planet/惑星
Mercury |
Venus | Earth | Mars | Jupiter | Saturn | Uranus | Neptune | Pluto |
natural satellite/衛星
Moon/地 | Phobos/火 | Deimos/火 | Io/木 | Europa/木 | Ganymede/木 | Callisto/木 | Mimas/土 | Enceladus/土 | Tethys/土 | Dione/土 |
Rhea/土 | Titan/土 | Ariel/天 | Umbriel/天 | Titania/天 | Oberon/天 | Miranda/天 | Proteus/海 | Triton/海 | Charon/冥 |
衛星(えいせい、英語: natural satellite)は、惑星や準惑星・小惑星の周りを公転する天然の天体。ただし、惑星の環などを構成する氷や岩石などの小天体は、普通は衛星とは呼ばれない。 英語では、口語的に "moons" という言葉で、月にかぎらず、各惑星等の衛星全般を指すこともある。また、衛星の周りを公転する天体は、孫衛星というが、天然の孫衛星は現在のところ発見されていない(一時的に存在できたとしても軌道が不安定なため、現在まで残っていないと考えられる)。 太陽系内の惑星のうち水星と金星以外の6個、準惑星のうち冥王星、エリス、ハウメア、マケマケの4個は、それぞれ少なくとも1個の衛星を持つ。また、20世紀末以降の観測により衛星を持つ小惑星も100個以上が確認されている(2007年現在)。 従来、地球に対する月は、衛星としては不釣合いに大きく、二重惑星と見なす意見もあった。月の直径は地球の4分の1強であり、質量でも81分の1に及ぶためである。後者を見れば小さいように思えるが、地球-月の体系に次ぐものは海王星に対するトリトンの800分の1であり、他の惑星の衛星の場合ははるかに小さいことから、地球-月系の特異さがわかる。 |
地球 月(つき、独: Mond、仏: Lune、英: Moon、羅: Luna ルーナ)は、地球の唯一の衛星(惑星の周りを回る天体)である。太陽系の衛星中で5番目に大きい。地球から見て太陽に次いで明るい。 ドイツ語では Mond(モーント)、フランス語では Lune(リュヌ)、英語では Moon(ムーン)、ラテン語では Luna(ルーナ)、と呼ばれる。古くは太陽に対して太陰ともいった。漢字の「月」は三日月の形状から生まれた象形文字が変化したものである。日本語では「ツキ」というが、奈良時代以前は「ツク」という語形だったと推定されている。 暦と月の関係は近代に至るまで密接であった。月の《満ち欠け》をもとに決めた暦は太陰暦と言い、地球から月を見ると月の明るい部分の形は毎日変化し約29.5日周期で同じ形となっており、この変化の周期をもとに暦を決めたものである。歴史的に見ればもともと太陰暦を採用していた地域のほうが多かったのであり、現代でも太陽暦と太陰暦を併用している文化圏はある。月を基準に決めた暦というのは、漁師など自然を相手に仕事をする人々にとっては日付がそのまま有用な情報をもたらしてくれるものである。 月の直径 (3,474km) は、木星の衛星ガニメデ (5,262km)、土星の衛星タイタン (5,150km)、木星の衛星カリスト (4,800km)、イオ (3,630km) に次ぎ、太陽系の衛星の中で5番目に大きい。また、惑星に対する衛星の直径比率で言えば、月は地球の約1/4であり、ガニメデが木星の約1/27、タイタンが土星の約1/23であるのに比べて桁違いに大きい。かつては、衛星が主星の大きさの50%を超える冥王星とカロンの組に次いで2番目だったが、冥王星が準惑星に分類変更されたので、地球と月の組が1番となった。 従来、地球に対する月は、衛星としては不釣合いに大きいので、二重惑星とみなす意見もあった。月の直径は地球の4分の1強であり、質量でも81分の1に及ぶからである。月と太陽の見た目の大きさ(視直径)はほぼ等しく、約0.5度である。したがって、他の惑星の場合とは異なり、太陽が完全に月に覆い隠される皆既日食や、太陽の縁がわずかに隠されずに環状に残る金環日食が起こる。 水の存在も21世紀初頭まで確認されていなかったが、2009年11月にNASAによって南極に相当量の水が含まれることが確認された。