bians
<POINT NEWS44>2014/08/01・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)

記憶のために/LIST

sankaku44sankaku
2014/07/30sankaku08/02

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

 

週のはじめに考える 森の思想に浸りつつ(2014/08/03東京新聞)
森に親しむ思想が、日本には伝統的に流れているのでしょう。山は信仰の対象でもあります。「森の国」を味わう夏を過ごしてみてもいいものです。樹木医さんと一緒に栃木県の里を歩いてみました。樹齢七百年という巨木が、真岡市の仏生寺の門前にそびえています。二本のケヤキです。周囲はそれぞれ五メートル一〇、四メートル九〇。高さは三十メートルにも達する古木です。「一本の方が幹に割れた部分があり、その穴から水が入り、腐れを起こしていました」と、宇都宮市の青山廣さん(82)は語りました。天皇家が日光を訪れたとき、案内役を務めた樹木医です。・・・人の暮らしと樹木は深く結び付いています。自然環境という視野でも森は大きな地位を占めます。地球規模の温暖化と砂漠化、都市部のヒートアイランド現象、生物の絶滅種の増加…、森林は今日的なテーマなのです。人類最古の文学は、古代メソポタミアの「ギルガメシュ叙事詩」です。ここで描かれるのは、ギルガメシュ王がフンババという森の神を殺す物語です。自然のしもべであった人間が、森の神を殺す、つまり、自然を征服することに人間の文明を見た−、そうして都市文明を生んだのです。

この思想はメソポタミアから西欧にひろがったのではないでしょうか。古代ローマのカエサルが著した「ガリア戦記」には、「森」という言葉が実に多く出てきます。ガリアは現在のフランスです。次のようなくだりがあります。<この地方の誰でも、六十日間の行程を経て森の端まで行ったものがないし、森がどこからはじまるのか聞いたものもない>当時は森が果てしなく続いたフランスは現在、森林率が29・0%です。ドイツは31・8%。英国はわずか11・9%にすぎません。森林率の世界平均は31・0%です。それに比べ、日本は68・5%も森に覆われています。一七〇〇年代には世界の森林率は約50%でした。とくに産業革命期には大量伐採されました。ここで仮説が浮かびます。西洋文明が森を征服する文明ならば、日本は森と共存する文明を築いてきたのではないかと…。・・・<その文明は、私たちに豊かな生活を与えてくれた科学技術文明を生み出しました。(中略)しかし、現代は、もうそのような科学の進歩を謳歌(おうか)する思想がそのまま通用する時代ではない。端的に言えば、自然破壊を認容する哲学は、もはや未来の人類の哲学として通用しません>人間も自然の一員であると考えるのが「森の思想」でしょう。樹木医と同じように、われわれも「地球の医者」の目を持ちたいものです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014080302000121.html

pagetop


BACK

社説:ガザの惨状 殺りくやめて交渉を(毎日新聞 2014年08月03日)
 パレスチナ自治区のガザを舞台に戦闘を続けるイスラム組織のハマスとイスラエルの「72時間の人道停戦」は、たった2時間で崩壊した。停戦合意に伴う国連と米国の共同声明は、イスラエルとパレスチナ両代表団がカイロで交渉するとしていたが、実現は流動的だ。だが、ガザの惨状は放置できない。恒久停戦に向けて米国やアラブ関係国などが引き続き仲介に努力するよう望みたい。・・・もはや武器を置き、言葉で戦う時である。イスラエル・パレスチナ交渉のホスト国エジプトは、停戦は破れても交渉の枠組みは残っているとの見解だ。パレスチナ自治政府は交渉に向けて、ハマスのメンバーも含めた代表団の人選を進めているという。イスラエルもこれに応じて交渉が始まるよう期待したい。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140803k0000m070074000c.html

pagetop


BACK

余録:日本の街頭にネオンの灯がともり始めたのは大正…(毎日新聞 2014年08月03日)
 日本の街頭にネオンの灯がともり始めたのは大正時代のことだ。1925年8月、白木屋(後の東急百貨店)の大阪支店で、フランスから輸入した「SHIROKIYA」のネオン広告が点灯した。ところが、わずか約1カ月後に撤去する羽目に陥っている▲大阪府から「火災の危険がある」と注意されたためだ。ガラス管の中で炎がチラチラと揺らめいているように見えたのだろう。それほど珍しかったネオンも国産の開発が進むと、昭和に入って各地の歓楽街に広まった▲大阪名物として知られる道頓堀の「グリコのランナー」もその一つだ。菓子業界で後発組の江崎グリコは商品宣伝のためネオン広告に力を入れた。戦前、大阪・新世界や東京・浅草をはじめ、旧満州(現中国東北部)など20カ所に設置している・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20140803k0000m070071000c.html

pagetop


BACK

時代の風:サル化する人間社会=京都大教授・山極寿一(毎日新聞 2014年08月03日 東京朝刊)
人間以外の動物にとって、生きることは食べることである。しかし、それを実現するには、いつ、どこで、何を、誰と、どうやって食べるか、という五つの課題を乗り越えねばならない。現代の科学技術と流通革命は、その多くを個人の自由になるように解決してきた。24時間営業のコンビニエンスストアや自動販売機。車や飛行機などの輸送手段や、インターネットを通じた通信手段。電子レンジやファストフードなどの調理や保存などの技術。これらは私たちに、いつでも、どこでも、どんなものでも、好きなように食べることを可能にした。

しかし、技術によっては変えられない課題もある。それは、誰と食べるか、ということだ。もちろん、移動手段の革新によって、遠くに住む知人や親族に会うことができるようになった。だが、誰と食卓を囲むかは、昔も今も個人の自由裁量によっては決められない。古来、人間の食事は栄養の補給以外に、他者との関係の維持や調整という機能が付与されてきた。いやむしろ、いい関係を作るために食事の場や調度、食器、メニュー、調理法、服装からマナーにいたるまで、多様な技術が考案されてきたと言っても過言ではない。どの文化でも食事を社交の場として莫大(ばくだい)な時間と金を消費してきたのである。それは効率化とはむしろ逆行する特徴を持っている。・・・ところが、前述した近年の技術はこの人間的な食事の時間を短縮させ、個食を増加させて社会関係の構築を妨げているように見える。自分の好きなものを、好きな時間と場所で、好きなように食べるには、むしろ相手がいない方がいい。そう考える人が増えているのではないだろうか。

