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20182019


<POINT NEWS86>2015/03/12・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)


sankaku86sankaku
2015/03/12sankaku03/15

 

困窮者の支援  再挑戦できる社会めざせ(2015/03/15京都新聞)
失業や病気などで生活に苦しむ人の自立を助けるため、全国の自治体が4月1日から生活困窮者自立支援制度を始める。非正規雇用が働く人の4割近くに達し、失業しても雇用保険などの対象にならず、「最後の安全網」とされる生活保護制度しかない場合が多い。一度保護を受けると、抜け出すのが難しい。そんな日本の実情を、社会運動家の湯浅誠さんは「すべり台社会」と呼ぶ。まさに当を得ている。生活保護受給者は200万人を超え、支給総額は4兆円に迫る。以前は高齢者や母子家庭が大半だったが、今や現役世代の受給が約30万世帯だ。失業者はもとより、既存の支援制度からこぼれた引きこもりの人や依存症患者、多重債務者らを含む。・・・制度を担う人材の育成、確保も欠かせない。生活困窮者は心身や家庭環境などに複雑な原因を抱え、社会的に孤立している例が少なくない。時には訪問して本人に寄り添いながら人間関係を築いたり、地域の福祉資源を適切に組み合わせたり、働く場を開拓するなど高い専門性が要る。1人では担いきれず、チームの編成と連携が求められよう。国が行う担当者研修は昨年から始まっているが、回数、規模とも足りない。充実が必要だ。困窮者の支援を手がけてきた民間団体からは「新制度は生活保護削減が真の狙いでは」との批判もある。自治体は意欲をもって自立支援体制を整え、国は十分財源を確保して後押しする姿勢が不可欠となる。

http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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週のはじめに考える キング牧師の「夢」は今(2015/03/15東京新聞)
米国で人種差別に絡む事件が相次いでいます。キング牧師の「夢」を継承した筈(はず)のオバマ政権下、平等社会への歩みは頓挫してしまうのでしょうか。米司法省が今月公表した「ファーガソン事件」に関する報告書が全米で波紋を広げています。ミズーリ州の小都市ファーガソンで昨年夏、丸腰の黒人青年マイケル・ブラウンさんが白人警察官に射殺された事件は略奪、暴動に発展、事態収拾に重装備の州兵までが出動し、米社会が抱える差別問題の根深さをあらためて露呈しました。・・・「私には夢がある。私の幼い四人のこどもたちが皮膚の色によってではなく、その人格によって判断される日がいつか訪れることを」−。キング牧師は、奴隷解放宣言から百年に当たる一九六三年、二十五万人の市民を前にワシントンで演説しましたが、その真意は全ての人に保障されている筈の米建国理念「生命、自由、幸福の追求」という不可侵の権利が、こと黒人に関して「不渡りの約束手形」同然に反故(ほご)にされているとの告発でした。ファーガソン事件は不渡りどころか、さらなる収奪の一端を晒(さら)したことになります。・・・「憎悪の連鎖は断たれなければならない。非暴力の抵抗こそ真の抵抗だ」。聖職者の立場からこう説いたキング牧師の運動理念を今そのまま実践しうると考えるのは理想主義的に過ぎるでしょう。一方、キング牧師は、自伝の中でこうも記しています。「真の非暴力的抵抗は悪の力への非現実的屈服ではない」「それは、敵対者の中に恥の感覚を呼び起こし、そうすることによって心の変革をもたらすものだ」キング牧師の言葉は党派、人種を問わず、近代国家の雄を自任する米国に共存社会の範を示すよう促していると思えてなりません。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031502000162.html

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憂楽帳:予兆(毎日新聞 2015年03月14日 西部夕刊)

 沖縄県で米軍機からの部品落下が相次いでいる。昨年は9件。今年は1月に米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属のヘリが重さ約200キロのミサイル発射装置の部品を落とすなど既に4件が起きている。けが人は確認されていないが、いずれも「一つ間違えば」という事故であることは否めない。・・・ 昨年から沖縄で暮らし始めた。爆音が聞こえると空を見上げて機影を追うのが癖になった。比嘉さんの言葉を思い出す。「大事故が起きていないほうが奇跡なんですよ」【佐藤敬一】
http://mainichi.jp/opinion/news/20150314ddg041070006000c.html

