記憶のために/LIST 日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。 |
妻が「最後のチャンス」訴え 邦人人質事件、期限過ぎ情報なし(2015/01/30東京新聞) 憂楽帳:歌おう憲法(毎日新聞 2015年01月30日) 「健二と娘、再会を」 「後藤さんの妻」英語で声明 「イスラム国」人質事件(2015/01/30朝日新聞) (声)「自己責任論」は公正な態度か(2015/01/30朝日新聞)大学生 武田啓亮(茨城県 22) 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で、日本国内では「危険だと知りながら行ったのだから自己責任だ」という声が聞こえる。2004年のイラク戦争で、日本人が武装勢力に拘束されたときにも同様のことがあった。しかしながら、一部の人が口にする「自己責任」と、後藤健二さんらジャーナリストが語るそれとでは、大きな違いがあるように思う。確かに、後藤さん本人は「何が起こっても責任は私自身にあります」と語る映像を事前に残していたようだ。だが、ジャーナリストの言葉には、理不尽な現状をより多くの人に伝えようという覚悟とでもいうべきものがある。一方で、声高に「自己責任論」を主張する人の言葉からは「自分たちは関係ないのに迷惑をかけるな」「日本政府は人質を救う必要はない」と言わんばかりの拒絶のニュアンスを感じる。紛争地の現状など、私たちが遠く離れた地について知ることができるのは、彼らが命を賭して報道するからだ。伝える人がいなければ、現実は伝わらないのだ。そういった事実を無視して、自己責任論を唱えてほおかむりを決め込もうとするのは、公正な態度か。それこそ無責任ではないだろうか。 (声)平和国家としての信頼を守ろう(2015/01/30朝日新聞)大学名誉教授 飯高京子(東京都 78) 「イスラム国」の日本人人質事件の背景には、これまで培ってきた平和国家・日本への国際的信頼が揺らいでいる現状があるのではないか。そう思うのには、私のアフリカでの体験がある。2013年にアフリカのコンゴ共和国を訪れた。国際紛争解決に非暴力・和解の精神で取り組む団体「国際友和会」の理事会に、アジア地区理事として参加した。現地の大学生たちは、私が日本人と知ると目を輝かせて「日本は戦争をしない国」と語りかけてきた。一方で「日本は広島、長崎に原爆が投下され、福島で原発事故があったのに、なぜ原発の再稼働や輸出を許すのか」と鋭い質問もしてきた。日本への信頼が揺らいでいると感じた瞬間だった。うれしいこともあった。道中に滞在したエチオピアのホテル従業員は「日本人は戦争をしないから好き」と笑顔で握手を求めてきた。彼らはインターネットを通して、日本の状況をよく知っている。憲法9条の「戦争放棄」への理解が深く、日本人に親しみと信頼を抱いていた。日本人を守ってくれるのは、平和国家であるという評価なのだ。この信頼を手放してはならない。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11576690.html (お仕事 日本遺産:4)活動写真弁士・片岡一郎さん 語り芸、次代につなぐ(2015/01/30朝日新聞) 「イスラム国」人質:中尉生存いまだ不明 日没後沈黙(毎日新聞 2015年01月30日) 社説:汚染水処理 態勢整え着実に進めよ(毎日新聞 2015年01月30日) http://mainichi.jp/opinion/news/20150130k0000m070168000c.html 邦人人質事件 後藤さんの救出を祈る(2015/01/29京都新聞) アウシュビッツ 今なお問いを突きつけ(2015/01/29京都新聞) (論壇時評)熱狂の陰の孤独 「表現の自由」を叫ぶ前に 作家・高橋源一郎(2015/01/29朝日新聞) 「意見というものの困った点は、私たちはそれに固着しがちだという点である……何ごとであれ、そこにはつねに、それ以上のことがある。