キリバス共和国 Kiribati
太平洋上に位置するギルバート諸島、フェニックス諸島、そしてライン諸島の一部等を領土とする国家で、イギリス連邦加盟国である。キリバスは33の環礁からなり、それらは赤道付近に350万km2にも渡って散らばっている。そのために世界第3位に相当する広大な排他的経済水域を有している。世界で最も早く日付が変わる国でもある。
■タラワ
Tarawaは、キリバス共和国の首都であり、中部太平洋にある環礁の名称。日米では太平洋戦争中の激戦地として知られる。バイリキ島、ボンリキ島、ベシオ島、アンボ島、ビケニベウ島など計24の島々から成り、うち8島は無人島である。以前はイギリス領ギルバート諸島の首府であった。 住民の大半はミクロネシア人である。1990年時点での人口は約2万8千人で、ボンリキ島が最大の面積・人口を誇り、タラワ環礁唯一の国際空港(ボンリキ国際空港)がある。
■バナバ島
バナバ島(Banaba Island)またはオーシャン島(Ocean Island)は太平洋にある隆起した珊瑚の島。ギルバート諸島の西、ナウルの東およそ300kmに位置し、キリバス共和国に属する。面積は5km2、最高地点は81mでキリバス共和国で最も高い地点でもある。
■ギルバート諸島
(Gilbert Islands)とは太平洋にある16の珊瑚礁の島及び環礁からなる、キリバス領の諸島。ギルバート諸島にはヨーロッパ人が発見する数世紀前からミクロネシア人が住んでいた。ギルバート諸島の原住民はミクロネシア人で、マーシャル諸島、カロリン諸島、マリアナ諸島の原住民と多くの共通点がある。1942年の日本軍侵攻時、彼らは部族意識を持ち、イギリスの植民地政府に邪魔されずに自治を行っていた。彼らは日本の支配下に入ることに不満であり、日本はそれを変えられなかった。
■クリスマス島
クリスマス島 (Christmas Island) は、キリバス共和国が領有する、珊瑚礁の島としては最大級の、面積が388平方キロメートルの島である。名前の由来はイギリスのジェームス・クックが1777年のクリスマスにこの島に到達したことによる。1957年〜1958年にイギリスが、1962年にアメリカが、それぞれ大気圏内核実験を行った。回数は合計で20回以上に上る。実験は全て島の南東側、もしくは島から離れた場所の高空で行われ、さらに卓越した東よりの貿易風のために、島に放射線の影響は少なかったとされるが、当時の島民、又実験に立ち会った多くのイギリス人兵士の間に放射能によるものと思われる疾病が後に広まり、実験期間中クリスマス島で役務についていた部隊から訴訟が起こされることになる。
■フェニックス諸島
フェニックス諸島(Phoenix Islands)は太平洋にあるキリバス領の諸島。ギルバート諸島とライン諸島の間にある。カントン島のみ住民がいる。
■バナバ島
バナバ島(Banaba Island)またはオーシャン島(Ocean Island)は太平洋にある隆起した珊瑚の島。ギルバート諸島の西、ナウルの東およそ300kmに位置し、キリバス共和国に属する。面積は5km2、最高地点は81mでキリバス共和国で最も高い地点でもある。
■マキン島
マキンはキリバスのギルバート諸島に属する太平洋上の島である。マキンはブタリタリの北端から北東に6kmの位置にあり、ブタリタリのナモカ島からは6.9kmの距離がある。マキンは直線的な形が特徴であり、北から南に12.3kmの間に5つの小島を持ち、そのうちの2つの大きな島(マキンとケイブ)に大多数の住民が住んでいる。
■ライン諸島
Line Islands)とはハワイ諸島の南の中部太平洋にある、大部分が環礁からなる諸島。ライン諸島のタイムゾーンはUTC+14 で、ハワイと時間は同じだが日付は1日進んでいる。北ライン諸島は赤道から北緯6度、西経169度付近に広がる。幾つかはアメリカ領で残りはキリバス領である。キリスィマスィは世界最大(周囲約150 km)かつ太平洋で最も古い環礁であり、1777年にジェームズ・クックが発見した。1888年、イギリスがタブアエランに海底ケーブルの中継局をつくるため領有した。このケーブルは1902年から1963年まで、1914年にドイツ海軍によって切断されたときを除き機能していた。
