KIJI LISTpoint NEWS LIST

20182019


<POINT NEWS97>2015/05/22・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

sankaku97sankaku
2015/05/22sankaku


円安の進行  負の影響に注意怠るな(2015/05/29京都新聞)
急激な円安が進んでいる。外国為替市場の円相場は、きのう東京市場で一時1ドル=124円台まで下落し、約12年半ぶりの円安水準となった。前週末に比べて2円以上の大幅な値下がりだ。円安の進行は、輸出企業の採算を向上させる半面、輸入品の価格上昇で家計や中小企業などの負担を増やす。近年は国外への生産移転が進み、日本は輸出より海外投資で稼ぐ産業構造に変わりつつある。以前ほど輸出の経済効果は望めず、むしろ景気へのマイナス影響を懸念せざるを得ない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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中古住宅の活用  空き家にせぬ仕組みを(2015/05/29京都新聞)
全国820万戸に上る空き家対策の一つとして、中古住宅の有効活用をもっと進められないか。・・・今年は国の住宅政策の指針「住生活基本計画」の5年に一度の見直しの年にあたる。中古住宅の売り手、買い手の増加につながる具体策を求めたい。日本の住宅市場に占める中古物件の割合は約15%。フランス(68%)や米国(89%)などに比べて極めて低い。・・・一般に木造の場合、築20年を超えると価値はゼロと査定される。高度成長期以前はともかく、建物の質が向上した現在もこうした査定は続いており、「お金をかけて修繕しても高く売ったり貸したりできない」と放置される家の増加につながっている。もう一つは、新築物件の供給過剰だ。総務省の調査によると2013年の住宅総数6063万戸に対し、総世帯数は5245万世帯。この40年間、一貫して住宅数が世帯数を上回っている。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150529_3.html

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口永良部島噴火:「ボーン、稲光のような閃光」震える島民(毎日新聞 2015年05月29日)
噴き上がる灰色の噴煙は島を覆うように広がり、火砕流は海岸にまで達した。鹿児島県・口永良部(くちのえらぶ)島(屋久島町)の新岳(標高626メートル)が29日午前、爆発的噴火をし、噴火警戒レベルが「5」(避難)に引き上げられた。「ボーンという大きな音がした」「稲光のような閃光(せんこう)を見た」。住民は恐怖に震えた。・・・屋久島町永田の海沿いで民宿を経営する岩川和司さん(59)も午前10時ごろ、海の向こうの口永良部島から黒い噴煙が高く上がる様子を見た。「『ゴボゴボ』という低い音も響いて聞こえてきた。小学生の時にも大きな噴火を見たことがあるが、今回はそれをはるかにしのぐ規模だ」と驚いていた。
http://mainichi.jp/select/news/20150529k0000e040264000c.html

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社説:安保転換を問う・米軍協力の当否(毎日新聞 2015年05月29日)
米国が間違った戦争を始め、自衛隊に協力を求めてきたら、日本は断れるのか。そのことが、安全保障関連法案の国会審議で、論点になっている。安倍晋三首相は、米国に言われるままに武力を行使することはなく、主体的に判断するという。・・・集団的自衛権だけではない。重要影響事態法案では、政府が日本の安全に影響を与えると判断すれば、自衛隊は世界中で米軍などに後方支援ができる。米国から後方支援を求められ、事態として認定できない場合はどうするのか。疑問は尽きない。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150529k0000m070176000c.html

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首相がヤジ、また陳謝 辻元氏に「早く質問しろよ」 衆院特別委(2015/05/29朝日新聞)
新たな安全保障関連法案を審議する28日の衆院特別委員会で、安倍晋三首相が質問者に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、審議が一時中断した。首相は2月にも野党議員をやじって陳謝しており、国政の最高権力者としての振るまいが改めて問われている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11779376.html

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「自治体外交」活路探る 訪米の翁長知事、「辺野古反対」議員と会談(2015/05/29朝日新聞)
 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の米国行脚が27日(日本時間28日)、始まった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設反対を米国に直接伝え、世論を喚起するのが狙い。政府間交渉に頼らない「自治体外交」に活路を見いだしたい考えだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11779387.html

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(声)安保法制は性急、国民置き去り(2015/05/29朝日新聞)無職 三好永作(福岡県 68)

集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連11法案について、国会審議が始まった。安倍政権は今国会での成立をめざすという。戦後政治の大転換につながる法案である。先日、党首討論が行われたが、改めて疑問を感じた。国民の理解が不十分なのではないかと。このまま国会でこの法案を審議してよいのだろうか。自民党は昨年の衆院選で「切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を速やかに整備する」と公約にしたという。しかし、自民党候補者からその訴えを聞いた国民は少ないと思う。争点はもっぱらアベノミクスや消費税だった。国民が安全保障関連法案を十分に理解し、賛否を争点に衆院選が行われた後にはじめて、これらの法案を採決する条件が整うと考える。それが民主主義というものだ。ただちに衆院を解散すべきだ。この11法案の最大の眼目は、現憲法下において認められないとしてきた集団的自衛権の行使を可能にする点にある。このような法案を今国会で成立させようというのは、あまりにも性急すぎる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11779363.html

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(声)戦争の事実と非戦の誓い伝える(2015/05/29朝日新聞)契約社員 秋山信孝(東京都 65)

