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(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

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2019/11/16sankaku11/20

孤高の秀才、卒論で狂った歯車 Hagexさん殺すまで(2019/11/20朝日新聞)

11月11日、福岡地裁の法廷に、男は現れた。青いネクタイを締め、濃い紺色のスーツ姿。起訴状の朗読が終わると、男は淡々とした口調で話した。「間違いありません」・・・被告は3人きょうだいの長男で、熊本県で育った。親からは「手のかからない素直な子」、周りからは「ひょうひょうとした孤高の秀才」と見られていた。同県天草市の高校を卒業後、九州大文学部に進学。順調な人生と思われた。

 だが、歯車が狂い出す。きっかけは大学の卒業論文だった。参考文献の英文が難解で、読み込みが一向に進まない。被告は「ハードルが高かった」と振り返る。卒業できず、大学を除籍処分となった。福岡県内の製麺工場で8年間アルバイトを続け、上司に誘われ正社員になったが、上司からの評価が原因で、30代半ばで退職した。その後3年は貯金を切り崩す生活。インターネットオークションでゲームソフトやCDを売り、生活費を工面した。売る物がなくなると、両親からの仕送りに頼り始めた。

・・・15日の公判では、遺族の意見陳述として出廷した岡本さんの妻と妹が訴えた。「人生が壊れてしまった。事件が出口のない地獄の始まりだった」「兄が亡くなった41歳を自分が超す日がくると思うと、すごく辛くなります」

 ノートにメモをとりながら聞いていた被告は、その後の最終陳述でこう述べた。「初めて遺族の方の声を聞きました。大変深く共感します。自分のやったことには責任をとるつもりです。極刑にされても控訴しないことをお約束します」
https://digital.asahi.com/articles/ASMCM5CJQMCMTIPE010.html?iref=comtop_8_04

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(多事奏論)政治と想像力 「当事者」に頼るだけですか? 高橋純子(2019/11/20朝日新聞)
選挙で1票を投じる。その際、自分が誰に入れるかを投票所の係員に申告しなければならないとしたら、どうだろう。

 考えられない? そんなの民主国家じゃない? ですよね。しかしこの国には、それを余儀なくされている人たちがいる。郵便投票が認められるほど重い障害ではないが、投票用紙に自分で字を書き込むことが難しい人は、投票所に行き、投票事務従事者(係員)に投票先を告げて代筆してもらうか、嫌なら棄権するしかない。2013年に公職選挙法が改正されるまでは、親や友人など自分が選んだ人に代筆してもらえたのに――。代筆者を投票所の係員に限定しているのは、憲法が保障する「投票の秘密」の侵害にあたるなどとして、大阪府豊中市の中田泰博さん(47)は17年、国を相手取り裁判を起こした。・・・ 

――政治に関心をもったきっかけは?

 「幼少期に毎日のようにニュースやドキュメンタリーを見て、生活は政治だ、でも、政治は障害者のことを無視していると気づいたからです」

 ――「秘密投票」の意義とは?

 「投票の内容を、言いたくない人に言わずに投票できることだと思います」

 ――今の心境は?

 中田さんは左手で頭をかき、「いろんなことがぐちゃぐちゃになって整理がついていなくて……」と少し言いよどんだ後、言葉を継いだ。「投票は民主主義の根幹。納得できないし、悔しいし、情けない」・・・多様性の尊重は民主主義の基盤だ。様々な背景をもつ人が国政を担えば、議論の幅が広がり、似た境遇の人たちへの前向きなメッセージにもなる。素晴らしいことだ。ただ、それとは別の次元の話として、国会議員の「当事者」性が過度に強調されることには、私はかすかなる危うさを感じる。 国会議員は「全国民の代表」だ。れいわの議員の登場は、これまでの代表がいかに代表たりえていなかったかを突き付けているのであり、「当事者」の頑張りに寄りかかっているだけでは問題は解決しない。当事者であってもなくても、政治家に必要なのは他者に対する想像力。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14263327.html?iref=mor_articlelink02

