子どもの貧困 ひとり親手当の拡充を(2015/09/04東京新聞) (論点検証 安保国会:1)集団的自衛権、広がる疑問(2014/09/04朝日新聞) 新たな安全保障関連法案について、与党は今月中旬にも参院での採決をめざす方針だ。だが、参院の審議では、法案の必要性や憲法との関わりなどについて、安倍晋三首相ら政府の答弁が衆院段階と食い違う例も続出。疑問はむしろ広がっている。・・・野党は今年8月26日の参院特別委で「退避する邦人が米軍艦に乗っていることのどこが『存立危機』なのか。我が国の存立が根底から覆されるのか」(民主・大野元裕氏)と指摘。行使の条件となる武力行使の新3要件を満たさないのではないかとただした。・・・政府が外国の領域での集団的自衛権行使の唯一の具体例とした、中東・ホルムズ海峡での機雷除去の必要性についても、疑問が広がっている。・・・首相の答弁を、安保法案を担当する防衛相がひっくり返す。こうした迷走が続いているのは、「自国を守るための集団的自衛権」という政府の理屈に無理があるからだ。国連憲章で認められた集団的自衛権の本質は、攻撃を受けた他国を守ることにある。首相は「日本人を乗せた米国の船を守る」と訴えたが、この例で集団的自衛権を使えるかどうかと、日本人の乗船は直接関わりはない。海外での機雷除去も、日本が直接攻撃を受けていないのに「存立危機」として他国での戦争に首を突っ込むことにほかならない。答弁が上書きされるたび、法案の問題点が浮き彫りになってきている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11946956.html (社説)「違憲」法案 「専門知」の警鐘を聞け(2014/09/04朝日新聞) 最高裁が「憲法の番人」と呼ばれるゆえんは何か。憲法81条はこう定める。「最高裁は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」そのトップを務めた山口繁・元最高裁長官が、安全保障関連法案で集団的自衛権の行使を認めることについて「違憲」との見解を初めて示した。安保法案に対しては、すでに多くの憲法学者や元内閣法制局長官、日弁連の元会長らが「違憲」との見方を示している。実質的なリスクをはらむ問題である。たとえば、このまま法案が成立するとする。自衛隊の海外派遣の正当性を問う訴訟が相次ぎ、違憲判決が出る可能性は否定できない。先月、法曹や各界の専門家ら約300人が参加した記者会見でも、最高裁判事OBが「違憲」の声をあげた。村越進・日弁連会長は「立憲主義の破壊だけは認められない」と訴えた。 全国各地で続くデモなど幅広い市民の抗議活動もあわせ、異議申し立ては広がるばかりだ。いくら理を尽くして反論しても、政権は数の力で押し通そうとする。そんな政権に対する怒りや不安が、市民や専門家らの背中を押している。安倍政権は思い出すべきだ。6月に憲法学者から「違憲」批判が上がった際、自民党幹部が「憲法解釈の最高権威は最高裁。憲法学者でも内閣法制局でもない」と反論したことを。その最高裁の元長官が、次のように指摘した意味を、政権は重く受けとめねばならない。「集団的自衛権を有しているが行使はせず、専守防衛に徹する。これが憲法9条の解釈だ。それに基づき、60余年間、様々な立法や予算編成がなされ、その解釈をとる政権与党が選挙の洗礼を受け、国民の支持を得てきた。この事実は非常に重い」「憲法9条についての従来の政府解釈は単なる解釈ではなく、規範へと昇格しているのではないか。9条の骨肉と化している解釈を変えて、集団的自衛権を行使したいのなら、9条を改正するのが筋だ」政府提出の法案に対して、憲法や法律の専門家からここまで明確かつ広範に違憲性が指摘されるのは異常な事態だ。安倍政権は専門知の警鐘を真正面から受けとめるべきだ。そうでなければ、そのツケは必ず深刻なひずみを生むだろう。法的安定性に重大な疑問符がついたまま、自衛隊を危険な海外活動に送り出す。そんな法案を成立させてはならない。