KIJI LISTpoint NEWS LIST

20182019


<POINT NEWS96>2015/05/16・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

sankaku96sankaku
2015/05/16sankaku05/21



党首討論  安保法制に疑問深まる(2015/05/21京都新聞)
 安倍晋三首相と野党党首による今国会で初の党首討論が、きのう開かれた。焦点は、政府が提出した自衛隊の海外活動拡大を図る安全保障関連法案だ。与野党の本格論戦の口火として注目されたが、首相は通り一遍の説明に終始し、複雑多岐にわたる法案への疑問はさらに深まった。党首討論は昨年6月以来で、集団的自衛権の行使を認めた安倍政権の閣議決定後初めて。民主党や維新の党は新代表が就任し、戦後の平和主義の歴史的な分岐点となる「安保国会」で、どのようなスタンスで巨大与党に論戦を挑むのかも注目された。民主党の岡田克也代表は、新たな安保法制で「平和憲法が揺らぐのではという不安が国民にある」と指摘。集団的自衛権の行使や他国軍の後方支援拡大により、戦闘に巻き込まれる「自衛隊のリスクが飛躍的に高まる」と追及した。これに対し、首相は武力行使の新3要件に基づき「一般に武力行使を目的に他国の領土、領海に入ることはしない。日本の意思に反して戦闘行為に巻き込まれることはない」と強調した。だが、新法制に伴うリスクを明確に語らず、「一般に」「基本的に」と抽象的な言い回しで自衛隊活動に厳格な枠をはめることをぼかす説明が目立った。これではなし崩し的な活動拡大を危ぶむ国民を納得させられないだろう。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

top


BACK

党首「安保」討論 任務の危険語ってこそ(2015/05/21東京新聞)
きのうの党首討論は安全保障法制が議論の中心だった。自衛隊の海外派遣が拡大されれば、戦闘に巻き込まれる危険性は飛躍的に高まる。法制の本質を政府が説明しなければ、議論は深まらない。党首討論開催は昨年六月以来、約一年ぶり。今年一月に再び選出された民主党の岡田克也代表、前日に就任したばかりの維新の党の松野頼久代表に続き、共産党の志位和夫委員長が十一年ぶりに質問に立った。・・・ 安倍内閣は、これまで安保法制と呼んでいたものを法案提出に当たって「平和安全法制」と呼びかえた。「戦争法案」との批判を避ける意図があるのだろう。新しい安保法制はこれまで違憲としていた集団的自衛権の行使を認める一方、自衛隊の海外派遣を拡大し、任務を拡充するものだ。自衛隊員がより危険な局面に遭遇する可能性は格段に高まる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052102000149.html

top


BACK

社説:沖縄の怒り 無関心ではすまされぬ(毎日新聞 2015年05月20日)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題は、一基地問題を超えて、沖縄のあり方を問うものへと広がっている。辺野古移設に反対する沖縄県民大会が那覇市内で開かれ、炎天下、予想を大幅に上回る約3万5000人が詰めかけた。翁長雄志(おなが・たけし)知事は、こうあいさつした。沖縄は自ら基地を提供したことはない。土地を奪っておきながら「普天間が世界一、危険だから」「辺野古が唯一の解決策だ」。こんなことが許されるのか、と。

・・・先祖伝来の土地を奪われて造られた普天間の代替基地を、なぜまた沖縄で負担しなければならないのか、と沖縄は問いかけている。安倍政権はその疑問に正面から向き合おうとしていない。安倍晋三首相や菅義偉官房長官は、日米同盟の抑止力を維持しながら普天間の危険性を除去するには、辺野古移設が唯一の解決策、と繰り返すばかりだ。

http://mainichi.jp/opinion/news/20150520k0000m070154000c.html

top


BACK

(ひと)林陽子さん 国連の女性差別撤廃委員長になった(2015/05/21朝日新聞)
国連女性差別撤廃委員会で日本人初の委員長に選ばれた。2月に就任し、世界中の女性たちの権利を守るために動く。学校や職場、家庭に女性への暴力や差別はないか、法律や制度が男女格差を広げていないか。委員23人の一人として各国の取り組みをチェックする。価値観の違いから、移民女性の権利などを巡って対立することも。それを調整し、全会一致の「勧告」にまとめるのが委員長の腕の見せどころだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11765058.html

top


BACK

作業員の被曝限度、緊急時は250ミリシーベルトに 規制委引き上げ(2015/05/21朝日新聞)

 原発事故時に対応にあたる作業員の被曝(ひばく)線量について、原子力規制委員会は20日、上限を現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる原子炉等規制法(炉規法)の関係規則の改正案を了承した。1カ月間の意見募集、放射線審議会を経て、来年4月の施行を目指す。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11765074.html

top


BACK

(社説)党首討論 不誠実な首相の答弁(2015/05/21朝日新聞)

この国会初の党首討論で際立ったのは、安全保障に関する質問の本質をはぐらかす安倍首相の不誠実な答弁だった。与党は安全保障関連法案の審議入りを急ぎ、夏までに成立させる方針だ。だが、首相が通り一遍の答弁を繰り返すばかりでは、安保政策の歴史的転換への国民の不安は募るばかりだ。・・・ 首相はまた、「過去の日本の戦争は間違った戦争との認識があるか」という共産・志位氏の問いにも直接は答えなかった。志位氏は「戦争の善悪の判断ができない首相に戦争法案を出す資格はない」と批判した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11764948.html

top


BACK

(声)「戦争の芽」を摘むためには(2015/05/21朝日新聞)中学校教員 井上記一(北海道 49)

