島第1原発5号機 海水配管水漏れ プール冷却停止(2014/07/08河北新報)
東京電力は7日、福島第1原発5号機の使用済み燃料プールで、冷却水の熱交換機などを海水で冷やす系統の配管から水が漏れ、プールの冷却を停止したと発表した。原因は不明で、復旧のめどは立っていない。・・・福島県は7日、原子炉とプールの冷却を安全に実施することなどを東電に申し入れた。・・・5号機には原子炉に548体、プールに994体の使用済み核燃料が貯蔵されている。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201407/20140708_63021.html
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職人探訪/フランスの匠/サントン人形職人 Mireille Fouque(フランスニュースダイジェスト)
プロヴァンス地方を中心に生産されるサントン人形。この小さな土人形は、キリストの誕生の様子を再現したクレッシュに飾られる。ミレイユ・フークは1934年から代々伝わるサントン人形の伝統的な製法を今に受け継ぐ職人だ。「人形を焼くのに約4日掛かります。1日目は窯の中に人形を並べ、2日目に窯の温度を960度まで上げていきます。3日目は窯戸を閉めたまま温度を40度まで下げていき、4日目にようやく取り出して、各パーツを組み合わせていくのです」。その後一体一体丁寧に手作業で色付けされていく。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/colonne/artisan/4844-mireille-fouque.html
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木をみて森もみる/創刊と革命と激動と(イギリスニュースダイジェスト)
・・・インディペンデントが創刊されたのは、1986年10月のことだ。ちょうど私が今の会社で仕事を始めた年である。万事に保守的な英国においては、新聞界も例外ではなく、新しい高級紙が英国に登場したのは131年ぶりだったという。創刊から4年後、インディペンデントの発行部数は「タイムズ」や「ガーディアン」と並び、約40万部に達した。現在は30万部以下まで部数を落としているとはいえ、主要日刊紙の地位は揺らいでいない。・・・そして、何よりもすごいのは「有料紙の無料化」だ。産経新聞がこのサービスの無料配信をいつまで続けるのか不明だが、数年単位で続き、さらに他紙が追随するようなことがあれば、月極4000円程度の今の日刊紙は早晩、今の形では新聞を発行できなくなるに違いない。
筆者プロフィール
高田 昌幸:北海道新聞ロンドン駐在記者。1960年、高知県生まれ。86年、北海道新聞入社。2004年、北海道警察の裏金問題を追及した報道の取材班代表として、新聞協会賞、菊池寛賞、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞。
http://www.news-digest.co.uk/news/columns/tree/4491-1180.html
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ヘイトスピーチ:子どもの心の深い傷「差別許さない」判決(毎日新聞 2014年07月08日)
都朝鮮第一初級学校(現・京都朝鮮初級学校)を運営する京都朝鮮学園がヘイトスピーチで名誉を傷付けられたとして、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と会員らに計3000万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が8日、大阪高裁であった。森宏司裁判長は「在日朝鮮人を嫌悪・蔑視する発言は下品かつ低俗で、強い違法性が認められる」と述べ、在特会と会員ら8人に計約1220万円の支払いなどを命じた1審判決を支持、在特会側の控訴を棄却した。在特会側は上告する方針。
http://mainichi.jp/select/news/20140708k0000e040217000c.html
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22歳、僕は翔太になった 父と車で生活、独りになって得た戸籍(2014/07/08朝日新聞)
・・・物心ついたころには父と車上生活を送り、各地を放浪していたという男性が2012年の冬、広島で保護された。半年前に父が姿を消し、独りさまよっていたという。父の身元は分からず、昨年22歳で新たな戸籍作成を認められ、人生を再スタートした。戸籍名は「翔太」にした。父から「ショータ」と呼ばれていた。・・・21歳まで続いた父子の車上生活は2011年8月、突然終わった。夜、大阪・梅田の街をぶらついた翔太さんがコインパーキングに戻ると、車がなかった。手元に残る小遣いでカプセルホテルに泊まり3日待ったが、車は戻らなかった。「捨てられた」と思った。
父の出身地と聞いていた鹿児島をめざし、住み込みの建設現場で稼ぎながら西に向かった。金が尽きた12年2月27日夕、JR広島駅からすぐのハローワーク広島東に駆け込んだ。・・・今年6月、「アニメクリエーターになる」と周囲の制止を振り切って広島を去り、全財産10万円あまりを持って上京した。千葉県松戸市の古アパートを借り、2年前からネットのチャットでやりとりしてきた彼女と住む。家賃保証会社への支払いや日々の食費で手元の金はすぐに尽き、彼女のバイト代で暮らす。「生活保護に頼りたくない。バイトすればなんとかなる」。いま24歳。広島の支援者とは連絡を絶たないこと、夜間中学に入り卒業することを約束している。・・・社会に「われ関せず」の空気が強まっている。康子さんの生活保護を担当した兵庫県伊丹市のケースワーカーは「昔は他人の子でも進んで世話をやく大人がいた。今はプライバシーの問題が意識され、手を差し伸べる人は少ない」と言う。
社会は、私たちは、どうすればいいのか。「親の責任」と思考停止していないか。子どもらしく生きる権利を奪った親に怒るだけではなく、親自身が困難を抱えている可能性も想像したい。康子さんの父親も中学に通えず、大人になるとアウトサイダーとして生きてきた。批判ばかり聞こえてきては、親も子もSOSを出しにくい。いつしか冷めてしまった社会のぬくもりを取り戻すことが、第一歩ではないか。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11229453.html
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イスラエル、ガザ空爆 ハマス「9人が死亡」(2014/07/08朝日新聞)