ただし、水は極地に氷の形で存在するだけであって、熱水(鉱化溶液)による元素の集積は起きないとされていて、鉱脈は存在しないと推定されている。また現在は地質学的にも死んでいて、マントル対流も存在しないが、少なくとも25億年前までは火山活動があったことが確認されている。チタンなどの含有量は非常に多い。地球のような液体の金属核は存在しないと考えられている。 月の影響 また、重力による地殻の変形を介して、地球-月系の角運動量は月に移動しており、これにより、月と地球の距離は年間約3.8cmずつ離れつつある[27]。この角運動量の移動は、地球の自転周期と月の公転周期が一致するまで続くと考えられるが、そこに至るまでにはおよそ50億年を要する。 実際の月の視直径は、腕を伸ばして持つ五円玉の穴の大きさとほぼ同じである。空高くに位置する時の小さな姿は、五円玉の穴にその全てが収まってしまいそうに見える。地平線近くにある大きな月の場合は、五円玉の穴に入りそうもなく思えるが、実際は小さな月と同じように五円玉の穴に全てが収まってしまう。 人間と月の関係の歴史 古代ギリシアから中世にかけての宇宙論。(ペトルス・アピアヌス画、アントワープ、1539年) 火星 フォボス (Mars I Phobos) は、火星の第1衛星。もう1つの火星の衛星であるダイモスより大きく、より内側の軌道を回っている。1877年8月18日にアサフ・ホールによって発見された。ギリシア神話の神ポボスにちなんで命名された。 フォボスは太陽系の惑星の衛星の中で最も主星に近く、火星の表面から6,000km以内の軌道を回っている。 フォボスには一つの峰 (Ridges) と十数個のクレーターが確認されている。峰はヨハネス・ケプラーに因んでケプラー・ドルスムと名付けられた。クレーターは天文学者、および『ガリヴァー旅行記』の登場人物に因んで名付けられた。 ダイモス (Mars II Deimos) は、火星の第2衛星。火星のもう1つの衛星フォボスより小さく、外側を公転する。1877年8月12日にアサフ・ホールによって発見された。ギリシア神話の神デイモスにちなんで命名された。 ダイモスに2つ存在するクレーターは、それぞれジョナサン・スウィフトとヴォルテールにちなんで「スウィフト」「ヴォルテール」と名付けられている。2人とも、火星の衛星が実際に発見される前に「火星の2つの月」について著作で言及している。なお、火星に2個の衛星がある事を最初に予想したのはヨハネス・ケプラーであり、両者ともケプラーの予想を引用したと考えられる。 木星 イオ (Jupiter I Io) は、木星の第1衛星。2007年までに発見された衛星の中で内側から5番目の軌道を回っている。地球以外で最初に活火山が観測された天体である。名はギリシア神話に登場する人物、イーオーにちなむ。なお、同名の小惑星 (85) イオも存在する。この衛星はガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためエウロパ、ガニメデ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。 イオは火山活動を行っていることが確認された地球以外の最初の天体である。火山のひとつは噴煙を200 - 300 km上空へ秒速1 kmの速さで吹き上げていた(ボイジャー1号の撮影したイオの写真を解析していた際、NASAの科学者リンダ・モラビトが偶然に発見した)。その他にも数多くの噴火山があり、25 km以上のサイズを持つカルデラ地形は100個以上も見つかっている。 エウロパ (Jupiter II Europa) は、木星の第2衛星。2007年までに発見された衛星の中で内側から6番目の軌道を回っている。ギリシア神話の、ゼウスが恋に落ちたテュロスの王女エウローペーにちなんで名づけられており、そのラテン語形である。英語読みからユーロパとも表記される。なお、同名の小惑星 エウロパも存在する。この衛星はガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、ガニメデ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。 内部海の存在は、内部の熱的状態に関する理論的計算によって1970年代には既にそれを予想する説が出されていた。