KIJI LISTpoint NEWS LIST
<POINT NEWS33>2014/07/01・・・(ヒューマニズムの視点で捉えよう、判断しよう)


sankaku33sankaku
2014/07/01sankaku07/03

日々のニュースは数えきれないほどあります。その1つ1つが今の社会の要素であり現実です。未来のその時を考えるための「記憶のために」少しでも記録したいと思います。

 

非戦、歯止め失う懸念 県内の元兵士ら戦時体験「今」に重ね(2014/07/02信濃毎日新聞)
、侵略だと気付いたのは戦争が終わってからだった」。第2次大戦を生き延びた長野県内の元兵士たちは1日、集団的自衛権をめぐる閣議決定に危機感を募らせた。過酷な体験から、「集団的自衛権」が歯止めを失い、他国の戦争に引きずり込まれる事態を懸念した。「後の世の裁きを畏(おそ)れぬ者ばかり」。1日午後、松本市板場の小口凪海(なぎみ)さん(92)は、ノートに記した自作の川柳を指さした。2月に安倍首相が閣議決定で憲法解釈を変更する方針を明らかにした時、批判を込めて詠んだ。・・・
http://www.shinmai.co.jp/news/20140702/KT140701FTI090015000.php

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(声)なでしこ見習い平和の道探ろう(2014/07/03朝日新聞)無職 日野原晴美(東京都 66)

集団的自衛権行使に反対するビラを配っていると、「戦争できるようにしなきゃ中国になめられるだろう」と言ってくる人がいる。待っていただきたい。「目には目を」「力には力を」では、あまりに単純ではないか。武力で問題が解決しないことは、米国のアフガニスタンやイラクへの介入で実証済みだ。私は、あのときのことを思い出す。中国で2007年に開かれた女子サッカーW杯だ。「なでしこジャパン」は観客からブーイングを浴び続けた。ところが彼女たちは試合後、スタンドに向かって「ARIGATO 謝謝 CHINA」という横断幕を掲げて、深々と頭を下げたのだ。スタンドから大きな拍手が起きた。中国のネット上で、観客の態度を恥じ、なでしこを称賛する声が広がった。なでしこの態度こそ模範だ。礼節を重んじ、言葉を尽くし、誠意を持って外交努力を積み重ねて相手国と信頼や友好を築いていく。日本が国際社会で尊敬されていれば他国は攻めにくくなる。武力を持たなくても十分な「抑止力」になるだろう。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11221881.html

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(声)力に頼らず解決するのが「強さ」(2014/07/03朝日新聞)大学生 長田もも世(京都府 19)

集団的自衛権行使を認める閣議決定がなされた。報道を見聞きするたびに、なんとも言えぬ怖さを感じる。まず気になるのは、歴代の内閣が認めてこなかったことを憲法解釈変更によってできるようにする点だ。・・・力を使えるようにすることが「強い国」につながると安倍晋三首相が考えていらっしゃるなら、むしろ逆だと思う。力に頼らずに物事を解決するのが本当の「強さ」ではないか。その努力を日本は戦後続けてきた。武力を使わなくても平和を保てることを日本が世界に証明してきたのだ。この誇りをこわさないでほしいと心から願う。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11221884.html

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(声)授業で教える「理想」との落差(2014/07/03朝日新聞)高校教員 松樹純子(長野県 57)

高校で社会科を教えています。民主政治や憲法の授業をするたびに、戦後の日本が歴史に学んで掲げた理想とそれを追求する姿勢が、いまの政治から後退しているように思えてなりません。立憲主義の原点である「国民主権」の原則は、どこへ行ってしまったのでしょうか。・・・
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11221885.html

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(集団的自衛権を問う)戦争知らぬ政権、危うい 清水信次さん(2014/07/03朝日新聞)
ライフコーポレーション会長 清水信次さん(88歳)岸信介元首相、安倍晋太郎元外相と親しくさせてもらった縁で、安倍晋三首相とも若いころから交流がある。ずけずけ意見する私は煙たい存在のようだが、集団的自衛権の行使に向けた動きも「優先順位が違う」と言わざるをえない。いま一番大切なことは近隣諸国との信頼構築であり、まずは中韓との関係改善、次に防衛、経済、資源といった問題に着手していくべきだ。中韓の首脳と会談できない現状は嘆かわしい。多くの同級生や戦友が中国南方、沖縄で戦死した。生き残りとして、国家の暴走を二度と許さずと強く思う。そのためにも歴史に学ぶ必要がある。戦争の何たるかを知らない現政権は非常に危うく、心配だ。(聞き手・藤生明)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11222047.html

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解釈改憲、悩む学者 「説明できない」「立憲主義崩壊」 集団的自衛権閣議決定(2014/07/03朝日新聞)
憲法9条を持つ日本は、集団的自衛権を行使できない――。戦後、憲法学者や歴代の政権が議論を積み重ねて定着した解釈が、一内閣による閣議決定で覆った。「論理で説明できない」「立憲主義が壊れた」。大学で憲法を教える学者たちの悩みは深い。・・・ 英国留学中の大学院生時代、中東・パレスチナで感じた戦争のリアル。人懐こい14歳の少年がイスラエル軍に背後から撃たれ、会話を交わした2時間後には霊安室で冷たくなっていた。ざわついていた学生たちが真剣に聴き入っていた。