イスラエル軍は6日夜から7日未明にかけて、パレスチナ自治区ガザからのロケット弾攻撃への報復としてガザの軍事拠点などを空爆した。イスラム組織ハマスによると、ハマスの戦闘員ら9人が空爆により死亡した。停戦の兆しは見えず、双方の被害拡大により戦闘がさらに激化する可能性がある。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11229374.html
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(寄稿)議論を忘れた日本人 作家・橋本治(2014/07/08朝日新聞)
・・・そもそも、「集団的自衛権」という言葉がよく分かりません。「憲法解釈上、集団的自衛権は行使出来ない」というのが歴代内閣の見解でしたから、日本国民には「集団的自衛権とはなんなのか」ということを理解しておく必要が、まずなかったのです。だから、「集団的自衛権の行使をどう考えるか」の以前に、「集団的自衛権ってなに?」になってしまうのです。そういう日本国民を相手にして「集団的自衛権行使の必要」を訴えるとなったら、よほどの説明が必要になるはずですが、「集団的自衛権行使」に関しては、その説明自体に問題があるのです。・・・ 「集団的自衛権行使に関する与党間協議」を見ていると、日本の議論は「説明する側の一方的な説明」だけがあって、しかもそれが「これはどうですか? これならどうですか?」と選択肢を広げられる値引き交渉に近いものだとも思われます。いつの間に日本人は「議論をする能力」や「議論として成り立っているかどうかを判断する力」を失ってしまったのでしょう? もしかして、集団的自衛権行使云々(うんぬん)よりも、日本人がまともに議論する能力を持っていないことの方が由々しいことだと思います。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11229338.html
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(集団的自衛権を問う)「自衛」信じられない 俳優・市原悦子さん(78歳)(2014/07/08朝日新聞)
千葉市で暮らしていた戦時中、家の近くに爆弾が落ちました。四つ上の兄が見に行くと建物の壁に人の肉片が飛び散っていました。親戚を頼り、家族で今の千葉県四街道市へ疎開。桑の実、ノビル、ザリガニ。なんであれ食べられるものをあさりました。大空襲で東京の空が真っ赤になるのが疎開先からも見え、何も分からずただ不安でした。・・・ 集団的自衛権を使うことが認められましたね。「自衛」とか「戦争の抑止力」とか信じられない。原発事故への対応もあやふやなまま、国は原発を輸出しようとしている。被爆者、水俣病患者を救済しましたか。「国民の命と財産を守る」と言っても空々しい。先の戦争で犠牲になった300万人の方々がどんな思いで死んでいったか。戦争によって人の心に何が起こったか。それを知れば、私たちがこの先どうすべきか見えてくると思います。(聞き手・藤田さつき)
いちはら・えつこ 1936年、千葉市生まれ。テレビドラマ「家政婦は見た!」の主人公役。アニメ「まんが日本昔ばなし」の多彩な語りでも知られる。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11229490.html
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防衛省HPに「集団的自衛権行使、許されない」 閣議決定後も(2014/07/08朝日新聞)
集団的自衛権の行使を認める1日の閣議決定以降も、防衛省がホームページ(HP)に「集団的自衛権の行使は、憲法上許されないと考えています」との文章を載せていたことがわかった。ツイッターで「防衛省は(行使に)反対」「集団的自衛権は違憲と明記」と話題になっていた。同省は7日、文章を削除した。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11231009.html
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フランスなどより安いドイツの電気料金(2014/07/06みどりの1kWh)
電力消費量が非常に多く、しかも国外企業と競争する立場にあるドイツ企業が支払う電気料金は、フランスなどより安い。・・・ドイツでは再生可能電力の増加で、電力の取引市場での価格が大きく低下しており、2013年のスポット価格の平均は1kWh当たり3.78ユーロセント(約5.29円)だった。電力を直接取引市場で買う企業には、この安価の恩恵が大きい。・・・ドイツでは電力消費量が非常に多く、国外企業と競争する立場にある企業に対し、再生可能エネルギー優先法(略称:再生可能エネルギー法、EEG)で取り決められた再生可能電力促進のための賦課金の大部分を免除している。
http://midori1kwh.de/2014/07/06/5684
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「仮面を脱いだ安倍首相」―特定秘密保護法成立についてのドイツのメディアの論調(2013/12/15みどりの1kWh)
・・・最後に同じ日の南ドイツ新聞の「仮面を脱いだ安倍」というタイトルの社説を紹介しておく。「数ヶ月の間、安倍首相は経済問題を重視しているかに見えた。その金融緩和によって株価は上がり、メディアは行動力のある政治家を賞賛した。貧しい市民は、『みなさんの生活も良くなりますよ』という安倍の言葉を信じた。それで参議院選挙でも勝利をおさめることができたのだが、それ以来彼はその本性を現し始めた。本来はアベノミクスが今国会の審議の中心テーマになるはずだったが、実際にはほとんど話題にならなかった。日本政府は、経済政策の成功は経済回復の数字が示しているとして、安倍首相が本当に関心を持っているテーマに取り組んだのだ。すなわちアメリカと並んで日本がアジアで軍事的にも指導的国家となること、国内では平和主義が深く根ざす日本社会を変えて、彼の粗野なナショナリズムを浸透させることである。安倍首相は著書のなかで、彼が目指す目標は1930年代の日本であるとはっきり書いている。彼は野党が反対勢力として結集する前に秘密保護法案を大急ぎで成立させたが、この法案はこれまで政治行動に消極的だった多くのリベラルな市民の心を揺り動かし、人々の目を覚まさせた。安倍首相はこうした市民の憂慮を傲慢にも無視し、経済の好調が自分に味方すると錯覚した。これで彼は政治家が陥る最も大きな間違いを冒した。つまり彼は自分自身のプロパガンダを信じてしまったのだ」。この厳しい社説もナイトハート記者によって書かれている。
