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原発廃炉 再稼働の口実にするな(2015/03/23東京新聞) (声)武力によらぬ国際貢献こそ(2015/03/23朝日新聞)無職 宗近弘武(東京都 75) 日本国憲法第9条は「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定める。安全保障法制をめぐる自民、公明両党の正式合意は、この憲法を頂く国のものとはとても思えない。自衛隊のあり方が大きく変わろうとしているからだ。太平洋戦争で、日本は「八紘一宇(はっこういちう)」「五族協和」を標榜(ひょうぼう)してアジア諸国を侵略した。その反省から、日本国民は武力によらない国際紛争の解決を、世界に誓ったのではなかったのか。自民党の政治家も、かつてはこれを認めていた。中曽根康弘氏は首相として、創設40周年となる国連で「われわれ日本人は、超国家主義と軍国主義の跳梁(ちょうりょう)を許し、世界の諸国民にも、また自国民にも多大の惨害をもたらしたこの戦争を、厳しく反省しました」と述べた。後藤田正晴・元官房長官も「この憲法の中に人類が向かうべき理想的な、光るものがあった」と語っている。こうした認識を忘れている人が多くなっているとしたら、とても怖い。国際貢献には多様な方法がある。その最たるものは「飢餓と貧困の克服」であろう。そのために多くの日本人が、時には政府の援助も得て活動してきた。農業・工業技術の指導のほか、教育、医療、環境、災害分野などでの貢献だ。いまもなお、紛争地域には問題が山積している。武力を伴わない分野での世界への貢献。その原点が忘れられていないか。それこそが、日本が世界に誇る積極的平和主義ではないのか。 (声)若い世代 差別の歴史と現状学びたい(2015/03/23朝日新聞)中学生 勝見さくら(愛知県 14) 50年前に米国で起きた「セルマの大行進」のことをテレビで知りました。1965年3月、アラバマ州セルマで投票する権利を求めて行進していた黒人が、白人の警察隊から暴力を受けたのです。私は人種差別について、白人の偏見という程度しか知りませんでした。たった50年前にこんなことがあったと知り、悲しみと怒りが込み上げてきました。行進への参加は勇気が必要と思います。私なら「これ以上嫌な思いはしたくないから我慢しよう」と考えるでしょう。何があるかわからない状況で、武器を持たずに行進したセルマの人たちは本当に立派だと思います。今も、丸腰の黒人男性や少年が白人警察官に射殺される事件が起きています。偏見がなくなり、全世界の人が本当に平等で理解しあえる世の中を実現するためにも、人種差別の歴史や現状を私たちの世代にたくさん伝えてほしいし、たくさん学びたいと思います。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11664853.html?ref=pcviewpage <欧州転換 原子力>民間主導で脱却探る/(3)スウェーデン(上)曲折と妥協(2015/03/23河北新報) <政府支援なし> 反原発訴える住職の福井・若狭の経験とは 土浦で29日、講演会(2015/03/23東京新聞) 廃炉の課題 島根原発1号機 <上> 安全性 使用済み燃料どこへ(2015/03/23ヒロシマ平和メディアセンター) 中国電力が島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉を決めた。手続き上は4月末で41年の歴史を閉じるが、実際の解体作業などは20〜30年かかるという長い道のりだ。中電が初めて取り組む廃炉の課題を見る。・・・使用済み燃料は熱を発するため、一定期間プールで冷やし続ける必要がある。島根1号機の燃料プールにあるのは700体余り。搬出先のはずだった青森県六ケ所村の再処理工場の稼働は見通せず、2号機プールへの移送が現実味を帯びる。だが、2号機は約3500体の容量に対し、既に新燃料なども含め4分の3が埋まっている。・・・核のごみを最終的にどう処分するかという道筋も見えない。中電の現時点の試算では、6300トンもの低レベル放射性廃棄物が発生する見込みだ。松江市の松浦正敬市長は「原発の敷地内に使用済み燃料や放射性物質がずっと保管され続けるのは納得できない」と主張。周辺自治体も懸念の声を上げるが、いずれも現時点で搬出先はない。 ・・・ 廃炉に詳しい核・エネルギー問題情報センター(東京)の舘野淳事務局長は「汚染や被曝の危険を避けるには、具体的な作業計画が非常に重要。