「人の命に関係することが国会の議論を経ずに決まった。憲法を教えることがむなしくなる。立憲主義が崩壊した日だ」・・・学生たちに求めるのは、「知憲」。改憲、護憲のいずれにせよ、「憲法をきちんと知らずに議論の土俵に乗れない」と思うからだ。90分かけて説明した最後に、教室を埋めた約200人に問いかけた。「仲間がやられたから助けに行く。そんな単純な話ですか? みなさん、考えていただきたい」・・・

■憲法9条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11222046.html?ref=pcviewpage

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気候変動がもたらす夏の8つの脅威(Brian Clark Howard, National Geographic News July 2, 2014)

世界の平均気温は、今後数十年で少なくとも摂氏2度上昇すると予想されている。新たな報告書を発表したアメリカの環境保護団体は、今後の夏は悲惨なシーズンになると警告。カやダニなどの害虫や有毒なツタウルシがはびこり、大気汚染や水質の悪化、観光業への打撃が避けられないという。・・・ 5. アレルギー 。米国内には、季節性アレルギーによるぜんそくやくしゃみに苦しむ患者が3000万〜4000万人もいる。報告書によれば、気温とCO2濃度が上昇すれば、雑草の成長が促され、季節性アレルギーの症例も増加する可能性が高いという。 ・・・7. 海水浴も危険。藻類ブルームを含む海水は、接触しても口に含んでも悪影響がある。発生場所での海水浴は避けた方が賢明だ。さらに、「大雨の直後も泳がない方がいいだろう」とノウルトン氏は言い添えている。地上の汚染物質や細菌が海中に流れ込む傾向があるためだ。 ・・・
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140702003

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イラクのクルド人、独立はあるのか(Avi Asher-Schapiro for National Geographic News July 2, 2014)
イラクで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派武装組織「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)。モスル、ティクリート、ラマーディーなどの都市を次々と制圧し、首都バグダッドに迫りつつある。一方、混乱に乗じて支配地域と自治権の拡大を推し進めようと図る民族が、イラク領内に居住するクルド人だ。・・・数世紀にわたってオスマン帝国と歴代のペルシャ王朝がにらみ合う前線地帯で暮らしていたクルド人は、19世紀まで独立した小部族が寄り合って共同体を形成していた。2つの大国の狭間での生存を余儀なくされ、両国間の戦争ではそれぞれの代理として出兵させられることも少なくなかったが、ある程度の自治は維持されていた。 ・・・だが彼らの悲願は、第一次世界大戦後にヨーロッパ列強が主導したオスマン帝国の領土分割によって、なにがしろにされてしまう。もっとも、当初は新たな地域秩序の中でクルド人の自治領が認められるはずだったが実現にはいたらず、トルコ、シリア、イラク、イラン、アルメニアの5カ国への離散状態が固定化してしまった。その後90年あまりにわたって、多くが独自の言語や文化を維持しながらも、居住する各国の政治情勢に左右される中途半端な立場に置かれている。独立を目指す武力闘争や、自治権獲得、または共存を目指すなど、それぞれ異なる事情を抱えて現在にいたっている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140701005

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9条破棄に等しい暴挙 集団的自衛権容認(2014/07/02東京新聞)
政府がきのう閣議決定した「集団的自衛権の行使」容認は、海外での武力の行使を禁じた憲法九条を破棄するに等しい。憲政史上に汚点を残す暴挙だ。再登板後の安倍晋三首相は、安全保障政策の抜本的な転換を進めてきた。政府の憲法解釈を変更する今回の閣議決定は一つの到達点なのだろう。・・・ その先にあるのは、憲法九条の下、必要最小限度の実力しか持たず、通常の「軍隊」とは違うとされてきた自衛隊の「国軍」化であり、違憲とされてきた「海外での武力の行使」の拡大だろう。 一連の動きは、いずれ実現を目指す憲法改正を先取りし、自衛隊活動に厳しい制限を課してきた九条を骨抜きにするものだ。このことが見過ごされてはならない。・・・終戦から七十年近くがたって、戦争経験世代は少数派になった。戦争の悲惨さや教訓を受け継ぐのは、容易な作業ではない。その中で例えば、首相官邸前をはじめ全国で多くの人たちが集団的自衛権の行使容認に抗議し、若い人たちの参加も少なくない。抗議活動に直接は参加しなくても、戦争や日本の進むべき道について深く考えることが、政権の暴走を防ぎ、わたしたち自身の命や暮らしを守ることになる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070202000140.html

