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<POINT NEWS73>2014/12/30・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku73sankaku
2014/12/30sankaku12/31

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。


 

危機感募る1年  問われた「安倍政治」の手法(2014/12/31京都新聞)
自衛隊が海外で戦闘に加わり、原発がリクスを抱えて再び動きだす日が足音をたてて近づく。平和憲法も揺らいでいる。安倍晋三首相はこの国をどこに導こうとしているのだろうか。豪雨災害や火山噴火など自然の脅威の前で、いかに無力かも思い知らされた。異常ともいえる気象は地球温暖化への警告にもみえる。顧みると、そんな危機感が募る1年だった。・・・安全保障強化が信条の安倍首相は特定秘密保護法などに続いて、同盟国への攻撃を自国への攻撃とみなして実力で阻止する集団的自衛権に手を付けた。憲法改正では世論の理解が得られないとみるや「憲法解釈変更」という奇策を繰り出し、国会議論もほとんどないまま行使容認を閣議決定した。・・・日銀の「異次元の金融緩和」による株高と円安は今秋の追加緩和で一層加速したが、潤ったのは大企業で、多くの中小企業は円安に伴う原材料高に苦しみ、地方にも恩恵は届いていない。消費税増税で落ち込んだ消費が戻らず、国内総生産(GDP)が2四半期連続マイナス成長では、庶民が景気回復を実感できないのも当然だ。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/

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大晦日に考える 不安あり希望もあり(2014/12/31東京新聞)
今年も一年が終わります。さまざまに振り返ることのうち、不安を一つ、希望を一つ、挙げてみましょう。それぞれ来年も考えたいことだからです。その不安とは格差です。大学教授や経済評論家の中には格差をまるで先進国病のようにいう人もいますが、格差の当事者にはそれどころではありません。思い出されるのは、長いひげを蓄え、リュックを背負い、困っている人たちの元に駆けつけた経済学者宇沢弘文さんです。・・・経済学は人間のためにあれ、と唱え続け、バチカンのヨハネ・パウロ二世から知恵を求められたのは有名な話です。・・・資本主義はお金ばかりを考えるが、実際にはお金以外に社会で共有している価値(たとえば水や空気、教育、医療など)も含めて考えなくてはならない。工場が水や空気を汚すのなら汚した分もきちんと支払え、ということです。お金だけでなく、人間という要素を含めた社会全体を考えよ、ということです。高度成長時代にそう唱える学者は少数でした。温暖化に対してはいち早く炭素税を唱え、持続可能性という今ではよく聞く文明観をもった人でした。・・・経済学に人間という要素を入れよ、と説くのは、宇沢さんと同じです。格差拡大はやがて社会の衰退を招くというのは、宇沢経済学の繰り返し発していた警告といってもいいでしょう。

次に希望を述べましょう。日本人三人がノーベル物理学賞を受賞しました。青色発光ダイオード(LED)の発明です。私たちの社説は、いつもは二本のところを一本に大型化して「ものづくりの喜びよ」(10月8日)と題しました。ものづくり、と掲げたのは授賞理由もいうようにその技術が世界で実用化されているからです。人に役立つものをつくったという三人の喜びはつまり私たちの共有すべき喜びでもあったからです。・・・ 青色LEDを生んだ名古屋大学は旧帝大中、最後の創立であり、自由の気風に今も富んでいるといわれます。研究を進展させたのは、四国の企業でした。権威や中央と無縁のところで世界的な発明は生まれた。成し遂げたのはひたすらの努力と熱意であり、支える人たちもいた。そこに希望の芽は見えませんか。不安の時代でも希望は必ずあるのです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014123102000126.html

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(社説)沖縄冷遇 政府対応は大人げない(2014/12/31朝日新聞)あまりにもこわばった政府の対応ではないか。