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(日曜に想う)原発事故、進む風化と福島の嘆き 特別編集委員・星浩(2015/03/15朝日新聞)
 居間の壁に掛かっていた日めくりカレンダーは「2011年3月11日」のままだった。東京電力福島第一原発のある福島県双葉町。原発事故を受けて約7千人の町民全員が町を出た。その後も、放射線量が高く、避難生活が続く。その一人、佐藤一夫さん(73)の一時帰宅に、テレビ朝日のスタッフと共に同行させてもらった。庭の木の根っこは、イノシシに掘り返されていた。家の床にはネズミの糞(ふん)が散乱している。タンスやテレビが倒れている。佐藤さんは年に数回、家の様子を見に来るが、荒れ果てた家を修繕する気になれない。・・・20代のころから、原発の建設と稼働に沸く町を見てきた。「にぎやかな町をつくってくれた原発が、これほど牙をむいて襲いかかってくるとは思ってもみなかった。この4年間は、文字通り、踏んだり蹴ったりだよ」。佐藤さんはため息をついた。・・・ 伊沢町長が心配するのは、原発事故の「風化」だ。「福島県では、いまだに約12万人が避難したままです。その現実が忘れ去られようとしているのではないか。一方で各地の原発周辺自治体では、避難の態勢も十分ではないのに再稼働が動き出そうとしている」 福島第一原発で、放射性物質を含む汚染水が長期間にわたって港湾外に流出していたのに東電が公表しなかった事件も、伊沢町長には「風化」の表れと映っている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11651151.html

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(声)個人の生命が最優先のはずだ(2015/03/15朝日新聞)無職 日野資純(静岡県 89)

 戦争末期、空襲の際に防空壕(ごう)に逃げ込みながら「自主的思考が不十分で権威に追従していたから、死の一歩手前まで追いつめられた」と考えた。ある日の空襲は特に激しく、母屋は全焼。隠れていた防空壕も、熱と煙で息苦しくなった。蒸し焼きになると思い、近くの池に飛び込んで九死に一生を得た。戦後70年の今、戦前・戦中の価値観を評価する風潮がある。「命を投げ出しても守るべき価値がある」という主張を聞くが、私の若いころもそうだった。特攻隊員が心ならずも納得させられたのは、こうした論理だったのではないか。戦後の平和憲法には、私が必死に求めていた個人の生命を最優先する主張が明確に入っていた。「すべて国民は、個人として尊重される」(第13条)。しかし、自民党の改正草案では「全て国民は、人として尊重される」となっている。「個人」は国家などの組織に対抗する概念で、地位や職業と切り離した「一人の人」だ。だが「人」は生物学的な概念に過ぎず、人間性を軽視している。このことの危険性を、私たちは自覚すべきではないか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11651059.html

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(声)原発の可否、国民投票で決めて(2015/03/15朝日新聞)無職 小串信正(大分県 66)

東京電力福島第一原発事故から4年が過ぎましたが、いまだに多くの人々が故郷に帰れずに避難生活を強いられています。汚染水への対応も進まず、放射性廃棄物などの処理方法も決まっていません。現在は国内すべての原発が停止していますが、電力はまかなえています。安倍政権は、原子力規制委員会が基準をクリアと判断した原発は再稼働させると言っています。昨年の衆院選で自公政権が大勝しましたが、原発再稼働まで国民が了承したわけではないと私は思います。原発を再稼働させるのか、止めるのかという大問題は、閣議だけで決定してはならないと思います。政権は国民投票で国民の意志を確認すべきです。もし、国民投票で「NO」という結果が出たら、日本はドイツやスイスが決めたように原発による発電をやめて、再生可能エネルギー発電に本気で取り組み、技術やシステムを世界に提供していくべきだと思います。いくつものプレートの上にある地震・火山大国の日本だからこそ、原発によらない発電の先進国になるべきだと私は思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11651061.html

