目をとじて
心静かに時を待つ
過ぎ去る景色も
前方に見える景色も
一枚岩のように
しっかりとつながっている

それは大切にしなければならない
同じ景色

　

風にのって
聞こえてくる言葉も
渚に消えてしまった言葉も
記憶のなかでつながっている
それは
書き留めておかなければならない
同じ言葉

　

そしてしっかりと目を見開いて
自分を見る
上空から
そして地上から
あなたは変わっただろうか

 

変わっても変わらなくても
それは
関わり続けなければならない
同じ自分
母の胎内で丸まっていた頃と
変わらない人間が
そこにいる

あなたはいつも
人間という名のへその緒で
この社会と
この宇宙とつながっている

どこまでものびる
その糸は
決してあなたを離さない
登山家のザイルのように
宇宙空間での生命綱のように
あなたとつながっている

　

だから安心して
自由にそしてのびやかに
動き回ればいい
細い細い糸だけど

決して切れることのない
魂の糸を信じて