12/25東京新聞) 「ビロード革命」から30年 「デモは対話の始まり」(2019/12/25東京新聞) <社説>辺野古埋め立て 血税の浪費直ちにやめよ(2019/12/25琉球新報) 坂本龍一さんが復興祈る演奏会 熊本、吉永小百合さん詩を朗読(2019/12/25琉球新報) 公演では坂本さんがピアノを演奏。東北3県(岩手、宮城、福島)の小学生から大学生でつくる「東北ユースオーケストラ」と、熊本県内の小学生から29歳までの団員でつくる「熊本ユースシンフォニーオーケストラ」も登場した。 https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1048410.html 辺野古移設費用、最大9300億円 想定の約2・7倍に(2019/12/25朝日新聞) 「私人」昭恵氏、なぜ招待者推薦? 名刺交換しただけで(2019/12/25朝日新聞) 首相の親友が理事長を務める加計学園の獣医学部新設問題でも、昭恵氏の存在が注目された。同学園が運営する保育施設の名誉園長を務めており、政府職員を連れて施設の催しにも参加していた。だが、政府は「公人ではないので公務は行っていない」とした上で、催しへの参加は「首相夫人の私的な活動」と説明した。そして今回の「桜を見る会」では、昭恵氏が招待客の選定過程に関与していたことが明らかになった。 泊原発、放射性物質放出量を31年間過小報告 北海道電(2019/12/25朝日新聞) |
天使か悪魔かベルリン市 高騰の家賃、値上げを5年禁止(2019/12/24朝日新聞) 人口約375万人のこの都市は、年約4万人ずつ人口が増えている。だが、住宅供給が追いつかない。ロンドンやパリなどと比べると不動産価格は割安で、特に2008年の金融危機以降は、世界的な低金利政策もあって、少しでも利益を上げたい投資マネーが不動産市場に入り込んだ。 ベルリンでは、市民の8割以上が賃貸住宅に住んでいる。家賃上昇は死活問題だ。たびたび「家賃の値上げを抑えろ」とデモが企画された。・・・ドイツの不動産価格は、ベルリンに限らず上がり続けている。実は、ベルリンの不動産相場は、南部ミュンヘンや西部フランクフルトなど主要な経済都市よりも、まだ安い方だ。例えば、ドイツで最も家賃水準が高いミュンヘンの場合、ベルリンのさらに1.5倍になる。 (社説)男女の格差 不平等を拒む一歩を(2019/12/24朝日新聞) 著名な指導者らを招く会議の主催者として知られる世界経済フォーラムが、男女格差の報告書を毎年出している。最新版で日本は153カ国のうち、過去最低の121位だった。政治や経済、教育、健康のデータを総合したもので、国別の指数をみると、この1年で108もの国で格差が改善したが、日本は逆に悪化した。 ・・・国会では昨年、選挙での候補者数をできる限り男女均等にするようめざす法律ができた。だが、今年の参院選で自民党が立てた女性候補は15%だった。安倍政権が掲げる「女性が輝く社会」の看板が空々しく響く。・・・ 無関心やあきらめを脱するためにできることもある。候補者均等法を守らぬ政党には投票しない。女性を差別する企業や団体には「ノー」を示す。そんな行動が積み重なれば変化が生まれるのではないか。 女性が軽んじられる社会は、弱者や少数派も差別する。誰もが暮らしやすい多様な社会をめざすためにも、不平等を受け入れない一歩を踏み出したい。
安倍政権が何でもありの人気取りの一環で唱えた「女性が輝く世界」。世界と未来に逆行するその短絡的な政策は男女の格差問題にとどまらず、このまま続けば人間そのものが輝かない世界に向かっているのではないかと思ったりします。 クフ王のピラミッド内部に空洞ある? 九州大が調査へ(2019/12/24朝日新聞) 現代科学の奢りに警鐘を鳴らすかのようなピラミッドの探査への抵抗。自由に探査研究できる状況にあるのに何故か謎は深まるばかり。 福島の牛肉、検査縮小へ 放射性物質、全頭から抽出に(2019/12/24朝日新聞) ・・・ 福島と岩手、宮城、栃木の4県では原発事故後の2011年夏、当時の暫定基準値(1キロあたり500ベクレル)を超える牛肉が相次いだ。国は農家ごとに年1頭の検査などを条件に出荷を認めたが、4県ではより厳しい全頭検査を独自に続けている。 詩織さん勝訴 「黒箱」の中が見えない(2019/12/24東京新聞) 沖縄の住民排除 警察への重い戒めだ(2019/12/24東京新聞)
