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ドイツで放映された福島の叔母さんの物語(みどりの1kWh/みーこ / 2014年3月23日) http://midori1kwh.de/2014/03/23/5150#more-5150 社説:袴田事件決定 直ちに再審を開始せよ(毎日新聞 2014年03月28日) 捜査側の証拠捏造(ねつぞう)の疑いにまで踏み込んだ事実上の無罪認定だ。静岡県で1966年、一家4人が殺害された袴田事件で、静岡地裁が再審開始の決定を出した。袴田巌元被告(78)のこれ以上の拘置は「耐え難いほど正義に反する」との地裁の決定で、袴田元被告は逮捕から48年ぶりに釈放された。・・・ 決定は、5点の衣類が、事件から1年以上経過して発見されたことを「不自然だ」と指摘した。「後日捏造された疑いを生じさせる」として、捜査当局が、なりふり構わず証拠を捏造した疑いまで投げかけた。・・・ 個展:心のカメラで描き続け 自閉症越え、初展示 姫路の深津類さん、尼崎・来月8日まで/兵庫(毎日新聞 2014年03月29日 地方版) ◇「ほっこりする絵を」−−姫路の深津類さん(24)自閉症を抱え、中学時代から絵を描き続けてきた姫路市東今宿3の深津類さん(24)の初めての個展が尼崎市で開かれている。馬や乗り物などを、写生ではなく記憶に基づく「心のカメラ」で表した心象風景が中心。「人をほっこりさせる絵を描き続けたい」と話している。4月8日まで。【鹿島崇史】深津さんは3歳で自閉症と診断された。会話や計算、遠近感の把握が苦手だ。母裕子さん(54)は「将来への不安と孤独で、追い詰められた」と診断された当時を振り返る。・・・ 福島第1原発で男性作業員死亡 土砂の下敷きに(2014/03/28共同通信) 東京電力は28日、福島第1原発で放射性物質に汚染されたがれきなどを保管する固体廃棄物貯蔵庫の近くで、建物の強度を調査していた協力企業の男性作業員が、土砂の下敷きになったと発表した。男性は救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。福島県警によると、男性は福島県広野町下北迫火の口、安藤堅さん(55)。新潟県五泉市出身で、作業のため福島に来ていた。 さらば地下の「ふるさと」 大阪のアリバイ横丁最終日(2014/03/29朝日新聞) (声)原発はできるだけ早くゼロへ(2014/03/29朝日新聞)無職 渡邉聖宗(福岡県 50) 原子力規制委員会が、九州電力川内原発1、2号機の新規制基準への適合審査を優先的に進める。福島第一原発事故後、新規制基準下では初の再稼働になるのはほぼ間違いないだろう。だが、原発の安全神話が崩れた今、絶対の安全はありえない。・・・専門家でない私は技術的なことがよくわからないので大きなことは言えないが、海外では原発ゼロを選んだ国もある。日本は海洋国家で島国だ。雨が多いし、火山国でもある。波の力や水力、地熱、風力などあらゆる自然の恵みを活用することが原発ゼロへの道だろう。国会ではカジノ解禁について審議の動きがあるらしい。国会議員はそんなことを議論する暇があるなら、もっとやることがあるだろう。一刻も早く福島第一原発事故を収束させ、原発に頼らない日本の特性を生かした電力についてもっと考えるべきではないだろうか。 (声)福島の高校生の不安に思う(2014/03/29朝日新聞)団体職員 山下留美(広島県 41) 福島の女子高校生の「子孫残していいのだろうか」(20日)を読みました。放射線の影響を心配し、「私はどうなるのだろう。命はどうなるのだろう」という叫びです。福島の原発事故について軽々しく「大丈夫よ」と言ってしまいそうな自分を恥じます。私が生まれ育った広島は、原爆投下による被害から復興を成し遂げました。しかし、広島と福島には大きな違いがあります。復興に向かう広島を支える土台には、「絶対に戦争はしない。二度と核兵器は使わない。使わせない」という強い信念がありました。その誓いに支えられ、広島の人々は立ち上がり、前進できたと思います。なぜ今、私たちは「原発はいらない。二度と原発事故は起こさない」と強く誓えないのでしょうか。福島の小野さん。私はいつかあなたが新しい命を育みたいと思える日が来ることを心から願います。そうして命がつながり、未来の子どもたちが「ここで原発事故があってね、この国は原発を使うことをやめたんだ。だから私たちは安心して暮らせるんだ」と語れる国にしたいです。