●北海道 泊原発(北海道電力)
923体/貯蔵容量がいっぱいになるまで13年
1号機<停止>
2号機<停止>1991年4月運転開始
3号機<停止>2009年12月運転開始
●青森県 東通原発(東北電力)
364体/貯蔵容量がいっぱいになるまで5.7年
1号機<停止>2005年12月運転開始/東北電力*2号機計画中
1号機<建設中>2017年3月運転開始予定/東京電力*2号機計画中
●宮城県 女川原発(東北電力)
2422体/貯蔵容量がいっぱいになるまで6.7年
1号機<停止>2号機<停止>3号機<停止>
●福島県 福島原発(東京電力)
第1原発/1万1329体/貯蔵容量がいっぱいになるまで2年
1号機<廃炉へ>1971年3月運転開始
2号機<廃炉へ>1974年7月運転開始
3号機<廃炉へ>1976年3月運転開始
4号機<廃炉へ>1978年10月運転開始
5号機<停止>1978年4月運転開始
6号機<停止>1979年10月運転開始
第2原発/6476体/貯蔵容量がいっぱいになるまで1.9年
1号機<停止>1982年4月運転開始
2号機<停止>1984年2月運転開始
3号機<停止>1985年6月運転開始
4号機<停止>1987年8月運転開始
●茨城県 東海第2発電所(日本原子力発電株式会社)
東海第1発電所<廃炉>1966年7月運転開始、98年から廃炉作業中
東海第2発電所<停止>1978年11月運転開始
2165体/貯蔵容量がいっぱいになるまで2.3年
●静岡県 浜岡原発(中部電力)
6243体/貯蔵容量がいっぱいになるまで6.5年
1号機<廃炉>1976年3月運転開始
2号機<廃炉>1978年11月運転開始
3号機<停止>1987年8月運転開始
4号機<停止>1993年9月運転開始
5号機<停止>2005年1月運転開始
6号機<計画中>2020年以降運転開始予定
●愛媛県 伊方発電所(四国電力)
1324体/貯蔵容量がいっぱいになるまで7.8年
1号機<停止>1977年9月運転開始
2号機<停止>1982年3月運転開始
3号機<停止>1994年12月運転開始
●鹿児島 川内原発(九州電力)
1814体/貯蔵容量がいっぱいになるまで8.8年
1号機<停止>1984年7月運転開始
2号機<停止>1985年11月運転開始
3号機<計画中>2019年運転開始予定
●佐賀県 玄海原発(九州電力)
1688体/貯蔵容量がいっぱいになるまで3.4年
1号機<停止>1975年10月運転開始
2号機<停止>1981年3月運転開始
3号機<停止>1994年3月運転開始
4号機<停止>1997年7月運転開始
●島根県 島根原発(中国電力)
2146体/貯蔵容量がいっぱいになるまで5.8年
1号機<停止>1974年3月運転開始
2号機<停止>1989年2月運転開始
3号機<建設中>2012年3月運転開始予定(延期)
*●山口県
上関原発(中国電力)
1号機2号機計画中*80年代から計画するも抗議活動を受けて止めていたが予定地の海面埋め立て工事を2月に再開。しかし震災以降は再び中断。
●福井県 (関西電力)
高浜原発/2649体/貯蔵容量がいっぱいになるまで5.7年
1号機<停止>1974年11月運転開始
2号機<停止>1975年11月運転開始
3号機<停止>1985年1月運転開始
4号機<停止>1985年6月運転開始
大飯原発/3026体/貯蔵容量がいっぱいになるまで6.1年
1号機<調整運転中>1979年3月運転開始
2号機<停止>1979年12月運転開始
3号機<停止>1991年12月運転開始
4号機<停止>1993年2月運転開始
美浜原発/903体/貯蔵容量がいっぱいになるまで6.4年
1号機<停止>1970年11月運転開始
2号機<停止>1972年7月運転開始
3号機<停止>1976年12月運転開始
敦賀原発1470体/貯蔵容量がいっぱいになるまで7年
1号機<停止>1970年3月運転開始*稼働中としては国内最古の原発。
2号機<停止>1987年2月運転開始
3号機<計画中>2017年7月運転開始予定
4号機<計画中>2018年7月運転開始予定
●石川県 志賀原発(北陸原発)
619体/貯蔵容量がいっぱいになるまで11.4年
1号機<停止>1993年7月運転開始
2号機<停止>2006年3月運転開始
●新潟県 柏崎刈羽原発(東京電力)
1万3160体/貯蔵容量がいっぱいになるまで3年
1号機<停止>1985年9月運転開始
2号機<停止>1990年9月運転開始
3号機<停止>1993年8月運転開始
4号機<停止>1994年8月運転開始
5号機<停止>1990年4月運転開始
