イラク戦争の不条理
2004/05/28 日本のジャーナリストの二人が襲撃を受けて死亡したとのニュースがありました。命の危険を覚悟で、それでも戦場の真実を伝えたいとのやむにやまれない思いからの悲しい結果です。
もともとどんな大義があっても悲惨なのが戦争ですが、不純な動機から行われたこのイラク戦争ほどやるせない戦争はありません。毎日のように失われていく命。憎しみだけが増大して世界中をますます殺伐とした状況へと追いやるこの戦争を企てた人も賛成した人も、今連日伝えられるイラクの惨状をどのような思いで見ているのでしょうか。
大きな伝言板
2004/05/26 「空をおしあげて 手をのばす君 五月のこと・・・」ひとと ようの素敵すぎる詩が自然と口をついて出てきます。いろんな想いが、いろんな願いが、そしていろんな我慢が五月の空いっぱいに浮かんでいてそれぞれがきらきらと輝いています。空は最大の伝言板で風は最速のメッセンジャーだと言った友達の言葉を思い出しながら青のキャンバスに僕なりの想いを描いて見ます。
何かが間違っている
2004/05/25 もし世界中が平和でやさしい空気におおわれるような時代が来るとしたら、それは一人一人の個人の想いと行動が人間性と言う指標に向かう時だろうなと考えます。政治や経済や宗教のような仕組まれたものではなく、一輪の花を愛する心、小さな石ころにも想いを馳せるような深くてこまやかな心が一人一人の人間から自然に湧き出てくるような時代が来たときではないでしょうか。
心に関して退化逆行しているようにさえ見える今、よく分からないけれど「決定的に間違った何か」が今の世を支配してるように思えるのです。
かけ離れた命の重さ
2004/05/24 一つの命を救うために臓器移植が行われ、そのための費用に多くの人達が募金に協力しやっと一つの命が救われる現実があります。同時にまるで命にわずかな重みさえないように爆弾が落とされ一瞬にして数十人数百人の命が粉々にされている現実があります。どの国の人も一つの命を思う気持ちは全く同じはずなのにあまりにかけ離れた現実があります。弱者を救おうとする尊い気持ちと、弱者を例えようのない悲しみへと追い込む戦争や悪政。どちらも人間という名の同じ生き物によってなされている現実に言い様のないさみしさを覚えます。
拉致被害者家族の無念の深さ
2004/05/22 拉致被害者の無念の思い。有本さんや横田さんの両親そして多くの拉致被害者のご家族の悲痛な心情を考えれば、この問題をサミットや選挙などの政治的な駆け引きに使うなどは許される事ではありません。ご家族の中の多くの方は年老いてあまり時間が残されていないことを考えると、一国の首相として全身全霊で会談に臨んで欲しかったと思います。
たった1時間半の話し合いで、まして言葉の壁があって通訳の入る状態での短い時間でご家族の方々の心が伝わるとはとても思えません。
消されても消されても
2004/05/19 波打ち際に書いた文字のように幾度書いても消されてしまう文字があります。波のこない場所に書けばいいのだろうけど、そこに書きたい気持ちがあります。それは生きるという最前線。幾度消されても書きたい文字があります。「愛」「love」そして「あなた」それは僕にとって平和への想いの代名詞。繰り返す波が何度も文字を飲み込んで広大な海がその言葉でいっぱいになるまで諦めずに書き続けたい文字なのです。
タクシーの列が語るもの
2004/05/06 友人を見舞った帰り、あまりの空腹に駅前の食堂に飛び込みミックスフライ定食を注文しました。お店のガラス越しには駅前にずらっと並んだタクシーが見えます。先頭のタクシーの運転手はなかなか客がこないのでいらいらしてのびをしたり腕を組んだり落ち着きがありません。
それからゆっくり食事をして、コーヒーを飲んで、40分ぐらい経っても先頭のタクシーはさっきのまま・・「あれじゃつらいね」とお店のウェイトレスに声をかけると「もうずっとあんな調子ですよ」と声が返ってきました。ほんとに景気回復?お天気は申し分ないのだけれど・・・
悪魔の仕業
2004/05/05 以前ネット上の記事で「きれいな戦争という、きたない嘘」と言う見出しを見たことがあります。どんな大義名分をとりつくろっても戦争という悲惨さは変わらないし、しかもその多くはよこしまな目的によって行われている・・・
そんな内容だったと思いますが、イラク戦争での陰惨な事実が少しづつ明るみに出るにつれ、戦争と言う極限の状況に置いて人間はもはや人間ではなくなると言う事実にショックを覚えます。こんな地獄のような事態を招いた人達。自分たちは戦場から遠く離れ何変わらぬ安全の中でこんな事を企てる人達は悪魔と言わざるを得ないのではないでしょうか。
回復して欲しい
2004/05/03 パソコンにも一切触らずのんびり過ごしていた連休。ポケットの携帯が鳴って出たらやっと退院して自宅療養していた友人からでした。元気になったら一緒に寿司を食べに行こうと約束していたのでその連絡かと思って喜んだら、病状が悪化して再入院してるとのこと。大量の薬を飲み続けて入退院を繰り返す彼を見てると、医療の限界を感じてしまって不安になります。でも、次に退院したら今度こそ一緒に寿司を食べに行けると信じています。