どんな出来事でも、ほかにも出来事がある」・・・ やはりイスラム過激派によるテロがフランスで起こった。「預言者ムハンマド」の風刺画を出した週刊紙「シャルリー・エブド」編集部が襲撃され、十数人が亡くなった。「表現の自由」が侵害されたとしてフランス中が愛国の感情に沸き立つ中で、フランスを代表する知の人、エマニュエル・トッドは、インタビューにこう答えた。「私も言論の自由が民主主義の柱だと考える。だが、ムハンマドやイエスを愚弄(ぐろう)し続ける『シャルリー・エブド』のあり方は、不信の時代では、有効ではないと思う。移民の若者がかろうじて手にしたささやかなものに唾(つば)を吐きかけるような行為だ。ところがフランスは今、『私はシャルリーだ』と名乗り、犠牲者たちと共にある。私は感情に流されて、理性を失いたくない。今、フランスで発言すれば、『テロリストにくみする』と受けとめられ、袋だたきに遭うだろう。だからフランスでは取材に応じていない。独りぼっちの気分だ」・・・ヨーロッパの移民社会の若者たちは貧困と差別の中で、行き場を失いつつある。明るい希望がないなら、せめての希望は、自分を受け入れない豊かな社会が壊れる情景を見ること、となるだろう。この、社会の深刻な分裂を糧にして、移民を排斥する極右は不気味に支持を伸ばしている。だが、これらすべては、わたしたち日本人にとって「対岸の火事」ではない。この国でも、貧困と差別は確実に拡大しつづけているのだから。 ピルグリム原発、停電で緊急停止 米マサチューセッツ(2015/01/29朝日新聞) (声)貧困なくしテロなき世界に(2015/01/29朝日新聞)無職 山際泰男(三重県 64) 「イスラム国」に人質となっていた湯川遥菜さんが殺害されたとみられる画像が、インターネットで流れた。その残虐性に恐怖を感じたのは、私だけではないだろう。自らの主張を優先して、善良な他人を巻き込んで社会を混乱させるテロ行為がいかに愚かなことか。「イスラム国」のメンバーには早く悟ってほしい。米同時多発テロ事件の首謀者として、国際テロ組織アルカイダ指導者のオサマ・ビンラディン容疑者が2011年に殺害され、テロがなくなることを期待した。だが、その後もテロは頻繁に起きている。なぜ、テロはなくならないのか。最大の原因は「貧困と格差」にあると思う。これが、テロの戦闘員を生んでいるのだ。「イスラム国」への空爆だけではテロはなくならないだろう。「貧困と格差」を少しでも和らげることが「テロのない社会」の実現につながるのだ。日本が表明した2億ドルの人道支援が「イスラム国」を刺激し、今回の人質事件を招いたとする意見がある。しかし、この2億ドルは周辺国に逃れた難民・避難民の「命をつなぐ」ための支援である。貧困と格差の緩和のためにも、支援そのものは間違いではないと思う。 (声)高齢者が階段使うあべこべさ(2015/01/29朝日新聞)地方公務員 荒井きよみ(千葉県 42) エスカレーターを歩く習慣はなくなればいいという意見に賛成です。歩きたい方は階段を使えばいいと思うからです。以前、通勤時間帯のエスカレーターが混んでいるとき、ゆっくり行動したい高齢者の方が階段を使用しているという、あべこべな状況を目にしました。エレベーターにも、健康そうな人たちが列をつくっていました。本当に使いたい必要のある人がエスカレーターなどを使えていないと気づきました。私は、病気の後遺症で階段を素早く上ったり下りたりすることができないので、混雑をやり過ごしてから階段を使います。なぜなら、動きのぎこちない左手ではなく、右手で手すりにつかまりたいからです。混雑時のエスカレーターの右側は、専ら急ぐ人たちが歩いていかれるので使えません。元気だったころは、私も他人のことに無関心だったので、大きな声では言えません。しかし、一人ひとりがもう少し想像力を働かせ、譲り合い、本当にエスカレーターを必要としている人が安心して使えるようになればいいと思います。 (あすを探る 社会)「対テロ」、多様な視点示せ 森達也(2015/01/29朝日新聞) コップは上か下から見れば円だけど、横から見れば長方形だ。