(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう) |
グレタさん「指導者は未来守れ」 COP25の大規模デモで訴え(2019/12/07東京新聞) マドリード中心部には会議に参加している世界の若者や環境団体のメンバーらが集結。「地球を守れ」「若者の未来を奪うな」などと声を張り上げて、約4キロを練り歩いた。参加者は数万人規模に上ったとみられる。 桜を見る会疑惑 逃げ切りは許されない(2019/12/07東京新聞) ・・・二〇一五年、詐欺的商法を展開していた「ジャパンライフ」の当時の会長に首相枠の区分番号で招待状が届き、宣伝材料にされていたことも重大な問題だ。首相は「個人的な関係は一切ない」と元会長との面識を否定した上で、不当な営業への利用は「容認できない」と人ごとのように述べた。ただ、首相の父晋太郎氏が外相だった一九八四年、元会長とともに米国などを訪問し、首相も外相秘書官として同行していたことが明らかになり、答弁の根拠はぐらついている。元会長への招待状が、約七千人から千八百億円がだまし取られた事件を拡大させたのかもしれない。誰がなぜ招待したのか、解明する必要がある。 メルケル首相がアウシュビッツ初訪問 過去謝罪「虐殺の責任 終わりない」(2019/12/07東京新聞) https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201912/CK2019120702000137.html アフガンで犠牲の伊藤さん遺族「2度殺された気持ち」(2019/12/06朝日新聞) 17年に講演会で県内を訪れた際、中村医師は「僕のいる間に、アフガンにお連れします。もう少し待ってください」と話したという。それが最後になった。順子さんは「事件でそれもかなわなくなった。もう一回お会いして話したかった」と別れを惜しんだ。・・・ ずっと生きて人道を尽くし続けて欲しい人が不本意に亡くなる報道を聞くたびに何ともやるせない気持ちになります。戦争や闘争の根っこに貧困問題があるのは言うまでもありませんが、その現実に一個の人間として少しでも手を差し伸べようとする人たち。世界中に点在するそんな人たちの存在がなければこの世は一体どうなってしまうのだろうと思います。 志、忘れない アフガン、中村さん悼む(2019/12/06朝日新聞) (社説)中村医師の死 現場主義を忘れまい(2019/12/06朝日新聞) 外国からの支援者が受け入れられる鍵は「その地の慣習や文化に偏見なく接すること」「自分の物差しを一時捨てること」と話していた。忘れてはならない言葉だ。・・・ぺシャワール会も、08年に伊藤和也さん(当時31)が殺害され、活動の見直しを余儀なくされた。大半の診療所を閉め、日本人メンバーは引き揚げた。それでも中村さんは現地に残り、用水路の建設を続けた。「現地の人々の命を守る活動をしているからこそ守ってもらえる」との信念を貫いた。それを無謀というのは当たるまい。 人道支援においては、政府や国際機関だけでなく、NGOの役割がますます重要になっている。治安の悪い地域にこそ、最も支援を必要とする人がいる。そのことを忘れてはならない。十分な安全対策を講じたうえで、現地の声に耳を傾け、国連などと連携して活動することの意義は大きい。 (コラムニストの眼)ポピュリズムの失敗 自由奪われ、反乱する人々 デイビッド・ブルックス(2019/12/06朝日新聞) 当時、我々の多くが認識していなかったことを今となっては皆わかっている。それは、グローバル化した民主資本主義は過激な反動を引き起こすことだ。豊かになった都市住民と、取り残された田舎の大衆との間で経済的、文化的な衝突をもたらした。精神的にあまりにも薄っぺらで、世界市民的で根無し草だった。人々は自国の文化がはぎ取られていくように感じた。 ポピュリズムによる反動は、世界各地で様々な形で起きた。