11月の沖縄県知事選で当選した翁長雄志(おながたけし)知事が先週、就任あいさつで東京に出かけた。ところが、沖縄関連の閣僚との面会はほとんど実現しなかった。新内閣発足直後の慌ただしい時期であることに配慮し、翁長知事は「名刺だけでも」と日程調整を試みたが、安倍首相、岸田外相、中谷防衛相だけでなく、沖縄基地負担軽減担当でもある菅官房長官にも会えずじまい。山口沖縄担当相だけが応じた。菅氏は記者会見で「年内はお会いするつもりはない」とまで言い切った。 地元では「沖縄を冷遇」と大きく報じられ、県民の怒りを買っている。・・・ 知事選後の衆院選でも、沖縄の4小選挙区とも辺野古移設反対派が制した。こうした民意を背負った翁長知事に対する一連の政府の対応は、知事を容認に転向させる揺さぶりとみられるが、逆効果しかないだろう。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11531832.html

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セントローレンス湾 豊かな海の恵み(2014/05ナショナルジオグラフィックス)
数知れない生命を育んできたカナダのセントローレンス湾。人間はどこまで、その恩恵にあずかることができるのか。文=ロブ・ダン/写真= デビッド・デュビレ、ジェニファー・ヘイズ

川底の堆積物や落ち葉をさらいながら、いくつもの河川がカナダ東岸のセントローレンス湾へと流れ込む。その元をたどれば、何百キロも離れたモントリオールや、米国ニューヨーク州の原生林までさかのぼることができる。流れ下ってくるすべてのものを受け止めながら、セントローレンス湾は、世界屈指の豊かな生態系を育んでいる。・・・ヨーロッパ近海の漁場ではその頃すでに乱獲が進み、多くの種、とりわけ大型の海生哺乳類の数が減少していた。そんな海から来たヨーロッパの漁師には、セントローレンス湾の恵みはあまりにも豊かに思えた。かくして、米大陸初の「水産業」が幕を開ける。漁獲量の単位は数千匹から数万匹、数百万匹へと増加。17世紀までには、タラやクジラなどが数トン単位で欧州に輸出され、その総額はメキシコ湾から入ってくる金や銀の価値を上回るほどになった。だが、やがて個体数が減り始める。無限と思えた海の幸にも、限界はあったのだ。
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20140421/393973/

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エボラ熱感染者2万人に 英医療従事者も発症(2014/12/30東京新聞)
【ナイロビ共同】世界保健機関(WHO)は29日、エボラ出血熱が流行する西アフリカのリベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国で、感染者(疑い例を含む)が27日時点で2万81人となり、うち死者が7842人に上ったとの集計を発表した。感染者は19日発表から約千人増えており、感染拡大が依然として続いている。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014123001001378.html

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デンマーク・オーフス デザインの国だもの(2014/12/30東京新聞)

北欧をデザインの国だと感じるのは、おしゃれな家具や雑貨の店をのぞいた時ばかりではない。デンマーク第二の都市オーフスを拠点とする警察の庁舎は、見た目はただ箱形で、茶褐色のタイル張り。かつて取材で出入りした日本の検察庁や警察本部の庁舎とよく似ていて、遠くからでもすぐに分かった。「捜査機関って、どこの国も同じ雰囲気だなあ」と懐かしく思いながら中に入ると、まるで日本と違っていた。受付のカウンターは鮮やかな黄緑色。いすや机は木の素材で温かな感じ。本部長の部屋の壁に並んでいたのは、額入りの歴代幹部の写真ではなく、ポップな絵画だ。コペンハーゲンからの道中の列車内。隣の七十代後半とおぼしきおばあちゃんは、モダンなインテリア雑誌を五冊ほど持ち込んで読んでいた。「わが家はこれとは程遠いわよ」と笑いつつも、熱心にページをめくって「この食器の並べ方すてき。今度やってみるわ」。
 デンマーク語の雑誌名の意味は、「より良く生きる」だと教えてくれた。人生に彩りを添えるために、デザインはある。北欧流の知恵を学んだ。 (小嶋麻友美)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2014122402000244.html

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ギリシャ沖のフェリー火災、死者10人に 400人以上救出(2014/12/31CNN)
イタリア南東部ブリンディジ(CNN) イタリアの沿岸警備隊は29日、ギリシャ沖のアドリア海で起きたフェリー火災による死者が少なくとも10人に上ったと発表した。残る427人の乗客・乗員は、同日午後3時前に船長が救助されたのを最後に、全員脱出を完了した。イタリアの検察は刑事捜査の一環として船体の押収を求めている。現場はアルバニア領海内に位置するため、同国当局の承認が必要になるという。フェリーはギリシャ北西部イグメニツァからイタリア中部アンコーナへ向かっていた。火災は28日午前、車庫部分で発生したとみられる。
http://www.cnn.co.jp/world/35058529.html