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集団的自衛権:大江健三郎さんら抗議の会見(毎日新聞 2014年07月01日)
集団的自衛権行使容認の閣議決定を受けて1日夜、市民団体「戦争をさせない1000人委員会」の中心メンバーで作家の大江健三郎さんらが東京都内で記者会見し、「(集団的自衛権に関連する)新法を成立させて実際に行使することは絶対認められない」と訴えた。今後も活動を続けていくという。大江さんは「私の人生で一番大切なものは憲法の平和主義と民主主義。安倍晋三首相は憲法に対する畏れを持っていない。戦争に参加して敵国になれば、日本がテロに狙われる危険もある」と語った。

http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000m040144000c.html

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社説:歯止めは国民がかける(毎日新聞 2014年07月02日)
第一次世界大戦の開戦から今月で100年。欧州列強間の戦争に、日本は日英同盟を根拠にした英国の要請に応じて参戦した。中国にあるドイツ権益を奪い、対中侵略の端緒としたのである。その後の歴史は、一続きの流れの中だ。資源確保のため南部仏印に進駐し、対日石油禁輸で自暴自棄になった日本は、太平洋戦争に突入する。開戦の詔書には、「自存自衛のため」とあった。集団的自衛権を行使可能にする憲法解釈の変更が、閣議決定された。行使の条件には「明白な危険」などと並び、「我が国の存立」という言葉が2度、出てくる。

・・・「国の存立」が自在に解釈され、その名の下に他国の戦争への参加を正当化することは、あってはならない。同盟の約束から参戦し、「自存自衛」を叫んで滅んだ大正、昭和の戦争の過ちを、繰り返すことになるからだ。・・・イラク戦争を支持した反省と総括もないまま、米国に「見捨てられないため」集団的自衛権を行使するという日本の政治に、米国の間違った戦争とは一線を画す自制を望むことは、困難である。・・・議決定で行使を容認したのは、国民の権利としての集団的自衛権であって、政治家や官僚の権利ではない。歯止めをかけるのも、国民だ。私たちの民主主義が試されるのはこれからである。
http://mainichi.jp/opinion/news/20140702k0000m070166000c.html

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「強兵」への道 許されない 編集委員・三浦俊章(2014/07/01朝日新聞)
安倍内閣が集団的自衛権行使を認めた7月1日は、日本の立憲主義の歴史において、最も不名誉な日として残るだろう。首相自ら憲法の制約をふりほどき、定着した解釈をひっくりかえした。国会に諮ることも、国民の意思を改めて問うこともなく、海外での武力行使に道が開かれた。従来の積み上げを突き崩す解釈変更は、本来の改憲論にとっても屈辱のはずだ。ルールの改正は、ルールの尊重を前提とする。憲法改正は、憲法への敬意なしには成り立たない。69年前、日本は世界を相手にした戦争に敗北した。明治以来の「富国強兵」路線のうち、「強兵」は完全に破綻(はたん)した。それに代えて国民が求めたのが、9条に基づく平和主義だった。・・・
http://digital.asahi.com/articles/ASG714FZSG71ULZU00G.html?iref=comtop_pickup_01

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集団的自衛権の容認―この暴挙を超えて(2014/07/02朝日新聞)
戦後日本が70年近くかけて築いてきた民主主義が、こうもあっさり踏みにじられるものか。安倍首相が検討を表明してからわずかひと月半。集団的自衛権の行使を認める閣議決定までの経緯を振り返ると、そう思わざるを得ない。法治国家としてとるべき憲法改正の手続きを省き、結論ありきの内輪の議論で押し切った過程は、目を疑うばかりだ。・・・それでも日本は9条を維持してきた。「不戦の国」への自らの誓いであり、アジアの国々をはじめ国際社会への宣言でもあるからだ。「改めるべきだ」という声はあっても、それは多数にはなっていない。・・・憲法の基本原理の一つである平和主義の根幹を、一握りの政治家だけで曲げてしまっていいはずがない。日本政治にとって極めて危険な前例になる。自民党の憲法改正草案とその解説には「公益及び公の秩序」が人権を制約することもありうると書いてある。多くの学者や法律家らが、個人の権利より国益が優先されることになると懸念する点だ。極端な解釈変更が許されるなら、基本的人権すら有名無実にされかねない。個人の多様な価値観を認め、権力を縛る憲法が、その本質を失う。・・・この政権の暴挙を、はね返すことができるかどうか。国会論戦に臨む野党ばかりではない。草の根の異議申し立てやメディアも含めた、日本の民主主義そのものが、いま、ここから問われる。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi

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社説[戦後「ゼロ」年]宮森は終わっていない(2014年7月1日沖縄タイムス)
心の奥にしまい込んだ幼い日の悲惨な記憶。封印を解いて語るには、半世紀余の歳月が必要だったのだろう。1959年6月30日、旧石川市の住宅地に米軍ジェット機が墜落し、近隣の宮森小学校に激突。児童や一般住民18人が亡くなった事故から55年が過ぎた。30日の追悼集会と慰霊祭の前日、宮森小で「大同窓会」が開かれた。事故を語り継ぐ活動を行っているNPO石川・宮森630会の呼び掛けで初めて実現したものだ。当時の幼稚園児から6年生までの在校生のほか、教員や遺族らが集まった。・・・ 同窓会に出席した女性(65)は、当時の記憶を語り「同期生と事故のことを語り合ったのは初めて」と話した。

