日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。 |
非戦、歯止め失う懸念 県内の元兵士ら戦時体験「今」に重ね(2014/07/02信濃毎日新聞) (声)なでしこ見習い平和の道探ろう(2014/07/03朝日新聞)無職 日野原晴美(東京都 66) 集団的自衛権行使に反対するビラを配っていると、「戦争できるようにしなきゃ中国になめられるだろう」と言ってくる人がいる。待っていただきたい。「目には目を」「力には力を」では、あまりに単純ではないか。武力で問題が解決しないことは、米国のアフガニスタンやイラクへの介入で実証済みだ。私は、あのときのことを思い出す。中国で2007年に開かれた女子サッカーW杯だ。「なでしこジャパン」は観客からブーイングを浴び続けた。ところが彼女たちは試合後、スタンドに向かって「ARIGATO 謝謝 CHINA」という横断幕を掲げて、深々と頭を下げたのだ。スタンドから大きな拍手が起きた。中国のネット上で、観客の態度を恥じ、なでしこを称賛する声が広がった。なでしこの態度こそ模範だ。礼節を重んじ、言葉を尽くし、誠意を持って外交努力を積み重ねて相手国と信頼や友好を築いていく。日本が国際社会で尊敬されていれば他国は攻めにくくなる。武力を持たなくても十分な「抑止力」になるだろう。・・・ (声)力に頼らず解決するのが「強さ」(2014/07/03朝日新聞)大学生 長田もも世(京都府 19) 集団的自衛権行使を認める閣議決定がなされた。報道を見聞きするたびに、なんとも言えぬ怖さを感じる。まず気になるのは、歴代の内閣が認めてこなかったことを憲法解釈変更によってできるようにする点だ。・・・力を使えるようにすることが「強い国」につながると安倍晋三首相が考えていらっしゃるなら、むしろ逆だと思う。力に頼らずに物事を解決するのが本当の「強さ」ではないか。その努力を日本は戦後続けてきた。武力を使わなくても平和を保てることを日本が世界に証明してきたのだ。この誇りをこわさないでほしいと心から願う。 (声)授業で教える「理想」との落差(2014/07/03朝日新聞)高校教員 松樹純子(長野県 57) 高校で社会科を教えています。民主政治や憲法の授業をするたびに、戦後の日本が歴史に学んで掲げた理想とそれを追求する姿勢が、いまの政治から後退しているように思えてなりません。立憲主義の原点である「国民主権」の原則は、どこへ行ってしまったのでしょうか。・・・ (集団的自衛権を問う)戦争知らぬ政権、危うい 清水信次さん(2014/07/03朝日新聞) 解釈改憲、悩む学者 「説明できない」「立憲主義崩壊」 集団的自衛権閣議決定(2014/07/03朝日新聞) 「人の命に関係することが国会の議論を経ずに決まった。憲法を教えることがむなしくなる。立憲主義が崩壊した日だ」・・・学生たちに求めるのは、「知憲」。改憲、護憲のいずれにせよ、「憲法をきちんと知らずに議論の土俵に乗れない」と思うからだ。90分かけて説明した最後に、教室を埋めた約200人に問いかけた。「仲間がやられたから助けに行く。そんな単純な話ですか? みなさん、考えていただきたい」・・・ ■憲法9条 1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 気候変動がもたらす夏の8つの脅威(Brian Clark Howard, National Geographic News July 2, 2014) 世界の平均気温は、今後数十年で少なくとも摂氏2度上昇すると予想されている。新たな報告書を発表したアメリカの環境保護団体は、今後の夏は悲惨なシーズンになると警告。カやダニなどの害虫や有毒なツタウルシがはびこり、大気汚染や水質の悪化、観光業への打撃が避けられないという。・・・ 5. アレルギー 。米国内には、季節性アレルギーによるぜんそくやくしゃみに苦しむ患者が3000万〜4000万人もいる。報告書によれば、気温とCO2濃度が上昇すれば、雑草の成長が促され、季節性アレルギーの症例も増加する可能性が高いという。 ・・・7. 海水浴も危険。藻類ブルームを含む海水は、接触しても口に含んでも悪影響がある。発生場所での海水浴は避けた方が賢明だ。さらに、「大雨の直後も泳がない方がいいだろう」とノウルトン氏は言い添えている。地上の汚染物質や細菌が海中に流れ込む傾向があるためだ。 ・・・ イラクのクルド人、独立はあるのか(Avi Asher-Schapiro for National Geographic News July 2, 2014) 9条破棄に等しい暴挙 集団的自衛権容認(2014/07/02東京新聞) 集団的自衛権:大江健三郎さんら抗議の会見(毎日新聞 2014年07月01日) http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000m040144000c.html 社説:歯止めは国民がかける(毎日新聞 2014年07月02日) ・・・「国の存立」が自在に解釈され、その名の下に他国の戦争への参加を正当化することは、あってはならない。同盟の約束から参戦し、「自存自衛」を叫んで滅んだ大正、昭和の戦争の過ちを、繰り返すことになるからだ。・・・イラク戦争を支持した反省と総括もないまま、米国に「見捨てられないため」集団的自衛権を行使するという日本の政治に、米国の間違った戦争とは一線を画す自制を望むことは、困難である。・・・議決定で行使を容認したのは、国民の権利としての集団的自衛権であって、政治家や官僚の権利ではない。歯止めをかけるのも、国民だ。私たちの民主主義が試されるのはこれからである。 「強兵」への道 許されない 編集委員・三浦俊章(2014/07/01朝日新聞) 集団的自衛権の容認―この暴挙を超えて(2014/07/02朝日新聞) http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi 社説[戦後「ゼロ」年]宮森は終わっていない(2014年7月1日沖縄タイムス) 当事者や遺族の抱えるトラウマの深刻さを思う。加えて今も米軍機が頭上を飛び交い「事故がまた起きるかもしれない」という恐怖にさらされている。こんな異常な訓練を容認している日米両政府は、道義的にも許されない。基地がある限り、事故は決して過去のものではないのである。・・・作家の目取真俊氏は著書「沖縄『戦後』ゼロ年」で次のように指摘している。「沖縄戦の戦闘は終わっても、(中略)ずっとアメリカが行う戦争の渦中にあり、実質的な占領下に置かれてきたのではないか。(中略)沖縄にとって、戦争が終わった後という意味での『戦後』は本当にあったのか、と考えずにおられません」尖閣問題など中国の海洋進出に対し安倍政権は軍事的な対抗路線を加速させている。中国や北朝鮮の脅威が持ち出され、戦争への備えを肯定するような風潮もある。だが、紛争に発展すれば被害を受けるのは住民である。県民は歴史体験に根ざした皮膚感覚として、その危険性を感じているのである。 インド、電子ゴミの処理で健康リスク(Andrea Stone for National Geographic News July 1, 2014) 電子ゴミ(e-waste)と呼ばれる棄てられた電子製品から金属を取り出す作業には危険が伴う。たとえば、使用済みノートパソコンには発癌性のある重金属やホルモンを攪乱する難燃剤など、有害物質が含まれる。 絡み合った銅線を取り出すには、機器を燃やし、発生する危険なガスをよけながら作業する。また、回路基盤はシアン化物に浸して金を取り出すが、有害な残渣は水路や川に流される。 「電子ゴミは鉛、水銀、カドミウム、臭素化難燃剤など、有害な化学物質のカクテルです。こうした物質の多くは短期的な健康被害をもたらすだけでなく、脳や神経系、生殖系などへ長期的影響があることが分かっています」と、デリーに本拠を置く環境団体「Toxics Link」のプログラムコーディネーター主任、プリティ・マへシュ(Priti Mahesh)氏は語る。 大都会の炭焼き、マニラのスラム街(National Geographic News January 27, 2012)
シャルトル/奇跡と幻想、癒しの町(フランスニュースダイジェスト) 「民意無視か」「ルール破り」市民ら怒り 集団的自衛権容認(2014/07/01西日本新聞) 福島第1・昨夏漏水 汚染総量120兆ベクレルに(2014/07/01河北新報) 福島第1原発の地上タンクから昨年8月に高濃度汚染水300トンが漏れた問題で、東京電力は30日、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の漏えい総量が約120兆ベクレルと発表した。漏えいがあったのは地下水バイパス用井戸の山側にある「H4北」エリアのタンク。人体に影響があるストロンチウム90は45兆ベクレル含まれていた。 福島の太陽光都が投資 大規模発電所 1億円、復興後押し(2014/07/01福島民報) 都内の反原発集会に5千人 「再稼働認めない」(2014/07/01共同通信) 特集ワイド:集団的自衛権の行使容認で「日本が失うもの」(毎日新聞 2014年07月01日 東京夕刊) 70年かけて築いてきた平和的、非暴力イメージ 「平和的、非暴力……。