記憶のために/LIST 日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。ここに拾い上げたニュースはごくごく一部でしかありませんが、忘れてはいけない出来事も多くあります。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。 |
石炭を燃料とする火力発電の輸出にも待った?(2014/07/27みどりの1kWh) 多様性とセクハラ軽減が種の繁栄の鍵サイエンスポータル(July 27, 2014ナショナルジオグラフィック) 研究グループの高橋佑磨さんは「5年間、沖縄から宮城県まで全国を回り、スウェーデンまで出かけて、苦労して野外調査や実験を積み重ねた。昆虫の世界の話だが、ヒトを含む動物の繁殖にも同じ原理が働いているのではないか。『多様さが生物を繁栄させる』という視点は重要で、多様性生物学の研究や、生物の保全対策に生かしてほしい」と提言している。 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020140725004 東日本大震災:被災42市町村、震災理由に106人退職 心身の疲弊深刻−−毎日新聞調査(毎日新聞 2014年07月27日 東京朝刊) 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の沿岸部や避難区域となった自治体で、少なくとも106人の職員が震災を理由に早期退職したとみられることが分かった。原発事故などに伴う職員自身の移住が理由の3割だった一方、「住民対応の疲れ」や「業務増による過労」「心の病気」なども目立った。震災から3年を超え、被災した不自由な環境で復興業務に当たる職員の疲労や精神的な負担が深刻化している現状が浮き彫りになり、専門家は早急なケアの必要性を指摘する。 平和をたずねて:核の傷痕 医師の診た記録/3 解剖結果に息をのみ=広岩近広(毎日新聞 2014年07月08日 大阪朝刊) 「原発の本質的な危険性認めた」 大飯訴訟の弁護団長講演(2014/07/26共同通信) 関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めなかった福井地裁判決の佐藤辰弥原告側弁護団長が25日、新潟市で講演し、「裁判所が東京電力福島第1原発事故を踏まえ、全国の原発が抱える本質的な危険性を認めた判決だ」と強調した。佐藤団長は「地震の際に原発が冷却機能を維持できるかどうかに注目して裁判を進めた」と説明。関電側が「炉心損傷に至る規模の地震は起こらない」と主張したのに対し、福井地裁が「科学的な限界があり、予測は不可能」と判断したことを報告した。講演会には東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働差し止めを求め、新潟地裁で係争中の原告ら約40人が出席。 氷投入で汚染水増 トレンチ止水難航 福島第1(22014/17/25河北新報) 福島第1原発の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の凍結止水工事が難航している問題で、凍結促進のため東京電力が2号機タービンとトレンチの接続部に氷を投入することで高濃度汚染水が増加することが24日、分かった。氷の投入はトレンチの汚染水の水温を下げ、凍結を促すのが目的。東電は同日、トレンチ内に氷約2トンを試験的に投入。ドライアイス約1トンも入れ、氷とドライアイスの効果的な分量を26日まで測定する。 ハイイログマ多数、カナダ先住民と共存(Jane J. Lee, National Geographic News July 25, 2014) ヘイルツク族に古くから伝わるハイイログマに関する知識を裏付ける、科学データを得ることができるということが重要だったとハウスティ氏は話す。ヘイルツク族はこれまで、ハイイログマとサケ類を含む彼らの資源の管理について発言力を高めようとしてきたが、科学がそのためのひとつの方法だということに気付いていた。