地元にも十分に計画を説明し、急がず進める姿勢が大切だ」と指摘する。 ドイツ人は今も81%が脱原発支持(こちゃん / 2015年3月22日みどりの1kWh) メルケル首相の「ドイツ語の授業」(まる / 2015年3月22日みどりの1kWh) 類の旅路 戦火を逃れ 国境を越えるシリア難民(2015/03ナショナルジオグラフィッス) 電源構成比率 「原発ありき」でよいか(2015/03/22京都新聞) 週のはじめに考える 大学は何のためにある(2015/03/22東京新聞) チュニジアテロ:容疑者「普通の青年」 親族困惑(毎日新聞 2015年03月21日) 時代の風:無意識の怖さ=元世界銀行副総裁・西水美恵子(毎日新聞 2015年03月22日 東京朝刊) ◇目に見えない「貧困」政治が貧困問題に焦点を当てるようになった。大変いいことだ。が、しばしば視点が「人ごと」と感じるのは、私だけだろうか。数年前、某政治家に、日本に貧困などあるのかと聞かれ、仰天したことがある。「途上国のように1日1ドル25セント以下で暮らす人はいないでしょう」と。世界銀行が策定する絶対貧困層のことで、最低限の生活必需品を買えない所得層と考えられている。 自動販売機に残る釣り銭を探し回るホームレスの人を見たことはないのかと、反問した。「そう言えば……目にしたのに見ていなかった」と恥じる彼のつぶやきに、ブータン国王、雷龍王5世の言葉が重なった。「貧困は目に見えない」 圧力容器内に燃料なし 1号機、溶けて落下、初確認(2015/03/20福島民友) 地域格差「悪化している」29.6% 内閣府世論調査、6年ぶりの高水準(2015/03/22朝日新聞) (声)安保法制、戦争への道を開く(2015/03/22朝日新聞)無職 藤田研一(新潟県 65) 「自衛隊 海外活動拡大へ」という内容の21日の本紙記事に愕然(がくぜん)とした。これが戦後70年の節目になすべきことかと。半世紀前、米国が陥った泥沼のようなベトナム戦争が脳裏をよぎった。安倍政権は、戦争への道というパンドラの箱を開けようとしている。国民の疑念は、朝日新聞の世論調査で明白だ。自衛隊の海外活動拡大について「反対」は52%。「賛成」の33%を上回った。内閣府の世論調査によると、自衛隊が今後力を入れていくのが望ましい分野は「災害派遣」の72・3%がトップ。東日本大震災などの被災地における自衛隊員の献身的な活動は、国民の記憶に深く刻まれている。わたしの住む新潟県でも中越地震や中越沖地震で、被災者に寄り添うように奮闘する若い隊員の姿が頼もしかった。今後も予測される大地震などに備えるうえで、自衛隊は不可欠だ。これからも、国民のための自衛隊であってほしい。自衛隊の海外活動の拡大は軍事費の増大を招く。少子高齢化の日本の財政に、その余力がないことも考慮すべきだ。しわ寄せが国民生活に向くのは必定だ。 (声)自衛隊員の命は保障されない(2015/03/22朝日新聞)無職 後藤茂昭(愛知県 71) 安全保障法制の基本方針について自民、公明両党が正式合意したが、憲法9条のどこを読んでも、この合意に説得力があるとは思えない。合意に沿って法制化されれば、米軍や他国軍への自衛隊による後方支援の範囲は広がり、国連平和維持活動(PKO)などで武器使用基準が緩和される。日本が70年守ってきた「戦争しない国」から「戦争する国」への転換だ。公明党は「歯止め」として「自衛隊員の安全確保」など3原則を示したが、自衛隊を敵とみなして攻撃するかどうかは相手国の判断だ。日本政府が安全をいくら強調しても、自衛隊員の命の保障にならない。そもそも、戦後日本の在り方を根っこから覆す変更なのに、国民への説明は十分ではない。その意味でも「平和の党」を標榜(ひょうぼう)する公明党の責任は大きい。公明党は政権を離脱して「戦争する国」になることを阻止してほしい。 (書評)『ヒトラーと哲学者 哲学はナチズムとどう関わったか』 イヴォンヌ・シェラット〈著〉(2015/03/22朝日新聞) 「沖縄知事、近く最大の決意」 辺野古移設反対集会で副知事(2015/03/22朝日新聞) 被爆70年に記憶継承を 「雉」三篠俳句会「ひろしまの祈り」発行 不戦への思い 手記・句に(2015/03/20ヒロシマ平和メディアセンター) サリン事件20年 テロの病巣、今もなお(2015/03/20京都新聞) 憂楽帳:今を教える(毎日新聞 2015年03月20日) 地下鉄サリン20年 凶行の中に人間の弱さ(2015/03/20東京新聞) 「行ったらいかんと言われる所、行かんことだ」鴻池氏が発言 チュニジア事件(2015/03/20朝日新聞) シャルリーが福島を漫画に 鳥が巨大化、事故連想誘う(2015/03/20朝日新聞) (声)教員の「言葉の暴力」に傷つく(2015/03/20朝日新聞)高校生 小出佑里子(北海道 18) 体罰で処分を受けた公立学校の教員が、2013年度は過去最多になった。