どこを捉えるかがメディアの視点になる。時おり質問される。同じ事件や現象を伝えながら、朝日新聞と産経新聞はなぜこれほどに論調が違うのか。どちらが嘘をついているのかと。どちらも嘘ではない。視点が違うだけなのだ(誤報は除外する)。現実はコップの形よりはるかに複雑だ。すべての視点を伝えることは不可能だ。どれかを選択せねばならない。それがメディア各社の個性になる。・・・つまり「テロに屈する」の正しい意味は、喚起された不安や恐怖を理由に、何らかの政治目的や宣伝を達成させてしまうことなのだ。ここまでを読みながら気づいた人もいるかもしれない。イスラム国による日本人人質事件だ。身代金を請求する行為は政治目的とは違う。むしろ営利目的だ。支払うことはテロに屈すると同義ではない。ただし一度支払えば反復されるリスクがある。だからこそ戦略や交渉が重要だ。遅くても今月初めの時点で身代金要求を政府は知っていたのだから、対応策はいくつかあったはずだ。しかし今、要求は政治目的にスライドした。この過程で「テロに屈するな」が交渉のブレーキになったのだとしたら、それはあまりに浅慮すぎる。・・・世界中が対テロで一体化しつつある現在だからこそ、メディアは多様な視点を提供しなければならない。たとえ売国や国賊と呼ばれても。(もり・たつや 56年生まれ。映画監督・作家。明治大特任教授) 必ず再会、信じて 後藤さん、戦地の子の現状教えてくれた 「イスラム国」人質事件(2015/01/29朝日新聞) 熱血!与良政談:「積極的平和主義」の死角=与良正男(毎日新聞 2015年01月28日 東京夕刊) イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)によるとみられる今回の許しがたい日本人人質事件の発覚直後から、米国が身代金の支払いに反対する考えを日本政府に伝えてきたのは、「テロと戦う同盟国」の証しを日本に求めているからのように思える。一方、安倍首相にとっては今度の中東訪問は「世界の平和と安定に従来以上に貢献していく」という「積極的平和主義」の一環だった。私は「首相は中東訪問をせず、2億ドルの人道支援を表明しない方がよかった」とは考えていない。非軍事面での関与は必要だと今も思っている。ただし「より積極的」という以上、こんな事態が起きる可能性を政府が事前に想定していたかどうか、あるいは昨年来、水面下で対応してきたという政府が具体的に何をしてきたのか、いずれ検証は要る。イスラム圏で日本は好印象を持たれてきた。しかし今度の訪問では安倍首相はこれまで一定の距離を保ってきたイスラエルと急接近した印象が強く、そこにISが乗じたと見る専門家もいる。つまり「積極的平和主義」に死角がないかどうか、冷静に分析しなくてはいけないということだ。もちろん、逆に「平和国家だから狙われた」と見る人もいる。でも、理想論に過ぎないとの批判を承知で言えば、私は日本は従来イスラム世界と敵対してこなかったこと、そして先の大戦を反省し、戦後、平和国家として歩み続けてきたことを何度も何度も明確な言葉で世界に発信していくのがやはり原点だと思う。そんな折、首相は25日のNHK番組で、戦後70年談話で「反省とおわび」の文言を踏襲するかどうかに関し、それは「こまごまとした議論」とでも言うような発言をした。言葉の力を信じることこそが今大切ではないのか。(専門編集委員) TPP:米通商代表、農産品関税「進展」 「日本とまもなく決着」(毎日新聞 2015年01月28日 東京夕刊) 【ワシントン清水憲司】米通商代表部(USTR)のフロマン代表は27日、米議会上下両院の公聴会にそれぞれ出席し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉をめぐり、難航してきた日本との農産品関税交渉について「豚肉を含め市場開放交渉はかなり進展している」と指摘。「まだ残された課題はある」としながらも、「まもなく非常に前向きな内容で決着できる」との見通しを示した。フロマン氏は、交渉参加12カ国によるTPPの全体交渉でも「すべての交渉参加国が数カ月以内に決着させようと取り組んでいる」と述べ、今春を目指す交渉妥結に自信を示した。日本が聖域として守ろうとしているコメについては「未解決の課題だが、質・量ともに市場開放を拡大するよう日本に迫っている」と説明した。 http://mainichi.jp/shimen/news/20150128dde001020056000c.html 宗教超え「後藤さん救って」 宗教者ら官邸前で集会(2015/01/28朝日新聞) |