「私たちはハイイログマやサケが住む同じ土地に生きているが、それでもその管理についての最終決定は連邦政府によってなされる場合がある」とハウスティ氏は説明する。さらに、「私たち自らが資源を管理できる状態に近づけるために、古くから伝わる知識と科学をぴったり合わせようと力を注いでいることを示したいと願っていた」と続ける。 被爆2世 継承の朗読 親の体験・自身の苦悩… 福山の4人がグループ(2014/07/26ヒロシマ平和メディアセンター) 憂楽帳:「政治的」とは(毎日新聞 2014年07月25日 大阪夕刊) 憲法や原発などをテーマにしたイベントを「政治的」だとして、自治体が後援や会場使用を断るケースが最近、全国各地で目立つ。「この数年、私たちの社会は何かに遠慮し、萎縮している気がする」と、専修大の岡田憲治教授は言う。・・・「政治的」なのは、いけないことなのか。そもそも「政治」とは何なのか−−。岡田さんはそこから出発する。普通の人々の言葉遣いから、政治家の日常的な活動ぶり、政治思想史まで考えを巡らせた結果、新著で岡田さんが定義する「政治」とは、次のようなものだ。 <世の中についての自分の価値判断を、複数の他者に言葉で伝えること> 岡田さんは言う。「政治は『特別な人がやる特別なこと』ではないのです。何かをしようとして『それは政治的なので……』と渋る人がいたら、さらりと言いましょう。『ええ、政治ですが、それが何か?』と」【日下部聡】 写真展:福島原発20キロ圏内に置き去りの動物たち−−那珂川/栃木(毎日新聞 2014年07月26日 地方版) 東京電力福島第1原発事故で、原発から20キロ圏内に取り残された動物などを撮影した写真展が、那珂川町馬頭広重美術館ギャラリーで始まった。8月3日まで。写真展は犬猫みなしご救援隊チーム那珂川が主催。事故発生後から2012年12月までに福島県飯舘村や富岡町、大熊町、楢葉町などで、同県田村町在住のカメラマン、金子二三夫さん(66)が撮影した作品約30点。20キロ圏に残され、市街地に放し飼いにされた猫や犬、牛、豚などの家畜の姿や、動物愛護団体・犬猫みなしご救援隊が動物たちを救出する姿が撮影されている。チーム那珂川の作山君恵さん(65)は「写真に撮影された動物たちを見て、少しでも何かを感じ、未来を考えるきっかけになれば」と話している。27日は午後1時半から同救援隊の中谷百里代表のトークショーもある。入場無料。問い合わせは作山さん(電話0287・92・5324)。 (女が生きる 男が生きる)そこにある貧困:上 「育児は女性」母孤立(2014/07/26朝日新聞) 一人で龍琥君と1歳の次男を育ててきた母親にとって、生活は楽ではなかった。親元で暮らしていたが、父は病気を患い、生活保護を受けている。親にこれ以上頼るのも難しい状況だった。・・・私たちの社会には「子育ては家庭でやるもので、主に母親の役割」という「隠れた意識」があるのではないか。その意識のなかで、保育環境の整備といった公的な支援策は乏しい状態が続いてきた。東京大の大沢真理教授は「日本は『男性は稼ぎ、女性は家で子育てや家事をする』という考え方が前提になっている。この仕組みが、女性や母子家庭の貧困を深めている」と語る。ひとたびシングルマザーになれば、男性という「稼ぎ手」不在のまま、多くは低賃金労働で家計をなんとか支えながら、子育ての責任を一身に背負う。それがシングルマザーの家庭を追い詰めている。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11265541.html 反原発パネル、一時撤去 福井の原爆展(2014/07/25共同通信) 福井県国際交流会館(福井市)で23日から始まったパネル展「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」で、反原発を題材にした1枚を会館側が撤去していたことが25日、分かった。主催団体の抗議を受け、会館側は一転、展示を認めた。パネル展は26日までで、新日本婦人の会福井支部が主催。原爆をテーマにしたパネル30枚が展示されている。23日に「さようなら原発」と題したパネルが撤去された。反原発集会や東京電力福島第1原発の壊れた建屋の写真に「核兵器も原発も、人間とは共存できない」との文章が添えられている。 