「この街に原爆が投下されてね。その後、この国は二度と戦争はしないと誓ったんだ」と、かつて私が聞いたように。 http://digital.asahi.com/articles/ASG3S65H1G3SPWPJ00F.html 原爆症、5人の認定却下取り消す 熊本地裁、全国2例目(2014/03/28朝日新聞) 福島第一、作業員が意識不明 掘削中、土砂の下敷きに(2014/03/28朝日新聞) 東京電力は28日、福島第一原発のコンテナ倉庫近くで掘削をしていた作業員が土砂の下敷きになったと発表した。病院に搬送したが、意識不明という。 http://digital.asahi.com/articles/ASG3X5DSCG3XUGTB00R.html (声)戦争は悲惨 国民の声聞いて(2014/03/28朝日新聞)無職 安孫子かづ子(滋賀県 73) http://digital.asahi.com/articles/ASG3T5553G3TPWPJ00C.html (声)戦争知る最後の世代として(2014/03/28朝日新聞)無職 柿内征四郎(京都府 74) 69年前の3月17日、5歳の私は神戸大空襲の中にいた。米国在住の作家米谷ふみ子さんが、ある体験から日本の若い世代が戦時中の恐怖を知らないことにあぜんとし、「次世代の無知は、一重に、その残酷さを語り継がなかった私たち老人の責任であるとこの時気が付いた」と語っておられる記事(2月17日夕刊)を読み、はっとしたのを思い出す。・・・ 東京都知事選の若い世代の投票傾向をみても、右傾化が顕著なように思う。若者がどんな思想を持とうと自由であることは言うまでもない。ただ、それは過去の歴史の正しい認識に基づいたものであってほしい。格差社会の中で未来に展望を抱けない多くの若者が、ただ威勢のいい言葉を発するだけの政治家になびく現象は悲しく、まず本質を見抜く眼力を大切にしてほしいと願うばかりである。・・・ 戦場での残虐さ、悲惨さを知る世代が少なくなっていく中で、わずかでも戦争を知る最後の世代である私たちも戦争の真の姿を次世代に伝えていかねばならないと痛感する。 (声)武器や原発技術輸出に危機感(2014/03/28朝日新聞)小学校教員 瀬原徹郎(山口県 53) まず疑え。そして考えよ。 流れに抗して進む、戦争を阻止する覚悟を持ったジャーナリストになろう―『Journalism』3月号から―(2014/03/28朝日新聞) NHKの新会長になった籾井勝人氏は1月25日の就任会見で、従軍慰安婦問題について「この問題はどこの国にもあったこと。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか」と発言しました。・・・放送法は、NHKを含めた放送事業者に「政治的公平性」を義務づけていますが、それを軽々と踏みはずした発言に対し、国内外からは強い批判の声が上がっています。・・・「NHKの最高議決機関である経営委員会に、時の権力者を明らかに支持し、関係が深い人物が4人も送り込まれた、という事態は、戦後のNHKの歴史の中でも異例のことです。こうしたあからさまな政権側の動きの背景には、NHKの、原発事故や、貧困、格差問題を扱った番組に、政権内部から不満、反発の声があると、多くのメディアが報じています」 「NHKの最高の倫理は、政治権力からの自主・自立です。(略)私たちは、政権の圧力に屈せず、事実の取材を通じて社会の真実を明らかにするみなさんの努力に期待しています」 女川原発周辺:人口急減、水産業は風評被害 揺らぐ共存(毎日新聞 2014年03月28日) ハンセン病:私が語り継ぐ 東京・東村山の施設地元の中学生、証言まとめ紙芝居に(毎日新聞 2014年03月27日 東京夕刊) 記者の目:振り込め詐欺、過去最悪の被害=浅野翔太郎(東京社会部)(毎日新聞 2014年03月28日 東京朝刊) 昨年1年間に全国で発生した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額が、約487億円に上り過去最悪を更新した。摘発人数も1805人で過去最多となった。・・・「あんなにおいしい商売はない」。融資保証金詐欺で服役した東京都内の30代男性が言った。ターゲットは高齢者や多重債務者。銀行などの融資審査に通りにくい弱みにつけ込み、金融機関を装ってダイレクトメールで金を貸すと持ち掛ける。申し込んできた人に「保証金が必要」とうそを言い、現金を振り込ませたとして逮捕・起訴され、懲役4年の実刑判決を受けた。