http://midori1kwh.de/2013/12/15/4562
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ベルリン発掘の散歩術/中村真人(ドイツニュースダイジェスト2014/06/06)
今年はベルリンの壁崩壊から25周年を迎える。世界を揺るがした11月9日に向けて、大きな記念行事が予定されているが、いまひとつ盛り上がりに欠けるようだ。ひょっとしたら、ウクライナ危機を巡ってロシアと欧州連合(EU)の関係が冷戦終結以降もっとも悪化している現状が、どこかで影を落としているのかもしれない。世界のほかの地域を見渡しても、中東、アフリカ、東アジアと、どこも気が滅入るような状況が続いている。世界が再び憎しみと野蛮の支配する時代に逆戻りしてしまうのであれば、1989年のベルリンでの歓喜とは、いったい何だったのだろう・・・・・・。・・・四半世紀を掛けて取り戻した壁沿いの豊かな国土と自然。だが、どんな理由であれ、再び戦争が始まればすべてが一瞬で失われる。
http://www.newsdigest.de/newsde/regions/berlin.html
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大型で非常に強い台風8号、沖縄に接近(2014/07/07CNN)
大型で非常に強い台風8号が勢力を強めながら沖縄南方の海上を北上している。8日午前にかけて沖縄に接近する恐れがあり、気象当局が警戒を呼び掛けている。ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)によると、台風8号は8日までに中心付近の最大風速が約72メートル、瞬間最大風速が約88メートルと、ハリケーンでいうと最も強い「カテゴリー5」相当の規模まで発達する可能性がある。
http://www.cnn.co.jp/world/35050467.html
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安倍政権と民意 暴走止めるのは国民だ(2014/07/04京都新聞)
閣議決定だけで憲法の解釈を変え、集団的自衛権の行使を可能とした安倍政権の横暴さに、国民の反発や不安が高まっている。共同通信社が1、2両日に実施した全国電話世論調査で、安倍内閣への不支持率は前月から7ポイント余り上がり、発足以来初めて4割を超えた。支持率も昨年末の特定秘密保護法の成立直後と同じ47%台にまで下落した。安倍晋三首相が海外での武力行使に道を開く集団的自衛権の行使容認方針を示してから、わずか1カ月半。自民党と公明党の茶番劇のような協議で「必要最小限の行使に限定した」とし、権力を縛るはずの憲法を読み替えた。首相の強気に慎重姿勢を一変させた公明は大きな失望を招いた。世論調査では、支持層さえも半数が「納得できない」と反発している。態度のあいまいな民主党など野党を含め、「1強」の自民に対抗すべく、各党は戦略を建て直すべきだ。立法府の存在感を示さねば、いよいよ政治は信頼を失う。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20140704_3.html
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木をみて森もみる/運命が引き起こす奇跡(イギリスニュースダイジェスト)
ロンドン在住の作家・黒木亮さん(51)は、大手邦銀をはじめ総合商社や証券会社などで国際プロジェクト金融を手掛け、アフリカから中東、アジアなどを縦横に駆け巡った経験を持つ。それに裏打ちされた「巨大投資銀行」「エネルギー」といった作品は、多くの読者を魅了してきた。黒木さんの仕事場は、ロンドン北部にある。作家らしく部屋は資料や本であふれ、訪れた人は、どこに腰を下ろそうかと迷うに違いない。・・・私と同世代の方は、マラソンの瀬古利彦選手を覚えていると思う。早稲田大学在学中に華々しくデビューし、五輪にも2度出場した。その瀬古選手と同じ時期に、早大競走部に在籍したのが、金山雅之選手(黒木さんの本名)である。・・・「運命が引き起こす奇跡と、努力は無限の力を生み出すこと。その2つを書きたかった」と言う黒木さんは、母とのその後を尋ねる私のメールに、丁寧な返事をくれた。小説には出てこない、その場面を読みながら、不覚にも私は再び泣いた。
筆者プロフィール
高田 昌幸:北海道新聞ロンドン駐在記者。1960年、高知県生まれ。86年、北海道新聞入社。2004年、北海道警察の裏金問題を追及した報道の取材班代表として、新聞協会賞、菊池寛賞、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞。
http://www.news-digest.co.uk/news/columns/tree/4273-1172.html
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氷河の下に暖かい海水 北海道大、南極で調査 解ける実態明らかに(2014/07/07北海道新聞)
北大低温科学研究所の杉山慎准教授(45)のグループが、南極沿岸の海に張り出した氷河に深さ約400メートルの穴を開け、海底付近の海水温などを調べることに成功した。海底付近に外洋からとみられる比較的暖かい海水が入り込んで氷を解かしている実態が明らかになり、研究グループは「海水が南極の氷を解かすメカニズムの一端が明らかになった」としている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/549660.html
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憂楽帳:ピアノと生きる(毎日新聞 2014年07月07日 大阪夕刊)
5歳からなじんだピアノが弾けなくなっていた。幼児用の教本にも追いつけない。「左手が動かないことは分かっていたけれど、それを直視しなければならないのがつらかった」。岡山県倉敷市職員の佐川麻衣子さんは左半身のまひと闘っていた。7年前の7月。23歳だった。大学4年で交通事故に遭い、外傷性の脳梗塞(こうそく)に倒れた。2カ月余り、集中治療室にいた。ベッドから上半身を起こす。車椅子に座る。自力で歩く……。「できなかったことができるようになるのはうれしい」。だから「病気をしてよかった」と思うことにした。知人に誘われた「日本障害者ピアノ指導者研究会」のコンサートで、左手親指と人さし指を失った同市のピアニスト・篠原加代子さん(44)と出会った。「レッスンというより佐川さんの話を聞くカウンセリングの時間」(篠原さん)を経て、「国際障害者ピアノフェスティバル」の海外舞台にも2回立った。30歳で迎える10月のコンサート。左手で弾く音を減らした従来の編曲をやめ、米国の作曲家、ギロックの曲を原曲通り弾く。うれしいことが一つ増える。【松倉展人】