■タブアエラン島
(Tabuaeran)、は、中部太平洋にあるライン諸島の島のひとつで、キリバス領である。位置は北緯3度51分36秒、西経159度21分52秒である。標高は3メートル。ハワイ諸島からおよそ900マイルの距離に位置するタブアエラン島は、最初にハワイに住み着いたポリネシア人の中継地点であったと思われる。クック諸島かトンガからやってきたと思われる人々が住んでいたことを示す遺物が発見されている。
■エンダーベリー島
Enderbury Islandとは太平洋のキリバス共和国に属するフェニックス諸島にある面積1.6km²の珊瑚礁の島。かつてはカントン島と共に、イギリスとアメリカの共同管理地だった。現在は無人島となっている。1823年にイギリスの捕鯨船のジェームズ・コフィンに発見され、ロンドンの捕鯨商人サミュエル・エンダーベリーの名に因んでエンダーベリー島と名付けられた。
■土手道
土手道(どてみち)、あるいは陸橋(りっきょう)は、水域や湿地を横断して盛土を建設し、道路や線路を敷けるようにした構造である。英語からコーズウェイ(英語: Causeway)とも言う。元からあった陸地の間を完全に埋め立てて連結してしまうこともあれば、潮の流れや船の往来のために途中に切れ目を造って、その部分にだけ橋を架けることもある。
■地理
バナバは、隆起した珊瑚の島であり、かつてリン鉱石 (phosphate) を豊富に産出したが、現在では枯渇してしまっている。他のキリバスの島は、環礁の砂と岩の小島、または海面のせいぜい2,3m上まで隆起した珊瑚島である。土地は痩せていてカルシウムを含んでおり、コプラ(椰子の実)栽培以外の大規模農業を行うのは困難である。
ライン諸島にあるキリスィマスィ島(クリスマス島、Christmas Island)は、世界最大の環礁である。また、1995年1月1日に日付変更線をずらして、世界で最も早く日付が変わる島となったカロリン島はミレニアムと新世紀の年越しを目論んで、ミレニアム島に改名された。
海抜の低い環礁が多いために、キリバスは近年の海面上昇で、国土の半数以上は水没の危機にある。 アノテ・トン大統領は、2007年8月に日本の読売新聞のインタビューで、もはやキリバスの水没は免れないと明言、全国民の他国への移住計画を発表した。大統領は、熟練労働者としての移住のため、キリバスでの職業訓練支援を日本、アメリカ、オーストラリアなどに呼びかけている。
外務省:キリバス共和国
在フィジー日本国大使館兼轄
■カシディー国際空港
Cassidy International Airportは、キリバス共和国のライン諸島中最大の島、クリスマス島にある国際空港である。
■ボンリキ国際空港
Bonriki International Airportは、キリバスの首都タラワにある国際空港。キリバス航空の本拠地である。
■キリバス航空
Air Kiribati)は、キリバス共和国タラワ環礁のボンリキ国際空港をハブ空港とした航空会社である。(2012年3月現在)ボンリキ国際空港を拠点にキリバスのギルバート諸島各地の空港やフィジーのナンディまで国際線を運航している。2009年にコーラル・サン航空(英語版)が設立されるまではキリバスで唯一の航空会社であった。
■ギルバート・マーシャル諸島の戦い
太平洋戦争(大東亜戦争)中のギルバート諸島、マーシャル諸島で行われた一連の戦闘の総称。マリアナ・パラオ諸島の戦いまで含めてミクロネシア一帯の島々を巡る戦闘を中部太平洋の戦いとしてとらえることもある。
■カントン島