 「戦争の過酷さ語ってくれる祖父」(21日)を読み、語り続けるおじいさんと「何度でも」と受け入れるお孫さんに感銘を受けた。私も、亡父から日中戦争での悲惨な体験を度々聞かされた思い出がある。それを我が子だけではなく、延べ40カ国の学生たちにも語り伝えた。留学生寮の寮監をしていたころのことだ。日本語を知らないのに「ベントー」(弁当)と話すパラオ共和国からの留学生がいた。日本の統治下で現地の人たちが覚えさせられた日本語が、孫の代までそのまま残っていたのだ。留学生たちの多くは日本の歴史を詳しく知らなかったが、戦争が絶対悪であること、侵略戦争の反省から日本人は憲法にのっとって戦争放棄を揺るがぬ信念として受け継いでいることを丁寧に訴えた。そうすると、日本人に深い信頼を寄せてくれた。「いつまで謝ればいいのか」という声もあるが、それは加害者の勝手な論理である。侵略の事実は消せない。過ちをわび続け、非戦の誓いを守ることで世界中の信頼を回復し、広く友好関係を築くのが真の「積極的平和主義」だと信じている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11779365.html

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社説:新銀行東京 税金損なった責任問え(毎日新聞 2015年05月28日)
ずさんな中小企業向け融資のために、1400億円もつぎ込まれた都民の税金は、その多くが損なわれた。なぜそんな「でたらめ」がまかり通ったのか。責任をうやむやにしたままでの幕引きは許されない。新銀行は10年前に、当時の石原慎太郎知事の発案で、資金繰りに苦しむ中小企業を支援しようと都が1000億円出資して設立した。しかし、貸出先企業の経営内容を精査するという審査の基本を無視した融資のために焦げ付きが相次ぎ、経営が悪化した。破綻を回避するため、2008年には400億円の追加出資を余儀なくされた。・・・ しかし、新銀行は石原都政2期目の目玉として設立され、実質的には都営の「石原銀行」だった。既に民間銀行の不良債権処理が進展し、都が新銀行をつくって中小企業を支援する必要性は乏しくなっていた。それにもかかわらず開業を強行し、結果的に、民間と差別化するための緩い審査で巨額の焦げ付きを招いた。責任の一端は石原氏や都にもあるはずだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150528k0000m070127000c.html

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核のごみ これ以上増やせない(2015/05/28東京新聞)
原発再稼働への地ならしか。政府は原発から出る核のごみの処分について、自ら適地を選んで、受け入れを働き掛ける新方針に改めた。これを機に、核のごみを出さない国への転換も図りたい。誰が、何を、どうやって処分するかは、十五年も前から決まっていた。
全国の電力会社で組織した団体が、再び燃料にするプルトニウムなどを抽出したあとの危険な廃液を、ガラスで固め、分厚い金属容器に密封して、地下三百メートル以上の安定地層に埋める。ただ、どこに埋めるかが、今も決まらない。・・・いま国内には、一万七千トンの使用済み核燃料がたまっており、原発施設内などにある保管場所の七割がすでに埋まっている。・・・ この国は火山国・地震国である。適地選定に際しては、十分な根拠を誰にでも分かる形で示し、質疑を繰り返す必要がある。専門家が適地と認めても、立地の過程で強制感があってはならない。受け入れの合意形成には、十分時間を割かねばならない。核のごみ処分の転換点に立ち、もう一度確かめておきたいことがある。原発を使い続ければ、必ず核のごみは出る。発生抑制こそ、最善のごみ対策だということだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052802000147.html

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安保法制審議 議論深めぬ政府の不実(2015/05/28東京新聞)
 安倍晋三首相ら政府側はなぜ質問に正面から答えようとしないのか。安全保障法制の法案審議がきのう衆院特別委員会で始まった。法案を正当化する見解を繰り返すだけでは、議論は深まらない。それだけ安保法制の成否が日本の針路を大きく左右するということだろう。質問に立ったのは各党党首級ばかり。特に野党側は党の威信をかけ、舌鋒(ぜっぽう)鋭く迫った。しかし、議論が深まったとは言い難い。政府側が質問に正面から答えようとしなかったからだ。・・・委員会では、首相が質問に直接答えなかったり、答弁書を延々と読み続けたり、野党議員を挑発するなど不誠実な態度も見られた。そこに「一強」の傲(おご)りがあるのではないか。まず改めた方がよい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052802000149.html

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(安全保障法制)行使の範囲、あいまい答弁 「例外」「一般に」首相多用 集団的自衛権(2015/05/28朝日新聞)
 「一般に」「例外として」「現在は」――集団的自衛権の行使の範囲や内容をめぐる27日の国会審議で、安倍晋三首相からはこれをはぐらかすような言葉が何度も出た。・・・しかし、新3要件の表現はあいまいだ。首相ら政府側が説明を重ねたが、「だんだん例外が増えてきた。結局、きちっとした基準になっていない」(民主の岡田氏)との批判に十分答えられているとは言えない。認められる海外での武力行使はどこまでか、その答えを政権は示していない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777384.html

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汚染水解決、なお遠く 東電、福島第一の高濃度「処理完了」(2015/05/28朝日新聞)
 東京電力福島第一原発のタンクにたまった高濃度汚染水の「処理完了」を東電が27日発表した。放射性物質を減らす処理が一巡し、「汚染水によるリスクが低減した」と東電は言うが、毎日新たに汚染水が生まれる状況は変わらず、処理した後の水の行方も決まっていない。汚染水問題解決への道のりは遠い。・・・高濃度汚染水は1リットルあたり数千万〜数億ベクレルもの放射性物質を含み、漏れた時に周囲を汚染するリスクが高い。2013年8月にはタンクから約300トンもの汚染水が漏れていたことが発覚した。翌9月には安倍晋三首相が東京五輪招致演説で「状況はコントロールされている」と発言。東電の広瀬直己社長が「14年度中」の処理終了を約束した。ピーク時には約36万7千トンまで増えたが、設備を増強して処理を加速した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777449.html

