(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう) |
長崎原爆74年、平和宣言 核廃絶へ、市民連帯促す(2019/08/09東京新聞) NZで体高1メートル オウムの化石 世界最大 体重7キロ(2019/08/09東京新聞) このオウムは、世界で最も重く唯一飛べないオウムとして知られる絶滅危惧種の「カカポ」の二倍の重さで、インド洋のモーリシャスに生息し、数百年前に絶滅した飛べない鳥「ドードー」と同程度の大きさ。ほぼ全ての食物を割ることができる巨大なくちばしが特徴という。骨の形状から飛ぶことはできなかったとみられる。 原発処理水タンク22年夏に限界 東電試算、保管容量増も困難(2019/08/09東京新聞) <つなぐ 戦後74年>核廃絶、誓い受け継ぐ 長崎きょう原爆の日(2019/08/09東京新聞) 「せんそうがおきないように」「平和の一歩 自分から」。公園内の「平和の泉」では八日夕、児童らのキャンドル約三千個が辺りを優しく照らし、色とりどりの手書きのメッセージが浮かび上がった。 米国の乱射事件 銃なき社会へ踏み出せ(2019/08/09東京新聞) だが、三億二千万余の人口よりも多い銃が出回っているともいわれる米国では、年間に自殺を含めて四万人近い人が銃で命を落とす。非営利団体「銃暴力アーカイブ」によると、今年に入って乱射事件は二百五十五件あり、自殺者を除く犠牲者は八千九百人余に上る。 <社説>辺野古で新たな訴訟 撤回の正当性巡る審理を(2019/08/09琉球新報) |
日韓の火種「ホワイト国」 危うい言葉、もう一つの問題(2019/08/08朝日新聞) ただ、なぜ当時、「ホワイト」という言葉を使ったのでしょうか。この規制を担当する経済産業省安全保障貿易管理課に尋ねても、「はっきりしない」そうです。法律や省令などには「ホワイト国」は明文化されておらず、「経産省か産業界のどちらかが使い始めた言葉が定着した」そうです。・・・「ホワイト国」問題は日韓関係の分岐点となるかもしれません。ただ、日韓や自由貿易のあり方とは異なる視点からも、「問い直す意味がある」との指摘があります。 日本の英語辞書によると、「ホワイト」には「白い」や「白人の」の他に、「公正な」「よごれのない」「悪意のない」といった意味があります。一方、「ブラック」には「黒い」「黒人の」の他に、「よごれた」「不吉な」「腹黒い」「不正な」などの意味があります。ただ、関西学院大学の神崎高明・名誉教授(英語学)によると、米国で80年代ごろまでは黒人を意味する中立的な言葉だった「ブラック」が次第に差別的な意味を含むようになり、今では「アフリカン・アメリカン」が定着しているといいます。同時に「ホワイト」という言葉にも場合によって差別的なニュアンスが含まれるようになったそうです。・・・ 杉田さんは、グローバル化が進み、労働、留学、観光などで様々な肌の色の人々が日本を訪れる中、忌み嫌われる言葉として「ブラック」が使われることが国際社会にどう受け止められるか、考える必要があると指摘します。また、米国では人種差別発言を繰り返すトランプ大統領の就任以降、白人至上主義や人種を理由にした憎悪犯罪が目立つようになっており、「ホワイト」は白人至上主義と結びつく危険性があるといいます。「肯定的な文脈で『ホワイト』という言葉を無自覚で使うことは、同様に『ブラック』が内包する意味を無自覚のうちに肯定することになりかねない」 (声)傍観者でいられぬ表現の不自由(2019/08/08朝日新聞)無職 吉野典子(東京都 63) 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止は本当に残念だ。電話やメールなどによる抗議や脅迫にさらされた関係者の心労は察するに余りあるが、社会全体からすればごく一部の人たちの妨害行為だ。