でも、それは私たちがこれまで食事によって育ててきた共感能力や連帯能力を低下させる。個人の利益だけを追求する気持ちが強まり、仲間と同調し、仲間のために何かしてあげたいという心が弱くなる。勝ち負けが気になり、勝ち組に乗ろうとする傾向が強まって、自分に都合のいい仲間を求めるようになる。つまり、現代の私たちはサルの社会に似た個人主義の閉鎖的な社会を作ろうとしているように見えるのだ。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140803ddm002070086000c.html

pagetop


BACK

温泉地でチェコの原発に思いを馳せる(じゅん / 2014年8月3日みどりの1kWh)
休暇でチェコの有名な温泉地、西部ボヘミア地方のカルロヴィ・ヴァリ(ドイツ名、カールスバード、カールの温泉という意味)に行って来た。日本の草津と姉妹都市関係にあるこの温泉地を訪ねたのは初めてで、ボヘミア地方が褐炭生産地として有名なことも今回の旅行で初めて知った。ベルリンでの忙しい毎日を離れてのんびり保養するために行ったのだが、現地でチェコの置かれた状況を知り、私の関心はこの国の原発問題にも向かった。・・・チェコがEUに加盟するとき、エネルギー問題でも自主・独立を保つためとして、自国の原子力に頼ることを基本政策に掲げていたように思う。チェコでは現在南モラビア地方にあるドコバニ原子力発電所で4基、南ボヘミアのテメリン原子力発電所の2基、計6基が稼働し、総発電量に占める原子力の割合は2009年の段階で33%あまりだった。テメリン原子力発電所では3号機と4号機が2023年と2024年の運転開始を目指して新たに建設される予定で、それに対してテメリン原発から国境まで50キロしか離れていないオーストリアや60キロしか離れていないドイツの政府はチェコに対し、新設しないよう強く要求してチェコ側の反発を買ってきたいきさつがある。オーストリアは30年前に脱原発を実現しているし、2022年までの脱原発を目指すドイツでは、特にチェコと国境を接するバイエルン州北部の住民の間に“チェコの福島化“を恐れる気持ちが強い。・・・チェコ電力は今後も原子力重視政策に変わりはないとしているが、本当にそうなのか、エネルギー問題でも自主独立をめざすチェコの今後の動きを見守っていきたいと思う。私が経験した限り、ボヘミアののどかな風景の中に、いまやドイツのいたる所に見られるようになった風力発電機はまったく見当たらず、屋根の上のソーラー施設も目にしなかった。ボヘミア地方の温泉地、カルロヴィ・ヴァリとフランス映画「去年マリエンバードで」で知られるマリエンバード、それにフランチスカバードを加えた3つの温泉は“温泉3角形“として有名で、この地域では地熱の活用も、その気になれば、できるはずである。一般的にヨーロッパでの原発新設は難しくなってきており、チェコもウクライナ紛争をきっかけに再生可能エネルギーを増やす方向に転換して欲しいと私は願っている。
http://midori1kwh.de/2014/08/03/5841#more-5841

pagetop


BACK

世界の平和博物館(ヒロシマ平和メディアセンター)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter_d/w_museum/index.html

pagetop


BACK

ミステリーサークルに見物人殺到(2014/07/31/ドイツニュースダイジェスト)
(ベルリン7月31日付 時事)南部ライスティングの小麦畑に大きなミステリーサークルが出現した。インターネットを通じて情報が広まり、各地から見物人が殺到。直径75メートルのサークル内で歌ったり踊ったりの騒ぎになっている。 サークルは先週、熱気球に乗っていた人が発見した。DPA通信によると、畑を所有する男性は「よくできている」と感心する一方、「タイヤの跡もない。どうやって作ったのか」と不思議がる。サークルによる損失は数百ユーロ(数万〜十数万円)という。複雑な構造から「人間技ではない」との見方も。地球局の大型パラボラアンテナのすぐそばにサークルが現れたのは「偶然ではない」と想像を膨らます見物人もいる。
http://www.newsdigest.de/newsde/news/news/6221-2014-07-31.html

pagetop


BACK

土星の衛星に101の間欠泉、液体の水が存在か NASA(2014/07/30CNN)
米航空宇宙局(NASA)は30日までに、土星の衛星「エンケラドス」の地表から噴き出す101の間欠泉を確認したと発表した。生命の存在に欠かせない液体の水の存在をうかがわせる発見だとしている。エンケラドスの間欠泉は2005年に初めて観測された。南極にある「タイガーストライプ」と呼ばれる裂け目から、微小な氷粒や蒸気が噴き出しているという。その後7年かけてNASAの探査機「カッシーニ」が収集したデータを解析した結果、凝縮された水蒸気が地下の海水から噴き出して間欠泉を形成していることが分かった。これまで氷粒や水蒸気は、摩擦熱か地表下の水蒸気が根源と考えられていたが、NASAの専門家は「間欠泉は地表近くの現象ではなく、もっとずっと深いところに根源があることが分かった」と話している。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35051594.html

pagetop


BACK

復興予算35%未執行 25年度除染費50%使われず 復興庁発表(2014/08/01福島民報)
復興庁は31日、政府が平成25年度に確保した東日本大震災の復興予算7兆5089億円のうち、35・3%に当たる2兆6522億円が使われなかったと発表した。本県分が大部分を占める除染費用は9960億円のうち49・9%が未執行だった。 復興予算全体の使い残しは前年度の35・2%を上回り、人手不足などが影響し、復旧・復興事業が想定通り進んでいない実態があらためて浮き彫りになっている。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014080117217