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イラク自衛隊派遣、自殺29人 インド洋派遣は25人(2015/05/28朝日新聞)
2003年から09年までイラクへ派遣された自衛隊員のうち、在職中に自殺で死亡したと認定された隊員が29人いることがわかった。27日の衆院の特別委員会で明らかになった。防衛省によると、うち4人は、イラク派遣が原因のストレスで自殺に至ったとみられるという。イラクに派遣された自衛隊員は陸海空の各自衛隊で約9310人。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777380.html

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(社説)安保法制国会 リスクを語らぬ不誠実(2015/05/28朝日新聞)
 新たな安全保障法制の整備によって、海外に派遣された自衛隊員の危険が増すのではないか――。野党側の追及に対して、政府側は「リスクの増大」を明言しようとしない。安保法制を審議する衆院の特別委員会がきのう始まったが、論議がかみ合わない。原因はもっぱら、安倍首相や中谷防衛相らの不明確な答弁にある。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777344.html

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(声)政治の不安語れないのはなぜ?(2015/05/28朝日新聞)高校教員 加茂桂(千葉県 31)

 国会前で毎週木曜日午後6時半から開かれる「戦争法案反対国会前集会」に参加した。勇んで行ったものの、到着後は端の方で演説に拍手する程度しかできずにいた。テレビ局からインタビュー取材を求められたが、断ってしまった。後ろ指をさされるようなことをしているわけではなく、むしろ自分が正しいと思っていることをやっているはずなのに。「あのときが戦争と平和の分かれ道だったと後悔したくないから、集会に参加した」という思いを、なぜか公にできない。自分の行動の矛盾は何なのだろう。このブレーキは何なのだろう。仮に生徒が法案に反対する教員の姿をニュースで見たとして、それは考えるきっかけにしてほしいくらいなのに。政治に対して不安や疑問を抱くことは多いが、それを公的に表明するには特別な勇気が必要なのだろうか。単なる場数の問題なのだろうか。その答えを探すためにも、また木曜夜は国会前に行こうと思う。同じ思いでくすぶっているみなさまは、どうお考えでしょうか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777337.html?ref=pcviewpage

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(声)自衛隊員の命、軽く考えるな(2015/05/28朝日新聞)診療放射線技師 大川暢一郎(福岡県 42)

 中谷元・防衛相の発言には驚いた。19日の国会審議で安全保障法制ができた時に自衛隊員が負うリスクについて問われ、これまでと変わりないという趣旨の答弁をしたからだ。あまりにも無責任ではないか。安保法制は、自衛隊員の活動範囲の制限を緩める。地球規模で戦争中の他国に後方支援をしたり、治安維持活動をしたりするようになる。自衛隊の活動の機会が増え、負わなければならないリスクが高まるのは明白ではないか。防衛大臣をはじめとする政府も、与党もこれをはっきりと認めようとはしない。自衛隊員にも、守るべき大切な家族がいることを忘れてはならない。安保法制ができれば、家族の心配や苦痛が増すことは容易に想像できる。中谷氏の発言は自衛隊員の命を軽く考え、その家族の心情を無視するものだ。怒りを感じざるをえない。政府・与党は、安保法制を推進するなら、自衛隊員やその家族に誠意をもって負担をお願いし、理解してもらえるよう努めるのが最低限の義務ではないか。都合の悪いことは曖昧(あいまい)にする卑劣な態度は許されない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11777336.html?ref=pcviewpage

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安保審議入り  建前では議論深まらぬ(2015/05/27京都新聞)
安全保障関連法案の国会審議が始まった。集団的自衛権行使の法制化など自衛隊の海外活動拡大を図り、戦後の安保政策を大きく転換する法案である。だが安倍晋三首相は党首討論と同様、建前的な答弁に終始し、「外国の戦争に巻き込まれる」との国民の懸念に答えたとは言いがたい。首相はこの調子で最後まで国会を乗り切るつもりなのだろうか。・・・ 首相は法案を「丁寧に説明する」と繰り返す。だが目立つのは不都合な部分に口をつぐみ、批判には「的外れ」と切って捨てる姿勢だ。これでは議論は深まらない。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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青銅器時代の若い女性のグローバルな生き方が判明(2015/05/27ナショナルジオグラフィックス)
 1921年、デンマークのエクトヴィズ付近で、非常に保存状態のよい青銅器時代の女性の遺体が発掘された。3500年前に16歳から18歳で亡くなったとされるその女性は、「エクトヴィズ・ガール」という名で知られている。新たな分析により、彼女は遠く離れた場所で生まれ、長距離を旅していたことが明らかになった。エクトヴィズ・ガールは、家でじっとしているタイプではなく、世界をわたり歩くコスモポリタンだったようだ。・・・「現代人は、自らを高度に発展した人間であると思い、グローバル化を新しい現象のように考えています」と言う。「ところが先史時代の研究が進むにつれて、人類は大昔からグローバルに暮らしていたことが明らかになってきているのです」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/052500114/

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014.08.26  やっぱり怖い!農薬類の汚染(全4回)(2014/08/26リベラル21)その1 危険な残留農薬基準がある/岡田幹治(フリーライター)


はじめに

 私たちは、さまざまな汚染物質に囲まれて暮らしているが、そうした「複合汚染」のうち、農薬をはじめとする合成化学物質(以下「農薬類」と略す)による汚染は、その危険性がほとんど知られていないものだろう。それは低濃度の場合、被害を感覚で知覚することが難しく、測定には特殊な計器が必要だ。被害が時間をおいて、ときには世代を超えて現れることもあるから、一層やっかいだ。その意味で、低濃度の放射能汚染に似ている。