当事者や遺族の抱えるトラウマの深刻さを思う。加えて今も米軍機が頭上を飛び交い「事故がまた起きるかもしれない」という恐怖にさらされている。こんな異常な訓練を容認している日米両政府は、道義的にも許されない。基地がある限り、事故は決して過去のものではないのである。・・・作家の目取真俊氏は著書「沖縄『戦後』ゼロ年」で次のように指摘している。「沖縄戦の戦闘は終わっても、(中略)ずっとアメリカが行う戦争の渦中にあり、実質的な占領下に置かれてきたのではないか。(中略)沖縄にとって、戦争が終わった後という意味での『戦後』は本当にあったのか、と考えずにおられません」尖閣問題など中国の海洋進出に対し安倍政権は軍事的な対抗路線を加速させている。中国や北朝鮮の脅威が持ち出され、戦争への備えを肯定するような風潮もある。だが、紛争に発展すれば被害を受けるのは住民である。県民は歴史体験に根ざした皮膚感覚として、その危険性を感じているのである。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=74917

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インド、電子ゴミの処理で健康リスク(Andrea Stone for National Geographic News July 1, 2014)
インドでは堅調な経済発展により中間所得層が急増し、多数の人が最新のスマートフォンやノートパソコン、タブレットなどを手にするようになった。しかし、消費文化の急速な拡大には環境破壊という負の側面がある。とりわけ携帯電話は商品のライフサイクルが短く、高機能な必需品がわずか数年の間に役に立たずのゴミになってしまう。しかし、古い電子製品の多くには銅や金などの貴金属が使われており、取り出して売ればビジネスになる。年間収入の中央値がわずか1500米ドル(約15万円)のインドでは貴重な収入源だ。

電子ゴミ(e-waste)と呼ばれる棄てられた電子製品から金属を取り出す作業には危険が伴う。たとえば、使用済みノートパソコンには発癌性のある重金属やホルモンを攪乱する難燃剤など、有害物質が含まれる。 絡み合った銅線を取り出すには、機器を燃やし、発生する危険なガスをよけながら作業する。また、回路基盤はシアン化物に浸して金を取り出すが、有害な残渣は水路や川に流される。 「電子ゴミは鉛、水銀、カドミウム、臭素化難燃剤など、有害な化学物質のカクテルです。こうした物質の多くは短期的な健康被害をもたらすだけでなく、脳や神経系、生殖系などへ長期的影響があることが分かっています」と、デリーに本拠を置く環境団体「Toxics Link」のプログラムコーディネーター主任、プリティ・マへシュ(Priti Mahesh)氏は語る。
・・・
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140701002

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大都会の炭焼き、マニラのスラム街(National Geographic News January 27, 2012)
フィリピンの首都マニラにあるウリンガン(Ulingan)地区。人々は日々の糧を得るため、近くの廃棄物処分場や建設現場で拾ってきた木材から木炭製造に励む。ゴミと有毒ガスにまみれたスラムの現状を、本稿はさまざまな側面からレポートする。ゴミ捨て場に隣接したウリンガン地区など、マニラ湾近辺にはスラムが散在するが、その衛生環境の劣悪さは想像を絶する。木炭の製造法も、地面に掘った穴で焼くなど原始的だ。一酸化炭素や亜酸化窒素、すすの他、化学処理した木材の燃焼で発生する有害化学物質などが原因となり、呼吸器系の疾患や心臓病に悩む住民が急増しているという。 ゴミの山をあさって生計を立てているマニラの貧困層の窮状を見れば、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が2012年を「すべての人のための持続可能エネルギーの国際年(International Year of Sustainable Energy for All)」にすると宣言した意味が浮かび上がってくる。潘事務総長は、「エネルギーが経済成長と社会の平等性、環境保護をつなぐ架け橋になる」と話した。現在、世界中で27億以上の人々が、木材、木炭、糞、石炭、農業廃棄物を旧式のストーブやたき火で燃やしている。電力を利用できない市民は世界中で14億人。エネルギー不足の地域は、大部分がアジアと太平洋諸島に集中しているという。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012012703

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シャルトル/奇跡と幻想、癒しの町(フランスニュースダイジェスト)
せっかくパリに住んでいても出不精の人が多い。でも、一歩足を伸ばしてみれば、パリでは味わえないフランスに触れ、充足感が味わえる。たまにはフラッと、お気軽小旅行!パリ・モンパルナス駅から電車で約1時間、ノートルダム大聖堂で有名な町、シャルトルを紹介!・・・この17ku弱の小さな町は大聖堂以外にも美しい魅力にあふれている。大聖堂の裏手に回ると見晴台があり、町が見渡せる。その眺めに誘われるままに旧市街へ足を運ぶと、映画の中のような中世時代の町並みが現れ、そのまま気ままにぶらりお散歩。古い建物、窓や外套、川の水辺、のんびり行き交う地元の人たちや動物たちまで、町全体が心の洗浄器(柔軟材付)であるかのように優しく癒され、美しさに満たされる。・・・きに信仰はたぐいまれな芸術を生む。そして、そんな芸術と共に、豪奢ではないが豊かな生活を送るシャルトルの人々。神への畏怖と土地への愛情。作る人とそれを守る人が共に持つ思い。シャルトルの町の持つ優しい空気、美しさのタネはそのあたりにあるのかもしれない。
http://www.newsdigest.fr/newsfr/regions/iitoko/690-chartres.html