体罰は決して許さないという風潮をつくることはもちろん大切だが、一方で教員による「言葉の暴力」は置き去りにされていないだろうか。私が通っていた高校で、進学の一括指導が行われたときだ。ある教員が「指定校推薦を使えば、ほぼ100%大学に受かる。羽目を外して推薦を利用できなくなったら、何校でも受験して何校でも落ちて下さい」という趣旨のことを言った。複数の大学を受験する予定だった私は、帰宅後、涙が止まらなかった。何よりもショックだったのは、その場にいた教員の誰一人として発言をとがめなかったことだった。こうした発言に不快感を覚えても、教員からの評価が重視される指定校推薦を使う生徒は口に出せない。それを分かっていて増長している教員が少なくないようだ。高校生活を振り返ると、心が沈むことが度々ある。4月から大学に通う。学校は苦手だが、教員を目指す。子どものことを第一に考える教師になれるように、努力したい。 (耕論)一票格差、正せるか 宮川光治さん、御厨貴さん(2015/03/20朝日新聞) |
ひと:アレクサンダー・クメントさん=被爆者の声を自らの役割に重ねるオーストリア軍縮大使(毎日新聞 2015年03月19日 東京朝刊) 「本当に注目されるべきは、核兵器の非人道性に着目し、応援してくれた人々だ」。米シンクタンク「軍備管理協会」が選んだ「2014年の軍備管理人」は、照れくさそうに何度もうなずいた。昨年12月、ウィーンで開かれた「第3回核兵器の非人道性に関する国際会議」の実務者として奔走し、注目された。158カ国の代表やNGOが顔をそろえ、核兵器保有国の米、英が初参加する成果も引き出した。特に、米国とは何カ月間も事前交渉を重ねる粘り腰だった。心掛けたのは、人道的な側面に注目する利点や狙いを包み隠さずに伝えること。「米国も不参加は誤りだと理解し、前向きな姿勢を示してくれた」と振り返る。 謎の古代文明の遺跡、ホンジュラス政府が保護へ(2015/03/19ナショナルジオグラフィックス) 現場が初めて特定されたのは2012年のこと。LIDAR(Light Detection and Ranging)と呼ばれる航空測量のテクノロジーを使って、まず航空調査が行われた。そこから得られた情報を頼りに地上で調査が行われ、今年2月、ホンジュラス東部のモスキティアという密林の中で遺跡は発見された。調査隊には、ホンジュラス国立人類学歴史学研究所(IHAH)の考古学者やアメリカ人科学者らが参加し、広大な広場、土塁、土で出来たピラミッドの跡を地図に描いた。さらに、石の彫像物も数多く発見され、その中には一部が人間で一部がジャガーの姿をした奇妙な石像も含まれていた。・・・11日間の地上調査隊を率いたアメリカの映画製作者スティーブ・エルキンス氏は、今回の大統領の決定を高く評価している。 「モスキティアはホンジュラスの人々、そして世界にとって宝のような存在です。それが、我々の目の前で消滅しようとしているのです。」衛星写真を見ると、この付近で過去数年間のうちに大規模な森林破壊が進んでいることがわかる。・・・エルナンデス大統領の決定は「喜ばしい第一歩です。これを受けて国際的な保全団体も支援の手を差し伸べてくれる事を願っています」と、調査隊の一員でコロラド州立大学の考古学者クリス・フィッシャー氏はいう。「ホンジュラス政府が遺跡現場の重要性を認識していることは明らかです。国際団体と協力して、人の手が入っていない独特の生態系と文化を持つモスキティアの自然をぜひとも残して行って欲しいと思います」 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/031800002/ 市長「無罪」裁判 控訴は何のためなのか(2015/03/19東京新聞) 社説:安保法制 米軍支援の膨張を憂う(毎日新聞 2015年03月19日) 準惑星ケレス、謎の明るい点は水蒸気噴出か(2015/03/18ナショナルジオグラフィックス) (社説)廃炉の決定 「脱原発」を見すえてこそ(2015/03/08朝日新聞) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11655467.html (声)18歳になる君たちへ伝えたい(2015/03/08朝日新聞)元ウルグアイ大使 角田勝彦(東京都 78) 選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正案が、今国会で成立しそうです。