農薬類の汚染は、2013年末に発覚した「アクリフーズ(現マルハニチロ)の冷凍食品事件」のように、少量を口にしただけで嘔吐(おうと)・腹痛・下痢などが起きるほど高濃度の場合を除き、マスメディアに取り上げられることもない。この事件の場合、有機リン系の農薬マラチオン(商品名はマラソンなど)が最大1万5000ppm(1.5%)も混入していたのだが、このような超高濃度の汚染は犯罪でもなければ起こりえない。しかし、ふつうに売られ、私たちが日々食べている食品などにも危険は潜んでいる。農薬類は政府が安全と保証している量や濃度以下でも決して安全とはいえないのである。その実態を4回にわたって報告する。

高いネオニコチノイド系農薬の残留基準

 まず政府が定めた農薬の残留基準(ここまでなら農薬が残留していても安全とされる濃度で、作物ごとに決められている)にはきわめて高いものがある。たとえば、近年使用が急増しているネオニコチノイド系農薬のアセタミプリド(商品名はモスピランなど)をとってみよう。この農薬のブドウの残留基準は5ppmだが、この基準ぎりぎりのアセタミプリドを含んだブドウを、体重が15キログラム(kg)の子どもが1日に300g(一房の半分強)食べると、急性の中毒(毒性をもつ物質が許容量を超えて体内に取り込まれ、体の正常な機能が阻害されること)を起こす可能性がある。「体重1kg当たり1日0.1ミリグラム(mg)」という食品安全委員会決定のアセタミプリドのARfD(急性中毒基準量=注1)で計算すると、そうなるのだ(注2)。これでは安心して子どもにブドウを食べさせることもできない。・・・

農薬
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2898.html

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安保法制審議入り 平和主義に汚点残すな(2015/05/27東京新聞)
安全保障法制の審議が始まった。日本が戦後貫いてきた専守防衛の原則を逸脱しかねない内容を含む危うい法案だ。平和主義に汚点を残してはならない。・・・ 集団的自衛権の行使も後方支援も、自国が攻撃された場合のみ必要最小限度の武力を行使する「専守防衛」を逸脱しかねない。専守防衛は日本人だけで約三百十万人が犠牲になった先の大戦への「痛切な反省」に基づく。戦後日本を貫く平和主義を蔑(ないがし)ろにする法案を認めるわけにはいかない。・・・ きのうの質疑では自衛隊員が負うリスク(危険)も焦点だった。海外派遣が拡大すれば、戦闘に巻き込まれる危険性は格段に高くなることが予想されるにもかかわらず、国民の反発を恐れてか、政府側はリスクについてあまり語ろうとしない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052702000167.html

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「あの日」継承へ連携 ゆだ苑/山口県立大 被爆者の人生学生聞き取り HPに文章や映像(2015/05/27ヒロシマ平和メディアセンター)
山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は被爆70年のことし、山口県立大(同)と協力して県内に住む被爆者の個人史の聞き取りに乗り出す。広島、長崎での被爆証言に加え、被爆者の歩んだ人生を文章と映像に記録することで、被爆体験と平和への思いを若い世代へ継承していく。(柳岡美緒)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44913

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社説 安保法案審議入り 事の本質 具体的に語れ(2015/05/27ヒロシマ平和メディアセンター)

安全保障関連法案がきのう国会で審議入りした。戦後の日本では個別的自衛権の枠内で自衛力を保持する政府の憲法解釈が定着してきたが、大きな変更が加えられようとしている。安倍晋三首相は衆院本会議で「政治家は平和を願うだけではなく、果敢に行動していかなければならない」と述べた。政治生命を懸けると受け取っていいのだろうか。ただ、今後まともな質疑が行われるのか憂慮すべき兆しもあるようだ。政府側には議論を回避する姿勢が早くも見える。一つ一つ丁寧な議論に努め、間違っても強行採決に持ち込むことがあってはなるまい。法案の中身もさることながら、首相の政治姿勢が問われている。 ・・・法案の根幹に関わる重大な点というのに首相の感覚のずれは見過ごせない。おととい「木を見て森を見ない議論が多い」と反論した。「自衛隊員のリスク以前に国民のリスクが高まっている」という理屈も唱えたが、筋違いだろう。隊員のリスクと国民のリスクをてんびんに掛ける意味が分からない。

 国会審議では、まず自衛隊がどんな場面でどんな活動をするのか、分かりやすく説明すべきだ。リスクに関しても想定される一つ一つのケースでつまびらかにすることが求められる。例えば外国軍との共同行動を行った際、自衛隊だけの判断で活動を中止できるものかどうか。そうした本質を考えるべきではないか。その上で、危険の増大を覚悟してでも取り組むべき法整備だというのなら、そうはっきり説明してもらいたい。「他国の戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ない」と首相は繰り返してきたが、これも疑わしい。日米同盟強化によって抑止力が高まるとしても、軍事的な貢献は当然、米国から求められよう。その反作用をあまりにも軽視してはいないか。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44920

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未知の海洋プランクトン10倍超  京大など遺伝子解析(2015/05/25京都新聞)
世界の海に存在するプランクトンは確認されている種類の10倍以上になる約15万種とみられることを、京都大化学研究所の緒方博之教授らの国際プロジェクトチームが遺伝子解析から突き止めた。バイオ燃料や二酸化炭素(CO2)吸収に役立つプランクトンが見つかる可能性があるといい、米科学誌サイエンスでこのほど発表した。・・・採取物からサンプルを取り出して調べたところ、細胞に核があるプランクトン約11万種分の遺伝子を検出した。この結果を基にしたコンピューター解析で、理論的に約15万種の存在が予想され、現在明らかになっている約1万1千種を大きく上回ることが判明した。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150525000082