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原発の汚染水処理、海洋と大気への放出案示す 経産省(2019/12/23朝日新聞) 東電によると、汚染水は1日あたり約170トンのペース(18年度平均)で増えており、タンクには現在約120万トンがたまっている。増設計画は約137万トン分までで、22年夏ごろに満杯になると試算している。 さよならテレビ 社内は抵抗、でも撮った報道の「恥部」(2019/12/23朝日新聞) イスラエル、狙うは日本市場 無人機の需要拡大、海洋警備にも(2019/12/23朝日新聞) 「日本は無人機がまだ普及していない。狙い目です」。エルビット社で無人機部門を担当するアミール・ベテシュ氏は言う。・・・ エルビット社が目をつけるのが、海上保安庁への納入だ。同庁は来年度に向けた概算要求に「大型無人機の国内飛行実証」として9・7億円を盛り込んだ。中国漁船などへの監視体制を、無人機の導入で強化しようという新たな試みだ。 イスラエルの日本参入を大きく後押しする政治的な動きもある。今年9月、防衛省はイスラエル国防省と防衛装備や技術をめぐる「秘密情報保護の覚書」を締結。イスラエル側は「秘密」とされる技術も日本に提供できるようになった。 (声)「化石賞」、日本はどう応える?牧師 横山順一(兵庫県 60)(2019/12/23朝日新聞) スペイン・マドリードでの第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に先立ち、小泉進次郎環境相は「厳しい批判もあると思うが、誠実に丁寧に説明する」と述べて出席した。しかし案の定、小泉氏の演説に対し、日本は地球温暖化対策に後ろ向きだとして2回目の「化石賞」を贈られた。不名誉この上ないが、政府はその皮肉が分かっているのだろうか。 小泉氏の「丁寧に説明」という発言は、安倍晋三首相も繰り返し用いてきたフレーズで、それは実際には丁寧な説明をしないことを意味する、そう私は理解している。そもそも批判を浴びていることに、日本政府こそが丁寧に「聞かねば」ならないのではないか。異論を聞かないで自分の主張のみをどんなに丁寧になしたとしても、信用を得ることはできまい。これはあらゆる課題にとって、大事な姿勢であるに違いない。 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14303893.html バンクシーの新作、パレスチナ自治区で 占領政策を風刺(2019/12/23朝日新聞) 作品は「ベツレヘムの傷痕(Scar of Bethlehem)」。キリスト生誕時に現れたとされ、クリスマスツリーの先端に飾られる星の由来となった「ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)」にかけたものらしい。 バンクシーが2017年の開業に携わったベツレヘムのホテル「ウォールド・オフ・ホテル(壁に囲まれたホテル)」に置かれた。ホテルの前には分離壁が立ちはだかり「世界一眺めの悪いホテル」として、観光名所になっている。 |
米、臨界前核実験を年2回計画 頻度増す、弾頭近代化が目的か(2019/12/23東京新聞) ルーマニア革命30年 人口流出2割 将来に影(2019/12/23東京新聞) 地元の保険代理店で働くニコライ・ポウネスクさん(51)は嘆いた。ルーマニア統計局などによると、平均手取り月収は約三千百レイ(約七万七千五百円)。一人当たりの国民総所得(一七年)は九千九百七十ドルで、EUで最下位のブルガリアに次いで低く、ドイツの四分の一以下しかない。・・・出稼ぎ先はイタリア、スペイン、ドイツ、英国、米国、ハンガリーの六カ国が全体の八割を占める。EU加盟後は二十〜三十代の若者の流出が多く、五〇年には人口が約千六百万人まで減るとの予測もある。ブカレスト大のドゥミトル・サンドゥ教授(社会学)は「人口流出は国民生活にさまざまな影響を及ぼしている。特に医師不足は深刻だ。持続性のある分野への投資を進めるなど、若者の流出をくい止める政策が必要だ」と指摘する。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。 |