後藤さんの新画像公開か、「24時間」の期限示す(2015/01/28CNN) ギリシャとEU 信用不安回避へ柔軟に(2015/01/28京都新聞) 認知症、共生の時代 10年後に700万人 国家戦略策定(2015/01/28朝日新聞) 福島第一原発の汚染水「海洋放出方針は遺憾」 全漁連(2015/01/28朝日新聞) 東京電力福島第一原発の建屋地下で生まれ続けている高濃度の汚染水処分をめぐり、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は27日、三重水素(トリチウム)のみであっても放射性物質が残った水を海に流すことに反対する考えを経済産業省に伝えた。原子力規制委員会が今月、多核種除去設備ALPS(アルプス)でも除去できないトリチウムが含まれた汚染水は海洋放出すべきだとの見解をまとめたことへの反論。 (声)武器ビジネス縮小は日本の役割(2015/01/28朝日新聞)商社技術顧問 竹中寛(東京都 68) 私は40年前のレバノン内戦が勃発した時に、駐在員として現地に滞在していた。そこで見たものは、大人だけではなく小さな子どもまでもが自動小銃を撃っている光景であった。子どもであっても、強力な武器を持てば「相手より優位に立てる、戦える、征服できる」という危険な錯覚を抱くかもしれない。これが武器の持つ力だと感じた。「イスラム国」も、ニュース映像を見ると、子どもに銃を持たせて訓練しているようだ。武器への誘惑を利用して利益を得ているのが兵器産業であり、武器販売業者である。ここにテロ問題の本質があるように思う。テロリストのみならず、あらゆる武器の使用者は、武器ビジネスに踊らされて、殺し合いをする悲しい道化師のような気がする。だからテロ対策は、テロリストに立ち向かうことだけではない。日本がやるべき日本らしい役割とは、核兵器から小さな武器まで製造・販売・保有を縮小する方向に世界をリードすることではないか。10年、いや100年の計画で武器を削減し、テロリストたちに武器が渡りにくい環境を作りあげていきたい。 (声)安倍首相の対応に問題ないか(2015/01/28朝日新聞)無職 梅村和芳(岐阜県 63) 「イスラム国」に拘束された2人のうち、1人が殺害されたとみられるという。理由がどうであれ、人質殺害はけっして容認できるものではない。このままでは、「イスラム国」はますます世界から孤立していくだろう。ただ、私は安倍晋三首相の対応や言動についても疑念を抱いている。政府は、昨年のうちから1人が拘束され、もう1人も不明になっていることを知っていたという。それなのに安倍首相は1月中旬に中東諸国を歴訪し、地域全体で新たに25億ドル相当の支援を表明。そのうち総額2億ドルを「『イスラム国』と闘う周辺国」に支援すると明らかにした。1人が拘束されている事実を知っていたのだから、こうした表明は「イスラム国」から敵視される可能性があるので、慎むべきではなかったか。2人の殺害予告がネットで配信された後になって、安倍首相はイスラエルで記者会見して「2億ドルの支援枠は、避難民を救うための食料や医療サービスを提供する人道支援だ」と強調した。一国の首相には、最初から慎重な発言が求められたはずだ。 (核といのちを考える)原発被災者の詩、切々と 吉永小百合さん朗読(2015/01/28朝日新聞) 原爆投下と終戦の年に生まれ、広島・長崎の原爆詩の朗読を続けてきた俳優の吉永小百合さん(69)が福島第一原発事故の被災者らの詩を朗読し、CDに収録した。