「平和を追求する論理は難解でわかりづらい。戦争へ向かう論理は明快でわかりやすい」私が好きな言葉だ。「難解でわかりづらい」議論を続けるには、忍耐力が必要だ。戦争を体験した方々はその悲惨さを知っているからこそ、平和のためにできることを忍耐強く考えてこられたに違いない。一方、戦後世代の私たちは尖閣諸島や過激派組織「イスラム国」などの報道に接すると、ついイラッとして「明快でわかりやすい」論理に飛びつきがちだ。これこそが「戦争の芽」ではないか。安保法制に関する議論の内容が日々伝えられるが、首相を筆頭に政治家たちの語る言葉は一昔前よりも格段にわかりやすく感じる。例えば安倍晋三首相の「他に適当な手段がない」というワンフレーズ。うっかりすると私たちの中の「芽」を発芽させる危険性をはらんでいる。今は亡き作家の小田実さんは、平和を築くための理念についてこう語ったことがある。「(武力を伴うような)劇薬ではなく、漢方薬としてじわじわと世界を変えていく」。甘言に釣られないためにも、忍耐を忘れず、わかりづらくても諦めずに考え続けられた言葉を、支持していきたい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11764950.html

top


BACK

(声)主権者として声を上げよう(2015/05/21朝日新聞)無職 中野裕剛(長野県 83)

 あまりの手際の良さに驚く。あれよ、あれよという間に安倍政権は安全保障法制の関連11法案を閣議決定し、後は国会審議をこなせばいいだけとなった。どう考えても、戦争の危険性は高まったと思う。もし戦争になったら、政府はどう責任をとるつもりだろう。「想定外でした」ではすまされない。憲法前文には次のように記述されている。「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起(おこ)ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」。すなわち、政府の行為を決められるのは主権者である国民なのである。雑誌「暮しの手帖」の初代編集長を務めた花森安治は、戦時中に大政翼賛会宣伝部で活動していた当時について長らく沈黙していた。だが後に「言い訳させてもらうなら、当時は何も知らなかった、だまされた。しかし、そんなことで免罪されるとは思わない。これからは絶対にだまされない。だまされない人たちをふやしていく」と戦後の決意を語っている。いま、私たちは主権者として、平和憲法を守るための声を上げなくてはならないと思う。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11764951.html

top


BACK

「国、被曝を過小評価」 広島地裁、白内障を原爆症認定(2015/05/21朝日新聞)
 国に原爆症と認められなかった白内障の被爆者2人を原爆症と認めた20日の広島地裁判決は、国の審査を「被曝(ひばく)線量が過小評価となっている疑いがある」と指摘した。爆心地からの距離を重視する認定の新基準は「目安」にすぎず、被爆状況や症状から総合的に判断するよう国に促した。新基準は、国が救済範囲を広げるとして2013年12月に設けた。白内障の場合、爆心地から約1・5キロ以内で被爆という条件を満たせば、積極的に認定すると定めている。だが判決は、この基準について「被曝線量の推定には限界があり、内部被曝の影響も考慮していない」と指摘。「あくまで目安にとどめるべきで、被爆者の状況や症状に照らし、被曝の可能性を十分に検討する必要がある」と述べた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11765036.html

top


BACK

社説:党首討論 矛盾示した首相の説明(毎日新聞 2015年05月21日)
安倍晋三首相と民主党の岡田克也代表らの党首討論で、安全保障関連法案をめぐる論戦が事実上始まった。岡田氏は集団的自衛権の行使容認に伴い自衛隊の武力行使が他国領に及ぶ可能性を聞いたが首相の説明はあやふやで、法案が抱える矛盾の一端を早くものぞかせた。戦後の安全保障政策を転換させる法案の国会提出直後で注目された討論だ。だが核心部分で首相が正面から質問に答えない場面が目立った。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150521k0000m070151000c.html

top


BACK

沖縄知事、辺野古作業の中断要求 都内で記者会見(2015/05/20共同通信)
沖縄県の翁長雄志知事は20日、都内の日本記者クラブで記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し「(政府は)今の工事を中断し、話し合いをしてもらいたい」と述べ、辺野古沿岸部での作業を中断するよう要求した。翁長氏は「沖縄は今日まで自ら基地を提供したことは一度もない。辺野古(移設)が唯一の解決策だと言うのは日本国の政治の堕落だ」と述べ、辺野古移設を強行する政府を批判した。さらに「(米軍の)基地で平和を維持するのは本当に難しい。沖縄は平和の緩衝地帯としてアジアや日本に貢献する」と語り、基地のない沖縄を目指す考えを示した。
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015052001001241.html

top


BACK

沖縄県民大会 「責任世代」の訴えとは(2015年5月20日東京新聞)
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する沖縄の県民大会が開かれた。翁長雄志知事が訴えたのは「責任世代」としての使命だった。責任世代が果たすべきことは何か、考えたい。三万五千人が「辺野古NO」「屈しない」と書いたプラカードを一斉に掲げた。・・・従来のように革新勢力だけでなく、保守を自負する翁長知事を支える経済界の代表らも含めた幅広い顔ぶれが結集した。「基地か経済か」の間で分かれてきた沖縄が、反基地で一枚岩となった新たな局面のアピールとなった。翁長知事は、普天間飛行場の名護市移設の阻止に全力を挙げ、「辺野古が唯一の解決策」として基地建設を強行する政府の姿勢には正当性がないことや、沖縄に民主主義を保障できない国が、世界の国と民主主義の価値観を共有できないことなどを訴えた。・・・翁長知事は「自分の子や孫がまた捨て石として犠牲にならないか、沖縄の責任世代として見極めなければならない」と呼び掛けた。沖縄の問題を共有したい。集団的自衛権行使容認の安保法制が閣議決定され、米軍輸送機オスプレイの配備は沖縄だけでなく、横田基地にも計画されている。
 本土の責任世代が見極めなければならないのは安全保障や日米同盟の行き先だろう。一人ひとりが真剣に向き合いたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052002000134.html