それが、いとも簡単に憲法が保障する表現の自由を押しつぶしてしまうのだから恐ろしい。 芸術監督の津田大介氏は、企画展に抗議した河村たかし名古屋市長や、補助金の交付決定に際して確認・精査するとした菅義偉官房長官の発言は、中止決定と無関係だと言っているが、2人の発言は卑劣な行為に走る人々の背中を押してしまったのではないか。本来ならば行政は「異なる意見にも敬意を払いながら、冷静に議論すべきだ。気に入らないものを排除するのではなく、互いに相手を知ることで進歩が生まれる」というメッセージを、いち早く発するべきだった。 今回の事態を妨害者の「成功体験」にさせないために、表現者を孤立させず、私たちも表現者に加わろう。歴史や憲法と無関係には生きられないのだから、傍観や無関心に逃げ込んではいられない。 (声)女性活躍より女性「安心」社会を(2019/08/08朝日新聞)パート 中村順子(青森県 32) 安倍政権は「女性活躍」を掲げている。社会において指導的地位に就く女性の割合を増やしたり、家庭と仕事が両立しやすい環境をつくったりするということだろう。だが、女性たちはこれまで活躍してこなかったのだろうか。今より女性差別があからさまだった時代から、家事や育児、畑仕事などマルチタスクをこなし、家庭を支えてきた多くの女性たちがいる。だがそれは当たり前だとして誰も認めてはくれなかった。 男性的視点では「活躍」とは、華やかな舞台で皆が認める仕事をし、お金を稼ぐことなのかもしれない。縁の下の力持ちとして働いてきた女性の尊さには思い至らないのであろう。私は、どんな仕事であろうとも不当に差別されず、誇りをもって生きていける「女性安心」社会がまず実現されるべきではないかと思っている。 (科学季評)人間だけが「考える」のか 自然が持つ主体性とは 山極寿一(2019/08/08朝日新聞) そうした疑念から、先日パリで仏高等研究院、京都大、総合地球環境学研究所(京都市)、ユネスコの共催によるシンポジウム「自然は考えるのか?」が3日間にわたり開かれた。・・・フォン・ユクスキュルは『生物から見た世界』で、それぞれの生物種によって環境は異なるとして「環世界」という概念を提唱。和辻哲郎は『風土―人間学的考察』の中で、人間にとって文化と自然は切り離せず「風土」として一体化すると唱えた。 西田幾多郎は『論理と生命』を著し、主体と客体、全体と部分を分離せず、直観的に全体を把握するのが生命の本質であるという。今西錦司は『生物の世界』で、環境と生物種は相互に影響を与えあって「生活の場」を作っていると考えた。・・・ 中枢神経系、とりわけ大脳が発達した人間だけが「考える」主体だと捉えるべきではない。カラスもメダカも粘菌も、動かない植物さえも環境の変化に適切に反応し、自分が環境になり他の生物に影響を与える。 この動的な関係に留意しなければ、地球を生きた世界として理解できない。・・・日本家屋は内とも外ともつかぬ「縁側」があって人々が交流した。寓話(ぐうわ)では動物も人間も通じ合い、結婚して子供もできる。鳥獣戯画に始まるアニメの歴史はそれを見事に伝えている。・・・「自然は考える」という主題は実は人間自体に帰ってくる。デジタル時代を迎え、私たちは個々の人間をシステムの要素と捉え始めていないだろうか。このシンポジウムを契機に、もう一度自然と人間、人間どうしの関係を見直してみたいと思う。 (語る 人生の贈りもの)金時鐘:14 見すごされる人を思うのが詩人(2019/08/08朝日新聞) 詩を書くことは、他人の存在をどれだけ考えられるかということでもあります。見すごされ、打ちすごされていることに思いがはたらく人が詩人なのです。 おもねらず、なびかず、なだれていかず、そうであってはならないことに絶対与(くみ)しない意志と自省。