http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014072501000939.html 「もう手遅れ」と思わない(2014/07/23東京新聞) シマエビ:北海道サロマ湖で異変 水揚げ例年の半分(毎日新聞 2014年07月25日) ひと:ベルトラン・ピカールさん=太陽光飛行機で世界一周に挑む(毎日新聞 2014年07月25日 東京朝刊) 太陽エネルギーだけで空を飛ぶ1人乗りの飛行機「ソーラー・インパルス」で来年3月、人類史上初の世界一周を目指しアラブ首長国連邦(UAE)から飛び立つ。「ジャンボジェットより大きな72メートルの翼に、車1台ほどの重量(2・3トン)のソーラー・インパルスは、環境汚染や資源の枯渇といった世界が抱える問題の解決策を示す存在だ」と語る。・・・2003年に着手した計画は最終調整段階を迎えた。「この飛行機の発電や蓄電、軽量化、断熱の技術が世界規模で普及すれば、エネルギー消費量を半減させることも可能だ。そのことを世界中の人に気づいてもらうことが、この冒険の最大の目的です」 海軍ソナーからクジラを守る地上の戦い(Simon Worrall for National Geographic News July 7, 2014) 日本にヘイトスピーチ禁止求める 国連規約人権委が勧告(2014/07/25朝日新聞) (声)片山哲元首相の平和への遺言(2014/07/25朝日新聞)無職 常松清二(千葉県 73) 現憲法が施行された直後に社会党初の首相となった片山哲先生が、ご自宅で静養中の1976年のこと。かつて衆院議員の秘書を務め、片山先生の政界引退後の講演会などをお手伝いした私は、友人とお見舞いに伺った。先生は「政治的遺言だ」と前置きして、こう述べられた。「今や資本主義か社会主義かではない。これからの主たる課題は戦争か平和かである。平和な民主主義社会を維持発展させていくには、世界でも類を見ない崇高な理念に基づき構築されている平和憲法を、順守実行していくことが肝要である」戦後69年間、終戦体験世代を筆頭に平和憲法を支柱として、わが国の復興がなされてきた。解釈改憲という姑息(こそく)な手段で大きな転換点を迎えようとしている今こそ、片山先生の遺訓を改めてかみしめたい。わが国は、民主主義の法治国家である。限定条件付きとはいえ、集団的自衛権のごとき国のありようを変える重要事項を、憲法改正を経ず、行使可能にするのは言語道断である。政党政治家は保身の心を捨て、真に民意を反映する行動をとってほしい。憲法の平和主義の理念に基づき、全方位外交で平和な社会を維持発展させていただきたい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11263343.html 「沖縄は犠牲、変わらぬ政府」 毒ガス巡る外交文書(2014/07/25朝日新聞) 69年7月、米紙ウォールストリート・ジャーナルが、沖縄の米軍知花弾薬庫で致死性の神経ガスが漏出し、米兵が病院に搬送された事故を特報。日本のメディアも報じた。「やはりあったか」。仲宗根さんは思った。弾薬庫内で働く母から不思議な話を聞いていたからだ。作業中に突然、避難の指示が出る。敷地内でなぜか動物が飼われている。「危険な兵器があるのでは」。疑問は的中した。・・・今月20日未明、防衛省は米軍普天間飛行場の移設予定地、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ内に移設工事のための資材を搬入。県民を欺いたとの批判もあがった。有銘さんは言う。「沖縄は犠牲にし、米国の要求には応じる日本政府の姿勢は、少しも変わらない」 巧妙さ今も同じ <我部政明・琉球大教授(国際政治学)の話> 沖縄への毒ガス配備は60年代前半に始まった。非人道的な兵器であり、米国外での貯蔵はほとんどなく、基地として自由に使用できる沖縄に置かれたのだろう。移送に際し、沖縄に恩を売るような形で「口裏合わせ」をしたやり方は実に巧妙だ。普天間移設にからむ振興策など、沖縄の不満をかわし、要求を逆手にとって日米の政策を実現していく構造は今も同じだ。