top


BACK

財政健全化計画 ゆでガエルになるのか(2015/05/20東京新聞)
なぜ財政健全化計画をつくるのか、よく考え直した方がいいのではないか。消費税増税を先送りしたのを機に「放漫財政」が市場から狙い撃ちされ、国債暴落などが起きかねないとの危機意識からである。こんな「ぬるま湯」のような計画づくりでは、気づいた時には取り返しの付かない「ゆでガエル」になっているのではないか。・・・ 成長至上主義の安倍政権は財政を膨張させるばかりで歳出削減の努力は皆無である。安倍晋三首相は消費税の10%超への引き上げも封印するという。来夏の参院選対策との臆測も呼ぶが「歳出削減はほどほど」「消費税も打ち止め」と甘言ばかりでは、信頼できる計画とはなるまい。墜落事故が続くオスプレイを自衛隊に十七機購入するより、徹底した歳出削減が先決のはずだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015052002000135.html

top


BACK

鈴木京香さん、平和願って朗読 各地の小学校を巡回(2015/05/20朝日新聞)

 女優の鈴木京香さん(46)が19日、大阪市中央区の市立開平小学校で、戦地で息子たちを失った母親の悲しみを描いた児童文学「おかあさんの木」(大川悦生〈えっせい〉著、ポプラ社)を朗読した。「こういう思いは誰にもしてほしくないし、戦争は二度と起きてほしくない」と児童に語りかけた。・・・「日本中の父さんや母さんが弱かったんじゃ」「戦争はいやだと一生懸命言うておったら、こうはならんかったでなあ」。感情を込めて読み上げる朗読に、児童らは静かに聴き入った。

http://digital.asahi.com/articles/ASH5M4WQDH5MPITB01B.html?iref=comtop_photo

top


BACK

(70年目の首相)「満州国」岸元首相の原点 産業開発進め、国家統制を主導(2015/05/20朝日新聞)

首相の安倍晋三(60)がまだ1回生議員だった1995年10月初旬のことだ。中国・長春を訪れ、祖父・岸信介(きしのぶすけ)が「満州国」政府の最高幹部の一人として働いていた建物を見学した。「この人、一番悪い人」ガイド役の中国人男性が展示してあった岸の写真についてそう説明した。同行していた同期の荒井広幸(57)が安倍を指さし、「この人、その孫」と応じると、ガイドは慌てて「でも、いいこともした」と取り繕った。・・・「岸は満州で、国家運営という得難い経験と、東条ら満州人脈を構築した。将来の首相・岸信介の素地が作られた」岸の最大の功績は、自らも策定に深く関わった「産業開発5カ年計画」(37〜41年度)の実行にある。太田によると、「5カ年計画」の最終年度の41年度、生産高は飛躍的に増えた。銑鉄(せんてつ)2・2倍▽鋼材2・6倍▽石炭1・8倍▽銅5・2倍▽アルミニウム16・7倍――。計画期間中の37年に日中戦争、41年に太平洋戦争が始まる。太田は「満州国は戦中、日本の軍需産業に多大な貢献をした」と言う。・・・中国では近年、満州国政府の最高首脳の一人だった岸への関心が高まっている。だが肯定的な評価ではない。番組のアナウンサーは岸を「初期の中国侵略戦争の急先鋒(きゅうせんぽう)」と紹介した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762954.html

top


BACK

欧州からも賛同続々、計457人に 慰安婦問題など、米研究者ら187人声明(2015/05/20朝日新聞)

 第2次世界大戦に関する歴史問題をめぐり、米国の日本研究者や歴史学者ら187人が発表した声明への賛同者が増え続け、新たに270人が加わった。19日、計457人になった賛同者がネット上で公表された。欧州の研究者も多数含まれており、世界的な広がりを見せている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762873.html

top


BACK

(社説)南シナ海問題 安保法制適用の危うさ(2015/05/20朝日新聞)

南シナ海の緊張が高まっている。スプラトリー(南沙)諸島で中国が岩礁の埋め立てを急速に進め、人工島に3千メートル級の滑走路が輪郭を現している。北京を訪問したケリー米国務長官が懸念を表明。王毅(ワンイー)外相は「完全に中国の主権の範囲内のことだ」と反発した。・・・日本に対しては米側からの期待がある。米海軍第7艦隊のトーマス司令官は1月、ロイター通信に「南シナ海での海上自衛隊の活動が将来有意義になる」と語った。自衛隊や豪州軍などが南シナ海の警戒監視にあたれば、米軍の負担軽減になる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762856.html

top


BACK

(声)成立急ぐ政府の手法に危機感(2015/05/20朝日新聞)大学生 萬崎康平(千葉県 21)