「第二楽章 福島への思い」と題し、東日本大震災から4年になる3月11日に発売される。吉永さんは「今も故郷に戻れない福島の方たちの思いを私たちみんなで受け止め、寄り添えれば」と願っている。吉永さんは1986年、戦争や原爆の過ちを二度と起こさないために原爆詩の朗読活動を始め、97年に「第二楽章」(広島編)、99年に「第二楽章 長崎から」のCDを出した。2006年には「第二楽章 沖縄から」も作製。「第二楽章」の名には「戦後50年を経た今は第一楽章ではなく第二楽章。声高ではなく、柔らかい口調で語り継いでいきたい」との思いがこもる。 3・11以降は、福島での被災後にツイッターで発信し続けた和合亮一さんや福島県富岡町を追われた佐藤紫華子(しげこ)さんらの詩も朗読。広島と長崎、沖縄、そして福島で起きたことを「忘れない、風化させない、なかったことにしない」とする吉永さんは、福島の人々の詩を「CDに」との思いを募らせていた。 吉永さんはCD収録前の昨年末、帰還困難区域がある福島県葛尾(かつらお)村を訪れた。今月、東京都内で取材に応じた吉永さんは「一回行ってみないと本当の悲しみが分からないんじゃないかと思って。想像以上のショックでした。もうすぐ4年なのに何も変わってない」と語り、心を痛めていた。 さらに「今3・11の事故後に思うのは、これだけ小さな国で、地震がいっぱいある風土で、原発というのはやめてほしい、と私は思いますね。人間が安全に暮らしていくためには、もっともっと私たちが工夫しなければいけないと思うんです」と強調した。 時代の風:道徳の低下と孤独な社会=京都大学長・山極寿一(毎日新聞 2015年01月25日 東京朝刊) 現代の社会でなぜ道徳の力が弱ってきたのか。人間に普遍的な恥の意識がそう簡単に薄れるはずはない。恥を感じたときにその行為を抑制できる環境や、罪を感じるルールが内面化されていないのが原因だと思う。隣人関係が希薄になり、共同体内部でうわさ話によって抑制し合うことがなくなってきた。さらに、多様な文化や価値観が入り交じり、どのルールを基準にしたらいいか判断が難しくなった。宗教が模範を示す力を失ったのも大きな原因だろう。道徳は自分が属したい共同体があってこそ成り立つ。それがなければ、道徳は心に宿らないのである。 内戦下、市民「胸痛めてる」 日本人拘束、シリア首都では(2015/01/25朝日新聞) 市場砲撃、20人死亡 ウクライナ東部(2015/01/25朝日新聞) ウクライナ東部ドネツク州の港湾都市マリウポリで24日朝、アパートが立ち並ぶ住宅地の市場が砲撃を受け、内務省などによると、少なくとも市民20人が死亡した。けが人は80人以上。ウクライナのRBK通信が伝えた。マリウポリは親ロシア派の拠点になった州都ドネツクに代わる東部での政府の拠点。昨年9月の停戦合意直後をのぞくと、衝突はおおむね沈静化していた。ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナの4外相は21日、親ロシア派とウクライナ軍が昨年9月の停戦合意にもとづき、双方の境界付近から重火器を撤去するよう呼びかけた。しかし、親ロシア派幹部は23日、「これ以上の和平協議には応じない」と述べた。 (社説)いま辺野古で 移設の状況にはない(2015/01/25朝日新聞) 沖縄県名護市辺野古の海がまた、大荒れの様相だ。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う埋め立て工事に先立ち、沖縄防衛局がブイやオイルフェンスなどを張る海上作業を再開した。埋め立て予定地に接する米軍キャンプ・シュワブのゲート前は連日、抗議の県民らと警官隊がもみ合い、騒然としている。けが人が続出。救急車で運ばれた人もいる。海上で抗議するカヌー隊の中には、海上保安官に胸を押されて骨折した男性や、救命胴衣を破られた女性もいる。異常な警備である。・・・ここに来て注目されるのが、仲井真弘多(なかいまひろかず)前知事による埋め立て承認の判断を、翁長知事が覆すかどうかだ。