来年夏の参院選から約240万人の未成年が有権者に加わる由です。終戦の年以来70年ぶりの選挙権年齢変更に賛成です。18歳になる君たちより60歳も上の私は、年金などで手厚い恩恵を受けています。高齢世代の投票率が高いことが、政策に反映されているからです。一方で、若い世代の投票率の低下は大いに心配です。君たちは、主権者である国民の一人として、国政に参加する権利を享受できることになります。活用して下さい。投票して下さい。そうでなければ、若い世代への政策は後回しになってしまうかもしれません。ところで、新憲法にはもう一つ平和主義という原則があります。安全保障の問題は、選挙のときに年金、社会保障、就職、景気、原発などに比べると、軽く考えられがちです。しかし、日本の繁栄と安全は平和主義によるところが大きいのです。平和主義の骨子は「自衛のためにのみ戦う。海外の戦争には加わらない」ということです。これを変えようとする動きがあります。君たちの命にかかわる問題です。よく勉強して、自分の結論を出して下さい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11655475.html 原発PR看板、保存も選択肢 双葉町長(2015/03/08朝日新聞) 老朽原発廃炉 脱依存へ着実に進めよ(2015/03/18京都新聞) 運転開始から40年前後と老朽化した原発のうち、関西電力が美浜原発1、2号機(福井県)、日本原子力発電が敦賀原発1号機(同)の廃炉を正式決定した。18日には中国電力が島根原発1号機(松江市)、九州電力が玄海原発1号機(佐賀県)の廃炉を決める予定だ。東日本大震災での東京電力福島第1原発の事故を受け、運転期間を原則40年と定めた原子炉等規制法に従った初の廃炉決定で、当然の判断といえる。今後の原発廃炉には多くの課題があり、安全性を最優先して解決に取り組み、着実に進めていかねばならない。今回の決定は、老朽原発を廃炉にする実績を示して安全重視の姿勢をアピールし、ほかの原発の活用に国民の理解を得たいとの政府、電力会社の思惑も透ける。 http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/ 大阪都構想 公正な情報提供が要る(2015/03/18京都新聞) プーチン氏発言 核での脅しに耳を疑う(2015/03/18東京新聞) 原発と核燃廃止デモ行進で訴え 青森・市民団体(2015/03/16河北新報) 原発防災「対応は困難」 福島の首長ら体験語る(2015/03/16河北新報) 放射能恐れ、故郷をあとに 避難者らが手記(2015/03/16中日新聞) 府の自殺対策 救える命を見過ごすな(2015/0316京都新聞) 無人偵察機が大破 防衛省、公表せず 昨年11月(2015/03/16朝日新聞) 原子力廃絶までの道程(2015/03/11WEBRONZA) 「しかし、事実は全く違ったのです」と小出さんは言い切りました。「原子力の燃料であるウラン(の埋蔵量)は、発生できるエネルギー量に換算して石油の数分の一、石炭の数十分の一しかない。こんな貧弱な資源に、こんなものに、人類の未来を託すのは間違いだったのです。人類はばかげた夢を原子力にかけてきたのです」。毎日新聞のかつての記事にあった「電気料は2000分の1になる」ということについても「冗談じゃない。原子力はやればやるだけ単価が高くなります。いい加減に夢からさめなくてはいけません」と強調しました。・・・ 講演で小出さんは、大量に生み出される放射性物質についても触れました。小出さんによると、100万キロワットの原子力発電所1基が1年運転するごとに燃やすウランから生み出される核分裂生成物は約1トン。これは広島原爆の1万発分だそうです。原子力発電は大量の核分裂生成物いわゆる核のゴミを生み出します。 そして、2011年3月の東京電力福島第1原発の事故です。「4年たった今も、事故は収束していません」と小出さんは断言します。当時の野田首相が「収束宣言」をしたときは、「政治家は頭がおかしいのか」と思ったほどだった、と厳しい言葉で振り返りました。「事故当時、定期検査中で運転していなかった4号機の使用済み燃料プールの底には、広島原爆1万4000発を超えるセシウム137があった。