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アイスランド共和国
Republic of Iceland
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■エネルギー
1980年代からクリーンエネルギー発電への切り替えを推し進め、エネルギー政策先進国として世界から注目を浴びている。現在では国内の電力供給の約80%を水力、約20%を地熱から得ており、火力・原子力発電所は一切無い。2050年までには化石燃料に頼らない水素エネルギー社会を確立することを標榜しており、既に燃料電池自動車のバスの運行、水素ガス供給ステーションの建設が始まっている。
■大西洋
Atlantic Oceanは、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸、アメリカ大陸の間にある海である。 面積は8660万平方km。ユーラシア大陸とアフリカ大陸の合計面積よりわずかに広いことになる。沿海としてメキシコ湾やカリブ海を含むアメリカ地中海、地中海、黒海、バルト海があり、沿海との合計面積は9430万平方km。
■グリーンランド海
Greenland Seaは、デンマークの自治領グリーンランドの東側に広がる海である。グリーンランド、スピッツベルゲン島(スヴァールバル諸島)、ヤンマイエン島、アイスランドに囲まれている。
■デンマーク海峡
Denmark Straitは、グリーンランドとアイスランドとの間の海峡。海峡の北東にはノルウェー領のヤンマイエン島がある。この海峡は大西洋と北極海を結んでおり、長さは480 km、幅は最も狭い場所で290 kmである。
■フェロー諸島
Faroe Islands、は、スコットランドのシェトランド諸島およびノルウェー西海岸とアイスランドの間にある北大西洋の諸島。デンマークの自治領。
■グリーンランド
Greenland、は、北極海と北大西洋の間にある世界最大の島。デンマーク領だが、自治政府が置かれている。大部分が北極圏に属し、全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。居住区は沿岸部に限られる
■ヴェストマン諸島
Vestmannaeyjar)は、アイスランド本島から南海上10キロに位置する列島。15の島と30以上の小島、岩礁から成る。人が住んでいる島は唯一ヘイマエイ島(Heimaey)のみである。1973年、ヘイマエイ島で起きた割れ目噴火は「現代のポンペイ」と謳われ世界的に有名となった。
■グリムセイ島
(Grimsey)はアイスランドにある島である。面積は5.3km2、最高点は105m。アイスランド本土から北へ約40kmの北極海上にある。北極圏内にあり、この島の村はアイスランド最北の居住地である。島の人口は約100人。
■ヴァイキング
Viking, とは、8世紀から 300 年以上に渡って西ヨーロッパ沿海部を侵略したスカンディナヴィアの武装船団(海賊)を指す言葉であったが、後の研究の進展により「その時代にスカンディナヴィア半島に住んでいた人々全体」を指す言葉に変容した。中世ヨーロッパの歴史に大きな影響を残した。
■エイヤフィヤトラヨークトル
アイスランドにある氷河のひとつである。立地としては、スコゥガル村の北、及びミールダルスヨークトルの西に位置している。2010年4月14日、エイヤフィヤトラヨークトルは、短期間休止した後にふたたび噴火した。今度は氷河の中央の頂上部の噴火口から氷河湖決壊洪水(別名ヨークルフロイプを引き起こし、大量の水が近くの川に流入したため800人の住民が避難を強いられた。
■オゥラフスフィヨルズゥル
アイスランドの北アイスランド (東部)地方の町である。エイヤフィヨルズゥルというフィヨルドの入口に位置する。この町は、3.5kmの一車線トンネルによってアークレイリと接続されている。漁業が主要な産業で、いくつかのトロール船はこの町の港を拠点としている。
■ミーヴァトン湖
アイスランドの北部にある火山湖である。火山活動の活発な地域にあり、湖水は富栄養型。平均水深は2.5mと非常に浅い。面積は37km2。
2,300年前に起きた溶岩の噴火によって形成された。ラクスアゥ川が流出しており、川も含めて自然保護区となっている。
■ブリョンドゥロゥン
Blondulon、「氷河の水が流れる潟湖」の意 は、アイスランドで三番目に広い面積を持つ湖であり、1984年から1991年までの工事で建設されたブリョンドゥヴィルキュン (Blonduvirkjun) 水力発電所のダムでブランダ川 (Blanda) をせき止めて作られた貯水池である。
■ヘクラ山
Hekla)とはアイスランドの成層火山。アイスランド南部に位置し、国内で最も活動的な火山である。なお『ヘクラ(Hekla)』はアイスランド語で『頭巾』を意味する。標高1,491m、比高1,000m、周囲約19km、山頂は氷におおわれており、山体は山頂を通る割れ目の方向(東北東〜西南西)方向に延びている。
■エシャン山
Esjanは、アイスランドにある山である。エシャン山はレイキャヴィーク、アイスランドの10km、北にある。
■ラキ火山
Laki、はアイスランド南部の単成火山。スカフタフェットル国立公園内のキルキュバイヤルクロイストゥル (Kirkjubæjarklaustur) の近くにある。934年に大規模に噴火している。1783年にはその横のグリムスヴォトン火山と相次ぎ噴火して、大量の溶岩と火山灰を発生させた。
■ソグ川
Sogアイスランドで水量(河川水量、water volume)が最大の川であり、流量は平均 110 m3/s、流域面積は 1000 km2 である[1]。水源の湖はシンクヴァトラヴァトンで、そこから 21.9 km のところでクヴィタ と合流してオルブスアゥ となり、25km 先の大西洋に注ぐ。
■クヴァンナダルスフニュークル
アイスランドの最高峰で、標高2,106メートル。スカフタフェットル国立公園の中にあり、エレファイエクル火山の一部を成す。
■ヴァトナヨークトル氷河
アイスランドで最大の氷河である。島の南東に位置し、国土の8%を覆っている。8,100 km2の広さがあり、体積ではヨーロッパ最大、面積では(スヴァールバル諸島北東島のAustfonnaに次いで)2番目に大きい氷河である。
■ソゥリスヴァトン湖
アイスランド最大の湖である。アイスランド中央高地を横切るスプレィンギサンドゥル道 の南端近くにある。湖の南端に水力発電所がある。アイスランドの他の多くの湖と同様、氷河あるいは火山の湖の特徴として、湖水ははっきりとした緑色である。
■アパヴァトン湖
Apavatn、「猿の湖」の意) はアイスランドにある湖。アパヴァトンはアイスランド島の南西部、レイキャヴィークから東に直線で 50 km ほどのところにある。面積は13 km2 である。アパヴァトンは漁業、特にマス漁でよく知られている。
