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政治とカネ 政権がたるんでいる(2015/02/28東京新聞) 原発安全協定 同意権ないのは疑問だ(2015/02/28京都新聞) メルケル独首相:来月9日に訪日(毎日新聞 2015年02月28日 東京朝刊) 政府は27日、ドイツのメルケル首相が3月9、10両日の2日間の日程で、日本を公式実務訪問すると発表した。独首相の来日は2008年7月の北海道洞爺湖サミット以来約7年ぶり。9日に安倍晋三首相と会談し、戦後70年の節目に両国が世界の平和と安定に貢献してきた実績を強調し、今後の連携を確認する。ウクライナ情勢や欧州連合(EU)のギリシャ支援を巡る対応などについても議論する見通し。 社説:大臣とカネ 「知らない」では済まぬ(毎日新聞 2015年02月28日) ますます深刻な事態である。西川公也前農相の辞任に続き、安倍内閣の閣僚に関連した政治資金問題が次々と明るみに出ている。そんな中、とりわけ看過できないのは、政権側が「知らなかった」という弁明で乗り切ろうとしている点である。・・・ 昨秋、不透明な政治資金支出で小渕優子前経済産業相が閣僚を辞任する際、「知らなかったでは済まされない」と語った。ところが、その後の衆院選で再選されたから決着済みということなのか、辞任時に約束していた詳細な調査報告をいまだにしていない。西川、望月両氏も小渕氏と同様、昨秋発足した第2次安倍改造内閣で入閣している。その時にも今回とは別の資金問題が指摘されていたのを忘れたわけではあるまい。第3次安倍内閣の組閣に当たり、本人も安倍晋三首相らも厳密にチェックをしなかったのだろうか。「知らなかった」で済まそうとする閣僚に対し、安倍首相は「与野党ともに政治家は自ら説明責任を」などと繰り返すだけだ。衆院選で大勝したおごりというほかない。 メディア時評:危うい「報道管制」的状況=京都大教授(社会学)・伊藤公雄(毎日新聞 2015年02月28日 東京朝刊) 今月は、日本メディアの現況について議論が大きく広がった月だった。きっかけは、シリアにおける日本人人質事件だ。政府の対応不全ともいえる事態の検証を求める動きが、あたかも「テロリスト集団」の擁護だというような声が、ネット上やさらには政府要人からも発せられた。結果的に、いわゆる「沈黙のらせん」(メディアの報道が多数派であるような認識を生み出すことで、少数派の声がらせん的に抑制されるプロセス)とでもいえる状況が出現したのだ。「報道管制」とまで指摘されるこの状況に対し、ジャーナリストや作家など1200人が9日、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を出した。・・・ このように危うい日本のメディア状況のなかで、国境なき記者団の「報道の自由度世界ランキング」が発表された。13日産経は、自社の前ソウル支局長在宅起訴問題に焦点を絞りつつ、韓国の報道の自由度が60位に下がったことに光を当てた。東京本社版やネット版の記事は日本の順位にも触れたが、大阪本社版は韓国のみに言及しており一瞬とまどった。実は、日本は二つ下げて61位。2010年に11位だった日本は、13年に53位になってから下がるばかり。少なくとも、韓国を笑えない気がする。(大阪本社発行紙面を基に論評) (時時刻刻)疑惑次々、守勢の政権 政治とカネ、文科相・環境相・法相も(2015/02/28朝日新聞) 汚染水、にじむ低い意識 規制委が苦言 東電、甘い雨水対策(2015/02/28朝日新聞) (声)東電はどんな異変も公表を(2015/02/28朝日新聞)無職 手塚義文(三重県 72) 東京電力福島第一原発でまた汚染水が海に流れ出た。そして東電は、この放射性物質の濃度が上がっていたことを把握しながら公表していなかった。東電の隠蔽(いんぺい)体質は原発事故以後も改善されていないことを示しており、腹立たしさを覚える。原発事故からまもなく4年。あの水素爆発で多くの放射性物質が飛散し、各地でそれらの濃度が上がったことを考えれば、今回、流出が明らかになった原子炉の建屋も同じであることは十分に考えられる。東電の危機管理がいかにずさんで、場当たり的であったかがうかがえる。漁業の新たな風評被害の拡散が心配だ。問題が起きるたび、東電幹部が頭を垂れて二度と過ちは犯しませんと住民に誓っている姿が空虚に思われる。