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天風録 「「風化」の落とし穴」(2015/03/12ヒロシマ平和メディアセンター)
 阪神大震災を知る作家藤本義一さんにとって、鼻持ちならない言い方があった。「『風化させてはいけない』という時、そこには具体的な風化防止策がなにもされない」。そんな小言を神戸のタウン誌に寄せた。震災5年後である▲雨風や日にさらされ、おのずと崩れていくのが、本来の「風化」のイメージだろう。いわば成り行きで、責任のありかを指す主語は伴わない。誰のせいでもないからと諦めを誘う語感が藤本さんは許せなかったらしい▲同じ愚を繰り返しているのではないかとの思いに、胸を突かれる。3・11が近づくにつれ、例の2文字を何度となく見聞きした。4年かそこらの歳月で、こうも風化が叫ばれるのはやはりおかしい▲広島では被爆から25年ほどして、体験の断絶が教育現場で語られる。「原爆投下の年月日さえ知らない子が現れ始めた」といった驚きであり、伝える努力を怠ってきた自戒の念でもあったろう。その危機感は、のちのち継承の営みに道を開いていく▲わが身も顧みる「忘却」以外に、言い換える2字はないと亡き作家は断じた。話を型にはめやすい「風化」に、伝える側は飛び付いてないか―。お目玉はそうも聞こえてほろ苦い。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=41830

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岡田氏「報道の自由萎縮」 テレビ発言、首相「言論の自由」(2015/03/14朝日新聞)
民主党の岡田克也代表は13日の会見で、安倍晋三首相が昨秋のテレビ番組で街頭インタビューに「おかしいじゃないですか」などと発言したことに対し、「相当考えないと報道の自由が萎縮してしまう」と指摘した。首相は3日の衆院予算委員会で、番組での発言について「私の考え方をそこで述べることは言論の自由だ」と答弁した。岡田氏はこれについても「憲法は権力者を縛ることが一番重要な役割だ。(首相が)『憲法の言論の自由があるから縛られない』と言うのは、憲法観が根本から間違っている」とも述べた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11649152.html

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(社説)辺野古移設 作業を止めて対話せよ(2015/03/14朝日新聞)

「海の掘削は、沖縄の心にナイフを突き刺されたようなもの」。沖縄県名護市辺野古で、市民の一人はそう抗議した。米軍普天間飛行場の移設に向け、政府が海底を掘って地質を調べるボーリング作業を再開した。昨年夏に中断していたもので、この作業を経て今夏にも埋め立て工事に突き進む構えだ。移設に反対している翁長雄志知事の就任後、初の大きな動きであり、知事は「県民に説明がない中で物事を進めるのは許せない」と反発した。・・・ 翁長知事は、前知事の承認を検証する県の第三者委員会の審査が終わるまで、作業を停止するよう政府に求めている。ここは政府が提案を受け入れて作業を中止し、県との対話による関係修復に乗り出すべきだ。政府も米軍も、長年、重い基地負担に苦しむ沖縄県民の心をこれ以上傷つけてはならない。民意を重く受け止められない政府の存在は、国民全体にとっても不幸だ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11649029.html

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(声)辺野古、私たち自身の問題だ(2015/03/14朝日新聞)無職 千葉胤雄(岩手県 80)

政府は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向けて、中断していた辺野古沖での海底ボーリング調査を再開した。昨年の県知事選、衆院選で相次いで示された移設反対という民意を無視した行為だ。安倍晋三首相は、先の施政方針演説で「沖縄の方々の理解を得る努力を続けながら」という前提で、移設を進めると明言した。だが、その後、いったいどんな努力をしたのか。県民がノーと言っているのに、日本政府はどうしてその気持ちをくむことなく移設を強行しようとするのか。沖縄の人々は、結果として日本国民のために基地負担を引き受けてきてくれた。その犠牲や精神的負担を思うとき、私はいてもたってもいられない。本土に住む私たちは、これを沖縄だけの問題としてはいけないと思う。自分の住む地域で、同じようなことが起きたらどうするのか。私たち自身の問題と捉えて真剣に考えたい。安倍首相は、まずは民意を代表する翁長雄志知事と会って、話をするべきだ。国会でも党派を超えて突っ込んだ議論をしてほしい。それが沖縄の人々への当然の義務ではないか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11649033.html?ref=pcviewpage

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(声)大空襲の下町に住んで思うこと(2015/03/14朝日新聞)会社役員 鈴木和美(東京都 45)