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暴れる娘、押さえつけて病院へ 精神疾患、孤立する家族(2014/12/30朝日新聞)
・・・「私たちも、ありとあらゆる苦難とともに生きています。娘を殺さなければ家族の誰かが殺されるか、巻き添えで死ぬことになるのではという恐怖とともに生きてきました」神奈川県に住む50代の女性は胸の内を打ち明けた。いまは20代になる長女が摂食障害を起こしたのは、14歳の時。その後、精神疾患の疑いがある、と医師に告げられた。学校に行けなくなり、入退院を繰り返した。16歳ごろからは暴力がひどくなり、女性に塩酸が原料の洗剤を飲ませようとしたり、夜中にわめいて暴れたりすることも増えた。「警察に連絡をすると、『またか』という対応をされ、それでも何度も呼びました。真夜中のサイレン、無線の音、近所の不審そうな目、いまでも忘れません」暴力がひどくなった時こそ、長女を入院させてほしかった。しかし、精神科医には「ベッドが空いてない」「本人の意思を尊重した方がいい」と断られることがほとんど。自分や他人を傷つけるなどの恐れがあると認定された時に強制的に入院させられる措置入院を警察に願い出たが、長女は警察官の前では落ち着きを取り戻し、「措置入院は無理です」と断られた。・・・しかし、入院への世間の目は厳しい、と女性は感じている。「体を拘束してかわいそう」「人権侵害ではないか」。そういう声を耳にする度に、ではどうしたらいいのか、と絶望的な気持ちになるという。厚生労働省は2004年、長期入院する精神疾患患者が多い現状を受け、「入院医療中心から地域生活中心へ」と精神医療の改革方針を打ち出した。ただ女性は「入院患者数の縮小を訴えるだけでは、家族は追い詰められる」と話す。まずは暴力を振るう患者を家族などから引き離し、保護する場所が必要だと考えるからだ。「娘を拘束するのはつらい。それでも、もし子どもが他の人を傷つけた場合、家族はつぐないきれない。これ以外に、娘を生かす方法がないんです」。社会の支援と理解が進まないなかで、家族は孤立している。女性は、そう感じてならないと語った。(塩入彩)

http://digital.asahi.com/articles/ASGDS51V2GDSUTIL021.html?iref=comtop_6_02

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年のおわりに考える アベノミクスと「芝浜」(2014/12/30朝日新聞)

政府・与党が来年度の税制改正大綱をまとめます。振り返れば、経済の話題の中心はアベノミクスと、そして税でした。私たちはよく考えたでしょうか。・・・ 四月に5%から8%へ十七年ぶりとなる消費税引き上げがありました。駆け込み需要の反動減が、政府や大半のエコノミストにとって「想定外」の大きさとなったのは周知の通りです。・・・政府は春の増税に備えて五・五兆円もの経済対策をまとめ、「これで夏以降、景気は回復する」と言ったはずです。それがアベノミクスによる物価上昇も加わって消費は今に至っても冷え込んだまま。追加の経済対策を迫られ、その規模は三・五兆円、合わせて九兆円に上ります。消費税を3%引き上げたことによる税収増が一年間で約七・五兆円ですから、景気対策に費やした額の方が大きい。何のための増税なのかという気になります。・・・政府や経済界の言い分はこうです。欧州やアジアに比べて税率が高いので国際競争上、不利なうえ、海外からの投資(進出)も増えない。このままだと日本勢は税率の低い海外に逃げ、そうなれば法人税収は落ち込む、と。半ば脅しのようにも聞こえますが、海外の投資が増えないのは法人税だけの問題ではなく、規制や需要の低さなどさまざまなはずです。欧州は法人税こそ低いが社会保険の負担は重い。そもそも赤字やら節税やらで法人税を納めていない企業は七割に上るのです。それでも企業寄りの政策に熱心な安倍政権ですから法人税減税は既定路線でした。アベノミクスの第三の矢、成長戦略の柱として「数年で20%台を目指す」と海外と遜色ない水準にする方針です。しかし、減税しても、投資もせず内部留保をため込むのではとの疑念がぬぐえません。・・・ 年の瀬、酔うといえば、落語の人情話「芝浜」が思い浮かびます。早朝の芝浜で大金入りの財布を拾った魚屋の主人は、もう働かなくていいと大酒を飲んで寝てしまう。女房は夫に内緒で財布を届け出、夫には「夢を見たんだろ」と諭す。心を入れ替え、真人間へと立ち直った夫に、妻は謝って真実を打ち明ける…。 いうなればバブルに酔って自分を見失った夫を、機転の利く妻がたしなめたわけです。株高だけで実体経済を好転できないアベノミクスを「この道しかない」と繰り返すばかりの首相−。ここは国民が賢妻となって夢から覚めさせるしかないと思います。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014123002000118.html