汚染水対策として協議されてきた、建屋周囲の地下水をくみ上げて浄化後に海に流す計画は白紙に戻るだろう。ただでさえ厳しい東電と地元漁協関係者との関係を、東電は自身の失態で崩した。深く反省すべきだ。まずは汚染水対策に全力を注ぎ、少しでも異変があったならば漏らさず公表し、漁協関係者のみならず国民との信頼回復に最大の努力をすべきだ。 (言論空間を考える)権力との向き合い方 半藤一利さん、橋本大二郎さん(2015/02/28朝日新聞) 自らの失敗にこそ厳しく 半藤一利さん(作家・歴史探偵) この国の歴史、とりわけ昭和の「歴史探偵」をやっていると、国民の幸せが、日本が民主主義国家であり続けることだとするなら、ジャーナリズム、言論の自由の存在が一番大切な条件と思います。ジャーナリズムが時の権力者を厳しく監視することが、腐敗や暴走を防ぐからですが、言うはやすく、実際は大変難しい。 <戦争礼賛の過去> 昭和という時代がだめになった始まりは、1931(昭和6)年の満州事変からです。愚かな戦争を仕掛け、しまいに国が滅んだ。現地に駐留していた日本軍が謀略を使って全面的な攻撃を始め、傀儡(かいらい)国家を樹立させます。この時、新聞が一斉に太鼓をたたいて侵略を正当化してしまったんです。真実を伝えて戦を止めるべき新聞が、なぜ、軍人の暴走を持ち上げたのか。各紙の特ダネ合戦で勝ち抜くため、情報を求めて軍にすり寄ったこともあるでしょうが、戦争報道によって、部数増を期待したんですね。これには日露戦争という、あしき「お手本」がありました。開戦前の1903(明治36)年と、戦後の07年を比較すると、大阪朝日新聞が12万部から14万部弱に増えたほか、大阪毎日、報知、都など各紙とも驚異的なピッチで増えたんですね。このことは、大変な教訓として残った。満州事変までは「非戦平和」を唱えていた新聞までも、一転、あおる側に回ってしまう。それが昭和初期の言論状況です。それでも、抵抗しようという人たちもいました。大阪朝日の編集局では、長らく戦争に批判的な論調でしたし、持ち上げる紙面を作らせまいという人たちも少なからず存在したんです。 銃剣を持つ相手に異を唱えることは恐ろしく並大抵の勇気ではない。朝日新聞をはじめ既存メディアは、そうした歴史を踏まえ、今こそ闘志を持ってもらいたい。ところが朝日は、昨年来の騒動で何を誤り、何が正しかったのか。きちんと調査し、十分な総括ができたのでしょうか。私はここに日本の組織の病理を感じます。問題の最終的な解明を阻むのは、身内から責任者を出したくない、かばい合って恥部をさらけ出さない体質が根付いているからです。私も偉そうなことは言えませんよ。「文芸春秋」に40年もいたから、何度も大問題にぶつかりました。でも、しくじった理由を厳しく検証して、責任者を究明するまで実現することはまれでした。 旧日本軍も同じでした。多大な損害、犠牲者を出した、ノモンハン事件やインパール作戦などの無謀な軍事行動で、失敗の責任を取らされたのは現場や前線の指揮官たちで、計画・実行させた上役の参謀たちは、ほとんどおとがめ無し。というより短期間で、再び重職に復帰しています。 こうした無責任体質からの決別と問責から、戦後の国家、社会は始まったはずです。それが日本の民主主義の大前提です。朝日新聞はじめ、日本のジャーナリズムが民主主義を守り続けるというのなら、自らの失敗に厳格でなくして、権力の失敗に厳格に立ち向かえるはずがないでしょう。 <事実積み重ねを> しかし、私はジャーナリズムへの期待を失っていません。多角的な視点、偏らない多くの事実の積み重ねに基づいた調査報道という機能が、その意義、価値を失っていないどころか、いま、ますます重要性を増しているからです。というのは、今、世界はこれまでの常識を超えた事態の連続になっているためです。「イスラム国」(IS)の蛮行に限りません。コソボへの爆撃やイラク戦争など、従来の国際法の前提を無視したような戦争が日常化していて、かつての戦争観が、もはや通用しなくなっているのです。問題解決の方法も見いだせないし、事態は悪化するばかり。だからこそ感情や情緒で判断せず、まず事実を知ることが重要です。そのためには現場で何が起きているか。どんな対立、事態、あつれきがあって紛争に至ったか、しっかり把握するしかない。