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11946867.html (声)若い世代 文化祭で戦争の記憶伝えたい(2014/09/04朝日新聞)高校生 杉浦悠花(愛知県 15) 戦後70年を迎え、今月開く文化祭で、戦争の記憶を伝えていく企画に取り組んでいます。準備の中で、語り部の方に戦争体験を聞かせてもらう機会がありました。その際に印象に残ったのは、聞きに来てくれて本当にうれしい、これから伝えていってね、という言葉です。戦争を直接知る世代がどんどん減ってきている今、戦争の記憶を伝えていくのは私たちの世代です。そのような使命感をもってお話を聞くと、心に深く入ってきました。私たちは戦争も体験していないし、専門家でもありません。実際、自分たちの知識のなさも痛感しました。でも、文化祭での発表というアウトプットの場のおかげで、明確な目的意識をもって学ぶことができました。これが私たちの「戦争の記憶を伝える」第一歩です。 (声)この夏のうねりを忘れない(2014/09/04朝日新聞)1級建築士 宇野雅子(東京都 59) 私は忘れない、この夏のうねりを。安全保障関連法案反対と声を上げた多くの人たちのことを忘れない。国会の動きを注視して、この先の選挙に備えよう。政治家の失言や暴言を忘れない。撤回すれば消えるわけではない。夏になると報道される戦争のこと。戦後70年、戦後が永遠に続くよう、空気のように当たり前と思っている平和の大切さを忘れてはならない。沖縄のことを忘れない。議論が平行線であっても、時間が過ぎれば結論ありきの行動をすることを、話し合いとは言わない。原発事故のこと、福島の避難者を忘れない。なし崩しのように原発再稼働を進めていることを忘れない。あまり報道されなくなったが、口永良部島の爆発的噴火による避難生活が続いていることを忘れない。サイン、コサインを女子高校生に教えて何になると言った知事のことを忘れない。私は重度の障害者を抱える母親だが、サイン、コサインのおかげで、細々とではあるが在宅で28年間、仕事を継続している。忘れてはいけないことが、たくさんある。 (異論のススメ)金融市場の乱高下 アベノミクスに欠けるもの 佐伯啓思(2014/09/04朝日新聞) 資本とは、それを元手にして利益を生み出す資金である。したがって、資本主義とは、元手となる資本をたえず増殖させる運動である。この資本増殖が、われわれの生活に役立つモノの生産やサービスの提供をもたらせば問題はないのだが、ただ金融市場を資本が回るだけで元手が増えるとすれば、困ったことである。有益なモノの生産へ向けた投資ではなく、株や為替の投機によって大きな利潤が得られる。これぞまさに、もっとも手軽な「資本」主義である。しかし、この手軽で即物的でむき出しの資本主義こそが、健全な経済活動を破壊しかねない。・・・アベノミクスは、脱デフレ、景気回復からさらに日本経済を力強い成長軌道に押し上げようとする。しかし、そもそも景気が十分に浮上しない最大の原因は、日本経済はすでに資本も生産能力も過剰になっている点にある。日本社会は、少子高齢化、人口減少へと向かっている。こうした社会においては、市場はさして拡張しない。つまり、モノをいくら生産しても、それを吸収するだけの十分な需要が発生しないのである。 とすれば、いくら異次元の金融緩和によって資本を供給しても、貨幣はもっぱら金融市場へ流れるであろう。結果として、日本経済全体が、ますますグローバルな金融市場の不安定性に巻き込まれ、投機的資本の思惑に翻弄(ほんろう)されることになる。・・・重要なことは、ただやみくもに貨幣を供給することではない。その貨幣をグローバルな金融市場の投機筋の餌にすることではなく、逆に、その貨幣をグローバルな金融市場の投機筋から守ることなのである。そのことは何を意味するのだろうか。「異次元的に」供給される資金を、国内の長期的な産業基盤や生活基盤として国内で循環させることこそが重要である。しかも、これらの長期的な産業基盤や、少子高齢化に向かう生活の基盤づくりは、決して即効の利益を生み出すものではない。とすれば、それを市場競争に委ねるのは無理なのである。政府が、一定の将来ビジョンのもとで、その資本の行き先をある程度、指示することが必要となるであろう。