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子ども食堂は素敵な試みだけど、経済大国を誇るこの国で一体何が起っているのか、明らかに政治が間違っているのではないかと誰もが疑問視しなければなりません。

(現場へ!)子ども食堂、ブームを超えて:3 「貧困対策は未来への投資」(2019/11/20朝日新聞)
いま国内の子どもの7人に1人が、地域や社会で普通とされる生活を送れない「相対的貧困」にある。中でも失業率が高く、1人当たりの県民所得が全国最下位の沖縄県が深刻だ。県が16年に公表した調査によると、子どもの相対的貧困率は全国平均の約2倍の29・9%。実に子どもの3人に1人、約9万人が貧困状態に置かれている。この状況を打破するため、沖縄県は子どもの貧困対策を県政の最重要政策に掲げる。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14264474.html

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香港理工大で400人拘束 長官会見、区議選延期に含み(2019/11/19東京新聞)
【香港共同】香港政府トップの林鄭月娥行政長官は19日、記者会見し、警察が香港理工大を占拠したデモ隊約400人を拘束したが、約100人が構内に残っているとして、速やかな投降を呼び掛けた。24日の区議会選挙は「暴力や威嚇を行う人」に主導権があるとして、デモ隊側の対応次第で延期もあり得るとの考えを示唆した。延期すれば抗議活動の激化は必至だ。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019111901001383.html

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「死の商人 日本にいらない」 幕張で武器見本市 市民ら抗議の声(2019/11/19東京新聞)
 総合的な防衛装備品の見本市「DSEI JAPAN 2019」が十八日、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれ、日本企業や海外企業約百五十社が出展した。二〇一四年に安倍政権は「武器輸出三原則」を撤廃し、原則解禁する「防衛装備移転三原則」を閣議決定してから、武器輸出の動きは加速。「平和国家」を標榜(ひょうぼう)する国で繰り返される武器見本市に、批判が上がっている。

 見本市の会場入り口ではこの日、約四百十人の市民らが集まり「武器はいらない」と訴えた。・・・ 海浜幕張駅を通りかかった船橋市の会社員三橋和夫さん(63)も「武器見本市が最近になり、なぜ何度も開かれるのか。日本の防衛装備庁も出展しているというが、もっと暮らしに寄り添った税金の使い方をしてほしい」と疑問を投げ掛ける。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019111902000148.html?ref=rank

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「桜を見る会」首相を告発へ 市民団体(2019/11/19東京新聞)
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の前夜に開かれた首相と地元支援者との懇親会を巡り、市民団体「税金私物化を許さない市民の会」は十八日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、公職選挙法と政治資金規正法に違反する疑いがあるとして、近く安倍首相を東京地検に刑事告発することを明らかにした。

 「桜を見る会」を巡る問題を受け、団体は今月結成された。貧困問題を考える市民団体「いのちを守る会」代表の田中正道さん(62)らが共同代表を務め、ジャーナリストの斎藤貴男さんら五十人が名を連ねる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019111902000146.html

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<社説>桜を見る会巡る疑惑 根拠示し説明責任果たせ(2019/11/19琉球新報)
 首相としての資質が問われている。安倍晋三首相が主催する「桜を見る会」を巡り、公的行事を私物化した疑いが強まっているからだ。

 首相の後援会関係者が多数招待されていたことが明るみに出たため政府は来年の開催中止を発表した。中止して済む話ではない。安倍首相は説明責任を果たすべきだが、記者会見さえ開いていない。疑念は膨らむ一方だ。・・・ 首相は「国会対応は自民党に全て任せている」と語ったが、本当に説明する気があるのなら、野党の要求に応じるよう自民党に指示すれば済む。逃げ口上にしか映らない。
 アリバイ作りのように記者団を相手に語った一方的な釈明を、額面通りには受け取れない。発言を裏付ける資料が一切提示されていないからだ。予算委での集中審議を避け続ければ、国民の不信感を増幅させるだけだ。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1027793.html

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大気中からもマイクロプラスチック 福岡市内で確認(2019/11/19朝日新聞)
福岡工業大(福岡市東区)の研究グループが福岡市内で採取した大気から、微細なマイクロプラスチックを検出した。プラスチックは海洋汚染が世界的な問題になっているが、研究グループは、空気にも微小なものが含まれ、地球規模で移動しているとみて調査を進める。