http://mainichi.jp/opinion/news/20140707ddf041070025000c.html
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カラクム砂漠のオアシス(Jane J. Lee, National Geographic News July 7, 2014)
中央アジア、トルクメニスタンのカラクム砂漠にあるハンホウズ調整池(Hanhowuz Reservoir)。NASAの地球観測衛星ランドサット8号が4月18日に撮影した(7月1日公開)。池の右上に蛇行しているのは、ソ連時代に建設されたカラクム運河の一端。植物プランクトンで緑色に染まる池の水は温かく、鯉に似たバーベルやナマズが住む。北東のウズベキスタン国境に沿うように流れるアムダリヤ川から引かれた運河の水が、国土の過半を占める砂漠地帯に一時は広大な綿花畑を出現させたが、地下水位の上昇による塩害のためにその多くがやがて放棄され、さらにはアムダリヤ川の水量減によりアラル海の縮小をもたらした。
Photograph by Earth Observatory/NASA
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014070701
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傘修理職人 Thierry Millet(フランスニュースダイジェスト)
パリに響く生まれ変わった傘の産声 〜 フランス唯一の傘修理屋 〜
青や赤に塗られたお店が立ち並ぶ、パサージュ・ド・ランクル。天井のないこのパリのパサージュは、横を走る大通りの喧騒 (けんそう)がうそのような静けさで、雨が降った後の湿った空気がよく似合う。もしかしたらそれは、インパクトのある黄色い傘が見えるからかもしれない。ティエリー・ミレーが傘職人になったのは2002年のこと。就職先が見当たらなく、一大決心をして40年前から続く古い傘修理屋を買い取った。この店こそ、黄色い傘が目印のPEP'S。美大卒のティエリーは手先が器用。修業のマニュアルがない傘職人の世界に入り、一人コツコツと技術を磨いた。あれから8年。今や政府による国宝企業認定、Entreprises du patrimoine vivantを受けるほどの傘修理屋に成長した。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/colonne/artisan/3980-thierry-millet.html
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福島第一、5号機プールの冷却停止 海水配管で水漏れ(2014/07/07朝日新聞)
東京電力は6日、福島第一原発5号機の使用済み燃料プールを冷やすのに使う海水の配管から水漏れが見つかったとして、冷却を停止した。7日現在の水温は25・7度。何もしなければ8日間で運転上の制限値の65度を超えるというが、原子炉の冷却に使っている別の系統への切り替えもできるとしている。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11229018.html
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火星有人プロジェクトを呼びかけた日本の弱点(2014/07/04朝日新聞WEBRONZA)
文部科学省が世界各国に火星有人プロジェクトを呼びかけるというニュースが5月末に流れた。文科省が発信し、大臣の記者会見でも言及された。長らく火星研究に携わる者として、文科省が火星に目を向けてくれるのは嬉しい。しかし、今回のニュースには戸惑った。日本で進行中の火星探査計画と無関係な文脈で出され、しかも文科省が発信するのに相応しくない内容の薄さだったからだ。・・・いかにこの種の「展望」「目標」が歓迎すべきものだと分かっていても、火星関係者を事実上無視して内容の薄い話が出るのは、科学の地道な発展にはマイナスだ。最悪、国民が科学計画の将来を信じなくなる危険すらある。・・・
45年前に月着陸をなしとげた米国がなぜ火星有人計画に踏み切れないのか
米国では将来目標として、火星有人探査が何度も話題となっては棚上げにされていった。その理由は技術的な問題ではない。この計画が必要とする膨大な予算の割に技術的・科学的・軍事的・政治的見返りが少ないからだ。・・・火星探査機「のぞみ」は地球離脱で失敗し、金星探査機「あかつき」は金星軌道投入で一度失敗した。いずれも、この噴射制御が原因だ。成功した月探査「かぐや」や「はやぶさ」は、目的地で重力と闘う必要がほとんど無かった。重力と逆らう月軟着陸は未だに計画の見通しすら立っていない。
日本が得意とするのは、「軽薄短小」の世界であって噴射エンジンのような「重厚長大」ではないのだ。自動車にしても、作っているのは主に乗用車や日本の道路サイズのトラックで、大陸で見られるような巨大なトラックではない。電車でも、日本は新幹線のような軽い車体での高速化は得意でも、欧州のように広軌用の長大で重い貨物列車を牽引するパワーのある電気機関車は作っていない。大型ジェットエンジンに至っては手つかずだ。要するに、大陸的な意味での重工業のノウハウが足りないと言えよう。・・・実際、今回の件では、世界各国に呼びかけるというアドバルーンが上がっただけで、ニュースになった週以外は、何の話も進展しなかった。
http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2014070200004.html?iref=webronza
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週のはじめに考える 「成長病」にさよならを(2014/07/06東京新聞)