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介護保険料軽減、大幅に圧縮 消費増税先送りで 厚労省方針(2014/12/30朝日新聞)

所得が低い65歳以上の高齢者を対象にした介護保険料軽減策の拡充について、厚生労働省は、予定通り2015年度から実施するものの、対象者や軽減率を大幅に圧縮する方針を決めた。・・・65歳以上の介護保険料は市町村ごとに違う。いまは全国平均で月額4972円(基準額)だ。来年度は3年に一度の見直し時期。介護費は増え続け、全体として値上げは確実な情勢だ。低所得者の保険料は、基準額より段階的に軽減する仕組みがある。対象者は約1千万人。消費増税分の財源から年1300億円を投じ、この軽減策を拡充する予定だった。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530807.html

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(ひと)奥田愛基さん 特定秘密保護法への反対活動を続ける明治学院大3年(2014/12/30朝日新聞)

「どうしようもない現実を引き受け、言うべきことは言いましょう。落胆することはない、先は長い」。特定秘密保護法が施行された10日と前日、首相官邸前の抗議集会で計10時間声を上げ続けた。法律が成立した1年前、国会前で抗議した後、東京・新橋の居酒屋で学生仲間10人と飲み明かした。「与野党のバランスが崩れている中、市民が声を上げなければ」と思い立ち、会を結成した。・・・北九州市生まれ。父は路上生活者の支援に熱心な牧師だった。中2のとき不登校となり親元を離れた。高校の授業で海外の貧困問題に関心をもち国際学部に進んだ。「デモでは『私たちは』ではなく『私は』と話したから、共感が生まれた。来年は改憲の議論や集団的自衛権の法整備が進む。秘密保護法だけに絞らないシンポジウムやデモに取り組みたい」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530781.html

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(慰安婦問題を考える)実態の究明、一刻も早く 国際大学大学院専任講師・熊谷奈緒子さん(2014/12/30朝日新聞)

朝日新聞による8月の特集以降、慰安婦問題は「おわび」や「政治的意図」をめぐるメディア問題になった。ただ、先日出された第三者委員会の報告では、先入観や思い込みを排し、一部の情報源に過剰に頼らない、など納得できる指摘・提言も数多くあった。これを踏まえ、今後は問題解決に向けた議論を深めていかなければいけない。・・・「軍による強制連行がなければ日本に責任はない」という主張がある一方で、「意に反して自由を奪われた」という「強制性」が問題だという論調もある。前者は公文書に重きを置くあまり裁判で認定されるなどした証言を考慮しようとしない。後者は逆に、被害者に寄り添うあまり客観的に事実を把握しようという姿勢に欠ける。

海外ではどうか。「強制連行を示す文書は見つかっていない」という主張は「言い訳」「日本は反省していない」と受け止められている。女性の人権が侵された事実に重きを置いているからだが、「性奴隷」「20万人」など被害の実態や数について明確な根拠に基づかない事実誤認も見受けられる。こうした問題の複雑性や国内外で見られる認識の齟齬(そご)にどう対応していけばいいのか。まず日本は、旧日本軍が関与した慰安所で心身にわたり癒えないほどの傷を与えてしまった被害者へのおわびの気持ちを一貫性を持って伝えることだ。その象徴として、政府は河野談話の継承を明言して、日本の責任を否定するような「問題発言」があった場合は即座に打ち消して、相手の不信感を取り除く。市民と政府による償い事業としては多くの被害者から拒否されたアジア女性基金について、評価される点と教訓を引き出し、今後の和解策を探る。・・・ 同様の姿勢はメディアにも求められる。「主張」はその上でするべきだ。