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核のごみ処分  「国主導」に信頼あるか(2015/05/25京都新聞)
原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分地選定について、政府が新しい基本方針を閣議決定した。従来の公募方式を改め、火山や活断層を避けた「科学的有望地」を国の主導で選び、提示する方式にする。これまで政府は国策として原発を推進しながら最終処分問題を電力業界に丸投げしてきた。進展が見られない以上、国が問題解決の前面に立つのは当然だが、方式を変更したからといって処分地選定が進むわけではない。・・・政府は核燃料サイクル政策を進めているが、使用済み核燃料を再処理してできる核のごみの行き場はない。各地の原発プールなどで保管されている使用済み核燃料も約1万7千トンあり、満杯に近づいている。原発ゼロのままでも、これらの処分は不可避であり、再稼働すればさらに増えていく。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150525_3.html

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簡易宿泊所火災 困窮者に安心の住居を(2015/05/25東京新聞)
 川崎市の簡易宿泊所で起きた火災が明らかにしたのは、安全からほど遠い施設が生活困窮者の受け皿とされてきた問題だ。行政の責任で低所得者が安心して暮らせる住宅をもっと増やすべきだ。・・・さらに問題なのは、日雇い労働者が多かった簡易宿泊所の宿泊者の多くが、バブル崩壊後に仕事を失い、アパートに入りたくても資力のない人や、働けなくなって生活保護を受ける高齢者に変わってきたことだ。入居の初期費用や保証人がいらないのが理由とされる。貧困問題に詳しい専門家は、福祉担当者も、困窮者に対し、路上生活者のための施設か、簡易宿泊所を選ばせているとみる。百五十七軒の簡易宿泊所に三千七百人が暮らす山谷地区では、八割が生活保護を受け、六十歳以上の割合は75%。川崎市では生活保護を受ける千三百人が簡易宿泊所を住居として申請し、六十五歳以上は八百八十人に上る。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052502000171.html

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(声)伊方原発「適合」に改めて怒り(2015/05/25朝日新聞)無職 山口徹(北海道 68)

 原子力規制委員会は、四国電力が再稼働を目指す愛媛県の伊方原発3号機について、新規制基準に適合すると認めました。全国3例目になります。東京電力福島第一原発事故の後、事故が起きた際の安全対策が確立されていないことを念頭に置くと、原発再稼働に向けての動きに改めて怒りを覚えます。現在、放射能を無害にできる技術はありません。福島原発事故では、多くの問題で解決の見通しが立っていないのです。汚染地域では放射線量が下がらず、汚染水や汚染土の処理も未解決のままです。これは原発で事故が起これば、解決・処理する能力が現在はないということを示しています。解決策を探ろうと思っても、事故を起こしての実験・検証などできるはずはありません。原発事故が起きれば、国内の多くの地域で生活の場が失われます。場合によっては、住むことのできない多くの土地を生むことになります。さらに、原発がある地域での避難対策も、十分に確立していないようです。原発の再稼働は絶対にあってはならないと思います。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11772366.html

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(子どもの本棚)平和、親子で考えよう 「九条の会」7周年の催し 6月、東京で(2015/05/25朝日新聞)
 児童書の作家や読書ボランティアらでつくる「子どもの本・九条の会」が6月4〜8日、7周年の集い「今、平和を。子どもたちが夢をもてる未来へ」を東京都内で開く。呼びかけ人代表の一人で、児童文学作家の丘修三さん(74)は「子どもたちが無邪気に本を楽しめる平和な日本を未来に残したい」と話す。会は2008年にできた。呼びかけ人代表には故古田足日(たるひ)さんや故松谷(まつたに)みよ子さんも名を連ねる。丘さんは「戦争で一番ひどい目に遭うのは子ども。子どもに近い仕事をしている我々こそが、憲法9条を守るために声をあげなくてはと思った」と設立時を振り返る。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11772380.html

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1万5000人の包囲網 辺野古移設、国会周辺で抗議(2015/05/25朝日新聞)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画に反対する抗議行動が24日、国会周辺であった。参加した約1万5千人(主催者発表)が国会を取り囲み、「人間の鎖」を作った。普天間飛行場の閉鎖や辺野古移設反対を主張する市民団体などで作る実行委員会が主催。名護市の稲嶺進市長や沖縄選出の国会議員、学者らも参加した。稲嶺市長は「辺野古の新基地建設は絶対に許してはいけない。力を貸してほしい」と呼びかけた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11772459.html

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(日曜に想う)バス停にバスの来ない国 特別編集委員・山中季広(2015/905/24朝日新聞)
ことし82歳を迎える私の父が運転免許証を返納するかどうか迷っている。視界は狭く、耳鳴りもつらい。だがもし返納してしまうと、足はバスしかない。バス停は遠く、日に7便。街へ出る最終便は午後2時台である。私などバスがあれば何とかなると考えていたが、世の中は甘くない。今どきバスが明日も必ず来るという保証はない。現に栃木県では前触れもなく路線バスが廃業する騒ぎがあった。・・・そもそも私たちの社会は、いびつなまでに車に依存している。各地で鉄道が消え、バスが衰えたのに、公共交通のその先がなお描けない。気がつけば、運転免許を持つ者にしか「移動の自由」がない変な国になっていた。中高生と高齢者が安心して外出できる方策を早く用意しないと、地方は足から絶えてしまう。「人は足腰から老いる」と言うが、町や村も同じだろう。足から弱ってやがて死に向かう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11771012.html

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(考論 長谷部×杉田)安保法制、安倍政権の「話法」から考える(2015/05/24朝日新聞)


