ウィキペディアより
北山 修(きたやま おさむ、1946年6月19日 - )は、日本の精神科医、精神分析家、臨床心理学者、作詞家、ミュージシャン。九州大学名誉教授。
兵庫県洲本市[1]出身。洛星高等学校、京都府立医科大学医学部卒。医学博士。前白鴎大学副学長兼教育学部特任教授、国際基督教大学客員教授。
1965年、京都洛星高等学校卒業後、京都府立医科大学入学。
1972年、京都府立医科大学卒業。札幌医科大学内科研修生として2年間勤務した後、ロンドンのモーズレイ病院およびキングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所(IoP)にて2年間研修。
1980年、北山医院(北山研究所を経て、現・南青山心理相談室)を開設。精神分析家・心理療法家として活動する。
元々はカントリーミュージックをやっており、中高の後輩でもある豊田勇造らと学校のある衣笠山に地なんだ「衣笠マウンテンボーイズ」というバンドでギタリストを務めていた。 大学時代に加藤和彦と出会い、関西フォークブームの出発点となる「ザ・フォーク・クルセダーズ」を結成する。1970年前後のフォークブームでは関西、京都フォークの中心的人物の一人として活躍した。
『戦争を知らない子供たち』『あの素晴しい愛をもう一度』『風』『花嫁』『白い色は恋人の色』『初恋の人に似ている』『レッツ・ゴー・サザエさん』などの作詞でも有名。『戦争を知らない子供たち』で日本レコード大賞作詞賞を受賞。『さらば恋人』は堺正章の歌で大ヒットを記録した。1968年、大島渚監督の映画『帰ってきたヨッパライ』にフォークルとして出演。
その頃の著書に、『くたばれ!芸能野郎』(自切俳人名義・自由国民社)、『戦争を知らない子供たち』『ピエロのサム』(ブロンズ社)、『さすらい人の子守唄』(角川書店)、『ピエロの唄 北山修青春詞歌集』(角川文庫)、『止まらない回転木馬』『サングラスの少女』(中央公論社)などがある。
精神科医を目指して音楽界から退いたのち、ロンドンに留学。ロンドン留学中に書きためた曲をアルバム『12枚の絵』として発表。同アルバムには、作曲・演奏・コーラスとして加藤和彦・杉田二郎・石川鷹彦が参加している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/北山修
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【言わねばならないこと】(66)熟考せず決断 危うい 精神科医、作詞家・きたやま おさむさん(2016年2月19日東京新聞)
特定秘密保護法や安全保障関連法の成立をめぐる慌ただしさを見ていると、安倍政権はぱっと決断しないと物事が解決しないという強迫観念を抱いているように感じる。潔さを尊ぶ日本の精神を表すかのようだが、どっちつかずのまま決断しない中途半端さこそが大事だと強調したい。
私たちは戦後七十年間、さまざまに評価が分かれる憲法九条の線上で、日本的な平和を築いてきた。それを象徴する存在が自衛隊だ。「戦力」と位置付けなかったのは、私たちに戦争中の反省や罪悪感が記憶として残っているからだ。
湾岸戦争時には「カネだけ出して何もしない」と他国に批判された。だが、日本は同じ立場を貫いてきた。そんなに「未熟な状態」なのか。弱い者ほど外部の目で自分を評価する。共同体から外されても、内なる孤独に強くならないといけない。
安倍晋三首相は今、国際的な脅威を訴え「大変だぞ、どうするんだ」という問いを突きつけてきている。問題は山積しているし、片付けていかなければならない。だが、良いアイデアが浮かぶまでには時間がかかるし、一生懸命考えて答えが出ないこともある。
熟考せず、決断ばかり優先すれば、その場の空気に流されかねない。東京電力福島第一原発事故にしても、何もなかったかのように他の原発は再稼働している。本当に正しいのか。国がとる態度は、国民一人一人の意思の総和であるべきだ。
国の意思を優先させるような論理には反対だ。かつて「戦争を知らない子供たち」という曲の作詞を手掛け「私に残っているのは涙をこらえて歌うことだけさ」と書いた。有事になれば「歌っている場合か」という声にかき消されるだろう。それでも、小さな声で歌い続けていたい。
1946年生まれ。60年代後半に人気を博したザ・フォーク・クルセダーズの元メンバー。解散後は医師として活動。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/
himitsuhogo/iwaneba/list/CK2016021902000205.html
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「きたやまおさむ」による 学問+エンターテイメント
それが「きたやまおさむアカデミックシアター(学術劇場)」です。
このサイトは、「きたやまおさむ/北山修」 企画監修によるアカデミックシアターの公式サイトになります。 「きたやまおさむ/北山修」 についての情報をはじめとした、アカデミックシアターの各種情報がまとめられています。
http://academic-theater.jp/
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