承認手続きを検証する専門家チームが、まもなく作業を始める。仮に法的に欠陥があるとされれば、翁長知事は承認を取り消す方針。欠陥がなくても、知事選で辺野古移設阻止の民意を得たことを根拠に、承認撤回に持ち込む判断もあるという。承認の根拠の一つとなった国の環境影響評価(環境アセス)には、多くの専門家が疑問を呈してきた。この際、問題点を再確認することは意味がある。例えば国の天然記念物ジュゴンへの影響予測は「科学的ではない」との批判がある。オスプレイの運用も、一般の人々が意見を言えるアセス準備書段階まで伏せられ、低周波音対策などは示されていない。 (書評)『さまよえる町 フクシマ曝心地の「心の声」を追って』 三山喬〈著〉(2015/01/25朝日新聞) 地方に対する中央の無関心を突く。物語は一人の男が群馬県の渡良瀬川を訪ねるシーンから始まる。男が訪ねたのは百年以上前に起きたあの足尾鉱毒事件の現場だ。事件の記念碑を見て男は物思いに沈む。なぜなら彼の故郷は原発事故があった福島県大熊町だからだ。昔、消滅したその村と自分の故郷を重ねあわせ、胸を詰まらせていたのである。・・・本書が突くのはその無関心の構造かもしれない。福島だけではない。足尾もそうだったし、沖縄もそうだ。近いうちに消え去る無数の限界集落もそう。中央の人間は常に地方のことに無関心だったし、これからもそれは変わらない。福島はその無関心の隙間から噴出した事故だったのだ。福島に原発をおしつけて東京で電力消費する産業構造自体、無関心の産物だし、東京に原発を造れという極論に対する有効な反駁(はんばく)を我々はいまだに持ちえていないのだから。 (書評)『知識欲の誕生 ある小さな村の講演会1895−96』 アラン・コルバン〈著〉(2015/01/25朝日新聞) 『記録を残さなかった男の歴史』で十九世紀のフランスの農村に暮らしていた木靴職人の人生を蘇(よみがえ)らせたアラン・コルバンが本書で試みたのは、第三共和政下、アフリカの植民地化を進めていた十九世紀末にモルトロールという農村で小学校教師が行った連続講演を再現してみせることだった。講演原稿は残されていないが、コルバンは、教師の人となりを示す資料や手紙を史料館から発掘し、その頃の出来事や世相、当時読まれていた書籍から時代背景を浮かび上がらせ、教師の語り口や講演内容、さらには聴衆の反応まで鮮やかに描き出す。・・・講演は村人の知識欲を満たす唯一といっていい機会だった。新聞や本を読む習慣がまだ根付いていない時代、歴史は感動を伴う物語にアレンジされることで、大衆に共有され、「良識ある愛国」が醸成されていったことがよくわかる。歴史記述が不都合な真実を隠蔽(いんぺい)し、安易な自己正当化に傾く今日、啓蒙の原点を見つめ直すことは反知性主義や衆愚政治への地道な対抗策になり得ると思った。 鉛筆削って刃物の心得 削れる子2割・安全な使い方覚える(2015/01/25朝日新聞) 「最近の子はナイフで鉛筆も削れない」と言われて数十年がたつ。今や大人でも使いこなせる人が少ないのが実情だ。先月、私立中学校・高校の教師にナイフを使ってもらう体験会が横浜市と東京で開かれた。安全な使い方を子どもたちにも伝えてもらうのが狙いだ。・・・ ビクトリノックス・ジャパンが昨年おこなった調査では、ナイフで鉛筆を削れる子どもは日本では20%にとどまり、スイスの53%と比べて大きな差がついた。また、子どもに使い方を教えられない親はスイスでは3%だったが、日本は31%に上ったという。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11568959.html 世界最大の水上メガソーラー、日本で建設(2015/01/23CNN) 週のはじめに考える 文明は異なれど争わず(2015/01/25東京新聞) 格差社会 人口減時代の再分配とは(2015/01/25京都新聞) |
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