pagetop


BACK

フランス共和国、この20年|山口晶子(2014/05/15フランスニュースダイジェスト)
日本に一時帰国したとき、「パリで3人の大統領をカバーした」とちょっと自慢気に言ったら、「たった3人?!日本ではその間に首相が10人以上代わった」と無視されたが、1990年5月に新聞社のパリ支局長として赴任してから2011年に退社、退職までの20年余り、フランスの大統領はフランソワ・ミッテラン、ジャック・シラク、ニコラ・サルコジのそう、たった3人だった。フランスの第五共和制の大統領の権限は俗に第五共和制の憲法制定者ドゴール将軍の約2メートルの身の丈に合わせたといわれ長大だ。任期7年で何度でも再選可能。当時野党だったミッテランは「クーデタ」といって、ドゴールを非難したが、ミッテラン自身は大統領に就任した途端、「任期短縮」の公約をすっかり忘れて2期14年(1981―95)の長期政権を全うした。任期が5年に短縮されたのは再選を狙ったシラクが再選時、自分が老人であることを印象付けないために2001年に憲法を急きょ、改正したからだ。・・・
http://www.newsdigest.fr/newsfr/features/6433-20-ans-de-republique-francaise.html

pagetop


BACK

中国、工場爆発で65人死亡 江蘇省、負傷百人超(2014/08/02東京新聞)
【上海共同】中国国営中央テレビなどによると、中国江蘇省昆山市の開発区にある金属製品企業「中栄金属製品」の工場で2日午前7時37分(日本時間同8時37分)ごろ、爆発が起き、65人が死亡、150人以上が負傷した。工場では車のホイール部分の研磨を行っていたもようで、粉じんに火が付いたとの報道もある。中国メディアによると、この企業は外資系で従業員は450人。爆発当時、工場には200人以上の従業員がいたとみられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014080201001392.html

pagetop


BACK

学童疎開:「つらい記憶も伝えねば」70年…詩を朗読へ(毎日新聞 2014年08月02日)
横浜の79歳女性、風化に危機感
空腹に苦しむ異郷での生活が、小さな胸を締めつけた−−。戦火を逃れるため、全国で40万人以上の児童が強いられた「学童疎開」。1944年の第1陣出発から丸70年の4日、横浜から神奈川県箱根町に集団疎開した大石規子さん(79)=横浜市中区=の体験をつづった詩が、同市で開かれる「『学童疎開の日』の集い」で朗読される。非戦の誓いを後世に語り継ぐため、つらい記憶を呼び起こした。
http://mainichi.jp/select/news/20140802k0000e040245000c.html

pagetop


BACK

はばたく高校生平和大使:平和大使の歩み、一冊に 津波被害や原発事故被災も掲載 先輩らの努力学ぶ/長崎(毎日新聞 2014年08月02日 地方版)

核兵器廃絶を訴える署名を国連に届けている高校生平和大使の活動を紹介した「はばたく高校生平和大使」(A5判、202ページ、刊行委監修)が出版された。1998年に長崎の高校生の派遣から始まった活動が全国に広がっていった経緯や、2011年の東日本大震災で肉親を失ったり、福島第1原発事故で避難を強いられたりした平和大使の活動を収録した。【樋口岳大】高校生平和大使の活動は98年、インドとパキスタンの核実験を機に長崎の高校生2人の国連派遣から始まった。その後、全国に活動が広がり、今年は13都道県から21人を選出。これまでに100万人以上の署名を国連に届けた。

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20140802ddlk42040366000c.html

pagetop


BACK

東日本大震災:福島第1原発事故 「被災地の現状を」 飛田さんが写真展、講演会も−−郡山/福島(毎日新聞 2014年08月02日 地方版)

双葉、大熊、富岡、浪江町を訪れ、町並みを撮影している三春町の写真家、飛田晋秀さん(67)の写真展「福島のすがた」が、郡山市のビッグアイ6階ロビーで開かれている。飛田さんは2012年1月から、倒壊寸前の家屋や人影が消えた避難区域を撮影。「原発事故の被災地の現状を知ってほしい。絶対、風化させてはならない」と全国各地で写真展を開催している。今回は、今年3月に撮影した写真を含め約150点を展示した。3日午後1時半からは、ビッグアイ7階和室で飛田さんの講演会がある。写真展は6日まで(午前10時〜午後7時、最終日は午後3時まで)。入場無料。【浅田芳明】
http://mainichi.jp/feature/news/20140802ddlk07040333000c.html

pagetop


BACK

社説:電力の再値上げ 許されない問題先送り(毎日新聞 2014年08月02日 東京朝刊)

北海道電力が電気料金の再値上げを経済産業省に申請した。泊原発の再稼働が見通せず、燃料費の負担増で経営悪化が深刻化しているためだ。再値上げは関西、東京電力などにも広がる可能性がある。原発停止に伴う燃料費の増加が、料金値上げに直結すると国内経済は大きな打撃を受ける。政府も電力会社も、再稼働を期待して問題を先送りしている場合ではない。・・・原発に代替する液化天然ガス(LNG)発電のコストを下げるには、産出国との交渉力を強める必要がある。電力会社はガス業界など異業種との提携も含め、購買力の強化策を検討すべきだ。ただし割安な石炭火力への依存を高め、地球温暖化対策に逆行してはなるまい。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140802ddm005070079000c.html

pagetop


BACK

2014平和のかたち〜ヒロシマから ひろしまジン大学学長・平尾順平さん(2014/07/31ヒロシマ平和メディアセンター)
世界中を見ても広島ほど平和のメッセージを発信できる都市はそうない。大学時代の旅や国際協力機構(JICA)の勤務で約60カ国を巡った。ヒロシマを知らない人はほとんどいない。原爆投下という悲しい歴史があるからこそ、世界の国々に寄り添える。「あの日」に起こったことを受け継ぎ、伝えることももちろん大切だ。併せて世界中の人と対話を重ね、平和とは何なのか、なぜ戦争が起こるのか、議論を重ねるべきだ。世界で紛争が起こったときに各国の特派員が取材に来るぐらい、市民が発信力を持つ街になる潜在力は十分ある。 ・・・JICAの研修で紛争国から広島を訪れた人の多くが「日本は平和でいいね」と言う。交戦しないことを貫いているからだ。憲法9条の戦争を永久に放棄する条文には重みがある。どこの国とも戦争をしなかった69年間。多くの人が平和を守り、つくり上げてきた。それがいま、大きな曲がり角に差し掛かったと言わざるを得ない。集団的自衛権の行使を認める憲法解釈は、非戦の精神を台無しにする。私たちの無関心がそれを許した面も否めない。