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「民意無視か」「ルール破り」市民ら怒り 集団的自衛権容認(2014/07/01西日本新聞)
1日午前、集団的自衛権の行使を認める閣議決定が確実になり、福岡県内の市民団体や反対意見書を出していた地方議会の議員は怒りの声を上げた。戦後の安全保障政策の一大転換となるだけに、街頭でも「こんな大事なことを民意を問わずに決めていいのか」と、疑問の声が相次いだ。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/98576

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福島第1・昨夏漏水 汚染総量120兆ベクレルに(2014/07/01河北新報)

福島第1原発の地上タンクから昨年8月に高濃度汚染水300トンが漏れた問題で、東京電力は30日、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の漏えい総量が約120兆ベクレルと発表した。漏えいがあったのは地下水バイパス用井戸の山側にある「H4北」エリアのタンク。人体に影響があるストロンチウム90は45兆ベクレル含まれていた。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201407/20140701_63017.html

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福島の太陽光都が投資 大規模発電所 1億円、復興後押し(2014/07/01福島民報)
 福島市松川町に計画されている大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に対し、東京都は30日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に設けた官民連携ファンド(基金)を活用して1億円を投資すると発表した。多額の費用がかかる再生可能エネルギー事業の初期投資を支援し、本県の復興を後押しする。
http://www.minpo.jp/news/detail/2014070116622

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都内の反原発集会に5千人 「再稼働認めない」(2014/07/01共同通信)
原子力規制委員会が優先的に審査する九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働反対を訴える集会が28日、東京都内で開かれた。参加者は「川内原発も他の原発も再稼働を認めない」「原発ゼロを推進させよう」と声を上げた。会場の明治公園(新宿、渋谷区)には、主催者発表で約5500人が集まった。ルポライターの鎌田慧さんは「福島のみなさんが苦しんでいる今、再稼働させないのは私たち市民に与えられた責務だ」と強調した。
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014062801001612.html

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特集ワイド:集団的自衛権の行使容認で「日本が失うもの」(毎日新聞 2014年07月01日 東京夕刊)
国の戦争に参加する大義名分−−集団的自衛権の行使などを認める1日の閣議決定で政府が手に入れるのは、まさにそれ、憲法9条の無力化だ。だとすれば、代わりに「日本が失うもの」とは何か。海外経験が豊富な識者とともに考えた。【吉井理記】

70年かけて築いてきた平和的、非暴力イメージ

「平和的、非暴力……。戦後日本が約70年かけて懸命に築いてきたイメージです。それが『あの戦争』で一部が壊れた。今度は全部が崩れてしまう。政治家は日本が失うものの大きさを本当に理解しているのでしょうか」。そううめくのは日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問で日本映画大教授の熊岡路矢(みちや)さん(67)だ。アジアやアフリカ、中東などの紛争地で約30年間人道支援活動を続けてきた、日本のNGO(非政府組織)の草分け的存在だ。熊岡さんが「あの戦争」と言うのは2003年のイラク戦争だ。「大量破壊兵器が隠されている」との理由で米英が始めた戦争を日本も支持し、人道支援目的で自衛隊も派遣した。ところがイラク国内は一向に安定せず、これまでに17万人以上が死亡して混迷が続いている。・・・安倍晋三首相は記者会見などで「NGOメンバーが武装集団に襲われても自衛隊は助けることができない」と強調し、国連平和維持活動(PKO)で自衛隊が幅広く動けるよう、武器使用基準の緩和を訴えた。集団的自衛権の行使容認と並ぶ今回の閣議決定のポイントだが、熊岡さんは「自衛隊に助けてほしいと思ったことは一度もありません。紛争地の現実とかけ離れています」と一蹴した。カンボジアでもイラクでも、安全の要は住民の情報や彼らの持つ人脈であり、軍隊ではない。