・・・ 永淵さんはこれまで、水銀や鉛などが雨や雪とともに大陸から日本へ運ばれてくる「越境大気汚染」などについて研究してきた。九州の山で採取した樹氷の分析結果からも、マイクロプラスチックとみられる物質が見つかっているという。
https://www.asahi.com/articles/ASMC74DGWMC7TIPE012.html

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トリチウム処分量、東電が試算 年最大106兆ベクレル(2019/11/19朝日新聞)
 東京電力は18日、福島第一原発敷地内のタンクにためている処理済み汚染水について、海洋放出などで処分する場合の放射性物質トリチウムの年間処分量の試算値を初めて発表した。処分の開始と終了の時期によって計8ケースを想定。年間処分量は約27兆〜106兆ベクレルになるとした。同日開かれた経済産業省の小委員会に示した。

 汚染水の保管を続けた場合の影響を具体化するのが狙い。タンクの汚染水に含まれるトリチウムの総量を2020年1月時点で860兆ベクレルとし、処分開始日は@20年A25年B30年 C35年の年始を想定。終了日は、「30〜40年で廃炉完了」とする国と東電の工程表をもとに、41年末と51年末の2通りだけを想定した。時間とともに自然に減衰する量を考慮しても、開始が遅くなるほど平均の年間処分量は多くなった。

https://www.asahi.com/articles/ASMCF7GF8MCFULBJ00Z.html

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政治追った2作、映画祭熱く 「東京国際」独自性への一歩(2019/11/19朝日新聞)
今年、この部門に2本のドキュメンタリーが出品された。1本は、「A」の森達也監督が東京新聞の望月衣塑子記者を追う「i(アイ) 新聞記者ドキュメント」。もう1本は「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督が「れいわ新選組」の参院選をカメラに収めた「れいわ一揆」だ。・・・「i」は、辺野古問題などで、菅義偉官房長官を徹底的に追及する望月記者の姿を映し出す。一方、「れいわ―」も山本太郎代表や安冨歩氏、渡辺照子氏ら、れいわ新選組の候補者が与党の批判を展開する姿を4時間にわたって捉えている。

・・・オープニング上映された「男はつらいよ お帰り 寅さん」の山田洋次監督は「映画祭のフィロソフィー(哲学)を見つけてほしい」と述べ、コンペの審査委員長を務めた中国の女優チャン・ツィイーさんは、クロージングセレモニーで「世界の映画祭にはそれぞれ特徴がある。『東京』も独自の地位を得られればいいですね」と講評した。

 「れいわ―」の島野千尋プロデューサーは出品の理由をこう話す。「東京国際映画祭には批判が多い。日本の著名な監督のワールドプレミア(世界初披露)が少ないのもその一つ。批判するだけではなく、自分たち映画人に何が出来るかを考えて出品を決めました」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14261878.html?_
requesturl=articles%2FDA3S14261878.html&pn=3

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「赤狩り」で失った映画出演 102歳元俳優が憂える今(2019/11/19朝日新聞)
芸能人が政権を批判すると「仕事を干される覚悟」となる日本。堂々と政治に物申すハリウッド俳優を引き合いに出してうらやむ人も多いが、表現の自由を掲げる米国も60〜70年前は、干されるどころか刑務所行きだった。トランプ時代の今、冷戦下の「赤狩り」で多用された「非米(Un−American)」という言葉が米国で再び飛び交い、日本では安倍首相が国会で野党議員に「共産党」とヤジを飛ばす。そんな現代に、かつて追放の憂き目に遭った102歳の元俳優マーシャ・ハントさんが、スタジオからの脅し、番組の立ち消えに加え、自宅爆破の危険にも直面した経験を語り、警鐘を鳴らした。
https://digital.asahi.com/articles/ASMCD3TZ5MCDULFA008.html