戦後日本が約70年かけて懸命に築いてきたイメージです。それが『あの戦争』で一部が壊れた。今度は全部が崩れてしまう。政治家は日本が失うものの大きさを本当に理解しているのでしょうか」。そううめくのは日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問で日本映画大教授の熊岡路矢(みちや)さん(67)だ。アジアやアフリカ、中東などの紛争地で約30年間人道支援活動を続けてきた、日本のNGO(非政府組織)の草分け的存在だ。熊岡さんが「あの戦争」と言うのは2003年のイラク戦争だ。「大量破壊兵器が隠されている」との理由で米英が始めた戦争を日本も支持し、人道支援目的で自衛隊も派遣した。ところがイラク国内は一向に安定せず、これまでに17万人以上が死亡して混迷が続いている。・・・安倍晋三首相は記者会見などで「NGOメンバーが武装集団に襲われても自衛隊は助けることができない」と強調し、国連平和維持活動(PKO)で自衛隊が幅広く動けるよう、武器使用基準の緩和を訴えた。集団的自衛権の行使容認と並ぶ今回の閣議決定のポイントだが、熊岡さんは「自衛隊に助けてほしいと思ったことは一度もありません。紛争地の現実とかけ離れています」と一蹴した。カンボジアでもイラクでも、安全の要は住民の情報や彼らの持つ人脈であり、軍隊ではない。 仮に自衛隊と一緒に行動すれば目立つし、戦争当事国との関係を疑われて逆に襲われる危険が高まる−−と。自衛隊員にとっても危険この上ないのだ。「僕は自衛隊の若者が殺されてほしくないし、人を殺してほしくない。安倍首相は『積極的平和主義』と言っていますが、世界の大国のように武器を輸出せず、他国の戦争にくみすることも禁じ、非軍事で国際協力活動をしてきたこれまでの日本こそが本当の積極的平和主義であり、欧米流に言えば非常に『クール』、日本にしかできないことですよ。なぜ、みすみすこんなかっこいいニッポンを捨ててしまうのかな」・・・熊岡さんは「今のイラクを見れば答えは見えてきます。米軍がフセイン政権を倒した後、今も内戦状態が続いています。アフガニスタンでもアフリカでも欧州でも、テロの危険性は減るどころかどんどん高まっている。武力で平和は生みだせないんです」。天木さんも続ける。「日本では憲法9条の平和主義は空想的だと言われますが、世界は今、武力で物事は解決しないことに気付き始めた。米国ですらアフガンやイラク戦争の轍(てつ)はもう踏まない。そんな時代なのに、日本は逆行しています。中国が脅威だというなら、そうでない外交関係を築けばいい。これからの時代、9条の価値観がスタンダードになるかもしれないのに、日本はそれを捨ててしまった」国際的な信頼だけではない。9条の持つ先進性をも日本は失うということか。 社説:集団的自衛権 閣議決定に反対する(毎日新聞 2014年07月01日) 記者の目:シベリア抑留・村山常雄さんの遺産=栗原俊雄(東京学芸部)(毎日新聞 2014年07月01日 東京朝刊) シベリア抑留の経験者、村山常雄さんが5月11日、88歳で亡くなった。犠牲者のうち4万6300人の氏名や、死亡年月日などを記した「村山名簿」をはじめ、抑留の実態解明を進めるなど、抑留研究の金字塔を打ちたてた。さらに後進の育成という点でも、大きな遺産を残してくれた。第二次世界大戦が終わった後、ソ連は満州(現中国東北部)などの日本人兵士ら約60万人をソ連領内などに抑留し、強制労働に就かせた。1956年まで、最も長い抑留者では11年間にも及び、6万人が亡くなったとされる。人類史に黒々と刻印されるべき蛮行であり、悲劇だ。だが日本政府とジャーナリズム、アカデミズムによる実態解明は立ち遅れた。研究の荒野にくわを入れたのが村山さんだ。・・・「たくさんの人たちが若くしてバサッと命を奪われた。名前は人格。国が始めた戦争で犠牲になったのに、『無名戦士』として終わらせることは許されない」 96年の誕生日に一念発起した。70歳でパソコンを始めた。抑留経験者の資料や、厚生省(当時)所有の名簿など漢字表記のある資料を収集し、カタカナ表記と突き合わせた。たとえば前記の「ソミタニイ」はソメタニ・イサム=染谷勇。一人一人、犠牲者たちの名前を再生させていった。10年間、1日10時間以上作業した。2005年、成果をホームページで公開し、07年には「シベリアに逝きし人々を刻す」を自費出版。4万6300人、うち3万2324人の名前を漢字で記した。厚さ約5センチ、重さ2キロの大著は、遺族にとって故人をしのぶ貴重なよすがであり、抑留研究の基礎資料ともなった。・・・大学」で学んだ研究者や記者ら「巨木が倒れた」。村山さんの死去をそう評した人がいた。