Kanton Island,は南太平洋、ハワイとフィジーのほぼ中間(南緯2度50分、西経171度40分)に位置するキリバス領の島。フェニックス諸島に属し、同諸島最大かつ最も北にある島である。エンダーベリー島から63km、首都バイリキからは1765kmの距離にある。面積は9.1km2。2000年時点で人口は61人だったが、2005年の調査では41人に減少した。
■国名
正式名称は、Republic of Kiribati。通称、Kiribati。キリバス語での発音は「キリバシ」または「キリバス」のように聞こえる。国名は1788年、クルーゼンシュテルンらが島を発見したイギリスの水夫、トマス・ギルバートにちなみフランス語でジルベール諸島(î詑滝纉 Gilbert)と名付けた事に由来する。キリバス語はg音やl音を欠くため、英語読みの「Gilbert」が転じて現国名の形となった。
1.面積:730平方キロメートル(対馬とほぼ同じ)
2.人口:98,045人(2009年、世界銀行)
3.首都:タラワ
4.民族:ミクロネシア系(98%)、その他ポリネシア系及び欧州人が居住
5.言語:キリバス語、英語(共に公用語)
6.宗教:キリスト教(主にカトリック、プロテスタント)
1606年 スペイン人キロス、ブタリタリ島(ギルバート諸島)を発見
1892年 英国、ギルバート諸島、次いでエリス諸島を保護領と宣言
1916年 英国、ギルバート、エリス諸島を併合、植民地とする
1939年 英及び米国、カントン島及びエンダベリ島(フェニックス諸島)を共同統治
1941年 日本軍、バナバ、タラワ、マキンを占領
1979年7月12日 独立
■主要産業:漁業、コプラの生産
■主要貿易品目(1)輸出 コプラ、観賞用魚、海草(2)輸入 食品、輸送機器・機械、工業製品
■オーストラリア・ドル
Australian Dollar)は、オーストラリア連邦で用いられる通貨の名称である。通貨コードはAUDであり、A$、豪ドルなどと称する。なお、オーストラリア領土以外では、ポリネシアのナウル・ツバル・キリバスでも用いられている。
■排他的経済水域
exclusive economic zone; EEZとは、国連海洋法条約に基づいて設定される経済的な主権がおよぶ水域のことを指す。沿岸国は国連海洋法条約に基づいた国内法を制定することで自国の沿岸から200海里(約370km<1海里=1,852m>)の範囲内の水産資源および鉱物資源などの非生物資源の探査と開発に関する権利を得られる。その代わりに、資源の管理や海洋汚染防止の義務を負う。
■イギリス連邦
Commonwealth of Nations、は、かつてのイギリス帝国(大英帝国)がその前身となって発足し、イギリスとその植民地であった独立の主権国家から成る、緩やかな国家連合(集合体)である。英連邦(えいれんぽう)、コモンウェルス(the Commonwealth)ともいう。
■マキン奇襲
第二次世界大戦中の1942年(昭和17年)8月17日から翌日にかけて、ギルバート諸島ブタリタリ環礁(当時の呼称はマキン環礁)で、アメリカ軍が日本軍に対して行ったコマンド作戦である。アメリカ軍は潜水艦で海兵隊を送りこみ、マキンに駐屯していた日本海軍陸戦隊を壊滅させて引き上げた。
■マキンの戦い
第二次世界大戦中の1943年11月20日から1943年11月23日にかけて、ギルバート諸島ブタリタリ環礁で行われた日本軍守備隊とアメリカ軍との戦闘。アメリカ軍はガルヴァニック作戦(Operation Galvanic)の一環として攻略した。
■ニュルンベルク (軽巡洋艦・初代)
ニュルンベルク (SMS Nurnberg) はドイツ海軍の巡洋艦。ケーニヒスベルク級小型巡洋艦の1隻。戦争勃発前、ニュルンベルクはメキシコ水域にいた。8月6日にニュルンベルクはポナペ島で装甲巡洋艦シャルンホルスト、グナイゼナウと合流。その日のうちに3隻の巡洋艦はポナペ島を離れ、パガン島へ向かった。パガン島では巡洋艦エムデンが加わり、8月13日に4隻の巡洋艦は補給船とともにパガン島から出航した。