1990年代に行われたガリレオ探査機による調査では、エウロパの表面に氷が一度割れて再び固まったような地形が発見され、海の存在を強く想起させるものとして注目を集めた。 地球外生命の可能性 ガニメデ (Jupiter III Ganymede) は、木星の第3衛星。太陽系に存在する衛星の中では最も大きく、惑星である水星よりも大きい。比較的明るい衛星で、双眼鏡でも観察できる。 ガニメデは、1610年にガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、エウロパ、カリストとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。1973年にパイオニア10号によって、近接観測がなされており、引き続きパイオニア11号、ボイジャー1号、ボイジャー2号も近接観測を行っている。 2015年までに発見された衛星の中で内側から7番目の軌道を回っている。ガリレオ衛星の中では内側から3番目の軌道にある。 カリスト (Jupiter IV Callisto) は、木星の第4衛星。2007年までに発見された衛星の中で内側から8番目の軌道を回っている。名はギリシア神話に登場するニュンペー、カリストーにちなむ。カリストは太陽系に存在する衛星の中ではガニメデ、タイタンに次いで3番目に大きく、太陽系の全天体の中でも水星に次いで12番目に大きい。 この衛星はガリレオ・ガリレイによって発見されており、そのためイオ、ガニメデ、エウロパとあわせてガリレオ衛星と呼ばれている。 カリストはエウロパやガニメデと同じく、表面全体を氷に覆われた衛星である。ボイジャーによる調査で直径3,000 km以上の巨大クレーター・ヴァルハラ盆地が発見されたものの、他のガリレオ衛星と比べて特に目につく地形が少なかったため、それ以降はあまり重要視されていなかった。 カリスト表面の主要な地形は、ギリシア神話や北欧神話、および北極圏に住む諸民族の神話から名付けられた。現在では、ヴァルハラ盆地のような多重リング構造を持つ大クレーターや、「カテナ」と呼ばれる一列に並んだクレーター群などもいくつか発見されている。 土星 ミマス (Saturn I Mimas) は、土星の第1衛星。1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。その後、ウィリアムの息子のジョン・ハーシェルが1847年にギリシア神話の巨人族の一人ミマースにちなみ命名、発表した。 ミマスは半径18.6万kmのほぼ円軌道を約22時間40分ごとに一周する天体で、土星の主要な衛星の中では最も土星の近くにある。 ミマスの主な地形はクレーターと峡谷であり、アーサー王物語およびティーターンにちなみ命名されている。 ミマスの外見は、アメリカ映画『スター・ウォーズ』に登場する宇宙要塞「デス・スター」に似通っており、このことは報道や研究機関のリリースでもしばしば言及されている。しかし、ミマスがボイジャー1号によって撮影されたのは第1作公開の3年後であるため、これは単に偶然の一致である。 エンケラドゥス (Saturn II Enceladus) は、土星の第2衛星。直径498km、土星からの距離は約24万km、土星の周りを33時間ほどで公転している。生命の可能性を持つ衛星として知られる。エンケラドスとも称される。 1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された[3]。その後、1847年にギリシア神話のギガース族の1人エンケラドスにちなみ、息子のジョン・ハーシェルが命名・発表した。 直径は平均500キロメートルほどだが、熱源を持ち、土星の衛星としては6番目に大きい。反射率が極めて高く、太陽系の中で最も白い星とされる。表面は比較的新しい氷で覆われている。 カッシーニ探査機の観測により、エンケラドゥスの南極付近の表面で活発な地質活動をしている証拠と思われるひび割れが見つかり、"Tiger Stripes"と名づけられた。 エンケラドゥスには、生命に必要とされる有機物と熱源、そして液体の水の3つの要素が全て揃っていることから、地球外生命の有力な候補地として考えられている。 テティス (Saturn III Tethys) は、土星の第3衛星である。土星の衛星の中では5番目に大きい。