短期的な市場の成果主義ではなく、長期的な公共政策こそが求められているのだ。そこで初めて、異次元的な金融緩和も意味をもってくるであろう。われわれは、一刻も早く、貪欲(どんよく)で即物的な金融中心のグローバル資本主義から決別しなければならない。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11946892.html 「戦後」「平和」希望失わない 瀬戸内寂聴さんと山田洋次さん、徳島市で対談(2014/09/04朝日新聞) 戦後日本人の生き方や社会のあり方を見つめ続けてきた、僧侶・作家の瀬戸内寂聴さん(93)と映画監督の山田洋次さん(83)。3日に徳島市内であった対談には多くのメッセージが込められていた。安全保障関連法案に異を唱える人が各地で集う中、「まだまだ言わないといけないことがある」と瀬戸内さん。「希望は失ってはいけない」と山田さんは訴えた。・・・戦争体験は2人にずっしりのしかかる。「勝った、勝ったと日本政府は言い続けたが、実際はウソだった」と山田さん。瀬戸内さんも「政府の発表は疑わないといけない。いざとなったら神風が吹くと教えられたのだから」。 昨年5月、背骨の圧迫骨折で入院し、4カ月後に胆嚢(たんのう)がんの手術を受けた瀬戸内さん。安保法案に抗議するため、国会前の集会でマイクを握ったのは今年6月だ。「大病をし、死ぬかと思った。だが、『戦争をするな』と言うために生かされたのではないか。このままでは大変なことになってしまう。じっとしていられなかった」と誰にも言わずに1人で集会に向かったという。・・・戦後70年の今年。山田さんは言った。「吉永小百合さんが『戦後という言葉がいつまでも続いてほしい』と言っていましたが、同じ思い。70年前の戦争がどんな悲惨な戦争だったかは未来永劫(えいごう)忘れてはいけない。あの戦争を語り継がないといけないのです」。瀬戸内さんも「いい戦争はない。戦争はすべて人殺し。人間には嫌なことを忘れる性格があるが、忘れていいことと忘れてはいけないことがある。戦争は忘れてはいけない」と語った。 安保若者デモ「大きな希望」 寂聴さんと山田洋次監督、対談(2014/09/04朝日新聞) 陸上でコバルト60検出 浪江北幾世橋 県「健康影響ない」(2015/09/03福島民報) (声)デモで考えた解釈改憲の絶対悪(2015/09/03朝日新聞)大学教授 馬渕清資(神奈川県 64) 8月30日にあった、安全保障関連法案に反対するデモに、神奈川県内で参加した。「戦争反対」「憲法9条を守れ」と叫んだ。法案に賛成の人が現れ、デモ参加者と論争する場面を見ながら、叫んだ二つの主張には少し違う点があるなと思った。・・・一方の「憲法9条を守れ」は憲法違反の問題である。これはルールを守らないという絶対悪だ。憲法の解釈は、時間が経ったからとか周辺事情が変わったからといって変えてはならない。従来の決まり事をごまかしてしまうのが悪いということは、子供でも理解できる。つまり、戦争に賛成とか反対とかいうレベルの話ではない。今回の法案について、首相は7月に「まだ国民の理解が進んでいる状況ではない」と言ったが、理解した上で反対しているのだ。国を守るには、国家の秩序を守らなければならないというのは当たり前のことだ。それに早く気づかなければ、首相も自民党も「裸の王様」である。 (記者有論)ドイツの戦後 過去への責任、教育で実践 高野弦(2015/09/03朝日新聞) 辺野古埋め立てに反対署名 市民団体(2015/09/03朝日新聞) 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画をめぐり、労働組合などでつくる団体「フォーラム平和・人権・環境」が2日、埋め立てに反対する約14万1千人分の署名簿を防衛相と衆参両院議長あてに提出した。防衛省の計画によると、辺野古沖の埋め立てには約2100万立方メートルの土砂が必要とされ、沖縄本島のほか九州や瀬戸内の7地区からの採取を検討している。団体は「西日本各地では自然破壊にもつながり、公害や住民間の利害対立さえ懸念される」とし、計画の即時中止を求めている。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11945001.html