仮に自衛隊と一緒に行動すれば目立つし、戦争当事国との関係を疑われて逆に襲われる危険が高まる−−と。自衛隊員にとっても危険この上ないのだ。「僕は自衛隊の若者が殺されてほしくないし、人を殺してほしくない。安倍首相は『積極的平和主義』と言っていますが、世界の大国のように武器を輸出せず、他国の戦争にくみすることも禁じ、非軍事で国際協力活動をしてきたこれまでの日本こそが本当の積極的平和主義であり、欧米流に言えば非常に『クール』、日本にしかできないことですよ。なぜ、みすみすこんなかっこいいニッポンを捨ててしまうのかな」・・・熊岡さんは「今のイラクを見れば答えは見えてきます。米軍がフセイン政権を倒した後、今も内戦状態が続いています。アフガニスタンでもアフリカでも欧州でも、テロの危険性は減るどころかどんどん高まっている。武力で平和は生みだせないんです」。天木さんも続ける。「日本では憲法9条の平和主義は空想的だと言われますが、世界は今、武力で物事は解決しないことに気付き始めた。米国ですらアフガンやイラク戦争の轍(てつ)はもう踏まない。そんな時代なのに、日本は逆行しています。中国が脅威だというなら、そうでない外交関係を築けばいい。これからの時代、9条の価値観がスタンダードになるかもしれないのに、日本はそれを捨ててしまった」国際的な信頼だけではない。9条の持つ先進性をも日本は失うということか。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140701dde012010008000c.html

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社説:集団的自衛権 閣議決定に反対する(毎日新聞 2014年07月01日)
安倍政権は1日、集団的自衛権の行使容認を柱とする憲法解釈変更を閣議決定する。憲法は、アジアや日本でおびただしい数の犠牲者を出した戦争の反省から、9条で海外での武力行使を禁じてきた。閣議決定は、その憲法9条を根幹から変え、「自衛の措置」の名のもと自衛隊の海外での武力行使を認めることを意味する。国のかたちまで変えてしまいかねない、戦後の安全保障政策の大転換だ。これは解釈変更による憲法9条の改正だ。このような解釈改憲は認められない。私たちは閣議決定に反対する。・・・
http://mainichi.jp/opinion/news/20140701k0000m070150000c.html

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記者の目:シベリア抑留・村山常雄さんの遺産=栗原俊雄(東京学芸部)(毎日新聞 2014年07月01日 東京朝刊)

無名戦士の無念の重み

シベリア抑留の経験者、村山常雄さんが5月11日、88歳で亡くなった。犠牲者のうち4万6300人の氏名や、死亡年月日などを記した「村山名簿」をはじめ、抑留の実態解明を進めるなど、抑留研究の金字塔を打ちたてた。さらに後進の育成という点でも、大きな遺産を残してくれた。第二次世界大戦が終わった後、ソ連は満州(現中国東北部)などの日本人兵士ら約60万人をソ連領内などに抑留し、強制労働に就かせた。1956年まで、最も長い抑留者では11年間にも及び、6万人が亡くなったとされる。人類史に黒々と刻印されるべき蛮行であり、悲劇だ。だが日本政府とジャーナリズム、アカデミズムによる実態解明は立ち遅れた。研究の荒野にくわを入れたのが村山さんだ。・・・「たくさんの人たちが若くしてバサッと命を奪われた。名前は人格。国が始めた戦争で犠牲になったのに、『無名戦士』として終わらせることは許されない」

96年の誕生日に一念発起した。70歳でパソコンを始めた。抑留経験者の資料や、厚生省(当時)所有の名簿など漢字表記のある資料を収集し、カタカナ表記と突き合わせた。たとえば前記の「ソミタニイ」はソメタニ・イサム=染谷勇。一人一人、犠牲者たちの名前を再生させていった。10年間、1日10時間以上作業した。2005年、成果をホームページで公開し、07年には「シベリアに逝きし人々を刻す」を自費出版。4万6300人、うち3万2324人の名前を漢字で記した。厚さ約5センチ、重さ2キロの大著は、遺族にとって故人をしのぶ貴重なよすがであり、抑留研究の基礎資料ともなった。・・・大学」で学んだ研究者や記者ら「巨木が倒れた」。村山さんの死去をそう評した人がいた。抑留研究や報道に携わる者にとって、村山さんはよるべき巨木だった。しかし、荒野にただ一本そびえ立つものではなかった。巨木は、たくさんの種をまいていた。村山さんは若い研究者や新聞、テレビの記者らに惜しげもなく研究成果を伝え、助言した。言わば「村山大学」であった。80歳を過ぎた村山さんが、「無名戦士」の人格を回復するために奮闘している姿から、私たちは「自分も何かやらなければ」というエネルギーをもらい、それぞれの立場で研究論文や記事、番組、著作を発表した。「大学」のもとで、記者が組織の壁を越えて協力することもあった。巨木は生命を終えたが、その種は芽を吹こうとしている。やがて木々が生い茂り、森になることがあるだろうか。教え子の一人として、残された課題の解決に少しでも近づく報道を続けたいと思う。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140701ddm005070100000c.html

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集団的自衛権:きょう閣議決定 粗雑な政治憂う=政治部長・末次省三(毎日新聞 2014年07月01日 東京朝刊)