資本主義の行き詰まりを指摘する経済文明論がブームです。アベノミクスで景気回復ムードは高まっているのに。「資本の論理」の暴走への反乱なのか。四月に米国のNGO(非政府組織)がある指標を発表しました。世界百三十二カ国を対象に暮らしやすさを表す「社会進歩指標」。一位はニュージーランド。以下スイス、アイスランド、オランダ…。日本は十四位で、世界一の経済大国・米国は十六位でした。意外や、指標を考案したのはハーバード大学の著名な経営学者、マイケル・ポーター教授。企業の競争力研究など市場主義の象徴のような人物です。・・・幸福度指標など、この種の新しい指標はいくつか存在しますが、共通しているのは経済力や軍事力の強さは市民の幸せにつながらないということでしょう。それはGDP(国内総生産)への過度な信仰が「本当の豊かさ」を損なっていることと同義です。そもそもがGDPは軍事費だろうと原発建設費だろうと、生産を増やすものはすべてプラスに換算されるのですから。・・・著書「資本主義の終焉(しゅうえん)と歴史の危機」(集英社新書)は、こう解説します。資本主義は、常に収奪する側が、搾取される側「周辺」をつくり出し、成長を最も効率的に行うシステムでした。先進国は多くの途上国を「周辺」としてきたが、もうアフリカしか残っていない。米国は、代わりに金融で新たな「周辺」をつくったが、リーマン・ショックで、それもついえた。それでも利潤追求を必然とする資本主義ですから、収奪する先を国内にもつくる。それが非正規雇用であり、残業代ゼロの社員−。・・・水野氏が考えるには、キーワードは「脱成長」。それは後ろ向きな発想ではなく、現在の「過剰さ」に向き合い、適正な水準に見直す。賞味期限に過剰反応して大量廃棄される食品ロスの問題、住宅街まであふれる自動販売機、昼間でも煌々(こうこう)とともる照明群…。「過剰」や、バブルを起こさなければ回っていかない現在の資本主義経済はやはり異常です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070602000125.html
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閣議決定は「暴挙」、野中広務氏が批判 集団的自衛権(2014/07/06朝日新聞)
元自民党幹事長の野中広務氏(88)が6日、名古屋市内で講演し、安倍内閣が集団的自衛権の行使を認めるため、憲法解釈を変える閣議決定をしたことについて、「暴挙」と痛烈に批判した。・・・野中氏は「私どもが、あの戦争から69年たった今日を平和で迎えることができたのは、憲法があり、9条があったからだ。解釈を変更しただけで、再び戦争への道を歩むというのは暴挙だ」と述べ、「憲法9条の死守」を訴えた。
http://digital.asahi.com/articles/ASG766GKNG76OIPE00L.html?iref=comtop_6_02
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(政治断簡)「たじろがない政治」の怖さ 編集委員・前田直人(2014/07/06朝日新聞)
そのとき、首相官邸前は緊迫していた。今月1日に閣議決定された集団的自衛権の行使容認に抗議するたくさんの市民がその前夜と当日、沿道を埋め尽くしたからだ。その中に分け入ると、しばらく身動きがとれなくなった。3日夜、作家の大江健三郎さんらが呼びかけ人の「戦争をさせない1000人委員会」が国会近くで集会を開いた。やはり会場は多くの人たちであふれかえっていた。哲学者の高橋哲哉さん(東大大学院教授)が今回の解釈改憲を「道義の退廃だ」と非難し、嘆いた。「最低最悪の政権だ。即刻退陣していただかなければならないが、退陣させられないのは私たちの非力のせいだと思う。しかし、あきらめることはできない」・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227883.html
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(声)「命捨てろ」と弟には言えない(2014/07/06朝日新聞)高校生 坂本繭子(東京都 17)
中学3年生と小学5年生の弟がいる。集団的自衛権の行使容認が閣議決定された翌日の朝刊を眺めていた時、下の弟が聞いてきた。「僕、戦争に行くの?」今までそんなことを聞かれたこともなく、ただ絶句した。「行かないよ」とすぐに答えることが出来なかった。代わりに上の弟が「行くんだよ」と複雑な顔で答えた。今まで笑い飛ばせたことが、そうできなくなった。「武力の行使」に「範囲」など存在しない。一度手を離せばひたすら膨張していく極めて危険なものだ。そんなことも分からないとは、お粗末すぎる。
「国のために命を捨てろ」という言葉は、映画やテレビの中でしかなじみがなかった。その言葉を私は弟たちに、これから生まれてくるすべての命に言いたくない。今の世代も未来の世代も共通の思いのはずだ。私たちは、殺し殺されるために生まれ、そして生きてきたわけではない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227800.html
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(声)国の指導者に覚悟はあるのか(2014/07/06朝日新聞)大学教員 北彰(東京都 65)
閣議決定で集団的自衛権の行使が認められた。連立政権の組み合わせによっては、閣議決定で自衛隊はなくせるということだろうか。集団的自衛権の行使を認める理由の一つは「アメリカだけに戦いを任せていいのか」というものだった。しかし、そもそも「自衛隊員に戦争を任せておけばそれでいいのか?」という問いが、第一に存在するはずだ。自国を守るために自ら戦うのは当然だと言うなら、自分は安全地帯にいて見物人でいることは許されない。イスラエルに倣って18歳以上の男女すべてに兵役を課し、戦闘訓練を施すのが論理的な結論だろう。徴兵制こそ「今まさに閣議決定すべきこと」なのだ。国家の指導者である閣僚や国会議員は法令を制定して、率先して自らの子弟を真っ先に徴兵し、最も危険な戦場に送ることで範を示してほしい。安倍晋三氏も山口那津男氏も当然、その程度の覚悟はお持ちのはずだ。一国の総理自らが率先して憲法を破壊する世にあって、せめてこの程度の「正論」は貫き通していただきたい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227801.html
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(声)「雨ニモマケズ」こんな国に?(2014/07/06朝日新聞)精神科医 市村公一(神奈川県 56)
雨にも負けず
風にも負けず
降り注ぐ銃弾や地雷にもひるまず
いつも兵器を持って身構える
よく見聞きもせずに同盟国に同調し
東シナ海で紛争あれば
海上交易の要所なので安全が脅かされる国民の権利が根底から覆されると言ってこれに参戦し
中東で紛争あれば
石油の確保はわが国の存立に関わる
明白な危険と言ってまた参戦する
不戦の誓い、平和主義はつまらないからやめろといい
もうでくのぼーとは呼ばせないと
一部の国に褒められ周辺国の脅威になる
そういう国に
わたしたちはなりたい?