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サハラ砂漠描く表現に感動、母が開く亡き娘の写真展(2019/11/19朝日新聞)
綾香さんは福岡県出身。18歳の時、福岡市内のスタイリストの専門学校へ進学。卒業後はアルバイトでお金をためては旅行へ。09年には約2カ月間、フランス、モロッコ、スペインに、翌年にはタイ、インド、ネパール、ラオスへ約4カ月間、バックパック一つで出かけた。旅先で撮りためた写真は約4千枚。「旅が楽しくって、うれしくってしかたがない。そんな気持ちが伝わってきます」と奈穂子さん。洋服や雑貨が大好きだった綾香さん。12年から15年までは奈良市内の雑貨カフェで働いた。「またインドに行く」と仕事を辞める直前の15年2月、子宮頸がんと診断され、実家の福岡に戻った。闘病中に友人が試作してくれた写真集の完成を前に、16年7月に亡くなった。
https://digital.asahi.com/articles/ASMCL4V5DMCLPOMB00H.html?iref=com_apitop

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香港デモ「自由のため闘う」 早朝に警官突入、緊迫(2019/11/18東京新聞)
【香港=共同】火炎瓶を運び出し「自由のために闘う」と話す学生ら−。十八日早朝、デモ隊が占拠していた香港理工大の構内に警官隊が突入したとの情報が流れ、激しい衝突を「覚悟」したデモ参加者の間に緊迫した空気が漂った。 「警察が入ってきた。正門が攻められた」。午前五時半ごろ、デモ隊の休憩室として使われている体育館に若者の大声が響いた。正門前には、誰かが火炎瓶を投げたのか、複数の火柱が上がっていた。

 頭に包帯を巻き荷台に乗せられた男性は、十七日午前から続く警官隊との衝突で警官にこん棒で頭を殴られたという。構内の一角には、百人ほどの学生が集合。男性(16)は「血や涙を流して(抗議活動の拠点の)学校を守ってきたけど、この時がついに来てしまった。香港の自由のために闘いたい」と顔をこわばらせて話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201911/CK2019111802000254.html

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米、思いやり予算「4倍要求」 米誌報道 大統領選へアピールか(2019/11/18東京新聞)
【ワシントン=金杉貴雄】米外交誌フォーリン・ポリシーは十五日、トランプ政権が日本政府に対し、在日米軍の駐留経費負担(思いやり予算)を約四倍に増やすよう要求していると報じた。支出根拠の特別協定は二〇二一年三月に五年間の期限が切れるため、日米両政府は来年更新協議を本格化させるが、要求が事実なら難航は必至だ。

 同誌が現職、元職の複数の米政府関係者の話として伝えた。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当、当時)らが七月に来日した際、日本側に伝達したとしている。現在の思いやり予算の約四倍となる年八十億ドル(約八千七百億円)を求めているという。・・・思いやり予算は、日米安保条約上の義務を超え、日本側が在日米軍のために負担している経費。基地従業員の給与や社会保険料、光熱費、施設整備費など総額年約二千億円に上る。このほか沖縄県名護市辺野古の新基地建設費をはじめとした米軍再編経費などを含めると、在日米軍関係経費として既に合わせて年六千億円近くを支出している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019111702000151.html

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ローマ法王、訪日前にメッセージ 核廃絶祈る(2019/11/18東京新聞)
【ローマ共同】ローマ法王フランシスコは18日、今月下旬の訪日を前にビデオメッセージを出し、日本は戦争の苦しみをよく知る国だとした上で「核兵器の破壊的な力が人類の歴史で二度と使われないよう共に祈る」と訴えた。

 訪日の目的は「全ての命を守るため」だとし、現在の世界では平和的な共存が武力衝突などによって脅かされていると指摘。「平和は全力で守るものだ」と強調した。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019111801002151.html

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(社説)皇室制度の今後 政治の怠慢に終止符打つ時(2019/11/18朝日新聞)
 天皇陛下の即位に伴う儀式は今月の大嘗祭(だいじょうさい)でひと区切りがつく。皇位継承のあり方など皇室制度をめぐる諸課題について、政府は検討を先延ばししてきたが、これ以上の放置は許されない。開かれた場での議論をすみやかに始めるべきだ。・・・ 安倍首相が議論を避けてきたのは、宮家の創設が、女性天皇やその流れをくむ女系天皇に道を開く恐れがあるとの懸念からだ。自らの支持基盤で、男系男子路線の護持を唱える右派に配慮しているのは明らかだ。