ひらお・じゅんぺい
広島市安佐北区出身。広島市立大国際学部を卒業し、日本国際協力センターや国際協力機構、広島平和文化センターに勤務。2010年5月に市民団体「ひろしまジン大学」を設立。12年2月にNPO法人化した。地域をキャンパスに見立て、広島の魅力を探る講座を続けている。38歳。

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34010

pagetop


BACK

(ひと)川手照子さん ビートルズを歌う介護施設長(2014/08/02朝日新聞)
低いアルトボイスで大好きなビートルズを歌う。その歌声と半生を紹介した北日本放送のラジオ番組が、放送文化基金賞など放送界の主要4冠に。自身も出演者賞に輝いた。27人のお年寄りが暮らす富山県小矢部市の介護施設長だ。中学のころ、ジョン・レノンの美しさに心とらわれ、「結婚したい」と英語の勉強に励んだ。ビートルズを口ずさんでいて、料理人と現実の初恋に落ちたのは19歳。結婚し、2男1女に恵まれた。だが35歳の時、夫が、くも膜下出血で早世する。毎晩夢に出てくる最愛の人に、「早く迎えに来て」と願った。歌も忘れた。奮起したのは4年後、一家でサルモネラ菌にやられ、入院した時だ。生死の境をさまよう娘の姿に、「弱い気持ちでは娘まで持って行かれる」と思った。ハローワークで介護の仕事を見つけた。認知症で、ありのままになっていく老人に寄り添う仕事を、「天職」と思うようになる。歌声も戻ってきた。知人に勧められ、「子どもたちに私が生きた証しを」とCDを作った。人づてに伝わり、2年前、三越百貨店でクリスマスソングに採用された。アマチュアの登場は前代未聞。「まるでおとぎ話」と振り返る。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11279010.html

pagetop


BACK

(プロメテウスの罠)函館の訴え:6 止められないわけだ(2014/08/02朝日新聞)

2011年4月の北海道函館市長選は、工藤寿樹(64)が現職の西尾正範(65)を破って初当選した。青森・大間原発の建設凍結を公約に掲げていたわけではないが、6月から工藤は行動に移していく。15日に経済産業省や事業者のJパワー(電源開発)などへ1回目の要望に出向く。27日には近隣の北斗市長、七飯町長と意見交換。無期限凍結をともに求めていく合意を得る。・・・函館市から大間の建設現場まで最短23キロ。間に横たわる津軽海峡をさえぎるものはない。天気がよければ、市庁舎からでも、現場に立つ紅白のクレーンが見える。そこをフェリーで90分。渡ってみると、いっそう近さを実感した。しかも国際海峡なので、本来、岸から22キロまである領海が、ここは5・5キロまでしかない。不審船でもたやすく近づける。そんな大間原発の危険性も、工藤は後に知る。・・・守衛所から中に入ると、舗装が行き届いた道沿いにゼネコンや重電機メーカーの看板が次々と出てきた。各社が現地事務所を置いている。

「日本を代表する企業ばかり。それが、こんなにそろっている。建設を止められないわけだ」・・・Jパワーの説明は丁寧だった。しかし、使用済み核燃料をここで20年保管するというので、その後はどうするのか聞いてみると、返事は「決まっていません」。

 取りあえず進めていく。福島の事故が起きる以前と同じじゃないか。

 建設を再開させてはいけない。工藤は思いを強くした。(南井徹)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278941.html

pagetop


BACK

(原発利権を追う 「関電の裏面史」独白:6)「政治献金は関係つくる漢方薬」(2014/08/02朝日新聞)

《死者171人。世紀の難工事となった富山県の黒部川第四発電所(1963年完成)の発電量は原発1基の半分に満たない。関西電力元会長の芦原義重が抱く原発推進への強い思いを側近の内藤千百里は感じていた。そのために必要なのが政治献金だったという》・・・ 世の中は業者、官僚、政治家の三角関係で成り立っている。電力会社は許認可を握る官僚に弱い。官僚は大臣を務める政治家に弱い。政治家は献金と票を集める電力会社に弱い。だから、電力会社は日頃から政治家と仲良くしておく。 政治献金はフレンドリーな関係をじわじわとつくる漢方薬。権力への一つの立ち居振る舞いや。即効性のある頓服薬では(贈収賄で警察や検察に)やられる危険が大きい。政治家がもらったと意識しない程度に時間をかけて渡す漢方薬が大事。これは民間が長い間に学び取った知識なの。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11279025.html

pagetop


BACK

古賀氏、武器の「トップセールス」批判(2014/08/02朝日新聞)

古賀誠元自民党幹事長は1日、安倍内閣が「防衛装備移転三原則」を閣議決定し、武器輸出を認めたことに「せきを切ったように防衛相はじめ、政府がトップセールスするなんてとても感覚的に合わない」と批判した。政府は米国に地対空ミサイル「PAC2」の部品を輸出することを許可。古賀氏は「平和主義国家を目指してきた国として残念」ともTBSの番組収録で語った。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11279033.html

pagetop


BACK

「ブラックバイト」に労組で対抗 大学生ら結成、電話相談も(2014/08/02朝日新聞)

アルバイトに対し、社員並みの厳しいノルマや重労働を強いる企業に対抗するため、大学生ら約20人が労働組合「ブラックバイトユニオン」を結成し、1日に都内で記者会見を開いた。学生間で情報を共有し、企業との団体交渉にも臨む。 都内の大学に通う組合員の男性(21)は、バイト先のアパレルメーカーで、希望を超えるシフト勤務を強いられ、多いときには週70時間も働いた。会社から「代わりを探さないと交代できない」と言われ、授業に出席できず、単位を落とした。ユニオン共同代表の佐藤学さん(27)は「バイトの収入なしでは生活できない学生の事情につけこむ企業が多い」と指摘する。 組合費は月300円で、学生でなくても入れる。3日午後1〜4時に、弁護士らでつくるブラック企業対策プロジェクトと合同で電話相談(0120・987・215)を受ける。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278938.html

pagetop


BACK


4〜6月期成長率、大幅下落の予想 民間各社「消費戻らず」(2014/08/02朝日新聞)