六ケ所村の核ごみ貯蔵建屋にさび 規制委、原燃に調査指示(2015/09/03共同通信) 安保法案、元最高裁長官「違憲」 政府説明「ナンセンス」(2015/09/03東京新聞) 元最高裁長官の山口繁氏(82)が3日、共同通信の取材に応じ、安全保障関連法案について「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反と言わざるを得ない」と述べた。政府・与党が、砂川事件の最高裁判決や1972年の政府見解を法案の合憲性の根拠にしていることも「論理的に矛盾する。ナンセンスだ」と厳しく批判した。「憲法の番人」である最高裁の元長官がこうした意見を表明するのは初めて。自民党の高村正彦副総裁は、憲法学者から法案が違憲だと指摘され「憲法の番人は最高裁であり、憲法学者ではない」と強調したが、その元トップが違憲と明言したことは、波紋を広げそうだ。 福島第一 汚染水低減策で地下水くみ上げ開始 海洋放出は中旬(2015/09/03東京新聞) 国と東京電力は三日、福島第一原発の汚染水低減策の一つ「サブドレン計画」で、建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げる作業を始めた。くみ上げた水は浄化設備で処理後、いったんタンクに貯蔵し、放射性物質濃度が基準を下回っていることを確認した上で海洋放出する方針。 「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁元最高裁長官(2015/09/03朝日新聞) 「憲法の番人」である最高裁の元トップが安保法案を「違憲」とする見解を示したのは初めて。歴代の元内閣法制局長官や憲法学者の多くが「違憲」と指摘するなか、法案の正当性に改めて疑問が突きつけられた。山口氏は、安保法案を「違憲」と考える理由について「集団的自衛権の行使は憲法9条の下では許されないとする政府見解の下で、予算編成や立法がなされ、国民の大多数がそれを支持してきた」と指摘。「従来の解釈が憲法9条の規範として骨肉化しており、それを変えるのなら、憲法改正し国民にアピールするのが正攻法だ」とも述べた。 太陽光発電、1割担う 今夏ピーク時の電力供給 原発十数基分(2015/09/03朝日新聞) アフガニスタン 消滅の淵にある仏教遺跡(2015/09/01ナショナルジオグラフィックス) アフガニスタン東部の仏教遺跡「メス・アイナク」の周囲には100カ所以上の検問所が設けられ、約1700人の警察官が24時間体制で警備に当たっている。厳重な警備体制の理由は、遺跡そのものではない。遺跡の地下に長さ4キロ、幅1.5キロ以上もある銅の鉱床が眠っているのだ。未開発の鉱床としては世界最大級の規模で、銅の埋蔵量は1140万トンと推定されている。「ささやかな銅の源」を意味するメス・アイナクという呼び名は、いささか控えめすぎると感じられる。・・・少なくとも2018年までは、銅の採掘が始まることはなさそうだ。鉱山開発で失われる前に調査を進めようと、ここでは7年前から、考古学者たちが地元の作業員を率いて発掘作業を進めてきた。 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/15/082400008/082400004/ 海面上昇は予想を上回るペース、NASA(2015/09/01ナショナルジオグラフィックス) (声)思い切り安保法案反対を叫んだ(2015/09/02朝日新聞)無職 中島愛子(福岡県 71) 8月30日、久留米市内で安全保障関連法案に反対する集会に参加しました。6歳、3歳、6カ月の孫息子たちの未来を守るため、「あの時、ババもがんばったよ」と孫たちに言えるように、そして私自身が「あの時、もっと抗議のために頑張っておけばよかった」と悔やまないように……。集会に参加したのは、そんな思いからでした。