東京大空襲があった墨田区から、やはり被災した台東区に移り住んで12年になります。以前いた墨田区では、東京大空襲の慰霊堂近くで子どもを遊ばせていたのにあまり意識せず、どのような事実があり、どんなに悲惨だったかは知らずに過ごしてきました。戦後70年の今年、ようやく新聞などの報道で自分の住む街にかつて何があったのか関心を持つようになりました。今の場所に住んでいなければ、大空襲はずっと言葉だけの出来事だったでしょう。子どもたちに伝えなければという思いも、薄っぺらな形だけのものだったと思います。戦争を体験された方々は、私たちには考えられない生活をしてこられました。それをどんな形で語り継げば後世まで風化させず残せるのか、戦争を知らない世代ばかりになっていくことは恐ろしいことなのではないかと考えます。東京スカイツリーを見ながら隅田川を散歩する時、戦時中の空気と景色をいつも意識しようと思い直しています。戦後70年を機に多くの人々が戦争を考え、関心を持つことができればいいなと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11649034.html?ref=pcviewpage

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(おなじ空の下で 東日本大震災4年:4)あす笑うため、きょう怒る 薄れた「脱原発」後悔(2015/03/14朝日新聞)
 ジョン・レノンがもし生きていたら、世界は変わっていたでしょうか――。会場からの質問に、ラジオDJのピーター・バラカンさんが「いい質問ですねえ」とほほ笑んだ。作家の落合恵子さん(70)が東京・北青山に開く子どもの本の専門店「クレヨンハウス」。子連れ客などでにぎわう地下のオーガニックレストランが、週末の朝、即席の学習会場に早変わりする。東京電力福島第一原発事故後に始まった「朝の教室」は、2月末で56回目となった。・・・「油断ならない」社会問題は次々に起こる。新しい心配が生まれると、ほかに気が回らなくなり、積み残しが生じる。華やかなイベント、悲惨なニュース……。記憶を薄れさせる材料は尽きない。

・・・あの日から4年。もどかしさは感じるが、悲観はしていない。「誰もが自分の問題も抱えながら、きょうをあすにつないでいる。それぞれの『私』がやわらかく手をつなぐことができたら、今からでも遅くないと思っています」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11649053.html

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台湾市民ら「原発ゼロ」へデモ 福島事故受け、数万人が参加(2015/03/14共同通信)

【台北共同】「原発ゼロ」を求める台湾市民らが14日、台北、台南、高雄の各市の中心部で一斉にデモ行進した。デモは、東京電力福島第1原発事故を機に毎年3月に実施。「さらば原発」「廃棄物に向き合え」などとシュプレヒコールを上げ、政府が計画中の既存原発の運転延長や新原発建設の中止を求めた。
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031401001610.html

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辺野古調査強行 民意となぜ向き合わぬ(2015/03/14東京新聞)
 沖縄県名護市の辺野古沿岸部に米軍基地を新設するための海底掘削調査が再開された。沖縄県民は県外・国外移設を求める意思表示をし続けている。安倍政権はなぜ民意と謙虚に向き合わないのか。・・・民意と向き合わず、作業を強行すれば、辺野古への「移設」が完了しても、反基地感情に囲まれることになる。その是非は別にして基地提供という日米安全保障条約上の義務が果たせなくなるのではないのか。安倍内閣はいったん作業の手を止めて、今こそ沖縄県民と真摯(しんし)に向き合うべきである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031402000144.html

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福島・中間貯蔵施設用地に初搬入 第1原発事故の除染廃棄物(2015/03/13共同通信)
東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土壌や廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は13日午後、同県大熊町の仮置き場から運び出した廃棄物を建設予定地内の保管場に初めて搬入した。同様に保管場がある双葉町でも同日、搬入が予定されていたが町内の調整がつかず延期。地元の理解を十分得られないまま「前例のない迷惑施設」が船出した。
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031301001998.html

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<福島第1>せきの汚染雨水、地下水に流入か(2015/03/13河北新報)

 東京電力は12日、福島第1原発の汚染水を貯留している「H4タンクエリア」周辺の観測用井戸で、放射性物質の濃度が9日の測定時と比べ、約30倍に上昇したと発表した。井戸は、タンクの周囲を二重に囲むせきの間にたまっていた汚染雨水の流出場所に近く、東電は「汚染雨水が地下水に染みこんだ可能性がある」と説明している。11日に採取した地下水はストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)濃度が1リットル当たり1万1000ベクレルで、9日の370ベクレルから急上昇した。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150313_63045.html

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毎時35ミリシーベルトの高線量箇所 第一原発汚染水漏れタンク周辺(2015/03/13福島民報)
 東京電力福島第一原発の「H4」と呼ばれる地上タンク群で約750トンの汚染雨水が地中に漏れ出た問題で、東電は12日、タンク群南西で、1時間当たり約35ミリシーベルトの空間線量が確認されたと発表した。
http://www.minpo.jp/news/detail/2015031321516