消費増税の影響を受けた4〜6月期の経済成長率が、大きく落ち込みそうだ。民間の予想では、物価変動の影響を除いた実質の成長率は、年率換算で前期比6〜9%前後のマイナスとなる。増税後の個人消費の回復が鈍く、企業の投資も伸び悩んでいるためだ。・・・だが、駆け込み需要を超える落ち込みが想定されるのは、6月に入っても消費が戻らず、住宅や設備投資も振るわないためだ。消費税率を3%から5%に上げた直後の1997年4〜6月期はマイナス3・7%で、今回はこれを超える落ち込みとなる見通しだ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11279018.html

pagetop


BACK

中東分裂、ガザ停戦阻む イスラエルとハマス、交戦再開(2014/08/02朝日新聞)

イスラエル軍とイスラム組織ハマスは人道目的の一時停戦にいったん合意しながら、互いに攻撃を再開した。両者の主張はかけ離れ、さらに調停役のエジプトが「反ハマス」の姿勢を強めてきたことも長期的な停戦を難しくしている。・・・主張の隔たりは大きい。イスラエル側はハマスの武装解除を求め、ハマス側は境界を接するイスラエルとエジプトのそれぞれの検問の緩和や港と空港の再開などを含む封鎖の全面解除を求める。ハマスによるロケット弾攻撃の停止などと引き換えに、ガザの経済封鎖を解除できるかが焦点だ。・・・米国は同盟国としてイスラエルを擁護してきたが、ガザで市民の死者が増えるにつれて、仲介役として難しい立場に置かれている。

一時停戦が発表される前の国務省の記者会見では、米政府がイスラエルに戦車用砲弾などを供与したことに「停戦を求める立場と矛盾するのでは」といった質問が相次ぎ、「紛争の助長にはつながらない」と苦しい弁明を強いられた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278967.html

pagetop


BACK

(社説)増える空き家 放置防いで活用探ろう(2014/08/02朝日新聞)

全国の空き家は820万戸、住宅総数の13・5%を占める。5年前より63万戸増えて過去最多。こうした数字が国の統計で明らかになった。子どもの独立、高齢化や人口減と社会の大きな変化も反映した現象で、これからも空き家は増え続けると見込まれる。・・・住宅を解体して更地にすると固定資産税の軽減措置がなくなり、最大6倍の負担が生じてしまう。これが空き家が増える一因だと指摘する声も多い。空き家対策を総合的に考えるなら、税制面にも工夫する余地はありそうだ。・・・京都市は、戸建てや長屋建ての空き家を留学生の住まいや地域の居場所に改修する場合などに、6月から補助金を出すことにした。すでに約100件の問い合わせがあったという。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278911.html

pagetop


BACK

(声)集団的自衛権、医師も動員か(2014/08/02朝日新聞)医師 武田勝文(大阪府 69)

日本が他国から侵略されたり一方的に攻撃を受けたりしたら、当然専守防衛で自衛隊が反撃する。その時、隊員や民間人に負傷者が出て治療のため我々医師が動員に応じるのは当然の義務だと思う。参加することにやぶさかでない。しかし、安倍政権が閣議決定した集団的自衛権が行使されると、他国(主として米国)が起こす戦争に巻き込まれる恐れが出てくる。日本が相手国を攻撃すれば反撃され、死傷者が続出し、医師、看護師ら医療関係者が半強制的に動員されるとなれば、進んで医療チームに加わることには抵抗を感じる。不要で不本意な、避けることのできる無駄な戦争に動員されるのは、ごめんこうむりたい。2003年に始まったイラク戦争で、米軍は大量の劣化ウラン弾を使い、イラクの子どもたちに白血病など小児がんや、先天奇形が多発した。戦乱のなかで圧倒的に医薬品が不足し、医療は荒廃。私たち有志で作った「イラク救援・医療人ネットOSAKA」は、他のNPO団体と共に少しではあるが医薬品などの援助をしてきた。日本が戦争に巻き込まれ、日本の子どもたちに同じような不幸、苦難を味わわせたくない。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278916.html

pagetop


BACK

(ニューヨーク・タイムズから)分断された米国 不平等は必然ではない(2014/08/02朝日新聞)

ここ数十年にわたり、よからぬ傾向がじわじわと進行してきた。第2次大戦後に一丸となって成長したこの国は分裂を始め、2007年末に「大不況」に見舞われたときには、その亀裂はもはや見過ごせなくなっていた。いかにして不平等がかくも著しい先進国になったのか。 現代の資本主義は、まがい物の資本主義である。その証拠は「大不況」への対応を振り返ればよい。利益は私物化されたにもかかわらず、損失は社会が負担した。完全競争であれば少なくとも理論上、利益はゼロになるはずだが、高い利益をどこまでも生み続ける独占や寡占が存在する。最高経営責任者(CEО)らは標準的な労働者の平均295倍もの所得を得ている。それに見合う生産性上昇の証拠は何もない。

米国の大いなる分断を引き起こしたものが経済学の法則ではないとすれば、その正体は何か。答えは単純明快だ。米国の政策と政治である。スカンディナビア諸国の成功事例は耳にタコができるほど聞かされているが、実際のところスウェーデン、フィンランド、ノルウェーの3カ国は米国と同等もしくはそれ以上の速さで1人当たり所得を増やすことに成功し、かつ、はるかに大きな平等をも手にしている。ではなぜ、米国は不平等を拡大する政策をとったのか。一つの答えは、第2次大戦が記憶の奥へと消え去るにつれ、大戦がもたらした連帯もまた消えてしまったことだ。米国が冷戦に勝利したことで、米国経済モデルの有望な競争相手は存在しないように見えた。世界規模の競争がなければ、米国の体制が大多数の国民の期待に沿えることを示す必要はもはやなかった。

イデオロギーと利害は非道な形で結びついた。ソビエト体制の崩壊から誤った教訓を引き出す者もいた。ソビエトの巨大すぎる政府から、米国の小さすぎる政府へと振り子が振れたのである。企業関係者らは規制撤廃を叫んだ。たとえ、それらの規制が私たちの環境や安全、健康、経済そのものを守り、改善するのに貢献していたとしてもである。