私たちに冷静で多角的な視点を提供するのはジャーナリズムによる事実探求しかありません。新聞、雑誌が頑張るしかないではないですか。 (聞き手 編集委員・駒野剛) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11625127.html (AJWフォーラムから)戦後70年談話 「安倍イズム」盛る危うさ 和田春樹(2015/02/28朝日新聞) 「日本を、取り戻す」、地球儀を俯瞰(ふかん)する外交、集団的自衛権、憲法改正、積極的平和主義――安倍イズムを盛り込んだ談話を閣議決定し、日本の針路を決めようとするのではないか。問われるのは、国民がそうした道を望むのかという点だ。ISにより2人の日本人が殺されたが、彼らの家族も、ほとんどの国民も報復は望まない。日本人はイスラム教徒にもユダヤ人にも偏見を持たない。対立、憎悪を乗り越え、貧困と差別と絶望をなくすための平和的、非暴力的な努力を主導しなければならない立場にある。 日本人は、国際紛争解決のための武力行使を禁じた平和憲法のもとで70年近く生きてきた。新談話がどう書かれるか、それは日本国民の問題である。 (わだはるき 東京大学名誉教授〈歴史学〉) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11625131.html
「気水分離器」の部材変形 浜岡原発4号機3カ所(2015/02/28静岡新聞) 京大の小出助教「原子力は危険」 定年退職前に最終講演(2015/02/27共同通信) |
(池上彰の新聞ななめ読み)皇太子さまの会見発言 憲法への言及、なぜ伝えぬ(2015/02/27朝日新聞) 2月23日は皇太子さまの誕生日。それに向けて20日に東宮御所で記者会見が開かれ、その内容が、新聞各社の23日付朝刊に掲載されました。 朝日新聞を読んでみましょう。戦後70年を迎えたことについて皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示して、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘されたそうです。また、今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と話されたそうです。 同じ記者会見を毎日新聞の記事で読んでみましょう。こちらは戦後70年を迎えたことについて、「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べられたそうです。皇太子さまは、戦後日本の平和と繁栄が、日本国憲法を基礎としていると明言されたのですね。以前ですと、別に気にならない発言ですが、いまの内閣は、憲法解釈を変更したり、憲法それ自体を変えようとしたりしています。そのことを考えますと、この時点で敢(あ)えて憲法に言及されたことは、意味を持ちます。いまの憲法は大事なものですと語っているからです。天皇をはじめ皇族方は政治的発言ができませんが、これは政治的な発言にならないでしょうか。 ところが、憲法第99条に、以下の文章があります。 「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と。皇太子さまは、憲法のこの条文を守って発言されているに過ぎないのですね。でも、憲法擁護義務を守りつつ、「憲法は大事」と伝えようとしているのではないか、とも受け取れます。それを考えると、宮内庁と相談しながらのギリギリのコメントだったのではないかという推測が可能です。こんな大事な発言を記事に書かない朝日新聞の判断は、果たしてどんなものなのでしょうか。もちろんデジタル版には会見の詳報が出ていますから、そちらを読めばいいのでしょうが、本紙にも掲載してほしい談話です。他の新聞はどうか。読売新聞にも日本経済新聞にも産経新聞にも、この部分の発言は出ていません。毎日新聞の記者のニュース判断が光ります。 「物置のピアノ」 来月、ロンドンで上映(2015/02/27福島民友) 汚染水、海へ流出 不都合な情報も公開を(2015/02/27京都新聞) 空き家対策 有効利用に知恵絞ろう(2015/02/27京都新聞) 言葉のセクハラ 男の“甘え”は通じない(2015/02/27東京新聞) 記者の目:消える街の本屋さん=中西拓司(東京科学環境部)(毎日新聞 2015年02月27日 東京朝刊) 新刊本のインキの香り、文庫本を手にした時の背伸びした気持ち、そして立ち読み客をにらむ個性的な店主のオヤジ−−。