「平和安全法制」名前アベコベ 長谷部/戦闘犠牲、当然視してないか 杉田

 杉田敦・法政大教授 安全保障法制の関連11法案が国会に提出されました。安倍政権は「平和安全法制」と銘打っていますが。

 長谷部恭男・早稲田大教授 「戦争は平和である」

 杉田 「新語法(ニュースピーク)」ですね。ジョージ・オーウェルの小説「1984」で、独裁者が国民に植え付け、復唱させたスローガンでした。長谷部 安倍政権の語法はまさにニュースピークです。「平和への積極的貢献」とは、地球上のどこへでも行って米軍の軍事作戦を支援すること。それなのに、日本が米国の戦争に巻き込まれることは「絶対にありえない」。自衛隊の活動範囲を拡大しても、隊員のリスクは高まらない。自分への批判は「レッテル貼り」だが、自らが行う批判は「言論の自由」。国会に法案を提出してもいないのに、米議会で「成立させる」と約束し、同時に民主主義のすばらしさを熱く語る。どれもこれもアベコベです。 杉田 そう言えば、「無知は力である」も独裁者のスローガンの一つでした。安倍晋三首相は党首討論で、ポツダム宣言を「読んでいない」とし、先の戦争の評価についての質問に答えなかった。「戦後レジーム」からの脱却というなら、大前提の知識ですが。長谷部 読んでもいないものから脱却しようとは、マジシャンそこのけです。そしてアベコベの集大成とも言えるのが、今回の安保法制です。そもそも憲法9条は集団的自衛権の行使を認めていません。行使容認に基づく法整備も当然認められない。法制化されれば、憲法9条は変えられたも同然です。日本を、地球上どこでも武力行使できる国に変えようというなら、正々堂々と憲法改正するのが筋です。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11770977.html

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割増商品券 (2015/05/24京都新聞) 
新味に乏しく、効果も疑わしい。そんな批判や懸念を払拭(ふっしょく)できるだろうか。国が創設した「地域住民生活緊急支援交付金」を原資に地方自治体が発行するプレミアム(割り増し)付き商品券のことだ。京都、滋賀の全市町村を含む全国1739自治体が予定しており、4月に福知山市や長浜市などが発売、その他も5〜7月を中心に計画している。額面1万2千円の券を1万円で販売するなど、20%程度の割り増しを付ける自治体が多い。1999年の地域振興券、2009年の定額給付金の例が思い浮かぶ。一時的な家計の負担軽減にはなっても、経済全体への波及効果は限定的だったとされる。工夫のないままでは、今回も単なるばらまきに終わりかねない。・・・新味のなさにまして問題なのは、消費喚起の効果が見通せないことだ。商品券の発行前には買い控えが、使用期限後には反動減(需要の先取り)が生じるのが常だ。それを含めても実質プラスの効果が出るのか。そのプラスは一過性でなく持続的か。今度こそ厳しく問われなければなるまい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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ドイツのメルケル首相、安倍首相には思いも付かない発言(こちゃん / 2015年5月24日みどりの1kWh)
この5月8日、ドイツは第二次世界大戦の敗戦70周年記念日を迎えた。70年前の敗戦直前には、当時ドイツにあったいくつもの強制収容所が連合軍により解放されており、その解放を記念する式典も今回各地で行われた。そのある席上でのメルケル首相の発言が、私の心を打った。・・・遠方からやって来た高齢の元収容所の生存者たちが、参列者に、胸を締め付けるような収容所での苦しい生活の記憶について話をした後に、メルケル首相は壇上に立ち、彼らが歴史の証人として発言してくれたことに感謝した。「皆さんのよう方たちが、皆さんの人生の経験について、 ナチス・ドイツが皆さんに与えた計り知れない悲しみと苦しみについて語ってくださることは、私たちにとって幸運なことです。皆さんのお話を通して、過去の出来事が空論ではなく、実際にあったことだということが証明されるからです」と話した。このことをニュースで知り、このメルケル首相の発言は、安倍首相には到底思いも付かない発言だろうなと思った。例えば、元従軍「慰安婦」の存在さえも出来ることなら認めたくなく、彼女らの苦情を聞く耳も持たない安倍首相が、彼女らの証言に感謝すること、それを自分たちにとり幸運だと言うことは、考えられないからだ。
http://midori1kwh.de/2015/05/24/6886

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ブラックバイト 大学生を使いつぶすな(2015/05/23東京新聞)
アルバイトなのに長時間労働を強いられ、学業に支障が出る。ノルマを達成できないと、自腹で商品を買わされる。大学生らを使いつぶす「ブラックバイト」の被害を食い止めたい。・・・弁護士やNPOからなるブラック企業対策プロジェクトは、全国の大学生約三千六百人を対象とする調査結果を公表。不当な扱いを経験した学生は七割弱いたが、うち半数超は泣き寝入りした。アルバイトのために試験や課題の準備時間がとれなかったことがある学生は約四割だった。労働法規への学生の知識不足に企業側がつけ込んでいる面もあるとみられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052302000177.html

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鈴木京香さん 平和朗読 本川小で「おかあさんの木」 広島市中区(2015/05/22ヒロシマ平和メディアセンター)
俳優鈴木京香さん(46)が21日、広島市中区の本川小を訪れ、戦争で息子を奪われる母親の悲しみを描いた児童文学「おかあさんの木」(大川悦生(えっせい)著)を朗読し、平和の大切さを訴えた。息子7人を戦場に送るたびにキリの木を植え、無事を祈る母親の物語。5年生66人を前に鈴木さんは「戦争で死なせるために、おまえたちを産んだのではないぞえ」「きっと生きて帰っておくれや」と、わが子を思う気持ちを切々と表現。児童一人一人を見ながら読み聞かせた。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44678