だが、このイデオロギーは偽善的だった。自由放任主義経済の最強支持者に名を連ねる銀行家たちは、待ってましたとばかりに、国から何千億ドルもの支援を救済措置として受け取った。「自由」市場と規制緩和のサッチャー・レーガン時代の幕開け以降、グローバル経済の特徴として繰り返されてきたものである。こうして企業の助成は増え、貧困層の福祉は削られる。製薬会社は何千億ドルものお金を手にしてきたのに、メディケイド(低所得者向け医療制度)の給付は制限される。

わが国の分断の根は深い。経済的、地理的なすみ分けによって、トップ層は下位層の抱える問題とは無縁になった。昔の王様よろしく、トップ層は特権的な地位を生まれながらの権利と考えるようになった。著しい不公正の代償を払ってきたのは米国の経済であり、民主主義であり、社会である。成長を享受してきたのは一握りの超富裕層で、その全所得に占める割合は1980年以降、ほぼ4倍になった。(富める者が富めば貧しい者も豊かになるという)トリクルダウン効果を生むはずだったお金は、ケイマン諸島の穏やかな気候の中に消えてしまった。米国の5歳未満の子どものうち、ほぼ4分の1が貧困の中で暮らしている。国の対策の遅れから、貧困は次の世代へと引き継がれている。もちろん完璧な機会の平等を実現できた国など、どこにもない。とはいえ米国はなぜ、若者の未来がこうもはっきりと親の所得や学歴で決まる先進国の一員になっているのか。

正義の面でも、大きな隔たりがある。米国とはどんな国か、世界の人々の目に明らかにしたのが大量投獄の問題である。米国の人口は世界の約5%なのに、世界の全収監者の4分の1を抱えているのだ。正義は、ごく一部の人にしか手の届かない商品になった。ウォール街の重役連中は、08年の危機で明らかになった悪行の責任を取らされないよう報酬の高い弁護士を雇う。銀行家たちは法制度を悪用して抵当権を行使し、人々を強制退去させた。米国は半世紀以上前、国連が1948年に採択した世界人権宣言を率先して支持した。今日、医療サービスの利用は、少なくとも先進国では最も広く認められる権利の一つである。ところが米国は例外なのだ。平均寿命、健康状態、医療受診のいずれにおいても、米国は大きく分断された国になってしまった。

新たな貧困との闘いだけでなく、中間層を守る闘いにも私たちは取り組まねばならない。その解決策が目新しい必要はまったくない。手始めは、市場を市場らしく機能させることだろう。富裕層が制度を操って利益を得るような、利益誘導型の社会を終わらせなければならない。不平等の問題は、経済学のテクニカルな問題というより現実の政治の問題である。投機家や企業、富裕層の特権をなくし、上位層に相応の税金を納めてもらうことは、現実的で公平なことだ。教育や医療、インフラにもっとお金をかければ、米国経済は今も、そして将来も力強さを増すだろう。今ならまだ、世界における米国の立場を復活させ、私たちはどういう国民なのか思い出すことができる。不平等の拡大と深化をもたらしたのは不変の経済法則ではなく、私たち自らが作った法律なのである。(NYタイムズ・6月29日付、抄訳)

米コロンビア大学教授 ジョセフ・スティグリッツ

43年生まれ。世界銀行チーフエコノミストなどを経て現職。01年にノーベル経済学賞受賞。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278931.html

pagetop


BACK

新潟)痴呆性老人の世界、無料上映会 認知症カフェ企画(2014/08/02朝日新聞)

認知症の人のありのままの姿を知ってもらおうと、「認知症カフェかくだ山」などが30日、映画監督・羽田澄子さんが制作したドキュメンタリー映画「痴呆(ちほう)性老人の世界」の無料上映会を新潟市西蒲区で開く。様々な受賞歴がある名作だが、肖像権の関係でDVD化されていない。主催者側は「認知症のケアについて考えさせられる映画。多くの人に見てもらいたい」と話す。映画が制作された。1985年は、まだ、介護保険制度もなく、認知症高齢者を「ボケ老人」と呼ぶこともあった。そんな時代、羽田監督は、老人施設で暮らす認知症の高齢者のありのままの日常を優しいまなざしでカメラに収めた。
http://digital.asahi.com/articles/ASG7S44XZG7SUOHB018.html?ref=reca

pagetop


BACK

北極海、海氷の減少で5Mの高波(Jane J. Lee, National Geographic News August 1, 2014)
北極海の最近まで常に海氷に覆われてい海域で、約5メートルの高波が観察された。科学者は、これを地球温暖化の新たな徴候だと見ている。波は海氷を砕き、より多くの太陽光が海水に吸収されて水温が上がる。そしてさらに氷が溶け、風が発生し、波が高くなる。 ・・・ボグッキ氏によると、高い波が頻繁に形成されるようになると、海岸は高さを増す波に打たれて激しく浸食され、海岸線が変化する可能性があるという。大気と海との間で交換される二酸化炭素の量も変化し、北極海が大気中に放出する温室ガスの量も増加するおそれがある。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140801001

pagetop


BACK

都市は人を引寄せる、2千年前から同じ(Dan Vergano, National Geographic News August 1, 2014)
パリの大都会を訪れて魅了された人を、田舎に引き止めておく方法はあるだろうか? 今週発表された研究によれば、どうやらそれは難しそうだ。歴史上の人物15万人分のデータ分析から、いくつかの都市が長い間、“磁石”のように文化的に人を引き付けてきた様子が浮かび上がった。・・・現在は、2000年から人々を引き寄せていた移動の中心地の多くが、今も“人気スポット”の地位を維持している事実が判明している。また、移動パターンの詳細も明らかになり、地方から大都市へと人が流れる様子が何世紀にもわたって見て取れる。人が一生の間に移動する距離も、過去8世紀でほとんど変わっていなかった。自動車や飛行機の出現にも関わらず、14世紀の214キロから現在の382キロに伸びただけだ。シック氏は、「この数字も、1492年以降、ヨーロッパから新大陸への航路が開かれて、新たな3000マイル(4828キロ)が加わっての話だ」と語る。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140801005