抑留研究や報道に携わる者にとって、村山さんはよるべき巨木だった。しかし、荒野にただ一本そびえ立つものではなかった。巨木は、たくさんの種をまいていた。村山さんは若い研究者や新聞、テレビの記者らに惜しげもなく研究成果を伝え、助言した。言わば「村山大学」であった。80歳を過ぎた村山さんが、「無名戦士」の人格を回復するために奮闘している姿から、私たちは「自分も何かやらなければ」というエネルギーをもらい、それぞれの立場で研究論文や記事、番組、著作を発表した。「大学」のもとで、記者が組織の壁を越えて協力することもあった。巨木は生命を終えたが、その種は芽を吹こうとしている。やがて木々が生い茂り、森になることがあるだろうか。教え子の一人として、残された課題の解決に少しでも近づく報道を続けたいと思う。 集団的自衛権:きょう閣議決定 粗雑な政治憂う=政治部長・末次省三(毎日新聞 2014年07月01日 東京朝刊) 「数の力」によって「国のかたち」まで変わろうとしている。与党の単独審議、強行採決など、野党が「数の横暴だ」と批判する光景は、これまで何度も見てきた。だが、今回は次元が違う。一内閣の判断だけで、戦後日本が憲法9条の理念に基づいて構築してきた安全保障政策を大転換する。政治が粗雑になっている。安倍晋三首相は2月12日の衆院予算委員会で「(憲法解釈の)最高責任者は私だ。政府答弁も私が責任を持ち、そのうえで私たちは選挙で国民の審判を受ける。審判を受けるのは内閣法制局長官ではない」と答弁した。・・・ 声、教師次第で生涯熟成 テノールの名匠ルネ・コロが来日(2014/007/01朝日新聞) 公演は1、3、7日、公開レッスンは8、9、11日。来日公演はこれが最後としているが、引退は否定。「まだ歌える」と再来日への含みも残した。コンサートイマジン(03・3235・3777)。(編集委員・吉田純子) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218209.html 集団的自衛権 行使容認反対の市民集会(2014/007/01朝日新聞) 21日、北浦和公園で。「集団的自衛権行使容認に反対する7・21オールさいたま市民集会」(同実行委員会主催、委員長・小出重義元埼玉弁護士会会長)が21日、さいたま市浦和区の北浦和公園で開かれる。元朝日新聞論説委員の轡田(くつわだ)隆史さんら31人が呼びかけ人。午前10時から集会を開き、同11時からJR浦和駅東口までの約3キロをパレードする。問い合わせは事務局の神部さん(080・5015・3901)。 (集団的自衛権を問う)米と一緒に戦争、許されぬ ジャーナリスト むのたけじさん(99歳)(2014/007/01朝日新聞) 戦後間もなくできた、自衛隊の前身となる保安隊は、戦車のことを「特車」と言っていました。戦争放棄の国に武器は必要ないから、そんな名前にした。でも実態は戦車です。武器のことを「防衛装備」と言っても実態は変わらない。集団的自衛権の実態だって「アメリカと一緒に戦争をします」でしょ。戦争を放棄した日本が許されるはずはないんです。行使の要件をいろいろ議論しているが、戦争を知らない世代の言葉遊びです。私は戦後、戦争で殺される前に戦争を殺そう、とやってきました。日本が今やるべきことは米中ロを対立させないことです。広島、長崎の原爆体験、憲法9条を守って70年近く、国内外を問わず戦死者を出していないことをよりどころに、世界に働きかけないと。・・・ 若い人たちに言っておきたい。戦争が始まったら自由は一切なくなる。携帯電話なんか使っていたらすぐ捕まって投獄される。敵に情報が漏れるもの。最後は安倍政権の問題じゃない。主権者である我々が、どのようにこの時代を収束させるのか。黙っていて、誰かに何かをしてもらおうというのが一番悪いんです。 (聞き手・木瀬公二) 政治の言葉―首相の「慈悲深い圧政」(2014/007/01朝日新聞) ・・・いま集団的自衛権の行使容認をめぐり政治の世界で繰り広げられている事態はまさに、「安倍不条理劇場」とでも呼ぶにふさわしいものだろう。なぜ憲法改正ではなく解釈改憲なのか。自衛隊員に命を捨てろというのか。この根本的な問いに、首相が真正面から答えたことがあるだろうか。代わりに発せられるのは「日本は戦後、平和国家としての道を歩んできた。この歩みが今後、変わることはない」「自衛隊の諸君に愛する家族がいることを私は知っている」。全く答えになっていない。対話や説得の意思を欠いているから、言葉は言葉として機能しない。言葉が最大の武器である、政治という舞台で。・・・ 終幕は迫っている。観客ではなく主権者である私たちは声をあげ続ける。昨晩も首相官邸には多くの人が集まった。