■シンクヴァトラヴァトン湖
アイスランドの南西部に位置する湖である。面積は84km2で、アイスランド最大の天然の湖である。最大水深は、114m。この湖の北岸で、アイスランドの議会アルシングが930年に創設された。この湖は、シンクヴェトリル国立公園の一部である。湖の中にある島の火山の源は、はっきりと目にすることができる。
■ヘイマエイ島
アイスランドにある島。ヴェストマン諸島で唯一の有人島。人口4,100人。アイスランドで水揚高1位を誇る漁港を擁し、その輸出高はアイスランド全体の12パーセントにもなる。1973年1月23日、島の東部にある教会に付属していた農場に割れ目火口が開き、スコリアと共に溶岩が流れ始めた。割れ目噴火はすぐに一つの火口に集中するようになり、エルトフェットルをつくりだした。
■スルツェイ島
Surtsey)は、アイスランドの南にある無人島。1963年に海底火山の噴火により出現した。日本の西之島新島と並んで、海底火山の噴火から新島を形成した典型例として有名である。
■レイキャネース半島
Reykjanesskagi はアイスランド西岸にはりだした半島地域、ならびにその半島にある火山系[1]。北はファクサ湾、南は大西洋に面する。半島内にある同名の火山の火山活動によって形成された半島である。古くから漁村が興り、NATOの基地が建設された事で急速に発展した。基地に隣接した場所にアイスランド唯一の国際空港、ケフラヴィーク国際空港がある。
■エルトフェットル
Eldfellとは、アイスランド・ヘイマエイ島にある標高200メートルの火山である。この山は、1973年1月23日に始まった噴火によってできた。開始前、ヘイマエイ島の島民たちは何の前兆も感じることは無かった。
■ゴーザフォス
Godafoss。「神(神々)の滝」または「ゴジの滝」の意)は、アイスランドにおける最も壮観な滝の1つである。 それはアイスランドの北中央部のミーヴァトン地区、スプレィンギサンドゥル高地道路(highland road)の始まる場所に位置している。 スキャゥルファンダフリョゥト川の水が、30m以上の幅で高さ12mの位置から流れ落ちている。
■ゴールデン・サークル
The Golden Circle, はアイスランド南西部、シンクヴァトラヴァトン湖とその東の一帯を指し示す呼称である。大陸プレートの割れ目と間欠泉を筆頭に、世界でも珍しい観光スポットが集中しており、このような特別な呼び名で呼ばれる。首都レイキャヴィークから東に約30〜70kmと都市圏からの距離が近く、観光客の人気は非常に高い。
■アイスランドホットスポット
Iceland hotspot)とは、現在のアイスランドの地下に位置するホットスポットである。アイスランドホットスポットが存在していることが、アイスランド本島が形成された要因の1つとなっている。なお、大西洋中央海嶺と重複したホットスポットは幾つも知られているが、このアイスランドホットスポットもそのようなホットスポットの1つに数えられている。
■ヘトリスヘイジ
ヘリスヘイジとも。ドイツ語発音はヘリスハイディ)は、アイスランドにある3つの台地の名である。知名度の高いヘトリスヘイジは、アイスランドの南西部、レイキャビクとクヴェラゲルジの間にある溶岩台地である。台地は、ヘインギットル (Hengill) 連山の南と西に位置している。
■ロイガルヴァトン
(Laugarvatn、「温泉の湖」の意) はアイスランドにある湖、およびその湖畔にある集落の名。ロイガルヴァトンはアイスランド島南部にある。湖のロイガルヴァトンは付近にある別の湖アパヴァトンよりもかなり小さい。観光地として「ゴールデン・サークル」の中に入っており、その中でも代表的な観光地として人気がある。集落には小さいが評判のよいホステルがある。湖は水面下で温水が湧き出ており、そういった場所(複数ある)では年間を通じて水泳を行うことができる。
■アイスランド王国
Kongeriget Islandは、1918年から1944年まで存続した、デンマーク王国との同君連合体制下におけるアイスランドの国家。国家領域は現在のアイスランド共和国と同一である。
■アイスランド人
主に、ノルウェー、デンマークなどの北方ゲルマン民族がヴァイキングとしてアイスランドに上陸、定住した人々のことをいう。その他アイスランドに先住していたアイルランド人や昔、定住した人々も含まれる。古代の文献では、最初にアイスランドに上陸したのは、アイルランド人修道士であったと言われる。本格的な定住は、870年頃、ヴァイキング時代の北方ゲルマン人(ノルマン人)が最初で、アイルランド人奴隷とともに定住したされている。
■ケルト人
Celt, Kelt)は、中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持ってヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族である。古代ローマ人からはガリア人とも呼ばれていたが、「ケルト人」と「ガリア人」は必ずしも同義ではなく、ガリア地域に居住してガリア語またはゴール語を話した人々のみが「ガリア人」なのだとも考えられる。
■サガ
sagaは、おもに中世アイスランドで成立した古ノルド語(古アイスランド語)による散文作品群の総称。同時代に書かれたエッダ詩がゲルマン民族の神話や英雄伝説を題材にしているに対し、サガはノルウェーやアイスランドで起きた出来事を題材にしたものが多いことに特徴があり、約200点が現代に伝わっている。サガは古アイスランド語のsegja(「言う」を意味する動詞で、英語のsay, ドイツ語のsagenに相当する)から派生した言葉であり、「語られたもの、語り物、物語」を意味する。
■アイスランドカモメ
学名:Larus glaucoides)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。北極圏に分布し、カナダ北東部やグリーンランドで繁殖する。冬期はアメリカ東北部やアイスランド、イギリス等に渡り越冬する。名前に反して、アイスランドでは繁殖を行わない。
■フィヨルド
氷河による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾・入り江のこと。ノルウェー語による通俗語を元とした地理学用語である。湾の入り口から奥まで、湾の幅があまり変わらず、非常に細長い形状の湾を形成する。
■地熱発電
地熱(主に火山活動による)を用いて行う発電のことである。再生可能エネルギーの一種であり、ウランや石油等の枯渇性エネルギーの価格高騰や地球温暖化への対策手法となることから、エネルギー安全保障の観点からも各国で利用拡大が図られつつある。地熱によって生成された天然の水蒸気をボーリングによって取り出し(最初から蒸気の場合と、高温・高圧の熱水を減圧沸騰させて蒸気を得る場合がある)、その蒸気により蒸気タービンを回して機械的エネルギーに変換し、発電機を駆動して電気を得る。太陽の核融合エネルギーを由来としない数少ない発電方法のひとつである。