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辺野古調査再開  中断し、民意に向き合え(2015/03/13京都新聞)
沖縄防衛局はきのう、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古沿岸部の埋め立てに向け、海底ボーリング調査を再開した。地元の意思を顧みない強行である。沖縄の民意は、昨年11月の知事選や翌12月の衆院選の沖縄4小選挙区で辺野古移設反対派が全勝したことではっきりしている。なのに政府は強硬姿勢を変えず、話し合いにさえ応じようとしていない。・・・安倍晋三首相は選挙結果を受けて「民意を真摯(しんし)に受け止める」と語ったはずである。ところが翁長氏が再三にわたって上京し、移設問題の協議を求めても、いまだに会おうとしていない。沖縄基地負担軽減担当相を兼ねる菅義偉官房長官は接触を模索する動きもみせるが、歩み寄る気配はなく、調査再開の日も「環境保全に万全を期しながら粛々と進める」と語った。「辺野古が唯一の選択肢」というなら、その根拠をきちんと翁長氏に説明すべきだ。それさえしないのは、政府の責任放棄であり、沖縄の民意を無視するのに等しい。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150313_4.html

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自衛隊の統制 文民の理性が問われる(2015/03/13東京新聞)
 政治が軍事に優先する文民統制(シビリアンコントロール)は民主主義国家の基本原則だ。その原則を揺るがすいかなる試みも許されない。自衛隊を指揮・監督する文民の理性が今、問われている。・・・ 自衛隊は自らの判断で出動せず国民の意思に服する仕組みだ。
 旧憲法下で、旧軍が「天皇の統帥権」を盾に内閣の統制が及ばない範囲を広げ、破滅的な戦争に導いた反省に基づく。その一部が変えられようとしている。・・・旧憲法下でも軍事予算は議会の議決事項だった。文民統制を機能させることができるのは結局、首相や閣僚はもちろん、国民の代表たる国会議員の理性と覚悟、それを選ぶ国民の良識である。理性ある文民を選ばなければ、国民生活が軍事の犠牲に再びなりかねない。先の大戦の教訓に学ぶべきは私たち国民自身でもある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031302000133.html

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地球外生命、高まる期待 土星の衛星、地下海で熱水活動(2015/03/12朝日新聞)
生命が生息できる可能性が高い場所が、地球以外で初めて見つかった。生命そのものを見つけたわけではないが、「地球外生命」の発見という大きな目標に向け、今後の探査に期待が広がる成果となった。・・・地球外での生命探しは、水の存在などを手がかりに続けられてきた。火星では2008年、米探査機フェニックスが表面をスコップで掘り、氷を発見。地中に多くの水分が残っていることを突き止めた。09年にはハワイのケック望遠鏡などの観測で、火星の大気にメタンがあることが確認された。その後、探査機の観測でも検出されている。メタンは生物によって作られやすく、地球では大半が微生物の活動で発生している。木星の衛星の一つ「エウロパ」にも氷の層の下に海があるらしいと考えられており、今回の研究成果で探査に弾みが付きそうだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645150.html

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「日本孤立する」村山氏が懸念 70年談話(2015/03/12朝日新聞)

 村山富市元首相は11日、戦後70年談話について、「(戦後50年に村山談話を出して他国との関係が)安定している中に波紋を投げかけて、『また昔の日本に戻るのか』と誤解されている。日本は孤立するのではないか」と述べ、懸念を示した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645147.html

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(世界発2015)消える命の森 マダガスカル、焼き畑や薪で8割が消失(2015/03/12朝日新聞)

約25万種の野生動植物が生息すると言われるアフリカ東部の島国マダガスカルで、森林破壊が止まらない。人口増と焼き畑農業が大きな原因だ。木々を失った山から土砂が川に流れ込み、水田を埋めるなど農業への影響が出始めている。国のシンボルで観光資源でもあるバオバブや、キツネザルなどの希少動物も消滅の危機にさらされている。・・・森林破壊が進む背景には、人口急増と焼き畑の拡大がある。世界銀行などの統計によると、1980年に約874万人だった同国の人口は、2013年には約2300万人に膨れ上がった。人口の約8割が農民だ。多くの人が今でも煮炊きに薪や炭を使う。森を焼いて作った水田や畑で主食の米などを栽培してきた。環境NGOの世界自然保護基金(WWF)によると、同国ではすでに自然林の約8割が消失。近年も年間約20万ヘクタールずつ失われており、このままのペースで破壊が進むと、40年以内に森が消滅すると指摘される。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645137.html