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人質事件の検証  これで再発が防げるか(2015/05/23京都新聞)
 人命が失われたのに、政府への批判をかわし、都合の良い結論を導くことを優先したのではないかとの疑念が拭えない。・・・報告書によると、会社経営湯川遥菜さんの行方不明を政府が把握した昨年8月、ヨルダンに現地対策本部、官邸に情報連絡室を設けた。11月には家族からの連絡でジャーナリスト後藤健二さんの行方不明も対策事案に加えた。その後、「イスラム国」から後藤さんの妻に拘束を知らせ、身代金を要求するメールが順次送られたが、政府が交渉することはなかった。そのさなか、安倍晋三首相はエジプトで「ISIL(イスラム国)と闘う周辺各国」に2億ドルの人道支援を表明した。それを契機として拘束動画などが公開され、最終的に2人は殺害された。・・・犯行主体を断定できなかったのに、最初から交渉しないと判断した理由は何か。直接交渉を余儀なくされた後藤さんの妻からなぜ事情を聴かなかったか。湯川さんは昨年8月に「イスラム国が拘束」と報道されたが、政府は何をしていたのか。首相の危機管理の認識はどうだったか。多くの疑問が残る。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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(耕論)「橋下徹」を語ろう 想田和弘さん(2015/05/23朝日新聞)


「劇場」は終わっていない 想田和弘さん(映画作家)

 橋下氏を危険な政治家だと考えてきた私にとって、政界引退は歓迎すべきことです。けれども「橋下劇場」は終わっていないのではないでしょうか。投票結果を受けた記者会見は、橋下氏の真骨頂。論理ではなく、人々の感情を操作することにたけた能力をいかんなく発揮し、「次の出番」につなげました。「間違っていた」「政治家冥利(みょうり)に尽きる」――。散り際の美学を愛する日本人の琴線に触れたため、「潔い」とか「すがすがしい」などと受け止められました。スポーツで惜敗した人だったら分かります。しかし、これは政治です。「大阪都構想が実現しなければ大阪はダメになる」とまで主張していた政治家が、「本当に悔いがない」「幸せな7年半だった」と笑顔で語り、彼の言葉通りならばダメになってしまうはずの大阪を全く心配していないように見えるのはどういうことなのでしょう。結局、住民投票は大阪のためではなく、彼個人のための私的な勝負事にすぎなかったのではないでしょうか。

 橋下氏が民主主義イコール多数決であり、政治プロセスを勝負事と誤解していることも気になります。本来、自立した個人が利害や価値観の違いを認めつつ、時間をかけて、それぞれが妥協をしながら合意形成を図ることこそが民主主義です。最終的には仕方なく多数決になりますが、大事なのは勝ち負けでない。少数派の権利が守られることで「敗者」にしないことを目指すものでしょう。また、彼はこの会見で民主主義を「すばらしい政治体制」と語り、「報道の自由は絶対に守らないといけない」と述べました。独裁が必要だと発言し、批判的な報道や言説を徹底的に攻撃してきたこれまでの姿勢を知る者からすれば笑止千万です。それが無批判に受け入れられるのは、橋下氏の弁舌の巧みさだけでなく、民主主義に対する浅い理解が日本人に広がっているからではないでしょうか。

 「民主主義は感情統治」と橋下氏はかつてつぶやきました。彼が使い、支持者に伝染するキャッチフレーズやコピーとなるような言葉は、人々が抱いている怒りや猜疑心(さいぎしん)を刺激し、ネガティブな感情に火をつけます。敵味方をはっきり分ける橋下氏の政治手法を、安倍晋三首相や日本中の政治家が模倣し始めてもいるようです。それは民主制の危機を意味します。 だから引退表明に一喜一憂している場合ではない。「橋下的なるもの」に対して、「恐怖政治」「民主主義の蹂躙(じゅうりん)」といった紋切り型の言葉では、対抗できない。回り道のようでも、自分の言葉を紡ぎ、デモクラシーについての本質的な理解を深める必要があるのではないでしょうか。

 (聞き手・池田伸壹)

     *

 そうだかずひろ 70年生まれ。「選挙」などのドキュメンタリーで知られる。著書に「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」など。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11768961.html?ref=nmail

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(時時刻刻)政府検証、証言とズレ IS人質事件(2015/05/22朝日新聞)
 過激派組織「イスラム国」(IS)による邦人人質事件で、政府の検証委員会は今回の対応について「誤りがあったとは言えない」とする報告書をまとめた。ただ、朝日新聞がこれまで得てきた政府関係者の証言などと照らし合わせると、ズレもうかがえる。・・・報告書によると、11月1日にフリージャーナリストの後藤健二さんの家族から行方不明の連絡があり、対策本部などに後藤さんの事案を追加した。この時点では「政府全体として情報収集を行う体制を十分に構築したが、犯行主体を断定するには至らなかった」としている。・・・

「IS脅迫の口実」指摘も 安倍首相の中東演説

 報告書によると、外務省は昨年12月3日、後藤さんの妻から夫の拘束を告げるメールが来たとの連絡を受け、安倍晋三首相、菅義偉官房長官に報告した。警察庁は一連のメールを分析したが、この時点でも「犯人像を絞り込むことができなかった」といい、政府は妻のメールを使った直接交渉はしなかったという。朝日新聞の取材では、妻はコンサルタントと相談し、メールで身代金の金額交渉をしていた。政府関係者によると、政府は妻に「直接交渉はしない」「身代金の要求に政府は応じられない」と伝え、メールの文言を事前に調整することはなかったという。

複数の政府関係者は遅くとも1月前半には「ISに違いないと認識していた」とも証言している。政府がメールを解析したところ、ドメイン名が、ISが過去の人質事件で使ったものと一致したことなどからだ。・・・報告書を読んで感じたのは、なぜ邦人2人が殺害されなければならないほど日本が「イスラム国」に敵視されるようになったか。その検証がなされていないことだ。2003年のイラク開戦に当たり、日本は真っ先にイラク戦争を支持した。しかし、開戦の根拠となった大量破壊兵器は存在せず、イラクでは50万人とも60万人とも推定される人々が犠牲になった。家族、親族、あるいは同じ部族の人々が殺された戦争を支持した日本に対して、イラクでは信頼が揺らいだに違いない。それも人質事件の一つの背景になっていると思う。イラク戦争を支持した経緯も検証する必要があるのではないか。また、首相には「テロに屈しない」という発言が目立つ。ただ、米国にならうかのようであり、ISを刺激するものと言える。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767079.html