新たな安全保障法制の関連法案は「積極的平和主義」の名のもとに、海外における自衛隊の活動の幅を広げる根拠となるものだ。「もはや一国のみで自国の安全を守ることはできない」という安倍晋三首相の認識は理解できる。グローバル化が言われて久しい。先の戦争の反省から「平和主義」を尊重してきた私たちこそ、自国だけでなく、世界の平和の実現についても真剣に考えたい。しかし、今回の政府のやり方には納得できない。10本の改正法案を「一括法案」として1本にまとめて国会に提出したからだ。政府関係者は各法案が深く関連しているためと説明しているが、国の安全保障政策は人の命に関わる問題だ。一つ一つの法案に時間をかけて慎重な議論をすること以上に、優先すべきことなどあるのだろうか。昨年、政府は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をした。今回の法案の基礎となるこの閣議決定すら、いまだに国民の理解は十分に得られていないように思う。法案の早期成立に執着するかのような政府の一方的なやり方には、違和感を通り越して危機感すら覚える。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762860.html

top


BACK

(インタビュー)中東メルトダウン 千葉大学教授・酒井啓子さん(2015/05/20朝日新聞)
民主化運動「アラブの春」からイスラム国(IS)の台頭、激化する紛争と相次ぐテロ、さらには欧米とイランの核協議と、中東の動きは目まぐるしい。いったい、何がどうなっているのだろうか。「冷戦末期に生まれた地域の秩序が崩れ始め、大変動の時代が訪れた」。国際政治学者の酒井啓子さんはそう読み解く。・・・「大きな契機は、2003年のイラク戦争です。フセイン政権が崩壊し、イラクで誕生した新政権に隣国イランの影響力が高まりました。続いて『アラブの春』でエジプトのムバラク政権が倒れましたが、米国は政権を守るために何もしなかった。米国と同盟関係にあるサウジは不信感を持ちます」・・・ 「ISは、そもそもそれを始めた人たちの枠を超えた様々な層の集合体になっているといえます。戦後イラクで権力の中心から排除された人々、アラブ各国で活動できない過激思想の持ち主、不満を抱えた欧州の若者たち。その資金、運営能力が積み重なったに過ぎない。『アラブの春』や内戦で国土を掌握できない政権が増え、ある種の『空き地』があちこちに生まれました。そこに彼らは居場所を見つけて入り込んだのです」・・・

日本は何をすべきですか。

「軍事、安全保障の面で、できることはほとんどありません。余計なことはしないほうがいい。求められるのは、経済面でのサポートです。チュニジアのように民主化がうまくいって政治的な自由が実現した国でも、社会はなかなか変わらない。その大きな理由が経済的な困窮です。たとえ治安が悪化する中でも、支援を続ける道を探るべきでしょう」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762838.html

top


BACK

 


大阪都構想否決  混乱収め、責任全うせよ(2015/05/18京都新聞)
 大阪市を廃止し五つの「特別区」を新設する「大阪都構想」が、住民投票で否決された。橋下徹市長は開票後の記者会見で12月の任期満了をもって政界を退く考えを表明したが、市政は「都構想」に集約されるものではない。市長として有権者の負託を受けている以上、意思疎通を欠いた議会との混乱などに終止符を打ち、最後まで責任を持って大阪市の発展に力を尽くしてほしい。・・・都構想の中身も、「二重行政を解消する」との狙いだけで、ここまで大がかりな取り組みが必要なのかとの疑念を消せなかった。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

top


BACK

辺野古移設:青い海、県民のもの…沖縄怒りの声・反対大会(毎日新聞 2015年05月17日)
「うちなーんちゅ、うしぇーてーならんどー」(沖縄の人間をばかにするなよ)那覇市の野球場で17日に開かれた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に反対する県民大会で、翁長雄志(おなが・たけし)知事はあいさつを「うちなーぐち」(沖縄方言)による憤りで締めくくった。 会場を埋めた約3万5000人(実行委発表)は総立ちの拍手で応えた。参加者はそろってイメージカラーの青色の服で来場。会場は辺野古の海と同じブルーに染まった。移設を推進する日米両政府に対し「沖縄の美しい青い海を守ろう」とのメッセージだ。・・・ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(75)は県外からのメッセージとしてこうエールを送った。「全国でも新基地反対の声は満ち満ちている。県民大会を新たな第一歩として新たな闘いを始めよう」
http://mainichi.jp/select/news/20150518k0000m040068000c.html

top


BACK

 

社説:「大阪都構想」実現せず 橋下政治が否定された(毎日新聞 2015年05月18日)
大阪市民による「橋下政治」の否定である。大阪市を廃止し五つの特別区に分割する「大阪都構想」は、賛否を問う大阪市民による住民投票で反対多数となり否決された。結果には法的拘束力があり、政令市として大阪市は存続する。・・・そもそも住民投票に至る手続きに見過ごせない問題がある。橋下氏は労組や議会などを既得権益勢力と決めつけて攻撃する手法で改革をアピールした。だが、議会を軽視する態度が市議会野党との亀裂を深め、都構想の制度設計案は維新のみで独善的にまとめられた。さらに不可解だったのは、制度設計案が府・市議会でいったん否決されながら、公明党の方針転換によってほぼ同じ案が承認されたことだ。議会で十分な議論が尽くされないまま住民投票に持ち込んだことが、乱暴すぎるという批判を招いたのは間違いない。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150518k0000m070117000c.html

top


BACK

志賀原発活断層 日本は地震国だから(2015/05/18東京新聞)
 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の真下に活断層が存在する可能性が高まった。直下で大地震が起きる恐れがあるということだ。今地下は活動期という。「判定」に厳しすぎるということはない。原子力規制委員会の調査団が十三日、志賀原発敷地内の断層に活断層の疑いがあると指摘した。1号機原子炉建屋の真下に一本、1、2号機のタービン建屋の真下には二本、延べ約千三百メートルの活断層が走っているらしいということだ。それがいつずれて、設備を壊すか、わからない。住民の不安は察するに余りある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051802000136.html

top


BACK

橋下氏、政界引退へ 大阪都構想、住民投票で反対多数(2015/05/18朝日新聞)

 橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)が掲げた「大阪都構想」の是非を問う住民投票が17日に行われ、1万741票差で反対が多数となった。都構想は廃案となり、大阪市は政令指定市として存続する。橋下氏は同日夜の記者会見で政界引退の意向を表明。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11759622.html

top


BACK

辺野古に「NO」 沖縄3万5千人(2015/05/18朝日新聞)

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設阻止を訴える県民大会が17日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開かれた。主催者発表で約3万5千人が参加。「道理と正義は私たちにあり辺野古に基地を造ることは不可能」とする決議文を採択した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11759623.html

top


BACK

折々のことば:47 鷲田清一(2015/05/18朝日新聞)

人の存在とは、現実には、社会的な諸関係の総和(アンサンブル)である。(カール・マルクス)

    ◇

自分というものを、その意識からではなく、さまざまの歴史的な関係の交差点としてとらえること。インタレスト(関心)という語はラテン語のインテル・エッセに由来する。つまり何かの「あいだにある」ということ。私の存在そのものが一つの社会問題なのだというふうに、ひとは自己への関心を広げてゆく必要がある。「フォイエルバッハに関する十一のテーゼ」から。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11759611.html?ref=pcviewpage

top


BACK

(声)語りつぐ戦争 祖父の絵を見て戦争の姿知る(2015/05/18朝日新聞)大学生 水野愛子(東京都 20)

日本の戦没者は310万人。配給制や疎開といった独特の制度。高校までに教わった先の戦争の内容だ。途方もなく大勢の死者や今では考えられないような生活を知り、理解した気になっていた。一方で、簡単に分かった気になってはならないという罪悪感に似た気持ちも抱いていた。戦争体験者の祖父が3月に亡くなった。二科会の会員として個展を開くほど絵画に情熱をそそいだ祖父は、空襲の絵を何枚か描き残した。その中の1枚は、画面いっぱいに炎が広がっている。私が見たことのない、闇が混ざったかのような炎。人を焼く強烈さも漂っている。とても重々しく感じられる色。教科書の知識だけでは想像すらできなかった戦争の姿だ。幼かったころの私に、祖父は「この火の中を必死で逃げたんだ」と語っていた。戦争について、私にはまだ理解できていないことが多い。これからは戦争を知り、想像する努力をしたい。少しずつでも、積もれば平和につながるはずだから。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11759549.html?ref=pcviewpage

top


BACK

「一歩でも二歩でも行動を」 「辺野古移設反対」若者訴え(2015/05/18朝日新聞)
「辺野古新基地NO」のボードがうねりとなって揺れた。那覇市で17日にあった沖縄県民大会。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対を唱えてきた声は、県内の若い世代も動かした。さらに「連帯」の輪は本土にも。参加者たちは思いを新たにした。・・・那覇市の私立高校3年、田中樹さん(17)は沖縄の歴史や基地に関心を持ち東京から進学。「戦争で捨て石になった沖縄は、いまだに捨て石になっている」と感じ、辺野古移設には反対だが、賛成派の本も読む。「まず問題を知ることが重要だ」那覇市の照屋花佳さん(19)は幼い頃から両親に連れられ、基地反対の集会などに参加してきた。勤務する飲食店では、同世代の先輩や客から「やっても意味ない」と言われることも。「知識がないから反論できない。もっと学んで周りに教えられるようになりたい」と語った。・・・東京・新宿でも市民ら約15人が「辺野古に基地はいらない」と呼びかけた。名古屋市や大阪市でも、市民らが「辺野古の海を埋めないで」「サンゴ、ジュゴンを守ろう」と横断幕を掲げるなどして、繁華街を行進した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11759563.html

top


BACK

社説 安保法制閣議決定 これで国会を通すのか(2015/05/18ヒロシマ平和メディアセンター)
安全保障関連法案が、きのう閣議決定された。きょうにも国会に提出される。集団的自衛権の行使容認を裏付ける武力攻撃事態法などの改正10法案から成る「平和安全法制整備法案」と、他国軍の後方支援を随時可能とする新法の「国際平和支援法案」である。安倍晋三首相はきのうの記者会見で「(野党の一部などから出ている)戦争法案などといった無責任なレッテル貼り」と述べた。それに抗したのか、国会提出の段になって一括法案に「平和」の2文字を冠したことには、違和感が否めない。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44323

top


BACK

原因究明までオスプレイ飛行停止要求へ 翁長知事(2015年5月18日琉球新報)
 翁長雄志知事は18日午後の記者会見で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米ハワイ州で着陸に失敗したことについて「県民の安心安全を守る見地から原因究明を含めしっかり対応してもらう」と述べ、原因が究明されるまで県内でのオスプレイ飛行停止を求める考えを示した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-243087-storytopic-3.html