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11263507.html 原爆慰霊碑に塗料かけた男性 愚行悔い平和式典参加へ(2014/07/25ヒロシマ平和メディアセンター) 核兵器廃絶へ活動誓い合う 広島の高校生 国連大使と懇談(2014/07/25ヒロシマ平和メディアセンター) 広島女学院高(広島市中区)の3年生2人が24日、中区の広島国際会議場で、ベルギーやクウェートなど4カ国の国連大使たちと懇談した。核兵器廃絶に向けた取り組みを誓い合った。4月に広島平和文化センターから米国に派遣され、外務省の「ユース非核特使」として活動した今井穂花さん(17)と久保田一帆さん(18)。ニューヨークの国連本部で核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会を傍聴した感想や、核兵器廃絶を求める約5万人分の署名の手応えを英語で説明し、「被爆者たちの声を伝えていきたい」と訴えた。これに対し、シエラレオネのバンディ・ミナ大使は「ヒロシマの出来事を忘れてはならない。自分の立場で何ができるかアイデアをもらった」と話した。各国の大使たちに被爆地への理解を深めてもらう、外務省の招請事業の一環。大使たちはこの日、原爆資料館(中区)を見学し、被爆者の体験も聴いた。 沖電、太陽光発電の接続保留 供給不安定の恐れ(2014/07/25沖縄タイムス) http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=77813 期限切れ食肉問題 米マクドナルド、中国企業と取引継続へ(2014/07/24CNN) 週末に銃撃戦が頻発、今月だけで14人死亡 米シカゴ(2014/07/24CNN) 米シカゴ市の警察は24日までに、同市で先週末に計47件の発砲事件が起き、5人が死亡したと報告した。犠牲者には友人宅の寝室にいて住宅の外で発砲された流れ弾に当たり死亡した11歳少女も含まれる。全米第3位の大都市であるシカゴでは最近、銃撃事件の増加が目立ち、市当局は対応策に追われている。今月第1週の独立記念日にかけた週末には事件が多発して60人以上が撃たれ、9人が死亡する異常事態となっていた。 がれき撤去、1兆ベクレル飛散 昨年8月、通常の2万倍超 東電推計(2014/07/24朝日新聞) 坑道凍結、氷を投入 東電、汚染水の追加対策(2014/07/24朝日新聞) ガザ、繰り返される悲劇なぜ(2014/07/24朝日新聞) 今回の戦闘の発端は? 少年誘拐を機に報復の応酬 直接のきっかけは、6月にイスラエル人少年3人が誘拐され、遺体で見つかった事件だった。イスラエルは「ガザを実効支配するハマスが犯人」と断定し、数百人のパレスチナ人を逮捕。容疑者の家を爆破した。7月には、パレスチナ人少年がイスラエル人に誘拐・殺害される事件も起きた。怒ったハマスは、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃を始めた。イスラエル軍は圧倒的な軍事力で報復し、事態がエスカレートした。・・・ そもそも争いの根源は? ユダヤ・アラブ、建国巡って対立 問題は19世紀にさかのぼる。当時、欧州などで迫害されたユダヤ人が、旧約聖書に書かれた「祖先の地」に国家を再建しようという運動を起こした。パレスチナに移住し始め、元々暮らしていたアラブ人(パレスチナ人)との衝突が始まった。パレスチナを支配していたのはオスマン帝国だった。第1次世界大戦が始まると、英国は戦争に勝つためにユダヤ、アラブ双方を味方につけようと、どちらにも国家をつくっていいと約束した。ただ、フランスとの密約では中東に勝手に国境線を引いて分割した。結局、パレスチナは英国の委任統治領となった。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)が起き、世論はユダヤ人に同情的になった。国連は1947年、パレスチナにユダヤ国家とアラブ国家を樹立する「パレスチナ分割決議」を採択。ユダヤ人に50%以上の土地を与える不平等な内容で、アラブ側は拒否した。決議に従って48年にイスラエルが建国され、アラブ諸国は第1次中東戦争を仕掛けた。 