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(声)メルケル首相の思い受け止めて(2015/03/12朝日新聞)無職 雨宮恵二(大分県 84)

ドイツのメルケル首相が来日し、安倍晋三首相と会談した。4年前の東京電力福島第一原発事故を受けて、原発推進に傾いていたメルケル首相は「脱原発」の方向へと踏み出した。2022年までに全ての原発を停止することを決め、再生可能エネルギーを中心にした構造への転換を目指すという。しかし、首脳会談では、原発政策についての議論はなかったそうだ。メルケル首相は訪日直前、「日本も共にこの道を進むべきだ」との考えを示しているのに、なぜ踏み込んだ話し合いがなかったのか。大変残念だ。だが、メルケル首相は9日の講演で「私が考えを変えたのは、やはり福島の事故でした。日本という高度な技術水準を持つ国で起きたからです」などと、自らの脱原発政策を雄弁に語ったそうだ。安倍首相はどう受け止めるのか。広島、長崎への原爆投下と原発事故という悲劇に見舞われた日本。その痛みを肌身で知り、最大の発言権を持つはずなのに、原発再稼働が政権の既定路線だ。日本もドイツにならって、世界で脱原発推進の先頭に立つ「一歩」を踏み出してほしい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645110.html

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これからきっと 妻の捜索遅れ、原発事故なければ 東日本大震災4年(2015/03/12朝日新聞)

「後ろを振り返っても元には戻らない。前を向きながら人生を歩もう」。福島県浪江町の遺族会が11日、多くの町民が避難する同県二本松市で慰霊祭を営み、元漁師の叶谷(かのうや)守久さん(75)は、こうあいさつした。支え合った遺族に。そして、自らに言い聞かせるように。・・・ 18歳から漁師一筋。原発とは無縁だったが、町からは原発の排気筒が見え、地域経済を支えてくれているという頼もしさを感じていた。「まさか、裏切られるなんてな」いまは、約60キロ離れた海のない福島市の仮設住宅に1人で暮らす。自宅は津波で流され、土台と床板しか残っていない。「むなしくなるから」と、震災以来3度しか戻っていない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645199.html

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タンク付近の地下水汚染か 福島第一、雨水漏れ(2015/03/12朝日新聞)

東京電力福島第一原発で汚染水タンクの保管エリアの外堰(せき)から比較的高濃度に汚染された雨水が地中に漏れたとみられる問題で、東電は11日、タンク付近の地下水でも汚染が見つかったと発表した。雨水の漏れとの関連を調べている。東電によると、汚染が検出されたのはタンクエリアの下流側の観測井戸。11日に採取した地下水で、ベータ線を出す放射性物質の濃度が2日前の約30倍の1リットルあたり1万1千ベクレルだった。タンクエリアの外堰では10日朝、雨水の水位が低下しているのが見つかった。タンク周囲は舗装されているが、堰の側溝の継ぎ目数カ所から気泡が出ており、東電は、747トンが漏れて地中にしみこんだ可能性があると推計している。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645203.html

 

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社説:再生エネルギー 世界の潮流に遅れるな(毎日新聞 2015年03月12日 02時31分)

 福島第1原発の過酷事故は、「安全神話」を打ち砕いた。地震国日本と原発は共存が難しい。再生可能エネルギーを増やし、省エネを進め、原発に依存しない社会を作っていこう。多くの人が真剣にそう願った。それから4年。国民の願いは変わらないのに、政府はあの過酷事故を忘れたかのようだ。1月から始まった「電源構成」の議論でも、原発の維持が優先されている。これでは国民の願いに沿ったエネルギー改革はおぼつかない。今、世界の潮流は再生エネの拡大に向かっている。欧州はもちろん、中国の伸びも著しい。それに引き換え日本の風力導入量は世界19位。太陽光は急速に伸びたものの、買い取り停止問題をきっかけに、固定価格買い取り制度(FIT)が変更され機運がそがれている。・・・短期的にはFITを失速させないことが重要だ。太陽光は供給過剰を理由にルール変更されたが、これは「既存の原発がほとんどすべて稼働する」という非現実的な前提に立っている。電力会社間の電力のやりとりも、制度上、再生エネが後回しにされている。「原発優先」の方針や、制度を見直せば、再生エネは十分に吸収できるはずだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150312k0000m070134000c.html