■スヴァルスエインギ地熱発電所
アイスランドのケプラヴィークにある地熱発電所である。温泉入浴施設を併設し、ヨーロッパを代表する地熱発電所である。レイキャネース半島、ケプラヴィーク国際空港の近郊に位置する。2007年12月現在、76.5 MW のエネルギーを生み出しており、同時に 90 °C (194 °F) の熱水を1秒あたり約475リットルのペースで生み出している(およそ 80 MW に相当する)。この発電によって生み出されたミネラル豊富な余剰水は、観光客向け温泉施設ブルーラグーンに利用されている。
<世界遺産>
■シンクヴェトリル国立公園
シンクヴェトリル付近は、大西洋中央海嶺の地上露出部分であって、ユーラシアプレートが東に北米プレートが西に広がっている。そのため各地でギャオと呼ばれる大地の裂け目が見られ、独特な岩肌を眺めることができる。
■スルツェイ
アイスランドの南にある無人島。1963年に海底火山の噴火により出現した。日本の西之島新島と並んで、海底火山の噴火から新島を形成した典型例として有名である。『スルツェイ』はアイスランド語で『スルトの島』を意味するため、本来『スルツェイ島』は重複表現である。
■植民の書
中世アイスランドの書物である。9世紀から10世紀にかけて行われたノルウェーからアイスランドへの植民(アイスランド語: landná″)についての詳細な記録を残している。『土地占有の書』、『ランドナーマボーク』とも。
■文化
文化的には北欧圏に属し、特に宗主国であったノルウェーとデンマークの影響が強い。しかし、ケルト系のアイルランド人が開拓を行った歴史もあり、血統や言語にはその影響も色濃く残されている。そのためスカンジナビア諸国とは似て非なる独特の文化を持つ。冬場は極夜となることなどから、外出は少なくなり、家にこもり読書に耽る人々が増える。そのため、1人あたりの書籍の発行部数は世界的に見てもかなり多い。多くの人々が文学や詩に親しむ環境にあり、人口数十万の国ながら多くの文学者や音楽家を輩出している。近年はビョーク、シガー・ロス、ムームらアイスランド出身の音楽アーティストたちが世界的に人気を集めている。
■オーロラ
aurora) は天体の極域近辺に見られる大気の発光現象である。極光(きょっこう)ともいう。オーロラという名称はローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)に由来するが、科学述語になった過程については定説が無い[5]。この名称は17世紀頃より使用され始めたと考えられており、名付け親はフランスのピエール・ガッサンディという説があり、エドモンド・ハレーが自らの論文の中でこの説を述べている。その一方でイタリアのガリレオ・ガリレイが名付けたという説もある。当時彼は宗教裁判による命令で天体に関することを書けなかったため、弟子の名を使ってこのことを著している。
■言語
アイスランド語が話されるが、英語とデンマーク語を小学校から習うため、国民の大半はトライリンガルである。また、識字率が99%以上と高水準である。
■アイスランド人の名前
アイスランドでは直近の父(時には母)の名前を反映した父称(母称)を用いる。アイスランドはノルウェー、スウェーデン、デンマーク、デンマーク自治領のフェロー諸島のスカンジナビア諸国と共通の文化的遺産を共有している。しかしながら、アイスランド人はその他のスカンジナビア人とは異なり、以前は全てのスカンジナビア諸国で使われていた、伝統的な命名制度を使い続けている(フェロー諸島では再び使われるようになった)。有名な例は赤毛のエリクの息子レイフ・エリクソンである。アイスランド人の名前は姓を用いない。個人の名字はその個人の父親の名(ファーストネーム)を示している(母親の場合もある)。
■宗教
ルター派のキリスト教信者が多く74.1%に達する。
■春にして君を想う
Children of Nature、アイスランド語原題:Born natturunnar)は、1991年のアイスランド映画。妻に先立たれ、老いての一人暮らしに限界を感じた主人公。愛犬を自ら手にかけ、家を捨て、その形見として1個の柱時計のみを持ってレイキャビークの娘夫婦に身を寄せる。しかし孫娘の嫌がらせ(ビョークのレコードを大音量でかけるなど)などに遭い、娘夫婦も味方になってくれず、老人ホームに入ることになる。しかしその老人ホームでも、彼が受けた扱いは年長者への敬意が全く感じられない子ども扱いだった。周囲の老人たちは「世話をしてくれるだけましだ」とあきらめ顔で語るが、一人だけ介護士たちに反抗する老女がいた。主人公は、彼女が幼なじみの少女ステラであると知る。
■名馬グトルファフシと名剣グンフィエズル
The Horse Gullfaxi and the Sword Gunnfoder)は、『Islandische Marchen(アイスランドの昔話)』に見られる、アイスランドの童話である。アンドルー・ラングは、この物語を『べにいろの童話集』に含めた。ルース・マニング=サンダーズはこの物語を「Sigurd the King's Son」として『A Book of Ogres and Trolls』に含めた。
■ビョーク
ビョーク・グズムンズドッティルは、アイスランド・レイキャヴィーク生まれの女性歌手、シンガーソングライター、作曲家、女優。ビョークとして知られている。ソロで精力的に活動する以前は、オルタナティヴ・ロックバンド「ザ・シュガーキューブス」のメイン・ボーカルとして活動していた。ヒッピームーブメントに影響を受けた両親(ちなみに両親は彼女が1歳の時に離婚している。母の再婚相手はギタリスト)のもと、4歳の頃から作曲を始め、7歳から地元の音楽学校に通いフルートやピアノ、クラシックを学ぶ。
■ヨン・レイフス
1899年5月1日 - 1968年7月30日はアイスランドの作曲家。農家の生まれ、幼い頃に家族でレイキャヴィークに引越し、少年時代を過ごす。17歳でドイツのライプツィヒ音楽院に入学する。1930年代はベルリンに住み、ユダヤ人でピアニストの妻と結婚し、二人の娘をもうける。1938年にアイスランドの放送局から音楽ディレクター就任の依頼が来る。彼は喜んだが、妻はドイツで自分のキャリアの追求することを希望したため、単身で帰国する。しかし、アイスランドでは彼の音楽がまだ受け入れられず、二年でドイツに戻ることになる。アイスランドの民俗音楽を取込んで作曲を行った作曲家は彼が最初であるといわれている。アイスランド民謡を基にしたピアノ曲や火山国アイスランドの激しさを感じさせる合唱曲や交響曲がある。
■フリドリック・トール・フリドリクソン
1954年5月12日 - はアイスランド出身の映画監督・脚本家・プロデューサー。なお、アイスランド人にはほとんどの場合「苗字」はなく、「フリドリクソン」は「フリドリックの息子」という意味である。1987年に、映画製作会社Icelandic Film corporationを設立、アイスランド映画界で最も重要な制作会社となる。1991年の「春にして君を想う」はアカデミー外国語映画賞にノミネートされた。
■ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー
Jon Stephenson von Tetzchner、1967年8月29日 - は、オペラ・ソフトウェアの共同創設者。アイスランド レイキャヴィーク出身。1979年にノルウェーに移住し、オスロ大学を卒業。1991年からTelenor Research and Development(現 Telenor)に勤務。1994年よりゲイル・イヴァルセイらと MultiTorg Opera(後の Opera)の開発を行う。
■シガー・ロス
シガー・ロス (Sigur Ros) はアイスランド出身のポストロックバンド。1994年結成。1997年に発売された『Von』でアイスランドにてデビュー。1998年に『Von』のリミックス盤を発売、一躍その名をアイスランド全体に知らしめる。
■ムーギーソン
Mugison、1976年9月4日は、アイスランド出身、Orn Elias Gudmundssonの一人バンドである。当初はギターとコンピューターを用いて一人でパフォーマンスを行っていたが、現在はしばしばバンドと共に演奏している。
■ヨン・レイフス
1899年5月1日 - 1968年7月30日はアイスランドの作曲家。農家の生まれ、幼い頃に家族でレイキャヴィークに引越し、少年時代を過ごす。17歳でドイツのライプツィヒ音楽院に入学する。1930年代はベルリンに住み、ユダヤ人でピアニストの妻と結婚し、二人の娘をもうける。アイスランドの民俗音楽を取込んで作曲を行った作曲家は彼が最初であるといわれている。アイスランド民謡を基にしたピアノ曲や火山国アイスランドの激しさを感じさせる合唱曲や交響曲がある。
■オラファー・エリアソン
Olafur Eliasson,1967年-はデンマーク・コペンハーゲン生まれのアイスランドの芸術家。1989年から1995年まで王立デンマーク芸術アカデミーで学ぶ。現在はベルリン在住。作品は移設可能な装置であることもあるが、大半は設置場所に応じた(サイト・スペシフィックな)インスタレーション作品が多い。
■レイフ・エリクソン
970年頃 - 1020年頃は、アイスランド生まれのノルマン人航海者(ヴァイキング)。赤毛のエイリークの息子。ヨーロッパ大陸から海を渡ってアメリカ大陸に史上初めて到達したとサガによって伝えられている。「幸運なるレイフ」というあだ名でも知られる。ヴィンランドの位置がいずれであったにせよ、レイフ・エリクソンとアイスランド・グリーンランドのヴァイキングたちが、クリストファー・コロンブスの大航海時代における「発見」に先立つこと500年前に、すでにアメリカに上陸していたヨーロッパ人であったことは確実である。
■やっかい詩人ハルフレズ
ハッルフレズ・オーッタルソン(965年頃 −1007年頃)は、アイスランドのスカルド詩人である。異教徒であったハルフレズは、オーラブ王への親愛の情から洗礼を受けることにした。洗礼にあたっては王に名付け親になってもらった。しかし彼はその後も旧来の信仰を捨てられなかった。また王に関する詩を作っては、王が詩を聞いてくれなければ教えを忘れると言うなどしたため、王から「やっかい詩人と呼ぶにふさわしい」と評された。
■ムーム
アイスランド・レイキャビク出身のエレクトロニカを代表するバンドである。人の声やドアの開閉音などの生活音をサンプリングしたエレクトロ・ビーツと、アコーディオンやメロディオン、グロッケンシュピールなど様々な生楽器の奏でる旋律とが産みだす、風変わりで手作り感のあるエレクトロニカ・サウンドを特徴としている。
■ヨハン・ヨハンソン
1969年 - は、アイスランド出身の作曲家で鍵盤楽器奏者である。1980年代後半から音楽活動をはじめた。いくつかのバンドに加入しては解散を繰返していたが、テレビや映画、演劇への曲提供に活躍の場を見出した。作り出す曲は、映画音楽からコンテンポラリー・ダンスとのコラボレーションまで幅広い。
■ビョルン・マグヌースソン・オールセン
1850年7月14日 - 1919年1月16日)は、アイスランド人の言語学者。1911年、レイキャビクにアイスランド大学が設立された後、オールセンは初代学長に就任した。
■シグルズール・ソラリンソン
1912年1月8日 - 1983年2月8日はアイスランドの地質学者、火山学者である。火山から噴出、堆積したテフラの年代測定を行うテフロクロノロジーのパイオニアである。アイスランドやその他地域の火山や、氷河の研究に貢献した。
■フローキ・ビリガルズソン
アイスランドに航行した最初のノース人である。植民の書によれば、ノルウェーに住んでいたフローキは、西方に「ガルズショルミ」と呼ばれる島があるという話を聞き、家族と家畜を連れて、その島を目指して旅立った。
■インゴールヴル・アルナルソン
Ingólfr Arnarsonは確認できる限りで最初にアイスランドに移住したノルマン人である。『植民の書』によれば874年、彼は自分の農地をレイキャヴィークに開いた。最近の考古学では、この記録よりももう少し早く移住が行われていたことが分かっているが、記録と大きく離れているということはない。
■ハルドール・アウスグリムソン
1947年9月8日 - )は、アイスランドの政治家。首相(20代)、外相(17代)などを歴任。1974年から1978年まではアルシング(アイスランドの議会)の東部選挙区で議員として選出されており、1979年から2003年まではレイキャビク北部選挙区で選出されている。
■ボビー・フィッシャー
(Bobby Fischer、1943年3月9日 - 2008年1月17日)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのチェスプレーヤー。チェスの世界チャンピオン(1972年 - 1975年)。本名、ロバート・ジェームス・フィッシャー (Robert James Fischer) 。「米国の英雄」あるいは「幻の英雄」とも呼ばれる。チェス960も考案した。あえてタイトルを放棄したり、試合を拒否したり、あるいは長年にわたり身を隠したりするなど、その謎めいた人生、数奇な人生という点でもよく知られている人物である。
■ヘイザル・ヘルグソン
(Heidar Helguson, 1977年8月22日 - )は、アイスランド・アークレイリ出身の同国代表選手で、カーディフ・シティFC所属のサッカー選手である。ポジションはフォワード。ワトフォードへ移籍した最初のシーズンでクラブは降格してしまったが、ヘルグソン本人はゴールを量産した。2005年にフラムFCへ移籍するまで1999-2000, 2002-03, 2004-05シーズンはチーム内得点王だった。ヘルグソンは、2009年にフットボールリーグ・チャンピオンシップのクイーンズ・パーク・レンジャーズFCに移籍する前に、2005年から2007年の間とボルトン・ワンダラーズFCで2009年までプレミアリーグでプレーした。