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227802.html
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解釈改憲、紛争現場を知る人は 中立性が最も大切 銃弾、危険招くだけ(2014/07/06朝日新聞)
「抽象的、観念的な議論ではない」。安倍晋三首相は1日の記者会見で、集団的自衛権を使えるよう憲法解釈を変えたのは、現実を見据えた判断だったと強調した。紛争の現場を知る人たちにはどう響いたのか。イラク戦争を振り返り、NGOが直面する問題を考えるシンポジウムを訪ねた。イラク支援を続けるNGOが5日夜、東京都内で主催したシンポ「イラク戦争とわたしたち」に招かれた日本国際ボランティアセンター(事務局・東京)の谷山博史さん(56)が強調した。「自衛隊を海外に派遣してNGOを救出するなんていう安倍政権の想定は、紛争地のリアリティーを全く欠いている」・・・今年5月、自衛隊が去って8年がたつ南部の町サマワを取材した。一発も発砲せず、逆に雇用を生んだ自衛隊を住民たちは懐かしんでいた。「軍隊じゃないみたいだった」。それだけに銃弾一発で思いは反転しかねないとも感じた。冗談交じりだったが、「米軍と同じようなことをするなら、ぶっ殺す」とも言われた。安倍首相は1日の会見で言った。「かつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことはこれからも決してない」。でも安田さんは思う。「日本が関わるイラク戦争で人々は殺された。そんな現実への反省も、興味もない国に『歯止め』は利かない」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227895.html
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黙ってない 反対の市民らデモ行進 集団的自衛権(2014/07/06朝日新聞)
集団的自衛権の行使を認める閣議決定に反対する市民たちが5日、東京・新宿の繁華街をデモ行進した。ツイッターなどの呼びかけで集まった若者ら約1650人(主催者発表)が参加。ドラムを鳴り響かせながら「閣議決定で終わりじゃない」と抗議の声をあげた。参加者は「沈黙は服従なり」などと書いたプラカードを手に「憲法を壊すな」と呼びかけた。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227896.html
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(集団的自衛権を問う)あきらめが一番怖い 著述家 湯山玲子さん(53歳)(2014/07/06朝日新聞)
3・11を機に多くの人が「政治の季節」を迎えた。私自身もそうです。原発事故を経て、国が国民を守ってくれるなんて大間違いだと身にしみてわかった。私たちの政治意識は、ここ数年で急速に育ってきていると感じます。その一方で、無関心層はまだまだ多い。実生活をこうしたいという意思の先に政治があるのに、オタク文化などファンタジーの世界に逃げるから、現実に向き合えない。オタクの世界の戦争にリアリティーはありません。人気アニメ「エヴァンゲリオン」や特攻隊を描いた映画「永遠の0(ゼロ)」は、「自分を犠牲にして何かを守る」というヒロイズムで満載。日本は「滅私」が美学ですが、それでは自立した政治意識は生まれません。安倍首相はエヴァや「宇宙戦艦ヤマト」の乗組員みたいな心情でいるんじゃないですか。国を守るヒロイズムに酔っているようにみえる。かっこ悪くても、「実」を取るというのが大人の仕事精神。実とはもちろん、日本の平和と国民の生活にほかなりません。絶望したくもなりますが、まだ早い。首相官邸前であった抗議デモには多くの人が集まった。かつてのように組織ではなく、個人の判断で集まった人たち。ツイッターやフェイスブックで独自のネットワークをつくって連携しています。原発反対で初めてデモに参加した人たちは今も声を上げ続けています。「こんなものだ」とあきらめてしまうのが一番怖い。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227900.html?ref=pcviewpage
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(あのとき・それから)昭和28年 沖縄の米軍基地拡大 安保の踏み台、奪われた生活(2014/07/06朝日新聞)
1953年)「集団的自衛権の行使が認められると、敵対する国が増え、沖縄攻撃の危険性が高まる、と感じる県民は多い」。元沖縄県副知事吉元政矩(まさのり)さん(77)は、国内の米軍基地の74%が集中する沖縄の危機感を明かす。・・・基地の整理・縮小が本格化するのは、95年の少女暴行事件がきっかけだ。県民は怒り、「島ぐるみ闘争の様相が日米政府を動かした」と副知事だった吉元さんは振り返る。・・・だが、依然として米兵の犯罪、爆音被害……米軍基地をめぐる問題は変わらない。沖縄国際大学の前泊博盛教授(安全保障論)は、米軍基地をめぐり、本土は「有事」、沖縄は「平時」の議論になりがちだという。「安倍首相の政策は武力に偏重している」祖国復帰運動を担った故・喜屋武真栄(きゃんしんえい)参院議員は「沖縄同胞の心情を人ごとと思わず、小指の痛みは全身の痛みと感じ取ってください」と訴えた。その言葉を今も沖縄の人々は繰り返している。(平出義明)
返還後、日本の法が強制 基地内に土地を持つ島袋善祐(ぜんゆう)さん(77)
米軍嘉手納基地とキャンプ・シールズに1600平方メートルの土地があります。1945年、国民学校(いまの小学校)2年になる直前に米軍に捕らえられ、米兵の暴行におびえる母や姉らと2年間収容所を転々としました。気づくと家や畑だった一部の土地は基地の金網の中でした。「銃剣とブルドーザー」の強制収用は高校2年でした。土地を奪われた人たちの中には、やむを得ず南米に移民した人が多かったです。サンフランシスコ講和条約前後の50年代、地主と琉球政府が賃貸契約を結び、さらに琉球政府が米国に貸す契約をして、軍用地料が支払われることになりました。「土地は貸さないよ」と言うと収用宣告を受けました。以来、平和のために土地提供の契約はしていません。・・・ 修学旅行の高校生らに戦争や基地の話をしています。平和と非暴力の貴さを知ってほしい。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227179.html
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反戦のため実態伝える 報道写真家・石川文洋さんの半生追う映画(2014/07/06朝日新聞)