 しかしそうやって歳月を無為に過ごすうちに、皇室の危機はいっそう深まった。この不作為の責任をどう考えるのか。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14260076.html

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人を隔てる見えない「壁」 熱狂から30年、欧州の現実(2019/11/17朝日新聞)
 ベルリンの壁崩壊から約1年後の1990年10月3日、東西ドイツは再び一つの国になった。社会主義の独裁政権の下にあった旧東ドイツの市民に、言論や移動の自由、経済水準の向上をもたらしたのは、この約30年の大きな成果だった。

 旧東独にある人口約9万人のツウィッカウ。近郊の工場で、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が電気自動車(EV)の新モデルの生産を始めた。今月4日、視察に訪れたメルケル首相は充電拠点の拡充など「連邦政府として多くの努力をしたい」と語った。・・・それでもなお、見えない「格差」は残る。9月末、ドイツ政府が公表した調査は、複雑な思いで受け止められた。旧東独地域の人たちの57%が自らを「2級市民」とみなし、「東西統一は成功した」と答えた人は38%にとどまっていた。・・・ ハッテンハウアーさんは「自由の意味をはき違えた人が多かったのではないか」と答えた。独裁政権が終わって個人の行動が監視されることもなくなり、西側の商品を買い、外国を旅することができるようになった。一方で「自分が得た自由は他人の自由より価値がある、という考えが広がったのではないか」という思いが消えない。
https://digital.asahi.com/articles/ASMC77R3SMC7UHBI03F.html

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週のはじめに考える 長きを以て貴しとせず(2019/11/17東京新聞)
 安倍晋三首相の通算在職期間が歴代最長になります。「長きを以(もっ)て貴しとせず」ですが、なぜ長期政権を維持できたのか。分析する必要はあります。・・・安倍首相は違憲とされた「集団的自衛権の行使」を一転容認。安全保障関連法や特定秘密保護法など国民の反対が強い法律の成立を強行しました。成長重視の経済政策も十分な成果は出ていません。公的行事である「桜を見る会」の私物化も明らかになりました。・・・腐敗や独裁を防ぎ、政治に緊張感を与えるためには、適度な権力の交代が必要です。それを阻む要因が「平成の政治改革」にあるとしたら、その「弊害」をなくすことも必要です。歴代最長政権を生み出した構造的な問題にも、冷静に目を向ける時に来ています。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019111702000168.html

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香港デモ隊、弓矢や投石機で対抗 繁華街近く、警察と激しく衝突(2019/11/17東京新聞)
【香港共同】香港・九竜地区で17日、名門、香港理工大を拠点に道路封鎖を続けるデモ隊と警官隊の激しい衝突が起きた。理工大周辺の道路には火炎瓶と警官隊の催涙弾が飛び交って白煙が立ちこめ、「戦場」のようになった。デモ隊は投石機や弓矢も使い、警官がふくらはぎに矢を受けて負傷した。現場は、観光客も多い繁華街チムサチョイ(尖沙咀)の一角。香港メディアによると、路上の樹木などが炎上、発射された催涙弾は約120発に上った。現場には装甲車や放水車も出動した。香港警察は市民に対し、理工大付近には近づかないよう呼び掛けた。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019111701002677.html

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(時時刻刻)桜を見る会、収拾図る首相 異例の取材対応、招待者の増加「反省」(2019/11/16朝日新聞)
 安倍晋三首相が15日夜、首相官邸で20分を超える異例の取材に応じ、「桜を見る会」に首相の地元有権者が多く招かれていた点などを釈明した。野党などが追及する政治資金上の疑惑などを否定したが、具体的な証拠は示さず、疑問は残ったままだ・・・ 政治資金に詳しい岩井奉信・日大教授(政治学)は「首相は言葉で否定しただけ。これでは何も事実は明らかにならない」と指摘。「ホテル側の計算書なり精算書を求めて、提示されなければならない」と話す。ホテル側の経費や、得た利益が分かるような詳細な精算書を示さない限り、国民が納得できる説明にはつながらないとの見方を示した。

