クック諸島 Cook Islands
南太平洋ポリネシアにある24の珊瑚環礁と火山島からなる島国である。ニュージーランドと自由連合制をとり、国民はニュージーランド国籍を有する。軍事及び外交の最終的な責任はニュージーランドが有するが、主権国家と同等の内政を行い、ニュージーランド政府の事前承認を経ずに独自の外交を行っている。
1770年にジェームス・クックがヨーロッパ人として初めて発見し、諸島名も彼の名をとって名づけられた1888年にイギリスの保護領となったが、1901年にニュージーランドの属領となった。
■アバルア
アバルア(Avarua)とは南太平洋のニュージーランド自治領クック諸島の首都。クック諸島のラロトンガ島の北海岸に位置し、人口は約4208人である。小さな町だが、クック諸島の中では一番人口が多い町で、役所や銀行などがある。ラロトンガ国際空港があり、クック諸島の玄関口となっている。
■ラロトンガ島
Rarotonga Islandは南太平洋のニュージーランド自治領クック諸島の主島。周囲約30kmのほぼ円形で、面積67km2の火山島で最高地点のテ・マンガ山(652m)を始めとする山々がある。クック諸島の首都でもあるアバルアが島の北部の海岸にあり、国際空港もある。1985年8月6日、アパルアで開かれた第16回南太平洋フォーラム総会で、南太平洋非核地帯条約「ラロトンガ条約」が調印された。1983年公開の映画『戦場のメリークリスマス』の撮影地として知られる。
■プカプカ島
Pukapukaは、クック諸島の主島ラロトンガ島から1100km西北に離れた島。南太平洋の孤島であり、そのためデンジャー(Danger)島との別名もある。ラグーンの中に3つの島があるが、プカプカ島以外は無人島である。1945年にニュージーランド政府がこの島をプカプカ島人のために2000ポンドで商社から購入していたものをプカプカ島人が再び購入するに至った。購入資金は3つの村の6人の商人によって個人的に支出されたが、所有権は6人のものではなく、3つの村の共同所有になっている。しかし、何人たりともナッソウ島に永久に留まることは許されない。数年間島に留まってタロイモを作っていた数名が1964年にここに不定期間留まることを許可してほしいと村会に申し出たが、却下された。彼らが島に留まることによって、島を自分たちの土地と思い込んでしまうのを村会はおそれたといわれる。
■アイツタキ島
Aitutakiとは南太平洋のニュージーランド領クック諸島にある環礁の島。アイツタキ島と周囲の21の小島からなり、アイツタキ環礁を結成する、陸地に続いて発達した珊瑚を持つ火山島(最高地点でも140m)。面積は18.3Km2で人口は約2,300人である。島に空港もあり、中心地は島の中心部に位置するアルタンガ。美しい浜辺と珊瑚礁の海は大勢の観光客を魅了する。
クック諸島/Wikipedia
外務省:クック諸島
■マンガイア島
(Mangaia Island)とは南太平洋はニュージーランド領クック諸島の南クック諸島に位置する火山性の島。島の面積は51.8km2とクック諸島の中ではラロトンガ島に続いて2番目に面積が大きな島である。紀元前500年頃にポリネシア人がこの島に到着。堆積物の放射性炭素年代測定により、紀元前400年から紀元400年の間に木炭の粒子が急激に増加しており、このことから焼畑農業が拡大していったことがわかった(木炭は2400年前より古い堆積物からはほとんど見つかっていない)。豊かな気候と土壌に恵まれているマンガイア島では野菜や果物の栽培が行われており、バニラのプランテーションを行い、パパイヤや質の良いタロイモなどが輸出されている。ノニの栽培は島の経済の柱として期待されている。
■クック諸島の国旗
ニュージーランドと自由連合関係にある国クック諸島の国旗。デザインは太平洋地域における元イギリス植民地では伝統的なもの。左上にユニオン・フラッグを持つブルー・エンサインであり、右側には15個の星の輪がある。ユニオン・フラッグはイギリスとの伝統的な関係を象徴し、星はクック諸島を構成する15の島を表している。青い地の色は大洋を表す。
1.面積:約237平方キロメートル(鹿児島県徳之島とほぼ同じ)ニュージーランドの北東約3,000キロメートル、フィジーとタヒチの間に位置し、15の島々より成る
2.人口:22,600人(2009年、クック諸島統計局)
3.首都:アバルア(ラロトンガ島)
4.民族:ポリネシア系(クック諸島マオリ族)91%、混血ポリネシア系4%
5.言語:クック諸島マオリ語、英語(共に公用語)
6.宗教:キリスト教97.8%(クック諸島教会派69%、ローマ・カトリック15%等)
1595年 スペイン人メンダナが南太平洋航海中プカプカ島を確認。
1773〜1777年 英国の探検家クックがこの地域の諸島に上陸し調査を行う
1888年 英国属領
1901年 ニュージーランド(NZ)属領
1965年 NZとの自由連合。立法制定確立
■主要産業:農業、漁業(真珠養殖)、観光
■主要貿易品目(1)輸出 魚類、真珠(2009年、クック統計局)(2)輸入 燃料、機械・輸送設備、製造品、食料品(2009年、クック統計局)
■ニュージーランド・ドル
(New Zealand dollar)は、ニュージーランドの他、クック諸島、トケラウ、ニウエ、ピトケアン諸島で用いられる通貨である。1967年7月に旧ニュージーランド・ポンドに代わり登場した。NZD、NZ$などとも略される。愛称はキーウィドル。紙幣・硬貨はニュージーランド準備銀行が発行する。
■政治
元首はニュージーランド女王エリザベス2世、女王名代はフレデリック・グッドウィン、行政はヘンリー・プナ首相を長とし、議会は一院制を取り任期4年で24議席である。現在、閣僚は首相を加え6人である。首相は情報・技術大臣と教育・人材大臣と警察大臣を兼ねている。国民はニュージーランドの市民権およびパスポートを有し、ニュージーランド人としての権利を持つ。