数々の戦場をフィルムに収めてきた報道写真家、石川文洋(ぶんよう)さん(76)の半生を追ったドキュメンタリー映画が公開されている。殺し合いの現場と戦争に巻き込まれた人々の悲哀を見続けた目にはいま、他国の戦争に組み込まれる道へ踏み出すこの国の危うさが映る。・・・「戦争を防ぐには、戦争の実態をつぶさに伝えるしかない」ベトナム戦争後、戦場取材は報道管制で難しくなった。世の流れか、雑誌のグラビアにもニュース写真が載らなくなった。「写真掲載を断られることも増えた。メディアの『戦争』への感度が下がっている」。ドキュメンタリーの対象になることを引き受けたのも、そんな危機感からだ。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11227259.html
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イトマキエイの高度な潜水能力(Danielle Elliot for National Geographic News July 4, 2014)
イトマキエイに初めて観察のためのタグをつけたとき、 彼らは普段よく観察される暖かい海面近くに留まるのだろうと、科学者らは考えていた。しかし、7月1日付けで「Nature Communications」誌に発表された研究によると、イトマキエイは他の種がほとんど到達しない1800メートルを超える深海に頻繁に潜水することがわかった。また、イトマキエイの潜水速度は時速19〜20キロという速さだ。これに対し、マッコウクジラやアカボウクジラの潜水速度は時速3〜6キロ、タイセイヨウクロマグロやキハダマグロで約14〜18キロ。イトマキエイは他のほとんどの生物種よりも潜水のスピードが速く、また最も深くまで潜水するだけではなく、移動距離もこれまで考えられていたよりもずっと大きい。今回の研究で、チリイトマキエイは6カ月の間に3800キロ以上移動することが明らかになった。 ・・・ボストン大学の海洋生物学者レス・カウフマン(Les Kaufman)氏は、「イトマキエイが日常的に深海に潜水し、捕食行動を取ることが明らかになり、外洋の生物は我々が考えていたよりも海中空間をずっと広範囲に利用しているのだという認識がさらに高まった」と述べている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140704001
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社説[集団的自衛権容認]抑止力向上は まやかし(2014/07/04沖縄タイムス)
集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定を受け、共同通信社が1、2両日実施した全国緊急電話世論調査によると、行使容認への反対は54・4%で半数を超え、賛成は34・6%だった。安倍晋三首相が踏み切った行使容認に国民が納得していない実態が浮かんだ。行使容認によって抑止力が高まる、との首相の説明に対し、「抑止力が高まる」「どちらかといえば抑止力が高まる」との答えは計34・0%。逆に「戦争に巻き込まれる可能性が高まる」「どちらかといえば戦争に巻き込まれる可能性が高まる」との見方が計61・2%と大幅に上回った。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=75314
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職人探訪/フランスの匠/製本職人(フランスニュースダイジェスト)
愛読書をお気に入りの製本職人の元へ持って行き、唯一無二の装丁を施してもらう。たとえ何万冊と刷られたものだとしても、こうして職人の手にかかった本は、世界でたった一冊となる。ディディエ・モンテコが製本職人になったのは今から40年前。19世紀半ばから続く工房では、創業当時と変わらない伝統的な方法で、コツコツと製本がなされている。ヨーロッパでは、活版印刷術が発明される以前から、聖書など神聖なものを豪華に飾る装丁文化があった。時代が変わり大量生産が可能になると、今度は他人との区別を明確にし、オリジナリティーを出すための装丁が必要になる。本は仮とじされた状態で売られ、それをお気に入りの職人の元へ持って行き、製本・装丁するようになった。特に宮廷文化が栄えたフランスでは、装丁のセンスが磨かれ技術が向上。その伝統と技術が今日にも受け継がれている。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/colonne/artisan/4299-didier-montecot.html
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天気:大型で非常に強い台風8号 7日午前、沖縄の南に(毎日新聞 2014年07月06日)
大型で非常に強い台風8号は、6日午前6時現在、沖ノ鳥島近海を時速30キロで西北西へ進んでいる。気象庁は風や雨への警戒を呼びかけている。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。同日午後6時にはフィリピンの東、7日午前6時には沖縄の南に達する見込み。
http://mainichi.jp/select/news/20140706k0000e040128000c.html
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ブラジルW杯ベスト4決定…準決勝は南米対ヨーロッパの2試合に(2014年07月06日毎日新聞)
ブラジル・ワールドカップの準々決勝2試合が5日に行われ、準決勝に進出した4チームが出揃った。5日の試合ではアルゼンチンがベルギーに1−0で勝利し、6大会ぶりのベスト4進出。また、オランダがコスタリカと一戦をPK戦の末に制し、2大会連続の準決勝進出を決めた。これにより、準決勝では8日にブラジルとドイツ、9日にオランダとアルゼンチンが激突。2試合とも南米対ヨーロッパの構図となった。なお、3位決定戦は12日、決勝は13日に行われる。
http://mainichi.jp/sports/soccer/soccerking/archive/2014/07/06/209264.html
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堀潤のソーシャルメディア日記:宝田明さんの涙/東京(毎日新聞 2014年07月04日 地方版)
来年で太平洋戦争終結から70年がたつ。その時、日本でどんなことが起こっていたのか。そして、人々は何を感じたのか?戦争を体験した世代は、すでにご高齢だ。伝聞ではない貴重な先輩方のお話は、今残しておかなければ、近い将来、二度と聞けなくなってしまうだろう。・・・このプロジェクトでは、まず発信力の強い著名人から話を聞き始めており、ともに終戦を旧満州(現中国東北部)で迎えた女優の赤木春恵さん(90)と、俳優の宝田明さん(80)から伺った。赤木さんは劇団の座長として関東軍を慰問するため各地を公演し、小学5年生だった宝田さんはハルビンで暮らしていた。本土に比べて豊かだったという満州での生活が一変したのは終戦間近、旧ソ連が日ソ中立条約を破り進軍してきてからだ。赤木さんはソ連兵に暴行されないよう老女に扮装(ふんそう)した。宝田さんは強制連行される兄を乗せた列車に近寄ったところ、ソ連兵に銃で腹を撃たれたという。「戦争の悲惨さは兵士だけの話ではない。市民も必ず犠牲になる」。宝田さんは涙を浮かべながら語ってくださった。 インタビュー終盤、宝田さんの言葉が印象的だった。「国会にいる政治家は、ほとんどが戦争を知らない子供たちだからね。私たちが今その体験を語らなければ」。未来を決める私たち世代の責任も重い。