pagetop


BACK

(プレミアシート)「イーダ」 ユダヤ人迫害の多面性描く(2014/08/01朝日新聞)
大戦中にはポーランドでも地元住民によるユダヤ人迫害があった。それで両親を殺され、幼児だった自分だけ、こっそり、キリスト教の教会に孤児として預けられて育った若い女性の物語である。修道女として教会に残るか、社会に出るかを自分で決めなければならない年齢になり、たった一人の肉親である叔母に相談するようにと院長から言われて彼女は初めての旅に出る。そして叔母から自分は本名をイーダというユダヤ人だと知らされる。この叔母は戦後に共産主義政権で検察官として積極的に行動して心がぼろぼろになっている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11278515.html

pagetop


BACK

第一次世界大戦:不発弾1億発、処理に700年…フランス(毎日新聞 2014年08月01日)
第一次世界大戦の開戦から100年たった今も主戦場のフランスには深い傷痕が残っている。国土に撃ち込まれた1億発を超える不発弾の処理には、今後さらに700年を要するという。かつての激戦地だった仏北東部アルザスの山中では、内務省の爆発物処理隊員が、さび付いた砲弾を一つ一つ背負い回収に歩いていた。・・・内務省によると、対独戦線で両軍合わせて約14億発の砲弾が発射され、約1割が不発弾となった。隊員たちが加盟する研究会の試算では、全国の不発弾を全て処理するには約700年かかるという。

http://mainichi.jp/select/news/20140802k0000m030087000c.html

pagetop


BACK

論点:貧困、虐待 子どもどう救う(毎日新聞 2014年08月01日 東京朝刊)
子どもの命が踏みにじられている。埼玉県ではベビーシッターに預けられた2歳男児が死亡し、神奈川県では5歳とみられる男児の白骨化遺体が見つかった。子どもの貧困率は過去最悪。どうすれば、その将来を守れるか。

保育を義務教育並みに−−山野良一・千葉明徳短期大保育創造学科教授

虐待を予防するために最も効果があるのは、幼稚園や保育所の抜本的な整備だと考えている。虐待死の危険性は、年齢が低くなるほど高まる。だから、子育てを全て親任せにするのではなく、義務教育よりも早い段階から公的機関が積極的に介入し、子どもを親から解放する時間を少しでも多く作るべきだと思う。・・・先に公表された2012年の「子どもの貧困率」は16・3%と過去最悪だった。「かわいそうな子が増えた」ではなく、この子らを放置することが社会にとっても大きな損失だとの観点から、抜本的な対策を講じるべきだ。

放置と排除」把握しよう−−石川結貴・ジャーナリスト

「消えた子ども」の問題を追い続けている。神奈川県厚木市で5歳男児の白骨化遺体が見つかった事件でも改めて明らかになったが、虐待で亡くなる子どもは、乳幼児健診の受診や児童手当の受給、小学校入学の手続きなど各段階で公的機関の網にかからなくなる。早急な安否の確認が必要なのに、長い間、具体策が取られないままだった。まず指摘しておきたいのは、子どもは自分の意思でいなくなる可能性はほぼないということだ。小さいほどお金もないし、交通機関を利用する能力もない。何らかの外的要因で姿を消したということは、それだけで危険な状況だ。・・・驚いたことに、いなくなった子どもたちは事実上、放置されている。各地の教育委員会や児童相談所は「捜す権限や方法がない」とお手上げ状態だ。他の誰かが捜すこともない。調査は半世紀も続いている。人知れず事件に巻き込まれ、命を落とした子どもが大勢いるおそれもある。・・・消えた子どもと今いる子ども。どちらを考えても、「少子化問題の解決」「子どもの人権尊重」といったお題目がむなしく響く。こうした現実を一人でも多くの大人が知り、自分に何ができるかを考える。全てはそこからだ。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140801ddm004070002000c.html

pagetop


BACK

ノーベル平和賞者ヒロシマ・ナガサキ宣言(ヒロシマ平和メディアセンター)
・・・ヒロシマ・ナガサキ宣言では「核兵器が非核国へ拡散する脅威」に深い憂慮を示すとともに、NPTで核兵器をなくす義務を負う核保有国の「薄弱な意志」にも懸念を表す。これまで核戦争が起きなかったのは、「単なる歴史の幸運」ではないと指摘し、「第二のヒロシマ・ナガサキを回避する」ために訴えてきた被爆者らの取り組みを高く評価。その一方で、廃絶への道を歩まなければ「惨禍が繰り返される」と強い警告を発している。最後に核兵器廃絶は可能であるとして「私たちは結束して、この構想を現実のものとしなければなりません」と結んでいる。北アイルランドの平和運動家で1976年にノーベル平和賞を受賞したメイリード・マグアイア氏らがイニシアチブを取って草案を作成。団体を含まない存命する個人のノーベル平和賞受賞者30人を対象に賛同者を募った。マグアイア氏は、昨年5月に日本の平和市民団体の招きで広島を訪問。その際、日英両語のウェブサイトで原爆・平和情報を発信する中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターの存在を知った。今回、「ノーベル平和賞受賞者ヒロシマ・ナガサキ宣言」を世界へ発信する手だてに「原爆の惨禍を直接知る最もふさわしいメディア」として中国新聞を選んだ。・・・
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter_d/jp/hiroshima-nagasaki/

pagetop


BACK

省エネ住宅、  設備に頼るか、環境を活かすか(みどりの1kWh|やま / 2014年7月27日)
日本でもパッシブハウス、ゼロエネ住宅、プラス住宅などの言葉があふれかえっているそうですが、最近「これどう思う」と東京ある住宅建設事務所のホームページへのアドレスが送られてきました。クリックすると城壁の銃眼を思わす窓が目立つ、立方体の住宅が見られます。ドイツ語の「空間」という単語がそのまま使われていて、「ドイツの住宅のように省エネ」と客の興味を引き付けているようです。・・・けれども、私はこの住宅を見て「手術は成功。患者は死亡?」と思わずにはいられませんでした。風土・気候条件に適した、優れた例としての日本家屋の縁側がドイツでは紹介されています。冬は低い日差しが部屋の奥まで入り、蒸し暑い夏は強い日差しを防ぎ、風を通してくれます。縁側は外と中がつながる空間であるだけではなく、家と生活環境とのコミュニケーションの場です。縁側とその幅いっぱいに設けられた窓を省エネと防犯のためとはいえ、小さな窓に取り替える施主がいるのかと私は不思議に思いました。・・・
http://midori1kwh.de/2014/07/27/5762#more-5762