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雨水漏えいで地下水汚染か 放射性物質濃度30倍に(2015/03/12共同通信)

東京電力福島第1原発の汚染水を保管するタンク群を囲むせきから放射性物質に汚染された雨水約750トンが漏えいした問題で東電は12日までに、周辺の地下水からベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1万1千ベクレル検出されたと発表した。
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031201000926.html

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<震災4年>南相馬 脱原発生活取り戻す(2015/03/12河北新報)
 東日本大震災の津波で636人が犠牲になった南相馬市で11日、追悼式があった。遺族ら約500人が出席し、壇上に花をささげて大切な人たちの死を悼んだ。・・・ 同市は東京電力福島第1原発事故で一時、市民6万人以上が避難し、震災関連死は市町村最多の469人に上る。式辞で桜井勝延市長は「放射線の不安のない市民生活を取り戻すため、脱原発都市を宣言し、原子力に依存しないまちづくりを進めていく」と述べた。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150312_63047.html

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浜岡5号機 洗浄水6リットル床に漏れる(2015/03/12静岡新聞)
中部電力は11日、浜岡原発5号機(御前崎市佐倉)の補助建屋にある廃液系濃縮装置の点検中に、配管から約6リットルの洗浄水が床に漏れたと発表した。洗浄水は放射性物質を含んでいたが、国への報告義務の基準値を下回るレベルで、作業員への影響や外部への漏えいはないとしている。現場は地下1階で、放射線管理区域内。漏れた洗浄水の放射能は約50万ベクレルで、国に報告義務が生じる370万ベクレルより低かった。
http://www.at-s.com/news/detail/1174175969.html

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「再稼働反対」 愛媛県内各地で集会やデモ行進(2015/03/12愛媛新聞)
東日本大震災から4年となった11日、愛媛県内では東京電力福島第1原発事故を教訓に四国電力伊方原発の再稼働反対を訴え、市民らが集会を開いたり、デモ行進したりした。  「東日本大震災4周年祈念 これでいいのか日本! 3・11新居浜集会」が、新居浜市繁本町の中央公園であり、市民ら約100人が四国電力伊方原発(伊方町)の再稼働反対などを訴えた。  松山市湊町5丁目の坊っちゃん広場では、市民団体「伊方原発をとめる会」が集会。参加者らは「福島原発事故を二度と繰り返さない」との思いを新たにしていた。
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20150312/news20150312568.html

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(ひと)横畑泰志さん 福島でモグラを研究する富山大教授(2015/03/12朝日新聞)
 土を掘る力強い前脚と、つぶらな瞳。幼い頃、図鑑で見たモグラに魅せられた。いま、研究対象となったモグラを「友人」と呼ぶ。一昨年夏、福島第一原発事故の影響を調べるため、福島県浪江町に入った。「友人」の胸に、白いまだら模様がくっきりと浮かんでいた。「被曝(ひばく)による遺伝子異常では」。まだサンプル数は少ないが、白斑の発生率は通常の約20倍。富山から現地に通い、被曝との因果関係の調査を続けている。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11645206.html

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被災地の子ども  育ちの場、支援の充実を(2015/03/12京都新聞)
 東日本大震災から4年が経過した被災地では、街や住宅の復興の遅れとともに、子どもたちの成育環境への不安が横たわっている。
 震災による心の傷や家族の別離、不安定な避難生活などから子どもたちの心身の異変が報告されている。被害が大きい東北地方では子育てを支える保育施設の人手が不足し、園児の受け入れを制限する動きが出ている。住民の生活再建や避難者の帰還をはじめ本格復興の足かせになりかねない状況だ。・・・被災地では過酷な災害体験や、狭く不自由な仮設住宅暮らしの中、子どもたちが不安を抱え、いらつきやすいなどの傾向が指摘される。復興工事や放射線への不安のため外で思いきり遊べないことがストレスとなり、肥満や体力低下が見られることも懸念されている。保育や学校に加え、子どもたちの育ちの場を地域に取り戻すことは大人の責任だ。これまで市民団体やボランティアが安全な遊び場の提供や交流イベントなどで支援している例も数多くある。政府、自治体は、専門家と連携した心身のケアとともに、地域ぐるみで子どもたちを育む取り組みを積極的に後押しする必要があろう。