軍の組織や指揮系統の理解、「性」の問題ゆえの証言収集の難しさなど、解明には忍耐強さが求められる。同時に公娼(こうしょう)制や女性の権利など今の価値観とは異なる時代状況や当時の教育事情、筆舌に尽くしがたい経験をしたことなどを勘案しなければ、時に食い違いやあいまいさを見せる被害者の証言を理解することはできないだろう。慰安婦問題は日韓基本条約で法的には「解決」済みだ。日本の償いはあくまで人道的、道義的なものであるべきだ。法的補償を求める韓国や日本の一部団体は「道義」という言葉を「責任逃れ」と拒否するかもしれないが、法も超越した倫理観としての道義と、それに基づくおわびの姿勢を冷静に見てほしい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530735.html

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(声)この1年:上 社会保障が置き去りにされた(2014/12/30朝日新聞)社会福祉士 榎本博幸(東京都 46)

 「社会保障を充実させます」。これまで何度も選挙で連呼され続けてきた。安倍政権は4月、消費税率を8%に引き上げた。社会保障の充実が目的とされたが、社会保障給付のカットが続く。また、来秋予定の再増税を先送りし、社会保障施策も絞り込む。消費増税で、低所得者や年金生活者の生活は悪化している。アベノミクスの恩恵は、大企業や富裕層にとどまり、庶民には及んでいない。介護が必要な高齢者のために、離職を余儀なくされている人が増えているのも深刻な問題だ。働き手の収入が減って税収が減り、消費も控えられていく。そんな負のスパイラルが、この国にじわじわと押し寄せている。政治の「身を切る改革」も一向に進まない。一方で、この1年、安倍政権は集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法施行など安保政策を着々と進めた。衆院選で自民、公明両党が大勝し、第3次安倍政権が発足した。安倍政権は、今後も社会保障を置き去りにするのだろうか。「社会保障を充実させます」。国民も政治家も、選挙で繰り返されたこの言葉を決して忘れてはならない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530711.html

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(声)この1年:上 無農薬のコメを作った幸せ(2014/12/30朝日新聞)無職 苅谷久子(愛知県 85)

 いま、我が家で食べているコメは無農薬の「てんこもり」という銘柄のコメである。40年前、老いたら田舎で生活をしようと富山県内に土地を買い、家を建てた。しかし、この土地でコメを作ることなど考えてもみなかった。会社員をしていた次男が田舎の生活をしたいと20年余り前から、その家で暮らし始めた。そして一昨年、次男と一緒に初めてコメを作ってみたのである。稲穂は垂れてよく実った。しかし、次男も私も脱穀する段階で戸惑い、物置にしまったままだった。今年10月、コメを買っている秋田県大潟村の農家に相談すると、精米するから、もみを送るようにと言われた。12キロのコメが送られてきた。粘りのある天下一品のご飯を食べながら何とも言えない感慨にひたる年末である。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530715.html

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80歳・47歳の親子、大阪の住宅に遺体 寝たきりの娘を母介護(2014/12/30朝日新聞)
 29日午前10時55分ごろ、大阪市生野区勝山北5丁目の無職上原永子さん(80)方で、上原さんと次女の玉子さん(47)が倒れているのを訪れた介護施設の職員が発見した。110番通報で生野署員が駆けつけたところ、2人ともすでに死亡していた。脳性まひで寝たきりの玉子さんを上原さんが介護していたといい、署は上原さんが突然死亡した後、玉子さんも亡くなったとみて調べている。・・・署は、この間に上原さんが死亡し、介護を受けられなくなった玉子さんが衰弱した可能性があるとみている。今後、司法解剖して詳しい死因を調べる。玉子さんは平日のほぼ毎日、近くの施設のデイサービスを利用していた。26日朝には、上原さんから「今日はデイサービスに行くのを休む」と連絡があったという。2人はその後、死亡したとみられる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11530788.html

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