http://mainichi.jp/feature/news/20140704ddlk13070004000c.html
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原発:輸出に強い危機感 京大・小出助教、福井地裁判決は評価−−同志社大で講演/京都(毎日新聞 2014年07月06日 地方版)
東京電力福島第1原発事故前から、原発の危険性を指摘してきた京都大原子炉実験所助教の小出裕章さんを招いたシンポジウム「原発再稼働・輸出攻撃とメディア」が5日、京都市上京区の同志社大であった。小出さんは基調講演で、今年5月に福井地裁で言い渡された関西電力大飯原発の運転差し止め判決に言及。「住民側は裁判で国策の原発に勝てないと思っていたが、人の命を何より重要な価値と位置づけた大変素晴らしい判決内容だった」と評価した。・・・小出さんは原発事故による放射能汚染で故郷に住めなくなった結果、10万人を超える人が福島県外などに「避難」したことについて「人々が先祖代々続けてきた生活を根こそぎ破壊すること」と語り、「避難」の言葉が与える一時的な印象とはかけ離れたものであることを強調。「これだけの人を避難させる『事件』を起こしたのに、いまだに国や東電の誰一人も処罰されていない」と疑問を呈した。その上で、「事故を起こした原発を海外に輸出しようとしている安倍政権は、特定秘密保護法制定、集団的自衛権の行使容認と着々と戦争への道を開いている。私たちがそのような動きにどう向き合うかを今こそ考えないといけない」と強調した。【松井豊】
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20140706ddlk26040257000c.html
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福島第1原発:凍土壁計画ピンチ トレンチの汚染水、凍結せず除去難航(毎日新聞 2014年07月06日 東京朝刊)
東京電力福島第1原発で、2、3号機タービン建屋から海側のトレンチ(配管などが通る地下トンネル)に流れ込んだ汚染水を抜き取る作業が難航している。建屋とトレンチの接合部で汚染水を凍らせて流れを止め、水抜きする計画だが、十分に凍結しないためだ。水抜きできなければトレンチ内の汚染水が漏れる恐れがあり、汚染水低減策の柱として1〜4号機を取り囲むように建設する凍土遮水壁の工事ができない。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140706ddm001040156000c.html
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東日本大震災:福島第1原発事故 「除染作業の土砂放置」 作家の広瀬さん、危険性など熱弁 盛岡で講演会/岩手(毎日新聞 2014年07月06日 地方版)
東京電力福島第1原発事故以前から原発の危険性を訴えてきた作家、広瀬隆さんによる講演会が5日、盛岡市大通1の岩手教育会館であった。広瀬さんは、福島の現状や新しい規制基準に基づく安全審査が進む九州電力川内原発(鹿児島県)の危険性などについて熱弁。約300人の聴衆が耳を傾けた。講演は「原発の再稼働 許されないこれだけの理由」と題し、いわて生協などが主催した脱原発集会の中で行われた。広瀬さんは、昨年訪れた福島第1原発周辺で、除染作業で生じた放射性物質を含む土砂の袋があちこちに積まれた現状を、自ら撮影した写真を使い説明。「危険だから作業が進まず、放置されている」と語った。
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20140706ddlk03040042000c.html
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メディア時評:「言論機関」が報じる閣議決定=コラムニスト・小田嶋隆(毎日新聞 2014年07月05日 東京朝刊)
安倍内閣は7月1日夕刻の臨時閣議で、他国への攻撃に自衛隊が反撃する集団的自衛権の行使を認めるために、憲法解釈を変える閣議決定をした。新聞各社は、2日の朝刊で一斉にこの旨を報じた。東京新聞は、「戦争の歯止めあいまい」と題した1面記事の中で、自衛権の発動を判断する新たな「武力行使の三要件」についての解釈が、自公両与党の間でズレている点を指摘し、すぐ隣には「抗議の声やまず」として、官邸前でのデモの写真を配置した。さらに社会面には、日本国憲法前文と憲法第9条を全文掲載するなど、全紙面を挙げて、くだんの閣議決定に反対する姿勢を明らかにしている。
朝日新聞は、この7月1日を「『専守防衛』に徹してきた日本が、直接攻撃されていなくても他国の戦争に加わることができる国に大きく転換した日」になったとする1面記事を掲載して、安倍政権の選択を真っ向から攻撃している。「この暴挙を超えて」と題した社説も同様で、「日本の民主主義そのものが、いま、ここから問われる」と、最後は演説口調に近い文体で、記事を締めくくっている。
毎日新聞では、社会面に掲載された滝野隆浩記者の署名記事が印象深い。防衛大学校の卒業生である記者は、多くの現職、OBの声を紹介しているのだが、中でも、国会で出た<血を流す覚悟>という言葉への感想として漏れてきた言葉が重い。「殺され方だよなあ……」と、記者と親しいその幹部はつぶやいたのだという。
読売新聞は、1面に政治部長の署名入りの論説記事を載せている。「政府が憲法解釈を変えたことではなく、長年変えなかったことに驚くべきだろう」と、安倍晋三首相の決断に賛意を表明し、記事の最後では「批判のための批判に堕することなく、報道機関としてチェックする役割を果たしていきたい」と、他紙をやゆする余裕を見せている。
産経新聞も同様、「『積極的平和』へ大転換」と、見出しからして安倍政権の基本政策を後押しする内容の記事を掲載して、首相の決断を援護している。
唯一、日本経済新聞の扱いはクールだ。特段に社としての賛否を明確にすることなく、事実だけを伝えるにとどめている。
歴史が動く日には、新聞が「言論機関」であったことが、あらためて明らかになる。そんなことを感じさせるこの日の紙面だった。(東京本社発行紙面を基に論評)
http://mainichi.jp/shimen/news/20140705ddm005070003000c.html
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