小雨の中をデモ行進しました。孫息子たちのあどけない顔、先の大戦で旧満州に出征し、命からがら帰還した、今は亡き父の顔、そして父の留守をしっかり支えてくれた亡き母の顔を思い浮かべながら、思い切り「廃案」と叫びました。会場で知人が私に「母に『何で戦争に反対せんやったと?』と聞いたけど、母は黙っていた」と言いました。私は「何も言えなかった時代だったからですね」と言いました。いま、私たちは声を大にして「反対」が言える時代にいます。他界した親たち、そして無念にも戦争で命を散らした人たちとその遺族の方たちが、私たちの行動を応援していると信じて、これからも抗議を続けていきたいと思いました。 欧州の難民流入 看過できない人道危機(2015/09/02京都新聞) 五輪エンブレム 騒動はこれで終わりに(2015/09/02東京新聞) 安保法案 自民内も異論 総務会「デモ重い」意見相次ぐ(2015/09/02東京新聞) 「原発の収束作業で発がん」 札幌の男性、東電など提訴へ(2015/09/02北海道新聞) 5号機揺れ増幅、低速度層影響か 静岡県西部震源の地震(2015/09/01静岡新聞) 休眠施設改造に100億円 東海村で原子力機構(2015/09/01共同通信) 概算要求の膨張 財政規律はどうなった(2015/09/01京都新聞) 16年度概算要求 防衛予算総額に迫る 武器ローン4兆8815億(2015/09/01東京新聞) マイナンバー 見切り発車ではだめだ(2015/09/01京都新聞) (社説)橋下新党構想 あまりに勝手な分裂劇(2015/09/01朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11941095.html (声)デモ参加者に「ありがとう」(2015/09/01朝日新聞)主婦 小倉俊子(群馬県 76) 安全保障関連法案に反対する抗議行動が、国会議事堂の前でありました。私は健康上の理由で参加できませんでした。戦争体験者として、機会があるごとにデモや集会に参加してきました。法案が成立すれば、戦争に参加するかもしれません。今回ほど、参加できない無念さを覚えたことはありません。戦死した兄を始め、多くの戦争犠牲者に申し訳ない気持ちでいっぱいです。せめてできることはないかと考え、手紙や電話で知人に安保法案に反対の気持ちを伝えています。でも、デモを見て希望も持ちました。あらゆる年代の方々がデモに参加したことです。仕事を抱えている人たち、家事や育児でたいへんなお母さんたち。何よりもうれしいのは、高校生を含む若い人たちが声をあげていることです。みなさんに「ありがとう。お願いしますね」と声援を送ります。高齢者も負けてはいられません。できることをやって、尊い平和を守りたいと思います。 (声)デモは政権に重圧与えたはず(2015/09/01朝日新聞)無職 富山茂雄(東京都 68) あいにくの雨だったが、国会議事堂前に行った。行かねば気が済まなかった。8月30日午後2時の少し前に地下鉄の駅に着くと、ホームは押すな押すなの有り様。構内は蒸し暑くて、列もなかなか進まず、パニックの一歩手前のような状態だった。30分ほどの苦役を終え、ようやく地上へ出た。国会議事堂へ通じる歩道は、人間の洪水だ。ちらほらと黒と白の風船が舞っている。安全保障関連法案を葬るとの暗喩か。それにしても警察車両が多い。思えば戦前の体制は満州事変以後、出たとこ勝負の愚かな戦争を推し進めて、310万もの命を日本から消し去った。その歴史を現政権は学習する気がないように見える。だが、デモに参加した人の波は、安保法案の成立に突き進む現政権に重圧を与えたはずだ。国民の声を軽視しているように見える安倍晋三首相も、まじまじと見たと思いたい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11941087.html 「自由を」祈るチベット 信仰抑圧、経済優遇で懐柔 中国自治区50年(2015/09/01朝日新聞) 川内原発再稼働を伝えるドイツの報道(あきこ / 2015年8月30日みどりの1kWh) |