中東欧ではハンガリーのオルバン首相やロシアのプーチン大統領、ポーランドの与党「法と正義」のような強権的な愛国主義者として、中南米ではベネズエラのチャベス前大統領やマドゥロ大統領のような左派の経済ポピュリストといった形で。・・・ 世界中で、新しい中間層の人たちは追い詰められ、見捨てられたと感じている。国際通貨基金(IMF)は、世界経済が「同時減速」しており、2008年の世界金融危機以降で成長が最も遅くなっていると見ている。・・・世界は不安定で、爆発しそうだ。全般的に発せられるメッセージは、自由主義的なグローバル化に欠陥があるのは事実だが、ポピュリストによる代替案は機能していないということだ。抗議している人たちにリーダーがいないため、彼らに政策課題の設定を期待することは非現実的だ。ポピュリズムの失敗の後、何がやってくるのか。 耐性菌で死亡、年8000人以上 国内初の推計、2種で(2019/12/06朝日新聞) 広がる格差、ある家族の物語 「家族を想うとき」ケン・ローチ監督(2019/12/06朝日新聞) 行き過ぎた経済優先のための行き過ぎた効率化。資本家の貪欲な意図を超えてその流れは一人歩きしているような気さえします。心と想像力を持ち合わせる政治家や科学者がこの流れに楔を打ち込まなければ、過去と違って豊かな時代なのに平和とか幸福とか人類が求め続けて来た目的とは逆行する時代になりそうです。 中村哲さん死亡 憲法の理念を体現した(2019/12/05東京新聞) 紛争地アフガニスタンでの三十年近くに及ぶ活動の中で、戦争放棄の憲法九条の重みを感じていた人だった。軍事に頼らない日本の戦後復興は現地では好意を持って受け止められていたという。政府が人道復興支援を名目に、自衛隊を派遣するためのイラク特措法を成立させた後は、活動用車両から日の丸を取り外した。米国を支援したことで、テロの標的になるという判断だった。現地での活動は続けた。「活動できるのは、日本の軍人が戦闘に参加しないから。九条はまだ辛うじて力を放ち、自分を守ってくれている」。二〇一三年、本紙の取材にそう語っている。・・・安倍晋三首相が掲げた「積極的平和主義」を「言葉だけで、平和の反対だと思う」と批判していた中村さんは、真の平和につながる道は「日常の中で、目の前の一人を救うことの積み重ね」と考えていた。・・・軍事的貢献に傾いていく今の姿を認めてしまってよいのか。中村さんの志を無駄にしないためにも、立ち止まって考えたい。 脱貧困へ井戸1600本整備 中村哲医師 死亡(2019/12/05東京新聞) 武装勢力に若者が加わるのは「貧困が背景にある。アフガン和平には戦争ではなく、貧困解決が不可欠だ」との信念に基づき、支援の内容は医療から干ばつや貧困対策に徐々に移行。二〇〇〇年にアフガンが大干ばつに襲われた後、水不足や農地整備のため、日本人の若者ボランティアを募り井戸や用水路の建設を始めた。若者らは低賃金をものともせず、合宿しながら活動。現地の服装、質素な現地料理、イスラム教を尊重した生活習慣を貫き、地域に溶け込む努力を続けた。「最初の半年は言葉もシャベルの使い方も分からず使い物にならない」。言葉は厳しいが、地元に密着し市民らを優しく見守る中村さんの秘めた愛情に賛同する若者は多かった。・・・これまでに掘った井戸は千六百本に上る。用水路を引いた大地は黄土色から緑一色に変わった。「裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる」。自著につづった思いは通じなかったのか。中村さんの無念さを思うと心が痛い。(共同通信元カブール支局長・遠藤幹宜) 女将が開いた保護猫の宿 「はな」の娘や孫のために(2019/12/04朝日新聞) 昨年5月、はなは生まれて間もないメスの子猫3匹を連れて現れるようになった。そして今春には、3匹がそれぞれ産んだ子どもたちを率いてきた。遠来の女性客のような子連れリピーターの来訪に、「私も従業員も癒やされてきました」と渡辺さん。 