top


BACK


派遣法改正案  結論ありきは許されぬ(2015/05/18京都新聞)
企業の派遣労働者受け入れ期間の制限をなくす労働者派遣法改正案が、衆院で審議入りした。早期成立を目指す政府・与党に対し、民主党など野党は「一生涯派遣で働く人を増やす」と批判し、廃案を目指して徹底抗戦の構えだ。改正案は、昨年の通常国会と、続く臨時国会に提出されたが、条文ミスや衆院解散で廃案となった。3度目の今回は政権のメンツが懸かるとして、与党は採決強行もちらつかせる。だが、派遣労働者約120万人の働き方を左右する重要な法案である。結論ありきの乱暴な進め方は許されない。・・・復興特別法人税の前倒し廃止や法人税減税など安倍政権は企業寄りの政策が目立つ。改正案にも低賃金で使い勝手のいい派遣を拡大したい企業の意向が反映されている。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150518_2.html

top


BACK

イギリスの原発新設計画に対する抗議行動(じゅん / 2015年5月17日みどりの1kWh)
世界中で原発の新設は経済的に採算が合わなくなっているにもかかわらず、今なお国の莫大な助成金を得て、原発新設を計画する国が少なくない。ヨーロッパではイギリス南西部サマーセット海岸にあるヒンクリー・ポイント原発に新たに原子炉2基を増設する計画(ヒンクリー・ポイントC計画)に対してイギリス政府が前例のないほどの財政優遇措置を発表、EU委員会が昨年10月、当初の態度を変更して、この計画を許可した。これに対し、ドイツ、オーストリアなどの環境保護団体や市民運動家たちの間で激しい抗議行動が起こっている。・・・こうした状況に直面して、ドイツ、オーストリアの環境保護や市民運動団体、それに消費者団体は、イギリス政府の原発新設に対する前例のない助成策を許可したEU委員会の決定を取り消すよう、EU司法裁判所に提訴するとともに、この提訴を支援するよう大規模な署名運動を開始した。先ごろシェーナウ電力会社(EWS)のマネージャー、セバスチアン・スラデック氏をはじめ、ドイツ、オーストリアの市民団体代表らがベルリンで行なった記者会見によると、この署名運動には31の団体が参加しているという。シェーナウ電力会社は、南西ドイツの小さな町、シェーナウの市民たちの反原発運動から生まれた市民運営の電力会社で、再生可能エネルギーによる電力を供給していることで有名である。
http://midori1kwh.de/2015/05/17/6862#more-6862

top


BACK

テンペルホーフ国際空港跡地にヒバリを訪ねて(まる / 2015年5月17日みどりの1kWh)
ベルリンは、首都で大都市でありながら、数多くの野生動物が生息することで知られています。キリスト昇天日の祭日だった5月14日、近年なかなか見ることができなくなったヒバリを探して、テンペルホーフ国際空港跡地に行ってきました。テンペルホーフ国際空港跡地は、ベルリンの街のど真ん中、住宅地に囲まれた場所にあります。2008年秋に閉鎖、2010年からは公園として市民に開放され、憩いの場となっています。14日は休日だったため、元滑走路をローラースケートでスイスイ走る人、芝生でバーベキューを楽しむ家族、庭仕事をする女の子たち、凧揚げをする人たち、犬の散歩をする人たち……と、たくさんの人たちが思い思いに楽しんでいました。・・・ルリン市内には、至る所に森や湖、公園があり、緑豊かな墓地や工場跡地などにも事欠きません。人が住んでいるため、もちろん狩猟をする人はいなく、農薬はまかれないし、餌になる残飯も豊富です。だから、道を歩いていると普通にリスやうさぎを見かけたりし、一部の地区ではイノシシの家族が庭を横切っていくこともあったりするそうで、首相官邸の周辺に時々姿を現す狐は、メディアでちょっとしたスターになりました。ドイツ自然保護連盟(NABU、Naturschutzbund Deutschland) によると、ベルリンに住む野生動物は、哺乳類が50種、鳥類が180種いるとか。イノシシ、狐、ラクーン、長元坊(鷹の一種)、メンフクロウなどが人間の”隣人”として存在しているようです。
http://midori1kwh.de/2015/05/17/6869

top


BACK

 

歩いて川内再稼働反対訴え 九電本店まで311キロ(2015/05/16共同通信)
鹿児島県の反原発団体は16日、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働反対を訴えるデモ行進を始めた。出発地点の鹿児島市・照国神社からリレー形式で歩いて福岡市の九電本店を目指す。距離は東日本大震災が発生した2011年3月11日を連想させる約311キロに設定。12日間かけ27日午後に到着の予定だ。
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015051601001277.html

top


BACK

カジノ法案再び  負の影響が大きすぎる(2015/05/16京都新聞)
社会に及ぼす負の影響をどこまで考えているのだろうか。自民党と維新の党、次世代の党が衆院に再提出した、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案である。超党派の「国際観光産業振興議員連盟」がまとめ、2013年に自民、日本維新の会(現・維新の党)、生活の党が国会に提出したが、昨年の衆院解散で廃案となっていた。カジノは刑法が禁じる賭博にあたる。これを合法化し、「観光振興の起爆剤」にする狙いだ。地域を指定し、国の管理下で民間事業者がカジノを核にホテルや劇場、商業施設などを整備、運営。売り上げの一部を国や自治体に納付させる構想を描く。安倍政権の成長戦略の目玉でもあり、議員連盟は20年の東京五輪までに開業させたい意向だ。だが、カジノ解禁は風紀の乱れや治安の悪化、暴力団の暗躍、資金洗浄など多くの問題をはらむ。とりわけ懸念されるのがギャンブル依存症患者の増加だ。国内では競馬や競輪、宝くじなどの公営ギャンブルが合法で、法律上は「遊技」とされるパチンコ店も約1万2千ある。国は依存症の疑いのある日本人が530万人以上いると推計しており、カジノ解禁で患者がさらに増える恐れがある。治療が困難だけに、いまは患者を新たに生まない取り組みこそが求められている。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150516_2.html