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ポツダム宣言「本当に読んでいないようだ」 志位氏、首相の「誤認」指摘(2015/05/22朝日新聞)
「事実誤認がある。本当に読んでいなかったことがうかがえる」。共産党の志位和夫委員長は21日の記者会見で、安倍晋三首相が20日の党首討論の際、第2次世界大戦で米・英・中の三国が日本に降伏を勧告したポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」と答弁したことについて、こんな皮肉を飛ばした。・・・20日の党首討論では、志位氏がポツダム宣言について「日本の戦争について世界征服のための戦争であったと明瞭に判定している。総理はこのポツダム宣言の認識を認めないのか」と質問。首相は直接答えず、「その部分をつまびらかに読んでいないので、直ちに論評することは差し控えたい。先の大戦の痛切な反省によって今日の歩みがある」と述べていた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767059.html

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(世界発2015)ソマリア難民、生きる地は ケニア、世界最大35万人のキャンプ(2015/05/22朝日新聞)
ケニア東部のソマリア国境近くにあり、約35万人のソマリア難民らを受け入れる世界最大の「ダダーブ難民キャンプ」に記者が入った。4月2日に学生ら148人が殺害された大学襲撃事件を起こしたイスラム過激派「シャバブ」がここを拠点としているとして、ケニア国内からは「撤去すべきだ」との声が上がっている。一方、襲撃事件で生き延びた学生たちは、今も悪夢にさいなまれている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767053.html

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安倍首相へ「隣国と対話を」 マハティール元首相が講演(2015/05/22朝日新聞)
マレーシアのマハティール元首相(89)が21日、都内で講演し、「戦争は犯罪。紛争の解決策と考えるのは間違いだ」と述べ、領有権などをめぐる紛争は交渉や裁判で解決すべきだと強調した。安倍晋三首相について「隣国ときちんと対話しなければいけない。不必要に他国をいらだたせてはならない」と助言した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767054.html

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(社説余滴)「政治=選挙」ですか? 高橋純子(2015/05/22朝日新聞)
・・・ただ、下がり続ける投票率と、それにもかかわらず「選挙に勝った我々こそ民意だ」とばかりに独善的に振る舞う政治家と向き合う時、この国の代表制民主主義は「型」の中で窒息しかかっているのではないか、との思いも抱く。・・・筋金入りの反選挙派。「多数決で決めたら多数派が勝つに決まっている」からだ。なのに「政治=選挙」というカンチガイが広がり、有権者は選挙が終われば傍観者と化し、多数派が政治をいいようにしている――確かに。首相は昨年、消費増税の先送りについて国民の信を問うと衆院を解散した。ところがいま、安保法制の整備も公約だった、それで選挙に勝ったのだから国民から支持を得たと、涼しい顔をしている。主権者が、選挙の時だけ姿を現す有権者にとどまっていたら、〈※個人の感想です〉みたいな首相の弁もまかり通ってしまう。政治はある意味、言葉の奪い合い。とりわけ、安倍政権下では。「レッテル貼りだ」なんてレッテル貼りにひるむ必要はない。さあ、奪いにいきましょう。堂々と貼りにいきましょう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767022.html

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(声)本当に我が国は「独立国」か(2015/05/22朝日新聞)無職 恒川恭輔(愛知県 73)

 1952年のサンフランシスコ講和条約の発効によって、我が国は独立国として再起できたと思っていた。しかし、最近の一連の米国との関わりを見ていると、それは全くの錯覚であったと思わざるを得ない。安倍政権は「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の18年ぶりの見直しを行った。また安倍晋三首相は米議会演説で、国会審議に入ってもいない「安全保障関連法案」の今夏の成立を表明した。全く日本と米国のどちらを向いて政治をしているのかわからない。予算の厳しい米国が、日本のすり寄る姿勢を歓迎するのは当然だ。だがこれでは、米国の使い走りではないか。また、米政府は新型輸送機オスプレイ17機を日本に売却することを決め、横田基地(東京都福生市など)にも10機配備することを決めた。日本の外務省と防衛省の職員が周辺の自治体に説明にまわる始末だ。これだけ国会を無視されても国会議員の侮辱と捉えない今の政治は、堕落と言わざるを得ない。米国の一方的な押し付けにただ追随する今の日本はとても独立国とは言えない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767033.html

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(声)未来小説思わせる「平和」の名称(2015/05/22朝日新聞)塾講師 津田洋征(神奈川県 70)

 安全保障法制の関連11法案が国会に提出された。政府は「平和安全法制」と呼ぶという。野党議員が「戦争法案」と呼び、自民党が反発した法案だ。同じ法案を「平和」と「戦争」という正反対の言葉で呼び合う事態に、未来小説「1984年」を思い出した。英国の作家ジョージ・オーウェルが全体主義国家の様相を描き、49年に刊行された。そこでは国家が「戦争は平和である」「自由は屈従である」などのスローガンを掲げている。なぜ実態とは反対の言葉を結びつけるのか考えてみた。人は言葉で思考する。美しい言葉で実態を隠せば思考が混乱するかもしれない。平和とは何か、戦争とは何か、合理的に考えるのは難しくなるだろう。このような語法は、人々の判断力を弱めるためなのだ。言葉の使い方ひとつで、人々の思考も現実認識も国家が管理・操作する世界。これを小説だけのことと片づけていいだろうか。現実の世界でも、言葉には大きな力がある。たかが名称と見過ごしてはいけない。「平和」の言葉の裏に何が隠されているのか、しっかり見極めたい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11767032.html

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