「数の力」によって「国のかたち」まで変わろうとしている。与党の単独審議、強行採決など、野党が「数の横暴だ」と批判する光景は、これまで何度も見てきた。だが、今回は次元が違う。一内閣の判断だけで、戦後日本が憲法9条の理念に基づいて構築してきた安全保障政策を大転換する。政治が粗雑になっている。安倍晋三首相は2月12日の衆院予算委員会で「(憲法解釈の)最高責任者は私だ。政府答弁も私が責任を持ち、そのうえで私たちは選挙で国民の審判を受ける。審判を受けるのは内閣法制局長官ではない」と答弁した。・・・
http://mainichi.jp/shimen/news/20140701ddm001010151000c.html

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声、教師次第で生涯熟成 テノールの名匠ルネ・コロが来日(2014/007/01朝日新聞)
テノールの名匠ルネ・コロが6年ぶりに来日した。東京公演を前に、社会との切り結びを失いつつあるオペラ界の未来を憂え、次世代への思いを語った。1937年、ベルリン生まれ。ワーグナー歌いとして世界に知られつつ、軽妙なオペレッタにも才能を発揮する生粋の舞台人だ。歌手が最も大切にすべきは「ノーという勇気」と語る。コンクールに勝ち、脚光を浴びてやみくもにレパートリーを増やし、声帯を痛めて歌えなくなる若手は後をたたない。「仕事が来なくなることより、使い捨てにされることを恐れてほしい。教師次第で声は、生涯熟成を重ねてゆける」コロにとっての「教師」は、劇場でともに働く指揮者や演出家たちだった。ワーグナーの孫で、天才演出家として知られたヴィーラントと親しく語らった日々は、今も心の礎という。・・・演出界の巨匠ポネルからは「謙虚さ」を学んだ。彼が手がける「トリスタンとイゾルデ」の稽古をしていたとき、ある場面に違和感を覚えたのをポネルは見逃さなかった。その夜、自宅に招かれ、彼の手料理と酒を前に、互いの解釈を心ゆくまでぶつけあった。翌日、演出はコロのイメージに添うように変更されていた。・・・「時代に受け入れられないからといって、信念を語ることをやめてはいけない。芸術は人間がいかなるものか、いつの時代にも示してくれる。失われた美しい時代を思い、嘆き、語り続ける。それが、オペラが最も輝いていた時代を知る私の使命だと信じます」

公演は1、3、7日、公開レッスンは8、9、11日。来日公演はこれが最後としているが、引退は否定。「まだ歌える」と再来日への含みも残した。コンサートイマジン(03・3235・3777)。(編集委員・吉田純子)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218209.html

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集団的自衛権 行使容認反対の市民集会(2014/007/01朝日新聞)

21日、北浦和公園で。「集団的自衛権行使容認に反対する7・21オールさいたま市民集会」(同実行委員会主催、委員長・小出重義元埼玉弁護士会会長)が21日、さいたま市浦和区の北浦和公園で開かれる。元朝日新聞論説委員の轡田(くつわだ)隆史さんら31人が呼びかけ人。午前10時から集会を開き、同11時からJR浦和駅東口までの約3キロをパレードする。問い合わせは事務局の神部さん(080・5015・3901)。
http://digital.asahi.com/articles/CMTW1407011100002.html

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(集団的自衛権を問う)米と一緒に戦争、許されぬ ジャーナリスト むのたけじさん(99歳)(2014/007/01朝日新聞)

戦後間もなくできた、自衛隊の前身となる保安隊は、戦車のことを「特車」と言っていました。戦争放棄の国に武器は必要ないから、そんな名前にした。でも実態は戦車です。武器のことを「防衛装備」と言っても実態は変わらない。集団的自衛権の実態だって「アメリカと一緒に戦争をします」でしょ。戦争を放棄した日本が許されるはずはないんです。行使の要件をいろいろ議論しているが、戦争を知らない世代の言葉遊びです。私は戦後、戦争で殺される前に戦争を殺そう、とやってきました。日本が今やるべきことは米中ロを対立させないことです。広島、長崎の原爆体験、憲法9条を守って70年近く、国内外を問わず戦死者を出していないことをよりどころに、世界に働きかけないと。・・・ 若い人たちに言っておきたい。戦争が始まったら自由は一切なくなる。携帯電話なんか使っていたらすぐ捕まって投獄される。敵に情報が漏れるもの。最後は安倍政権の問題じゃない。主権者である我々が、どのようにこの時代を収束させるのか。黙っていて、誰かに何かをしてもらおうというのが一番悪いんです。 (聞き手・木瀬公二)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218411.html

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政治の言葉―首相の「慈悲深い圧政」(2014/007/01朝日新聞)

・・・いま集団的自衛権の行使容認をめぐり政治の世界で繰り広げられている事態はまさに、「安倍不条理劇場」とでも呼ぶにふさわしいものだろう。なぜ憲法改正ではなく解釈改憲なのか。自衛隊員に命を捨てろというのか。この根本的な問いに、首相が真正面から答えたことがあるだろうか。代わりに発せられるのは「日本は戦後、平和国家としての道を歩んできた。この歩みが今後、変わることはない」「自衛隊の諸君に愛する家族がいることを私は知っている」。全く答えになっていない。対話や説得の意思を欠いているから、言葉は言葉として機能しない。言葉が最大の武器である、政治という舞台で。・・・ 終幕は迫っている。観客ではなく主権者である私たちは声をあげ続ける。昨晩も首相官邸には多くの人が集まった。おかしい、認められないと。カーテンコールの、喝采の代わりに。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=com_gnavi