top


BACK

復帰43年に考える 沖縄の自治は神話か(2015/05/16東京新聞)
 沖縄県民の多くが反対しているにもかかわらず、政府は新しい米軍基地を造ろうとしている。沖縄の自治、自己決定権は「神話」にすぎないのか。四月五日、那覇市のホテル・ANAクラウンプラザ沖縄ハーバービュー。翁長雄志県知事は記者団が見守る中、沖縄を訪れた菅義偉官房長官に、こう述べた。「官房長官の『粛々と』という言葉がしょっちゅう出ると、キャラウェイ高等弁務官の姿が思い出され、重なり合う感じがする。私たちの(戦後の)この七十年間は何だったのかなと率直に思う」・・・しかし、在日米軍基地の約74%は今も沖縄県に集中し、県民に過重な負担を強いる。訓練に伴う事故や騒音、米兵の事故や犯罪、憲法よりも、米兵らの法的特権を認めた日米地位協定が優先される現実、そして何より、米軍の戦争に加担する精神的重圧。世界一危険な普天間飛行場閉鎖のためとはいえ、同じ県内での基地「たらい回し」では、抜本的な基地負担軽減にはならない。だからこその国外・県外移設なのだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051602000176.html

top


BACK

社説:教員制度改革 一律の物差しの危うさ(毎日新聞 2015年05月16日)
 本来子供が多様であるのに応えるように、教員もまた、できるだけ縛られぬ存在でありたい。政府の教育再生実行会議が、教員の資質能力の指標化や採用試験の共同化などを提言した。「期待される先生像」が示されるのか。自民党からは、教員免許の国家免許化を求める提起もある。・・・提言も触れているが、事務職員を充実するなどして、日本の教員を多忙にしている煩雑な校務の軽減を急ぐべきだ。政府の足並みもそろっていない。財務省は少子化を理由に教員の大幅削減を求めているが、こうした対立が繰り返される。整合しない「わかりにくさ」も課題だろう。自主自立の人材育成を求める教育に、本来「統制」は極力抑制的であるべきだ。今後の議論でもこれを踏まえなければならない。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150516k0000m070128000c.html

top


BACK

メディア時評:「慰安婦」問題への外国研究者声明 詳報を=上智大教授(政治学)・三浦まり(毎日新聞 2015年05月16日 東京朝刊)

 安倍晋三首相の米国議会での演説は歓待ムードに包まれ、紛争時の女性の人権保護の重要性を訴えた際には、大きな拍手を浴びたと各紙が報道した。ならば、日本が「慰安婦」問題にどう取り組むのかが問われてくる。この点、日本メディアからの追及が甘いように思われる。・・・「慰安婦」問題はそもそも甚大な女性の人権侵害である。日本政府の対応によって、さらに学問の自由の侵害へと問題が広がった。日本の外交が日本の国益を損ねていると外国研究者に指摘される以前に、この事態を詳細に報じる必要性は日本語メディアにこそあるのではないか。メディアの人権感覚が問われている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150516ddm005070018000c.html

top


BACK

「平和安全法制」名称に反発 野党「国民欺く」、与党はイメージ考慮(2015/05/16朝日新聞)
安倍内閣が15日、安全保障法制の関連11法案を国会に提出し、国会審議をめぐる与野党の攻防が活発化してきた。与党側は10本の改正法案を一つにまとめて出すなど審議のスピードを上げ、今国会中の成立をめざす。対する野党は、法案の名称や特別委員会の構成などで注文をつけており、論戦前から対決構図が鮮明になっている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756175.html

top


BACK

「TPPは違憲」山本氏らが提訴 交渉差し止め求める(2015/05/16朝日新聞)
 TPPが締結されれば、国民生活の広範囲に深刻な影響が出て生存権などが侵害されるとして、原中勝征・元日本医師会会長や山本太郎参院議員らが15日、国を相手に、TPP交渉の差し止めや憲法違反であることの確認を求める訴訟を東京地裁に起こした。・・・訴状で原告側は、TPPは「食糧の安定供給や安全、農業や酪農従事者の生活を脅かす」と主張。また、内容が公開されないまま交渉が進んでいることも「知る権利を侵害し、違憲だ」と訴えている。山本議員は「国の方向性を決める国会議員さえ交渉の中身がわからない」と話した。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756168.html

top


BACK

(社説)復帰の日 沖縄を孤立させぬ覚悟(2015/05/16朝日新聞)
沖縄が日本に復帰して、きのうで43年。今年ほど沖縄と政府の関係が緊張するなかで迎えた「復帰の日」はないだろう。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設準備を、多くの県民の反対を顧みず、政府が推し進めている。戦後70年間、基地負担にあえぎながらも日本の安全保障を支えてきた沖縄の訴えに耳を傾けるべきで、国民は沖縄を孤立させてはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756041.html

top


BACK

(声)「平和」の名は本質隠してないか(2015/05/16朝日新聞)会社員 二宮力(愛知県 54)