 首相の説明を野党も批判する。共産党の小池晃書記局長は、朝日新聞の取材に「慌てて火消しに走ったが誰が納得するのか。逆に火に油を注ぐ結果となった」との見方を示した。「証拠を示さずまた人のせいにする。官僚の次はホテルか」とも語り、森友・加計学園問題をめぐる政権の対応との類似性も指摘した。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14258694.html?_
requesturl=articles%2FDA3S14258694.html&pn=3

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(声)語りつぐ戦争 90歳、体験を語る場が欲しい無職 中林重祐(愛媛県 90)(2019/11/16朝日新聞)

 戦後74年。現在80歳の人たちは終戦時に5〜6歳、当時の記憶が鮮明な方も多いだろう。今の80代が小中学生だった頃は、「15年戦争」の時代だった。私が小学生の頃は友人と遊ぶにも幼い弟妹をおんぶしたり、一緒に連れて出かけたりしたものだ。この世代は、戦争体験や当時の生活を語れる最後の世代である。

 最近、70代の知人から「先輩世代からの歴史をどう引き継げばよいか迷う」という便りを受けた。私も教師時代の教え子たちとの交流はあるが、40代以下の若い世代と全くつながりのないことに気付かされた。定年後の様々な市民運動の中で、若い世代にどれだけ語り掛けてきただろうか。彼ら、彼女らは何を思い、悩み、願っているのだろう。戦争体験をどう伝えればよいだろうか。私たちの世代は、若い人たちを知り、理解することが大切だ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14258597.html?iref=mor_articlelink08

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(売れてる本)『時間は存在しない』 カルロ・ロヴェッリ〈著〉(2019/11/16朝日新聞)
・・・しかしすでにアインシュタインによってこの常識は覆されている。例えば、「時間の流れは、山では速く、低地では遅い」。時間の速さは相対的なものらしい。しかし時間の向きについてはどうだろうか。

 いちど紅茶に混ぜたミルクを取り出したり、灰を薪に戻したりできないように、宇宙のあらゆるものは少しずつ輪郭を失い、混ざり合ってゆく。時間の向きとは、この熱力学の法則によってのみ基礎づけられるものだという。月のクレーターから新聞の文字まで、すべて運動が熱に変換されたことによって生まれた痕跡であり、この痕跡だけが、ある特定の過去があったことを教える。しかしそれも毎瞬間、茹(ゆ)で過ぎたじゃが芋のように輪郭を失いつつある。

 本書の白眉(はくび)は、時間の速さが場所によって異なるように、この絶対的なものとしか思えない時間の向きでさえ相対的であることを暴くことにある。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14258539.html

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地上絵発見、AIも活躍 ナスカで143点(2019/11/16朝日新聞)
 ペルー・ナスカの地上絵の研究を続けている山形大は15日、人や動物をかたどった143点の地上絵を新たに見つけた、と発表した。うち1点は、人工知能(AI)を活用する新たな手法で発見したという。山形大の坂井正人教授(文化人類学)らの研究チームが2016〜18年の調査で、東西20キロ、南北15キロのナスカ台地から人や鳥、ラクダなどを描いたとみられる図像142点を見つけた。主に台地西部の南北約10キロの範囲に集中していたという。10年からの現地調査や航空写真から、複数の小道に沿って具象的な絵が集中していると仮説を立て、現地で確認した。これまでにナスカで確認された具象的な地上絵は80点ほどだったという。絵は紀元前100〜紀元300年ごろに描かれたとみられ、大きいものは100メートル以上。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14258550.html