これは最大の危機でした」と述べ、14年11月はじめにようやく、共用燃料プールに移送を終えたときは、正直「ホッとした」そうです。しかし、「当時運転中だった1号機から3号機はすでに熔け落ちた炉心がいまどこにあるかすらわからない。4年たった今でも現場に行けないのですから。(冷却するために)ひたすら水を注入してきたけれど、放射性汚染水があふれる結果になっています。原子力は本当に過酷なものだと思います」と小出さんは続けました。 「放射能の封じ込め作業が果てしなく続いています。毎日7000人が働いているが、彼らは東電社員ではなく、最低賃金も受け取れない下請けの人たちです。あふれる放射能汚染水はタンクに詰められていますが、そのタンクもほとんどが応急タンクです。そして、そこからどんどん汚染水が漏れていく。ちゃんとしたタンクは造れないからです。原発の敷地内は放射能の沼になっていて、応急的な作業しかできないのです」。現場の厳しい状況をそう語りました。 話は、原発内の汚染状況から原発の敷地外に大量に放出された放射性物質に移ります。政府が避難指示を出しているのは、琵琶湖の1.5個分にあたる1000平方キロ。この地域の住民は強制的に避難させられ、流浪化させられた、と小出さんは指摘しました。「10万人を超える人が今も帰れない。おそらく、何十年も帰れない。しかも、その周りの1万4000平方キロの地域も汚染され、放射線管理区域にしなくてはいけないところになってしまっています。本来なら、そこ(放射線管理区域)は水を飲むことも食べることも許されません。しかし、(国の方針では)勝手に住めとなっていて、その地域の人はそこで生きるしかない状態になっています」と話しました。小出さんは、「平和利用」という言葉に隠されたごまかし、原子力と差別の問題などに触れた後に、かつての戦争と、原子力問題を重ねて話しました。 「かつての戦争のとき、大多数の日本人は戦争に協力しました。大本営発表しか流されなかったし、戦争を止めることは誰にもできませんでした。仕方なかったのかもしれません。しかし、戦後、多くの人はだまされたからだと言い訳をしました。ほとんどが自己を正当化し、悪いのは『軍部』と言い出す人もいました。でも、戦争に反対し、国家によって殺された人もいました。その上、ごくふつうの人々が戦争に反対する人を非国民と呼び、村八分にし、殺していきました。原子力でも多くの日本人がだまされてきました。でも、そう言ったままでいいのでしょうか。原子力に対してどう向き合うのか、私たちは未来の子どもたちから必ず問われます」そして、小出さんは、講演の最後をこのように締めくくりました。 「私は若い時に、愚かにも原子力に夢を抱いてしまいました。本当に愚かでした。原子力は私がかけた夢とは、私が願っている世界とは、正反対の世界でした。原子力を進める組織はあまりにも巨大で、私は敗北し続けました。私が原子力を止めさせたいと考えたとき、まだ3基しかなかったのですが、その後全部で58基造られてしまいました。自分の力は無力でした。そして、ついに福島第1原子力発電所の事故も起きてしまいました。敗北の歴史です。何のための人生だったのかとも思いました。でも、私は41年間、ずっと自分のやりたいことをやることができました。だれからも命令されなかったし、最下層の教員だったので、誰にも命令しませんでした。こんな恵まれた職場で働けたことはありがたかったです。全国で反原発を闘う仲間たち、6人組の仲間にも恵まれました。私を見守ってくださった方々に感謝します」大きな拍手が会場を包み込みました。 ブラジル全土で大規模なデモ、大統領退陣を要求(2015/03/16CNN) バヌアツ首都でサイクロン壊滅的被害、全容なお把握できず ベルリンは福島を忘れないー「かざぐるまデモ」とチャリティー・コンサート(じゅん / 2015年3月15日みどりの1kWh) チェルノブイリと福島があった後で、原子力と命とは共生できないということが、なぜ今もわからない人がいるのか、私には理解できません。・・・かざぐるまとともに掲げられたプラカードには「福島は警告する。世界中で脱原発を!」、「同じコインの表と裏、原発と核兵器」、「一度事故が起これば放射能汚染は国境を越えて地球規模に」「世界から原発が消えるまで、闘おう!?」などの思い思いの言葉が記されていた。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
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