猫も人間もいい人に巡り会えたなら幸せです。心優しき人、情のある人がこのせちがらい世の中、一人でも増えますように! 「デジタル人民元」中国の野望 ブロックチェーンで監視(2019/12/04朝日新聞) 技術の世界標準を中国が握るという、大きな野心があるのはまちがいない。米国は技術の競争で中国に負けないよう、全力で対決しようとしている。では、日本はどうするのか。米国といっしょに対抗するのか。それとも是々非々で臨むのか。政治家や経営者は、技術や市場と真摯(しんし)に向き合いながら考えて欲しい。 ロシアもアメリカも非情だけれど中国にはまた違う意味の不気味さがある。考えてみれば経済主導の世の中では国家の独自性やイデオロギーなどは二の次のパワーゲームでそれは大国と大企業の振る舞いを見れば明らかです。科学が進んで宇宙船地球号と言う概念が実感として持てる現代。船は一体どこへ向かうのか? (声)この政権に欠けているのは何か(2019/12/04朝日新聞)無職 大野洋子(愛知県 70) 「新しい令和の時代にふさわしい、希望にあふれ、誇りある日本を創り上げ、次の世代へと引き渡していく。その責任を、皆さん、共に、果たしていこうではありませんか」10月4日の臨時国会における安倍晋三首相の所信表明の言葉である。呼びかけられた我々は、身の回りの出来事に一喜一憂しながらも一生懸命働いて、税金を払ってこの国を支えている。さらに災害が起こればその地に駆けつける人、食べられない子どもがいれば食事の場を提供する人、悩みある人々の受け皿を組織する人――。頭脳で心で体力で、生きる場を提供している人々もいる。何もできない私でさえ、友人、知人、隣人と共に生き、少しの年金からでも寄付できないかと頭をひねる。 一方、呼びかけた安倍政権の行状は、「桜を見る会」をして「またか」と失望の極みを国民に与えている。会の趣旨を恣意(しい)的に変え、我々の税金で自分の後援会や知り合いを飲み食いさせ、批判が高まるまで国民をごまかそうとする。この政権を担っている人々に何が欠けているのだろうか。「倫理観」、「想像力」、「責任感」。はたまた国民への「愛」だろうか。 「倫理観」、「想像力」、「責任感」。はたまた国民への「愛」・・・その全てが欠落しているのは事実だけれど、最も欠けているのは無知ではないはずの現代人としての自覚です。野蛮人と言われても仕方ないほどのエゴイズムを感じます。現政権の連中は言うに及ばず、特に政治家にはそれが多い。 |
冷戦終結から30年 相互信頼が共存へ導く(2019/12/02東京新聞) だが、ゴルバチョフ氏は「レーガン氏とは一緒に仕事ができる」と感じた。出し抜けにレーガン氏がゴルバチョフ氏を米国に招待したいと言いだした。 ブラジル大統領とディカプリオさん アマゾン火災巡り応酬(2019/12/02東京新聞) 環境活動家としても知られるディカプリオさんはインスタグラムで、ボルソナロ氏の名指しは避けながらも「かけがえのない生態系の未来が危機にひんしている。彼らへの支持を誇りに思う」と訴えた。ボルソナロ氏はアマゾン地域の開発に意欲を示し、熱帯雨林保護に後ろ向きで、アマゾン火災の対応で国際的な非難が起きた。一方、ディカプリオさんらが設立した環境保護団体「アース・アライアンス」は八月、緊急支援として約五百万ドル(約五億五千万円)の寄付を表明している。 広島・長崎の衝撃「ソ連も核を」 原爆開発の内幕 党機関紙元記者語る(2019/12/02東京新聞) ホームレス大学生、米国の当たり前 190センチも車で(2019/12/02朝日新聞) 授業料や住居費など大学関連費用は年々高くなり、国立教育統計センターによると4年制大学で寮生活だと平均年約3万3千ドル。メイヤーズ氏は「値上がりに奨学金や給付金が追いつかない」と話す。貧困家庭の学生や、性的指向などを理由に親の支援を受けられなくなった学生がホームレスに陥る例が多い。 (声)生活保護面接室にカメラとは(2019/12/02朝日新聞)生活保護面接相談員 中尾督(福岡県 72) 「生活保護 面談にカメラ」。西日本新聞の1面トップ記事(10月9日)に驚いた。福岡市が全7区役所の生活保護面接室に防犯カメラを設置したとある。職員の安全確保のためらしい。しかも、全国的に同様の設置が進み、厚生労働省は「庁舎管理の問題」と静観する構えだ。 私は県のケースワーカーなどとして40年以上、生活保護業務に携わってきた。ぎりぎりの暮らしの中にあってなお、生活保護を「恥」ととらえ、受給を拒む人たちを数多く見てきた。こうした傾向は田舎ほど根強い。勇気を振り絞り相談窓口にたどり着いた人を防犯カメラが出迎えるとすれば彼らはどう感じるだろう。・・・ 財政難を背景に、受給者を少しでも減らそうという意識が行政内部に蔓延(まんえん)しつつあるように思う。しかし、生活保護の受給は「権利」である。防犯カメラを設置している自治体には早急な撤去を望む。 溶け落ちた核燃料、2号機から取り出しへ 福島第一原発(2019/12/02朝日新聞) 作業は、格納容器の穴からアーム型の装置を入れ、まずは試験的に数グラム程度を取り出して性質を分析する予定。その結果をふまえ、段階的に規模を拡大する。19年度後半にも調査の一環として少量を取り出す計画だったが、事実上先送りする。一方、1、3号機の取り出し開始時期は示さない。 |
週のはじめに考える 見えぬものを観る勇気(2019/12/01東京新聞) つまり四人世帯だと約百二十二万円です。いったい日々の生活をどうしているのでしょうか。衣食住に事欠き「生きる」だけで精いっぱいではないかと想像します。・・・母子世帯の多くは懸命に働いていますが、その半数超が貧困世帯です。ディープ・プア層は13・3%いました。七、八世帯に一世帯が深刻な貧困にあえいでいます。状況は米国とほとんど変わらない。父子家庭でも8・6%います。・・・貧しい子ども時代を過ごすことで教育機会が奪われ、人生の可能性を狭めてしまう。しかもそれが次世代に連鎖し固定化していいはずはありません。 だから、萩生田光一文部科学相の英語民間試験における「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」との発言は罪深い。社会構造に起因する格差を容認し、追い詰められている人に自己責任を押しつけるような発言です。本来なら「機会の平等」の実現へ先頭に立つべき政治家、しかも教育行政の責任者の発言です。社会に横たわる問題の輪郭が見えていないのかもしれません。 |
独立なるか、その名はブーゲンビル 早くも中国が接近中(2019/12/01朝日新聞) 01年に和平協定が結ばれるまで住民側、政府側の双方で計1万5千人ほどが犠牲になったとされる。コルスさんも兄や親類5人を失った。「彼らの死を無駄にしないためにも、独立を達成しなければならない」 ベンガルトラに殺された夫 「真犯人」は気候変動だった(2019/12/01朝日新聞) 海水の混じった汽水がマングローブの生育に適し、ベンガルトラのほか、ワニや鹿など様々な生物が生息する。・・・だが、約100の島からなる現地を訪れると、豊かだったはずの自然環境は変わり果てていた。岸辺の植物は消え、泥が積み上がっている。高さ2メートルほどの急ごしらえの堤防も、少しずつ浸食されている。海面上昇が進んでいるのだ。・・・シュンドルボンの巨大マングローブは、04年のインド洋大津波で大きな被害を防いだこともあり、自然災害から人間を守る天然のフェンスだった。マングローブが失われれば、植物や野生動物だけでなく、人間の生活も危うい。地元NGOのミストリ氏は「人間もこの自然の一部だという認識で生態系を守らなければならない」と話す。トラが人間を襲う事故も頻発する。生息域が狭まり、えさが減っているのが原因とみられている。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。 |