■テオドル・ビャルナソン
(Theodor Elmar "Teddy" Bjarnason, 1987年3月4日 - )はアイスランド・レイキャヴィーク出身の同国代表選手で、デンマーク・ファーストディビジョン・ランダースFC所属のサッカー選手。ポジションはMF。セルティックFCに入団する前は、KRレイキャヴィークでプレーしていた。また、16歳の時にノルウェーのクラブ・IKスタルトのリザーブチームで1シーズンプレー。プロ契約のオファーを断り、アイスランドに戻っていった。
■ヘルマン・フレイザルソン
(Hermann Hreidarsson, 1974年7月11日 - )はアイスランド・レイキャヴィーク出身の同国代表のサッカー選手。ポジションはDFで、主に左サイドバック。1997年、フレイザルソンはプレミアリーグへの昇格が決まったクリスタル・パレスFCのスカウトの目に留まり、8月に移籍していった。移籍初年度にチームは降格したものの、フレイザルソン自身はチームの中で数少ない突出した選手だった。
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アイスランド共和国 Iceland
北ヨーロッパの北大西洋上に位置する共和制国家。首都はレイキャヴィーク。島国であり、グリーンランドの南東方、ブリテン諸島やデンマークの自治領であるフェロー諸島の北西に位置する。多くの火山を持っており、温泉や地熱発電などにそのエネルギーを利用している一方、噴火による災害も多い。2010年、エイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火し、欧州を中心に世界中で航空機の運用に大きな影響を与えた。
9世紀末から10世紀にかけて、ノルウェー人とスコットランドおよびアイルランドのケルト人がフェロー諸島を経由して移住し、定住したのが始まりである。それまで島は完全な無人島であった。
■国名
公式の英語表記はRepublic of Iceland。通称、Iceland。形容詞はIcelandic(アイスランディック)。日本語の表記はアイスランド共和国。通称、アイスランド。漢字表記は氷島、氷州、氷洲、愛撒倫などである。現在の国名「アイスランド」はヴァイキングのフローキ・ビリガルズソンが沿海に流氷が浮んでいるのを見て名付けたと言われている。
■レイキャヴィーク
アイスランド島南西部のレイキャネース半島の根元に位置し、ファクサ湾に面する港湾都市である。首都としては世界最北の北緯64度8分に位置する。市名は「煙たなびく湾」という意味で、最初の上陸者が近郊の温泉から上る湯煙を炎の煙と見間違えて名づけた地名と言われている。人口は市内のみで約11万人、周囲の市を含めた首都圏全体で約18万人である。アイスランドの全人口の約6割がこの一帯に集中している。市内の暖房・給湯システムは地熱の熱エネルギーのみで維持されており、自然エネルギーとの共存が図られている。他にも燃料電池自動車に水素を供給する水素ステーションを建設し、それを利用した路線バスを世界で初めて運行するなど、クリーンエネルギー政策の点では世界をリードしている。
■ゲイシール
(Geysir、ガイサーとも)は、アイスランドの首都・レイキャビクの東北東80kmにある間欠泉。アイスランドでも指折りの観光地のひとつ。間欠泉の成因に関するマッケンジーの空洞説やブンゼンの垂直導管説を生み、この名がそのまま間欠泉を意味する英単語の"geyser"に転用されるほどになった。
■ハットルグリムス教会
アイスランドの首都レイキャヴィークにあるプロテスタント系教会。建物はコンクリート製で、完成は1986年。高さは74.5mで、アイスランドでは最も高い建造物である。最上階まではエレベーターが通じており、市内を見渡す展望台となっている。
■ブルーラグーン
Blue Lagoonは、アイスランドにある温泉施設。アイスランドの南西部、首都レイキャヴィークの南西約40kmに位置する。面積は約5,000m2(競泳用50mプール4個分)を誇り、露天温泉としては世界最大。温泉全体を一周するだけで10数分かかるほどの広さである。深さは場所によってまちまちで、最深部は1.4mほどある。
■ケプラヴィーク国際空港
Keflavik International Airportは、アイスランド西部にある同国最大の空港である。ケプラヴィーク市の近くにあり、首都のレイキャヴィークからは西へ50kmの距離にある。温泉観光地のブルーラグーンはレイキャヴィークへ向かう幹線道路の途上にある。
■アークレイリ空港
Akureyrarflugvollurはアイスランドの北部、アークレイリにある空港である。エイヤフィヨルドに隣接するアークレイリへの航空交通は水上機によって担われていたが、1950年代に河口を埋め立てて滑走路が建設され、1954年12月に最初の飛行機が着陸した。
■イーサフィヨルズゥル空港
アイスランドの北西部、イーサフィヨルズゥルにある空港である。イーサフィヨルズゥル空港は1960年10月に開港した。当初、空港の候補地としてはイーサフィヨルズゥルから北西に13km離れたボルンガルヴィークも検討されていたが、結局イーサフィヨルズゥルの対岸にあたる現位置に建設された。
■エイイルススタジル空港
Egilsstadaflugvollur)はアイスランドの東部、エイイルススタジルにある空港である。エイイルススタジルへの民間航空路線は、ラーガルフリョート湖畔に発着する水上機によって運航されていたが、1950年代、ラーガルフリョート川右岸に未舗装の滑走路が設けられた。
■アイスランド大学
Universitas Islandiaeはアイスランドの首都レイキャヴィークにある国立大学。アイスランドの人口約32万人の3%以上にあたる1万人が11の学部で学んでいる。アイスランド大学は1911年6月17日に神学のPrestaskolinn、医学のLaknaskolinn、法学のLagaskolinnという3つの学校が合併することで誕生した。当初はこの3学部のみで45人の生徒が学んでいたが初代学長に人文学(言語学)の教授であるビョルン・マグヌースソン・オールセンが就任したことから人文学部も加えられた。
外務省:アイスランド共和国
在アイスランド日本国大使館
アイスランド大使館
■アークレイリ
(Akureyri)はアイスランドの北部、エイヤ・フィヨルドに臨む都市。レイキャヴィークに次ぐアイスランド第2の都市で、人口は17,253人(2007)。エイヤフィヨルズルというフィヨルドの最も奥に位置し、天然の良港となっている。中心部は閑散としているが、南西部には新興住宅街が広がる。
■フーサヴィーク