■南太平洋非核地帯条約
South Pacific Nuclear Free Zone Treaty)は、南太平洋の非核化を定めた条約である。最初に条約が調印されたラロトンガ島の地名から、ラロトンガ条約 (Treaty of Rarotonga) と呼ばれている。1985年8月6日、旧南太平洋フォーラム (SPF) 加盟国8カ国によってに調印され、2009年3月現在、太平洋諸島フォーラム(PIF、SPFが2000年に改称)の16加盟国のうち13カ国に対し効力を持つ。
■世界保健機関
World Health Organization, WHO、は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関(国連機関)である。1948年設立。本部はスイス・ジュネーヴ。設立日である4月7日は、世界保健デーになっている。
■国際連合食糧農業機関
Food and Agriculture Organization、FAO)は、飢餓の撲滅を世界の食糧生産と分配の改善と生活向上を通して達成するのを目的とする、国際連合の専門機関の一つである。主にその活動は先進国と発展途上国の両方で行われ、国際的な農業水産林業に関する政策提言および協議をする際に各国が公平に話し合えるプラットホームとしての役割も果たしている。
■パスポート
(passport)または旅券(りょけん)とは、政府ないしそれに相当する公的機関が交付し、国外に渡航する者に国籍及びその他身分に関する事項に証明を与え、外国官憲に保護を依頼する公文書である。パスポートは、国際移動する場合に原則必要なものであり、査証(ビザ)はパスポートに刻印ないし貼付される。査証が渡航先の政府による出入国管理であるのに対し、旅券は渡航元政府による出入国管理の役割を果たしている。旅券に関する標準文書はICAO(国際民間航空機関)において制定されている。
http://ja.wikipedi
■経済
主な産業は観光業で、その他にマグロやノニジュースの日本への輸出、養殖真珠、パパイヤの輸出などを行っている。
■マグロ
(学名:genus Thunnus)に分類される硬骨魚類の総称。 暖海棲で外洋棲、回遊性の大型肉食魚で、日本を始めとする世界各地で重要な食用魚として漁獲されている。世界的な日本食・「sushi」ブームによってマグロの消費量が増大し、マグロの価格が高くなった。日本も輸入マグロの割合が増え、価格の影響を受けやすくなっている。さらに原油価格高騰・漁船燃料高騰による出漁のコスト増、マグロ減少による漁場の遠距離化、出漁に対する成果の低下も重なり、価格高騰に拍車を掛けている。
■ヤエヤマアオキ
(学名:Morinda citrifolia)は、アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木。学名のMorindaは、ラテン語の「morus」(クワ)と、「indus」(インド)との2語からなるが、果実の形状に由来する。ハワイの現地語であるノニ(noni)が、ノニジュース等を販売する業者が「健康食品」と称して宣伝していることもあり、良く知られる名称の1つになっている。
■コプラ
copra)は、ココヤシの果実の胚乳を乾燥したもの。灰白色で約40~65パーセントの良質脂肪分を含む。主に東南アジア諸国や太平洋諸島で生産され、住民の貴重な現金収入源となっている。圧搾したコプラ油(椰子油)は、生のココナッツミルクなどに比べて酸敗の恐れが少ないことから、マーガリンなどの加工食品の原料油脂になるほか、生体への攻撃性の少なさから石鹸、蝋燭など日用的な工業製品の原料となる。
■タロイモ
(学名:Colocasia esculenta)は、サトイモ科サトイモ属の植物のうち、根茎などを食用とするために栽培されている栽培種の総称。世界各地の温暖な地域で根菜として利用されている。熱帯アジアやオセアニア島嶼域、アフリカの熱帯雨林地帯ではさらに多くの種や、その品種群が多く栽培されており、これを主食としている民族や地域も多い。畑作だけでなく水田耕作でも栽培されている。また、若葉は葉菜として利用される。
■ココヤシ
(学名:Cocos nucifera L.)は、単子葉植物ヤシ科の高木である。おそらくヤシ科植物の中で最も有名で、最も利用価値が高い。単にヤシと言えばこれを指す。果実はココナッツとして有名であり、他にも多方面で利用価値が高く、世界中の熱帯地域で栽培されている。
■バニラ
学名 Vanilla planifolia)はラン科バニラ属の蔓性植物。または、その植物から抽出された香料のこと。種小名はラテン語で「扁平な葉」を意味する。蔓(茎)は樹木やそのほかのものにからんで成長していく。長いときは60 mを超える。種子は香料の原料となるが、収穫した豆(種子鞘)には香りはない。ここから発酵・乾燥を繰り返すキュアリングを行う事によって初めて独特の甘い香りがするようになる。鞘の中には非常に微細な黒色の種子が無数に含まれている。
■パパイア
(パパイヤ、蕃瓜樹、英語: Papaya、papaw、pawpaw、学名:Carica papaya)とは、パパイア科パパイア属の常緑小高木である。果実は食用にされ、生果や乾燥させた果実は一般に流通している。タイやフィリピンなどから日本に輸入される場合も多い。
■国民
ポリネシア系マオリ人が91%を占め、残りは混血のポリネシア人や白人。
■ポリネシア人
(Polynesian)は、太平洋のポリネシアに住む人々の総称。オーストロネシア語族に属しており、メラネシア人やミクロネシア人と密接な親縁関係を持つ。身体的特徴、文化的特徴、言語的特徴に関してメラネシア人のような多様な地域差は無く、同質的である。