・・・ ほとんど面識のない者が金欲しさに集まり、「電話役」「現金受け取り役」などと役割分担して実行する振り込め詐欺は、人間関係が希薄な世相を反映した「現代型犯罪」と呼ばれる。家族や友人との結びつきを強めて、詐欺師たちに対抗したい。信頼できる人に連絡して冷静な判断を仰げば、相手のうそを見破れることも多いはずだ。 ロシア:クリミア編入 国連決議「認めず」 予想上回る100カ国賛成(毎日新聞 2014年03月28日 東京夕刊) 【ニューヨーク草野和彦】国連総会(193カ国)で27日、採択されたウクライナ南部クリミア半島のロシアへの編入を認めないよう加盟国に求める決議案には100カ国が賛成し、事前の予想を上回る国々がロシアに「ノー」を突き付けた。・・・「80〜90カ国が賛成すれば上出来」(西側外交筋)との事前の票読みを上回る結果に、別の外交筋は「グルジアと異なり、ウクライナは(ロシアの)挑発に乗らずに自制した」と指摘し、賛成票の上積みにつながった理由の一つと分析した。 火星、シレーン大陸に現れた溝(Jane J. Lee, National Geographic News March 27, 2014) 冥王星の向こうに未知の惑星が存在か(Dan Vergano, National Geographic News March 27, 2014) WHO:環境汚染死因1位は料理用燃料(Susan Brink for National Geographic News March 26, 2014) 淡水域に差し迫る脅威(ナショナルジオグラフィック ニュース) ガルベストン湾石油流出で水鳥に危機(Christine Dell'Amore, National Geographic News March 25, 2014) 『ヒトのなかの魚〜』の著者に聞く(Dan Vergano, National Geographic News March 26, 201) 人にはいつでも選択肢がある(みどりの1kWh/ドイツから風にのって)こちゃん / 2014年3月16日) (耕論)水俣から福島へ 熊坂義裕さん、蒲島郁夫さん(2014/03/26朝日新聞) ■広い範囲での健康調査を急げ 内科医、元宮古市長・熊坂義裕さん 去年のことです。福島のイメージを東京の知人に聞いたら、「水俣と同じイメージだ」と言ったんです。全く予期せぬ言葉でした。正言ってショックでした。私は岩手に住んでいますけれど、生まれも育ちも福島の福島人ですから。実家の周りは梨の木が多くて、2人の娘の名前に「梨」を入れたほど誇りを持っています。でも、原発事故の後は売れなくなりました。知り合いの農家が東京にいる娘さんに送ったら「福島と書いていない箱で送って」と言われたそうです。差別があるんでしょうね。福島の果物は、昔の水俣の魚のようなイメージを持たれているのかもしれません。 <逃げ腰だった国> 水俣病で国の対応は常に後手に回りました。逃げ腰だったと思います。今の福島を見るにつけ、水俣病のように、訴訟が起きてからじわじわと被害が認められる展開にならないか危惧しています。一口に水俣病と言っても、患者は熊本県水俣市だけではなく鹿児島県側も含めた不知火海一円で出ていますね。沿岸で住民の健康調査をしていないから、いまだに被害の広がりはわかっていません。原発事故も同じです。福島県が注目されますが、関東でも汚染された地域がある。そこの県知事が子ども・被災者支援法に沿った健康調査に向けて動かないのは、風評被害や差別が起きかねないからでしょう。健康の確認と風評被害を防ぐことは別次元の話なのに。・・・低線量被曝(ひばく)については世界に十分な知見がありません。福島県の子どもの甲状腺検査でがんやその疑いが75人確認されたのは、数字を見れば多いと感じます。ただし医学的に言うと、現時点では被曝の影響との関係は「わからない」が正確でしょう。だからこそ継続的に、広い範囲で調べる意義がある。将来何事も起こらないことを願っていますが、チェルノブイリの頃と比べて検査方法や技術は進んでいるので、病の兆候はより早くつかめるはずです。・・・水俣の経験はまだ福島で生かせていません。でも、生かさなくちゃいけない。同じ悲劇を繰り返してはいけない。水俣も終わっていませんが、福島は始まってさえいないのです。(水俣支局長・田中久稔) くまさかよしひろ 52年生まれ。内科医。09年まで岩手県宮古市長を3期務める。11年秋、被災者らの電話相談に応じる「よりそいホットライン」を開設した。 ■国の責任で一刻も早く対策を 熊本県知事・蒲島郁夫さん 東京電力福島第一原発の事故から3年が過ぎました。しかし被害を受けた住民の多くは、いまだに将来設計の絵図を描けないでいます。なぜ遅いかを考えると、公式確認から60年がたとうとしてなお、解決しない水俣病と共通する問題が透けてみえる。福島が「終わらない水俣」と同じ事態を繰り返さないかと心配でなりません。・・・健康への影響の判定が難しいのも似ています。原発事故では、低線量被曝(ひばく)の健康への被害が初のケースでもあり、よく分からない。水俣病も症状に関する知見が十分でなく、試行錯誤が続きました。風評被害や差別がつきまとうのも同じです。水俣病では原因究明が遅れたため、偏見や差別を気にして病を公言できない人たちがいました。原発事故でも、偏見や風評被害を怖がり、あえて何もせず、被害が広がる恐れがある。 熊本生まれの私にとって水俣病は政治の原点です。私も含めて多くの政治家が取り組みながら、解決したとみえてはそれを揺るがす事態が繰り返される、非常に困難な問題です。昨年4月の最高裁判決を受け、国に「被害者救済のための3原則」を強く求め、胎児性・小児性患者の方々に寄り添い、介護や住まいの確保などに努めているのは、病に苦しむすべての人が安心して暮らせるまで、水俣病問題は決して終わることはないのだ、という私の使命感からです。・・・60年という年月はあまりに長く、重い。そのつらさを知るからこそ、あえて言います。福島は水俣の轍(てつ)を踏んではいけない! 被災者が安心して将来設計ができる「安心の体系」を、政治は早急に構築する必要があります。 (聞き手・河原一郎、吉田貴文) かばしまいくお 47年生まれ。農協職員から農業研修生として渡った米国で政治学者に転身。帰国後、東大教授(政治学)など歴任。08年、熊本県知事に初当選。2期目。 原始重力波キャッチのすごさ(2014/03/26朝日新聞) アインシュタインが存在を予言した重力波、それも近場からやってくるものではなく、宇宙誕生直後の「原始重力波」の観測に成功したと米国ハーバード大学などの研究グループが先週発表した。宇宙は誕生直後に急膨張したという「インフレーション理論」を裏付けるデータが得られたのだという。早くも「ヒッグス粒子発見を上回る大発見」との声が聞こえてくる。何しろ観測不可能と思われていた宇宙誕生直後の情報が得られたというのだ。これは相当にすごいことでしょう。超弦理論を研究する理論物理学者の大栗博司さんも興奮を隠せない。 (声)ゲン 差別語の背景こそ学べ(2014/03/26朝日新聞)NPO職員 小野修司(岐阜県 51) 差別的表現があるという市長の意向で、大阪府泉佐野市の小中学校で「はだしのゲン」が回収され、市立校長会の反発を受けて後日、市教委が返却するという騒ぎがあった。松江市教委の「はだしのゲン」問題が記憶に新しいだけに、上意下達の教育行政のあり方にまず、少なからず疑問を感じる。問題となる差別用語や過激な描写を子どもたちの目に触れさせたくないという気持ちは理解できなくはない。しかし、一部の市民の声や市長の価値観で、子どもたちの知る権利を支える選択肢を一方的に減らすことには、到底賛同できない。さらに、子どもたちが戦争を第三者的に見るのでなく、自分の問題に引きつけて考える教材としては、ゲンの少年らしい視線こそかなっていると思う。「臭いものにふた」というその場しのぎの対応ではなく、昨今目につく「いじめ」という差別を、別の角度から学ぶ生きた教材として、ゲンを活用することもできるのではないか。差別用語を生んだ歴史的背景を学んで、差別を憎む心を育む。差別の根源にある人間の醜さをゲンを通じてあぶり出すくらいの熱意ある教育の実践を、愛読者だった私は期待したい。 (声)橋下市長 言わせて 最低投票率 これこそが民意(2014/03/26朝日新聞)アルバイト 古川繁美(大阪府 65) 橋下徹氏が再選を果たした出直し大阪市長選。冷ややかな「民意」が、数字に刻まれた。投票率は過去最低の23・59%。1割を超す無効票のうち、白票は4万5098票に上った。そして橋下氏の得票は、初当選の前回から半減した。選挙で勝って政策を進める橋下流に風は吹かず、「大阪都構想」の行方は不透明になった。都構想の早期実現を訴える橋下氏は、制度設計を話し合う法定協議会のメンバーから反対派を差し替えることも選挙戦で公約した。主要政党が候補者擁立を見送ったこの市長選は、本当に必要だったのか。市民生活に最も重要な予算の編成期に選挙に踏みきり、市政を停滞させた責任は軽くない。