アイスランド北部のノルズルシンク自治体に属す小さな町。スキャゥルファンディ湾に面する。
観光業や漁業、小売業のほか工業も営まれている。湾の入り口でさまざまな種のクジラがひんぱんに現れるため、ホエールウォッチングの北の拠点になっている。
■ハフナルフィヨルズゥル
アイスランド南西岸大レイキャヴィークにある都市で、首都レイキャヴィークの10km南に位置する。アイスランドではレイキャヴィーク、コーパヴォグルに次いで3番目に人口が多い都市で26,003人である。2008年2月29日に25,000人を超えている。
■ボルンガルヴィーク
アイスランド北西、西部フィヨルドに位置する村である。主要産業は漁業である。小さな村であるが歴史は古く、約1000年前には集落があったと見られている。基本的に漁村である。村内には自然史研究所があり、付設の自然史博物館ではイーサフィヨルズル地域の豊かな生物多様性を知ることができる。
■ダールヴィーク
(Dalvik)は、アイスランド・北アイスランド東部の自治体であるダールヴィークルビッグズ(アイスランド語版)の中心となる村である。エイヤ・フィヨルドに面している。8月第1月曜日の直後の日曜日にはFiskidagurinn mikliという祭が開かれ、約3万人が訪れる。祭では、地域の水産加工会社による魚料理が無料でふるまわれる。
■アクラネース
(Akranes)はアイスランド西岸、人口5,793人(2005年2月1日時)の町。19世紀に町は漁村として起こり、1942年に正式に設立されると多くの人がアクラネースに移住した。
■イーサフィヨルズゥル
アイスランド語で氷のフィヨルドを意味する)は、アイスランドの自治体。西部フィヨルドの行政中心地。基礎自治体イーサフィヨルズゥルの中心であり、近郊の自治体フラトエイリ 、スーズルエイリ 、シンクエイリが含まれる。
■ケプラヴィーク
(Keflavik)は、アイスランドの首都レイキャヴィークから西に約50kmに位置する都市である。南西アイスランド地方に属する。人口は10,944人(2004年)。ニャールズヴィークには、ユースホステルがあり、空港を利用するバックパッカー達で賑わっている。また、町のはずれにはNATO軍の基地住宅が広がっているが、軍は既に撤退している。
■コーパヴォグル
(Kopavogur)は、アイスランドの町。町としては国内第2位で、人口約30,000人。首都レイキャヴィークのすぐ南にあり、大レイキャヴィークの一部である。大半が住宅地であるが、多くの商業・産業活動も行われている。町名は『赤ん坊アザラシの湾』を意味する。町の紋章にはコーパヴォグル教会と、アザラシの赤ん坊が描かれている。
■セルチャルトナルネース
Seltjarnarnes、「アザラシの油の岬」の意[1])は大レイキャヴィーク地方に属する町 (township) である。第二次世界大戦の直後、1947年に行政的に町として登録された。行政単位の町としては、アイスランドでもっとも面積が小さい(2 km2)。
■ガルザバイル
都市にはテレビスタジオがあり、ヨーロッパで最先端のHDTV設備を保有している。100カ国以上で放映されている子供番組、レイジータウン(LazyTown)が撮影されている。ガルザバイルはレイキャヴィーク近郊にあり、近年成長を続けている。人口は10000人を突破し、アイスランドで6番目に大きな町である。
■ソイザウルクロウクル
北アイスランドの大きな町で、人口は2006年の時点で、2,606人である。アイスランド北部沿岸では2番目に大きな町である。ここの天然温水プールが、グレッティル・サーガで述べられている。
■セイジスフィヨルズル
アイスランドの東アイスランドにある、同名のフィヨルドのもっとも奥にある村である。フィヨルドには村のどこからでも行ける。フィヨルドの外側は村のどこからも遠いが、ニシツノメドリの営巣地などを始めとする豊かな自然と、近くにあるヴェストダールスエイリ (Vestdalseyri、現在の教会がもとあった場所) のような遺跡などがある。
■キルキュバイヤルクロイストゥル
Kirkjubæjarklaustur「教会のある村の修道院」の意) はアイスランドの集落である。同国第一の幹線道路リングロード沿いにあり、ヴィークとヘプンの間に位置する。キルキュバイヤルクロイストゥルは、同程度の規模の他の集落に比べるとよく知られている。それは地理的に 200km 離れたヴィークとヘプンの間で、ガソリンスタンド、銀行、郵便局、スーパーマーケットといったサービスを利用できるのがここだけだからである。
■オッディ
Oddiとは、アイスランド南部のランガーヴェッリル (Rangarvellir) にある地名で、中世の頃は学問の中心地であった。数世紀にわたってオッディはオッダヴェリャル一族という有力者たちの本拠地であった。オッディにいた指導者として最もよく知られている2人の人物とは、賢者セームンドル・シグフースソンと、彼の孫ヨーン・ロフツソンである。有名な歴史家スノッリ・ストゥルルソン(1178年 - 1241年)はこの地で養父のヨーンに育てられ、教育を受けた。
1.面積:10.3万平方キロメートル(北海道よりやや大きい)
2.人口:31万7,900人(2010年6月 アイスランド統計局)
3.首都:レイキャビク
4.言語:アイスランド語
5.宗教:人口の約8割が福音ルーテル派(国教)
870〜930年頃 ヴァイキング、アイスランド植民。
930年 アルシンギ(立法・司法機関)設立
1262年 ノルウェーの統治下に入る
1397年 デンマーク王の統治下に入る
1918年 独立(デンマークとの同連合)
1940年 デンマークがナチス・ドイツに占領される状況の下、英軍に占領される。
1944年 アイスランド共和国成立
1949年 NATO加盟
1994年 欧州経済領域(EEA)発効
■主要産業:水産業、水産加工業、金属(アルミニウム精練)
■主要貿易品目(1)輸出 水産物、アルミ及び同製品、医薬品(2)輸入 燃料、自動車、航空機
■アイスランド・クローナ
アイスランドの通貨単位である。流通はアイスランド中央銀行が管理している。紙幣は500、1,000、2,000、5,000の4種類、硬貨は1、5、10、50、100の5種類が流通している。1クローナ≒0.69円(2009年1月25日現在)
■国家経済
20世紀初頭、アイスランドは経済の6割以上を第一次産業が占める農業・漁業国であったが、水産加工業を手始めに徐々に工業・サービス業へと軸足を移し、その割合は1945年には35%、1973年には13%まで低下した[5]。しかし漁業は依然として重要な輸出産業である。また1920年代から1940年代にかけてアイスランド経済は高い成長を遂げ、1950年には1人当たりGDPは1000ドルに達し、独英仏など西ヨーロッパ主要国を追い越した。
■資源