1684年3月21日にジョヴァンニ・カッシーニによってディオネと共に発見された。 星直径の40%に及ぶオデュッセウス(英語版)という巨大なクレーターが存在する。テティスが誕生した頃、テティスはまだ完全には固まっておらず液状であった。オデュッセウスもそのころできたと考えられ、そのためこのクレーターは月や水星のクレーターと比べて平坦である。 名前はギリシャ神話の巨人族(ティーターン)の1人テーテュースに因む。 ディオネ (Saturn IV Dione) は、土星の第4衛星である。1684年3月21日にジョヴァンニ・カッシーニによってテティスと共に発見された。 ディオネは土星の衛星では4番目に大きく、密度はタイタン、フェーベに次ぐ。珪石等の岩石を含む氷が主成分であると見られている。公転方向前側の半球はクレーターが多く明るい。後側の半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。 他の土星の衛星と同じく、ギリシャ神話の巨人族(ティーターン)に由来して名付けられた。ディオーネーはクロノスの姉で、またゼウスとの間にアプロディーテーをもうけたとされる。 レア (Saturn V Rhea) は、土星の第5衛星である。土星の衛星の中ではタイタンに次いで2番目に大きい。 カッシーニが発見した衛星の一つで、名前は他の土星の衛星と同じようにギリシャ神話の巨神族(ティーターン)レアーに由来する。密度は低く大半が氷でできており、核を構成する岩石は全体の1/3以下と見られている。 地形には世界の創造神話の登場人物が命名されている。日本からはイザナギとイザナミ、オノコロ(クレーターチェーン)が命名されている。 タイタン (Saturn VI Titan) は、土星の第6衛星。1655年3月25日にクリスティアーン・ホイヘンスによって発見された。地球の月、木星の4つのガリレオ衛星に次いで、6番目に発見された衛星である。 名前はギリシャ神話の巨神族ティーターン(英語ではタイタン)に因む。 タイタンの特徴は衛星を包む濃い大気と雲であり、表面気圧は地球の1.5倍、大気の主成分は窒素 (97%) とメタン (2%) であることが計測されている。 太陽から遠く離れたタイタンは表面温度が-179°Cにも達する極寒の世界で、生命の存在など到底不可能と思える環境にある。一方で、分厚い大気と豊富な炭素化合物を持つなど生命にとって有利な点もあり、生命が存在する可能性が提示されている。 天王星 アリエル (Uranus I Ariel) は、天王星の第1衛星で、天王星の5大衛星の1つである。5大衛星の中では4番目に大きい。1851年にウィリアム・ラッセルによって発見された。 天王星の全ての衛星は、ウィリアム・シェイクスピアもしくはアレクサンダー・ポープの作品にちなんで名付けられている。第1衛星から第4衛星まではウィリアム・ラッセルの依頼を受けたジョン・ハーシェルにより命名されており、アリエルは第2衛星のウンブリエルとともにポープの戯曲「髪盗人」に登場する精霊の名前にちなんで名付けられた。 アリエルの表面は比較的新しく、クレーターと、深さが10km以上で 長さが何百kmにも及ぶつながり合った谷が見られ、途中に見えるいくつかの尾根は氷が噴き出したものだと考えられている。この地形はチタニアに似ているが、ずっと大きくより広い範囲に広がっている。半分くらい埋まったように見えるクレーターもあり、地表を平らにしようとする何らかの活動があったとされている。 ウンブリエル (Uranus II Umbriel) は、天王星の第2衛星で、天王星の5大衛星の1つである。内側から13番目に回っており、3番目に大きい。 ウンブリエルの目立つ特徴は、赤道付近にある明るい環状の構造物である。Wundaと名付けられている。クレーターの類のようであるが、形があまりに精密なため、結局のところ謎とされている。 チタニア(タイタニア、ティターニア、Uranus III Titania)は、天王星の第3衛星で、天王星の5大衛星の1つである。 天王星の衛星の中で最も大きい。1787年1月11日にウィリアム・ハーシェルによって発見された。 オベロン(オバロン、オーバロン、Uranus IV Oberon)は、天王星の第4衛星で、天王星の5大衛星の1つである。天王星の衛星の中ではチタニアに次いで大きい。オベロンは1787年1月11日にウィリアム・ハーシェルによって発見された。 