6号機<停止>1996年11月運転開始
7号機<停止>1997年7月運転開始
*合計821万キロワットを出力出来る世界最大の原発。
NEXT1.原発立地
原発立地と原発施設の概要と核廃棄物に関して
原発の実態を少しでも知るために
この地図を作っていて何故にこれだけ多くの原発を造ったのだろうかと改めて思いました。原発には様々な問題がありますが、中でも数万年に渡って厳密に保管し続けなければならない「高レベル放射性廃棄物」は原発が稼働する限り増え続ける恐ろしい問題です。
放射能の最終処分技術も確立していない中、原発内で長期間に渡って貯蔵されている廃棄物は地震や津波などの危険にさらされています。この現状を知って国民1人1人があらためて原子力の問題を考えなければ未来はあまりにも危険ではないでしょうか。
使用済み燃料の行き先
発電に3〜4年使用された燃料は、原子炉建屋の中にある「使用済み燃料貯蔵プール」などに一時保管されます。*この保管されている燃料は原発本体と同じように地震や津波の危険にさらされているのが現状です。日本では使用済み燃料は「再処理」施設に送られることになっていますが、全国で発生する使用済み燃料の量に再処理能力が追いつかないため使用済み燃料は増え続けています。*福島第2原発のような100万キロワット級の原発を1年間運転すると使用済み燃料は約30トン発生します。
使用済み燃料の保管場所を確保するため、青森県のむつ市に「中間貯蔵施設」を建設中で2012年に稼働予定となっています。
*使用済み燃料は放射線と崩壊熱を発し、臨界の恐れもあるため、取り扱いは極めて注意が必要であり、運搬、保管には「キャスク」と呼ばれる専用容器が使われます。貯蔵プールでの保管のように水で冷やす事が出来ないので、燃料が発する熱は容器外に金属伝導を使って逃がす構造となっています。
「キャスク」の耐久テストは厳密に行われていますが、もし、輸送中にトラックが横転するなどの事故で思わぬ負荷が容器にかかった場合大丈夫だろうか、また「想定外」と言う言葉が出て来るのではないだろうかとの不安は感じます。
使用済み燃料には、ウラン235の核分裂で出来た死の灰(原子核が分裂して生ずる放射性の生成物の俗称)とウラン238から出来たプルトニウムなどが含まれていてこれらは放射能が強く、半減期が数万年と長いものも含まれ極めて危険な物質ですから人間環境から長期間に渡って確実に隔離しなければなりません。しかしまだ安全に処分する技術は確立されていず、巨額の費用がかかる事も明らかです。
*安全で効率(経済的)なエネルギーとはほど遠いのが、現状の原発環境です。
ブルーエネルギー
欧州では自然エネルギーをさらに増やすために国境を越えた送電網の準備が進んでいます。日本では1979年に巨額の費用をかけて完成した青森と北海道を結ぶ海底送電線があります。
この送電線を使えば北海道の風力や太陽光発電の電力を本州に送る事も可能なのにほとんど使われて来なかった事実は電力会社の閉鎖性と官民を含めた利権ゆえなのでしょうか。
自然エネルギーの輸出大国を目指すスコットランドでは潮力や波力を使った発電を開発中でその可能性は大きいようです。
潮の流れと波の力、日本でも早くから研究している人がいますが、自然エネルギーに対する国の支援や企業の姿勢は極めて後ろ向きでせっかくの技術やアイデアが見殺しになって来た過去は否めません。
今回の原発事故による意識変化でやっと自然エネルギーの価値と有効性に目が向いたと言うのが現状で、それでも強大な電力会社にまつわる利権やエゴイズムの根は深く、自然エネルギーへのシフトは国民1人1人の意識改革と世論なしには難しいだろうと思えます。
光や風や水や地熱をイメージする「グリーンエネルギー」そして広大な海の潮力や波力をイメージする「ブルーエネルギー」これだけでも原子力発電がなくても近未来に電力需要はまかなえます。
他にバイオやまだ表に出ていない発電の方法はあるでしょうし、どう考えても自然エネルギーへのシフトにリスクや不安はないはずです。
北アフリカのモロッコで巨大な太陽熱発電所は反射鏡で熱を集め蒸気でタービンを方法だそうです。太陽光も風車のシステムもまだまだ開発の余地があって、どれだけ想像力を乏しくしても自然エネルギーへの移行は可能だと思えます。
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
■何故原発を推進するのか ■何故原発に関する嘘が多いのか ■何故放射能が危険なのか
■何故発電コストが高いのか ■何故原発が危ないのか ■何故原発が非人道なのか