pagetop


BACK

【私説・論説室から】シビリアンの戦争(2014/07/30東京新聞)
国際政治学者、三浦瑠麗さんが著した「シビリアンの戦争」(岩波書店)という本を読み始めて、二〇〇二〜〇五年の米国ワシントン勤務時代を振り返っている。イラク戦争前、ブッシュ政権によって米国民のみならず、日本政府を含む国際社会がイラクに大量破壊兵器があると信じ込まされていた(後に大うそだと分かったのだが…)。軍人出身のパウエル国務長官ら政権内部や米軍首脳部にあった慎重論は退けられ、開戦に突き進む。米連邦議会も結局、対イラク武力行使の権限を大統領に与えてしまう。開戦に前のめりだったのは軍ではなく、大統領やチェイニー副大統領らシビリアン(文民)であり、シビリアンたる議会も、誤った戦争を阻止できなかった、という構図だ。全く同じではないが、当時の状況が今の日本と重なって見えて仕方がない。「集団的自衛権の行使」容認問題である。安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を阻むと信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない。
 私たち有権者が声を上げなければ、シビリアンは時として有権者をだましてでも、暴走し始める。「こんなはずじゃなかった」と後悔してからでは遅い。 (豊田洋一)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014073002000134.html

pagetop


BACK

検察審「津波対応見送った」 原発事故、東電元会長ら「起訴相当」(2014/08/01朝日新聞)
東京電力福島第一原発の事故をめぐり、東京第五検察審査会は31日、東電の勝俣恒久元会長ら元幹部3人について「津波を想定し、対策を取る必要があった」と判断し、業務上過失致死傷罪で「起訴すべき」(起訴相当)とする議決書を公表した。東電の対応を「事故前に大規模な津波を試算していたのに、原発の運転停止のリスクが生じると考えて対応を見送っていた」などと厳しく非難した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11277112.html

pagetop


BACK

(時時刻刻)原発ゼロでも6社黒字 電力10社、4〜6月期決算(2014/08/01朝日新聞)
大手電力10社の4〜6月期決算が31日、出そろった。原発は全国で一基も動いていなかったが、東京電力など6社は経常損益が黒字になった。赤字の4社は原発に頼る割合が大きかった会社が多く、業績改善が遅れる北海道電力は電気料金の再値上げを申請した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11277055.html

pagetop


BACK

(声)「ひとり親家庭」の厳しい現実(2014/08/01朝日新聞)団体非常勤職員 田中真由美(東京都 52)

7年前に夫が急逝し、児童扶養手当などひとり親家庭支援の申請のため区役所に行った。職員は「高校1年の娘さんの彼氏が同居したら、ひとり親家庭と認められないので注意して」と言う。意味を測りかねていると「娘さんの彼氏があなたと結婚する可能性があるから」。夫を失ったばかりの私が、そんなことをするとでもいうのか。寡婦を愚弄(ぐろう)する「ひとり親家庭ハラスメント」だと感じた。区の関連団体の採用面接を二つ受けたら、一方では「配偶者無し」の理由を詮索(せんさく)され、他方ではいきなり、「離婚したのですか」と聞かれた。民間企業ではないことだ。その晩、肩を震わせて泣いた。職務能力とは無関係な質問に、心が引き裂かれたからだ。その後、ハローワークで紹介された、ブラック企業としか思えない職場を10社以上渡り歩いた。1カ月60時間以上のサービス残業とパワハラで体重が37・5キロにまで落ち、鼠径(そけい)ヘルニアを発症して、社会復帰に1カ月半ほど要したこともある。やっとたどり着いた今の職場も、時給は上がらず、母子2人の暮らしは苦しい。「扶養家族のいる50代特定寡婦、貧困世帯」。この厳しい現実を、声を大にして叫びたい。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11276940.html

pagetop


BACK

(社説)原発事故原因 究明求める声を聴け(2014/08/01朝日新聞)

3年前の原発事故は何だったのか。私たちは納得いく答えをまだ得ていないではないか。そんな国民の不満が反映された議決とみるべきだろう。福島第一原発の事故をめぐり検察審査会が、東京電力の元幹部3人について、「起訴相当」とする議決書を公表した。いったん不起訴処分とした東京地検は、起訴するかどうか改めて判断することになった。刑事責任の追及がどうなるかはさておき、この議決には、事故について徹底究明しようとしない政府と国会、東電に対する社会のいらだちが映し出されているのは確かだろう。政府と国会には、事故に関する膨大な情報を集めて、教訓を引き出す権限と能力がある。国民が与えているのである。にもかかわらず、政府も国会も、原因究明を求める国民の思いにまったく応えていない。その不満は、世論調査からも読み取れる。朝日新聞社による7月の全国世論調査では、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働について「賛成」が23%、「反対」が59%だった。安倍首相の政策に事故の教訓が生かされていると思うかとの問いには、そう思う人が19%、否定が61%だった。政府と国会が事故直後、別々につくった事故調査委員会は、いずれも1年前後で活動を終えた。どちらも引き続き究明を求めたが、今に至るまで具体的な動きはないに等しい。これだけの事故を起こしながら、駆け足の調査で済ませていいわけがない。両事故調が集めた証言録や資料も死蔵されたままである。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11276938.html?ref=pcviewpage

pagetop


BACK

自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

map


bians
バースデザインビアンスアンディムジークプロニティヘキサグラムアロットらなこる展示室
ユニバーソーリドメモランダム物置小屋ラブソンググランブルーな人々へバースの寺子屋|
リンク・県別リンク・世界の国リンク・世界のインテリジェンス
リンク・ニュースリンク・サイトリンク・ヒューマニスト

サイトポリシーサイトマップリンク著作権お問い合わせ

カウンター