漁獲資源が豊富で、漁業が古くから盛ん。それ以外の天然資源は乏しく、塩が唯一産出する鉱物資源である。森林資源は、かつてはカバ林が存在したが、開拓の時代に燃料資源として使い尽くされた。現在、国土に占める森林面積はわずか0.3%に過ぎず、矮小なポプラやトネリコが残るのみである。かつての自然を復活させようと懸命な植林活動が各地で行われており、アイスランド出身の歌手ビョークもこの活動をPRしている。
■漁業
漁業が雇用の8%をまかなっている。漁獲量は多いが、近年はタラなどの漁獲量が減少している。そのため市場に出回る魚の価格は上昇を続けており、国民が魚を口にする機会は昔に比べると減っている。アロンガ・ハドック・カレイ・ヒラメなどが獲れる。
■進歩党
(Framsoknarflokkurinn)は、アイスランドの農民政党、リベラル政党。1916年結成。彼ら自身によるイデオロギーの位置付けは(Reform liberalism)である。自由主義インターナショナル加盟政党。最大の支持基盤は農民や漁師である。また農業や漁業を護持するための環境保護政党としての側面も持つ。
■タラ戦争
1958年から1976年にかけて起きたアイスランドと主にイギリスとの間の一連の紛争のことである。アイスランドが主張する漁業専管水域における漁業権を争った。当該漁場の主たる海産物がタラであったため、この名が付いた。タラ戦争はアイスランドが領海の拡大を宣言することから始まった。イギリス海軍は軍艦を出動させ、アイスランドの沿岸警備隊と互いに砲撃、体当たり攻撃といった激しい衝突を起こし、一時は国交断絶寸前の事態にまで発展した。だが紛争中も国交は維持され、戦争状態には至っていない。
■同盟
(Samfylkingin)はアイスランドの社会民主主義政党。彼らの国外向けの自称は社会民主同盟(Social Democratic Alliance)である。社会主義インターナショナル加盟政党。政策は新自由主義に反対し、EU加盟賛成、NATOとは距離を置く。前身の社会民主党は主要政党として何度も政権入りしている。
■グリーンレフト
アイスランドの環境政党。彼らの国外向けの自称は左翼環境運動(Left-Green Movement)である。1999年に同盟結成を拒否した人民同盟、女性同盟の一部の議員が結成した。2009年4月25日の総選挙で金融危機における前政権批判票を取り込み第3党に躍進。同盟と左派連立政権を発足。
■アイスランド交響楽団
Iceland Symphony Orchestra.略称は英語に由来し(ISO))は、アイスランドを代表するオーケストラであり、独創的なプログラム構成と結びついた高水準の演奏によって、北欧諸国の主要なオーケストラの一つに数えられている。2002年にウラディーミル・アシュケナージが桂冠指揮者に就任した。
■アルシング
Althingは、アイスランド共和国の議会。アルシングとは「全島集会」「全国会議」を意味する。オルシング、アルシンギとも表記される。一院制で議員定数は63、議員の任期は4年。拘束名簿式比例代表制により選出される。930年に創設された世界最古の近代議会といわれ、以後ノルウェーやデンマークによる植民地支配などで一時の中断を経て、そのまま現在に至っている。
■独立党
アイスランドの政党。1929年5月25日に保守党と自由党が合併して結成。つまりアイスランドにおける保守主義と市場原理主義を代表する政党である。1944年の独立以来アイスランドで最大勢力を誇る政党で半数を超える期間、政権政党としてアイスランドに君臨してきた。
■進歩党
アイスランドの農民政党、リベラル政党。1916年結成。彼ら自身によるイデオロギーの位置付けは(Reform liberalism)である。自由主義インターナショナル加盟政党。しかしながら、やはり最大の支持基盤は農民や漁師である。また農業や漁業を護持するための環境保護政党としての側面も持つ。
■進歩党
(Framsoknarflokkurinn)は、アイスランドの農民政党、リベラル政党。1916年結成。彼ら自身によるイデオロギーの位置付けは(Reform liberalism)である。自由主義インターナショナル加盟政党。最大の支持基盤は農民や漁師である。また農業や漁業を護持するための環境保護政党としての側面も持つ。
■法律の岩
Logberg)は、ヨーロッパで最も古い時期につくられた議会であるアイスランドのアルシングの集会の中枢となった場所である。最初のアルシングは、930年に、シンクヴェトリル(「議会平原」の意)に招集された。 法官(ログソグマズゥル。logsogumadur)が集会の主宰者として席に就いたのがこの岩の露頭であった。
■イマジン・ピース・タワー
(Imagine Peace Tower)とは、アイスランドの首都レイキャヴィーク沖合のヴィーズエイ島に2007年に建設された世界平和を祈念するモニュメント(常設建造物)である。構想は1960年代、元ビートルズのジョン・レノンの妻であり前衛芸術家のオノ・ヨーコの作品「オノズ・セールス・リスト」に収められた「ライトハウス」のインストラクションからによるもので、平和活動を活発に行っていたジョンも興味を持ち、1967年には詳細な説明をヨーコに質問したりしていき、建設を生涯の夢として温めてきた。ジョンの死後、ヨーコを先頭に塔建設実現に向け準備を進めてきたという。
中国人投資家の土地買収拒否 アイスランド当局
2011/11/26 アイスランド内務省は25日、中国人投資家による約300平方キロメートルの土地の買収提案を認めないと発表した。買収計画をめぐっては、北極圏の権益を狙う中国当局の意向が背景にあるとの見方が出ていた。ロイター通信などによると、アイスランド内務省は土地取得にあたって同国内に拠点を置くよう求めた法令に抵触すると判断した。経済危機からの回復途上にある同国のグリムソン大統領は「投資を歓迎する」としていたが、内務省は「法令に例外は設けられない」と退けた。中国人投資家はリゾート開発として、国土の0.3%に当たる北東部の広大な農地を880万ドル(約6億8千万円)で買収する計画だった。(ロンドン)
■ヴィグディス・フィンボガドゥティル
1930年4月15日 - はアイスランドの第4代大統領(在職:1980年-1996年6月)。世界初の民選の女性国家元首として知られる。レイキャヴィーク出身。1972年から1980年にレイキャビク劇団の美術監督を務め、1976年からはノルディック諸国文化問題諮問委員会のメンバーを兼任。1980年大統領就任。
■ハルドル・ラクスネス
1902年4月23日 − 1998年2月8日は、20世紀を代表するアイスランドの作家。1955年にノーベル文学賞を受賞した。レイキャヴィーク出身。著作には詩、新聞記事、戯曲、寄稿、短編小説に加えて15作の長編小説がある。高校を中退し、17歳の時に最初の小説"Barn natturunnar"(「自然の子」、未訳)を刊行。カソリックに帰依し、ルクセンブルクにあるベネディクト会の修道院で神学を2年間学んだ。
■古エッダ