 自民、公明両党が合意していた新しい安全保障法制を構成する11法案が、国会に提出された。11法案をまとめて「平和安全法制」と名付けた。だが、自衛隊が海外に出て紛争地域で武力行使をすれば、それは戦闘であり戦争である。安倍政権が「平和」をことさら印象付けようとしているのは、後ろめたさがあるからではないか。社民党の福島瑞穂参院議員がこれらの法案を「戦争法案」と呼び、自民党が修正を求めたことは記憶に新しい。「平和」と名付けて法案の本質を隠そうとするかのような政府・自民党こそ責められるべきだ。私は憲法を変えずに、これだけの安全保障上の大きな変革をやることに不安を感じる。米国は、日本が自国の軍事戦略に積極的に参加することを期待するだろう。しかし日本には憲法9条があり、米国のすべての要請に応えることは難しい局面が来るだろう。応えられなければ、日米の信頼関係は崩れるかもしれない。安倍晋三首相は、米議会で法案を夏までに成立させると約束した。だが、国会で憲法論議をする時間を十分に取れるとは思えない。日米関係を考えた上でも、あまりにも無責任だと私は憂慮している。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756053.html

top


BACK

(声)「逆コース」の再来は許せない(2015/05/16朝日新聞)大学生 高林拓也(東京都 21)

 1951年の流行語に「逆コース」という言葉がある。戦後日本は連合国軍総司令部(GHQ)のもとで「民主化・非軍事化」を目指した。だが米ソの対立で、日本を極東における共産主義の防波堤にしようと再軍備が進められたことを、この言葉は指す。話を現代に戻して、集団的自衛権の行使容認や安保法制の整備について考えると、半世紀以上も昔の「逆コース」という言葉を思い浮かべずにはいられない。安倍晋三首相は「積極的平和主義」を唱えているが、首相の政策が本当に平和につながるのだろうか。平和を唱えながら、自衛隊の軍事活動を拡大しようとしている。言っていることと、やっていることが逆ではないか。これは「第2次逆コース」と呼んでもいい動きだと思う。日本が戦後70年にわたって続けてきた平和主義は、近代日本がやっとの思いでたどり着いた英知だ。私たち現代の日本人が誇るべきものである。この平和主義を、今後も続けていくべきだ。新たな安保法制に基づいて自衛隊が活動し、自衛隊員の命が失われてからでは遅い。「逆コース」を許してはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756048.html

top


BACK

(声)オスプレイの横田配備は脅威(2015/05/16朝日新聞)無職 中村輝久(東京都 64)

米国防総省が2017年から、沖縄に続いて東京の横田基地に新型輸送機オスプレイを計10機配備すると発表した。沖縄のMV22は米海兵隊仕様で、兵員・物資の輸送が主だ。一方、横田基地に配備されるCV22は米空軍の特殊作戦部隊が使用する。通常の飛行訓練に加え、低空飛行、夜間飛行を実施するという。私の住む国立市は、近くに横田基地や陸上自衛隊立川駐屯地があり、日頃から騒音に悩んでいる。低空飛行のヘリコプターが近づくとテレビの音は聞こえない。夜の訓練がある時は、国の安全のためとはいえ、我慢できない時がある。CV22は12年に、米フロリダ州で墜落事故を起こした。より過酷な訓練のため、防衛省によれば、10万時間あたりの事故率はMV22の約3倍だ。沖縄だけに強いてきた負担が、我が家の近辺にも及ぶ。まさに「脅威」という言葉以外に思い当たらない。もし事故が起きたら、政府はどう対処するのだろう。政府の米国追従で進められるオスプレイ配備に、声を大にして「反対」と叫びたい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756050.html

top


BACK

(私の視点)自民の放送局聴取 憲法の精神に背く暴挙だ 松田浩(2015/05/16朝日新聞)
 自民党がテレビ朝日とNHKの幹部を呼びつけ、個別番組の内容について異例の事情聴取を行った。「報道は事実をまげないですること」と定めた放送法4条に違反した疑いがあるからだという。しかし、自民党のこの法解釈は、そもそも間違っている。政治権力が言論に介入した戦前の教訓を踏まえ、「放送の自由」を守るために制定したのが放送法である。むしろ自民党の事情聴取こそが、放送法の精神に反し、憲法21条の「表現の自由」規定に背くものなのだ。誤った解釈をまかり通らせていては日本の民主主義に大きな禍根を残すことにもなりかねない。何が間違いであるかを明確に指摘しておきたい。・・・政権党による事情聴取が大きな政治的圧力となり、威嚇効果を発揮するのは、政府が放送局に対し、生殺与奪の権限に等しい放送行政権(免許権)を一手に握っているためだ。自民党情報通信戦略調査会の川崎二郎会長は「停波処分」の選択肢をちらつかせながら欧州の放送規制機構を例にBPOの法制化の必要性を語ったという。だが、そもそも欧州の大勢が機構設置を指向している最大の理由は、放送行政を政府から独立させ、政府が放送に介入する余地を封じるためである。政府がより強力に放送規制に関与する口実にこれを使おうというのなら、国民を欺く言説といわざるをえない。国民の「知る権利」に責任を負うべきNHKや民放、新聞などのメディアは一丸となって、憲法の精神に背く政権党の暴挙に立ち向かうべきだ。広範な国民世論を呼び起こし、こうした政治介入を許さない制度や仕組みを確立することこそが、いま緊急に求められている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11756025.html

top


BACK

 

カウンター


バースデザインビアンスアンディムジークプロニティヘキサグラムアロットユニバーソーリドメモランダムラナコルラブソンググランブルーな人々へ
デザイン寺子屋リンク・県別リンク・世界の国リンク・世界のインテリジェンスリンク・ニュースリンク・サイトリンク・ヒューマニスト

サイトポリシーサイトマップリンクについて著作権お問い合わせ