季節は巡り桜はふたたび咲くけれど

 

美味しそうな弁当をつまみ

談笑する家族やグループ

その光景を見れば

みんな幸せいっぱいに見えます

でも中には大小の悩みを抱え

花見で発散している人も

いるのだろうと思います

そして花見どころではない人も

それぞれの場所で

深刻な時間を耐えているのかも知れません

それでも日本には

まだ穏やかな気風があります

戦後70年に渡って

守られて来た平和のたまもの

自由を奪われ戦火に恐怖することに比べれば

ほとんどの悩みは些少です

 

世界に目を移せば頻発するテロの恐怖

爆撃と銃弾にさらされ廃墟となったシリアの町

逃げ惑う難民の絶望的な表情

EU諸国の人道的な難民受け入れも

限界が来て

一体どうなるのかと心が痛みます

民族や宗教の対立に大国の思惑がからんで

引き起こされている内戦

距離は遠いけれど

今この時に起っている事実です

 

自由と平和

それ以上に価値があるものはなく

昔からすべての人が望んできたことです

日本の70年に渡る平和は悲惨な戦争の反省から

日本国憲法のもと人々が培って来たものです

自由と平和を阻害するもの

それは社会や他者に対して無関心であったり

想像力を無くし思考停止に陥ることです

きれいな桜は散っても

春になれば繰り返し咲くけれど

自由や平和は

手を離してしまえば取り返しがつきません

 

 

表現の自由 　報道の独立への警告だ
http://www.bians.jp/birth/birth2016/
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