http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150312_4.html

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メルケル独首相 語られた二つの反省(2015/03/12東京新聞)
ドイツのメルケル首相が七年ぶりに来日した。大戦後の廃虚から経済大国となった日独両国。過去と向き合ったドイツを受け入れ、平和を築いた欧州の歩みを、戦後七十年を考える参考としたい。ドイツは欧州連合(EU)の一員として、近隣諸国との強い信頼関係を築いている。これに対し、日本と中国、韓国との間には不協和音が目立っている。メルケル首相は来日講演で、近隣諸国との関係について「ナチスの時代があったにもかかわらず、ドイツは国際社会に受け入れてもらえた。過去ときちんと向き合ったからだ」と説明した。・・・ドイツの脱原発政策への転換については「核の平和利用には賛成してきたが、福島の原発事故で考えを変えた。日本という高度な技術水準を持つ国でも事故が起きることを如実に示した。想定外のリスクがあることが分かった」と、事故の衝撃の大きさが引き金となったことをあらためて強調した。安倍晋三首相は首脳会談後の会見で、原発再稼働を進める方針を重ねて明言した。しかし、最近でも、福島第一原発の汚染水の外海流出が明らかになるなど、メルケル首相が指摘する想定外の「リスク」は何ら解消されていない。ドイツが福島の事故を教訓としたように、日本もドイツの決断の意味を、いま一度しっかりと考えたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031202000137.html

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辺野古移設:中断の海底ボーリング調査を再開(毎日新聞 2015年03月12日)
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画で、防衛省は12日、昨年9月から中断していた海底ボーリング調査を再開した。昨年11月の知事選で県内移設反対を訴えて初当選した翁長雄志(おなが・たけし)知事の就任後、移設作業で海底が掘削されるのは初めて。上京していた翁長知事は12日午前、記者団に「調査が再開されたことは大変遺憾だ。あらゆる手法を駆使して辺野古に新基地を作らせないという公約実現に向けて全力で取り組む」と述べた。
http://mainichi.jp/select/news/20150312k0000e010171000c.html

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憂楽帳:低空飛行の不安(毎日新聞 2015年03月12日 大阪夕刊)

 高知県東部の山間部を低空飛行する軍用機の映像が、SNSのフェイスブックに投稿されて注目を集めている。昨年12月撮影の映像は風に揺れる洗濯物から始まり、「ゴオーッ」という爆音とともに、機体を右に傾けたジェット機が山影から飛び出す。垂直尾翼2枚という特徴が分かるほど低空で、23秒間の映像は驚いた男児が激しく泣く場面で終わる。・・・ レーダーに映りにくい低空から敵地進入する米軍の訓練と見られる。四国では、1994年秋に低空飛行中の米海軍機が早明浦(さめうら)ダム(高知県)上流に墜落し、搭乗員2人が死亡する事故も起きている。最近、頻繁に目撃されている飛行ルート下にも集落は多い。低空飛行に不安を感じている住民が地方にいることを忘れてはならない。【植松晃一】
http://mainichi.jp/opinion/news/20150312ddf041070021000c.html

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欧米で回避されるBPA、代替物質も有害?(2015/03/03ナショナルジオグラフィックス)
プラスチック・ボトルやレジのレシートなどに「BPAフリー」のラベルが付いているのを見たことがあるだろうか。BPAとは「ビスフェノールA」という名の化学物質のこと。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た作用を持ち、人や動物の健康にさまざまな影響を及ぼすとされているため、欧米では多くの消費者がBPAを含む製品を避けている。・・・ Nalgene(ナルゲン)ブランドのプラスチック・ボトルをはじめ、一部の製品にはBPAだけでなく「BPSフリー」のラベルが付けられている。しかし、多くの場合、製品にBPSが含まれているかどうかを消費者が知るのは難しい。ある分析によれば、BPAを含まないレジ用の感熱紙の約半分が、代替品としてBPSを使っている可能性があるという。BPAとBPSの両方を含むレシートも存在する。「BPAと似た構造を持つ化学物質は調べてみた方が賢明だと思います。安全だと決め付けるのは危険です」とワン氏は警鐘を鳴らす。

http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150302/437627/

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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