オベロンは天王星の5大衛星の中で最も外側にあり、同じ天王星の衛星であるウンブリエルと似通っている。組成は固体の水と岩石がそれぞれ約半分ずつを占め、内部は氷のマントルと岩石の核に分離していると考えられている。マントルと核の境界には液体の水の層が存在する可能性がある。 ミランダ (Uranus V Miranda) は、天王星の第5衛星。天王星の5大衛星(ミランダ、アリエル、ウンブリエル、チタニア、オベロン)のうち、最も内側を回る最小の衛星である。ミランダという名前は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「テンペスト」に登場するプロスペローの娘にちなんで付けられた。 ミランダは表面がほとんど氷に覆われている。ミランダの内部はメチル基を含む有機化合物や珪酸塩岩によって構成されており、密度は低い。ミランダの表面には、深さ20km以上に及ぶ巨大な渓谷が縦横無尽に走っており、つぎはぎのように見える地域では過去に破壊的な地殻変動があったことを示している(過去に何度もバラバラになって、再び寄せ集まったとされる)。 海王星 トリトン(Triton, Neptune I)は、海王星の第1衛星かつ海王星最大の衛星。太陽系全体でも7番目の大きさである。海王星の発見からわずか17日後にウィリアム・ラッセルによって発見された。名前の由来はギリシャ神話、ポセイドーンの息子トリートーンから。 トリトンは-235度の極寒の世界で、冥王星より約10度低く、セドナ等を除く太陽系の主要な天体ではもっとも温度が低い。これは反射能の高さによるものと考えられる。 https://ja.wikipedia.org/wiki/トリトン_(衛星) プロテウス(Proteus、 Neptune VIII)は、海王星の2番目に大きな衛星である。ギリシア神話で姿を自由に変えられる海神のプロテウスにちなんで名付けられた。 プロテウスは直径が400kmを越え、トリトンを除くどの海王星の衛星よりも大きい。しかし、あまりに海王星に近く、反射する日光に隠れていたため、地球から望遠鏡で発見されることはなかった。 プロテウスは、大きさの割に形が歪なことが特徴の一つである。例えば土星の衛星のミマスはプロテウスより質量が小さいにもかかわらず遥かに球形に近い形をしている。
冥王星 カロン (Charon) は、太陽系の準惑星(冥王星型天体)である冥王星の第1衛星かつ冥王星最大の衛星。 カロンは1978年6月22日にアメリカの天文学者ジェームズ・クリスティーによって発見された。その後、冥王星が冥府の王プルートーの名に因むことから、この衛星はギリシア神話の冥府の川・アケローンの渡し守カローンにちなんで「カロン」と命名された。 探査機ニュー・ホライズンズの接近前でもカロンには大気がない為、地上の望遠鏡からでもほぼ正確な直径を求める事ができていた(1186km〜1220kmほど)。ニュー・ホライズンズの測定により直径が1208kmと再確認された 。 カロンは平均密度が2.24g/cm3あり、冥王星の2.05g/cm3より大きい。これは、メタンなどの軽い物質に対する、水の氷の割合が多いためと思われる。なお、表面に氷が存在することが1999年に確認された。 ニュー・ホライズンズの観測によってこれまで謎だったカロンの地形が明らかになってきた。カロンの北極付近には300km以上に渡って暗い領域があり、研究チームの間では「黒い国」を意味する、「指輪物語」に登場する冥王サウロンの王国にちなんだ「モルドール(MORDOR)」の愛称で呼ばれている。北極が暗い原因はまだ分かっていないが、暗い物質が地表に存在している為だとされている。さらに右上のカロンの画像の下側には長さ1000kmにも渡るグランド・キャニオン(長さ429km)よりも巨大な谷や深さ7〜9kmの深い谷も写っている。さらに冥王星と同様、クレーターは少ないという特徴も見られる。これらの事からカロンには冥王星と同様、地殻変動が起きている可能性もある。 https://ja.wikipedia.org/wiki/カロン_(衛星)
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今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。