低い投票率の意味を、橋下氏は真摯(しんし)に見つめ直すべきだ。大阪市民が無関心だったのではない。市長選をしても都構想に批判的な議会の構成は変わらぬのに、橋下氏の一存で約6億円もの血税が無駄に投じられたことへの、無言の「抗議」もあるはずだ。私も大阪市民の一人として、熟慮の末、今回は棄権した。目に見えない一票も市民の怒りの声だと、橋下市長には感じとって頂きたい。そして今後は、地道な議論を通じて法定協議会の健全な運営に努め、もっと明確なビジョンを市民に示していくべきである。 (声)普天間移設 民意を思い出せ(2014/03/26朝日新聞)主夫 柏木良太(沖縄県 37) 10日の沖縄県宜野座村議会で、米軍普天間飛行場の辺野古移設について当真淳村長が「村益となるような現実的な対応が重要だ」との考えを述べたという。宜野座村には昨年8月に米軍ヘリが墜落したキャンプ・ハンセンがある。水源地のダム周辺で環境基準を超える有害物質が検出され、取水制限が続く。日本側の現地調査は事故から7カ月が経った17日にやっと許可されたが、米軍による土壌の表層部分の除去が完了した後の調査は実効性に疑問が残る。米軍基地の存在で犠牲を強いられている地域なのに、その村長の移設に前向きとも思える発言に戸惑いを感じる。当真村長は2年前の村長選で移設反対の立場を訴えて当選した。名護市辺野古に近く、移設は村民の重要な関心事だ。重大な方針にもかかわらず、民意不在で移設が推進される危機感が募る。思えば、自民党所属の沖縄県選出国会議員の辺野古移設容認に始まり、自民党沖縄県連の政策転換、仲井真弘多・沖縄県知事の埋め立て承認。選挙で県内移設反対や県外移設を公約にしていた人たちがことごとく有権者を裏切っている。民意を反映しない政治家によって辺野古移設が既成事実化されてしまわないように、移設反対派が当選した名護市長選の民意をいま一度思い起こして欲しい。 http://digital.asahi.com/articles/ASG3S4483G3SUWPJ004.html?iref=comkiji_redirect (声)戦争できる国への懸念が民意(2014/03/26朝日新聞)無職 本橋文次郎(千葉県 67) 依然として高い支持率を背景に安倍内閣は、96兆円もの当初予算を戦後3番目の速さで成立させた。「将来にツケを回さない」という理由で消費増税するなら、国債発行は大幅に減らすのかと思えば、41兆円も新規発行、国の借金を膨張させる。次は集団的自衛権の行使容認だという。世論調査によると、国民は現在、集団的自衛権の行使容認も原発再稼働も反対または慎重意見が多いのだが、それは国民に対して説明不足の結果にすぎないと考えているらしく、安倍内閣は淡々と行使容認、再稼働に向かっている。「ナショナリズムとの連動 懸念」という記事(16日朝刊)で、ハーバード大学教授の、ナショナリズム台頭は懸念するが、憲法解釈見直しによる集団的自衛権行使容認は支持する、という意見が紹介された。記事の解説によれば、米国の安全保障政策に携わる多くの政府当局者や識者に共有されている見解だという。安倍政権の前のめりの姿勢は、こうした認識に支えられているのかもしれない。 しかし、時の政権によって安易に憲法解釈が変更され、その根幹をなす平和主義がないがしろにされ、日本が再び「戦争のできる国」になってしまったら、とりかえしがつかない、との懸念こそ、日本国民の多くに共有されていると思う。 (社説)リニア新幹線 これでは前に進めない(2014/03/26朝日新聞) 大半の区間がトンネルで、中部空港の埋め立てに匹敵する膨大な残土が出る。だがJRは「自社で一部を再利用し、残りの活用は自治体と今後相談する」と繰り返すばかり。静岡県では南アルプスに土の置き場を設ける考えを示し、「崩落の危険がある」と反発を招いた。・・・JRは「日本の大動脈を二重にする社会的意義にご理解を」と強調する。ただ、高架橋が史跡地区を横切らないよう求める岐阜県可児市には「トンネルが長くなりすぎる」とにべもない。トンネル工事で大井川の流量が減らないよう求める静岡県の自治体の懸念にも、「水が減れば必要な対策をとる」と答えるにとどまっている。・・・時速500キロ超で走るリニアは、新幹線に比べ、列車1本あたりの電力消費量は多くなる。JRは、45年に大阪まで延伸され、航空便が廃止されれば、「CO2の排出量は増えない」と主張する。だが専門家から「名古屋までの開業の間は増えるはず」と反論された。・・・ |