Elder Eddaとは、9世紀から13世紀にかけて成立したとされている、古ノルド語で書かれた歌謡集(詩群)である。主に北欧神話や北欧の英雄伝説について語っている。一般に「古エッダ」と呼ばれているものは王の写本をその根底としている。
■スノッリのエッダ
Snorra Eddaとは、1220年ごろにアイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンが著した詩の教本である。若手の詩人たちに北欧神話と詩の技法を教授する目的で書かれた。たいへんよくまとまっている上に、失われたエッダ詩(古エッダ)やスカルド詩も数多く含まれており、この本なくして北欧神話、ひいてはゲルマン神話を現代に復元することはほぼ不可能であると言ってよい。
■スノッリ・ストゥルルソン
1178年あるいは1179年 - 1241年9月23日は、アイスランドの詩人・政治家・歴史家(著述家)である。ノルウェー王朝の歴史『ヘイムスクリングラ』や『スノッリのエッダ』の著者としても知られている。優れた学者であったが、権勢欲、名誉欲の強い野心家でもあった。
■グドベルグー・ベルグッソン
1932年10月16日 - はアイスランドの作家。グドベルグー・ベルグッソンはアイスランドのグリンダヴィークで生まれた。アイスランド大学を卒業、その後スペインのバルセロナ大学で文学を勉強した。グドベルグー・ベルグッソンの初作品は1961年出版された「徘徊するネズミ」である。
■オラフル・ラグナル・グリムソン
(Olafur Ragnar Grimsson、1943年5月14日 - )は、アイスランドの政治家、第5代アイスランド大統領(在職:1996年8月 - )。1943年、アイスランドのイーサフィヨルズゥル生まれ。1962年イギリスに留学し、マンチェスター大学で政治学と経済学の学士号および政治学の博士号を取得。帰国後アイスランド大学の講師となり、1973年、それまで同大学にはいなかった政治学の教授に就任した。
■ヨハンナ・シグルザルドッティル
Johanna Sigurdardottir、1942年10月4日 - は、アイスランドの政治家。社会民主同盟副党首、社会問題相(2回)を歴任。2009年2月1日よりアイスランドの首相を務めている。アイスランドの首都レイキャビクで生まれ、大学卒業後、旅客機の客室乗務員として航空業界に勤務。労働組合で頭角を表し、政治家へ転身する。1978年に国会議員に初当選。一時期は自身の政党を作ったこともある。
■スヴェイン・ビョルンソン
(Sveinn Bjornsson, 1881年2月27日 - 1952年1月25日)は20世紀前半のアイスランドの政治家。アイスランド共和国初代大統領。デンマークのコペンハーゲンに生まれた。1912年にレイキャビク市議会議員になり、1918年から1920年まで同議会の議長を務めた。
■ウラディーミル・アシュケナージ
Vladimir Davidovich Ashkenazy、1937年7月6日 - は、ソヴィエト連邦出身のピアニスト、指揮者である。ヘブライ語の姓(「ドイツ人」の意)が示す通り父方はユダヤ系だが、母は非ユダヤ系のロシア人である。現在は妻の故国であるアイスランドの国籍を持ち、スイスに在住している。身長168センチと小柄な体格だが、演奏至難なパッセージも楽々と奏出してしまう卓越したテクニックの持ち主である。
■エイドゥル・グジョンセン
1978年9月15日 - は、アイスランド、レイキャヴィーク出身のサッカー選手。ギリシャ・スーパーリーグのAEKアテネFC所属。アイスランドを代表するプレーヤー。ポジションはFW、MF。元サッカー選手のアルノール・グジョンセンは父。
■エギル・スカラグリームスソン
(Egill Skallagrimsson、910年 - 990年ごろ)は、アイスランドの詩人・首領・戦士である。エギルは死ぬ前に銀の財宝をモスフェットルスバイル に隠したと言われている。彼は昔も今もアイスランドで人気がある。
■ゲイル・ホルデ
Geir Hilmar Haarde1951年4月8日 - )は、アイスランドの政治家。前首相(21代)、財務大臣、外務大臣(19代)、を歴任。現在は独立党の党首。日本の報道等ではハーデと書かれることもある。家族や一族共通の姓を持たない習慣を持つアイスランド人ではあるが、ゲイルは父がノルウェー人であるため、姓をもつ。
■アニタ・ブリエム
(Anita Briem、1982年5月29日 - )は、アイスランドの女優。代表作は『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』(ジェーン・シーモア)と、『センター・オブ・ジ・アース』(ハンナ・アスゲリソン)。9歳のころからアイスランド国立劇場に上がっており、2004年にはロンドンの王立演劇学校を卒業した。
■ヨゥナス・アゥルナソン
Jon Arnason、1819年8月17日 - 1888年9月4日)は、アイスランドの作家、司書、童話作家である。1845年頃、ベッサスタージルにある大学の在籍中にドイツのグリム兄弟に倣ってアゥルナソンの友人と民話の収集をし、1852年に小冊子である『アイスランド民話』を出版。後にドイツでも出版した。
■ダビッド・オッドソン
(Davíd Oddsson, 1948年1月17日 - )は、アイスランドの政治家。首相(19代、1991年4月30日 - 2004年9月15日)、外相(18代)、独立党党首(7代)を歴任。アイスランド大学の法学修士。
■コルベイン・シグソールソン
(Kolbeinn Sigþorsson、1990年3月4日 - )は、アイスランド・レイキャヴィーク出身の同国代表のサッカー選手。ポジションはFW。エールディヴィジ・アヤックス・アムステルダム所属。2006年にプロデビュー。出場試合はわずか5試合ながらもレアル・マドリードやアーセナルといった欧州のビッグクラブから興味を持たれたが、2007年の夏にオランダのAZアルクマールへ移籍した。
■アスゲイル・シグルヴィンソン
(Asgeir Sigurvinsson、1955年5月8日 - )は、アイスランド・ヴェストマン諸島出身の元同国代表の元サッカー選手、サッカー指導者。ポジションはMF。アイスランドのクラブから1973年にベルギーのスタンダール・リエージュに移籍すると、8シーズンで249試合に出場し、57得点を挙げた。1980-81シーズンにはベルギーカップを獲得した。
■シーグルズル・ノルダル
Sigurdur Nordal, 1886年9月14日 - 1974年9月21日)は、アイスランド人の学者であり、作家、詩人でもあった。多くの人々によって書かれたアイスランド・サガの、文学作品としての理論を確立することにおいて、ノルダルは強い影響力を持っていた。また、アイスランド文化に関する彼の研究成果は、アイスランド国内の大学では標準的なテキストとして使用されている。
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