その中から芽生える詩こそ、あるべき詩だと信じています。・・・ 私は、高見順賞の授賞式で東京に向かう新幹線の中で東日本大震災に遭いました。それがきっかけとなって、震災や原発破綻を題材にした連作詩を書いています。 〈私は見ました。/風にしなるもがきを見ました。/神々がひそめてきた天外の火を/利便さに代えた人智の驕(おご)りを、/昼をもあざむく不夜城の/いつ果てるともない虚飾の浪費を、/その文明の 畏(おそ)れを知らぬ退廃を。〉(「夜の深さを 共に」から) 「揺るがぬ原爆の証人に」 被爆十字架、長崎に帰る(2019/08/08朝日新聞) 十字架を手にしたカトリック長崎大司教区の高見三明大司教(73)は「人間の残忍さを訴えると同時に、希望を与えてくれる。生きていてくれてよかった。被爆者は亡くなっても、揺るがぬ原爆の証人になってくれる」と話した。 |
<社説>警察の誤認逮捕 人権侵害許してはならぬ(2019/08/08琉球新報) 「見えない銀河」見えた 東大、宇宙に大量存在か(2019/08/08東京新聞) 観測したのは、ろくぶんぎ座など三つの星座の狭い領域。月ほどの大きさの部分に未確認の銀河が約100個もある計算になるといい、河野孝太郎教授は「宇宙は思い描いていたよりも銀河で混み合っている可能性がある」と話した。 裁判記録廃棄 「司法史」は永久保存に(2019/08/08東京新聞) どれも戦後日本での司法史に残る重要な民事裁判である。「合憲」「違憲」などが争われた貴重な記録でもある。訴状から原告・被告の提出書類、法廷でのやりとりをとじた文書だ。調査した共同通信によれば、代表的な憲法判例集に掲載された裁判百三十七件のうち廃棄は百十八件(86%)にものぼり、保存は十八件(13%)、不明が一件だった。 日本は核禁止条約支持を マハティール氏「唯一苦しんだ国」(2019/08/08東京新聞) 核兵器の保有や使用を全面禁止する核兵器禁止条約は二〇一七年に採択されたが、米国などの核大国が反対、日本も参加せず、発効に至っていない。マレーシアは署名している。 |
市長「日本、核廃絶主導を」 首相、核禁条約に言及せず 広島、原爆投下から74年(2019/08/07朝日新聞) (時時刻刻)原爆症、終わらない認定訴訟 「8・6合意」10年たったが(2019/08/07朝日新聞) 「多くの裁判所で、現在の審査方針が被爆の実態に合わないことが繰り返し指摘されています。制度の改善を強く要望します」・・・ かつての原爆症の認定率は全被爆者の1%足らず。被爆者はこれを不服として集団訴訟を起こし、9割超が勝訴した。こうした中、麻生太郎首相(当時)は被爆者の高齢化や訴訟の長期化を踏まえ、「早期に救済する新たな方針を決断した」と表明。 (社説)被爆74年の危機 核廃絶の道を開く想像力を(2019/08/07朝日新聞) 核戦争は例外なく非人道的な殺害と破壊行為で、決して許されない。そう断じ、核兵器を禁じる条約をつくりあげた国際世論との溝は広がるばかりだ。・・・2年前に国連本部で122カ国が賛成して採択された条約に、核大国は反対している。核抑止にもとづく安全保障の現実を理由に掲げるが、その後も現実を正すどころか、悪化させているのが核軍拡だろう。 理解に苦しむのは、戦争被爆国・日本の政府が条約の採択時に参加せず、いまなお否定的な態度を続けていることだ。国際世論と連帯する日本の被爆者たちの思いと、政府の行動との間には深い断層がある。・・・ 長年に及ぶ被爆者の声は、核禁条約の礎となり、今後の国際世論づくりでも期待される。ただ、あの日を知る人々が少なくなる今、記憶をつなぐには、新たな世代が過去から学ぶ想像力がいっそう必要となる。 街が、家族が、ここに眠っている 平和記念公園の下、奪われた日常 広島、原爆投下から74年(2019/08/07朝日新聞) 映画館や食堂に写真館。