おかしい、認められないと。カーテンコールの、喝采の代わりに。 http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi (社説)大阪の混乱 橋下維新に大義はない(2014/007/01朝日新聞) もはや暴走というしかない。大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長のことだ。大阪都構想の設計図である協定書をつくる「法定協議会」から、異を唱える野党委員を排除した。維新で過半数を握り、今月中にも一挙に協定書をまとめる構えだ。橋下氏は3月の出直し市長選で、委員の入れ替えを公約に掲げていた。「民主的なルールにのっとった」とし、対立候補を立てなかった野党に非があると強調したが、説得力に乏しい。市長選の投票率は過去最低で、無効票は過去最多だった。この選挙結果をもって大義名分とするのは、強弁でしかない。・・・どうしても都構想を実現させたいなら、正攻法で臨むべきだ。来年の府・市議選でまず過半数をとり、堂々と協定書の議決を得てもらいたい。多数を握る野党を説得できないからと、本来は緊急手段である首長の専決処分に頼るなど、論外だ。都構想は、深刻な危機に直面する大都市・大阪の将来をさぐる手がかりだ。橋下氏らの身勝手な行動で構想が頓挫して政争が深まるばかりでは、大阪に残るダメージは大きすぎる。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218220.html (声)憲法9条が日本を守ってきた作家 森村誠一(東京都 81)(2014/007/01朝日新聞) 安倍政権はなぜ、解釈改憲で集団的自衛権を使えるようにする閣議決定を急ぐのでしょうか。世界中の紛争に介入して戦争できる日本の同盟国は米国だけです。行使容認に突き進む前に、米国による戦争に巻き込まれる危険性を考えるべきではありませんか。その危険を防いできたのが憲法9条です。歴代内閣が国の看板として維持してきました。それなのに、急いで恣意(しい)的に9条を葬ろうとしている魂胆は、どこにあるのでしょうか。 思うに、(1)「支持率が高いうちに」というタイミング(2)祖父の岸信介元首相から引き継いだ改憲への私的執念(3)右派の側近や支持団体の圧力(4)歴代内閣ができなかった解釈改憲をやって歴史に名を残すという野心――といったところでしょう。 平和とは「戦争がない」だけでなく、戦争を許さない安全保障構造が確立していることです。戦争の過ちを学習した日本の場合、9条を核とした平和憲法がそれにあたります。安倍首相は日本が学んだことを忘れ、中国の挑発に乗っているようです。首相は権力を私物化するのではなく、国の看板である平和主義を守る責任があります。
政権は集団的自衛権だけではなく、その先に集団安全保障も視野に入れているようだ。だとすればなおさらだ。国際社会の危機を、今まで以上にわがことと受け止めなければならない。迷走する説明と与党内での政治的妥協のあげくの閣議決定だけで、その途方もなく重い責務を支えていけるのか。
2001年の9・11テロから約1年後、イラク攻撃に傾斜する米ブッシュ政権のアーミテージ国務副長官が来日、与党幹部らと会い「集団的自衛権の行使」を促した。日本には受けられない要請だったし、その後、米の開戦正当化の理屈も変わっていった。だが、米国が集団的自衛権を前面に出し、日本も行使が可能だったら――。 開戦時にどのような形であれ自衛隊を出していれば、10年あまり経た今も続くイラクの人々の苦しみから距離を置くことは許されないだろう。では憲法上の制約ではなく「政府の判断」で断っていたらどうか。・・・ 負担や圧力が増大 だが、武力という選択肢を持つことで日本の存在感が増すとすれば、それはより重い責務を担う国と見られるからにほかならない。使おうと使うまいと、国際社会からの負担や圧力はもっと重くのしかかる。たとえば戦争難民対策。資金援助はするが、受け入れはきわめて冷淡だ。そんな姿勢を続ければ、いずれ非難は免れまい。「カネしか出さないのか」と。政府は集団的自衛権は権利であって義務ではないという。集団安保に踏み込んでも、戦闘に参加するようなことはないともいう。責務を極力避けて「ふつうの国に」という自尊心を満たすハッピーエンドの物語。各地で危機が続発する国際社会の中で、受け入れられるはずもない。 |
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。
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