本屋の思い出はつきないが最近、大阪の実家に帰ると行きつけの駅前の本屋が閉店していてショックを受けた。立ち読みを嫌がられても通い続けたのは、本屋こそ情報が集まる地元の「ナンバーワン」だったからだ。その本屋が、人口減少やインターネット通販大手「アマゾン」に代表される「ネット書店」の拡大などによって、1日1店の速さで閉店している。・・・ 「閉店ドミノ」。杜(もり)の都・仙台の書店界でこんな異常が起こっている。仙台駅周辺では昨秋に大型店のジュンク堂仙台本店、昨年末にはあゆみBOOKS仙台店が閉店した。3月末には駅ビルで約40年間営業してきたブックスみやぎも閉じる。「アマゾンの独り勝ち。本屋というビジネスはもはや成り立たない」。仙台市内の書店社長(63)が漏らした。・・・ピンポイントで本を買え、配達までしてくれるネット書店は便利だ。一方、リアル書店の魅力は、興味がない分野でも自然と本の背中が目に入り、思わず手にとってしまう「寄り道」の楽しさにある。本の並べ方に書店員の意識を感じさせる本屋にめぐり合った時は思わず1冊買ってしまう。手書きのポップ広告で新たな知識を得られることも多い。子どもやお年寄りのためにも、そしてアナログで人の匂いのする本の選択手段を確保するためにも、リアル書店が必要だ。 世界テロ被害:14年死者は過去最悪 ISが最多攻撃(毎日新聞 2015年02月27日) 自然は宝箱:アオサンゴ 魚や貝やカニが暮らすアパート(毎日新聞 2015年02月27日 東京朝刊) 社説:70年談話の論点 教訓をあいまいにせず(毎日新聞 2015年02月27日) http://mainichi.jp/opinion/news/20150227k0000m070145000c.html 福島現状報告 核被害考える 1日広島市中区(2015/02/27ヒロシマ平和メディアセンター) 皇太子さま:55歳の誕生日 記者会見の全文(毎日新聞 2015年02月23日) 私自身、戦後生まれであり、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています。両陛下からは、愛子も先の大戦について直接お話を聞かせていただいておりますし、私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております。我が国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が、日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています。 (声)沖縄の声、「心」で聞いて(2015/02/27朝日新聞)看護師 与座優加奈(沖縄県 23) 当たり前のように連日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関するニュースが流れる。反対する人々が体を張って叫び続け、それを制止する警察官。安倍晋三首相の沖縄に関する国会での演説を聞いても難しい言葉が多すぎて、心が伝わってこない。反対する人たちを押さえつける前に、少し考えてほしい。なぜ、ずっとここで一年中、大の大人が道路に体を横たえてまで大きな声を出し続けているのかを。「ずっとここにいて暑くないかな」「寒くないかな」「この人にとって、この場所にはどんな思いがあるのかな」「押さえつけた後、心にどんな傷をつくるのかな」……。私たちは子どもの頃、「嫌なことをされたら、嫌だっていいなさい」って、大人から教わってきたはずなのに。いくら声をあげても届かない沖縄の思い。ならば私たちはどう伝えればいいのか。地元のお年寄りが体を張って「埋め立てないで」「お願いだから意見を聞いて」と伝えているのだから、政府も米国もちゃんと心で聞いてください。心の声が伝わりますように。 <汚染水非公表>「外洋流出の認識薄かった」(2015/02/26河北新報) |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
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