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(社説)大阪の混乱 橋下維新に大義はない(2014/007/01朝日新聞)

もはや暴走というしかない。大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長のことだ。大阪都構想の設計図である協定書をつくる「法定協議会」から、異を唱える野党委員を排除した。維新で過半数を握り、今月中にも一挙に協定書をまとめる構えだ。橋下氏は3月の出直し市長選で、委員の入れ替えを公約に掲げていた。「民主的なルールにのっとった」とし、対立候補を立てなかった野党に非があると強調したが、説得力に乏しい。市長選の投票率は過去最低で、無効票は過去最多だった。この選挙結果をもって大義名分とするのは、強弁でしかない。・・・どうしても都構想を実現させたいなら、正攻法で臨むべきだ。来年の府・市議選でまず過半数をとり、堂々と協定書の議決を得てもらいたい。多数を握る野党を説得できないからと、本来は緊急手段である首長の専決処分に頼るなど、論外だ。都構想は、深刻な危機に直面する大都市・大阪の将来をさぐる手がかりだ。橋下氏らの身勝手な行動で構想が頓挫して政争が深まるばかりでは、大阪に残るダメージは大きすぎる。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218220.html

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(声)憲法9条が日本を守ってきた作家 森村誠一(東京都 81)(2014/007/01朝日新聞)

安倍政権はなぜ、解釈改憲で集団的自衛権を使えるようにする閣議決定を急ぐのでしょうか。世界中の紛争に介入して戦争できる日本の同盟国は米国だけです。行使容認に突き進む前に、米国による戦争に巻き込まれる危険性を考えるべきではありませんか。その危険を防いできたのが憲法9条です。歴代内閣が国の看板として維持してきました。それなのに、急いで恣意(しい)的に9条を葬ろうとしている魂胆は、どこにあるのでしょうか。

思うに、(1)「支持率が高いうちに」というタイミング(2)祖父の岸信介元首相から引き継いだ改憲への私的執念(3)右派の側近や支持団体の圧力(4)歴代内閣ができなかった解釈改憲をやって歴史に名を残すという野心――といったところでしょう。

平和とは「戦争がない」だけでなく、戦争を許さない安全保障構造が確立していることです。戦争の過ちを学習した日本の場合、9条を核とした平和憲法がそれにあたります。安倍首相は日本が学んだことを忘れ、中国の挑発に乗っているようです。首相は権力を私物化するのではなく、国の看板である平和主義を守る責任があります。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218224.html?ref=pcviewpage

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(座標軸)義務なき権利という幻想 論説主幹・大野博人(2014/007/01朝日新聞)
権利にはたいてい義務がともなう。安倍政権は、集団的自衛権は国連憲章に認められている権利だと強調する。憲法解釈を変えて使えるようにするという。それは国際社会には、日本がより重い責務を引き受ける態度表明と映るだろう。

政権は集団的自衛権だけではなく、その先に集団安全保障も視野に入れているようだ。だとすればなおさらだ。国際社会の危機を、今まで以上にわがことと受け止めなければならない。迷走する説明と与党内での政治的妥協のあげくの閣議決定だけで、その途方もなく重い責務を支えていけるのか。


国際社会への責務

2001年の9・11テロから約1年後、イラク攻撃に傾斜する米ブッシュ政権のアーミテージ国務副長官が来日、与党幹部らと会い「集団的自衛権の行使」を促した。日本には受けられない要請だったし、その後、米の開戦正当化の理屈も変わっていった。だが、米国が集団的自衛権を前面に出し、日本も行使が可能だったら――。

開戦時にどのような形であれ自衛隊を出していれば、10年あまり経た今も続くイラクの人々の苦しみから距離を置くことは許されないだろう。では憲法上の制約ではなく「政府の判断」で断っていたらどうか。・・・

負担や圧力が増大

だが、武力という選択肢を持つことで日本の存在感が増すとすれば、それはより重い責務を担う国と見られるからにほかならない。使おうと使うまいと、国際社会からの負担や圧力はもっと重くのしかかる。たとえば戦争難民対策。資金援助はするが、受け入れはきわめて冷淡だ。そんな姿勢を続ければ、いずれ非難は免れまい。「カネしか出さないのか」と。政府は集団的自衛権は権利であって義務ではないという。集団安保に踏み込んでも、戦闘に参加するようなことはないともいう。責務を極力避けて「ふつうの国に」という自尊心を満たすハッピーエンドの物語。各地で危機が続発する国際社会の中で、受け入れられるはずもない。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11218264.html

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自然エネルギーへ
今や自然エネルギーを有効に使えるだけの科学力があります。原発を完全に無くし、
化石燃料をなるだけ減らして行くことが未来に対する人類共通の責任です。

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