かつて旧天神町を含めた一帯は、広島屈指の繁華街だった。父の和夫さんは自宅近くで商店を営み、夏はアイスキャンディー、冬は焼き芋を売っていた。店には隣の映画館に通じる抜け穴が。「スクリーンの横に出るんじゃけど、影が映って『誰じゃ!』いうて怒鳴られたんよ」。こう昔を思い出し、表情を崩した。・・・ そしてあの日――。 15歳だった鉄村さんは、爆心地の北約4キロの勤務先近くで被爆。けがはなく、翌朝歩いて自宅を目指した。つねこさん(当時42)と弟の滋さん(同8)、勝さん(同2)は家にいたはずだった。だが、家があるはずの場所は一面の焼け野原となっていた。 「お母ちゃん、お母ちゃん……」。涙をこぼしながらいくつもの救護所を回ったが、見つからない。数日後、家の跡を木ぎれで掘ると、溶けたつねこさんのメガネの縁が出てきた。母と幼い2人の弟の遺骨は、見つからなかった。・・・ ■米の有名音楽家、国際署名に協力 米ニューヨーク在住の音楽家「DJスプーキー」ことポール・ミラーさん(48)が6日午前8時15分、原爆ドーム前で死者のように横たわるイベント「ダイ・イン」に参加した。核兵器禁止条約への参加をすべての国に求める「ヒバクシャ国際署名」に協力するために来日中。「被爆者が歩んだ人生を知るための旅だ。核兵器の実相、被爆者への哀悼を芸術で表すのが自分の役割だ」と話した。 日本は核禁止条約の支持を マレーシア首相が考え示す(2019/08/07東京新聞) また日本の憲法9条について「戦争を紛争解決の手段とすることを禁じており、他国も見習うべきだ」と強調した。
作家トニ・モリスンさん死去 米黒人女性で初のノーベル賞(2019/08/07東京新聞) 「不自由展」中止 社会の自由への脅迫だ(2019/08/07東京新聞) 河村たかし名古屋市長は「日本国民の心を踏みにじる」として少女像などの撤去を要請。菅義偉官房長官も、国の補助金交付について慎重に検討する考えを示した。これは、日本ペンクラブが声明で「憲法が禁じる『検閲』にもつながる」と厳しく批判したように、明らかな政治による圧力だ。 政治や行政のトップは多様な意見や表現を尊び、暴力的行為を戒める立場にある。美術家の活動よりもテロ予告をこそ強く非難するべきだろう。 国の内外を問わず、政治家による排他的な発言が「お墨付き」となり、ヘイト犯罪など昨今の極端な言動の下地になっているとすれば、憂慮すべき事態だ。 <社説>憲法裁判の記録廃棄 後世の検証絶やす愚行だ(2019/08/07琉球新報)
緊張再燃の欧州、核に反発(2019/08/06京都新聞) 参加者は広島に日本時間6日午前8時15分に原爆が投下されたことから、現地時間の同時刻(日本時間午後3時15分)に犠牲者を追悼。広島で被爆直後に亡くなった人の名を記した14の折り鶴を基地の前に供え、核廃絶への願いを新たにした。
<つなぐ 戦後74年>核廃絶 日本が主導を 広島原爆の日 世界に軍縮促す(2019/08/06東京新聞) この一年間に亡くなったり、死亡が確認されたりした五千六十八人の名前を加えた原爆死没者名簿が式典で原爆慰霊碑の石室に納められた。記帳された被爆死没者総数は三十一万九千百八十六人となった。被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は今年三月末時点で十四万五千八百四十四人。平均年齢は八二・六五歳と高齢化が進む。・・・ 海外からは八十九カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。核保有五大国は中国以外の米英仏ロが出席した。事実上の核保有国のパキスタンとイスラエルは出席。核拡散防止条約(NPT)不参加のインドは欠席した。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。 |