だが、イスラエル軍の進撃で、約70万人のパレスチナ人が故郷を追われて難民となった。さらに67年、第3次中東戦争でヨルダン川西岸とガザがイスラエルに占領された。・・・ 国際社会の対応は? イスラエル寄りの米に限界 イスラエルとパレスチナの対立は国際社会を巻き込み、年々複雑化している。イスラエルにとって第1の味方は、巨額の軍事支援を受ける米国だ。米国のユダヤ系社会は、米政府に政治的な影響力を持つ。東西冷戦時代、親米のイスラエルは、イランやシリアなど旧ソ連(ロシア)寄りの勢力と対決する際の同盟者とみなされた。「イスラエルの安全保障」は、米国の最重要国益となった。 (声)「国民以外の仲間」も守って(2014/07/24朝日新聞)販売員 楠本空(京都府 29) 安倍晋三さんは「国民を守る」との言葉を多用するが、私は国民という概念ではなく、「私やあなたの友人のあの人」を守る国をつくってほしい。私にとって友人は日本国民だけでなく中国や韓国の人もたくさんいる。集団的自衛権行使容認の閣議決定後の会見で、安倍さんが言った「日本に戦争を仕掛けようとする」のはどこか。中国や北朝鮮を思い浮かべる人も多いのでは? 私は、中国政府はともかく、中国の文化や人が好きだ。個人的にも仕事上も中国語を使う機会は多い。北京の友人に閣議決定後、日本の一部のマスコミ報道を伝えると、「中国が日本を攻める?! 少なくとも会社員の自分たちはそんなことを考えている時間はないよ」と言った。友人や商売仲間との関係に何か大きな影響が出るのはたまらない。今どきの「国民」には、もはや国境を超えた「国民以外の仲間」がいることを忘れてほしくない。政治は難しく、私たちは自分の生活で精いっぱいだ。安倍さん、どうか不安をこれ以上増やさないで下さい。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11261239.html (声)昔の自民党の方がましだった(2014/07/24朝日新聞)医師 宮本克己(千葉県 61) 私は1950年代の生まれで、団塊の世代よりもやや若い。70年安保や学園紛争の最盛期を生き抜いた先輩たちの思想や活動を、多かれ少なかれ引き継いだ世代だ。その評価や論評はおくとして、この前後の世代は反体制的かつ革新的で、アンチ自民党が私の周囲には少なくなかった。私自身も若いころ、いつの日か自民党政権から別の党の政権に交代してほしいと望んでいた。約20年前に細川政権が誕生したが、それもつかの間で、その後は延々と政治的混乱が続いた。来るべき非自民党政権への過渡期だと思って我慢した。だから、5年前に民主党政権が誕生した時の喜びは相当なものだった。それがあっけなく自民党政権に後戻りしたのが一昨年の末。その後の安倍政権による憲法や原発への対応、政治手法は悪夢としか思えない。日本や米欧の識者だけでなく元自民党幹部の発言に接すると、首相がいかに異質な政治家か分かる。社会党と対立していた時の自民党、あるいは混乱した政局時代の自民党の方が、決して捨てたものではなかったと思う。少なくとも、意見を異にする他者への寛容さがあったからだ。 (インタビュー)民俗学からみる介護 介護施設で「聞き書き」する職員・六車由実さん(2014/07/24朝日新聞)
「よく聞かれるんです。こんな大変な世界によく来ましたねって。でも、その言葉には介護への偏見が混じっていませんか。社会的な評価が低すぎると思います。私はここに来て初めて、ずっと感じていた生きにくさから解放されたんですよ」「大学では雑務も多く、研究も学生との関係も思うようにいかなかった。若くて不器用だったのでしょう。行き詰まったんです。体調を崩し、このままでは壊れる、いったん大学を離れようと決めました。実家に戻って3カ月後、失業保険の手続きでハローワークに行ったら、ヘルパーの講習会があるよと窓口で勧められた。それがきっかけです。もう大学に戻る気はありません」・・・ でも、聞き書きは介護の役には立たないのではありませんか。 「前の施設で、同僚から『それは介護じゃない』と批判されました。介護とは食事、排泄(はいせつ)、入浴の3大介護の技術を効率よく提供するサービスだ、という前提に立てばその通りでしょう。