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デモ荒れる世界 市民の怒り受け止めよ(2019/11/16東京新聞)
世界各国の街頭で抗議行動が燃え盛っている。あおりでチリではアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が中止に追い込まれた。為政者は市民の怒りを真正面から受け止めるべきだ。中南米で指折りの富裕国であるチリ。経済・社会的に比較的安定していると評価されていた。半面、貧富の差の大きさは世界でも有数で、経済格差は教育や医療の機会格差にもつながる。・・・ 世界中でシュプレヒコールが鳴り響いている。香港をはじめ、選挙不正疑惑をめぐる混乱から大統領が亡命する事態に発展した南米のボリビア、新たな税負担に対する市民の猛反発で政権が退陣に追い込まれたレバノン、地方選で野党候補の立候補が排除されたことへの反プーチンデモのロシア。

 ほかにもエジプト、イラク、スーダンなどで抗議行動が起き、犠牲者が出ている国もある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019111602000176.html

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香港の邦人留学生、大半が帰国 催涙弾飛び交い「まるで戦場」(2019/11/16東京新聞)
 【香港共同】香港の名門大学、香港中文大の日本人女子留学生が16日、学内で起きた警官隊と学生らの激しい衝突について共同通信に証言した。催涙弾が飛び交い、部屋に入ってきたガスが目と喉を襲う。火炎瓶を準備する若者がおり「まるで戦場。異様な光景だった」。日本人留学生の大部分が既に帰国したという。

 女子留学生によると、混乱を受け大学側は14日、寮を出るよう指示。大急ぎで荷物をまとめ、日本人の友人らと学外に避難した。中文大に通う日本人留学生は約50人といい、女子留学生は1カ月の留学期間を残して17日に帰国すると決めた。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019111601000976.html

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<社説>大嘗祭への国費支出 政教分離に違反しないか(2019/11/16琉球新報)
 皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が営まれた。皇室の公的活動費である「宮廷費」から、総額24億4千万円が支出される見通しだ。

 儀式は紛れもない「神事」であり、国費の充当は憲法が定める「政教分離」に抵触する疑いがある。だが政府は昨年、十分な議論もなしに前例を踏襲することを決定した。憲法を軽視する姿勢と言わざるを得ない。・・・ 政府は「重要な伝統的皇位継承儀式」として、今回も公的な皇室行事と位置付けた。これに対し、皇室の私的行事として行うべきだという主張もあった。
 明治憲法で主権者とされていた天皇は戦後、新憲法の下で「象徴」に変わった。それでもなお戦前の形式にこだわるのはなぜか。
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1026329.html

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ヒトラー時代想起させる「憎しみの文化」警告、ローマ法王(2019/11/16CNN)
ローマ(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は15日、ユダヤ人や性的少数者を標的にした一部の出来事を伝え聞くとヒトラーの時代が想起されるとの心境を打ち明けた。・・・「ユダヤ人やジプシー、同性愛指向の人々を迫害したナチズムの典型的な行動に等しく、使い捨て文化や憎しみの文化の抜きん出た否定的なモデルを意味する」と主張。これらの現象が現在、再び表面化しているとし、市民社会や宗教的な社会は油断せず、このような退化と妥協するような事態は避けるべきだと訴えた。
https://www.cnn.co.jp/world/35145494.html

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議事堂が史上初の浸水被害、気候変動対策否決の直後に ベネチア(2019/11/15CNN)
(CNN) イタリアの水の都ベネチアを流れる大運河に面したベネト州議会の議事堂が、史上初めて浸水被害に見舞われた。この直前、州議会は気候変動対策を盛り込んだ予算の改正案を否決していた。ベネチアでは今週に入り、過去50年あまりで最悪の洪水が発生している。

フェッロ・フィニ宮殿内にある議事堂は、現地時間の12日午後10時ごろから浸水が始まった。州議会で2020年度予算案の審議が行われているさ中だった。環境委員会の副委員長を務める野党民主党の議員はフェイスブックへの投稿で、「皮肉なことに、気候変動対策を求める我々の修正案を与党連合が否決した2分後に、議事堂が洪水に見舞われた」と伝えている。
否決された修正案には、再生可能資源への予算拠出や、ディーゼルバスの入れ替え、汚染の原因となる暖房設備の廃棄、プラスチックの影響抑制などが盛り込まれていたという。
https://www.cnn.co.jp/world/35145468.html

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