実際、多くの現場ではそう割り切っている。でないと効率が上がりませんから。でも数をこなすだけの現場は、やがて疲弊します。夢を持って働き始めた人ほど幻滅して辞めていく」 「介護はケアをする側、される側という関係にあります。する側のほうが優位に立っている。ところが聞き書きを持ち込むと、聞く側、話す側という新しい関係が生まれます。関係は時に対等になり、逆転もする。人と人との信頼関係が築かれていく実感があるのです。それが結果的にケアもよくしていく。そこに意味があると思っています」・・・ 外の世界から飛び込んで、介護の世界はどう見えましたか。 「ケアの現場では、相手の表情や態度、身ぶりから気持ちを察することが大事だとよく言われます。でも私は、相手の言葉そのものにもっと耳を傾け、理解するほうが大事だと思うんです。コミュニケーションは本来そうであるはずなのに、ケアになった途端になぜか違ってしまう。言葉より気持ち、表情だと。それは結局、相手の力を軽視しているからではありませんか」 「介護の世界には、昔の話を聞くことで記憶を呼び起こしてもらう回想法という技法がありました。でもテーマや話の進行があらかじめ決められ、聞き手が場を仕切る。自由に話してもらう私たちの聞き書きとは違います。そもそも私は効果を目的にして話を聞くことに違和感がある。私たちは相手を理解するために話を聞きたいのです」・・・ だが現実には、介護職員の質の低さや営利優先の姿勢が問題になっている施設も多くあります。 「いま、小規模のデイや有料老人ホームはものすごい勢いで増えています。競争にさらされ、料金もどんどん安くなって、千円足らずで泊まりをするところまである。安ければいいのか。人生の最後に、どんな介護を受けたいのか。利用者もご家族も考えるべき時期を迎えています。選択肢が生まれているわけですから。その結果、劣悪な事業所は淘汰(とうた)されていく。そういう競争こそ必要だと思います」介護の世界はすごく閉じられているようにも感じます。多くの目にさらされない世界では虐待も起こり得る。外に開いていくこと、いろんな経験をへた人に関心をもって入って来てもらうことが大事です。民俗学を学ぶ後輩にも来てほしい。そうすれば介護の現場は、もっと豊かな世界になっていくはずです」 (記者有論)ハンセン病 負の記憶しっかり継承を 高木智子(2014/07/24朝日新聞) 「19歳でした。島の桟橋に到着し、収容所でクレゾール入りの消毒風呂に入れられました。偽名に変えろと言われ、絶望して……」こう語るのは、岡山県瀬戸内市の長島愛生園(ながしまあいせいえん)に入所する神谷文義さん(85)だ。初めて隔離の島に降り立った桟橋や収容所は今も残る。仲間が身を投げた崖や納骨堂もある。治ったのに島を出られない、隔離の歴史が刻まれている。・・・過去を消すことはできないが、過ちを繰り返さないことはできるはずだ。次の世代に教訓を引き継がねばならない。 群馬県草津町の栗生楽泉園(くりうらくせんえん)に今春できた重監房資料館を訪ねた。懲罰で入れられた23人が命を落とした歴史を伝える。館内のアニメや復元施設を手がかりに、劣悪な境遇にいた患者の心を想像した。こうした資料館の整備やガイドの養成は急務だが、当事者の「生の証言」に勝るものはないだろう。残された時間は少ない。いま行かなければ、会えない人がいる。聞けない話がある。未来を生きる若い人たちに出かけてほしい。記憶を語り継ぐバトンは、私たちに向けて差し出されている。(たかきともこ 編集委員) 遠方より来たる“泥炭地のミイラ”(Christine Dell'Amore in Copenhagen, National Geographic News July 24, 2014) ヒロシマの願い世界へ 仏の学生 被爆地ガイド デガネロさん 母国語で自作資料 原爆ドーム周辺で(2014/07/24ヒロシマ平和メディアセンター) ガザ戦闘:「ISSからも爆発や飛ぶロケット弾見える」(毎日新聞 2014年07月24日) |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
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